JP3067811U - 製麺機における捏交ぜ装置 - Google Patents

製麺機における捏交ぜ装置

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JP3067811U
JP3067811U JP1999007424U JP742499U JP3067811U JP 3067811 U JP3067811 U JP 3067811U JP 1999007424 U JP1999007424 U JP 1999007424U JP 742499 U JP742499 U JP 742499U JP 3067811 U JP3067811 U JP 3067811U
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Inventor
耀 凱 呂
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金儷實業股▲ふん▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷率を高めて、混煉時の負荷が比較的平均
して破損率を低減できる製麺機における捏交ぜ装置を提
供する。 【解決手段】 その両端を製麺機3に軸装してモータ35
により駆動回転され、且つ二枚の直交状態に同一軸に直
列連接する羽根板20を具えて、各羽根板20の肉厚を軸心
線側から両外側縁向きへ段々と薄くなるくさび形状に設
けると共に、各羽根板20の外端部端縁を軸心線と斜交し
て直交面とで所定角度を挟む斜辺23に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は捏交ぜ装置に関し、特に製麺機における麺生地を練るための捏交ぜ装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の家庭用製麺機の麺類製造過程は、殆どが先ず適当な割合の小麦粉と水を 均一に混合して初期の捏ね物に作り上げ、次に製麺機内の捏交ぜ装置をモータに より連動回転して、初期の捏ね物に対して再びより均一な混煉をして麺生地を造 り上げ、続いて麺生地を薄片状に延ばして、条状に切ってうどんに仕上げるので ある。従来の製麺機の例における捏交ぜ装置1は、図4に示す如く、混煉用の羽 根板11及びその両端面に突設される端軸12,13を具えて、その捏交ぜ装置1全体 が両端軸12,13を支軸として回転している際に、羽根板11が回転して捏ね物に対 して捏ね交ぜ操作を行い、この種の従来の捏交ぜ装置1は麺生地を混煉する場合 は、時間が充分であれば所期の効果を達成できるが、その稼働中においてモータ 出力に対する負荷は均等ではなく、羽根板11の各一回転ごとに、単に羽根板11の 片方側辺半部が生地に抵触した場合にしか負荷がかからず、即ち、1回転するご とに羽根板11が生地を二度捏ねる間だけ負荷を受け、その他の時間は負荷を受け ることなく、装置出力が大きい割りに負荷率が低い上、捏交ぜ装置1の両端軸12 ,13が運転中に間欠的に受ける最大捻り力は相対的に大きく、破損率も相対的に 高くなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記問題点に鑑み、本考案は、負荷率を高めて、混煉時の負荷が比較的平均し て破損率を低減できる製麺機における捏交ぜ装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の製麺機における捏交ぜ装置は、その両端を 製麺機内に軸装してモータにより駆動回転され、且つ二枚の直交状態に同一軸に 直列連接する羽根板を具えて、各羽根板の肉厚を軸心線側から両外側縁向きへ段 々と薄くなるくさび形状に設けると共に、各羽根板の外端部端縁を軸心線と斜交 して直交面とで所定夾角を挟む斜辺に形成するように構成される。
【0005】 そして、上記両羽根板の軸心線上両端部に、それぞれ多角断面形状に突出する 軸柱及び凹み状の軸孔を設けて、上記羽根板外端部の軸孔を、外向きに広がるテ ーパ孔状に形成し、上記羽根板の内端部端縁の両角隅を互いに対称する円弧辺状 に形成すると一層好ましい。 上記のように構成された本考案は、両羽根板を互いに直交状態で直列連接して いるので、捏ね交ぜ操作を行っている際の各一回転過程において、各羽根板とも 捏ね物を接触混煉する機会が二度あって、即ち両羽根板の計4つの側辺で捏ね物 を四度混煉することになり、且つ毎度とも単に一羽根板の一方側辺が捏ね物の半 分だけを混煉するに止まり、したがって、羽根全体が1回転する際に受ける最大 負荷は、各羽根板の一方側辺が捏ね物の半分を捏ねるに要する力だけであって、 しかも4度に分けて均一に混煉するゆえ、上記従来例の捏交ぜ装置の約半分の負 荷で済ますことができる。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施の形態に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例だ けに限定されない。 図1に示すように、本考案の比較的好ましい実施例の製麺機における捏交ぜ装 置2は、二枚の直交状態に同一軸心線上に直列連接する羽根板20を具えて、両羽 根板20の互いの連接端部から離れた両外端部の一方端縁中央に多角断面形状に突 出する軸柱21を設け、他方端縁中央に凹み状の軸孔22を設けて、且つ各羽根板20 外端部の端縁に、羽根板の軸心線を始点として両側辺向きに延伸する斜辺23を対 称切栽し、各斜辺23と羽根板軸心線の直交面との間に所定夾角aを具えさせると 共に、各羽根板20の内端部(連接端部)端縁の両角隅を互いに対称する円弧辺24 に形成して、攪拌時に比較的良好な潤滑作用を具えさせ、更に各羽根板20の厚さ を軸心線から両側辺へと段々と薄くなるくさび形状に設けて、攪拌操作をよりス ムーズに行えるようにし、小麦粉と水の捏ね物が羽根板20に付着しないようにす る。
【0007】 図2,3に示す如く、捏交ぜ装置2全体は製麺機3の捏和室30内に取付けられ て、取付ける時は捏交ぜ装置2一端の軸柱21を製麺機3内の予め設けた歯車31の 歯車軸32内端に凹設した凹孔33内に枢挿し、捏交ぜ装置2の軸柱21が歯車31と一 体回転できるようにすると共に、捏交ぜ装置2他端の軸孔22を製麺機3のハウジ ングに貫挿したノブ34内端の心軸341 により挿着枢支して、捏交ぜ装置2全体を 定位させ、且つ軸孔22をやや外向きに広がるテーパ孔状に形成して、ノブ34の心 軸341 もそれに対応して先端向きに先細るテーパ状に設け、ノブ34がその心軸34 1 を軸孔22に枢支した状態から、ノブ34を引き抜けば心軸341 と軸孔22との嵌合 枢支状態を外して、心軸341 と軸孔22を相対枢転させることができ、捏交ぜ装置 2を便利に回転させ得るようにする。なお、捏交ぜ装置2の回転に必要な動力は 、製麺機3内部下方に取付けられたモータ35により減速歯車セット36を駆動回転 して、上記歯車31を連動回転し、これにより捏交ぜ装置2を駆動回転して、捏和 室30内に入れた小麦粉と水の捏ね物に対して混煉を行う。
【0008】 そして、捏交ぜ装置2全体で混煉操作を行う時は、互いに直交状態に直列連接 した両羽根板20を具えているので、毎回の回転過程において、捏交ぜ装置2と麺 生地との間の接触は、各羽根板20とも二度の接触捏ね交ぜ機会があって、即ち麺 生地は両羽根板20の計四つの側辺で4度捏ねられることになり、且つ毎度とも単 に一羽根板20の一方側辺が生地半分だけを捏ねるに止まり、したがって、全体捏 交ぜ装置2が1回転ごとに受ける最大負荷は、各羽根板20の一方側辺が生地半分 を捏ねるに要する負荷だけであって、しかも4度に分けて均一に混煉するゆえ、 モータの出力馬力としては、従来の捏交ぜ装置の約半分で済む。
【0009】 上記から分かるように、本考案は次のような利点がある。 1.捏交ぜ装置2の回転操作で受ける負荷は従来例の半分だけで済み、且つ均 一で省エネであり、必要とするモータの出力馬力も従来に比べて半分で済むので 、電力の消耗を軽減することができる。 2.捏交ぜ装置2の回転負荷が比較的省エネであるため、負荷率を高めて、作 動時間を相対的に短縮することができる。
【0010】 3.捏交ぜ装置2の作動中に受ける負荷は、最も容易に両端軸装部位に集中し て関連部材を破損させるので、本考案のように負荷を大幅に軽減した状態の下で は、捏交ぜ装置2両端に軸装した関連部材、例えば軸柱21、軸孔22などは破損率 を随分と有効に軽減できる。 4.捏交ぜ装置2の各羽根板20を外端部に設けられた互いに対応する斜辺23及 びその具えた斜辺夾角aは特殊な機能があって、操作上、混煉過程において小麦 粉と水の捏ね物が捏和室30の角隅に付着するのを防止でき、その原因は、捏ね物 が捏ね交ぜられると反動力が生じて、過度の押圧から一部混合物が捏和室30の角 隅や壁面に被覆堆積し、例えば上記従来の捏交ぜ装置の羽根板外端部が直線端縁 の場合であると、あまりに捏和室の側壁に接近しているため、混煉過程において 過度の押圧から容易に部分捏ね物が捏和室の角隅に堆積する。しかし、本考案の 斜辺23を設けた場合は、実際の実験の結果から斜辺23の斜辺夾角aの設定値が15 乃至25度にあれば、攪拌過程において捏ね物が捏和室30の角隅に付着堆積するの を防止でき、この角度は大き過ぎると攪拌効果が薄れる一方、角度が小さ過ぎる と堆積物の除去効果が失われる。
【0011】 また、本考案の捏交ぜ装置2の両端に設けられる軸装手段、即ち軸柱21と軸孔 22は、捏和室内の関連装置の相違から適当な組合せで設計してもよく、必ずしも 一端に軸柱を設けて他端に軸孔を突設するような形態に限定されることはない。
【0012】
【考案の効果】
上記のように本考案は、確実に捏ね交ぜ負荷率を向上させることができて、作 動中の負荷が平均化されて部品の破損率を低減でき、且つ従来技術の及ばない数 多くの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における比較的好ましい第1の実施例の
立体図である。
【図2】上記実施例を内装した製麺機立体図である。
【図3】上記実施例を内装した製麺機側視断面図であ
る。
【図4】従来の製麺機における捏交ぜ装置の立体図であ
る。
【符号の説明】
2 捏交ぜ装置 3 製麺機 20 羽根板 21 軸柱 22 軸孔 23 斜辺 24 円弧辺 30 捏和室 31 歯車 32 歯車軸 33 凹孔 34 ノブ 35 モータ 36 減速歯車セット 341 心軸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その両端を製麺機内に軸装してモータに
    より駆動回転され、且つ二枚の直交状態に同一軸に直列
    連接する羽根板を具えて、各羽根板の肉厚を軸心線から
    両外側縁向きへ段々と薄くなるくさび形状に設けると共
    に、各羽根板の外端部端縁を軸心線と斜交して該軸心線
    の直交面とで所定夾角を挟む斜辺に形成してなる製麺機
    における捏交ぜ装置。
  2. 【請求項2】 上記両羽根板の軸心線上両端部に、それ
    ぞれ多角断面形状に突出する軸柱及び凹み状の軸孔を設
    けてなる請求項1に記載の製麺機における捏交ぜ装置。
  3. 【請求項3】 上記羽根板外端部の軸孔を、外向きに広
    がるテーパ孔状に形成してなる請求項2に記載の製麺機
    における捏交ぜ装置。
  4. 【請求項4】 上記羽根板の内端部端縁の両角隅を互い
    に対称する円弧辺状に形成してなる請求項1に記載の製
    麺機における捏交ぜ装置。
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