JP2003293413A - 排水管の更生方法 - Google Patents

排水管の更生方法

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JP2003293413A
JP2003293413A JP2002095793A JP2002095793A JP2003293413A JP 2003293413 A JP2003293413 A JP 2003293413A JP 2002095793 A JP2002095793 A JP 2002095793A JP 2002095793 A JP2002095793 A JP 2002095793A JP 2003293413 A JP2003293413 A JP 2003293413A
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drainage
pipe
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vertical main
drainage vertical
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Yoshio Ishida
良夫 石田
Takaharu Tomoyasu
隆晴 友保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各階ごとに配管されている専有枝管の継手部分
を更生することが可能な排水管の更生方法を提供する。 【解決手段】研磨材をブラストノズル装置13の先端部
から水平方向に対して斜め上方に向けて噴出して、継手
部分12aにおける内壁に吹き付けて研磨し、継手部分
12aの研磨と同時又は別々に、排水竪主管10を研磨
し、その後、スプレーノズル装置から塗料を水平方向に
対して斜め上方に向けて噴出して、継手部分12aにお
ける内面が研磨された部分に塗料を吹き付けて塗装し、
継手部分12aの塗装と同時又は別々に、排水竪主管1
0内を塗装することにより、排水管を更生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排水管の更生方法に
関し、更に詳細には、例えばマンションのような複数階
建ての集合住宅等において、各階の生活水廻り設備から
延びている専有枝管及び下端部に清掃用としてT字状の
継ぎ手が接続された共用排水設備である既設の排水管を
更生(リニューアル)する排水管の更生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばマンションのような中高層
の集合住宅では、各階におけるトイレ、台所、風呂場等
の生活水廻り設備から延びた排水管(各階専有枝管)は
共用排水設備として排水竪主管に接続され、この排水竪
主管に各階からの生活排水を集合して下水若しく浄化槽
などに排水している。言い換えれば、中高層の集合住宅
等においては、少なくとも1つ以上の排水竪主管に各階
ごとの専有枝管が接続されている。
【0003】このような排水竪主管は、従来、亜鉛メッ
キ鋼管や鋳鉄管が使用されることが多く、特に亜鉛メッ
キ鋼管は、ある期間を経過すると内面の腐食が進行し、
一般的な使用状態で約20年〜30年で穴があき、漏水
を起こして使用できなくなることがある。そのため、従
来では、通常、一定の期間が経過した既設排水管は新し
い管に更新されている。
【0004】しかし、既設の排水管を更新する作業は、
騒音・粉塵の発生、入室作業などにある居住者の負担が
大であり、工事期間も長く、しかも工事費用も高額にな
るという問題があった。そのため、従来から使用してい
る排水竪主管を更生することが提案されはじめている。
一般的に、排水管の更生としては、排水管内面に付着し
た錆や汚物等を除去して表面を研磨することと、研磨し
た後の管内面を防食する防食塗装とが含まれる。
【0005】現在、提案されている排水管の更生方法の
内、洗浄及び研磨方法としては、(1)研磨材を空気加
圧又は吸引によって排水竪主管に送ることで内面を洗
浄、研磨する方法(特開平11−310953号公
報)、(2)研磨材と水を混合して空気加圧又は吸引に
よって排水竪主管内に送ることで内面を洗浄、研磨する
方法、(3)清掃用のピグを排水竪主管内に入れて走行
させることにより洗浄、研磨する方法等が知られてい
る。
【0006】また、排水管の塗装方法としては、(4)
球状のピグで塗料を押圧して移動させて塗装する方法
(特開平11−319706号公報)、(5)塗料を空
気加圧又は吸引によって排水管に送ることで内面を塗装
する方法(特開昭56−95375号公報)、(6)一
定速度で移動するスプレーノズルで塗料を吹き付けて塗
装する方法などが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の排水管の更生方法において、排水竪主管のみの
更生工事を行う場合、排水竪主管に接続されている専有
枝管の継手部分が、研磨などを行う際のデッドスペース
となり、その部分の更生を十分に行うことができないた
め、排水竪主管の更生を行っても、専有枝管の継手部分
から腐食が進行するおそれがあった。
【0008】例えば中高層の集合住宅においては、各階
専有枝管には塩ビ管が使用されるケースもあり、この専
有枝管自体は更生の対象とはならないが、専有枝管と排
水竪主管との継手部分には鋳鉄が使用されており、この
継手部分も排水竪主管と共に更生しなければ、排水竪主
管を更生した効果が減少することになるが、従来の更生
方法では継手部分の更生を十分に行うことができなかっ
た。
【0009】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、例えばマンションのよう
な複数階建ての建造物において、各階ごとに配管されて
いる専有枝管の継手部分及び排水竪主管を十分に更生す
ることが可能な排水管の更生方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は排水管の更生方
法であり、前述した技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。すなわち、本発明は、排水竪主
管と、この排水竪主管に継手部分を介して接続された枝
管とを有する排水管を更生する方法において、研磨材を
圧縮空気に混合して前記排水竪主管内に配置した第1の
研磨用ブラストノズル装置の先端部から水平方向に対し
て斜め上方に向けて噴出して、前記研磨材を前記継手部
分における内壁に吹き付け、同時に前記排水竪主管の下
端から内部の空気を吸引することにより、前記継手部分
における内壁に付着している付着物を除去すると共に、
前記内壁を研磨し、前記継手部分の研磨と同時又は別々
に、前記研磨材を圧縮空気に混合して前記排水竪主管内
に配置した第2の研磨用ブラストノズル装置の先端部か
ら噴出して、前記研磨材を前記排水竪主管の内壁に吹き
付け、同時に前記排水竪主管の下端から内部の空気を吸
引することにより、前記排水竪主管の内壁に付着してい
る付着物を除去すると共に、前記内壁を研磨し、その
後、前記排水竪主管内に配置した第1の塗装用スプレー
ノズル装置から水平方向に対して斜め上方に向けて塗料
を噴出し、前記継手部分における内面が研磨された部分
に前記塗料を吹き付けて塗装し、前記継手部分の塗装と
同時又は別々に、前記排水竪主管内に配置した第2の塗
装用スプレーノズル装置から前記塗料を噴出して、前記
排水竪主管の内面が研磨された部分に前記塗料を吹き付
けて塗装することにより、前記排水管を更生することを
特徴とする。
【0011】この発明によれば、排水竪主管内に配置し
た第1の研磨用ブラストノズル装置及び第2の塗装用ス
プレーノズルから水平方向に対して斜め上方に研磨材及
び塗料を噴出し、この研磨材及び塗料を枝管の継手部分
に吹き付けることにより、継手部分の内壁を研磨及び塗
装でき、これにより継手部分を十分に且つシームレスに
更生することができるので、枝管の継手部分から腐食が
進行するのを抑制できる。
【0012】また、枝管の継手部分の更生と、排水竪主
管の更生とを同時に行うことができ、この場合には作業
能率を向上させることができる。なお、継手部分の更生
と排水竪主管との更生は別々にすることもでき、この場
合の順番はどちらが先行しても良い。
【0013】前記枝管としては、集合住宅における各階
毎の生活水廻り設備からの排水用などを例示できる。
【0014】また、前記第1の研磨用ブラストノズル装
置及び前記第1の塗装用スプレーノズル装置から前記研
磨材及び前記塗料を、水平方向に対して略45°の角度
で斜め上方に噴出し、前記研磨材及び前記塗料を前記継
手部分の内壁に吹き付けることができ、この場合には、
特に枝管の継手部分における上面側を十分に更生するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排水管の更生方法
をその好適な実施形態について図を参照しながら更に詳
細に説明する。
【0016】図1に示すように、本発明に係る排水管の
更生方法は、例えば、複数階建て建造物に設置されてい
る排水管1を更生する場合に適用される。図1には、排
水管1の排水竪主管10と、この排水竪主管10に接続
され各階ごとに配管された専有枝管11a,11b・・
・とが概略的に図示されている。
【0017】各専有枝管11a,11b・・・の末端
(上流側の端部)は、例えばこの建造物がマンションの
ような集合住宅であれば、各フロアの居住部におけるト
イレ、台所、洗面所、浴室などの生活水廻り設備の排水
口に連通している。これらの各専有枝管11a,11b
・・・は、塩ビ管が使用されており、これらの専有枝管
11a,11b・・・自体は更生の対象とはならない。
【0018】一方、排水竪主管10は鋼管が使用されて
おり、更生の対象となる。また、この排水竪主管10と
各専有枝管11a,11b・・・との継手部分12a〜
12eは鋳鉄製であり、これも更生の対象となる。
【0019】このような既設の継手部分12a,12b
・・・及び排水竪主管10の内面を更生する場合には、
最初に、内面に付着している鉄錆や汚れ等を除去すべく
研磨される。
【0020】継手部分12a,12b・・・の研磨と排
水竪主管10の研磨は、同時又は別々に行うことができ
るが、ここでは、継手部分12a,12b・・・の研磨
を先に行い、その後排水竪主管10の研磨を行う場合に
ついて説明する。
【0021】継手部分12a〜12eを研磨する場合
は、図1に示すように、排水竪主管10の上部を適当な
位置で切断して開口を形成し、第1研磨用ブラストノズ
ル装置13を先端に取り付けた供給ホース14を、ロー
ラー15等で支持しながら当該第1研磨用ブラストノズ
ル装置13を、排水竪主管10の開口から内部に吊り下
げる。
【0022】更に、供給ホース14は、排水竪主管10
の上部開口から研磨材投入機16へ延び、その投入口に
接続され、この投入口には空気圧縮機17から延びる圧
縮空気供給管18が接続されている。更に、供給ホース
14の先端部(スプレーノズル装置取付け側)には、牽
引装置19から延びる牽引ワイヤ20が締結されおり、
排水竪主管10の上部開口から下ろされた供給ホース1
4を実質的に吊り下げ支持すると共に動力による引き上
げが可能とされている。
【0023】第1研磨用ブラストノズル装置13は、図
2に示すように、その噴出口13aが水平方向に対して
適宜な噴出角度αで斜め上方を向いており、研磨材と空
気との混合物15を継手部分12a,12b・・・の内
壁に吹き付けることができるようになっている。本実施
形態では、噴出角度αが略45°に設定されている。
【0024】これにより供給ホース14から所定の圧力
で送られる研磨材と圧縮空気との混合物15は、継手部
分12a〜12eの内面、特にその上面側に衝突するこ
とになる。その結果、継手部分12a〜12eの内面に
付着している錆や汚れ等の付着物22が研磨材と圧縮空
気の混合物15による衝突によって除去されると共に併
せてその内面が研磨される。
【0025】排水竪主管10の最下端には、図1に示さ
れるように、研磨材回収用の管23の一端が接続され、
その他端は研磨材セパレーター24に接続されている。
この研磨材セパレーター24にはホース25を介して集
塵機26及び吸引装置27が接続されている。
【0026】前述した装置を用いて、継手部分12a〜
12eの内面に付着した付着物22を除去すると共に内
面を研磨する実際の例について説明する。管径65Aの
亜鉛メッキ鋼管製の排水竪主管10の上部と下部を適当
な位置で切断して開放する。次いで、この排水竪主管1
0内に温風を流して、継手部分12a〜12eの錆瘤や
汚れなどの付着物22を乾燥させる。汚れが激しい場合
には、予め高圧水ジェット洗浄で予洗浄をしておくこと
が好ましい。
【0027】その後、排水竪主管10の上部開口から、
第1研磨用ブラストノズル装置13を先端に取り付けた
供給ホース14を排水竪主管10内に吊り下げ、第1研
磨用ブラストノズル装置13を研磨しようとする継手部
分12aの真横まで下ろす。次に、空気圧縮機17から
供給管18を介して供給ホース14に加圧空気を送り、
この空気中に研磨材投入機16で研磨材として所定量の
研磨材を投入する。
【0028】研磨材と加圧空気との混合物15は供給ホ
ース14を通り、第1研磨用ブラストノズル装置13か
ら既に説明したように扇状に噴射されて継手部分12a
の内面に吹き付けられ、この吹き付け力で付着物22が
除去されると共に研磨がなされる。この方法によって専
有枝管11aの継手部分12aの内面を、ISO DS
a2 1/2程度に仕上げることができる。第1研磨用
ブラストノズル装置13から混合物15を噴射する際の
空気圧力は約600KPaとされる。
【0029】また、第1研磨用ブラストノズル装置13
から混合物15を噴射している間に、吸引装置27及び
集塵機26が作動され、排水竪主管10内の空気は下端
開放部に接続された研磨材回収用の管23、研磨材セパ
レーター24及びホース25を介して集塵機26に吸引
され、これにより第1研磨用ブラストノズル装置13か
ら継手部分12a内に噴出された研磨材が研磨材セパレ
ーター24により回収される。
【0030】この実施形態の場合、継手部分12aの内
面に、加圧空気で研磨材を吹き付けて研磨するため、研
磨材用空気量は少なくて良い。このように使用する空気
流量が少ないことと、排水竪主管10の下端開放部から
吸引式集塵機26により排水竪主管10内の空気が吸引
されていることもあって、排水竪主管10内の圧力は大
気圧以上にはなることはない。
【0031】その結果、継手部分12a内を洗浄研磨す
る時に、排水竪主管10内が大気圧以上になることがな
く、従って各階の専有枝管11a,11b・・・に加圧
空気が逆流して排水口から噴出するのを防ぐことができ
る。
【0032】同様にして他の継手部分12b〜12e内
の研磨を行い、これが終了すると、次に、排水竪主管1
0内の研磨が行われる。排水竪主管10の研磨は、図3
に示すように、上述した継手部分12a〜12eの研磨
を行うための設備(図1)のうち、第1研磨用ブラスト
ノズル装置13を除いた設備を利用して行うことができ
るので、その詳細な説明は省略する。
【0033】排水竪主管10を研磨するときに使用する
第2研磨用ブラストノズル装置40は、図4に示される
ように、研磨材と圧縮空気との混合物15を扇状に拡散
して噴射すべく、円錐状又は笠状の拡散チップ40a
を、その尖端部がノズル口40bに向くようにノズル口
40bに同軸線上に設けて構成されている。
【0034】これにより供給ホース12から所定の圧力
で送られる研磨材と圧縮空気との混合物15は、ノズル
管40cの先端部におけるノズル口40bから出た時に
円錐状チップ40aの周囲斜面にぶつかって扇状に拡散
され、排水竪主管10の内面21に効果的に衝突するこ
とになる。その結果、排水竪主管10の内面に付着して
いる錆や汚れ等の付着物22が研磨材と圧縮空気の混合
物15による衝突によって除去されると共に併せてその
内面が研磨される。除去された付着物22及びノズル装
置40から噴出された研磨材は、排水竪主管10の最下
端に接続された研磨材セパレータ24、集塵機26及び
吸引装置27によって回収される。
【0035】第2研磨用ブラストノズル装置40から混
合物15を噴射する際の空気圧力は約600KPaとさ
れる。また、第2研磨用ブラストノズル装置40から混
合物15が噴射されている間に、牽引装置19を作動さ
せて牽引ワイヤ20を徐々に引き上げ、第1研磨用ブラ
ストノズル装置13を排水竪主管10内において一定速
度で上昇させる。
【0036】このようにして、専有枝管11a〜11e
の継手部分12a〜12e、及び排水竪主管10の研磨
が終了すると、次に、継手部分12a〜12e内面、及
び排水竪主管10内面の塗装が行われる。
【0037】継手部分12a〜12bの塗装と、排水竪
主管10の塗装も研磨と同様、同時又は別々に行うこと
ができるが、ここでは別々に行う場合について説明す
る。
【0038】先ず、継手部分12a〜12e内面の塗装
方法を説明する。図5は、継手部分12a〜12eを塗
装する場合の状態を概略的に示している。継手部分12
a〜12eの塗装に用いる塗料としては、ビニルエステ
ル樹脂塗料やエポキシ塗料等のライニング塗料が用いら
れる。
【0039】ビニルエステル樹脂塗料を使用する場合に
は硬化剤・硬化促進剤を入れ、場合によっては遅延剤を
入れて、均一に混合攪拌する。使用する塗料が加圧容器
30に収容されると、この加圧容器30はデジタル式の
秤31に乗せられ、塗装中に刻々と変化する塗料の使用
量がg/秒単位で計量される。このようにして加圧容器
をデジタル秤に乗せて重量減少を計測することにより塗
料の吐出量を常時測定して塗装の良否を判断することが
できる。
【0040】加圧容器30には空気圧縮機(図示せず)
から延びるホース32が接続されており、加圧容器30
の内部が空気圧縮機から送られる加圧空気で、使用条件
に応じて最大600KPaに加圧され、これにより塗料
がチューブ33を経て、図6に示されるような第1塗装
用第1塗装用スプレーノズル装置45に圧送される。
【0041】この第1塗装用スプレーノズル装置45
は、研磨の場合と同様に牽引装置19から延びる牽引ワ
イヤ20に締結されて排水竪主管10内に吊り下げられ
る。この第1塗装用スプレーノズル装置45は、図7に
も示されるように、ノズル口から塗料を渦状の気流にし
て噴出できるように特殊な構造をしたものである。
【0042】この第1塗装用スプレーノズル装置45の
構造を簡単に説明すると、図6に示すように、前端部に
ノズルチップが形成されたノズル本体45aのその前端
部にディスクが装着され、更にこのディスクを覆うよう
にキャップ45bが装着されている。ノズル本体45a
の前端部に取り付けられたディスクとキャップ45bの
中心軸線上には貫通穴が形成され、ノズルチップはこの
貫通穴を通ってキャップ45bの前面側に僅かに突出し
ている。
【0043】ノズルチップに形成されている液体噴射通
路は、ノズル本体45aの中心軸線上に形成された塗料
供給用の通路45cに連通している。また、ノズル本体
45aの後端部には圧縮空気流入口が形成され、この流
入口は小径噴気口を介して液体噴射通路に連通され、ま
たこの液体噴射通路に平行し且つ径方向外側に形成され
ているバイパス通路45dに連通されている。
【0044】ノズル本体45aの後端部には、接続部材
46を介して上述のホース35が接続され、圧縮空気流
入口に圧縮空気が供給される。接続部材46は略V字状
であり、ノズル本体45の噴出口が水平方向に対して適
宜な噴出角度βとなるように設定されている。
【0045】また、ノズル本体45の側面には、塗料を
供給するためのホース33を接続するネジ孔45eが形
成され、このネジ孔45eが通路45cに連通してい
る。ディスクの表面には、複数の放射状溝部が中心の穴
に向かって渦状に形成されており、圧縮空気供給用のバ
イパス通路45dの先端部はディスクの径方向外側にお
いて各放射状溝部に連通されている。
【0046】このような第1塗装用スプレーノズル装置
45によると、圧力280KPaに調整されたスプレー
用圧縮空気がホース35を介してバイパス通路454d
と液体噴射通路に導入される。
【0047】このスプレー用圧縮空気は、ディスクの表
面に形成された渦状の複数の溝部に沿って径方向外側か
ら中心の穴に向かって渦流を作るように流れ、ノズルチ
ップ先端のノズル口外周面とキャップ中心の貫通穴内周
面との環状間隙部から噴射する。その結果、この噴射流
は前方へ広がりながら螺旋状の気流となる。
【0048】一方、ホース33からノズル本体45a内
の通路45cを介して供給された塗料は、ノズル口で圧
縮空気の螺旋状噴射流に乗り、これにより塗料48は,
図7に示されるように、ノズル口から螺旋状噴射される
ことになる。その結果、塗料48を継手部分12a〜1
2eの全周、特に上面側に吹き付けることができる。
【0049】また、第1塗装用スプレーノズル装置45
から塗料を噴射している間、研磨の場合と同様に吸引式
集塵機26を作動し、排水竪主管10内の空気を吸引式
集塵機26に吸引することができる。これにより第1塗
装用スプレーノズル装置45から継手部分12a〜12
e内に噴出された圧縮空気と塗料48中の揮発成分が排
水竪主管10の下端から大気中に拡散することによる臭
気を防ぐことができる。
【0050】このようにして、各専有枝管11a〜11
eの継手部分12a〜12eの塗装が終了した後、排水
竪主管10の塗装を行う。この場合は、図8に示すよう
に、継手部分12a〜12eの塗装を行う際に使用した
設備のうち、第1塗装用スプレーノズル装置45を除い
た設備を使用できるので、その詳細な説明は省略する。
【0051】図8は排水竪主管10を塗装する場合の状
態を概略的に示している。排水竪主管10の塗装に用い
る塗料としては、専有枝管12a〜12eの塗装に用い
た塗料と同様に、ビニルエステル樹脂塗料やエポキシ塗
料等のライニング塗料が用いられ、その使用方法も上述
と同様である。
【0052】第2塗装用スプレーノズル装置34は、図
9に示すように、上述した第1塗装用スプレーノズル装
置45と略同一の構成であり、塗料48の噴出方向が下
向きに設定されている点で相違するだけである。そし
て、この第2塗装用スプレーノズル装置34は、図10
に示すように、塗料48がノズル口から螺旋状噴射され
て、排水竪主管10の全周に均一に吹き付けられる。
【0053】第2塗装用スプレーノズル装置34から塗
料を噴射している間、牽引機19を作動させて牽引ワイ
ヤ20を徐々に引き上げ、これにより第2塗装用スプレ
ーノズル装置34は一定速度で上昇される。この方法に
よると、例えば排水竪主管10の管径が65Aの場合、
約300g/分の塗料をスプレーしながら0.5m/分
の速度で引き上げて塗装すると、全長13mの排水竪主
管10を約30分で塗装することができる。
【0054】第2塗装用スプレーノズル装置34の上昇
速度は、塗装する排水竪主管10の管径により調整され
る。これにより、管径が異なる場合でも適正な塗膜を排
水竪主管10の内面に形成することができる。また、第
2塗装用スプレーノズル装置34から塗料を噴射してい
る間、研磨の場合と同様に吸引式集塵機26を作動し、
排水竪主管10内の空気を吸引式集塵機26に吸引する
ことができる。これにより第2塗装用スプレーノズル装
置34から排水竪主管10内に噴出された圧縮空気と塗
料中の揮発成分が排水竪主管下端から大気中に拡散する
ことによる臭気を防ぐことができる。
【0055】なお、牽引機19により第2塗装用スプレ
ーノズル装置34を一定速度で引き上げることで排水竪
主管10内を移動させる時、第2塗装用スプレーノズル
装置34が常に排水竪主管10内の中心に位置するよう
に、第2塗装用スプレーノズル装置34には図10に示
されるように板バネ状のスライドシュー36が取り付け
られている。
【0056】すなわち、複数のスライドシュー36のそ
れぞれ一端は第2塗装用スプレーノズル装置34のノズ
ル本体34aに固着され、他端はノズル本体の軸方向に
伸長しながらも拡開して第2塗装用スプレーノズル装置
34から離れ、排水竪主管10の内壁に接触するように
されている。これにより第2塗装用スプレーノズル装置
34が排水竪主管10内を移動中に、管径が変化した場
合でも、スライドシュー36の他端が撓んで、第2塗装
用スプレーノズル装置34を排水竪主管10の中心に常
に位置決めしておくことができる。
【0057】なお、上述の実施形態では、継手部分12
a〜12eの研磨及び塗装と、排水竪主管10の研磨及
び塗装とを別々に行ったが、継手部分12a〜12e及
び排水竪主管10の研磨を同時に行い、継手部分12a
〜12e及び排水竪主管10の塗装を同時に行うことが
でき、これにより作業能率を上げることができる。。
【0058】この場合は、継手部分12a〜2eの研磨
に用いる第1研磨用ブラストノズル装置13(図2)
と、排水竪主管10の研磨に用いる第2研磨用ブラスト
ノズル装置40(図4)とを一体にして研磨を行うこと
ができる。
【0059】また、継手部分12a〜2eの塗装に用い
る第1塗装用スプレーノズル装置45(図6)と、排水
竪主管10の研磨に用いる第2研磨用ブラストノズル装
置40(図9)とを一体にして塗装を行うことができ
る。
【0060】また、排水竪主管10内が外部から見にく
い場合には、図11に示すような管内カメラ50を排水
竪主管10内に挿入し、その照明装置で管内を照明する
と共に、カメラで細部を確認しながら作業を正確に行う
ことができる。
【0061】この管内カメラ50は、各種の管内作業な
どに一般的に使用されているものであり、カメラ本体5
1、カメラ本体51の周囲に配置された照明装置52、
スキッド53、カメラ本体51とスキッド53の接続部
を保護するスプリングガード54、カメラケーブル55
とを有している。
【0062】管内カメラ50は、上述した第1研磨用ブ
ラストノズル装置13,第2研磨用ブラストノズル装置
40,第1塗装用スプレーノズル装置45及び第2塗装
用スプレーノズル装置34とは別個に排水竪主管10内
に挿入してもよく、或いは一体にして挿入することもで
きる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排水管の
更生方法によれば、例えばマンションのような複数階建
ての建造物において、各階ごとに配管されている専有枝
管の継手部分の更生工事を十分にすることができるの
で、排水竪主管の更生工事を行った後、枝管の継手部分
から腐食が早期に進行するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る継手部分の研磨方法を示す図であ
る。
【図2】本発明に係る継手部分の研磨を行う第1研磨用
ブラストノズル装置を示す図である。
【図3】本発明に係る排水竪主管の研磨方法を示す図で
ある。
【図4】本発明に係る排水竪主管の研磨を行う第2研磨
用ブラストノズル装置を示す図である。
【図5】本発明に係る継手部分の塗装方法を示す図図で
ある。
【図6】本発明に係る継手部分の塗装を行う第1塗装用
スプレーノズル装置を示す図である。
【図7】本発明に係る継手部分の塗装方法を示す図であ
る。
【図8】本発明に係る排水竪主管の塗装方法を示す図で
ある。
【図9】本発明に係る排水竪主管の塗装を行う第2塗装
用スプレーノズル装置を示す図である。
【図10】本発明に係る排水竪主管の塗装を行う第2塗
装用スプレーノズル装置を示す図である。
【図11】本発明に係る管内カメラを示す図である。
【符号の説明】
1 排水管 10 排水竪主管 11a〜11e 専有枝管 12a〜12e 継手部分 13 第1研磨用ブラストノズル装置 14 ローラ 15 混合物 16 研磨材投入機 17 空気圧縮機 18 圧縮空気供給管 19 牽引装置 20 牽引ワイヤ 21 排水竪主管の内面 22 付着物 23 研磨材回収管 24 研磨材セパレーター 25 ホース 26 集塵機 27 吸引装置 30 塗料加圧容器 31 デジタル台秤 32 ホース 33 チューブ 34 第2塗装用スプレーノズル装置 35 ホース 36 スライドシュー 40 第2研磨用ブラストノズル装置 45 第1塗装用スプレーノズル装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D061 AA04 AB10 4D075 AA01 AA06 AA32 AG01 AG04 AG18 AG19 BB04X DA16 DA27 DA33 DB05 DC01 EA05 EB19 EB33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水竪主管と、この排水竪主管に継手部
    分を介して接続された枝管とを有する排水管を更生する
    方法において、 研磨材を圧縮空気に混合して前記排水竪主管内に配置し
    た第1の研磨用ブラストノズル装置の先端部から水平方
    向に対して斜め上方に向けて噴出して、前記研磨材を前
    記継手部分における内壁に吹き付け、 同時に前記排水竪主管の下端から内部の空気を吸引する
    ことにより、前記継手部分における内壁に付着している
    錆などの付着物を除去すると共に、前記内壁を研磨し、 前記継手部分の研磨と同時又は別々に、前記研磨材を圧
    縮空気に混合して前記排水竪主管内に配置した第2の研
    磨用ブラストノズル装置の先端部から噴出して、前記研
    磨材を前記排水竪主管の内壁に吹き付け、 同時に前記排水竪主管の下端から内部の空気を吸引する
    ことにより、前記排水竪主管の内壁に付着している付着
    物を除去すると共に、前記内壁を研磨し、 その後、前記排水竪主管内に配置した第1の塗装用スプ
    レーノズル装置から水平方向に対して斜め上方に向けて
    塗料を噴出し、前記継手部分における内面が研磨された
    部分に前記塗料を吹き付けて塗装し、 前記継手部分の塗装と同時又は別々に、前記排水竪主管
    内に配置した第2の塗装用スプレーノズル装置から前記
    塗料を噴出して、前記排水竪主管の内面が研磨された部
    分に前記塗料を吹き付けて塗装することにより、 前記排水管を更生することを特徴とする排水管の更生方
    法。
  2. 【請求項2】 前記枝管は、集合住宅における各階毎の
    生活水廻り設備からの排水用であることを特徴とする請
    求項1に記載の排水管の更生方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の研磨用ブラストノズル装置及
    び前記第1の塗装用スプレーノズル装置から前記研磨材
    及び前記塗料を、水平方向に対して略45°の角度で斜
    め上方に噴出し、前記研磨材及び前記塗料を前記継手部
    分の内壁に吹き付けることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の排水管の更生方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100830215B1 (ko) 2006-12-20 2008-05-19 주식회사 티에스 볼텍스 플로우를 이용한 옥내 급수관의 갱생방법
JP2011104520A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Birukan Co Ltd 洗浄装置
JP2014015712A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 East Japan Railway Co 樋部材
JP2018091438A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 吉佳エンジニアリング株式会社 止水工法及び止水構造
KR101910415B1 (ko) 2018-04-20 2019-01-04 이동국 관로갱생용 블라스팅 장비
JP7437095B1 (ja) 2023-02-07 2024-02-22 有限会社宮城運輸機工 湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラや管内洗浄用ホースを案内する方法、ガイド管およびこれを構成するガイド管治具

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