JP4195158B2 - 軌条融雪器の取付金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌条体に取付けられる融雪器の取付金具に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】
鉄道の軌条(レール)の切替えポイント上の着雪並びに凍結を防止することは、鉄道運行上きわめて重要なことである。このため、取付金具を介して軌条に融雪器を取付けることが従来から行なわれており、その融雪器の取付構造としては例えば実公昭48−6241号公報等に開示されているものなどがあった。
【0003】
即ち、図7において側断面図で示すように、軌条61の底部62の下面には、押え平板金具63の後端の係止屈曲片63aを軌条底部62の後端に掛止めして配置し、押え平板金具63の前端には軸支部64を設け、これに横軸65を軸着して割ピン66で係止する。そして上記横軸65に対し、横板部67aと縦板部67bとからなる略L字型の押し金具67を、その横板部67aに設けた軸環68を以って嵌合させ、押し金具67を前後に回動自在とし、かつ押え平板金具63と押し金具67の横板部67aとの軸支部付近にそれぞれ方形の開孔を設けて、上記横軸65に押えばね69を捲回し、この押えばね69の一端部69aを押え平板金具63の裏面に圧接すると共に、他端部69bを押し金具67の横板部67aの上面に圧接して、押し金具67を軌条61側に傾倒させる。
また、上記押し金具67の縦板部67bに、チャンネル型抱え金具610を溶接等で固着し、このチャンネル型抱え金具610により、融雪器611を抱持した状態で軌条61の腹部側面に当接保持するようにして取り付けていた。
【0004】
しかしながら、上述のような取付構造では、融雪器611はチャンネル型抱え金具610で抱持して軌条61の腹部側面に当接させるだけであるから、列車が通過する度に伝わる軌条61の振動や撓みによって次第に融雪器611がチャンネル型抱え金具610から横ずれしたり、チャンネル型抱え金具610そのものが横ずれして、融雪器611が脱落してしまうことがあった。また、融雪器611は軌条61の腹部側面へ強力に圧接されているわけではないので、軌条61への伝熱を効率的に行うことができない不具合もあった。
【0005】
これに対し、押えばね69のバネ強度をより強力にするとか、融雪器611を軌条61腹部側面へ強力に圧接させるとかの手段によって融雪器611やチャンネル型抱え金具610自体の横ずれを防止することができるが、そうすると今度は取付金具や融雪器611の取り付け作業がたいへんになる新たな問題が生じることとなる。
【0006】
そこで本発明は、上述の従来の課題を解決すべく、軌条体に度重なる振動や撓みが付加されても、融雪器が取付金具から横ずれして脱落することがなく、しかも融雪器並びに取付金具の取り付けを容易に行うことができる軌条融雪器の取付金具を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軌条体の腹部側面に融雪器を取付けるための取付金具であって、一側端縁に係止片部が形成されていて軌条体の底部に差し込まれる板片部と、板片部の他側端縁から立ち上げた固着受面部と、固着受面部の上端部を前記板片部上に被さるように内側上方へ屈曲させた傾斜面部とで軌条体の底部を抱持する抱持部を構成するとともに、前記傾斜面部の上端部に軌条体の腹部側面に沿うように立上げ片部を形成し、この立上げ片部の上端にハンドル装着部を設けてなる台座部材と、前記台座部材の固着受面部、傾斜面部及び立上げ片部の内側に沿うように固着面部、傾斜面部及び押圧面部を形成するとともに、前記押圧面部を軌条体の腹部側面方向へ若干傾倒させ、且つその上端縁部に前記腹部側面方向へ屈曲した上側把持片部を形成してなる把持部材と、前記把持部材の固着面部及び傾斜面部の内側に沿うように固着面部及び傾斜面部を形成し、前記傾斜面部の上端に立上り部を形成するとともに、立上り部の上端縁部に前記腹部側面方向へ屈曲した下側把持片部形成してなる支持部材と、軸孔が穿孔されたハンドル部の基端部外周にテーパ部、丸みのある押圧頂上部及び平坦状な押圧付勢部を設けてなる圧付勢ハンドルとを有し、前記台座部材の固着受面部に前記把持部材と支持部材の固着面部を重ねて固着して一体化されているとともに、前記立上げ片部上端のハンドル装着部に当該ハンドル装着部に設けた軸受孔に前記軸孔を軸着して圧付勢ハンドルがその他端尾部を上下方向へ回動し得るように付けられてなり、前記上下把持片部間に融雪器を挿入した状態で圧付勢ハンドルの尾部を下方へ回動させると前記ハンドル部の基端部外周が押圧面部を前記腹部側面方向へ押圧して融雪器を腹部側面に圧接し、前記押圧付勢部が押圧面部に当接した位置で、融雪器を腹部側面に圧接した状態のまま圧付勢ハンドルを下降させた状態が維持されるように軌条融雪器の取付金具を構成することとした。
このような取付金具を使用すれば、抱持部で台座部材を抱持して軌条体に固定すると共に、圧付勢ハンドルを操作して押圧面部を押圧することにより融雪器を軌条体の腹部側面に圧接させて押圧固定することにより融雪器を軌条体の腹部側面に圧接させて押圧固定することができるから、融雪器並びに取付金具を容易かつ確実に取り付けることができる。
【0008】
上記の軌条融雪器の取付金具における圧付勢ハンドルは、例えばハンドルを上下又は左右に操作することによってハンドルの基端部で把持部材の押圧面部を押圧する機構のもの、ハンドルを回転させることによりネジの如く押圧面部を押圧する機構のもの、或いはその他の構成を採用することができる。
【0009】
ここで、ハンドルを上下又は左右に操作することによってハンドルの基端部で把持部材の押圧面部を押圧する機構を採用した取付金具を説明すれば、軌条体の底部を抱持し得る抱持部と一体的に軌条体の腹部側面に沿うように立設してなる立上げ片部を形成し、この立上げ片部にハンドル装着部を設けてなる構成を有する台座部材と、軌条体の腹部側面に沿うように立設してなる押圧面部の上下両側に融雪器を把持し得る把持部を形成してなる把持部材と、圧付勢ハンドルとを有し、台座部材のハンドル装着部に圧付勢ハンドルを回動可能に取り付けると共に、台座部材の立上げ片部に押圧面部を重ねるようにして台座部材に把持部材を固着して一体とし、把持部に融雪器を挿入した状態で圧付勢ハンドルを一方向に回動させると押圧面部が押圧されて融雪器を軌条体の腹部側面に圧接し得るように構成することができる。
上記構成からなる取付金具であれば、圧付勢ハンドルを緩めた状態で把持部材の把持部に融雪器を挿入し、次いで圧付勢ハンドルを操作して融雪器を軌条体の腹部側面に押圧固定することができるから、融雪器並びに取付金具の取り付けを容易に行うことができ、しかも融雪器を横ずれして脱落しないように確実に取り付けることができる。
【0010】
また、上記の軌条融雪器の取付金具における「台座部材」は、好ましくは、例えば軌条体の底部下に差し込む板片部の一側端を立ち上げて固着受面部を形成し、この固着受面部上端部を抱持部内側に屈曲して傾斜面部とし、更にこの傾斜面部の上端部を屈曲して軌条体の腹部側面に沿うように立設してなる立上げ片部を形成し、この立上げ片部にハンドル装着部を設けてなる構成を有するように形成することができる。
【0011】
「把持部材」は、一つの部材から一体のものとして構成することもできるが、例えば把持部材と支持部材とから構成することもできる。すなわち、上記台座部材の固着受面部、傾斜面部、立上げ片部に沿って固着面部、傾斜面部及び押圧面部を形成すると共に、この押圧面部の上端部に上側把持片部を形成してなる構成を有する把持部材と、上記把持部材の固着面部、傾斜面部、押圧面部に沿って固着面部、傾斜面部及び立上り面部を形成すると共に、この立上り面部の上端部に下側把持片部を形成してなる構成を有する支持部材とから構成することができる。そして、これら把持部材及び支持部材は、台座部材の固着受面部に把持部材及び支持部材の固着面部を順次重ねて固着し、一体のものとすればよい。
【0012】
また、 少なくとも台座部材、把持部材、支持部材のいずれか、好ましくは台座部材、把持部材、支持部材の全てに弾性を与え、各部材の各面部、中でも押圧面部、把持部、抱持部が弾性変形し得るようにすれば、軌条体への取付金具の取り付け及び融雪器の取り付けを容易に行うことができ、しかも押圧面部による融雪器の圧接力、把持部による融雪器の把持力、抱持部による軌条体に対する抱持力をいずれも高めることができ、融雪器並びに取付金具の取り付けをより確実なものとすることができる。
さらにこの場合、台座部材における少なくとも立上げ片部の起立部分にリブを設け、当該立上げ片部が腹部側面から遠ざかる方向へ永久変形するのを抑制するようにするのが好ましい。把持部材及び支持部材の受け手としての立上げ片部の反り返りを抑制することにより、把持部材及び支持部材の可動範囲をより大きく確保することができるから、融雪器並びに取付金具の取り付けをより一層確実にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を好適な実施例に基づき具体的に説明する。
図1は本発明の取付金具を示す斜視図、図2は本発明の構成を示す展開斜視図、図3は本発明に融雪器を取付けた状態を示す側面図、図4は本発明の作用機構を示す部分側面図、図5は本発明を軌条体に取付けた状態を示す斜視図である。
【0014】
本例の取付金具1は、工形鋼よりなる軌条体Aの腹部側面A2に融雪器Bを圧接状態に取付けるための取付金具1であって、図1及び図2に斜視図で示すように、支持部材11、把持部材12、台座部材13及び圧付勢ハンドル14から構成してある。
【0015】
台座部材13は、適宜幅を有する帯状鋼板を折曲形成し、各面部が弾性を有するように形成してある。軌条体Aの底部A1下に差し込む板片部131の一側端縁を立ち上げて係止片部132を形成する一方、当該板片部131の他側端縁を立ち上げて固着受面部133を形成し、この固着受面部133の上端部を前記板片部131上に被さるように内側に屈曲して若干上向き傾斜してなる傾斜面部134を形成し、この傾斜面部134の上端部を屈曲して軌条体Aの腹部側面A2に沿うように立上げ片部135を形成し、これら係止片部132、板片部131、固着受面部133及び傾斜面部134で軌条体抱持部を構成するようにし、更に傾斜面部134の上端部を屈曲して軌条体Aの腹部側面A2に沿うように立設させて立上げ片部135を形成し、この立上げ片部135にハンドル装着部136を設けて形成してある。
【0016】
上記台座部材13において、係止片部132、固着受面部133間の距離は軌条体Aの底部A1の短手幅と同じか若干広く設定してあり、固着受面部133にはリベット用の穿孔部137が設けてある(図では3ヵ所)。
さらに、板片部131の他側端部付近から固着受面部133を介して傾斜面部134の中間部にかけてこれらの中央部に帯状の上方膨出リブ138を設けると共に、傾斜面部134と立上げ片部135との間の屈曲部にもリブ139、139を適宜間隔をおいて設けて台座部材13の剛性を高めてある。すなわち、支持部材11及び把持部材12が変形する際に受け手となる立上げ片部135が、少なくとも軌条体Aの腹部側面A2に対して反り返る方向への永久変形を制限し、把持部材及び支持部材の可動範囲をより大きく確保している。
なお、図示はしないが、上方膨出リブ138は板片部131の一側端部付近から設けて板片部131の全幅に亘るように形成することもできる。また、リブ内に雨水を溜らないように、上記リブ138、139に水抜き穴を設けることもできる。
【0017】
ハンドル装着部136は、立上げ片部135の上辺中央を切開いて切欠き部136aを形成すると共に、切欠き部136aの両側縁に軸受孔136bを穿設した突片136c、136cを外方に向け突設して形成してある。
【0018】
次に、上記把持部材12は、上記台座部材13と同幅を有する帯状鋼板を折曲形成し、各面部が弾性を有するように形成してある。上記台座部材13の固着受面部133、傾斜面部134及び立上げ片部135のそれぞれの内側に沿うように、固着面部121、傾斜面部122及び押圧面部123を形成し、この押圧面部123の上端縁部を腹部側面A2方向に屈曲して上側把持片部124を形成してある。
【0019】
この把持部材12における押圧面部123は、軌条体Aの腹部側面A2側に若干傾倒させてあり、軌条体Aの腹部側面A2の方向に押圧されると頭を下げるように倒れるようにしてある。また、この把持部材12は帯状鋼板を折曲形成したものであるから、少なくも押圧面部123は、軌条体Aの腹部側面A2に対して遠近する方向に弾性を有している。
【0020】
次に、上記支持部材11は、上記台座部材13と同幅を有する帯状鋼板を折曲形成し、各面部が弾性を有するように形成してある。上記把持部材12の固着面部121、傾斜面部122及び押圧面部123のそれぞれの内側に沿うように、固着面部111、傾斜面部112及び立上り部113を形成し、この立上り部113の上端縁部を腹部側面A2方向に屈曲して下側把持片部114を形成して構成してある。
【0021】
これら把持部材12及び支持部材11は、台座部材13の固着受面部133の内側に把持部材12及び支持部材11の固着面部121、111を順次重ねてリベット3で固着して、台座部材13の傾斜面部134の内側に把持部材12及び支持部材11の傾斜面部122、112が順次重なり、また、台座部材13の立上げ片部135の内側に把持部材12及び支持部材11の押圧面部123及び立上り部113が順次重なるように組み付けて一体としてある。
【0022】
次に、圧付勢ハンドル14は、適宜板厚の鋼板から形成したものであり、ハンドル部141の基端部分に下りテーパ部142を形成し、このテーパ部142の先端部に丸みを付けてここを押圧頂上部143とする一方、ハンドル部141の基端分におけるテーパ部142の反対側すなわち底面側を平坦状に形成して押圧付勢部144とし、テーパ部142の基端部すなわちハンドル部141の上面側寄りの基端部から若干尾部側寄り部位に軸孔145を穿孔して形成してある。
【0023】
この圧付勢ハンドル14は、ハンドル装着部136の突片136c,136c間に圧付勢ハンドル14の基端部(尾部の反対側端部)を挿入し、軸受孔136b、軸孔145及び軸受孔136bに軸支ピン146を挿入し、止め輪147を付けて軸着して上下方向回動可能に取り付けてある。すなわち、図3、図4に側面図で示すように、圧付勢ハンドル14の尾部を上げた状態では把持部材12を押圧しない緩んだ状態であるが、圧付勢ハンドル14の尾部を下降させると、図4に示すように、下降中間において押圧頂上部143は把持部材12の押圧面部123を腹部側面A2方向に最大幅押圧する。その後さらに圧付勢ハンドル14の尾部を下降させると、押圧付勢部144が押圧面部123を腹部側面A2方向に押圧し、しかも、押圧面部123の弾発力によって押圧付勢部144は逆に外側に押圧されてハンドル下降状態が維持されるようになっている。
【0024】
以下、上記取付金具1を用いて軌条体Aの腹部側面A2に融雪器Bを取付ける方法について説明する。
【0025】
先ず、上下把持片部124、114間に融雪器Bを挿入する。この際、上下把持片部124、114はそれぞれ弾性変形し得るように形成してあるから、上下把持片部124、114間を融雪器Bを押し込める幅に設定すれば、ここに挿入するだけで把持し得る構成とすることができる。
次に、図3に示すように、圧付勢ハンドル14の尾部を上げた状態のまま、台座部材13の板片部131を軌条体Aの底部A1下側に差し込み、係止片部132、板片部131、固着面部111及び傾斜面部112で囲まれた内部に軌条体Aの底部A1を押し込む。この際、傾斜面部134、122、112からなる三重バネのバネ弾性によって軌条体Aを板片部131と傾斜面部112との間で挟着し抱持することができる。なお、軌条底部A1の前端で、台座部材13の固着面部136の中央穿設孔にリベット3の打込み又は図示してないがボルト締着により固着するようにしてもよい。
【0026】
次に、図4に示すように、台座部材13の圧付勢ハンドル14を矢印X方向に押し下げれば、圧付勢ハンドル14の押圧付勢部144によって押圧面部123は腹部側面A2方向に押し出しされ、この押し出された押圧面部123によって融雪器Bは軌条体の腹部側面A2に強力に押し付けられ固定される。この際、押し出された押圧面部123の弾発力によって押圧付勢部144と押圧面部123の当接状態が維持され、融雪器Bは腹部側面A2に押し付けられた状態に維持される。
これと同時に、押圧面部123は軌条体Aの腹部側面A2側に若干傾倒させてあるから、押圧面部123が押圧されると上下把持片部124、114間の間隔が狭まり、融雪器Bをより一層強力に把持することができる。更には、傾斜面部122、112が下方に押圧されるから、軌条体Aの底部A1をより一層強力に抱持することができ、融雪器B乃至取付金具1の固定をより一層確実なものとすることができる。
なお、押圧面部123を傾倒させる構成としては、上記構造のほかハンドル軸部を押圧面部123の上側に配設するなどすることもできる。
【0027】
融雪器Bを取り外す際は、逆に圧付勢ハンドル14を引き上げれば、押圧面部123への押圧付勢部144による押圧も上下把持片部124、114間での把持も弱まり、弱いバネ力で取り付けた状態となるため、融雪器Bを上下把持片部124、114間から簡単に引き抜くことができるから、融雪器のメンテナンスや故障修理などの際に必要に応じて簡易に取外すこともできる。
【0028】
このように、本発明の取付金具1によれば、圧付勢ハンドル14を下降操作するだけで簡単に融雪器Bを軌条体Aの腹部側面A2側壁に強力に圧接し固定することができるので、融雪器Bの取り付けが簡単であるばかりか、列車が通過する度に起こる軌条体Aの振動や撓みによって融雪器Bが取付金具1から横ずれしたり逸脱するという事態を防止することができる。しかも伝熱機能を向上させる効果を得ることができる。また、圧付勢ハンドル14を上昇操作するだけで、簡単に融雪器Bを軌条体Aから外すことができるから、線路工事や点検、メンテナンスなどの際に融雪器B及び取付金具1を外す必要があるときには簡単に取外すことができる。
【0029】
また、上記取付金具1の全面、即ち支持部材11、把持部材12及び台座部材13の表面に耐熱性の電気的絶縁層2を形成しておくことが好ましい。このように取付金具1の全面を耐熱性の電気的絶縁層2で被覆すれば、仮に取付金具1が軌条体Aから離脱することがあっても、レ−ル間を短絡して信号故障を引き起こすことがなくなるばかりか、放熱による熱損失を防いで効率的に軌条体Aが加熱されるという副次的効果も得られる。
【0030】
さらにまた、圧付勢ハンドル14は、降下状態において、その尾部端部が固着受面部133の外面と略同一面に来るか、或いはそれより若干内側に位置する長さに設定することが好ましい。これは、圧付勢ハンドル14の尾部に、線路工事作業者等のズボンの裾が引っ掛かって圧付勢ハンドル14が持ち上がるのを防止するためである。
また、圧付勢ハンドル14の回動を阻止するハンドルロック機構を設けることもできる。このようにハンドルロック機構を設けておけば、降下状態にある圧付勢ハンドル14の回動をロックすることにより、何らかの原因でハンドル14に持ち上げる方向の力が作用しても融雪器固定状態を確保することができる。
【0031】
ハンドルロック機構は、例えば、図6(A)に示すように、圧付勢ハンドル14のテーパ部142の中央部を切除して挿入口148とする一方、例えば直方体状の胴部151の下部に装着溝部152を形成してなるくさび部材15を形成し、圧付勢ハンドル14を下降させた状態で挿入口148から圧付勢ハンドル14内にくさび部材15を挿入し、図6(B)に示すように、ハンドル装着部136における切欠き部136aの下側縁に装着溝部152を嵌合させるくさび部材15の胴部151によって圧付勢ハンドル14の回動を阻止し得るように形成することができる。また、このくさび部材15は、紐部材16等で取付金具1に連結しておくのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付金具を示す斜視図である。
【図2】本発明の構成を示す展開斜視図である。
【図3】本発明に融雪器を取付けた状態を示す側面図である。
【図4】本発明の作用機構を示す部分側面図である。
【図5】本発明を軌条体に取付けた状態を示す斜視図である。
【図6】ハンドルロック機構の一例を示す側断面図である。
【図7】従来技術の一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
A 軌条体
A1 底部
A2 腹部側面
1 取付金具
B 融雪器
11 支持部材
111 固着面部
112 傾斜面部
113 立上り部
114 下側把持片部
12 把持部材
121 固着面部
122 傾斜面部
123 押圧面部
124 上側把持片部
13 台座部材
131 板片部
132 係止片部
133 固着受面部
134 傾斜面部
135 立上げ片部
136 ハンドル装着部
138 上方膨出リブ
139 リブ
136a 切欠き部
135b 軸受孔
136c 突片
14 圧付勢ハンドル
141 ハンドル部
142 テーパ部
143 押圧頂上部
144 押圧付勢部
145 軸孔
146 軸支ピン
147 止め輪
148 挿入口
15 くさび部材
151 胴部
152 装着溝部
16 紐部材
2 電気的絶縁層
3 リベット

Claims (5)

  1. 軌条体(A)の腹部側面(A2)に融雪器(B)を取付けるための取付金具であって、
    一側端縁に係止片部(132)が形成されていて軌条体(A)の底部(A1)に差し込まれる板片部(131)と、板片部(131)の他側端縁から立ち上げた固着受面部(133)と、固着受面部(133)の上端部を前記板片部(131)上に被さるように内側上方へ屈曲させた傾斜面部(134)とで軌条体(A)の底部を抱持する抱持部を構成するとともに、前記傾斜面部(134)の上端部に軌条体(A)の腹部側面(A2)に沿うように立上げ片部(135)を形成し、この立上げ片部(135)の上端にハンドル装着部(136)を設けてなる台座部材(13)と、
    前記台座部材(13)の固着受面部(133)、傾斜面部(134)及び立上げ片部(135)の内側に沿うように固着面部(121)、傾斜面部(122)及び押圧面部(123)を形成するとともに、前記押圧面部(123)を軌条体(A)の腹部側面(A2)方向へ若干傾倒させ、且つその上端縁部に前記腹部側面(A2)方向へ屈曲した上側把持片部(124)を形成してなる把持部材(12)と、
    前記把持部材(12)の固着面部(121)及び傾斜面部(122)の内側に沿うように固着面部(111)及び傾斜面部(112)を形成し、前記傾斜面部(112)の上端に立上り部(113)を形成するとともに、立上り部(113)の上端縁部に前記腹部側面(A2)方向へ屈曲した下側把持片部(114)形成してなる支持部材(11)と、
    軸孔(145)が穿孔されたハンドル部(141)の基端部外周にテーパ部(142)、丸みのある押圧頂上部(143)及び平坦状な押圧付勢部(144)を設けてなる圧付勢ハンドル(14)とを有し、
    前記台座部材(13)の固着受面部(133)に前記把持部材(12)と支持部材(11)の固着面部(121、111)を重ねて固着して一体化されているとともに、前記立上げ片部(135)上端のハンドル装着部(136)に当該ハンドル装着部(136)に設けた軸受孔(136b)に前記軸孔(145)を軸着して圧付勢ハンドル(14)がその他端尾部を上下方向へ回動し得るように付けられてなり、
    前記上下把持片部(124、114)間に融雪器(B)を挿入した状態で圧付勢ハンドル(14)の尾部を下方へ回動させると前記ハンドル部(141)の基端部外周が押圧面部(123)を前記腹部側面(A2)方向へ押圧して融雪器(B)を腹部側面(A2)に圧接し、前記押圧付勢部(144)が押圧面部(123)に当接した位置で、融雪器(B)を腹部側面(A2)に圧接した状態のまま圧付勢ハンドル(14)を下降させた状態が維持されるように構成された軌条融雪器の取付金具。
  2. 少なくとも台座部材(13)、把持部材(12)、支持部材(11)のいずれかに弾性を与え、各部材の各面部が弾性変形し得るようにした請求項1に記載の軌条融雪器の取付金具。
  3. 台座部材(13)における少なくとも立上げ片部(135)の起立部分にリブ(139)を設け、当該立上げ片部(135)が腹部側面(A2)から遠ざかる方向へ永久変形するのを抑制するようにした請求項2に記載の軌条融雪器の取付金具。
  4. 前記取付金具の全面を耐熱性の絶縁層で覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軌条融雪器の取付金具。
  5. 圧付勢ハンドル(14)の回動を阻止し得るハンドルロック機構を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軌条融雪器の取付金具。
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