JP4197167B2

JP4197167B2 - 介護用衣料

Info

Publication number: JP4197167B2
Application number: JP2004085714A
Authority: JP
Inventors: 幸四郎森
Original assignee: 幸四郎森
Priority date: 2004-02-25
Filing date: 2004-02-25
Publication date: 2008-12-17
Anticipated expiration: 2024-02-25
Also published as: JP2005240258A

Description

本願は体の不自由な人が衣服の着脱を容易にできる介護用衣料に関する。

着脱容易な介護用衣料の先行例として特開２００１−９８４０３や実願平７−１０３４５に開示されている。特開２００１−９８４０３の構成は衣服を左右二分割して、左側前後身頃袖、右側前後身頃袖とし、各前後見頃袖の前立部、後立部をそれぞれマジックテープ（登録商標）やマジックファスナー（登録商標）などの接着部材によって接着して一着の衣服にした先行例である。

また実願平７−１０３４５の構成はズボンの両脇接合部分にマジックテープ（登録商標）とオープンファスナーを取り付け、その取り付け位置により治療の目的に合わせたズボンの着脱ができ、必要な部分だけを開閉して治療に当たることができるようにした先行例である。

上記先行例は一着の衣服の袖部分やズボンの足の部分を着脱して、手足を治療しやすくすることを目的にした先行例であって、本願のように複数枚の上着と下着をマジックテープ（登録商標）、マジックファスナー（登録商標）などで接着して、複数枚の下着と上着を重ねた状態で着脱できるようにした例は開示されていない。
特開２００１−９８４０３号公報実願平７−１０３４５号

手すりを持ち、他人の支援をうけてなんとか自分の体を支えることができる足腰が不自由な要介護の人にとって、ベッド脇での着替えやトイレで用便のために衣服を着脱する際に、ズボンやズボン下やリハビリパンツなどの下半身用衣服を順番に上げ下げする動作や、またシャツやワイシャツやセータなどの上半身用衣服を順番に着脱する着替え動作は大変な労力と時間を必要とし、上手に所定の位置に着脱でき難いという問題があった。

本願は上記課題に対して、複数枚の下着と上着をマジックテープ（登録商標）やマジックファスナー（登録商標）により接着し、前記接着した複数枚の下着と上着を重ねた状態で身体から着脱できる介護用衣料を提供することで要介護者の衣服の着脱や支援者の作業をしやすくするものである。

解決の具体例として、第１にズボンとズボン下との接着、ズボンとリハビリパンツとの接着、ズボンとズボン下とリハビリパンツとの接着をマジックテープ（登録商標）やマジックファスナー（登録商標）により行い、前記接着のズボンと前記接着のズボン下と前記接着のリハビリパンツとを接着して重ねた状態で同時に体に対して脱着できるか、あるいは上げ下げできる介護用衣料を使用すること、第２に下着用シャツと上着との接着をマジックテープ（登録商標）やマジックファスナー（登録商標）により行い、前記接着の下着用シャツと前記接着の上着とを接着して重ねた状態で同時に体に対して脱着できる介護用衣料を使用することで解決をはかるものである。

以上実施例で具体的に記載した発明により、手すりを持ち、他人の支援をうけてなんとか自分の体を支えることができる足腰が不自由な要介護の人にとって、ベッド脇での着替えやトイレで用便のために衣服を着脱する際に、ズボンやズボン下やリハビリパンツなどの下半身用衣服を順番に上げ下げする動作や、またシャツやワイシャツやセータなどの上半身用衣服を順番に着脱する着替え動作などは楽に短時間で行えることが可能であり、また上手に所定の位置に着脱できる。

よってこのような衣料の提供は今後増加する高齢者の日常生活や要介護者を支援する側の作業を容易にするという大きな利点がある。

本願は体の下半身と上半身に着脱する複数枚の下着と上着をマジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）などで接着して、複数枚の衣服の着脱を下着と上着を重ねた状態で容易に行うようにしたことである。

以下添付の図面を参照しながら実施例について説明する。

（実施例１）
図１は介護用ズボン１０の内側ベルト付近に相当する位置にマジックテープ（登録商標）１１あるいはマジックファスナー（登録商標）１２を設けた概略図である。前記マジックテープ（登録商標）１１あるいはマジックファスナー（登録商標）１２はベルト付近の周囲の全部かあるいは周囲の部分に設ける。

図２はズボン下２０のベルト付近に相当する内側にマジックテープ（登録商標）２１、あるいはマジックファスナー（登録商標）２２を設け、外側にマジックテープ（登録商標）２３、あるいはマジックファスナー（登録商標）２４を設けた概略図である。前記マジックテープ（登録商標）２１、２３あるいはマジックファスナー（登録商標）２２、２４はベルト付近の周囲の全部かあるいは周囲の部分に設ける。

図３はリハビリパンツ３０の外側ベルト付近に相当する位置にマジックテープ（登録商標）３３あるいはマジックファスナー（登録商標）３４を設けた概略図である。

下半身に対してリハビリパンツ３０、ズホン下２０、ズボン１０の順序で着用するが、リハビリパンツ３０とズボン１０の着用やズボン下２０とズボン１０の着用の場合もある。

前記介護用衣料１０、２０、３０にマジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）の凹部や凸部を設ける場合、例としてリハビリパンツ３０の外側に設けるマジックテープ（登録商標）３３が凹部の場合は、ズボン下２０の内側マジックテープ（登録商標）２１は凸部になり、外側マジックテープ（登録商標）２３は凹部になり、ズボン１０の内側に設けるマジックテープ（登録商標）１１は凸部になるように設ける。

他例としてリハビリパンツ３０の外側に設けるマジックテープ（登録商標）３３が凸部の場合は、ズボン下２０の内側マジックテープ（登録商標）２１は凹部になり、外側マジックテープ（登録商標）２３は凸部になり、ズボン１０の内側に設けるマジックテープ（登録商標）１１は凹部になるように設けることは当然である。そして上記の凹凸の関係はマジックファスナー（登録商標）の場合についても同様である。

（実施例２）
図４は介護用上着シャツ４０の内側の胸部や腹部や背中（図示していない）付近に相当する位置にマジックテープ（登録商標）４１あるいはマジックファスナー（登録商標）４２を設けた概略図である。前記マジックテープ（登録商標）４１あるいはマジックファスナー（登録商標）４２は胸部や腹部や背中（図示していない）付近の周囲の全部かあるいは周囲の部分に設ける。

図５は介護用下着シャツ５０の外側の胸部や腹部や背中（図示していない）付近に相当する位置にマジックテープ（登録商標）５３あるいはマジックファスナー（登録商標）５４を設けた概略図である。前記マジックテープ（登録商標）５３あるいはマジックファスナー（登録商標）５４は胸部や腹部や背中（図示していない）付近の周囲の全部かあるいは周囲の部分に設ける。

上半身に対して下着シャツ５０、上着シャツ４０の順序で着用する。

前記介護用衣料４０、５０にマジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）の凹部や凸部を設ける場合、例として下着シャツ５０の外側に設けるマジックテープ（登録商標）５３が凹部の場合は、上着シャツ４０の内側マジックテープ（登録商標）４１は凸部になるように設ける。

他の例として下着シャツ５０の外側に設けるマジックテープ（登録商標）５３が凸部の場合は、上着シャツ４０の内側マジックテープ（登録商標）４１は凹部になるように設けることは当然である。そして上記の凹凸の関係はマジックファスナー（登録商標）の場合についても同様である。

上記凹凸のあるマジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）で接着した複数枚の衣料は、それぞれ個別の衣料にはがすことがもちろん可能である。

本願は高齢者が衣服を着脱する際に、容易に着脱しやすい、優しい衣服であり、この衣服の提供は、今後高齢化社会に対応する衣料業界にも大きな利益になるものである。

介護用ズボンの概略図介護用ズボン下の概略図介護用リハビリパンツの概略図介護用上着シャツの概略図介護用下着シャツの概略図

符号の説明

１０ズボン
１１，１２マジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）
２０ズボン下
２１，２２，２３，２４マジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）
３０リハビリパンツ
３３，３４マジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）
４０介護用上着シャツ
４１，４２マジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）
５０介護用下着シャツ
５３，５４マジックテープ（登録商標）あるいはマジックファスナー（登録商標）

Claims

ズボンとズボン下との接着、ズボンとリハビリパンツとの接着、ズボンとズボン下とリハビリパンツとの接着をマジックテープ
（登録商標）やマジックファスナー（登録商標）により行い、前記接着のズボンと前記接着のズボン下と前記接着のリハビリパ
ンツとを接着して重ねた状態で同時に体に対して脱着できるか、あるいは上げ下げできる介護用衣料。