JP4198577B2 - 空吐出受け及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は空吐出受け及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機、プロッタ等の各種画像形成装置として、記録液の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いた記録ヘッドを備えるものがある。このような液滴吐出ヘッドを用いる画像形成装置においては、記録液を吐出する記録ヘッドの性能を維持回復する機能が不可欠である。
このヘッドの性能維持回復機能の一つとして、印字待機時や高温、低湿環境下での印字、あるいは低頻度の印字によってノズル(吐出口)内で記録液が増粘してノズルの目詰まりを生じるおそれがある場合に対処するため、定期的にノズルから記録(画像形成)に寄与しない液滴を吐出することによって、増粘した記録液を排出するようにする空吐出動作が行なわれる。
特開2002−283564号公報
このような空吐出動作によって吐出される液滴を受ける空吐出受けには、記録液に含まれる顔料、染料などの色材が堆積し成長するので、この堆積物の成長を放置すると記録ヘッドのノズル面に接触して動作不良を生じることになる。特に、顔料系記録液は粘度が高く、吐出された記録液は短時間で固まるために、早期のその堆積、成長を抑制する必要がある。
従来、記録液の堆積を防止するために、例えば特許文献2に開示されているように、予備吐出(空吐出)を吸収体に向けて行なうようにしたインクジェット記録装置において、顔料インクを吐出するときには染料インクも吐出させるようにして、顔料インクの固化を抑制しようとするものがある。
特開2003−53986号公報
また、特許文献3に開示されているように、機械的動作を行なう機構を構成する部材同士の接触部に液滴が直接かかるよう予備吐出(空吐出)を行なって、機械的動作を行なう機構によって排インクの堆積を破壊、分散するようにしたインク吐出装置もある。
特許第3088615号公報
しかしながら、上述した特許文献2に記載のインクジェット記録装置のように染料系インクで顔料系インクの堆積物を溶解することは、すべて色で顔料系インクを使用する場合には適用できないし、適用しようすれば、染料系インクを吐出するための専用のヘッドが必要になって構成が複雑になる。
また、特許文献3に記載されているインク吐出装置にあっては、機械的動作を行なう機構を構成する部材同士の接触部に液滴が直接かかるよう予備吐出(空吐出)を行なわなければならないことから、複数の記録ヘッド(又は複数のノズル列)で異なる色の液滴を吐出する場合、個々の記録ヘッド(又はノズル列)ごとに機械的動作を行なう機構を構成する部材を設けなければならず、構成が複雑になる。また、長期間放置によって機械的動作を行なう機構に付着した記録液が凝固した場合には機構の正常な動作を行なうことができなくなる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で記録液の堆積成長を防止できる空吐出受け及びこの空吐出受けを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る空吐出受けは、
記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴が吐出される空吐出受けにおいて、液滴がかかる部分へは接触しないで、液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作可能な堆積抑制手段を備え、
堆積抑制手段は、液滴がかかる部分に沿って機械的に往復移動可能な互いに連結された複数の板状部材を含み、
複数の板状部材のうちの空吐出受け本体と当接する板状部材は、他の板状部材と形状が異なり、前記空吐出受け本体に投影したときの投影面積他の板状部材よりも小さい形状である
構成とした。
本発明に係る空吐出受けは、
記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴が吐出される空吐出受けにおいて、液滴がかかる部分へは接触しないで、液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作可能な堆積抑制手段を備え、
堆積抑制手段は、液滴がかかる部分に沿って機械的に往復移動可能な互いに連結された複数の板状部材を含み、
複数の板状部材の少なくとも1枚の板状部材には空吐出受け本体壁面に対向する突起部を有している
構成とした。
本発明に係る空吐出受けは、
記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴が吐出される空吐出受けにおいて、液滴がかかる部分へは接触しないで、液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作可能な堆積抑制手段を備え、
堆積抑制手段は、液滴がかかる部分に沿って機械的に往復移動可能な互いに連結された複数の板状部材を含み、
空吐出受け本体壁面には堆積抑制手段の複数の板状部材の少なくとも1枚の板状部材に対向する領域内に突起部を有している
構成とした。
さらに、堆積抑制手段の複数の板状部材を連結する連結部材は、軸方向と直交する断面で上側が狭く下側が広がる断面形状であることが好ましい。また、堆積抑制手段の複数の板状部材を連結する連結部材に付着する堆積物を掻き落とす掻き落とし部材を有することが好ましく、この場合、連結部材と掻き落とし部材との間には0.01〜5mmの範囲内の隙間があることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、記録ヘッドから画像形成に寄与しない液滴を空吐出受けに空吐出する空吐出動作を行なうために、本発明に係る空吐出受けを備えている構成としたものである。
ここで、空吐出受けの堆積抑制手段は、記録ヘッドを搭載するキャリッジの走査に同期して動作することが好ましい。また、空吐出受けの堆積抑制手段を動作させるための独自の駆動源を備えていないことが好ましく、この場合、空吐出受けの堆積抑制手段はキャリッジの印字領域から離れる方向への移動に連動して一方向に移動し、印字領域に向かう方向への移動に連動して他方向に移動することが好ましい。
また、空吐出受けの堆積抑制手段は、空吐出動作を行なうときに動作し、空吐出動作を行なわないときには動作しないことが好ましい。
本発明に係る空吐出受けによれば、空吐出された液滴がかかる部分へは接触しないで、液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作を行なう堆積抑制手段を備えているので、簡単な構成で、空吐出された液滴がかかる部分での廃液の堆積、成長を防止できる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る空吐出受けを備えているので、空吐出受けでの廃液の堆積、成長が防止され、安定した画像形成動作を行なうことができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る空吐出受けを備えた本発明に係る画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置を前方側から見た斜視説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1と、装置本体1に装着した用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備え、さらに、装置本体1の前面4の一端部側には、前面4から前方側に突き出し、上面5よりも低くなったカートリッジ装填部6を有し、このカートリッジ装填部6の上面に操作キーや表示器などの操作部7を配置している。カートリッジ装填部6には、液体補充手段としての液体保管用タンクであるメインタンク(以下、「インクカートリッジ」という。)10が交換可能に装着され、また、開閉可能な前カバー8を有している。
次に、この画像形成装置の機構部について図2ないし図4を参照して説明する。なお、図2は同機構部の全体構成を説明する概略構成図、図3は同機構部の要部平面説明図、図3は同機構部の要部模式的斜視説明図である。
フレーム21を構成する左右の側板21A、21B(図3参照)に横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって図3で矢示方向(キャリッジ走査方向:主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、記録液滴(インク滴)を吐出するための液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなる複数の記録ヘッド34を複数のノズルを主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
ここで、記録ヘッド34は、例えば、イエロー(Y)の液滴を吐出する記録ヘッド34y、マゼンタ(M)の液滴を吐出する記録ヘッド34m、シアン(C)の液滴を吐出する記録ヘッド34c、ブラック(Bk)の液滴を吐出する記録ヘッド34bとで構成している。なお、「記録ヘッド34」というときは色を区別しないものとする。
ヘッド構成は、これらの例に限るものではなく、1又は複数の色の液滴を吐出する1又は複数のノズル列を有する記録ヘッドを1又は複数用いて構成することもできる。
記録ヘッド34を構成する液滴吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを液滴を吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図3に示すように、図示しない制御部との間でハーネス(FPCケーブル)22を介して接続されている。
また、キャリッジ33には、各記録ヘッド34にそれぞれ各色の記録液を供給するための各色のサブタンク35y、35m、35c、35k(色を区別しない場合は「サブタンク15」という。)を搭載している。
このサブタンク35y、35m、35c、35kには、図3及び図4に示すように、4本のチューブ36y、36m、36c、36k(各色を区別しない場合は「チューブ36」という。)で構成される記録液供給チューブ37を介して前述した各色のインクカートリッジ10(各色を区別する場合には、「インクカートリッジ10y、10m、10c、10k」という。)から記録液を供給するようにしている。なお、個々のチューブ36も記録液を供給する記録液供給チューブである。
ここで、インクカートリッジ10は、図3にも示すように、カートリッジ装填部6に収納され、このカートリッジ装填部6にはインクカートリッジ10内の記録液を送液するための供給ポンプユニット23が設けられている。
また、インクカートリッジ装填部6からサブタンク35に至るまでの記録液供給チューブ37は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに本体側ホルダ25にて固定保持されている。さらに、キャリッジ33上でも固定リブ26にて固定されている。
一方、給紙トレイ3の用紙積載部(底板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側で搬送するための搬送部として、用紙42を静電吸着して搬送するための搬送ベルト51と、給紙部からガイド45を介して送られる用紙42を搬送ベルト51との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ52と、略鉛直上方に送られる用紙42を略90°方向転換させて搬送ベルト51上に倣わせるための搬送ガイド53と、押さえ部材54で搬送ベルト51側に付勢された先端加圧コロ55とを備えている。また、搬送ベルト51表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。
ここで、搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ57とテンションローラ58との間に掛け渡されて、図3のベルト搬送方向に周回するように構成している。帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド54による印写領域に対応してガイド部材61を配置している。このガイド部材61は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ57とテンションローラ58)の接線よりも記録ヘッド34側に突出している。これにより、搬送ベルト51は印写領域ではガイド部材61の上面にて押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪71と、排紙ローラ72及び排紙コロ73とを備え、排紙ローラ72の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ72と排紙コロ73との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面給紙ユニット81が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット81は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ52と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット81の上面には手差し給紙部82を設けている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向の一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構(以下「サブシステム」という。)91を配置している。このサブシステム91には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材92と、ノズル面をワイピングするためのワイパーブレード93と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行なうときの液滴を受ける空吐出受け部94などを備えている。
また、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向の他方側の非印字領域には、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行なうときの液滴を受ける空吐出受け95を配置し、この空吐出受け95には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口96などを備えている
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙22が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙22はガイド25で案内され、搬送ベルト31とカウンタローラ32との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド33で案内されて先端加圧コロ35で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に静電的に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33はサブシステム91側に移動されて、キャップ92で記録ヘッド34をキャッピングされ、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録開始前、記録途中などに記録に寄与しないインク滴を空吐出受け部94あるいは空吐出受け95に向けて吐出する空吐出動作を行って安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置における空吐出受け95について図5ないし図7を参照して説明する。なお、図5は空吐出受け95の斜視説明図、図6は同空吐出受けの副走査方向に沿う方向の断面説明図、図7は同空吐出受け95の揺動部材の斜視説明図である。
空吐出受け95は、断面漏斗状で上側及び下側が開口した空吐出受け本体101と、この受け本体101の上部開口部を覆い、前記開口96を形成した蓋部材102とを備えている。空吐出受け本体101には、空吐出動作で吐出される画像形成に寄与しない記録液の液滴がかかる部分である前側傾斜面部103の内壁面での廃液の堆積、成長を抑制するための、往復移動する堆積抑制手段としての揺動部材105を備えている。なお、前側傾斜面部103の斜め下側は図6に示すように副走査モータ100が配置される。
この揺動部材105は、複数枚(ここでは、4枚の例で示している。)の板状部材である揺動板111a〜111d(区別しない場合には「揺動板111」という。)を、連結部材である連結リブ112a、112b(区別しない場合には「連結リブ112」という。)で連結して構成している。
なお、揺動板111a〜111dは互いに平行になるように連結リブ112a、112bに取付けられている。また、揺動板111aと111bとは架橋部111eで連結している。さらに、揺動板、連結リブの形状、数などはこの例に限定されるものではなく。揺動板111と連結リブ112とを一体成型で形成することもできる。
そして、この揺動部材105の連結リブ112を、図8にも示すように、空吐出受け本体101の壁面から立設した支持板113に形成したスリット部113aにて移動可能に支持することにより、揺動部材105が図7で矢示A及びB方向に往復して移動できるようにしている。なお、空吐出受け本体101には支持板113を形成した面にほぼ向かい合う反対側の面にも薄いリブ115を立設している。
ここで、揺動部材105の揺動板111は液滴がかかる部分である前側傾斜面部103には接触しない位置に配置しているので、揺動部材105は揺動板111が前側傾斜面部103に非接触で、傾斜面部103に沿って平行な方向に往復移動することができる。
したがって、空吐出動作で空吐出された液滴(廃液)が空吐出受け本体101の前側傾斜面部103の内壁面にかかり、水分蒸発などで廃液が堆積して、堆積物として成長しようとする場合に、揺動部材105を往復移動させる(往復移動させるための機構については後述する。)ことによって、揺動板111a〜111dによって傾斜面部103に堆積する廃液の堆積物が掻き取られるので、堆積物が成長することが抑制される。
これにより、廃液の堆積物が成長して開口96から突出するなどし、記録ヘッド34のノズル面に接触、干渉することも防止され、記録ヘッド34を損傷したり、キャリッジ33の動作(走査)の障害となったり、滴吐出不良になったりすることがなく、安定したが画像形成動作を行なうことができるようになる。また、単純な往復動作機構であるので、構成や動作が簡単になる。
また、揺動部材105は複数枚の板状部材(揺動板111a〜111d)を連結部材で連結して1つの部品として構成することによって、個別に揺動板を設置するよりも小型化、部品点数の削減を図ることができる。
次に、この揺動部材105を往復移動させる移動機構について図9及び図10をも参照して説明する。
まず、揺動部材105の揺動板111aと空吐出受け本体101の主走査方向の一方の壁面101aとの間に、板バネなどの戻しばね手段121を介在させることによって、揺動部材105全体を図7及び図9の矢示B方向に付勢している。なお、矢示B方向側が印字領域側である。
また、揺動部材105の揺動板111aに連結した連結部材122を空吐出受け本体101の壁面101aを移動自在に貫通させ、図7にも示すように、この連結部材122に架橋部123を介して揺動部材105の移動方向に沿う方向のラック124を一体的に設けている。
そして、図9にも示すように、空吐出受け本体101側にラック124に噛み合うピニオン126を回転可能に設けるとともに、空吐出受け本体101にはキャリッジ33に当接可能な一端部127aを有する揺動レバー127を軸部128にて揺動可能に支持して設け、この揺動レバー127の他端部127bをピニオン126に設けた係合片129に係合させている。
このように構成したので、図9に示すように、キャリッジ33が実線図示の位置より印字領域側にあるときには、揺動レバー127はキャリッジ33に当接していない状態であるので、揺動部材105は戻しばね手段121の付勢力を受けて、矢示B方向に押されて実線図示の位置にある。
これに対して、キャリッジ33が図9で仮想線図示の位置へ移動すると、揺動レバー27の一端部がキャリッジ33に当接して押されることから、揺動レバー27は仮想線図示の位置へ揺動し、この揺動によって他端部127bがピニオン126を矢示C方向に回転させる。これにより、ピニオン126に噛み合っているラック124が矢示A方向に移動することになり、揺動部材105は戻しばね手段121の付勢力に抗して矢示A方向に仮想線図示の位置まで移動する。
そして、キャリッジ33が仮想線図示の位置から印字領域側に移動するときには、戻しばね手段121の復元力によって、揺動部材105は矢示B方向に移動して実施図示の位置に復帰する。
このように、キャリッジの移動に同期して揺動部材を移動させるようにしているので、必要なとき(空吐出動作時)に確実に堆積抑制手段を動作させることができる。
この場合、ラックとピニオン及びレバーを介してキャリッジの動きを揺動部材の動きに変えることによって、揺動部材を駆動するための独自の駆動源を必要としないので、構成の簡素化、小型化、部品点数の削減を図れる。
なお、ここでは、キャリッジと揺動部材とを機械的に関連付けることによって、キャリッジの動きによって揺動部材の往復動作を行ない、キャリッジの動きと揺動部材の往復移動を同期させているが、主走査モータ、副走査モータ、その他のモータ、ソレノイドなどの駆動源を用いて揺動部材の往復移動を行なわせ、また、電気(電子)的にキャリッジの走査と揺動部材の往復移動とを同期させることもできる。
また、図10にも示すように、印字時のキャリッジ33の移動範囲では、キャリッジ33が揺動レバー127に当接しない構成とし、空吐出動作を行なうときのキャリッジ33の移動範囲でキャリッジ33が揺動レバー127に当接するようにすることで、空吐出動作を行なうときのみ揺動部材105が往復移動することになる。
これにより、キャリッジ33の走査を駆動源として揺動部材105の往復動作を行なう上記の構成において、空吐出を行なわない印字時にはキャリッジ33に負荷をかけることがなく、画像への影響や記録速度の低下を防止できる。
次に、揺動部材105を構成する揺動板111及び連結リブ112の形状などについて図11以降をも参照して説明する。
まず、揺動板111について図7及び図11を参照して説明すると、上述したように、この空吐出受け95の揺動部材105には4枚の揺動板111a〜111dを用いているが、これら揺動板111a〜111dのうちの少なくとも、空吐出受け本体101の側壁面101bに当接する揺動板111dは、他の揺動板111a〜111cとは形状を異ならせている。
つまり、揺動板111dは、図7及び図11にも示すように、投影面積で他の揺動板111a〜111cよりも小さい形状に形成するとともに、段差部140を設けることによって空吐出受け本体101の側壁面101bに当接する面積を小さくしている。
このように複数枚の板状部材である揺動板111のうちの空吐出受け本体101と当接する揺動板111dの形状を他の揺動板111a〜111cと形状を異ならせて、接触面積を小さくすることによって、揺動板111dと空吐出受け本体101の間に廃液が介在した場合に揺動板111dと空吐出受け本体101の壁面101bに貼り付くことを防止できる。
特に、前述したように戻しばね部材121によって揺動部材105に初期付勢力を与えて揺動板111dを壁面101bに当接する方向に付勢している場合には、空吐出が行なわれるまでの間、揺動板111dが壁面101bとが接触していることになり、この隙間に廃液が介在していると揺動板111dが壁面101bに貼り付き易くなる。貼り付きが生じると、キャリッジ33にも負荷がかかることになる。
そこで、できる限り空吐出受け本体の壁面に当接する揺動板は接触面積を小さくすることによって貼り付きを防止することで、揺動部材の安定した堆積成長抑制動作を行なうことができる。
また、同様に空吐出受け本体101に当接する揺動板111dの貼り付きを防止する目的で、図12に示すように、揺動板111dの空吐出受け本体101の壁面101bに対向する面に突起部141を設けることもできる。あるいは、図13に示すように、空吐出受け本体101の壁面101bの揺動板101dに対向する領域内に突起部142を設けることもできる。
これらの図12或いは図13に示す構成でも、空吐出受け本体101の壁面101bと揺動板111dとの接触面積が小さくなって(面接触しなくなり)、介在する廃液による貼り付きを防止して安定した動作を行なうことができる。
この場合、図12のように揺動板側に突起部141を設けたときには、動作時に空吐出された記録液が突起部141にかからない位置まで揺動部材105を移動させて待避する必要があるが、図13のように突起部142を空吐出受け本体側に付けることで突起部の部分を待避する必要がなくなり、揺動部材105の往復移動量を少なくすることができる。
次に、連結部材である連結リブ112は、図14に示すように、軸方向と直交する断面での断面形状で上端部112Aが狭く、下方112Bに広がっていく形状、言い換えれば、上方に向かって尖った形状に形成し、更に底部112Cは一旦後退させて、この底部112Cに連続する曲面部112Dを形成している。
これによって、空吐出された液滴が揺動板111同士を連結している連結リブ112にもかかるが、連結リブ112は上端側に尖っている形状をしているので、付着した記録液が流れやすくなり、連結リブ112に堆積しにくくなる。なお、上端側を広くし、下端側を狭くする形状にした場合には、上端平坦面への廃液の堆積が増加することになる。
次に、蓋部材102の裏面側(空吐出受け本体101側)には、図15及び図16に示すように、連結リブ112上の付着する廃液の堆積物を掻き落とすための掻き落とし部材である掻き落とし板151を設けている。
これにより、揺動部材105が往復移動することにより連結リブ112が掻き落とし板151に対して相対的に移動して、連結リブ112上の付着した廃液が掻き落とし板151で一箇所に集められて大滴化して流れやすくなるので、連結リブ112上の堆積を抑制することができる。
この場合、連結リブ112と掻き落とし部材151の間には0.01mm〜5mmの範囲内の隙間152をあけることで、連結リブ112と掻き落とし部材151が接触することなく相対移動し、摺動抵抗が減少する。
次に、画像形成装置の機構部の他の例について図17を参照して簡単に説明すると、この画像形成装置においては、記録ヘッド34として1つの記録ヘッドに異なる色を吐出する2つのノズル列を設けたものを使用している。
そして、空吐出受け195として、1つの記録ヘッド34の2つのノズル列に対応する2つの開口196を有するものを備えている。この空吐出受け195の前記揺動部材105に対応する揺動部材205は、図18に示すように、2枚の揺動板211a、211bを連結リブ212a、212bで連結して構成している。なお、その他の構成は前記実施形態と同様である。
次に、上述した本発明を適用した画像形成装置において使用した記録液であるインクについて説明する。なお、インクのポリマーエマルジョンは後述する製造例に従い作製したものである。
また、インクに使用する湿潤剤としては、グリセリン、1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、およびトリメチロールエタンから選ばれた少なくとも1種類以上を使用する。
また、炭素数8以上で11以下のポリオールまたはグリコールエーテル、アニオンまたはノニオン系界面活性剤を添加してある。
その例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、下記(I)ないし(VII)の構造の物質を挙げることができる。
Figure 0004198577

(R1:炭素数6〜14の分岐してもよいアルキル基、m:3〜12、
M:アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミン)
Figure 0004198577

(R2:炭素数5〜16の分岐したアルキル基、
M:アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミン)
Figure 0004198577

(Rは分岐しても良い6〜14の炭素鎖、k:5〜20)
Figure 0004198577

(Rは分岐しても良い炭素数6から14の炭素鎖、n:5〜20)
Figure 0004198577

(Rは炭素数6から14の炭素鎖、m,n:m、n≦20)
Figure 0004198577

(Rは炭素数6から14の炭素鎖、m,n:m、n≦20)
Figure 0004198577

(p、qは0〜40)
これらの添加により、インクの表面張力が35mN/cm以下まで下がる。表面張力を35dyne/cm以下とすることによって、印写画像において特に紙への浸透速度を上げることができる。また、25℃におけるインク粘度を5mPa・sec以上にすることで、画像濃度を上げることができる。
そこで、インクの製造例について説明する。
〔インク製造例〕
下記方法でインクを作製した。
(参考例1)フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調整
特開2001−139849号公報に開示されている調整例3を追試して青色のポリマー微粒子分散体を得た。ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は93nmであった。
(参考例2)ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調整
上記参考例1のフタロシアニン顔料をピグメントレッド122に変更したほかは参考例1と同様にして赤紫色のポリマー微粒子分散体を得た。ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
(参考例3)モノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体の調整
参考例1のフタロシアニン顔料をピグメントイエロー74に変更したほかは参考例1と同様にして黄色のポリマー微粒子分散体を得た。ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は76nmであった。
(参考例4)ジアゾ化合物処理したカーボンブラック分散液1
表面積が230m/gでDBP吸油量が70ml/100gのカーボンブラック100gと、p−アミノ−N−安息香酸34gとを水750gに混合分散し、これに硝酸16gを滴下して70℃で撹拌した。5分後、50gの水に11gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加え、更に1時間撹拌した。得られたスラリーを10倍に希釈し遠心処理し粗大粒子を除き、pHをジエタノールアミンにて調整しpH8−9とし、限外濾過膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のカーボンブラック分散液とした。このものをポリプロピレンの0.5μmフィルターにてカーボンブラック分散液1とした。マイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は99nmであった。
以下にインクの実施例を示すが、これらに限定されるものではない。なお、各成分の量(%)は重量基準である。
〔シアンインク〕
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行いインク組成物を得た。
参考例1のフタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子 10.0wt%(固形分として)
1,3−ブタンジオール 25.0wt%
グリセロール 8.5wt%
CH3(CH212O(CHCHO)3CHCOOH
の活性剤 2.0wt%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.8wt%
プロキセルLV(防腐剤) 0.1wt%
消泡剤 0.05wt%
イオン交換水 残量
〔マゼンタインク〕
下記組成物を用いる以外はシアンインクと同様にし、pHを水酸化ナトリウムで9にしてインク組成物を調製した。
参考例2のジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子 0.5wt%(固形分として)
1,3−ブタンジオール 22.0wt%
グリセロール 7.0wt%
ポリオキシアルキレン誘導体ディスパノール TOC 2.0wt%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0wt%
プロキセルLV(防腐剤) 0.05wt%
消泡剤 0.1wt%
イオン交換水 残量
〔イエローインク〕
下記組成物を用いる以外はシアンインクと同様にし、pHを水酸化リチウムで9にしてインク組成物を調製した。
参考例3のモノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子 10.0wt%(固形分として)
1,3−ブタンジオール 23.5wt%
グリセロール 7.5wt%
ポリオキシアルキレン誘導体ディスパノール TOC 2.0wt%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0wt%
プロキセルLV(防腐剤) 0.05wt%
消泡剤 KM72F 0.1wt%
イオン交換水 残量
〔黒インク〕
下記組成物を用いる以外はシアンインクと同様にし、pHを水酸化ナトリウムで9にしてインク組成物を調製した。
参考例4のジアゾ化合物処理したカーボンブラック分散液1 10.0wt%(固形分として)
1,3−ブタンジオール 22.5wt%
グリセロール 7.5wt%
N−メチル−2−ピロリドン 2.0wt%
CH3(CH212O(CHCHO)3CHCOOH 2.0wt%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0wt%
プロキセルLV(防腐剤) 0.2wt%
消泡剤 0.1wt%
イオン交換水 残量
これらのインク物性は、表1のとおりであった。
Figure 0004198577
これらの記録液を記録ヘッド34から空吐出受け95に空吐出させる空吐出動作を行なったところ、揺動部材105によって空吐出受け95内で堆積する記録液が掻き落とされて成長が抑制され、空吐出受け95内で廃液が堆積、成長して開口96から突出するなどの現象は見られなかった。
なお、本発明に係る空吐出受け及び画像形成装置は、インクジェットプリンタ以外にも、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用することができる。さらに、インク以外の液体(記録液)、例えばレジスト、医療分野におけるDNA試料を吐出させる画像形成装置などにも適用することがで、特に粘度の高い記録液を使用する画像形成装置に効果的である。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す前方側から見た斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の一例を示す概略説明図である。 同機構部の概略平面説明図である。 同機構部の要部模式的斜視説明図である。 本発明に係る空吐出受けの斜視説明図である。 同空吐出受けの断面説明図である。 同空吐出受けの揺動部材の斜視説明図である。 同空吐出受けの断面説明図である。 同空吐出受けの揺動部材の移動機構の説明に供する前側から見た説明図である。 キャリッジの移動範囲と揺動部材の関係の説明に供する説明図である。 同揺動部材の揺動板の説明に供する平面説明図である。 同揺動部材に突起部を設けた例の説明に供する斜視説明図である。 空吐出受けに突起部を設けた例の説明に供する斜視説明図である。 同揺動部材の連結リブの断面説明図である。 同揺動部材の連結リブと掻き落し部材の説明に供する側面説明図である。 同じく連結リブと掻き落し部材の説明に供する平面説明図である。 画像形成装置の機構部の他の例を示す平面説明図である。 同機構部の空吐出受けで用いる揺動部材の斜視説明図である。
符号の説明
1…装置本体
2…給紙トレイ
3…排紙トレイ
6…インクカートリッジ装填部
10…インクカートリッジ
21…フレーム
33…キャリッジ
34…記録ヘッド
35…サブタンク
36…チューブ
95…空吐出受け
101…空吐出受け本体
102…蓋部材
105…揺動部材
111a〜111d…揺動板
112a、112b…連結リブ
124…ラック
126…ピニオン
127…レバー
151…掻き落し部材

Claims (11)

  1. 記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴が吐出される空吐出受けにおいて、前記液滴がかかる部分へは接触しないで、前記液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作可能な堆積抑制手段を備え、
    前記堆積抑制手段は、前記液滴がかかる部分に沿って機械的に往復移動可能な互いに連結された複数の板状部材を含み、
    前記複数の板状部材のうちの空吐出受け本体と当接する板状部材は、他の板状部材と形状が異なり、前記空吐出受け本体に投影したときの投影面積他の板状部材よりも小さい形状である
    ことを特徴とする空吐出受け。
  2. 記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴が吐出される空吐出受けにおいて、前記液滴がかかる部分へは接触しないで、前記液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作可能な堆積抑制手段を備え
    前記堆積抑制手段は、前記液滴がかかる部分に沿って機械的に往復移動可能な互いに連結された複数の板状部材を含み、
    前記複数の板状部材の少なくとも1枚の板状部材には空吐出受け本体壁面に対向する突起部を有している
    ことを特徴とする空吐出受け。
  3. 記録ヘッドから画像形成に寄与しない記録液の液滴が吐出される空吐出受けにおいて、前記液滴がかかる部分へは接触しないで、前記液滴がかかる部分での廃液の堆積の成長を抑制するための、往復動作可能な堆積抑制手段を備え
    前記堆積抑制手段は、前記液滴がかかる部分に沿って機械的に往復移動可能な互いに連結された複数の板状部材を含み、
    前記空吐出受け本体壁面には前記堆積抑制手段の複数の板状部材の少なくとも1枚の板状部材に対向する領域内に突起部を有している
    ことを特徴とする空吐出受け。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の空吐出受けにおいて、前記堆積抑制手段の複数の板状部材を連結する連結部材は、軸方向と直交する断面で上側が狭く下側が広がる断面形状であることを特徴とする空吐出受け。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の空吐出受けにおいて、前記堆積抑制手段の複数の板状部材を連結する連結部材に付着する堆積物を掻き落とす掻き落とし部材を有することを特徴とする空吐出受け。
  6. 請求項に記載の空吐出受けにおいて、前記連結部材と掻き落とし部材との間には0.01〜5mmの範囲内の隙間があることを特徴とする空吐出受け。
  7. 記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備え、この記録ヘッドから画像形成に寄与しない液滴を空吐出受けに空吐出する空吐出動作を行なう画像形成装置において、請求項1ないしのいずれかに記載の空吐出受けを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項に記載の画像形成装置において、前記空吐出受けの堆積抑制手段は、前記記録ヘッドを搭載するキャリッジの走査に同期して動作することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項に記載の画像形成装置において、前記空吐出受けの堆積抑制手段を動作させるための独自の駆動源を備えていないことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項に記載の画像形成装置において、前記空吐出受けの堆積抑制手段は前記キャリッジの印字領域から離れる方向への移動に連動して一方向に移動し、印字領域に向かう方向への移動に連動して他方向に移動することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記空吐出受けの堆積抑制手段は、空吐出動作を行なうときに動作し、空吐出動作を行なわないときには動作しないことを特徴とする画像形成装置。
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