JP4198856B2 - 電動式流体圧発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両や自動車等の油圧ブレーキ装置の油圧発生源等として用いて好適な電動式流体圧発生装置に関するもので、詳しくは、電気失陥等によるアキュムレータからの流体圧出力時にも、制動動作に好適な出力特性を確保できるようにするための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の車両においては、アンチロックブレーキシステムの装備や、トラクションコントロールシステムの装備など、ブレーキ機能のインテリジェント化が活発に行われている。そして、このようなインテリジェント化に伴い、例えば、油圧式のブレーキユニットを使用するブレーキシステムでは、油圧発生源として組み込まれるポンプの電動化や小型化が必要不可欠になってきている。
【0003】
電動ポンプは、ポンプ羽根を電動モータで回転駆動して油圧を発生する回転式のものと、ハウジングに収容したピストンの往復動で流体の吐出を行うポンプ部とピストンを往復動させる駆動部とを備えるプランジャ式のものとに大別されるが、一般的に、プランジャ式のものの方が、コンパクト化や軽量化を図り易い。ブレーキシステムに油圧発生源として組み込む電動ポンプは、小型化や軽量化が重要課題となるため、ブレーキ用の電動ポンプとしては、プランジャ式のものが有利とされている。
【0004】
そして、最近では、プランジャ式の電動ポンプとして、ハウジングに収容したピストンの往復動で流体の吐出を行うポンプ部と、ピストンを往復動させる駆動源として伸縮動作を電気的に制御可能な固体素子を使用したピストン駆動部とを備えた構成のものが各種提案されている。
そして、この種の電動ポンプにおいて、伸縮動作を電気的に制御可能な固体素子としては、圧電セラミックスや超磁歪素子等が提案されている(特開平7−167327号公報、特開平8−334082号公報等参照)。
【0005】
圧電セラミックスの場合、その伸縮動作に高電圧が必要となり、圧電セラミックスの伸縮動作を制御するために装備する電源や制御回路が大型化し易い。これに対して、超磁歪素子の伸縮動作は、超磁歪素子の周囲に配置したコイルから超磁歪素子へ磁界を加えることによって行うもので、コイルへの通電が低電圧で済むため、圧電セラミックスと比較すると、電源や制御回路を小型化することができ、軽量・小型化の点で、超磁歪素子の方が有利であるともいえる。そこで、最近では、超磁歪素子を使用した電動ポンプの開発、その電動ポンプを使用したブレーキシステムの開発が活発になっている。
【0006】
ところで、例えば、油圧式のディスクブレーキユニットでは、非制動時には、引き摺りが生じないように、パッドをロータから離間させるパッドクリアランスを設定している。従って、制動時、ブレーキユニットへの油圧供給が開始されても、初期の油圧は、パッドクリアランス分のパッドの変位に使用され、直ぐには、制動力を発生できない。このパッドクリアランス分の変位に要する時間は、制動力の立ち上がりを遅らせ、制動距離の短縮を困難にしている。このような問題は、油圧式のドラムブレーキの場合にも、共通である。
【0007】
そこで、このような問題を解決する手段として、油圧発生源として組み込む電動ポンプを大型化して、制動開始初期の油圧供給量を増大させることで、制動開始初期のパッドクリアランス分の変位に要する時間を短縮して、制動距離の短縮を図ることも考えられる。
しかし、電動ポンプの大型化は、ポンプの重量化,大型化,高額化を招く。しかも、大きな油圧供給量が必要となるのは、パッドクリアランス分の変位を達成する開始初期だけで、実際にパッドがロータに接触して制動力が発生している状況で制動力を増減するような場合には、油圧供給量は微少量の制御で済み、実際の制動時に必要とされる仕様から考えると、電動ポンプは制動開始初期以外はその性能の一部しか活用されないという無駄が生じる。
更に、前述した伸縮動作を電気的に制御可能な固体素子を利用する電動ポンプは、応答性等の点で非常に優れるが、その反面、吐出量の大容量化が難しいという問題もある。
【0008】
そこで、このような背景から、制動装置を駆動する油圧発生発生装置として、電動ポンプに、この電動ポンプの出力する油圧を蓄圧可能なアキュムレータを組合せ、制動開始初期にはアキュムレータからの出力を利用することで、制動初期における供給油圧の大容量化を実現することが、本願発明者等により鋭意研究されている。
このように、電動ポンプにアキュムレータを組み合わせた構成の油圧発生装置では、電動ポンプの大型化に頼らず、ブレーキユニットの制動開始初期には、パッドクリアランス分の変位をより短時間で実現できる十分な流体圧供給を実現することができ、また、電動ポンプは制動開始初期以外はその性能の一部しか活用されないという無駄もなく、結局、装置の重量化や大型化や高額化を招かずに、制動力の立ち上がりが早く、制動距離の短縮を図ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、油圧ブレーキ装置の油圧発生源として、電動ポンプを利用する構成のものは、電気失陥によって電動ポンプが動作不良となったときにも、制動動作に支障が生じないように、電気失陥時のフェールセーフについての配慮が重要である。
例えば、前述のように、電動ポンプとアキュムレータとを組み合わせた構成の場合は、電気失陥時には、アキュムレータの蓄圧を制動ユニットに供給することで制動動作を継続可能にすることが検討されている。
しかし、従来のアキュムレータは、例えば、貯留した油圧を、単一のピストンによる加圧で出力する構成で、出力特性が単調である。
そのため、例えば、制動初期の供給油圧の大容量化に対応させると、制動力の立ち上がりを短縮することはできるが、その後には、大容量で油圧供給がなされるため、逆に、緩制動等の制動力制御が困難になるという問題が生じる。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、出力開始初期には大容量で出力し、且つ、一定量の貯圧を出力後には出力を絞って、制動特性に適した出力特性を持つアキュムレータを電動ポンプに組合せ、流体圧ブレーキ装置の流体圧発生源として利用した場合に、電動ポンプの正常動作時だけでなく、電気失陥による電動ポンプの動作不良時においても、制動力の立ち上がりの短縮と、立ち上がり後の制動力制御の容易性とを両立させることができる電動式流体圧発生装置を提供すること、更には、構成部品の削減による製造コストの低減を図ることのできる電動式流体圧発生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る電動式流体圧発生装置は、流体を貯留するリザーバと、このリザーバの流体を圧送する電動ポンプと、流体圧を貯圧するアキュムレータと、前記電動ポンプの吐出口を作動機器の圧力室に連通させる第1流路と、この第1流路に前記アキュムレータを連通させる第2開閉弁を備えた第2流路と、前記電動ポンプ及び前記第2開閉弁を制御する制御ユニットとを備えた電動式流体圧発生装置において、
前記アキュムレータは、流体圧の入出力口が装備された第1貯圧室と、この第1貯圧室に連設された第2貯圧室と、前記第1貯圧室と第2貯圧室との間に第1加圧ばねによって前記第2貯圧室側に付勢されて装備されると共に、第1貯圧室と第2貯圧室とを連通させるオリフィスを有した第1ピストンと、第2貯圧室内に前記第1貯圧室側に付勢されて装備された第2ピストンとを備えていることを特徴とする。
【0012】
そして、上記構成によれば、例えば油圧ディスクブレーキ装置の油圧発生装置として使用する場合、電動ポンプの出力油圧を適時アキュムレータに蓄圧させて、アキュムレータの蓄圧を作動機器の作動に必要な規定範囲に維持しておく。そして、制動時の初期は、アキュムレータによって、作動機器であるディスクブレーキユニットの圧力室に油圧供給を行う。この時、アキュムレータは、蓄圧の出力初期には、主に、第2ピストンの加圧力を第2貯圧室の流体を介して受けて入出力口側に変位する第1ピストンによって第1貯圧室の流体を出力するため、速やかに、大流量の油圧出力が行える。そして、第1ピストンが所定量の変位をして第1貯圧室の作動油の出力が終えると、次は、第2ピストンの変位によって第2貯圧室の作動油が出力されるが、その場合の出力は、第1ピストンのオリフィスによって絞られるため、小流量の油圧出力となる。
【0013】
従って、第1貯圧室の作動油の貯留量を、ディスクブレーキユニットにおけるブレーキパッドのパッドクリアランス分の変位に相応する分量に設定しておけば、パッドクリアランス分の変位をより短時間で実現でき、制動力の立ち上がりが早く、制動距離の短縮を図ることができる。
そして、パッドクリアランスの除去後は、ブレーキ操作に応じた流量を供給すればよく、大流量の作動油供給は不要になるので、電動ポンプが正常動作している場合には、ディスクブレーキユニットへの作動油の供給は、アキュムレータから電動ポンプに切り換えて、電動ポンプによる小流量の出力で、制動力の円滑な制御が可能になる。
もしも、アキュムレータからの油圧出力で制動力が立ち上がった後、電気失陥で電動ポンプが動作不良の場合には、そのまま、アキュムレータからの油圧出力で、制動力の付与を継続する。制動力が立ち上がった後のアキュムレータの出力は、第1ピストンのオリフィスによって絞られて小流量になるので、アキュムレータからの出力でも、制動力の微調整が可能で、制動力の円滑な制御が可能になる。
即ち、上記の構成によれば、電動ポンプの正常動作時だけでなく、電気失陥による電動ポンプの動作不良時においても、制動力の立ち上がりの短縮と、立ち上がり後の制動力制御の容易性とを両立させることができる。
【0014】
なお、好ましくは、上記の電動式流体圧発生装置において、電動式ポンプは、磁界が加えられると伸長する超磁歪素子と超磁歪素子に磁界を加えるコイルとによって往復動するピストンを備え、
アキュムレータの第2貯圧室の圧力がポンプピストンを介して超磁歪素子の圧縮方向の負荷となるように、第2貯圧室の圧力を電動式ポンプ内に導入する第1圧力導入路を設けた構成とするとよい。
このようにすると、アキュムレータの第2貯圧室の油圧が超磁歪素子の伸長動作を効率化する予負荷ばねとして有用に機能するため、電動式ポンプのピストン駆動部に、専用の予負荷ばねを装備する必要がなくなり、構成部品の削減によって、製造コストの低減を図ることができる。
【0015】
更に、好ましくは、上記の電動式流体圧発生装置において、リザーバは貯留された流体を加圧する加圧ピストンを備え、アキュムレータの第2貯圧室の圧力をリザーバの加圧ピストンの一端側に導入する第2圧力導入路を設けた構成とするとよい。
このようにすると、アキュムレータの第2貯圧室の油圧がリザーバの加圧ピストンを付勢するばね部材として機能するため、リザーバに、専用のピストン付勢ばねを装備する必要がなくなり、構成部品の削減によって、製造コストの低減を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電動式流体圧発生装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキ装置の第1の実施の形態の概略構成図である。
【0017】
この油圧ディスクブレーキ装置1は、自動車や鉄道車両用のブレーキ装置で、作動機器であるディスクブレーキユニット3と、ブレーキ操作に応じてこのディスクブレーキユニット3の圧力室3aに油圧を供給する電動式流体圧発生装置5とから構成されている。
ディスクブレーキユニット3は、ロータ3bを挟むようにキャリパ3cに対向配置された一対のブレーキパッド3dを、キャリパ3cの圧力室3aに供給される油圧で作動するピストン3eによってロータ3bに押圧する。そして、ディスクブレーキユニット3では、非制動時には、ロータ3bとブレーキパッド3dとの間には、引き摺りが生じないように所定のパッドクリアランスcが確保されるようになっている。
【0018】
電動式流体圧発生装置5は、作動油を貯留するリザーバ7と、このリザーバ7から作動油を圧送する電動ポンプ9と、作動油圧を貯圧するアキュムレータ11と、電動ポンプ9の吐出口91eをディスクブレーキユニット3の圧力室3aに連通させる第1開閉弁15を備えた第1流路13と、この第1開閉弁15と電動ポンプ9の吐出口91eとの間の第1流路13にアキュムレータ11を連通させる第2開閉弁19を備えた第2流路17と、第1開閉弁15と電動ポンプ9の吐出口91eとの間の第1流路13にリザーバ7を連通させる第3開閉弁23を備えた第3流路21と、電動ポンプ9及び第1乃至第3の開閉弁15,19,23の動作制御によってディスクブレーキユニット3への供給圧を制御する図示せぬ制御ユニットとを備えて構成される。
【0019】
リザーバ7は、液室7aに貯留された作動油を、加圧ばね7bによって付勢された加圧ピストン7cによって加圧している。この加圧ばね7bは、ディスクブレーキユニット3のピストン3eを戻し方向に付勢しているばねよりも、付勢力が弱く設定されている。
【0020】
電動ポンプ9は、円筒状のハウジング91aに収容したポンプピストン91bの往復動でポンプ室91c内の流体の吐出を行うポンプ部91と、磁界が加えられると伸長する超磁歪素子92a及び電流印加により超磁歪素子92aに磁界を加えるコイル92bを有してポンプピストン91bを往復動させるピストン駆動部92とを備えて、制動時等にコイル92bに印加される電流に応じて作動油の吐出を行う。
【0021】
超磁歪素子92aに当接されるポンプピストン91bの端部は、超磁歪素子92aに当接した状態が維持されるように、バネ部材92cによって、超磁歪素子92a側に常時付勢されている。
このバネ部材92cは、超磁歪素子91の伸長動作を効率化する予負荷ばねを兼ねている。
また、ポンプ室91cに装備された吐出口91eや吸い込み口91fは、作動油の逆流を防止するチェック弁25,27を介して、第1流路13や第3流路21が接続されている。
【0022】
第1開閉弁15、第2開閉弁19及び第3開閉弁23は、図示せぬ制御ユニットによって、開閉動作を制御される電磁弁である。
図示せぬ制御ユニットは、ブレーキ操作やアキュムレータ11の蓄圧状態を監視していて、ブレーキ操作に応じた作動油の出力と、アキュムレータ11への作動油の補給を適時に行う。
アキュムレータ11への圧力の補給は、第1開閉弁15及び第3開閉弁23を閉じた状態にすると共に、第2開閉弁19を開いた状態にして、電動ポンプ9の吐出口91eをアキュムレータ11の入出力口11aに連通させることによって行う。
【0023】
また、図示せぬ制御ユニットは、制動操作があると、制動初期には、第3開閉弁23を閉じた状態にすると同時に、第1開閉弁15と第2開閉弁19とを開いた状態にして、アキュムレータ11からディスクブレーキユニット3に作動油を供給させ、その作動油供給によってパッドクリアランス分のパッド変位が完了する頃、電動ポンプ9が正常動作していれば、第2開閉弁19を閉じる一方で、ピストン駆動部92をブレーキ操作に応じて駆動して、電動ポンプ9の吐出圧をディスクブレーキユニット3に供給する。
そして、図示せぬ制御ユニットは、アキュムレータ11からの作動油供給によってパッドクリアランス分のパッド変位が完了するとき、もしも、電気失陥によって電動ポンプ9が動作不良の場合には、アキュムレータ11からの作動油供給を継続して、アキュムレータ11からの作動油供給によってディスクブレーキユニット3を駆動する。
【0024】
本実施の形態のアキュムレータ11は、作動油圧の入出力口11aが装備された第1貯圧室11bと、この貯圧室11bに連設された第2貯圧室11cと、第1貯圧室11b内を摺動可能に装備されると共に第1貯圧室11bと第2貯圧室11cとを連通させるオリフィス11dを有した第1ピストン11eと、この第1ピストン11eを第2貯圧室11c側に付勢する第1加圧ばね11fと、第2貯圧室11c内を摺動可能に装備された第2ピストン11gと、この第2ピストン11gを第1貯圧室11b側に付勢する第2加圧ばね11hと、第2ピストン11gの当接によって貯圧の限界を検出するセンサ11iとを備える。
センサ11iの出力は、図示せぬ制御ユニットに送出され、アキュムレータ11への蓄圧の制御に利用される。即ち、制御ユニットは、アキュムレータ11へ蓄圧する際には、センサ11iが貯圧の限界を検出するまで、蓄圧動作を継続する。
【0025】
以上のアキュムレータ11は、制動初期における蓄圧の出力初期には、主に、第2ピストン11gの加圧力を第2貯圧室11cの作動油を介して受けて入出力口11a側に変位する第1ピストン11eによって第1貯圧室11bの作動油を出力し、第1ピストン11eの入出力口11a側への変位完了後には、第2ピストン11gの加圧力によって第2貯圧室11cの作動油を第1ピストン11eのオリフィス11dを介して出力する。
【0026】
以上の油圧ディスクブレーキ装置1では、電動ポンプ9の出力油圧を適時アキュムレータ11に蓄圧させて、アキュムレータ11の蓄圧をディスクブレーキユニット3の作動に必要な規定範囲に常時維持しておく。そして、制動時の初期は、アキュムレータ11によって、ディスクブレーキユニット3の圧力室に油圧供給を行う。この時、アキュムレータ11は、蓄圧の出力初期には、主に、第2ピストン11gの加圧力を第2貯圧室11cの作動油を介して受けて入出力口11a側に変位する第1ピストン11eによって第1貯圧室11bの作動油を出力するため、図2に示すように、速やかに、大流量の油圧出力が行える。そして、第1ピストン11eが所定量の変位をして第1貯圧室11bの作動油の出力が終えると、次は、第2ピストン11gの変位によって第2貯圧室11cの作動油が出力されるが、その場合の出力は、第1ピストン11eのオリフィス11dによって絞られるため、小流量の油圧出力となる。
【0027】
従って、第1貯圧室11bの作動油の貯留量を、ディスクブレーキユニット3におけるブレーキパッドのパッドクリアランス分の変位に相応する分量に設定しておけば、パッドクリアランス分の変位をより短時間で実現でき、図3に示すように、制動力の立ち上がりが早く、制動距離の短縮を図ることができる。
そして、パッドクリアランスの除去後は、ブレーキ操作に応じた流量を供給すればよく、大流量の作動油供給は不要になるので、電動ポンプ9が正常動作している場合には、ディスクブレーキユニット3への作動油の供給は、アキュムレータ11から電動ポンプ9に切り換えて、電動ポンプ9による小流量の出力で、制動力の円滑な制御が可能になる。
もしも、アキュムレータ11からの油圧出力で制動力が立ち上がった後、電気失陥で電動ポンプ9が動作不良の場合には、そのまま、アキュムレータ11からの油圧出力で、制動力の付与を継続する。制動力が立ち上がった後のアキュムレータ11の出力は、第1ピストン11eのオリフィス11dによって絞られて小流量になるので、アキュムレータ11からの出力でも、制動力の微調整が可能で、制動力の円滑な制御が可能になる。
即ち、上記の構成によれば、動ポンプの正常動作時だけでなく、電気失陥による電動ポンプ9の動作不良時においても、制動力の立ち上がりの短縮と、立ち上がり後の制動力制御の容易性とを両立させることができる。
【0028】
図4は本発明の電動式流体圧発生装置5で使用するアキュムレータの別の実施の形態の縦断面図で、図5は図4のA−A線に沿う断面図である。
このアキュムレータ31は、作動油圧の入出力口31aが装備された第1貯圧室31bと、この貯圧室31bに連設された第2貯圧室31cと、第1貯圧室31b内を摺動可能に装備されると共に第1貯圧室31bと第2貯圧室31cとを連通させるオリフィス31dを有した第1ピストン31eと、第2貯圧室31c内を摺動可能に装備された第2ピストン31gと、この第2ピストン31gを第1貯圧室31b側に付勢する加圧ばね31hと、第2ピストン31gの当接によって貯圧の限界を検出するセンサ31iとを備えた構成である。
【0029】
図1に示したアキュムレータ11と異なるのは、第1ピストン31eと第2ピストン31gとが一体形成されていて、更には、図5にも示しているように、オリフィス31dを第1ピストン31eの外周に形成したスリット状の溝にして、且つ、その溝が第2貯圧室31cに向かって徐々に流路断面が狭くなるテーパ溝とした点である。
このようにする事によって、第1ピストン31eを第2貯圧室31c側に付勢する加圧ばねを省略することができ、構成部品の削減を行うことができる。
また、オリフィス31dを、第2貯圧室31cに向かって徐々に流路断面が狭くなるテーパ溝としたため、第1ピストン31eの変位に応じて徐々に流路断面が絞られて、出力を徐々に減少させることが可能になり、アキュムレータだけでも、より変化に富んだ出力特性を持つことが可能になる。
【0030】
図6は、本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキ装置の第2の実施の形態の概略構成図である。
この油圧ディスクブレーキ装置33は、本発明に係る電動式流体圧発生装置35と、電動式流体圧発生装置35から作動油の供給を受けて制動力を発生するディスクブレーキユニット3とからなるもので、ディスクブレーキユニット3は、図1に示したものと同一の構成であるので、説明は省略する。
この第2の実施の形態において使用する電動式流体圧発生装置35は、第1の実施の形態に示した電動式流体圧発生装置5の一部を改良したもので、アキュムレータ11の第2貯圧室11cの圧力が電動ポンプ9のポンプピストン91bを介してピストン駆動部92の超磁歪素子92aの圧縮方向の負荷となるように、前記第2貯圧室11cの圧力を電動式ポンプ9内に導入する第1圧力導入路37を追加装備している。
【0031】
このようにすると、アキュムレータ11の第2貯圧室11cの油圧が超磁歪素子92aの伸長動作を効率化する予負荷ばねとして有用に機能するため、電動式ポンプ9のピストン駆動部92に、専用の予負荷ばねを装備する必要がなくなり、図1に示したバネ部材92cの削減によって、製造コストの低減を図ることができる。
第1圧力導入路37の追加によってバネ部材92cを削減した点以外の構成は、第1の実施の形態のものと共通しており、共通した構成については、同番号を付して説明を省略する。
【0032】
図7は、本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキ装置の第3の実施の形態の概略構成図である。
この油圧ディスクブレーキ装置39は、本発明に係る電動式流体圧発生装置41と、電動式流体圧発生装置41から作動油の供給を受けて制動力を発生するディスクブレーキユニット3とからなるもので、ディスクブレーキユニット3は、図1に示したものと同一の構成であるので、説明は省略する。
この第3の実施の形態において使用する電動式流体圧発生装置41は、第1の実施の形態に示した電動式流体圧発生装置5の一部を改良したもので、リザーバ7の加圧ピストン7cを付勢する手段として、アキュムレータ11の第2貯圧室11cの圧力を加圧ピストン7cの一端側に導入する第2圧力導入路43を追加装備している。
【0033】
このようにすると、アキュムレータ11の第2貯圧室11cの油圧がリザーバ7の加圧ピストン7cを付勢するばね部材として機能するため、リザーバ7に、専用の加圧ばね7b(図1参照)を装備する必要がなくなり、加圧ばね7bの削減によって、製造コストの低減を図ることができる。
第2圧力導入路43の追加によって加圧ばね7bを削減した点以外の構成は、第1の実施の形態のものと共通しており、共通した構成については、同番号を付して説明を省略する。
【0034】
図8は、本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキの第4の実施の形態の概略構成図である。
この油圧ディスクブレーキ装置45は、本発明に係る電動式流体圧発生装置47と、電動式流体圧発生装置47から作動油の供給を受けて制動力を発生するディスクブレーキユニット3とからなるもので、ディスクブレーキユニット3は、図1に示したものと同一の構成であるので、説明は省略する。
この第4の実施の形態において使用する電動式流体圧発生装置47は、第2の実施の形態で示した第1圧力導入路37と、第3の実施の形態で示した第2圧力導入路43との双方を追加装備したもので、これにより、ピストン駆動部92における超磁歪素子92aの予負荷ばねの削減と、リザーバ7における加圧ばね7bの削減との双方を実現して、構成部品の削減及び組立工程数の削減による製造コストの低減を更に促進することができる。
【0035】
なお、本発明に係る電動式流体圧発生装置は、作動流体をブレーキ油に限定するものではなく、車両用の油圧ブレーキ装置以外にも、応用可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明の電動式流体圧発生装置によれば、例えば油圧ディスクブレーキ装置の油圧発生装置として使用する場合、電動ポンプの出力油圧を適時アキュムレータに蓄圧させて、アキュムレータの蓄圧を作動機器の作動に必要な規定範囲に維持しておく。そして、制動時の初期は、アキュムレータによって、作動機器であるディスクブレーキユニットの圧力室に油圧供給を行う。この時、アキュムレータは、蓄圧の出力初期には、主に、第2ピストンの加圧力を第2貯圧室の流体を介して受けて入出力口側に変位する第1ピストンによって第1貯圧室の流体を出力するため、速やかに、大流量の油圧出力が行える。そして、第1ピストンが所定量の変位をして第1貯圧室の作動油の出力が終えると、次は、第2ピストンの変位によって第2貯圧室の作動油が出力されるが、その場合の出力は、第1ピストンのオリフィスによって絞られるため、小流量の油圧出力となる。
【0037】
従って、第1貯圧室の作動油の貯留量を、ディスクブレーキユニットにおけるブレーキパッドのパッドクリアランス分の変位に相応する分量に設定しておけば、パッドクリアランス分の変位をより短時間で実現でき、制動力の立ち上がりが早く、制動距離の短縮を図ることができる。
そして、パッドクリアランスの除去後は、ブレーキ操作に応じた流量を供給すればよく、大流量の作動油供給は不要になるので、電動ポンプが正常動作している場合には、ディスクブレーキユニットへの作動油の供給は、アキュムレータから電動ポンプに切り換えて、電動ポンプによる小流量の出力で、制動力の円滑な制御が可能になる。
もしも、アキュムレータからの油圧出力で制動力が立ち上がった後、電気失陥で電動ポンプが動作不良の場合には、そのまま、アキュムレータからの油圧出力で、制動力の付与を継続する。制動力が立ち上がった後のアキュムレータの出力は、第1ピストンのオリフィスによって絞られて小流量になるので、アキュムレータからの出力でも、制動力の微調整が可能で、制動力の円滑な制御が可能になる。
即ち、上記の構成によれば、電動ポンプの正常動作時だけでなく、電気失陥による電動ポンプの動作不良時においても、制動力の立ち上がりの短縮と、立ち上がり後の制動力制御の容易性とを両立させることができる。
【0038】
また、請求項2に記載の構成とすると、アキュムレータの第2貯圧室の油圧が超磁歪素子の伸長動作を効率化する予負荷ばねとして有用に機能するため、電動式ポンプのピストン駆動部に、専用の予負荷ばねを装備する必要がなくなり、構成部品の削減によって、製造コストの低減を図ることができる。
【0039】
更に請求項3に記載の構成とすると、アキュムレータの第2貯圧室の油圧がリザーバの加圧ピストンを付勢するばね部材として機能するため、リザーバに、専用のピストン付勢ばねを装備する必要がなくなり、構成部品の削減によって、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキの第1の実施の形態の概略構成図である。
【図2】図1に示した電動式流体圧発生装置の出力する油圧と油量との相関図である。
【図3】図1に示した電動式流体圧発生装置の出力する油圧と時間との相関図である。
【図4】本発明の電動式流体圧発生装置で使用するアキュムレータの別の実施の形態の縦断面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキの第2の実施の形態の概略構成図である。
【図7】本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキの第3の実施の形態の概略構成図である。
【図8】本発明に係る電動式流体圧発生装置を使用した油圧ディスクブレーキの第4の実施の形態の概略構成図である。
【符号の説明】
1 油圧ディスクブレーキ装置
3 ディスクブレーキユニット(作動機器)
5、35、41、47 電動式流体圧発生装置
7 リザーバ
9 電動ポンプ
11、31 アキュムレータ
11a、31a 入出力口
11b、31b 第1貯圧室
11c、31c 第2貯圧室
11d、31d オリフィス
11e、31e 第1ピストン
11f 第1加圧ばね
11g、31g 第2ピストン
11h 第2加圧ばね
11i、31i センサ
13 第1流路
15 第1開閉弁
17 第2流路
19 第2開閉弁
21 第3流路
23 第3開閉弁
25,27 チェック弁
33、39 油圧ディスクブレーキ装置
91 ポンプ部
91a ハウジング
91b ポンプピストン91b
91c ポンプ室91c
91e 吐出口
91f 吸い込み口
92 ピストン駆動部
92a 超磁歪素子
92b コイル
92c ばね部材

Claims (3)

  1. 流体を貯留するリザーバと、このリザーバの流体を圧送する電動ポンプと、流体圧を貯圧するアキュムレータと、前記電動ポンプの吐出口を作動機器の圧力室に連通させる第1流路と、この第1流路に前記アキュムレータを連通させる第2開閉弁を備えた第2流路と、前記電動ポンプ及び前記第2開閉弁を制御する制御ユニットとを備えた電動式流体圧発生装置において、
    前記アキュムレータは、流体圧の入出力口が装備された第1貯圧室と、この第1貯圧室に連設された第2貯圧室と、前記第1貯圧室と第2貯圧室との間に第1加圧ばねによって前記第2貯圧室側に付勢されて装備されると共に、第1貯圧室と第2貯圧室とを連通させるオリフィスを有した第1ピストンと、第2貯圧室内に前記第1貯圧室側に付勢されて装備された第2ピストンとを備えていることを特徴とする電動式流体圧発生装置。
  2. 前記電動式ポンプは、磁界が加えられると伸長する超磁歪素子と前記超磁歪素子に磁界を加えるコイルとによって往復動するピストンを備え、
    前記アキュムレータの第2貯圧室の圧力が前記ポンプピストンを介して前記超磁歪素子の圧縮方向の負荷となるように、前記第2貯圧室の圧力を前記電動式ポンプ内に導入する第1圧力導入路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動式流体圧発生装置。
  3. 前記リザーバは貯留された流体を加圧する加圧ピストンを備え、前記アキュムレータの第2貯圧室の圧力を前記リザーバの加圧ピストンの一端側に導入する第2圧力導入路を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式流体圧発生装置。
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