JP4199896B2 - 集合住宅における雑排水管の更生方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅等の建築物内に配設され、枝管の分岐部を有する立て主管からなる既設の雑排水管の内部に、連続した樹脂製内管を形成して雑排水管を更生する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の雑排水管に関する更生方法としては、例えば、特開平11ー156272号公報に開示された管の内面をライニングして更生させるものが従来例として公知である。
【0003】
この従来例の技術は、配管内部を回転しながら移動するブラシ状の回転塗布具を用いると共に、該回転塗布具と一緒に移動するライニング剤の供給ホースを用い、これらを一緒にして更生しようとする配管の一端側から他端側まで挿入し、供給ホースからライニング剤を吐出させながら供給ホースを引き出し、移動する回転塗布具のブラシで吐出されたライニング剤を順次配管内面に塗り付けて塗布し、その塗布後に、管内径よりも小径のピグと称するボールを一端側からエアーにより管内面に吹き込んで転動させ、先に塗布されたライニング剤を押し伸ばして表面を平坦化し、管内面に所定厚の塗膜を形成するものである。
【0004】
また、ピグと称するボールは回転塗布具の後方に連結して引きずられるようにし、回転塗布具でライニング剤を塗布した直後に、その塗布ライニング剤をボールによって引き伸ばすことで表面を平坦化し、管内面に所定厚の塗膜を形成するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例の更生方法によれば、ブラシ状の回転塗布具は、ナイロンブラシをフレキシブルシャフトによって電動モータの駆動軸に連結したものであって、ライニングの対象とする排水管は、立て主管から分岐した枝管であり、その長さはせいぜい2〜3mであり長くても5m以下である。そして、そのフレキシブルシャフトは、巻き取りながらの駆動伝達ができないため、駆動伝達に関してその長さに制限があって、例えば、10mを超えるような長さにしたときに、実質的に取り扱いができないのであり、10mを超える立て主管についてはライニングできないという問題点を有している。
【0006】
また、この従来例におけるライニング剤は、供給ホースで供給しながら回転ブラシで塗布することから、供給ホースの引き出し速度とライニング剤の供給量とをキチット調整し且つ回転ブラシの移動とをマッチさせなければならないので、作業手順に時間がかかり、しかも、可使時間が長くて粘性の低いライニング剤を使用しないとナイロンブラシでの塗布が困難であるという問題点を有している。
【0007】
従って、前記従来例においては、長尺の立て主管であってもライニングできるようにすること、及び厚手の塗膜を形成させるために、可使時間が短くて且つ粘性の高いライニング剤を使用してもライニング作業ができるようにすることに解決しなければならない課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記従来例の課題を解決する具体的手段として本発明は、建築物内に配管され少なくとも分岐部を有する立て主管からなる排水管を更生するものであって、該排水管内部を乾燥する工程と、該排水管の内部に付着しているスケール、油脂成分を含む汚れの堆積物を除去し清掃する研磨工程と、無溶剤型の二液性エポキシ樹脂の二液を別々のホースで供給し塗装直前に二液を混合して管内面に所定厚さの塗膜を形成する工程と、塗膜形成時に検知手段により排水管の内部状況を検知し、その内部状況に応じて二液性エポキシ樹脂の供給量を調整する手段を含み、形成された塗膜を乾燥させて管内面に連続形状の樹脂製内管を形成する工程とからなることを特徴とする集合住宅における雑排水管の更生方法を提供するものである。
【0009】
また、本発明においては、乾燥する工程は、熱風または乾燥空気を送気させること;堆積物を除去する研磨工程は、排水管内に圧縮空気流と共に砂状物質を吹き込むこと;無溶剤型の二液性エポキシ樹脂の供給は、排水管の内壁面に向けて噴射式で行ない、噴射直前で二液を混合すること;乾燥工程の前に、予備的に、スケール、油脂成分を含む汚れの堆積物を除去し清掃する工程を含むこと;二液性エポキシ樹脂の供給量を調整する手段は、排水管の長さ方向に沿って移動する塗装速度と、排水管の内部状況とに基づいて設定すること;を付加的な要件として含むものである。
【0010】
本発明においては、雑排水管の内面に連続形状の樹脂製内管を形成したことにより、異物の引っ掛かりまたは堆積が減少し、速やかな排水ができると共に、分岐部を含む管全体における腐食進行が防止されて長期に使用できるのである。
【0011】
また、噴射用ヘッド部と、混合部と、主剤と硬化剤とを供給するツインホースとから構成された樹脂製内管の形成装置を使用することで、良好な厚手の塗膜が効率よく速やかに形成でき、これが乾燥して連続形状の樹脂製内管となるのであり、強度的に優れ堆積物が生じにくい内管が得られるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明を図示の実施例により更に詳しく説明する。図1はマンション等の集合住宅における一部の雑排水管の状況を略示的に示したものであり、その雑排水管1は、伸張通気管を含む立て主管2が最上階の屋上から地下まで配設され、その下端部は外部排水のために横主管3が配管されている。そして、その立て主管2に対して各階における個別の住宅毎、あるいは、図示していないが結合通気連結部毎に、TY継ぎ手等の分岐部4を介して分岐した枝管5または通気管が配管されている。
【0013】
各個別の住宅においては、分岐した枝管5に対して流し台6が排水トラップ7を介して接続されている。その他に、各個別の住宅においては、風呂、洗濯機及び洗面台用の排水管も別個に配管されている場合があるが、これらの排水管を含めて更生する方法である。
【0014】
排水には油汚れや種々雑多の汚れ成分・異物が多く、流し台6が接続された雑排水管1は、立て主管2と分岐した枝管5の内面にスケールの付着や油脂成分を含む汚れの堆積物が付着し、排水の流れを阻害すると共に、排水管の部所によっては、特に、分岐部4の近傍が腐食して穴が開いたり亀裂が生じたりしている場合がある。
【0015】
このような状況にある雑排水管1の再生を行う場合には、まず、雑排水管1の内部を清掃する必要がある。この場合の清掃は、雑排水管内部の堆積物の付着の程度、即ち汚れの程度によって、予備的に、その清掃工程が選択される。汚れの程度が著しい場合には、従来から行われている管洗浄装置(例えば、特開平9−29192号公報)を用いて、回転するボールと高圧洗浄水の噴射とによって大半の堆積物を除去し、その除去後に、例えば、温風または熱風を送気して雑排水管1の内部を加温・乾燥させ、続いて圧縮空気によって砂状物質を通過させることにより研磨工程を遂行し、脱落し難いスケールも除去し、その後に砂状物質を混入しない圧縮空気を導入して全体的に清掃した状態にする。
【0016】
また、汚れの程度が少ない場合(通常の場合)には、まず、温風または熱風を送気して雑排水管内部の堆積物を適度に乾燥させ、続いて、圧縮空気によって砂状物質を通過させることにより研磨工程を遂行し、脱落し難いスケールを含む乾燥した堆積物を除去し、その後に圧縮空気のみを導入して清掃するのである。いずれの研磨工程においても、圧縮空気に対する砂状物質の供給は、連続または断続的に行われ、且つ研磨工程は一方向または往復で行われるものである。
【0017】
このように内部が清掃された状態の雑排水管1において、立て主管2のライニングについて、図2〜図3を参照して説明する。伸張通気管を含む立て主管2はその上端が最上階の屋上から下端が地下の横主管3まで配管されており、下端の横主管3側からライニングを行うものである。
【0018】
このライニングにおいて使用される樹脂製内管の形成装置を図2(A)(B)に示してある。この形成装置は、樹脂の噴射用ヘッド部10と、主剤と硬化剤とを混合する混合部11と、主剤と硬化剤とを供給するツインホース12とから構成されている。
【0019】
噴射用ヘッド部10は、その内部に小型モータ13が収納されており、その小型モータ13の回転軸13aに椀状のヘッド14が取り付けられている。この椀状のヘッド14は、噴射用ヘッド部10の先端側(図において下端側)に位置しており、その周側壁に複数の小孔またはスリット状の孔15が設けられ、椀状のヘッド14に供給された樹脂塗料は、回転による遠心力で小孔またはスリット状の孔15から噴射状態で外部に噴射される。
【0020】
また、噴射用ヘッド部10の胴部における複数個所(図示の実施例では、基部側と略中間部)の外周面には、センターホルダー16が取り付けられている。このセンターホルダー16は、複数本の弾性部材を放射状に且つヘッド14側に向けて傾斜した状態で取り付けたものであり、噴射用ヘッド部10を、例えば、立て主管2の略中心部に位置させるものである。
【0021】
椀状のヘッド14に対する樹脂塗料の供給は、噴射用ヘッド部10の基部側から供給パイプ17を介して任意に且つ適宜の量が順次供給され、該供給パイプ17の先端部がヘッド14の内側底部寄りに位置することから、樹脂塗料が底部を伝って均等に分散し全体として均等な噴射状態が得られるのである。
【0022】
混合部11は、全体として所定長さの管状を呈しており、その先端部側が噴射用ヘッド部10の基部側に接続され、前記供給パイプ17に連通している。この混合部11は、その内部に二液で供給される樹脂塗料の混合エレメント18が装備してある。
【0023】
この混合エレメント18は、図2(B)に示したように、全体としてはスクリューコンベア状を呈するものであり、フイン状を呈する右ねじれエレメント18aと左ねじれエレメント18bとが交互に配設されて一連に形成されたものであり、これら左右ねじれのエレメントの数は略30程度であり、供給された二液が左右ねじれのエレメント18a、18bを通過する際に、フインのねじれに従って中央付近の流体が管壁側へ、管壁側の流体が中央部側に交互に分割転位され、これの繰り返しで全体が略均等に混合攪拌されるのである。
【0024】
混合部11の基部側には二液で供給される樹脂塗料の合流部19が設けられており、この合流部19には2本の接続管20、21が設けられている。そして、この接続管20、21に主剤と硬化剤とを供給するツインホース12が接続されるのであるが、例えば、ツインホース12における主剤の供給側12aは接続管20に、硬化剤の供給側12bは接続管21にそれぞれカプラー20a、21aを介して接続される。
【0025】
このような樹脂製内管の形成装置を用いて、図3に示したように、立て主管2のライニング、即ち、樹脂製内管の形成について説明すると、立て主管2が例えば20m以上の長さがあったとしても、立て主管2の上端部から適宜の牽引用ワイヤーと共にツインホース12を順次挿入し垂下させて下端の横主管3まで到達させ、その横主管3との接続部分において、立て主管2の接続を切り離して、ツインホース12の各端部12a、12bにカプラー20a、21aを介して接続管20、21がそれぞれ接続され、それによって混合部11と共に噴射用ヘッド部10が簡単に接続でき、牽引用ワイヤーも噴射用ヘッド部10に接続させてツインホース12とは無関係に引き上げることができるようにする。
【0026】
この状態で、ツインホース12から主剤と硬化剤とを供給して、噴射用ヘッド部10の椀状のヘッド14に樹脂が達しているか否かを確認してから、立て主管2の上部における所定の切断部位から牽引用ワイヤーと共にツインホース12を所定の速度で引き上げると共に、樹脂の供給を継続しながら小型モータ13のスイッチを入れてヘッド14を回転させることにより、ヘッド14の小孔15から遠心力で樹脂を噴射させて立て主管2の内壁面に付着または塗布し、略均一な樹脂層または塗料層22を形成させる。
【0027】
そして、ツインホース12から供給される主剤と硬化剤は、接続管20、21から混合部11に供給されるまで別々に流通しているため、相当長いツインホース12を使用しても、作業終了後に接続管20、21を外して別々に回収することで材料無駄が省けるのである。
【0028】
なお、供給される樹脂は、例えば、無溶剤型のエポキシ樹脂系の塗料であり、一例として特開平9−183941号公報に記載されたものが使用され、その量は立て主管2の管径、管長と形成される塗膜の厚さ等を予め計算し、その計算された量よりも1〜3割程度多めになるように供給される。その理由は、配管を繋いだ段差部或はTY継手における分岐部4、及びその近傍の腐食した穴または亀裂部分を埋めるために多くとられたりすることで、余分な塗料が必要になるからである。
【0029】
この場合の牽引ワイヤーの引き上げ速度と供給される塗料の量については、例えば、図4に示したように、制御手段となる適宜の制御装置23が使用される。この制御装置23は、例えば、所定の数値が入力・表示及び演算ができるテンキー24があって、その入力または演算した数値を確定させて表示する表示部25と、実際の牽引ワイヤーの引き上げ速度及び塗料の供給量を表示する表示部26とを有し、更に、噴射用ヘッド部10の状態検出部と塗料の供給状態検出部を有すると共に、それらの状態を表示する表示部27等が設けられ、それらの状態検出のデータに基づいて引き上げ速度とか、塗料の供給量とかを設定変更できる機能を有している。
【0030】
噴射用ヘッド部10の状態検出は、センターホルダー16の管壁との接触状態によって検出される。つまり、接触の抵抗力による牽引力の変動を検知する場合と、放射状に設けられたセンターホルダー16の開脚の度合いを検知する場合とがある。牽引力の変動は、センターホルダー16の一つが、例えば、分岐部4に嵌まり込むとか、腐食した穴に落ち込むかまたは引っかかったりし、その分だけ接触の抵抗力が弱くなったり強くなったりするので、直ちに牽引力の変動としてその位置(分岐部4の位置)が検知でき、検出データとなるのである。
【0031】
センターホルダー16の開脚度合いの検知は、センターホルダー16の一つが分岐部4に嵌まり込むとか、腐食した穴に落ち込むかまたは引っかかったりし、その一つは他のセンターホルダーよりも開脚の度合いが大きくなったり、振動したりし、それによって分岐部4または腐食した穴等の存在とその位置とを知ることができるのである。これらの検知は、配管図面上に表れていない分岐部4の存在のみならず、排水管の傷み具合、排水管固有の継手部分の段差部の存在、更には、異口径管の接続の有無等の配管の状況も同時に検知でき、検出データとなるのである。
【0032】
そして、これらの検出データによって、例えば、分岐部4とか、腐食した穴とか段差部とかの部位において多くの塗料を必要とするときに、噴射用ヘッド部10の引き上げ速度との関係で、ヘッド14が検出データに基づき分岐部4、腐食した穴及び段差部を通る時間を算出して、分岐部4、腐食した穴及び段差部を通る速度を遅くするか、または吐出量を増加させることで多くの塗料を噴射させ、分岐部4の近傍、腐食した穴及び亀裂等を埋めるために厚く塗装することができるのである。
【0033】
また、塗料の供給状態検出は、ヘッド14に臨んでいる供給パイプ17の先端部において塗料の吐出量を検出して検出データとし、その検出データに基づいて常に適正な吐出量が得られるようにしているのである。例えば、垂直に垂下させたツインホース12が20mを超える長さになっていた場合に、液状の主剤及び硬化剤の供給圧をそれ程上昇させなくても、ツインホース12の先端部側における流速は速められて過剰の供給になり、逆にツインホース12の垂下状態が5m以下になると先端部側の流速が遅くなり、供給量が少なくなるので供給圧を高めなければならないのであり、供給圧を調整する上で塗料の供給状態の検出データは必要なのである。
【0034】
更に、雑排水管1が、下端部から上端部にかけて順次口径を変えた異口径管で構成されている場合に、下部の大口径の立て主管部分と上部の小口径の立て主管部分とでは、塗料の供給量と噴射ヘッド部10の引き上げ速度は、当然違ったものとなるのであり、その調整をしなければならない。従って、塗料の供給量と噴射用ヘッド部10の引き上げ速度との関係を設定する上で、これらの検出とそれを設定するための制御装置23が必要になるのである。なお、以上の説明は立て主管2の下端部側からの塗装について説明したが、上端側からの塗装も可能であり、また、横主管についても同様に塗装できるのである。更に、各枝管についても噴射方式で塗膜が形成できるのである。
【0035】
いずれにしても、制御装置を用いて噴射ヘッド部の引き上げ速度と塗料の供給量とを調整しながら、図5に示したように、立て主管2の内壁面に塗料を噴射して1〜3mm程度の良質で厚手の塗膜を効率よく速やかに形成でき、この形成された塗膜は、例えば、立て主管2の下端部から加温(乾燥)空気を吹き込んで強制的に乾燥(勿論、自然乾燥でも良い)させれば、立て主管2の長さ全体に渡って連続形状の樹脂内管となるのである。そして、更生の作業、即ち、乾燥工程、研磨(清掃)工程及び塗装工程が容易で且つライニング時間が短縮されるので、仮設排水配管を行うことなく同日施工(更生)が可能になるのである。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る集合住宅における雑排水管の更生方法は、建築物内に配管され少なくとも分岐部を有する立て主管からなる排水管を更生するものであって、該排水管内部を乾燥する工程と、該排水管の内部に付着しているスケール、油脂成分を含む汚れの堆積物を除去し清掃する研磨工程と、無溶剤型の二液性エポキシ樹脂の二液を別々のホースで供給し塗装直前に二液を混合して管内面に所定厚さの塗膜を形成する工程と、塗膜形成時に検知手段により排水管の内部状況を検知し、その内部状況に応じて二液性エポキシ樹脂の供給量を調整する手段を含み、形成された塗膜を乾燥させて管内面に連続形状の樹脂製内管を形成する工程とからなるものであって、排水管の内部の汚れを全部一緒に乾燥させてから除去する工程をとることで作業効率がよく、しかもその後の塗装工程により二液を別々のホースで供給し塗装直前に二液を混合して塗膜を形成するので、良質で厚手の塗膜が効率よく形成でき、それが乾燥して連続形状の樹脂製内管となり、異物の引っ掛かりまたは堆積が減少し、速やかに排水ができると共に、分岐部における腐食穴、亀裂等を埋めることにより腐食進行が防止されて長期に使用できるという優れた効果を奏する。
【0037】
また、更生しようとする立て主管に対して主剤と硬化剤とを別系統で供給し、塗装直前に二液を混合して噴射させることで、良好な厚手の塗膜が効率よく速やかに形成でき、これが乾燥して連続形状の樹脂製内管となるのであり、強度的に優れ堆積物が生じにくい内管が得られ、ライニングによる更生作業の施工同日で行えるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の更生方法を適用できる集合住宅における雑排水管の状況を略示的に示した説明図である。
【図2】同更生方法に使用される樹脂製内管の形成装置を略示的に示すもので、(A)は全体を略示的に示した断面図、(B)は混合部の一部拡大断面図である。
【図3】同更生方法を実施している状況を略示的に示した立て主管の一部を断面で示した側面図である。
【図4】同更生方法に使用される制御装置の一例を示す正面図である。
【図5】同更生方法により立て主管の内壁面に形成された樹脂製内管を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 雑排水管
2 立て主管
3 横主管
4 分岐部
5 分岐した枝管
6 流し台
7 排水トラップ
10 噴射用ヘッド部
11 混合部
12 ツインホース
12a 主剤の供給側
12b 硬化剤の供給側
13 小型モータ
13a 回転軸
14 ヘッド
15 孔
16 センターホルダー
17 供給パイプ
18 混合エレメント
18a 右ねじれエレメント
18b 左ねじれエレメント
19 合流部
20、21 接続管
20a、21a カプラー
22 樹脂層または塗料層
23 制御装置
24 テンキー
25、26、27 表示部

Claims (6)

  1. 建築物内に配管され少なくとも分岐部を有する立て主管からなる排水管を更生するものであって、
    該排水管内部を乾燥する工程と、
    該排水管の内部に付着しているスケール、油脂成分を含む汚れの堆積物を除去し清掃する研磨工程と、
    無溶剤型の二液性エポキシ樹脂の二液を別々のホースで供給し塗装直前に二液を混合して管内面に所定厚さの塗膜を形成する工程と、
    塗膜形成時に検知手段により排水管の内部状況を検知し、その内部状況に応じて二液性エポキシ樹脂の供給量を調整する手段を含み、
    形成された塗膜を乾燥させて管内面に連続形状の樹脂製内管を形成する工程と
    からなることを特徴とする集合住宅における雑排水管の更生方法。
  2. 乾燥する工程は、
    熱風または乾燥空気を送気させることである
    請求項1に記載の集合住宅における雑排水管の更生方法。
  3. 堆積物を除去する研磨工程は、
    排水管内に圧縮空気流と共に砂状物質を吹き込むことである
    請求項1に記載の集合住宅における雑排水管の更生方法。
  4. 無溶剤型の二液性エポキシ樹脂の供給は、
    排水管の内壁面に向けて噴射式で行ない、噴射直前で二液を混合する
    請求項1に記載の集合住宅における雑排水管の更生方法。
  5. 乾燥工程の前に、予備的に、スケール、油脂成分を含む汚れの堆積物を除去し清掃する工程を含む
    請求項1に記載の集合住宅における雑排水管の更生方法。
  6. 二液性エポキシ樹脂の供給量を調整する手段は、
    排水管の長さ方向に沿って移動する塗装速度と、排水管の内部状況とに基づいて設定する
    請求項1に記載の集合住宅における雑排水管の更生方法。
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