JP4198241B2 - 望遠レンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は一眼レフカメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラなどのオートフォーカスカメラに適したインナーフォーカス方式のレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光学全長を一定に保ちながら内部のレンズを移動させて焦点合わせを行ういわゆるインナーフォーカス方式の光学系が種々提案されている。特開昭55−147606号公報には、光学系を物体側から順に正、負、負、正の4レンズ群により構成し、負の第3レンズ群を移動することにより焦点合わせを行っている。また、特開平4−294310号公報では、光学系を物体側から順に正、負、正の3レンズ群により構成し、負の第2レンズ群を移動することにより焦点合わせを行っている。さらに、特開平6−138385号公報では、物体側から順に正、正、負、正の4レンズ群により構成し、負の第3レンズ群を移動することにより焦点合わせを行っている。これらの技術はいずれも、焦点合わせをする群である負のレンズ群の両側に焦点合わせ時に固定している正のレンズ群を持っている。このため、光学系全系の結像面から焦点合わせをする群までの距離は長いものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
オートフォーカスに適したフォーカス方式を実現する場合、一般にAFボディから駆動力を伝達するためボディから近い位置にフォーカス群がある必要がある。これはボディからの駆動力伝達機構のエネルギーロスやバックラッシュを防ぐためである。また、ボディと可動群の間に固定群があると駆動力伝達機構が複雑になる問題がある。
【0004】
【発明の目的】
本発明は上述した従来技術の課題に対してなされたものであり、インナーフォーカス方式を採用するにあたり、可動群がボディに近く、かつ、可動群とボディの間には固定群がない光学的配置にし、ボディからの駆動力を効率良く可動群に伝達できる望遠レンズの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、光学系を以下のように構成した。すなわち物体側より順に正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群で構成し、正の第3レンズ群を移動させることにより焦点合わせを行う。無限遠から至近方向へ焦点合わせをする際には、フォーカス群は物体側へ移動し、至近から無限遠方向へ焦点合わせをする際には、フォーカス群は像側へ移動する。また、無限遠合焦時の光学的配置において以下の条件を満足することを特徴とする。
0.37<f3/f<0.91(1)
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の条件式について説明する。条件式(1)は第3レンズ群、すなわちフォーカシング群のパワーを規定する。この条件式を満たすことにより全系をコンパクトに保ちつつ、フォーカシングによる収差変動を押さえることが可能となる。
【0007】
条件式(1)の上限を越え、第3群の焦点距離が長くなると、フォーカス群の光線有効径が大きくなるため、フォーカス群の重量が増えAF駆動に負担がかかる。また、フォーカス群から像面までの距離も長くなるためボディからのフォーカス駆動力のエネルギーロスが大きくなる。
【0008】
条件式(1)の下限を越え、第3群の焦点距離が短くなると光学系全長が長くなり、周辺光量を確保するためには前玉有効径も大きくしなければならない。また、全長を短く保つには第1、2群の焦点距離を短くしなければならず収差補正を困難にする。特に球面収差、ペッツバール和が悪化するため、光学系を少ない枚数で構成することが困難になる。
【0009】
上記の条件を満足して、さらに良好な性能を得るためには正の第1レンズ群と負の第2レンズ群の焦点距離の比が、以下の条件を満足することが必要となる。
0.36<|f2/f1|<0.8(2)
条件式(2)は第1、第2レンズ群で構成される系のパワー配置を規定する。この条件式を満足することにより全系のコンパクト化と優れた収差補正状況を可能とする。
【0010】
条件式(2)の上限を越えると、相対的に第2群の焦点距離が長くなり、第2群の光線有効径が高くなる。このため第3群に入射するFナンバ光線も高くなることからフォーカス群の重量が増えAFの追従性が損なわれる。また、条件式(2)の下限を越えると、特に第2群の焦点距離が短くなるため球面収差、像面湾曲の補正を困難にする。
【0011】
【実施例】
以下、この望遠レンズの実施例を説明する。図1、4、7、10、13は本発明の数値実施例1〜5のレンズ構成図で、G1が第1レンズ群、G2が第2レンズ群、G3が第3レンズ群である。各実施例とも無限遠から至近への合焦に際し正の第3レンズ群G3が物体側へ移動する。また、図2、3、5、6、8、9、11、12、14、15は本発明の数値実施例1〜5の収差図である。
【0012】
以下に、各実施例の諸元を示す。なお、各実施例とも開口絞りは第3群の像側に位置している。実施例の諸元表中における左端の数字は物体側からの順序を示しrはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、nは屈折率、νはアッベ数であり、fは全系の焦点距離、FはFナンバ、BFはバックフォーカス、βは撮影倍率、d0は物体から第1面までの距離を表わしている。
【0013】
[実施例1]
【0014】
[実施例2]
【0015】
[実施例3]
【0016】
[実施例4]
【0017】
[実施例5]
【0018】
【発明の効果】
本発明によればフォーカス群の像側にレンズ系がないことにより、駆動力伝達機構を複雑にすることなく無限遠から至近距離にわたり結像性能の優れたインナーフォーカス式望遠レンズを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のレンズ構成図である。
【図2】本発明の実施例1の無限遠状態の収差図である。
【図3】本発明の実施例1の至近距離状態の収差図である。
【図4】本発明の実施例2のレンズ構成図である。
【図5】本発明の実施例2の無限遠状態の収差図である。
【図6】本発明の実施例2の至近距離状態の収差図である。
【図7】本発明の実施例3のレンズ構成図である。
【図8】本発明の実施例3の無限遠状態の収差図である。
【図9】本発明の実施例3の至近距離状態の収差図である。
【図10】本発明の実施例4のレンズ構成図である。
【図11】本発明の実施例4の無限遠状態の収差図である。
【図12】本発明の実施例4の至近距離状態の収差図である。
【図13】本発明の実施例5のレンズ構成図である。
【図14】本発明の実施例5の無限遠状態の収差図である。
【図15】本発明の実施例5の至近距離状態の収差図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
Claims (1)
- 物体側より順に正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群の3レンズ群で構成し、第3レンズ群を移動させることにより焦点合わせを行い、無限遠合焦の光学配置において、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群の焦点距離をf3、全系の焦点距離をfとするとき、第3レンズ群の焦点距離が以下であることを特徴とするインナーフォーカス式望遠レンズ。
0.37<f3/f<0.91(1)
0.36<|f2/f1|<0.8(2)
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JP27642898A JP4198241B2 (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 望遠レンズ |
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Family Applications (1)
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JP27642898A Expired - Lifetime JP4198241B2 (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 望遠レンズ |
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