JP2002263546A - ライニング工法とライニング用ピグ - Google Patents

ライニング工法とライニング用ピグ

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JP2002263546A
JP2002263546A JP2001064920A JP2001064920A JP2002263546A JP 2002263546 A JP2002263546 A JP 2002263546A JP 2001064920 A JP2001064920 A JP 2001064920A JP 2001064920 A JP2001064920 A JP 2001064920A JP 2002263546 A JP2002263546 A JP 2002263546A
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JP
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lining
pig
pipe
uncured
lining material
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Tomohiro Shimojo
朝洋 下条
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未硬化のライニング材料を管の内周面の全周
に亘って所望の膜厚で塗布し易いライニング工法とライ
ニング用ピグを提供する。 【解決手段】 管Aに挿入したライニング用ピグBをそ
の管に沿って牽引移動させて、ライニング用ピグの移動
方向前方に充填してある未硬化のライニング材料Cを管
の内周面に塗布し、そのライニング材料を硬化させたラ
イニング層Dで、管をライニングするライニング工法で
あって、ライニング用ピグの移動方向前方側の未硬化の
ライニング材料を管径方向上方側に掻き上げながら、そ
のライニング用ピグを牽引移動させて、未硬化のライニ
ング材料を管の内周面に塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管に挿入したライ
ニング用ピグをその管に沿って牽引移動させて、前記ラ
イニング用ピグの移動方向前方に充填してある未硬化の
ライニング材料を管の内周面に塗布し、そのライニング
材料を硬化させたライニング層で、前記管をライニング
するライニング工法とライニング用ピグに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、管壁の強度が腐食等に起因して
不足しているおそれがあるような場合に、その強度不足
箇所を補強するために、未硬化のライニング材料を硬化
させたライニング層で管の内周面をライニングする必要
があるが、未硬化のライニング材料を管の内周面に塗布
するにあたって、未硬化のライニング材料を空気流で管
の内周面に吹き付けて塗布したり、管に挿入したライニ
ング用ピグをその管内に導入した空気圧で移動させて、
ライニング用ピグの移動方向前方に充填してある未硬化
のライニング材料を管の内周面に塗布するといったよう
に、加圧空気を使用してライニング材料を塗布する場合
は、管壁の強度不足箇所に空気圧が作用して管壁を破損
してしまい、その破損箇所から空気が噴出して、ライニ
ング材料を塗布できなくなるおそれがある。上記に対し
て、管に挿入したライニング用ピグをその管に沿って牽
引移動させて、ライニング用ピグの移動方向前方に充填
してある未硬化のライニング材料を管の内周面に塗布す
る場合は、加圧空気を使用しないので、管壁の強度不足
箇所を破損するおそれが少ない利点がある。このような
利点を備えた、ライニング用ピグを牽引移動させるライ
ニング工法では、従来、図4に示すように、ライニング
用ピグBのみを牽引用ワイヤ2で牽引移動させて、その
ライニング用ピグBの移動方向前方に充填してある未硬
化のライニング材料Cを管Aの内周面に塗布している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この為、未硬化のライ
ニング材料Cの粘度が小さくて、そのライニング材料C
が管径方向下方側に流れて溜まり易い場合、ライニング
用ピグBの管径方向上方側の前方に充分な量のライニン
グ材料Cを確保しにくいので、ライニング材料Cを管A
の内周面の径方向上方側に所望の膜厚で塗布しにくい欠
点がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
って、未硬化のライニング材料を管の内周面の全周に亘
って所望の膜厚で塗布し易いライニング工法とライニン
グ用ピグを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、管に挿入したライニング用ピグをその管に沿
って牽引移動させて、前記ライニング用ピグの移動方向
前方に充填してある未硬化のライニング材料を管の内周
面に塗布し、そのライニング材料を硬化させたライニン
グ層で、前記管をライニングするライニング工法であっ
て、前記ライニング用ピグの移動方向前方側の未硬化の
ライニング材料を管径方向上方側に掻き上げながら、そ
のライニング用ピグを牽引移動させて、前記未硬化のラ
イニング材料を管の内周面に塗布する点にある。 〔作用〕管径方向上方側に掻き上げた未硬化のライニン
グ材料が、ライニング用ピグの管径方向上方側の前方に
移動して、そのライニング用ピグの管径方向上方側の前
方にライニング材料を補充しながらライニング用ピグを
牽引移動させて、未硬化のライニング材料を管の内周面
に塗布できる。 〔効果〕ライニング用ピグの管径方向上方側の前方に充
分な量のライニング材料を確保し易いので、ライニング
材料を管の内周面の径方向上方側に所望の膜厚で塗布し
易くなり、未硬化のライニング材料を管の内周面の全周
に亘って所望の膜厚で塗布し易い。
【0005】請求項2記載の発明の特徴構成は、前記ラ
イニング用ピグの移動方向前方側の未硬化のライニング
材料を管長手方向に離れた複数箇所で管径方向上方側に
掻き上げながら、そのライニング用ピグを牽引移動させ
る点にある。 〔作用〕前方箇所で管径方向上方側に掻き上げたライニ
ング材料を、その後方箇所で更に管径方向上方側に掻き
上げる状態で、管長手方向に離れた複数箇所で管径方向
上方側に掻き上げた未硬化のライニング材料が、順次、
ライニング用ピグの管径方向上方側の前方に移動して、
そのライニング用ピグの管径方向上方側の前方にライニ
ング材料を補充しながらライニング用ピグを牽引移動さ
せて、未硬化のライニング材料を管の内周面に塗布でき
る。 〔効果〕ライニング材料を管長手方向に離れた複数箇所
で管径方向上方側に掻き上げながら、ライニング用ピグ
の管径方向上方側の前方にライニング材料を補充するの
で、ライニング用ピグの移動方向前方側の未硬化のライ
ニング材料の量が減少しても、そのライニング材料をラ
イニング用ピグの管径方向上方側の前方に補充し易い。
【0006】請求項3記載の発明の特徴構成は、請求項
1又は2記載のライニング工法に使用するライニング用
ピグであって、ピグ本体の牽引移動に伴って移動して、
その移動方向前方側の未硬化のライニング材料を管径方
向上方側に掻き上げる掻き上げ面を形成してある掻き上
げ部材を、前記掻き上げ面を移動方向前方側に向けて、
前記ピグ本体の移動方向前方側に設けてある点にある。 〔作用〕ピグ本体の移動方向前方側に充填してある未硬
化のライニング材料を、ピグ本体の牽引移動に伴って、
掻き上げ部材に形成してある掻き上げ面で管径方向上方
側に掻き上げて、その掻き上げたライニング材料をピグ
本体の管径方向上方側の前方に補充しながら、未硬化の
ライニング材料を管の内周面に塗布できる。 〔効果〕ピグ本体の管径方向上方側の前方に充分な量の
ライニング材料を確保し易いので、ライニング材料を管
の内周面の径方向上方側に所望の膜厚で塗布し易くな
り、未硬化のライニング材料を管の内周面の全周に亘っ
て所望の膜厚で塗布し易い。また、ピグ本体の牽引移動
に伴って移動する掻き上げ面で、ライニング材料を管径
方向上方側に掻き上げるので、掻き上げ用の羽根車など
を駆動回転させて掻き上げる場合に比べて、構造の簡略
化を図ることができる。
【0007】請求項4記載の発明の特徴構成は、前記掻
き上げ部材を円盤状に形成して、その一端面を前記掻き
上げ面に構成し、前記掻き上げ部材を、前記掻き上げ面
の略中心位置を牽引して移動させるように設けてある点
にある。 〔作用〕円盤状の掻き上げ部材の一端面を掻き上げ面に
構成し、しかも、掻き上げ面の略中心位置を牽引して移
動させるように設けてあるので、円筒状の管をライニン
グする場合に、ピグ本体の牽引移動に伴って、掻き上げ
部材の姿勢が管周方向に沿って変化しても、管内周面と
掻き上げ面との相対姿勢が変化しにくい。 〔効果〕円筒状の管をライニングする場合に、ピグ本体
の牽引移動に伴って、掻き上げ部材の姿勢が管周方向に
沿って変化しても、ピグ本体の管径方向上方側の前方に
充分な量のライニング材料を確保し易い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当する部分を示して
いる。地中に埋設してあるガス供給用の直管部A1と曲
り管部A2とを備えた本支管(以下、単に管という) A
の内周面をライニングするために、その管Aに挿入した
ライニング用ピグBをその管Aに沿って牽引移動させ
て、ライニング用ピグBの移動方向前方に充填してある
未硬化のライニング材料としての未硬化エポキシ樹脂C
を管Aの内周面に塗布し、その未硬化エポキシ樹脂Bを
硬化させたライニング層Dで、管Aをライニングするラ
イニング工法を、図1,図2を参照しながら工程順に説
明する。
【0009】図1(イ) に示すように、ライニング区間
の両端にピット1a,1bを掘削して、各ピット1a,
1b内に露出させた管Aを切断し、ライニング区間の管
A内を清掃してから、通線具などを使用して牽引用ワイ
ヤ2を全長に亘って挿通して、ピット1b側の管端部か
ら引き出した牽引用ワイヤ2の端部をウインチ3の巻き
取りドラム3aに連結しておき、ピット1a側に露出し
ている管Aの上部管壁にライニング材料充填用の充填孔
4を貫通形成しておく。
【0010】次に、図1(ロ) に示すように、牽引用ワ
イヤ2に予め連結してあるライニング用ピグBをピット
1a側の管端部から挿入し、硬化時間と粘度とを調整し
てあり(本実施形態では、20000〜30000cp
程度の粘度) 、かつ、ライニング区間の長さとライニン
グ層Dの厚さとに応じた所定量の未硬化エポキシ樹脂C
を、充填孔4に接続した漏斗5から、ライニング用ピグ
Bの移動方向前方側に充填する。
【0011】前記ライニング用ピグBは、図3に示すよ
うに、管Aの内径よりもライニング層Dの厚さに対応す
る分だけ小さい外径を備えた弾性変形可能な球形のピグ
本体6の移動方向前方側に、ピグ本体6が曲り管部A2
で円滑に移動できるように、弾性変形可能な球形の4個
の案内用ピグ7を間隔を隔ててワイヤ8で連結し、ピグ
本体6の移動方向前面側と、ピグ本体6側に近い2個の
案内用ピグ7a,7bの移動方向前面側との各々に、ラ
イニング用ピグBの牽引移動に伴って移動して、その移
動方向前方側の未硬化エポキシ樹脂Cを管径方向上方側
に掻き上げる掻き上げ面9を形成してある掻き上げ部材
10(10a,10b,10c) を、掻き上げ面9を移
動方向前方側に向けて連結してある。
【0012】前記掻き上げ部材10の各々は、その掻き
上げ部材10が連結されているピグ本体6や案内用ピグ
7a,7bの外径よりも小径で、かつ、移動方向前方側
が中心側ほど後方側に凹入する皿形の円盤状に形成して
あり、その移動方向前方側の中央ほど後方側に凹入する
湾曲面状の端面を掻き上げ面9に構成して、掻き上げ面
9の略中心位置を牽引して移動させることができるよう
に、掻き上げ部材10の略中心を対応するピグ本体6や
案内用ピグ7a,7bに連結し、ピグ本体6とそのピグ
本体6に連結した掻き上げ部材10aとの間に空隙11
を形成してある。
【0013】尚、ピグ本体6と掻き上げ部材10aとの
間に空隙11を形成してあるので、掻き上げ面9で掻き
上げた未硬化エポキシ樹脂Cが空隙11に溜まり易く、
掻き上げた未硬化エポキシ樹脂Cがピグ本体6の管径方
向上方側の前方に滞留し易いので、ピグ本体6の牽引移
動速度が遅い場合でも、未硬化エポキシ樹脂Cを管Aの
内周面の径方向上方側に所望の膜厚で塗布し易い。前記
4個の案内用ピグ7a,7b,7c,7dは、移動方向
前方側のものほど小径に形成してあり、2個の案内用ピ
グ7a,7bに連結した掻き上げ部材10b,10cも
移動方向前方側のものほど小径に形成してある。
【0014】次に、ウインチ3を駆動して牽引用ワイヤ
2を巻き取り、図2(ハ) に示すように、ライニング用
ピグBを管Aに沿って毎分2m程度の速度で牽引移動さ
せる。このとき、ライニング用ピグBの移動方向前方側
に充填した未硬化エポキシ樹脂Cは、その粘度に応じて
管内に流れ出して、管径方向下方側に溜まっており、ラ
イニング用ピグBの牽引移動により、各掻き上げ部材1
0の掻き上げ面9がその移動方向前方側に溜まっている
未硬化エポキシ樹脂Cを管径方向上方に掻き上げ、その
掻き上げ面9よりも管径方向上方に掻き上げられた未硬
化エポキシ樹脂Cが、矢印12に示すようにその掻き上
げ部材10の後方に順次入り込む状態で、ピグ本体6の
管径方向上方側の前方の空隙11に移動する。従って、
ライニング用ピグBの移動方向前方側の未硬化エポキシ
樹脂Cを管長手方向に離れた複数箇所で管径方向上方側
に掻き上げて、ピグ本体6の管径方向上方側の前方に未
硬化エポキシ樹脂Cを補充しながらライニング用ピグB
を牽引移動させるので、ライニング用ピグBの管径方向
上方側の前方に充分な量の未硬化エポキシ樹脂Cを確保
し易く、未硬化エポキシ樹脂Cを管Aの内周面の径方向
上方側に所望の膜厚で塗布し易い。
【0015】そして、ライニング区間の全長に亘って、
未硬化エポキシ樹脂Cを管Aの内周面に塗布した後、図
2(ニ) に示すように、その未硬化エポキシ樹脂Cを硬
化させたライニング層Dで管Aをライニングする。
【0016】〔その他の実施形態〕 1.本発明によるライニング工法は、エポキシ樹脂のよ
うな硬質樹脂で形成したライニング層以外に、シリコー
ン樹脂のような軟質樹脂で形成したライニング層で管の
内側をライニングするために使用しても良い。 2.本発明によるライニング工法は、ピグの移動方向前
面に一体形成した掻き上げ面で未硬化のライニング材を
管径方向上方に掻き上げても良い。 3.本発明によるライニング工法は、ガス管以外の水道
管や下水管などの液体用の管をライニングするために使
用しても良い。 4.本発明によるライニング工法に使用するライニング
用ピグは、案内用ピグを備えていないものであっても良
い。この場合、ピグ本体の移動方向前方側に複数の掻き
上げ部材を互いに間隔を隔てて連結してあっても良く、
また、ピグ本体の移動方向前方側に単一の掻き上げ部材
を連結してあっても良い。 5.本発明によるライニング工法に使用するライニング
用ピグは、掻き上げ面を扁平面に形成してあっても、中
心側ほど移動方向前方側に突出する湾曲面状に形成して
あっても良い。 6.本発明によるライニング工法に使用するライニング
用ピグは、ピグ本体とそのピグ本体に連結する掻き上げ
部材とを互いに間隔を隔てて連結してあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライニング工法の説明図
【図2】ライニング工法の説明図
【図3】ライニング用ピグの側面図
【図4】従来のライニング工法の説明図
【符号の説明】
A 管 B ライニング用ピグ C ライニング材料 D ライニング層 6 ピグ本体 9 掻き上げ面 10 掻き上げ部材 11 空隙11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管に挿入したライニング用ピグをその管
    に沿って牽引移動させて、前記ライニング用ピグの移動
    方向前方に充填してある未硬化のライニング材料を管の
    内周面に塗布し、そのライニング材料を硬化させたライ
    ニング層で、前記管をライニングするライニング工法で
    あって、 前記ライニング用ピグの移動方向前方側の未硬化のライ
    ニング材料を管径方向上方側に掻き上げながら、そのラ
    イニング用ピグを牽引移動させて、前記未硬化のライニ
    ング材料を管の内周面に塗布するライニング工法。
  2. 【請求項2】 前記ライニング用ピグの移動方向前方側
    の未硬化のライニング材料を管長手方向に離れた複数箇
    所で管径方向上方側に掻き上げながら、そのライニング
    用ピグを牽引移動させる請求項1記載のライニング工
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のライニング工法に
    使用するライニング用ピグであって、 ピグ本体の牽引移動に伴って移動して、その移動方向前
    方側の未硬化のライニング材料を管径方向上方側に掻き
    上げる掻き上げ面を形成してある掻き上げ部材を、前記
    掻き上げ面を移動方向前方側に向けて、前記ピグ本体の
    移動方向前方側に設けてあるライニング用ピグ。
  4. 【請求項4】 前記掻き上げ部材を円盤状に形成して、
    その一端面を前記掻き上げ面に構成し、 前記掻き上げ部材を、前記掻き上げ面の略中心位置を牽
    引して移動させるように設けてある請求項3記載のライ
    ニング用ピグ。
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