JP4195699B2 - 麺生地のミキシング方法 - Google Patents
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Description
一台のミキサーで少加水率から多加水率までの麺生地の混練を最適に行うことができるようになれば、基本的に必要とするミキサーは一台で済み、非常に効率的である。
麺用小麦粉の質量を100%とした際、そこに加える水の質量%を40%〜50%の範囲の加水率とした多加水麺用の生地を製造する場合は、前記他方の脱着部に前記攪拌棒Bを取り付けて混練するようにしたものである。
また、この発明に係る麺生地のミキシング方法は前記麺生地用ミキサーを用い、一方の脱着部には前記攪拌棒Aを前記攪拌棒Aの回転により麺生地が前記攪拌棒Aの両サイドより中心方向に移動する方向に螺旋の向きが向くように取り付けるとともに、麺用小麦粉の質量を100%とした際、そこに加える水の質量%を26%〜34%の範囲の加水率とした少加水麺用の生地を製造する場合は、前記他方の脱着部に前記攪拌棒Cが攪拌槽底部の生地を削り取るように取り付けて混練するようにしたものである。
ここで加水率とは、麺用小麦粉の質量を100%とした際、そこに加える水の質量%を言う。
すなわち、攪拌棒Aはその螺旋の作用により混練時に麺生地が中央部に移動するようになるため、麺生地をむらなく混練することができる。また、麺生地に手揉み風の強弱を加えることができ、グルテンを良く発生させることができる。これは特に、ラーメンに適しており、力強いグルテンを発生させることができる。
攪拌棒Bは高速回転させると、遠心力により板状凸部は、回転軸の回転中心に対し遠心方向を向いて回転する。そのため、攪拌スタート時に水と小麦粉の混ぜ合わせを素早く均一にでき、多加水率の麺生地を調製する場合には特に有効に作用する。
攪拌棒Cは麺生地の加水率が34%程度より少ないときに適するものであり、少加水率の麺生地でも底部に付着している麺生地を攪拌している間に削り取るため、全く底部に未加水の粉が残らず全体に万遍なく加水することができる。
したがって、多加水麺用の麺生地を製造する場合は攪拌棒Aと攪拌棒Bを組み合わせ、中加水麺用の麺生地を製造する場合は攪拌棒Aと攪拌棒Aを組み合わせ、少加水麺用の麺生地を製造する場合は攪拌棒Aと攪拌棒Cを組み合わせることにより、それぞれその加水率に応じた最適なミキシングが可能となる。
攪拌槽の左右の側壁に、左右の回転軸の軸心が一致し且つ左右の回転軸のそれぞれの端部が攪拌槽内に若干突出するようにそれぞれの回転軸を回転自在に支持する。そして、左右の回転軸の攪拌槽内の端部には対向させて回転軸に対して垂直に両方向に延ばした腕木をそれぞれ配設し、左右の腕木の両方向の先端部にはそれぞれ攪拌棒脱着部を設ける。そしてこの脱着部において左右の対向する腕木の間に攪拌棒を回転自在に支持できるようにする。
多加水麺とは加水率がおおよそ40%〜50%程度のものをいうが、以下の実施例では加水率40%〜45%の場合のミキシング方法について説明する。
(2) 60回転で3分
(3) 30回転で3分
(4) 10回転で4分
中加水麺とは加水率がおおよそ30%〜42%程度のものをいうが、以下の実施例では加水率35%〜40%の場合のミキシング方法について説明する。
(2) 60回転で3分
(3) 40回転で3分
(4) 30回転で4分
少加水麺とは加水率がおおよそ26%〜34%程度のものをいうが、以下の実施例では加水率26%〜30%の場合のミキシング方法について説明する。
(2) 80回転で3分
(3) 60回転で3分
(4) 40回転で3分
2 底部
3 側壁
4 端部
5 回転軸
6 腕木
7 攪拌棒
8 脱着部
9 軸
10 軸受け部
11 軸押え
12 ボルト
13 突起
14 螺旋
15 板状凸部
16 凹部
17 凸部
Claims (3)
- 底部を半円筒状に形成した攪拌槽の左右の側壁に、左右の回転軸の軸心が一致し且つ左右の回転軸のそれぞれの端部が攪拌槽内に若干突出するようにそれぞれの回転軸を回転自在に支持し、左右の回転軸の攪拌槽内の端部には対向させて回転軸に対して垂直に両方向に延ばした腕木をそれぞれ配設し、左右の腕木の両方向の先端部にはそれぞれ攪拌棒脱着部を設けこの脱着部において左右の対向する腕木の間に攪拌棒を回転自在に支持できるようにするとともに、前記左右の腕木の両方向の脱着部に、攪拌棒を螺旋状に形成するとともにその螺旋が略中央部から左右に逆向きとなっているもの(以下「攪拌棒A」と称する。)と、攪拌棒のほぼ全長にわたり板状凸部を設けたもの(以下「攪拌棒B」と称する。)と、攪拌棒に所望間隙をおいて複数の十字型の凸部を設けたもの(以下「攪拌棒C」と称する。)を任意の組み合わせで取り付けるようにした麺生地用ミキサーを用い、一方の脱着部には前記攪拌棒Aを前記攪拌棒Aの回転により麺生地が前記攪拌棒Aの両サイドより中心方向に移動する方向に螺旋の向きが向くように取り付けるとともに、他方の脱着部には前記攪拌棒A、前記攪拌棒B、前記攪拌棒Cのいずれかを取り付けた適宜任意の組み合わせで麺生地をミキシングするようにした麺生地のミキシング方法であって、
麺用小麦粉の質量を100%とした際、そこに加える水の質量%を40%〜50%の範囲の加水率とした多加水麺用の生地を製造する場合は、前記他方の脱着部に前記攪拌棒Bを取り付けて混練することを特徴とする麺生地のミキシング方法。 - 底部を半円筒状に形成した攪拌槽の左右の側壁に、左右の回転軸の軸心が一致し且つ左右の回転軸のそれぞれの端部が攪拌槽内に若干突出するようにそれぞれの回転軸を回転自在に支持し、左右の回転軸の攪拌槽内の端部には対向させて回転軸に対して垂直に両方向に延ばした腕木をそれぞれ配設し、左右の腕木の両方向の先端部にはそれぞれ攪拌棒脱着部を設けこの脱着部において左右の対向する腕木の間に攪拌棒を回転自在に支持できるようにするとともに、前記左右の腕木の両方向の脱着部に、攪拌棒を螺旋状に形成するとともにその螺旋が略中央部から左右に逆向きとなっているもの(以下「攪拌棒A」と称する。)と、攪拌棒のほぼ全長にわたり板状凸部を設けたもの(以下「攪拌棒B」と称する。)と、攪拌棒に所望間隙をおいて複数の十字型の凸部を設けたもの(以下「攪拌棒C」と称する。)を任意の組み合わせで取り付けるようにした麺生地用ミキサーを用い、一方の脱着部には前記攪拌棒Aを前記攪拌棒Aの回転により麺生地が前記攪拌棒Aの両サイドより中心方向に移動する方向に螺旋の向きが向くように取り付けるとともに、他方の脱着部には前記攪拌棒A、前記攪拌棒B、前記攪拌棒Cのいずれかを取り付けた適宜任意の組み合わせで麺生地をミキシングするようにした麺生地のミキシング方法であって、
麺用小麦粉の質量を100%とした際、そこに加える水の質量%を30%〜42%の範囲の加水率とした中加水麺用の生地を製造する場合は、前記他方の脱着部に前記攪拌棒Aを前記攪拌棒Aの回転により麺生地が前記攪拌棒Aの両サイドより中心方向に移動する方向に螺旋の向きが向くように取り付けて混練することを特徴とする麺生地のミキシング方法。 - 底部を半円筒状に形成した攪拌槽の左右の側壁に、左右の回転軸の軸心が一致し且つ左右の回転軸のそれぞれの端部が攪拌槽内に若干突出するようにそれぞれの回転軸を回転自在に支持し、左右の回転軸の攪拌槽内の端部には対向させて回転軸に対して垂直に両方向に延ばした腕木をそれぞれ配設し、左右の腕木の両方向の先端部にはそれぞれ攪拌棒脱着部を設けこの脱着部において左右の対向する腕木の間に攪拌棒を回転自在に支持できるようにするとともに、前記左右の腕木の両方向の脱着部に、攪拌棒を螺旋状に形成するとともにその螺旋が略中央部から左右に逆向きとなっているもの(以下「攪拌棒A」と称する。)と、攪拌棒のほぼ全長にわたり板状凸部を設けたもの(以下「攪拌棒B」と称する。)と、攪拌棒に所望間隙をおいて複数の十字型の凸部を設けたもの(以下「攪拌棒C」と称する。)を任意の組み合わせで取り付けるようにした麺生地用ミキサーを用い、一方の脱着部には前記攪拌棒Aを前記攪拌棒Aの回転により麺生地が前記攪拌棒Aの両サイドより中心方向に移動する方向に螺旋の向きが向くように取り付けるとともに、他方の脱着部には前記攪拌棒A、前記攪拌棒B、前記攪拌棒Cのいずれかを取り付けた適宜任意の組み合わせで麺生地をミキシングするようにした麺生地のミキシング方法であって、
麺用小麦粉の質量を100%とした際、そこに加える水の質量%を26%〜34%の範囲の加水率とした少加水麺用の生地を製造する場合は、前記他方の脱着部に前記攪拌棒Cが攪拌槽底部の生地を削り取るように取り付けて混練することを特徴とする麺生地のミキシング方法。
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2005
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