JP7437095B1 - 湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラや管内洗浄用ホースを案内する方法、ガイド管およびこれを構成するガイド管治具 - Google Patents

湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラや管内洗浄用ホースを案内する方法、ガイド管およびこれを構成するガイド管治具 Download PDF

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Abstract

【課題】建物内の伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部の内周側と、管内検査用カメラのケーブル、洗浄用ホース又は引揚用ワイヤとの間で生じ得る摩擦力を低減する。【解決手段】建物11内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホース27を案内する方法において、部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管10を伸頂通気管ないし排水管の開口部12から挿管するステップと、伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部にガイド管10が亘るようにガイド管を配置するステップと、ガイド管10内に引揚用ワイヤ38を通し、引揚用ワイヤ38を管内洗浄用ホース27又はこれのノズル28に繋ぐステップと、引揚用ワイヤ38を使って管内洗浄用ホース27及びこれのノズル28を引き揚げるステップと、を含む方法を提示する。【選択図】図5

Description

本発明は、集合住宅やオフィスビルなどの建物のディスポーザ(生ゴミ処理機)等に接続されている縦引き排水管の内部を検査・洗浄するために、建物内の湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に、管内検査カメラ及びこれのケーブル、洗浄用ホース及びこれのノズルなどを案内する方法に関する。
また、本発明は、集合住宅やオフィスビルなどの高層の建物に設けられた排水管内の1つ又は複数の角部において、管内検査カメラのケーブルや洗浄ホースが摺動するときに生じる得る摩擦抵抗を低減するためのガイド管及びこれを構成するガイド管治具に関する。
集合住宅やオフィスビルの複数の階を貫くように延びている縦引き排水管(以下、「竪管」という)は、各階の横支管(以下、「横管」という)と繋がっており、各階の部屋から出される排水を建物の下方へ流すことができるように配管されている。しかし、竪管の内壁に排水中の生ゴミや、生活排水に起因して発生したヘドロなどがこびり付くと、その排水管の利用可能な断面積が小さくなり、管内の流れが滞ることがある。或いは、鋳鉄などからなる排水管内へ捨てられた生ゴミが硫黄分を含むものである場合、腐敗により硫化水素等の気体が発生すると、排水管自体の腐食が進む。ひいては排水管に亀裂やひびが生じ易くなり、その排水管は通常の耐用年数よりも短い年数で破損してしまう。
そのため、建物の排水管内の点検と洗浄が定期的に行われている。点検については、竪管内に吊り下げられた管内検査カメラを使って、竪管の内壁の付着物の状態や、竪管の損傷の具合などが観測される。洗浄については、例えば約5mm~25mmの径の洗浄用ホースが100mm前後の径を有する排水管内へ挿入されて、その洗浄用ホースの先から高圧の洗浄水が噴射される。
しかし、屋上庭園やヘリポートを備える高層の建物においては、主管としての竪管の真上の位置ではなく、真上から横方向にずれた位置に通気口が配置されており、クランクした箇所が、所謂エルボ(elbow)継手管を介して接続されている場合がある。この場合、排水管の点検者は、検査対象の竪管の内部に管内検査カメラ、洗浄用ホース、又はこれらを引き揚げるための引揚用ワイヤを吊り下げようとするときに、エルボ継手管の湾曲部の位置でこれらを屈曲させる必要があり、また管内検査カメラのケーブル、洗浄用ホース、又は引揚用ワイヤをウィンチ(巻き上げ機)で引っ張り上げるときには、そのケーブル、洗浄用ホース又は引揚用ワイヤが排水管の1つ又は複数の湾曲部の内周面に当接して、大きな摩擦抵抗(摩擦力)を受けることにより破損してしまうことがある。
また、集合住宅やオフィスビルの複数の階を貫くように延びている縦引き排水管(以下、「縦引き管」という)は、各階の横引き排水管(以下、「横支管」という)と繋がっており、各階の部屋から出される排水を建物の下方へ流すことができるように配管されている。しかし、縦引き管の内壁に排水中の生ゴミなどがこびり付くと、その排水管の利用可能な断面積が小さくなり、管内の流れが滞ることがある。或いは、鋳鉄などからなる排出管内へ捨てられた生ゴミが硫黄分を含むものである場合、腐敗により硫化水素等の気体が発生すると、排水管自体の腐食が進む。ひいては排水管に亀裂やひびが生じ易くなり、その排水管は通常の耐用年数よりも早く破損してしまう。
そのため、建物の排水管内の検査と洗浄が定期的に行われている。検査については、縦引き管内に吊り下げられた管内検査カメラを使って、縦引き管の内壁の付着物の状態や、縦引き管の損傷の具合などが観測される。洗浄については、例えば約5mm~10mmの径の洗浄ホースが100mm前後の径を有する排水管内へ挿入されて、その洗浄ホースの先から洗浄水が噴射される。
しかし、屋上庭園やヘリポートを備える高層の建物においては、縦引き管の真上の位置ではなく、真上から横方向にずれた位置に点検口が配置されており、縦引き管と横支管とが所謂エルボ(elbow)継手を介して接続されている場合がある。この場合、排水管の点検業者は、管内検査カメラを、エルボ継手のほぼ直角の角部で曲げた後、横支管に通し、さらには横支管と縦引き管との接続部の角部で曲げてから、検査対象となる縦引き管の内部に吊り下げる。つまり、点検業者は、検査するべき排水管の深部にまで管内検査カメラを到達させるために、2箇所の角部を通過させる必要がある。或いは、洗浄用のホースをウィンチ(巻き上げ機)で引っ張り上げるときなどに、ホースが排水管の角部に当接して強いカで押し付けられることにより、ホースが破損することがある。
特開2012-163643号公報
建物の伸頂通気管ないし排水管が湾曲部を有する場合、その伸頂通気管ないし排水管の内部を検査するための管内検査カメラ及びこれのケーブル、洗浄用ホース及びこれのノズル、又は引揚用ワイヤが引っ張り上げられる際に、その排水管の内周側の湾曲部の内周面に当接して摺動するときに、大きな摩擦抵抗を受けてしまう。
また、高層の建物の排水管が角部を有する場合、その排水管の内部を検査するための管内検査カメラのケーブルや、洗浄するための洗浄ホースが引っ張り上げられる際などに、その排水管の角部に当接しつつ摺動するとき、大きな摩擦抵抗(摩擦カ)を受けてしまう。
本発明の態様に係る方法は、建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラを案内する方法であって、部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、上記管内検査カメラ及びこれのケーブルを上記ガイド管内に通すステップとを含む方法である。
また、本発明の態様に係る方法は、建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラを案内する方法であって、部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、上記ガイド管内に引揚用ワイヤを通し、該引揚用ワイヤを上記管内検査カメラに繋ぐステップと、上記引揚用ワイヤを使って上記管内検査カメラを引き揚げるステップとを含む方法である。
また、本発明の態様に係る方法は、建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホースを案内する方法であって、部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、上記管内洗浄用ホース及びこれのノズルを上記ガイド管内に通すステップとを含む方法である。
また、本発明の態様に係る方法は、建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホースを案内する方法であって、部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、上記ガイド管内に引揚用ワイヤを通し、該引揚用ワイヤを上記管内洗浄用ホース又はこれのノズルに繋ぐステップと、上記引揚用ワイヤを使って上記管内洗浄用ホース及びこれのノズルを引き揚げるステップとを含む方法である。
また、本発明の態様に係る方法では、上記ガイド管が、1つ又は複数の可撓管の所定の位置に、1つ又は複数のガイド管治具が連結されたものであり、上記ガイド管治具が、金属若しくは硬質な合成樹脂から形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ隣り合う頭部と首部とが遊嵌されてなる。
また、本発明の態様に係る方法では、前記ガイド管の所定の部位が所定の長さのガイド管治具で構成されており、前記ガイド管治具は、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部を備えて構成されており、複数の前記頭部がこれらの内側の空間がつながるようにして連結されており、隣り合う前記頭部のうちの一方の頭部に対して、隣り合う前記頭部のうちの他方の頭部が所定の範囲内で姿勢を変えることができるようになっており、前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている。
また、本発明の態様に係る方法では、前記ガイド管が、所定の部位が所定の長さのガイド管治具で構成されており、前記ガイド管治具が、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部と、剛性を備えた複数の背の低い首部とを備えて構成されており、複数の前記頭部と複数の前記首部とが、これらの内側の空間がつながるようにして、長さ方向で交互に配置され、隣り合う前記頭部と前記首部とが遊嵌されており、前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている。
また、本発明の態様に係る方法では、前記摩擦低減材が、前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記摩擦低減材に接しつつ前記ガイド管治具に対して移動するときに、前記紐状材に対してころがり対偶をなして係合するように構成されている。
また、本発明の態様に係る方法では、前記ガイド管が、この全長にわたってガイド管治具で構成されており、前記ガイド管治具が、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部を備えて構成されており、複数の前記頭部がこれらの内側の空間がつながるようにして連結されており、隣り合う前記頭部のうちの一方の頭部に対して、隣り合う前記頭部のうちの他方の頭部が所定の範囲内で姿勢を変えることができるようになっており、前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている。
また、本発明の態様に係るガイド管治具は、建物の排水管内へ挿管されて用いられる管状のガイド管治具であって、金属、硬質なセラミック、硬質な合成樹脂のうちの少なくともいずれかの材料で形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ互いに遊嵌されているガイド管治具である。
また、本発明の態様に係るガイド管治具では、管内検査カメラのケーブルや洗浄ホースが該ガイド管治具の管内を摺動するときに生じ得る摩擦力を低減するための1つ又は複数の摩擦力低減手段が、該ガイド管治具の内周側に設けられている。
また、本発明の態様に係るガイド管治具では、上記摩擦力低減手段が1つ又は複数の円筒ころから構成されている。
また、本発明の態様に係るガイド管治具では、上記ガイド管治具の1つ又は複数が、1つ又は複数の可撓電線管と連結されてなる。
本発明によれば、建物の伸頂通気管ないし排水管が湾曲部を有する場合、その伸頂通気管ないし排水管の内部を検査するための管内検査カメラ及びこれのケーブル、洗浄用ホース及びこれのノズル、又は引揚用ワイヤが引っ張り上げられる際に、その排水管の内周側の湾曲部の内周面に当接して摺動するときに、大きな摩擦抵抗を受けてしまうことが防止されるという効果を奏する。
また、本発明によれば、高層の建物の排水管が角部を有する場合、その排水管の内部を検査するための管内検査カメラのケーブルや、洗浄するための洗浄ホースが引っ張り上げられる際などに、その排水管の角部に当接しつつ摺動するとき、大きな摩擦抵抗(摩擦カ)を受けてしまうことが防止されるという効果を奏する。
ガイド管治具の一実施例を示す図。 頭部と首部とが交互に遊嵌されてなるガイド管治具を示す断面図。 ガイド管内に管内検査カメラのケーブルが通されている状態を示す図。 他の例のガイド管内に管内検査カメラのケーブルが通されている状態を示す図。 ガイド管内に引揚用ワイヤが通されている状態を示す図。 ガイド管内に洗浄用ホースが通されている状態を示す図。 ガイド管治具の一部を透視して示す図。 図7の矢印A方向の視線による摩擦力低減手段を有するガイド管治具の側面図。 摩擦力低減手段を有するガイド管治具の断面図。 他の実施例におけるガイド管治具を示す図。 ガイド管内に管内検査カメラのケーブルが貫通している状態を示す図。 ガイド管内に洗浄ホースが貫通している状態を示す図。 ガイド管治具と可撓電線管とが連結されてなる本発明のガイド管を示す図。 本発明の他の実施形態に係るガイド管とこのガイド管の使用態様を示す図であって、ガイド管治具が曲がっている状態を示す図である。 図14で示すガイド管の断面図である。 図15におけるXVI部の拡大図である。 本発明の上記他の実施形態に係るガイド管を構成するガイド管治具の中間部を構成する1つの頭部をZ方向から見た図である。 図17におけるXVIII矢視図である。 図18にけるXIX―XIX断面を示す図である。 図17で示す頭部を構成する頭部構成材を示す図である。 図20におけるXXI―XXI断面を示す図である。 図18に相当する図であって、ガイド管治具の端部を構成する1つの頭部を示す図である。 図22におけるXXIII―XXIII断面を示す図である。 本発明の上記他の実施形態に係るガイド管を構成するガイド管治具の首部を示す図であって、(b)は(a)におけるXXIVB―XXIVB断面を示す図である。 変形例に係る頭部同士の接合形態を示す図である。 図25に相当する図であって、変形例に係る1つの頭部を示す図である。
本発明の方法について、添付の図1~図10を参照しつつ、以下に詳細に説明する。
図1は、検査対象となる竪管(ディスポーザ(生ゴミ処理機)等に接続されている)まで管内検査カメラ及びこれのケーブル、洗浄用ホース及びこれのノズル、又は引揚用ワイヤを案内するためのガイド管治具1の一実施例を示している。この例におけるガイド管治具1は、環状の頭部2と環状の首部4が交互に連結された筒状の形状に形成されている。
図1(b)は、図1(a)に示した矢印A方向の視線によるガイド管治具1を示す。ガイド管治具1の内周側は、一般的な寸法の管内検査カメラのケーブルや洗浄用ホースを通すことのできる径の中空部6を有する形状に形成されている。このような形状のガイド管治具1は、耐久性の高い金属若しくは硬質で耐摩耗性の高い合成樹脂等から形成されているとよい。
図2(a)は、ガイド管治具1の一部分の断面を示している。図2(b)は、図2(a)において一点鎖線で囲まれている部分を拡大して示しており、ボビン形ないし鼓形の形状に形成された首部4の両端部が、その隣にある頭部2に形成された円形の形状の開口内へ収容されるように、隣り合う首部4と頭部2が遊嵌している。この遊嵌している部分8があることにより、図2(c)に示されるように、ガイド管治具1は部分的に屈曲することができる。
図3は、本発明のガイド管治具1が金属製又は合成樹脂製の可撓管36に連結されてガイド管10の一部として使用されているときの様子を示す。図3に示される実施例において、ガイド管10の使用者は、建物11の伸頂通気管ないし排水管の配置図を見て通気口(清掃口、点検口)12から第1のエルボ継手管20までの距離、及び第2のエルボ継手管22までの距離を確認する。そして、ガイド管10全体の適切な位置にガイド管治具1が配置されるように組み立てたガイド管10を使用する。そのガイド管10は、建物11内の通気口12から、伸頂(伸長)通気管13を経由して、第1のエルボ継手管20の湾曲部で曲げられ、横管18内へ通される。さらに横管18と検査対象の竪管14とを繋ぐ第2のエルボ継手管22で曲げられ、検査対象の竪管14内に該ガイド管10の一部が吊り下げられる。こうして、ガイド管10におけるガイド管治具1が屈曲した状態で排水管の1つ又は複数の湾曲部に位置するように、ガイド管10の全体が排水管内に配置される。その後、ガイド管10内に、管内検査カメラ24とケーブル26を貫通させることが容易となり、管内検査カメラ24の画像などがケーブル26を介してモニタ画面31へ送信され得る。このようにして排水管の第1のエルボ継手管20と第2のエルボ継手管22の2箇所の湾曲部のそれぞれに、ガイド管治具1が配置されている。これにより、排水管内の検査の終了後、管内検査カメラ24とケーブル26の回収のために引っ張り上げられるときに生じ得る摩擦抵抗も低減される。
図4に示される他の実施例においては、1つ又は複数の湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管内へ管内検査カメラ24とケーブル26を案内するためのガイド管10が使用されている。このガイド管10は、部分的又は全体的に屈曲可能に構成された(ガイド管治具1のない)ものである。部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管の様々な例として、合成樹脂製若しくは金属製のCD管やPF管、硬質なゴムから形成されたチューブ、及びカーボンファイバやポリロタキサンから形成された一連のチューブがある。ポリロタキサンは、曲げ伸ばしを繰り返しても折れないタフポリマーである。これら以外にも、部分的又は全体的に屈曲可能に構成された管状の物であれば(それが複数の部材からなる物であっても)、本発明の方法に使用され得ると理解されよう。
管内検査カメラ24による検査の終了後、排水管内が高圧水で洗浄される。洗浄用ホースが長いほど重く、特に高層の建物内の排水管に通される洗浄用ホースの長さが100m以上もある場合には、洗浄用ホースの重さが約20kg以上にもなる。洗浄用ホースが重い場合、伸頂通気管ないし排水管の内壁との間に生じる摩擦力も大きくなり得る。これを回避するために、図5に示されるように、ガイド管10内へ上方(建物の屋上側)から引揚用ワイヤ38を通し、その引揚用ワイヤ38を洗浄用ホース27又はこれのノズル28に繋ぐ。そして、その引揚用ワイヤ38を使って洗浄用ホース27及びこれのノズル28を竪管14内の下側から上側へ引き揚げつつ、順次洗浄するとよい。図3及び図4に示した管内検査カメラ24とケーブル26についても同様に、ガイド管10内へ上方から通された引揚用ワイヤ38に繋げる。これにより、その引揚用ワイヤ38を使って管内検査カメラ24とケーブル26を竪管14内の下側から上側へ引き揚げつつ、順次撮影することができる。他の実施例においては、ワイヤレスで画像送信することのできる管内検査カメラ24のみを引揚用ワイヤ38を使って引き揚げる場合もあり得る。
図3~図5において、2つのガイド管治具1を有するガイド管10について説明した。3つ以上の湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管に対しても、通気口12からそれらの湾曲部までの距離を測定し、その湾曲部の数と同じ数のガイド管治具1(例えば3つの湾曲部に対しては3つのガイド管治具1)を適切な位置に配置したガイド管10を使う。これにより、2つのガイド管治具1を有する場合と同様の効果を発揮させることができる。
図6に示される実施例においては、建物の屋上付近の階にある共用部の壁に通気口(点検口)12が設けられている。また、ガイド管10内に洗浄用ホース27が通されており、その洗浄用ホース27の先端に設けられたノズル28から洗浄用の水29が噴射している。この実施例においても、エルボ継手管21の1箇所の湾曲部に対応するように、ガイド管治具1が配置されているので、洗浄用ホース27が引き上げられるときに湾曲部で生じ得る摩擦抵抗が小さい。
図7は、ガイド管治具の一部を透視して示している。図7(a)に示されるように、ガイド管治具1は、これを構成する環状の頭部2と環状の首部4が交互に配置されかつ隣り合う頭部2と首部4が互いに遊嵌されてなる。このように構成されたガイド管治具1は、図7(b)に示されるように屈曲させることができる。
図8は、図7(a)に示した矢印A方向の視線によるガイド管治具1の断面を一部透視して示している。一実施例においては、摩擦力低減手段として、各頭部2の内周側に、1つ又は複数の回転可能な円筒ころ32がそれぞれの回転軸34に軸支されている。摩擦力低減手段は、ガイド管治具1内で管内検査カメラのケーブル26、洗浄用ホース27又は引揚用ワイヤ38が摺動するときに生じ得る摩擦力を低減するための手段である。図示した実施例においては、1つの頭部2に4つの円筒ころ32が軸支されているが、他の実施例においては、1つの頭部2に3つ以下の円筒ころ32が設けられている場合もあれば、5つ以上の円筒ころが設けられている場合もある。一実施例においては、円筒ころ32の一部分が、ガイド管治具1の頭部2の中空部6に臨むように配置される。他の実施例においては、1つ又は複数の円筒ころ32の代わりに、1つ又は複数の球形のころが回転可能に軸支されている場合もある。なお、図8において、ガイド管治具1内に通されているケーブル26又は洗浄用ホース27が一点鎖線で示されている。
図9は、図8の線B-Bに沿って切り出されたガイド管治具1の断面を一部透視して示している(符号26,27のものは図示せず)。ガイド管治具1の内周側に、回転軸34の周りに回転可能に構成された円筒ころ32が摩擦力低減手段として設けられている。このように、ガイド管治具1の内周側に1つ又は複数の円筒ころ32が設けられている。これにより、管内検査カメラのケーブル26、洗浄用ホース27又は引揚用ワイヤ38が該ガイド管治具1内を摺動する際に、ガイド管10と、管内検査カメラのケーブル26、洗浄用ホース27又は引揚用ワイヤ38との間に生じ得る摩擦抵抗がさらに低減される。
図10は、他の実施例におけるガイド管治具1の頭部2と首部4を示す。この実施例においては、ほぼ球形の形状に形成されている頭部2に対して、首部4の両端がそれぞれ遊嵌されている。
以上のように、本発明の方法では、建物の伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部と、管内検査カメラのケーブル26、洗浄用ホース27又は引揚用ワイヤ38との間に生じ得る摩擦抵抗(摩擦力)を低減させることができる。これにより、管内検査カメラのケーブル26や洗浄用ホース27を破損させることなく伸頂通気管ないし排水管の湾曲部を通過させるように引っ張り上げることが可能となる。
ここで、本発明のガイド管治具とガイド管について、添付の図面を参照しつつ以下に説明する。
図1は、ガイド管治具51の一実施例を示している。ガイド管治具51は、環状の頭部52と環状の首部54が交互に連結された筒状の形状に形成されている。一実施例においては、ガイド管治具51の両端の位置に頭部52が配置されている。
図1(b)は、図1(a)に示した矢印A方向の視線によるガイド管治具51を示す。ガイド管治具51の内周側は、一般的な寸法の管内検査カメラのケーブルや洗浄ホースを貫通させるための中空部56を有する形状に形成されている。このような形状のガイド管治具51は、耐久性の高い金属若しくは硬質なセラミック等から形成されているとよい。
図2(a)は、ガイド管治具51の一部分の断面を示している。図2(b)は、図2(a)において一点鎖線で囲まれている部分を拡大して示しており、ボビン形の形状の首部54の両端部が、その隣にある頭部52に形成された円形の形状の開口内へ収容されるように首部54と頭部52とが互いに遊嵌している。この遊嵌している部分58があることにより、図2(c)に示されるように、ガイド管治具51は部分的に(遊嵌している箇所で)屈曲することができる。
図11は、本発明のガイド管治具51がガイド管60の一部として使用されているときの状態を示す。ガイド管60は、建物61内の点検ロ62から第1の縦引き管63を経由して、エルボ継手70の角部で曲げられ、横支管68内へ通される。さらに横支管68と第2の縦引き管64との接続部72でまた曲げられ、第2の縦引き管64に届く位置まで配置されている。このガイド管60の使用者は、検査対象の建物61の排水管の配置図を見て点検ロ62からエルボ継手70までの距離などを確認し、ガイド管60全体の適切な位置にガイド管治具51を位置決めするようにして、ガイド管60を組み立てる。
そして、ガイド管治具51が屈曲した状態で排水管の角部に位置するように、ガイド管60の全体を排水管内に配置する。これにより、図11に示されているように、ガイド管60内に、管内検査カメラ74とケーブル76を貫通させることが容易となる。その後、管内検査カメラ74の画像などがケーブル76を介してモニタ画面80へ送信され得る。このように排水管の接続部72とエルボ継手70からなる2箇所の角部のそれぞれにガイド管治具51が配置されているので、排水管内の検査を終えた管内検査カメラ74とケーブル76が回収されるときに角部に当接して生じ得る摩擦抵抗も低減される。
或いは、ガイド管60の内径よりも管内検査カメラ74若しくはその付属部品の外径の方が大きいような場合には、ガイド管60の上方(建物の屋上側)からワイヤ等を通し、そのワイヤを使って、管内検査カメラを階下から吊り上げるようにすることもできる。
図12に示される実施例においては、ガイド管60内を洗浄ホース77が貫通しており、その洗浄ホース77の先端から洗浄用の水79が噴射している。この実施例においても、エルボ継手70と接続部72の2箇所の角部にガイド管治具51が配置されているので、洗浄ホース77が引き上げられるときに角部で生じ得る摩擦抵抗が小さい。特に高層の建物内の排水管に通される洗浄ホースの長さが100m以上ある場合には、洗浄ホースの重さが約20kg以上にもなる。そして、排水管の内壁との間に生じる摩擦力も大きくなり得る。これに対して、本発明のガイド管60に洗浄ホースを貫通させることにより摩擦力を抑えることができるので、その重い洗浄ホースでも市販のウィンチで引き上げることが可能となる。
図11及び図12においては、2つのガイド管治具51を有するガイド管60について説明した。3つ以上の角部を有する排水管に対しても、点検口からそれらの角部までの距離を測定する。これにより、角部の数と同じ数のガイド管治具51を適切に位置決めしたガイド管60を使うことで、2つのガイド管治具51を有する場合と同様の効果を発揮させることができる。
図7は、ガイド管治具の一部を透視して示している。図7(a)に示されるようにガイド管治具51は、これを構成する頭部52と首部54とが交互に配置されかっ互いに遊嵌されている。このようなガイド管治具51は、図7(b)に示されるように屈曲させることができる。
図8は、図7(a)に示した矢印A方向の視線によるガイド管治具1の断面を一部透視して示している。一実施例においては、摩擦力低減手段として、各頭部52の内周側に、回転可能な4つの円筒ころ82がそれぞれの回転軸84に軸支されている。摩擦力低減手段は、ガイド管治具51内で管内検査カメラのケーブル76や洗浄ホース77が摺動するときに生じ得る摩擦力を低減するための手段である。一実施例においては、カイド管治具51の頭部52の中空部56に円筒ころ82の一部分が臨むように配置される。他の実施例においては、1つ又は複数の円筒ころ82の代わりに、1つ又は複数の球形のころが回転可能に軸支されている場合もある。なお、図8において、ガイド管治具51内に通されているケーブル76若しくは洗浄ホース77が一点鎖線で示されている。
図9は、図8の線B―Bに沿って切り出されたガイド管治具51の断面を一部透視して示している(符号76、77のものは図示せず)。ガイド管治具51の内周側に、回転軸84の周りに回転可能に構成された円筒ころ82が摩擦力低減手段として設けられている。ガイド管治具1の内周側に1つ又は複数の円筒ころ82が設けられている。これにより、管内検査カメラのケーブル76や洗浄ホース77が該ガイド管治具51内を摺動する際に、ガイド管60と管内検査カメラのケーブル76や洗浄ホース77との間に生じ得る摩擦抵抗がさらに低減される。
図13は、本発明の1つ又は複数のガイド管治具51と、合成樹脂製の(市販のCD管やPF管などの)可撓電線管86とが連結されてなるガイド管60を示す。図13(a)に示されているように、可撓電線管86が直線的に延ばされると、ガイド管治具51も直線的に延びることがある。また、図13(b)に示されているように、可撓電線管86が曲げられると、その動きに追随してガイド管治具51も曲がることがある。本発明の一実施例においては、一連の頭部52と首部54との係合が不意に外れてしまうことがないように頭部52と首部54のすべてに細いワイヤが通されている場合もある。
以上のように、本発明のガイド管60及びこれを構成するガイド管治具51は、建物の排水管の角部と、管内検査カメラのケーブル76や洗浄ホース77との間に生じ得る摩擦力を低減させることができる。ひいては、管内検査カメラのケーブルや洗浄ホースの破損を防ぐという利点がある。
次に、本発明の他の実施形態に係るガイド管101について、図14~図26を参照しつつ説明する。図14~図26で示すガイド管101は、すでに理解されるように、上述した管内検査カメラを案内する方法等の方法で使用され同様の効果を奏するものである。
ガイド管101は、所定の部位が所定の長さのガイド管治具103で構成されている。ガイド管101は、筒状(管状)に形成されている。ガイド管101の所定の部位であるガイド管治具103も、筒状(管状)に形成されている。
ガイド管101は、所定の長さの筒状の可撓管105と、所定の長さの筒状(たとえば円筒状)のガイド管治具103とがこれらの長手方向が互いに一致しこれらの中心軸が互いに一致する態様でつながり、長い筒状になっている。可撓管105は、たとえば合成樹脂製の円筒状の可撓管となっている。
なお、図15で示す態様では、ガイド管治具103の長手方向の一方の端から可撓管105が延びており、ガイド管治具103の長手方向の他方の端からも可撓管105が延びている。すなわち、ガイド管101の長手方向の中間部の1箇所が、ガイド管治具103になっており、ガイド管101のその他の箇所が可撓管105になっている。ここで、図3等で示すように、ガイド管101の長手方向の中間部の複数箇所(たとえば2箇所)が、ガイド管治具103になっており、ガイド管101のその他の箇所が可撓管105になっていてもよい。
ガイド管治具103は、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部107を備えて構成されており、複数の頭部107がこれらの内側の空間109がつながるようにして連結されている。また、ガイド管治具103では、隣り合う頭部107のうちの一方の頭部107に対して、隣り合う頭部107のうちの他方の頭部107が所定の範囲内で姿勢を変えることができるようになっている。
頭部107の内側には、摩擦低減材111が設けられている。ガイド管治具103の内側に通した紐状材(たとえば、ケーブルもしくは引き上げワイヤ等のワイヤ)113がこの長手方向でガイド管治具103(頭部107)に対して移動するときには、紐状材113が摩擦低減材111に接触している。摩擦低減材111は、ガイド管治具103の内側に通した紐状材113がこの長手方向でガイド管治具103に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために設けられている。
また、ガイド管治具103は、上述した剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部107に加えて、剛性を備えた複数の背の低い首部115を備えて構成されている。1つの頭部107は、長さ寸法の値が小さい(中心軸C1の延伸方向での寸法の値が小さい)筒状もしくは管状に形成されている。1つの首部115も、1つの頭部107と同様にして、長さ寸法の値が小さい(中心軸C2の延伸方向での寸法の値が小さい)筒状もしくは管状に形成されている。
ただし、頭部107の外径寸法の値は、首部115の外径の値よりも大きくなっている。また、頭部107の内側に設けられている摩擦低減材111の内径寸法の値は、首部115の内径の値よりも小さくなっている。これにより、ガイド管治具103の内側に通した紐状材113が、首部115に接することはほとんど無い。
複数の頭部107と複数の首部115とは、これらの内側の空間109、117がつながるようにして、長さ方向で交互に配置されており、隣り合う頭部107と首部115とが遊嵌されている。すなわち、複数の頭部107と複数の首部115とは、これらの内側の空間109、117がつながって細長い1つの空間119が形成されるようにして、細長いガイド管治具103の中心軸の延伸方向で交互に配置されてつながっている。
上述したように、頭部107の内側には摩擦低減材111が設けられているが、首部115には、摩擦低減材111のような摩擦低減材は設けられていない。なお、上述した紐状材113が、首部115に接触するおそれがあるのであれば、首部115の内側に摩擦低減材111のような摩擦低減材が設けられていてもよい。また、頭部107、首部115は、頭部2(52)、首部4(54)と同様に金属若しくは硬質な合成樹脂で構成されている。
ここで説明の便宜のために、図17、図18、図24で示すように、ガイド管治具103を構成する1つの頭部107の中心軸C1、1つの首部115の中心軸C2の延伸方向をZ方向とする。このZ方向に対して直交する所定の一方向をX方向とし、Z方向とX方向とに対して直交する方向をY方向とする。なお、ガイド管101(ガイド管治具103)が曲がらず直線状になって延びている場合は、複数の頭部107の中心軸C1のそれぞれと、複数の首部115の中心軸C2のそれぞれとは同一方向(たとえばZ方向)に延伸しており、たとえば、1本の直線内に存在している。
ガイド管治具103においては、この長手方向(Z方向)で、頭部107、首部115、頭部107、首部115、頭部107、・・・・、頭部107というようにして、頭部107と首部115とが交互にならんでいる。そして、ガイド管治具103は、ある程度の長さをもった管状に形成されている。
隣り合う頭部107と首部115とが遊嵌されている状態を頭部・首部遊嵌状態とする。頭部・首部遊嵌状態のガイド管治具103では、中心軸C2の延伸方向(Z方向)における首部115の一方の端部が、中心軸C1の延伸方向(Z方向)における頭部107の一方の端部に入り込んでいる。頭部・首部遊嵌状態において、頭部107を固定して考えると、この固定されている頭部107に対し、首部115が所定の範囲内で移動(平行移動)し、また、首部115が所定の範囲内で姿勢を変えることができるようになっている。
さらに詳しく説明する。頭部・首部遊嵌状態では、固定されている頭部107に対し、首部115が、Z方向で僅かに移動でき、X方向で僅かに移動でき、Y方向で僅かに移動できるようになっている。頭部・首部遊嵌状態では、固定されている頭部107に対し、首部115が、C軸まわりで回動することができ、A軸まわりで僅かに回動することができ、B軸まわりで僅かに回動することができるようになっている。なお、C軸はZ方向に延びている所定の軸であり、A軸はX方向に延びている所定の軸であり、B軸はY方向に延びている所定の軸である。なお、A軸、B軸およびC軸の図示は省略している。
ガイド管治具103では、頭部・首部遊嵌状態が形成されていることにより、ガイド管治具103の全体(ガイド管治具03の中心軸)が、図14、図15で示すように、少なくとも、1/4の円弧状になるまで曲がるようになっている。すなわち、ガイド管治具103の長手方向の一方の端の頭部107の中心軸に対して、ガイド管治具103の長手方向の他方の端の頭部107の中心軸が、直交するまで曲がるようになっている。
なお、1/4の円弧状に曲がっているガイド管治具103の中心軸は、1つの平面(図14、図15の紙面)内に存在しているが、1/4の円弧状に曲がっているガイド管治具103の中心軸が3次元の態様で曲がっていてもよい。
また、頭部107同士が接続されていることで首部を備わっていない場合(図25(a)~(f)、(h)参照)を想定する。図25で示す構成についての詳細は後述する。首部が備わっていない場合でも、首部115が設けられている場合と同様にして、隣り合う頭部107のうちの一方の頭部107に対して、隣り合う頭部のうちの他方の頭部107が、僅か移動するようになっている。また、僅かに回動できる(姿勢を変えることができる)ようになっている。
さらに、図25(g)で示すガイド管治具103では、頭部107と首部115とが設けられているが、固定されている頭部107に対し、首部115が、X方向、Y方向およびZ方向での移動をすることができないようになっている。図25(g)で示すガイド管治具103では、固定されている頭部107に対し、首部115が、C軸まわりで回動することができ、A軸まわりで僅かに回動することができ、B軸まわりで僅かに回動することができるようになっている。
摩擦低減材111は、ガイド管治具103の内側に通した紐状材113がこの長手方向で摩擦低減材111に接しつつガイド管治具103に対して移動するときに、紐状材113に対してころがり対偶をなして係合するように構成されている。
ここで、ガイド管101についてさらに詳しく説明する。ガイド管治具103を構成する1つの頭部107は、2つの半円弧状の頭部構成材122(図20、図21参照)を、ボルト等の締結部(図示せず)を用いて一体的に接合したことで、図17等で示すように環状に形成されている。
頭部107は、ガイド管治具103の長手方向の中間部に配置される第1の頭部107A(図18、図19参照)と、ガイド管治具103の長手方向の端部に配置される第2の頭部107B(図22,図23参照)とで構成されている。第1の頭部107Aの環の内側には、図19で示すように、首部115が係合する首部係合部121と、摩擦低減材111を設置するための摩擦低減材設置部123とが設けられている。
第1の頭部107Aの首部係合部121は2箇所に設けられており、第1の頭部107Aの摩擦低減材設置部123は1箇所に設けられている。第1の頭部107Aでは、Z方向の一方の端から他方の端に向かって、首部係合部121、摩擦低減材設置部123、首部係合部121がこの順にならんでいる。
首部係合部121は、背の低い円柱状(厚肉円板状)の空間で形成されている外側部位125と、背の低い円柱状(厚肉円板状)の空間で形成されている内側部位127とで構成されている。外側部位125は、Z方向で第1の頭部107Aの端に設けられており、内側部位127は、Z方向で外側部位125と摩擦低減材設置部123との間に設けられている。外側部位125の中心軸と内側部位127の中心軸とは互いが一致しているとともに、頭部107の中心軸C1と一致している。
内側部位127の内径寸法の値は、外側部位125の内径寸法の値よりも僅かに大きくなっている。内側部位127のZ方向(背の高さ寸法)の寸法値は、内側部位127のZ方向の寸法の値よりも大きくなっている。なお、図19、図23等からわかるように、頭部107の端面は引っ掛かりを円弧状に丸められている。また、上記円弧を注視すると、円弧の曲率半径が、Z方向の中央側で大きく、Z方向の端側に向かうにしたがって次第に小さくなっている。
摩擦低減材111は、図19等で示すように、たとえば金属で構成されている円柱状の軸部材129と、たとえば、金属もしくは硬質の合成樹脂で構成されている厚肉円筒状のコロ部材131とを備えて構成されている。上記合成樹脂として、たとえば油分等の摩擦低減材が含侵されている合成樹脂を掲げることができる。
摩擦低減材111では、コロ部材131の孔部を軸部材129が貫通しているとともに、軸部材129も長手方向(円柱の高さ方向)の両端部が、コロ部材131から所定の長さだけ突出している。コロ部材131の孔部を軸部材129が貫通している状態では、コロ部材131は、ガタツキの無い状態で、軸部材129を回転中心にして回転できるようになっている。
1つのコロ部材131の孔部を1つの軸部材129が貫通していることで構成されているコロ部材・軸部材組立体133とする。1つの第1の頭部107Aには、複数(たとえば4つ)のコロ部材・軸部材組立体133が設けられている。
コロ部材・軸部材組立体133が複数(たとえば4つ)設けられていることに応じて、摩擦低減材設置部123も、複数(たとえば4つ)設けられている。すなわち、1つの摩擦低減材設置部123に1つのコロ部材・軸部材組立体133が設けられるようになっている。
1つの摩擦低減材設置部123は、図21で示すように、互いが平行な一対の平面状部135と、一対の平面状部135のそれぞれから一対の平面状部135の平面に対して直交する方向にあいている一対の軸部材保持孔137とを備えて構成されている。
1つのコロ部材・軸部材組立体133が、1つの摩擦低減材設置部123に設置された状態を、コロ部材・軸部材組立体設置状態とする。コロ部材・軸部材組立体設置状態では、一対の軸部材保持孔137のうちの一方の軸部材保持孔137に、コロ部材・軸部材組立体133のコロ部材131から突出している一方の軸部材129の部位が嵌まり込んでいる。
また、コロ部材・軸部材組立体設置状態では、一対の軸部材保持孔137のうちの他方の軸部材保持孔137に、コロ部材・軸部材組立体133のコロ部材131から突出している他方の軸部材129の部位が嵌まり込んでいる。さらに、コロ部材・軸部材組立体設置状態では、コロ部材・軸部材組立体133のコロ部材131が、一対の平面状部135の間に位置している。これにより、コロ部材131は、この中心軸まわりで、第1の頭部107Aに対して概ね回転のみするようになっている。
複数の摩擦低減材設置部123のそれぞれに、複数のコロ部材・軸部材組立体133が設置されている状態を、Z方向で見ると、図17で示すように、紐状材113が通る正多角形状(たとえば正方形状)の空間119が形成されている。なお、上記正方形の辺は、複数のコロ部材131の母線のうちの、第1の頭部107Aの中心軸C1に近い母線で形成されている。さらに、上記正方形の対角線の長さの値は、首部係合部121の内側部位127の内径の値よりも小さくなっている。なお、上記正方形の1辺の長さの値が、首部係合部121の内側部位127の内径の値よりも小さくなっていてもよい。
また、第1の頭部107Aには、第1の頭部107Aの外周から僅かに突部している突出部139が設けられている。突出部139は複数(たとえば3つ)設けられており、たとえば、第1の頭部107Aの外周を等分配するように配置されている。なお、突出部139が僅しか突出していないので、図14で示す配管141のエルボ部143等の内面に、第1の頭部107Aが引っ掛かることは無い。
複数の突出部139のそれぞれには、図示しない小径の紐状材(コントロールワイヤ)を通すための小径の貫通孔145が設けられている。貫通孔145に上記小径の紐状材を通し、この小径の紐状材を配管141の外まで延伸させる。これにより、配管141の外から上記小径の紐状材を適宜引くことで、配管141内にある第1の頭部107Aの姿勢を変えることができるようになっている。
ところで、上記説明では、摩擦低減材111をコロ部材131等で構成しているが、図26で示すように、摩擦低減材111を円環状の部材147で構成してもよい。円環状の部材147はフッ素樹脂等の摩擦係数の値が小さい材料で構成されている。なお、円環状の部材147をたとえば油分等の摩擦低減材が含侵されている合成樹脂で構成してもよい。
第2の頭部107Bは、2つの首部係合部121のうちの1つの首部係合部121が可撓管105(可撓管105の長手方向の端部)が設置される可撓管設置部149になっている。第2の頭部107Bは、この点が、第1の頭部107Aと異なり、その他の点は、第1の頭部107Aと同様に構成されている。第2の頭部107Bでは、Z方向の一方の端から他方の端に向かって、可撓管設置部149、摩擦低減材設置部123、首部係合部121がこの順にならんでいる。
可撓管設置部149は、背の低い円柱状(厚肉円板状)の空間である大径部位151と、背の低い円柱状(厚肉円板状)の空間である小径部位153とがZ方向で交互にならんでいることで構成されている。可撓管105は、背の低い円筒状の形成されており外径の値が大きい大径部位155と背の低い円筒状の形成されており外径の値が小さい大きい小径部位157とがZ方向で交互にならんでいることで構成されている。また、可撓管105では、互いが隣り合う大径部位155と小径部位157とがリング状部位(穴あき円板状部位)159を間にして接続されている。
可撓管105の長手方向の端部が可撓管設置部149に設置された状態を可撓管設置状態とする。可撓管設置状態では、可撓管設置部149の大径部位151のそれぞれに可撓管105の大径部位155が嵌まり込んでおり、可撓管設置部149の小径部位157のそれぞれに、可撓管105の小径部位153が嵌まり込んでいる。そして、可撓管105の長手方向の端部と第2の頭部107Bとが一体化している。
首部115は、図24で示すように、筒状(たとえば円筒状)の首部本体部161と、たとえば円板状に形成されており首部本体部161の両端のそれぞれに設けられている鍔部163とを備えて構成されている。鍔部163の外径の値は、頭部107の首部係合部121の内側部位127の内径の値よりも僅かに小さくなっている。鍔部163の厚さ(Z方向の寸法)の値は、内側部位127のZ方向の寸法の値よりも僅かに小さくなっている。首部本体部161の外径の値は、頭部107の首部係合部121の外側部位125の内径の値よりも僅かに小さくなっている。
そして、図16で示すように、頭部107に首部115が設置されている状態では、鍔部163が内側部位127に入っており、首部本体部161の鍔部163側の部位が外側部位125に入っている。これにより、隣り合っている頭部107と首部115とが遊嵌されている。
ところで、摩擦低減材111の内側の紐状材113が通る空間をZ方向で見ると上述したように正方形状になっている(図17参照)。しかし、互いが隣り合っている頭部107では、一方の頭部107に対して、他方の頭部107がC軸まわりで回動する。これにより、互いが隣り合っている2つの頭部107をZ方向で見ると、たとえば、上記正方形が正八角形になる場合がある。これにより、紐状材113の頭部107の摩擦低減材111の引っ掛かりを防止することができる。
ここで、互いが隣り合っている頭部107の係合の態様の変形例について、図25を参照しつつ説明する。図25(a)では、互いが隣り合っている頭部107の間に背の低い筒状(たとえば円筒状)の弾性体(たとえばゴム)165を設けて、隣り合っている頭部107をつないでいる。
図25(b)では、互いが隣り合っている頭部107の間に背の低い筒状(たとえば円筒状)のベローズ(ベローズ継手)167を設けて、隣り合っている頭部107をつないでいる。図25(c)では、互いが隣り合っている頭部107の間に長さの短いコイバネ169を設けて、隣り合っている頭部107をつないでいる。図25(d)では、互いが隣り合っている頭部107の間に短い複数本のワイヤ171を設けて、隣り合っている頭部107をつないでいる。複数本のワイヤ171は、頭部107の周方向で所定の間隔をあけてならんでいる。
図25(e)では、隣り合っている頭部107の間に背の低い筒状(たとえば円筒状)のメッシュ材173(たとえば、金属製のメッシュ材)を設けて、隣り合っている頭部107をつないでいる。図25(f)では、互いが隣り合っている頭部107の間に短い剛性を備えた複数本の棒状体175を設けて、隣り合っている頭部107をつないでいる。複数本の棒状体175は、頭部107の周方向で所定の間隔をあけてならんでいる。また、棒状体175の長手方向の一方の端部は、一方の頭部107に遊嵌されており、棒状体175の長手方向の他方の端部は、他方の頭部107に遊嵌されている。
図25(g)では、頭部107の首部係合部121の内面が球面の一部で構成されており、首部115の両端部の外面が球面の一部で構成されている。首部係合部121の球面の球の半径の値と、首部115の球面の一部の半径の値とは互いが等しくなっている。そして、頭部107の首部係合部121に首部115の端部が嵌まり込んでいることで、頭部107に対して首部115が、A軸、B軸およびC軸まわりで回動するようになっている。なお、図25(g)で示す構成では、頭部107に対して首部115が、X方向、Y方向およびZ方向では移動できないようになっている。
図25(h)では、1つの頭部107と1つの首部115とが一体で形成されている。そして、この一体になっているものを、1つの頭部107としている。
ところで、上記説明では、ガイド管10(60、101)が、ガイド管治具1(51、103)と可撓管36(86、105)とで構成されている。しかし、ガイド管10(60、101)が、可撓管36(86、105)用いることなく全長にわたってガイド管治具1(51、103)のみで構成されていてもよい。
また、頭部2(52、107)、首部4(54、115)は、金属もしくは硬質なセラミックスもしくは硬質な合成樹脂で構成されている。上記金属、硬質なセラミックス、硬質な合成樹脂は、これらのいずれもが、耐摩耗性を有し、また、他のもの(エルボ継手等)に対する摩擦係数も小さくなっている。さらには、頭部2(52、107)、首部4(54、115)が、金属、硬質なセラミック、硬質な合成樹脂のうちの少なくともいずれかの材料で構成されていてもよい。たとえば、頭部2(52、107)の一部の部位が金属で構成されており、頭部2(52、107)の残りの部位が、硬質な合成樹脂で構成されていてもよい。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1、51 ガイド管治具
2、52 頭部
4、54 首部
6、56 中空部
8、58 遊嵌部分
10、60 ガイド管
11、61 建物
12 通気口
13 伸頂(伸長)通気管
14 検査対象の竪管
18 横管(横支管)
20 第1のエルボ継手管
21 エルボ継手管
22 第2のエルボ継手管
24、74 管内検査カメラ
26、76 ケーブル
27、77 洗浄用ホース
28 ノズル
29、79 水
30、78 ウィンチ
31、80 モニタ画面
32、82 円筒ころ
34、84 回転軸(シャフト)
36、86 可撓管
38 引揚用ワイヤ
62 点検ロ
63 第1の縦引き管
64 第2の縦引き管
68 横支管
70 エルボ継手
72 接続部
101 ガイド管
103 ガイド管治具
107 頭部
109 頭部内側の空間
111 摩擦低減材
113 紐状材
115 首部
117 首部の空間

Claims (15)

  1. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記管内検査カメラ及びこれのケーブルを上記ガイド管内に通すステップと、
    を含み、
    上記ガイド管は、1つもしくは複数の可撓管の所定の位置に、1つもしくは複数のガイド管治具が連結されたものであるか、または、上記ガイド管は、この全長にわたってガイド管治具で構成されており、
    上記ガイド管治具は、金属若しくは硬質な合成樹脂から形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ隣り合う頭部と首部とが遊嵌されてなることを特徴とする方法。
  2. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記ガイド管内に引揚用ワイヤを通し、該引揚用ワイヤを上記管内検査カメラに繋ぐステップと、
    上記引揚用ワイヤを使って上記管内検査カメラを引き揚げるステップと、
    を含み、
    上記ガイド管は、1つもしくは複数の可撓管の所定の位置に、1つもしくは複数のガイド管治具が連結されたものであるか、または、上記ガイド管は、この全長にわたってガイド管治具で構成されており、
    上記ガイド管治具は、金属若しくは硬質な合成樹脂から形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ隣り合う頭部と首部とが遊嵌されてなることを特徴とする方法。
  3. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホースを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記管内洗浄用ホース及びこれのノズルを上記ガイド管内に通すステップと、
    を含み、
    上記ガイド管は、1つもしくは複数の可撓管の所定の位置に、1つもしくは複数のガイド管治具が連結されたものであるか、または、上記ガイド管は、この全長にわたってガイド管治具で構成されており、
    上記ガイド管治具は、金属若しくは硬質な合成樹脂から形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ隣り合う頭部と首部とが遊嵌されてなることを特徴とする方法。
  4. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホースを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記ガイド管内に引揚用ワイヤを通し、該引揚用ワイヤを上記管内洗浄用ホース又はこれのノズルに繋ぐステップと、
    上記引揚用ワイヤを使って上記管内洗浄用ホース及びこれのノズルを引き揚げるステップと、
    を含み、
    上記ガイド管は、1つもしくは複数の可撓管の所定の位置に、1つもしくは複数のガイド管治具が連結されたものであるか、または、上記ガイド管は、この全長にわたってガイド管治具で構成されており、
    上記ガイド管治具は、金属若しくは硬質な合成樹脂から形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ隣り合う頭部と首部とが遊嵌されてなることを特徴とする方法。
  5. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記管内検査カメラ及びこれのケーブルを上記ガイド管内に通すステップと、
    を含み、
    前記ガイド管は、所定の部位が所定の長さのガイド管治具で構成されており、
    前記ガイド管治具は、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部と、剛性を備えた複数の背の低い首部とを備えて構成されており、複数の前記頭部と複数の前記首部とが、これらの内側の空間がつながるようにして、長さ方向で交互に配置され、隣り合う前記頭部と前記首部とが遊嵌されており、
    前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている方法。
  6. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内検査カメラを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記ガイド管内に引揚用ワイヤを通し、該引揚用ワイヤを上記管内検査カメラに繋ぐステップと、
    上記引揚用ワイヤを使って上記管内検査カメラを引き揚げるステップと、
    を含み、
    前記ガイド管は、所定の部位が所定の長さのガイド管治具で構成されており、
    前記ガイド管治具は、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部と、剛性を備えた複数の背の低い首部とを備えて構成されており、複数の前記頭部と複数の前記首部とが、これらの内側の空間がつながるようにして、長さ方向で交互に配置され、隣り合う前記頭部と前記首部とが遊嵌されており、
    前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている方法。
  7. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホースを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記管内洗浄用ホース及びこれのノズルを上記ガイド管内に通すステップと、
    を含み、
    前記ガイド管は、所定の部位が所定の長さのガイド管治具で構成されており、
    前記ガイド管治具は、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部と、剛性を備えた複数の背の低い首部とを備えて構成されており、複数の前記頭部と複数の前記首部とが、これらの内側の空間がつながるようにして、長さ方向で交互に配置され、隣り合う前記頭部と前記首部とが遊嵌されており、
    前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている方法。
  8. 建物内に設けられた湾曲部を有する伸頂通気管ないし排水管の内周側に管内洗浄用ホースを案内する方法において、
    部分的又は全体的に屈曲可能に構成されたガイド管を上記伸頂通気管ないし排水管の開口部から挿管するステップと、
    上記伸頂通気管ないし排水管の1つ又は複数の湾曲部に上記ガイド管を亘らせるように配置するステップと、
    上記ガイド管内に引揚用ワイヤを通し、該引揚用ワイヤを上記管内洗浄用ホース又はこれのノズルに繋ぐステップと、
    上記引揚用ワイヤを使って上記管内洗浄用ホース及びこれのノズルを引き揚げるステップと、
    を含み、
    前記ガイド管は、所定の部位が所定の長さのガイド管治具で構成されており、
    前記ガイド管治具は、剛性を備えた複数の背の低い環状の複数の頭部と、剛性を備えた複数の背の低い首部とを備えて構成されており、複数の前記頭部と複数の前記首部とが、これらの内側の空間がつながるようにして、長さ方向で交互に配置され、隣り合う前記頭部と前記首部とが遊嵌されており、
    前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記ガイド管治具に対して移動するときにおける摩擦抵抗の値を低減するために摩擦低減材が、前記頭部の内側に設けられている方法。
  9. 前記摩擦低減材は、前記ガイド管治具の内側に通した紐状材がこの長手方向で前記摩擦低減材に接しつつ前記ガイド管治具に対して移動するときに、前記紐状材に対してころがり対偶をなして係合するように構成されている請求項5~請求項8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 建物の排水管内へ挿管されて用いられる管状のガイド管治具であって、
    金属、硬質なセラミック、硬質な合成樹脂のうちの少なくともいずれかの材料で形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ互いに遊嵌されていることを特徴とする、ガイド管治具。
  11. 管内検査カメラのケーブルや洗浄ホースが該ガイド管治具の管内を摺動するときに生じ得る摩擦力を低減するための1つ又は複数の摩擦力低減手段が、該ガイド管治具の内周側に設けられていることを特徴とする、請求項10に記載のガイド管治具。
  12. 上記摩擦力低減手段が1つ又は複数の円筒ころから構成されていることを特徴とする、請求項11に記載のガイド管治具。
  13. 請求項10~請求項12のいずれか1項に記載のガイド管治具の1つ又は複数が、1つ又は複数の可撓電線管と連結されてなるガイド管。
  14. 建物の排水管内へ挿管されて用いられる管状のガイド管治具であって、
    金属、硬質なセラミック、硬質な合成樹脂のうちの少なくともいずれかの材料で形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されかつ互いが係合しており、前記頭部の内面の一部が球面の一部で構成されており、前記首部の外面の一部が球面の一部で構成されており、前記頭部の球面の半径と前記首部の球面の半径とは互いに等しくなっており、前記頭部の内面の一部に設けられている球面の一部に、前記首部の外面の一部に設けられている球面の一部が嵌まり込んでいることを特徴とする、ガイド管治具。
  15. 建物の排水管内へ挿管されて用いられる管状のガイド管治具であって、
    金属、硬質なセラミック、硬質な合成樹脂のうちの少なくともいずれかの材料で形成されている複数の環状の頭部と複数の環状の首部とが交互に配置されており、
    互いが隣り合っている頭部の間に位置している首部は、前記互いが隣り合っている頭部のうちの一方の頭部と一体で形成されており、前記互いが隣り合っている頭部の間に位置している首部は、前記互いが隣り合っている頭部のうちの他方の頭部に遊嵌されていることを特徴とする、ガイド管治具。
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