JPH09201560A - 配管内面のライニング方法及びライニング装置 - Google Patents

配管内面のライニング方法及びライニング装置

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JPH09201560A
JPH09201560A JP1331096A JP1331096A JPH09201560A JP H09201560 A JPH09201560 A JP H09201560A JP 1331096 A JP1331096 A JP 1331096A JP 1331096 A JP1331096 A JP 1331096A JP H09201560 A JPH09201560 A JP H09201560A
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JP
Japan
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lining
pipe
injector
pig
casing
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Application number
JP1331096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Tomoyasu
隆晴 友保
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NIPPON REFORM KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
NIPPON REFORM KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by NIPPON REFORM KK, Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical NIPPON REFORM KK
Priority to JP1331096A priority Critical patent/JPH09201560A/ja
Publication of JPH09201560A publication Critical patent/JPH09201560A/ja
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設配管の内面を容易にライニングすること
ができるようにする。 【解決手段】 略球形のケーシング2にモーター4を内
蔵し、モーター4の回転軸5の先端に回転体6を設け、
回転体6の外周面に噴射孔7を設ける。樹脂塗料供給用
のホース14をケーシング2の後部につなぎ、このホー
ス14に接続されたノズル管16をケーシング2に貫通
させ、その先端を回転体6の内側で開口する。ケーシン
グ2の前方にライニングピグ10を配し、ケーシング2
とライニングピグ10をワイヤ12で接続する。ライニ
ングピグ10の前方に別のライニングピグ9を配し、ラ
イニングピグ9,10同士をワイヤ11でつなぐ。ケー
シング2の後部に引き戻し用ワイヤ20をつなぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルやマンション
などの既設排水管等の内面をライニングするのに好適な
ライニング方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビルやマンション等の雑排水の排水管に
は主として亜鉛メッキ鋼管が使用されてきたが、現在、
この排水管の腐食が問題になっている。
【0003】既設給排水管のライニング方法には以下に
述べるような種々の方法がある。例えば特公昭58−2
4195号公報に開示されている気流ライニング法は、
液状のライニング材を気流に乗せて配管内に流すことに
より、配管内面にライニング材を付着させてライニング
皮膜を形成する。気流ライニング法では、配管の末端を
開放しておき、そこから余剰のライニング材を排出す
る。
【0004】又、例えば特開昭63−4885号公報に
開示されているピグライニング法は、ライニングピグの
前方にライニング材を溜め、ライニングピグの後方から
圧縮空気を注入してライニングピグを前方に押し進める
ことにより、配管内面にライニング材を付着させるとと
もに付着したライニング材をライニングピグで均しライ
ニング皮膜を形成する。
【0005】更に、特開平6−126246号公報に開
示されたライニング法は、気流ライニング法とピグライ
ニング法とを組み合わせた方法であり、気流ライニング
法でライニング材を配管内面に付着させた後に、ライニ
ング材が硬化する前にライニングピグでライニング材を
均してライニング皮膜を形成する。
【0006】又、特開昭52−93802号公報に開示
された遠心噴射ライニング法は、配管内を移動するフレ
ームにモーターで回転駆動する回転皿を設け、この回転
皿にライニング材を供給し、回転皿の遠心力でライニン
グ材を噴射して配管内面に付着させ、ライニング皮膜を
形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記気
流ライニング法では、余剰のライニング材を排出するた
めに施工対象となる配管の末端を切断して開放しなけれ
ばならないが、ビルやマンションなどでは施工対象部分
の排水横管の末端部分である竪排水管との接合部が密閉
パイプシャフト内に設置されていて切断不可能なときが
あり、気流ライニング法では施工できない場合があっ
た。気流ライニング法とピグライニング法とを組み合わ
せたライニング法の場合にも同様である。
【0008】一方、ピグライニング法は、ライニングピ
グと配管内壁との隙間が一定であることを前提としこの
隙間でライニング皮膜を形成しているが、配管の途中に
継手があるとライニングピグと継手内壁との間の隙間か
らライニング材が漏れるという問題があった。これは、
排水管の分岐点や合流点に用いられる各種Y継手では流
れ方向に垂直な断面積が直管の断面積よりも非常に大き
くなり、上記問題が顕著に現れた。
【0009】又、遠心噴射ライニング法は、フレームが
配管内を往復動できない構造になっていて一方向にしか
移動できないので、施工対象となる配管の両端を開放さ
せなければならず、気流ライニング法と同様の問題が生
じる。又、曲がりのある配管では回転皿が突き当たって
前進できなくなるので、直管部分しか施工できなかっ
た。
【0010】このように従来のライニング方法を排水管
に適用するには問題が多いため、腐食した場合には大部
分取り替えているのが実状である。本発明はこのような
従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、既設
配管を大がかりに解体することなくその内面を容易にラ
イニング施工することができ、施工対象が広がるライニ
ング方法と装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。本発明は、施工対
象の配管の内面をクリーニングした後、ライニング材供
給ホースから供給される液状のライニング材を配管の内
面に噴射する噴射機と、この噴射機の前方に所定の間隔
をあけて連結したライニングピグとを用意し、噴射機の
後方には引き戻し用の索を連結し、施工対象となる配管
の一端開口からライニングピグ、噴射機、ライニング材
供給ホースの順に挿入した後、配管の前記一端開口側か
ら加圧空気を供給してこの空気圧によりライニングピグ
及び噴射機を配管のライニング施工始端まで噴射機から
ライニング材を噴射せずに移動し、次に、引き戻し用の
索で噴射機及びライニングピグを引き戻しながら噴射機
からライニング材を噴射して配管の内面に付着させ、付
着したライニング材を噴射機に追従するライニングピグ
で均すようにした配管内面のライニング方法である(請
求項1に対応)。
【0012】前記配管内面のライニング方法において
は、前記ライニングピグ及び噴射機を加圧空気により前
進させている時に、ライニングピグが配管のライニング
施工始端まで到達したのを配管中の空気圧力の低下によ
って検知することが可能である(請求項2に対応)。即
ち、ライニングピグが排水横管から竪排水管内に移った
時には加圧空気が竪排水管の上部に抜けて加圧空気の圧
力が急激に低下するので、この空気圧の変化を検出する
ことでライニングピグがライニング施工始端に至ったこ
とがわかる。
【0013】前記配管内面のライニング方法において
は、前記噴射機からライニング材を噴射しながら噴射機
及びライニングピグを引き戻す時にも、配管の前記一端
開口側からの加圧空気の供給を保持する(請求項3に対
応)。このようにすると、引き戻しの時に噴射機で配管
内面に噴射され付着した塗料をライニングピグで均一に
均すことができると共に、噴射機の中心をライニングピ
グの中心方向に引っ張る力が働くため噴射機がベンドを
通過する時にベンド内面に接触することなく通過するこ
とができる。
【0014】又、本発明は、略球状のケーシングにモー
ターを内蔵し、このモーターの回転軸を前記ケーシング
から前方に突出させその先端にカップ状の回転体を固定
し、回転体の外周面には噴射孔を形成し、ケーシングを
前後方向に貫通するライニング材供給管を設け、ライニ
ング材供給管の後端にはライニング材供給ホースを接続
し、ライニング材供給管の前端を回転体の内側で開口さ
せ、回転体の外側に配したプロテクターをケーシングか
ら前方に突設し、プロテクターの前方に球状のライニン
グピグを配し、ライニングピグとプロテクターとを可撓
性を有する糸条体で連結したライニング装置である(請
求項4に対応)。
【0015】このライニング装置を配管の施工始端に配
置した後、ライニング材を回転体の内側に供給しながら
回転体を回転し、加圧空気を供給しながらケーシングを
手前に引き戻していく。回転体の内部に供給されたライ
ニング材は回転体の遠心力により回転体の噴射孔から配
管の内面に噴射され、配管の内面に付着する。この塗料
はケーシングに追従して移動するライニングピグと配管
内壁との間を流れる高速空気流により押し広げられ均一
なライニング皮膜を形成する。
【0016】本発明の前記ライニング装置においては、
ライニングピグを複数備え、ライニングピグ同士を可撓
性を有する糸条体を介して直列に連結することが可能で
ある(請求項5に対応)。
【0017】本発明の前記ライニング装置においては、
ケーシングの後方に、ライニング材供給ホースを貫通す
る複数の円板状のガイドプレートを設け、ガイドプレー
ト間には、ライニング材供給ホースを貫通する球状のス
ペーサを配してもよい(請求項6に対応)。これによっ
て、ライニング装置を引き戻す時にライニング装置がス
ムースにベンド等を通過することができる。
【0018】本発明の前記ライニング装置においては、
回転体の噴射孔からライニング材が噴射されたのを、前
記モーターに負荷した電流の変化によって検知するよう
にすることができる(請求項7に対応)。これによっ
て、ライニング装置の引き戻し開始時期が分かり、ライ
ニング施工始端に過不足なくライニング皮膜を形成する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1から図4の図面に基いて説明する。初めに、図1から
図3の図面に基づいて、本発明のライニング装置を説明
する。
【0020】図1はライニング装置1の斜視図であり、
図2は配管内に挿入したライニング装置1の側面図であ
る。ライニング装置1は略球状をなす樹脂製のケーシン
グ2を備えている。このケーシング2は中央に貫通孔3
を有し、この貫通孔3に直流モーター4が内蔵されて固
定されている。直流モーター4の出力回転軸5は貫通孔
3から前方に突出しており、その先端には断面コ字形の
カップ型の回転体6が固定されている。回転体6の外周
壁には複数の噴射孔7が形成されている。
【0021】ケーシング2の前方側には、直流モーター
4の回転軸5を挟んで対称の位置に2本の棒材(プロテ
クター)8が互いに平行に配されて固定されており、棒
材8の先端は回転体6の先端とほぼ同位置に達してい
る。
【0022】回転体8から前方に所定寸法離間した位置
には一対のライニングピグ9,10が配されている。2
つのライニングピグ9,10は1本の可撓性を有するワ
イヤ11によって直列に連結されており、ライニングピ
グ10は前記棒材8の先端から延びる可撓性を有する2
本のワイヤ12に連結されている。
【0023】ケーシング2の後端には分流管13が固定
されており、この分流管13の後端に、ライニング材を
供給するための供給ホース(ライニング材供給ホース)
14が連結されている。又、分流管13には引き戻し用
ワイヤ(引き戻し用の索)20が連結されている。図3
に示すように、引き戻し用ワイヤ20と前記モーター4
に接続されたケーブル15は供給ホース14の両側部に
添わせて取り付けられ、後方に延びている。
【0024】分流管13には2本のノズル管(ライニン
グ材供給管)16が連結されており、ノズル管16はケ
ーシング2の貫通孔3を挿通し、その前端は回転体6内
に位置し開口している。
【0025】分流管13の後方には、4つのガイドプレ
ート17a,17b,17c,17dと、4つの球状の
スペーサボール(スペーサ)18a,18b,18c,
18dとが配されている。ガイドプレート17a〜17
dは円板状に形成されていて、後方に位置するにしたが
って、その外径を小さく形成されている。3つのスペー
サボール18a〜18cはガイドプレート17a〜17
dの間に1つずつ配されており、スペーサボール18d
はガイドプレート17dの後方に配されている。
【0026】供給ホース14と引き戻し用ワイヤ20と
ケーブル15は、これらガイドプレート17a〜17d
及びスペーサボール18a〜18dの各中央を貫通して
おり、スペーサボール18dは供給ホース14に固定さ
れている。これによりガイドプレート17a〜17d及
びスペーサボール18a〜18dは供給ホース14等に
よって連結され、隣合うもの同士が屈曲自在になってい
る。
【0027】尚、ライニングピグ9,10の外径は施工
対象となる配管の内径よりも若干小径に、ケーシング2
の外径はライニングピグ9,10の外径よりも若干小径
に、ガイドプレート17aの外径はケーシング2の外径
よりも若干小径に設定されている。
【0028】尚、このライニング装置1のケーシング
2、直流モーター4、回転体6、ノズル管16はライニ
ング方法の発明における噴射機を構成する。
【0029】次に、このライニング装置1を用いた本発
明のライニング方法を説明する。この実施の形態は、既
設のマンションにおける排水管の内面を樹脂塗料でライ
ニング補修する例である。
【0030】図4に示すように、水平に敷設された排水
横管51は、その途中に設けられた複数のベンド52
a,52bにより屈曲しており、排水横管51の一端は
TY型継手53を介して排水集合竪管54に接続され、
排水横管51の他端はベンド55を介して台所からの排
水竪管56に接続されている。このマンションではその
構造上、TY型継手53の箇所では配管を切り離すこと
ができず、又、排水横管51の上部にはユニットバスが
設置されているため、排水横管51は交換ができないも
のとする。
【0031】排水横管51は亜鉛メッキ鋼管であり、長
期の使用により腐食が進行していることが判明し、防食
対策を施すことになった。そこで、図6において排水横
管51のA点を切断し、A点からTY型継手53のB点
までを樹脂塗料(ライニング材)でライニング補修する
ことにした。
【0032】まず、切断したA点における排水横管51
の開口部51a(図2参照)から高圧洗浄水を供給し、
A点からB点までの排水横管51内を水洗浄する。その
後、開口部51aから温風を吹き込んで排水横管51の
内面を乾燥させる。
【0033】次に、前記ライニング装置1を開口部51
aからライニングピグ9を前にして排水横管51内に挿
入する。ライニング装置1を挿入した後、図2に示すよ
うに、圧力計61及び空気供給管62が接続された閉塞
短管60を開口部51aに連結し、閉塞短管60の閉塞
端の操作孔から、樹脂塗料を供給する供給ホース14と
引き戻し用ワイヤ20とケーブル15を引き出す。
【0034】次に、ライニング装置1に樹脂塗料を供給
しないで、即ち、ライニング装置1から樹脂塗料を噴射
させない状態で、ライニング装置1を排水横管51内で
前進せしめる。
【0035】ライニング装置1を前進させるには、空気
供給管62から排水横管51内に所定圧力のの加圧空気
を供給する。この加圧空気はライニングピグ10を押圧
し、更に、ライニングピグ10と排水横管51との間の
隙間を通過した加圧空気が先頭のライニングピグ9を押
圧する。この加圧空気の押圧力がライニング装置1の推
進力となり、ライニング装置1は排水横管51内を前進
する。
【0036】この時、ライニングピグ9,10を連結す
るワイヤ11、及び、ケーシング2の棒材8とライニン
グピグ10とを連結するワイヤ12は緊張した状態にな
る。ライニング装置1がベンド52a,52bを通過す
る時にワイヤ12はベンド52a,52bの内側に近い
位置を通過しようとするが、ケーシング2の先端から突
き出た棒材8の先端はベンド52a,52bの軸中心か
ら一定距離離れた位置をベンド52a,52bの軸中心
と平行に移動する。その結果、ケーシング2の前端は常
にライニングピグ10の中心方向に引っ張られながら移
動するため、回転体6はベンド52a,52bの内面に
接触することなく通過することができる。
【0037】又、互いに屈曲自在に連結されたガイドプ
レート17a〜17dとスペーサボール18a〜18d
はベンド52a,52bを通過する際に供給ホース14
が配管の軸中心に位置するように機能するので、ライニ
ング装置1を引き戻す時にベンド52a,52bで供給
ホース14が急角度で折れ曲がるのを防止し、その結
果、ケーシング2の前端の軸中心がライニングピグ10
の中心方向に向き易くして前述のライニングピグ10の
働きと合わせた効果により回転体6がベンド52a,5
2bの内面に接触することなくベンド52a,52bを
通過することができる。
【0038】このライニング装置1を用いたライニング
方法では、管内圧力の急激な低下を圧力計61によって
検知することにより、ライニング装置1がライニング施
工対象の始端であるTY型継手53に到達したと判断す
ることができる。その理由は次による。
【0039】先頭のライニングピグ9が排水横管51内
に位置している時には、ライニング装置1よりもA点側
の管内圧力は加圧空気の圧力(例えば後述の実施例の場
合には0.1kg/cm2)にほぼ等しい一定圧力であ
るが、ライニングピグ9,10がライニング施工対象部
分の始端であるB点に到達すると、ライニング装置1よ
りもA点側の管内圧力は急激に低下する。これは、ライ
ニングピグ9,10が竪管54内に入ると、加圧空気は
竪管54の上部に抜けるからである。
【0040】このようにしてライニング装置1をライニ
ング施工対象の始端となるB点に移動させた後、ライニ
ング装置1の直流モーター4を駆動して回転体6を回転
する。そして、直流モーター4を駆動させた後に、供給
ホース14を介して樹脂塗料を供給する。樹脂塗料は供
給ホース14からノズル管16を通り、ノズル管16の
先端開口から回転体6の内側に流出する。回転体6内に
流出した樹脂塗料は噴射孔7から排水横管51の内面に
噴射される。回転体6の回転は、樹脂塗料を排水横管5
1の内面の全周に吹き付ける。
【0041】ところで、ノズル管16の先端開口から樹
脂塗料が流出する前と後で、回転体6を回転駆動する直
流モーター4の駆動電流が変化する。これは、ノズル管
16から回転体6内に樹脂塗料が流出すると、直流モー
ター4に対する負荷が増大し、大きな駆動電流が必要と
なるからである。
【0042】そこで、このライニング装置1を用いたラ
イニング方法では、直流モーター4の駆動電流の変化
(増加)を検知し、これに基づいて、樹脂塗料が回転体
6内に流入し噴射孔7から噴射を開始したと判断する。
【0043】このようにして樹脂塗料の噴射開始を検知
したら、樹脂塗料の噴射を続行しながらライニング装置
1をライニング施工対象の終端であるA点まで後退させ
る。ライニング装置1の後退は次のようにして行う。
【0044】ライニング装置1を後退させる時にも、空
気供給管62から排水横管51への加圧空気の供給を続
行する。これにより、後退時にもライニングピグ9,1
0を前方へ押圧してワイヤ11,12を緊張させ、回転
体6の中心を排水横管51の軸中心に沿って移動せし
め、回転体6が排水横管51の内面に接触しないように
する。
【0045】そして、引き戻し用ワイヤ20を図示しな
い適宜の牽引装置で一定速度で巻き取ることにより、ラ
イニング装置1を後退させる。ガイドプレート17a〜
17dとスペーサボール18a〜18dは、ライニング
装置1をベンド52a,52bにスムーズに通過させ
る。
【0046】回転体6から噴射された樹脂塗料は排水横
管51の内面全周に付着し、回転体6の後ろを追従して
移動するライニングピグ10とライニングピグ9が樹脂
塗料を均し、樹脂塗料を均一な膜厚に形成する。
【0047】尚、回転体6から噴射される樹脂塗料は排
水横管51の内面に付着するが、棒材8にさえぎられる
部分のみ塗り残しになる。しかし、ライニングピグ9,
10と排水横管51の内面との隙間に生じる高速空気流
によって塗膜が押し広げられて塗り残し部分に塗膜を形
成すると共に、全体の塗膜が均一になる。この高速空気
流によりライニングピグ9,10は排水横管51の軸中
心に浮かせる力が働くため排水横管51の下面の塗膜が
削られることもない。
【0048】このように、このライニング装置1を用い
上記方法でライニングを行えば、施工対象となる既設配
管の一端側を開放することさえできれば、他端側に特別
な養生を施すことなく既設の状態のままライニング施工
ができる。したがって、排水竪管との接合部を切り離さ
ずに、且つ、床板や天井板の大がかりな解体工事を行う
ことなく、容易にライニングの補修工事が可能になり、
施工対象が極めて広くなる。
【0049】
【実施例】前記ライニング装置1を用い、前記ライニン
グ方法によって、呼び内径50mmの亜鉛メッキ鋼管か
らなる排水横管51の内面を下記条件の下で樹脂塗料に
よるライニング補修を行ったところ、均一な厚さの良好
なライニング皮膜を形成することができた。
【0050】前処理として行う排水横管51の高圧水洗
浄には圧力350kg/cm2の高圧水を用いた。回転
体6の外径は25mmとした。直流モーター4に8Vの
電圧を印加し、回転軸5を12000rpmで回転し
た。ライニング装置1の前進及び後退時には空気供給管
62から排水横管51に約1m3/minの空気を流
し、ライニング装置1よりA点側を約0.1kg/cm
2に加圧した。ライニング材には粘度4000cpの熱
硬化性樹脂塗料を用いた。圧力計61での空気圧の計測
値が0.1kg/cm2からほぼ0kg/cm2に低下し
た時を、ライニング装置1が施工対象の始端B点に到達
したものと判断した。直流モーター4の駆動電流が20
mA増加した時を、回転体6からの樹脂塗料の噴射が開
始されたと判断した。引き戻し用ワイヤ20の引き戻し
速度を0.3m/minとした。
【0051】この条件下において、排水横管51の内面
に約0.5mmの厚さのライニング皮膜を均一に形成す
ることができた。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極めて容易に、確実に、そして安価に既設配管の内面を
ライニング施工することができるという優れた効果が奏
される。
【0053】又、施工の対象となる範囲が広がるという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のライニング装置の斜視図である。
【図2】 配管中に挿入した本発明のライニング装置の
側面図である。
【図3】 本発明のライニング装置におけるライニング
材供給用ホースとモーター駆動用のケーブルと引き戻し
用ケーブルの正面配置図である。
【図4】 本発明のライニング方法の一実施の形態にお
ける施工対象となる排水管の斜視図である。
【符号の説明】
1 ライニング装置 2 ケーシング 4 モーター 5 回転軸 6 回転体 7 噴射孔 8 棒材(プロテクタ) 9 ライニングピグ 10 ライニングピグ 11 糸条体 12 糸条体 14 ライニング材供給ホース 16 ノズル管(ライニング材供給管) 17a〜17d ガイドプレート 18a〜18d スペーサボール(スペーサ) 20 引き戻し用ワイヤ(引き戻し用の索) 51 排水横管(配管)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライニング材供給ホースから供給される
    液状のライニング材を配管の内面に噴射する噴射機と、
    この噴射機の前方に所定の間隔をあけて連結したライニ
    ングピグとを用意し、噴射機の後方には引き戻し用の索
    を連結し、施工対象となる配管の一端開口からライニン
    グピグ、噴射機、ライニング材供給ホースの順に挿入し
    た後、配管の前記一端開口側から加圧空気を供給してこ
    の空気圧によりライニングピグ及び噴射機を配管のライ
    ニング施工始端まで噴射機からライニング材を噴射せず
    に移動し、次に、引き戻し用の索で噴射機及びライニン
    グピグを引き戻しながら噴射機からライニング材を噴射
    して配管の内面に付着させ、付着したライニング材を噴
    射機に追従するライニングピグで均すようにしたことを
    特徴とする配管内面のライニング方法。
  2. 【請求項2】 前記ライニングピグ及び噴射機を加圧空
    気により前進させている時に、ライニングピグが配管の
    ライニング施工始端まで到達したのを配管中の空気圧力
    の低下によって検知することを特徴とする請求項1記載
    の配管内面のライニング方法。
  3. 【請求項3】 前記噴射機からライニング材を噴射しな
    がら噴射機及びライニングピグを引き戻す時にも、配管
    の前記一端開口側からの加圧空気の供給を保持すること
    を特徴とする請求項1または2記載の配管内面のライニ
    ング方法。
  4. 【請求項4】 略球状のケーシングにモーターを内蔵
    し、このモーターの回転軸を前記ケーシングから前方に
    突出させその先端にカップ状の回転体を固定し、回転体
    の外周面には噴射孔を形成し、ケーシングを前後方向に
    貫通するライニング材供給管を設け、ライニング材供給
    管の後端にはライニング材供給ホースを接続し、ライニ
    ング材供給管の前端を回転体の内側で開口させ、回転体
    の外側に配したプロテクターをケーシングから前方に突
    設し、プロテクターの前方に球状のライニングピグを配
    し、ライニングピグとプロテクターとを可撓性を有する
    糸条体で連結したことを特徴とするライニング装置。
  5. 【請求項5】 前記ライニングピグを複数備え、ライニ
    ングピグ同士を可撓性を有する糸条体を介して直列に連
    結したことを特徴とする請求項4記載のライニング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングの後方に、前記ライニン
    グ材供給ホースを貫通する複数の円板状のガイドプレー
    トを設け、ガイドプレート間には、ライニング材供給ホ
    ースを貫通する球状のスペーサを配したことを特徴とす
    る請求項4または5に記載のライニング装置。
  7. 【請求項7】 回転体の噴射孔からライニング材が噴射
    されたのを、前記モーターに負荷した電流の変化によっ
    て検知することを特徴とする請求項4から6のいずれか
    に記載のライニング装置。
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