JP4194496B2 - ロック式通船ゲート - Google Patents

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本発明は、貯水池やダム湖等の取水口に塵芥や流木などが流れ込むのを防止するためにその前方に設けられる流木止め設備などに用いられる通船ゲート、さらに詳しくは、通船時船舶が接触することによりロックを解除して扉体を開扉し、通船後施錠、ロックできる形式のものに関する。
貯水池やダム湖等に設置されている流木止め設備Aの途中には、図1に示すように、集塵船や巡視船が通過できるように通船ゲートBが設けられ、常時は閉じていて塵芥、流木などが流れるのを阻止し、通船時はゲートを開いて船を通す役目をしている。
この通船ゲートBは、従来、図8及び図9に示すように、流木止め設備Aの途中にフロート1により半水没状に支持される枠体2を配置し、該枠体2に取り付けた扉支持金具2b’に扉体3を支持させ、それを片開き又は観音開きさせ得るようにしたものである。
この扉体3は施・解錠させ得るようになっており、従来の場合には、図10に示すように、扉体3の上部に位置させた可倒式の錠部材Cを手動(手あるいはボートフックその他のもの)で開閉させる方式であった。すなわち、通船時には船の前側から作業員が手動で錠部材Cを図10の点線で示すように起こして解錠し、船舶の推進力で解錠後の扉体3を開扉し、通船後再び作業員が手動で錠部材Cを図10の実線で示すように倒して施錠する方式であった。従って、通船開始から完了までに時間を要するのみならず、扉体3を施・解錠するための錠部材Cの開閉作業時に作業員が落水する可能性があった。また、従来の場合には、施・解錠作業が手動で行われるため、船舶には操縦士のほかに施・解錠作業を行う人員が必要であった。
これらの欠点を解消するために、船舶の推進力だけで解錠、開扉されるようにし、作業員の安全性の向上を図るとともに電動機等扉体を開扉するための機器を備えたものに比べて安価となるようにしたものとして、船舶の船首が扉体を推しつける力をクランク機構を介して扉体のロック装置に連動させ、船舶通過後閉扉、施錠するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−21054号公報
この場合には、クランク機構を備えているから、それだけ構造が複雑になるだけでなく、施・解錠を確実に行うためにクランク機構のシビアな製作精度が要求される。
本発明も船舶の推進力だけで解錠、開扉されるようにしたものであって、特許文献1に示す機構とは異なる機構を採用したものである。すなわち、本発明は、フロートにより半水没状に支持される枠体を有し、この枠体に開閉自在の扉体を取り付けた通船ゲートであって、開閉部分における固定側に、被固定側となる扉体にまで延び出ていてこの扉体と係脱させ得る可倒式のロック部材を備え、前記固定側となる扉体には、船舶保護材と、通船時において船舶がこの船舶保護材を押したとき扉体に対して垂直方向に回転させ得るヒンジ部材と、このヒンジ部材の下端に片方が取り付けられている可撓性を有しあるいは折曲可能な押上部材と、前記ロック部材に係合する押上ピンとを備え、前記押上部材の途中を前記押上ピンに係合させたことを特徴とするものである。
通船時において、船舶が図4(a)に示すように船舶保護材を押すと、それに連動してヒンジ部材が図4(b)に示すように垂直方向に回転し、その下端に片方が取り付けられている可撓性を有しあるいは折曲可能な押上部材がヒンジ部材に引かれる。すると、図4(a)の実線ならびに図4(b)の鎖線で示すように撓んでいた、あるいは、図5(a)に示すように折曲していた押上部材が、図4(b)の実線あるいは図5(b)に示すようにほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸び、いずれの場合もその最下点が上昇し、それに伴って押上ピンが図4(c)の実線で示すように押し上げられ、これと係合しているロック部材を押し上げる。従って、被固定側となる扉体と係合しているロック部材の係合が解、解錠することができる。そして、船舶の推進力でその扉体を開扉することができる。
通船後は船舶が船舶保護材を押さなくなるから、ヒンジ部材は自重により元の位置に戻り、ほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸びていた可撓性を有する押上部材は撓められ、あるいは、ほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸びていた折曲可能な押上部材は折れ曲がり、いずれの場合も今まで押し上げていた押上ピンを開放する。すると、押上ピンは自重により下がり、これに押し上げられていたロック部材も自重により下がって、通船後開いていた被固定側となる扉体が閉まると、この扉体に係合せしめられる。従って、ロック部材を被固定側となる扉体に係合させることができ、施錠、ロックできる。すなわち、通船時船舶が接触することによりロックを解除して扉体を開扉し、通船後施錠、ロックできる。
このように、船舶の推進力だけで解錠することができるから、作業員の安全性の向上を図ることができるのみならず、利便性が大幅に向上する。また、電動機等扉体を開扉するための高価な機器を備えていないから、そのような機器を備えたものに比べて安価となる。特に、ヒンジ部材を用いて船舶の接触によりそれを垂直方向に回転させる方式を採用したから、他の部材への荷重負担が軽減されるのみならず、船舶の乾舷の高さ方向のバラつきに対応させやすいという特長を有する。また、ヒンジ部材を用いることにより、シビアな製作精度を要求されないヒンジ方式となるから、少なくとも製作効率が良い。
押上部材として、ワイヤロープ、チェン、ヒンジ結合された2本の作動杆など少なくとも可撓性を有しあるいは折曲可能であって、この片側がヒンジ部材の回転により引っ張られたとき撓んでいる部分あるいは折曲している部分が水平状ないしそれに近い状態に伸びて最下点が上昇するものを用いることができる。
このような押上部材を用いることにより、簡単な機構でロック部材の係合を解て解錠でき、通船後施錠、ロックできるのみならず、構造もシンプルで製作効率も良い。
ヒンジ部材に対する船舶保護材の上下方向の取付位置を調整可能としておくのがよい。このようにしてあると、ヒンジ部材に対する船舶保護材の取付位置を容易に調整できるので、船舶の乾舷により適応させ易い。
体から吊り下げられているウエイトと、扉体に取り付けられていて前記ウエイトを吊り下げるためのワイヤロープと、扉体を取り付けるための枠体に取り付けられていて前記ワイヤロープの途中を掛架するガイドローラとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えたものとすることができる。この場合には、扉体から吊り下げられているウエイトの重みを利用した極めて簡単な機構で、開扉された扉体を閉扉することができる。
体に扉体を開閉自在に取り付けるためのテーパー型ヒンジと、このヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねとねじりばねとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えたものとするとよい。
この場合には、テーパー型ヒンジにより枠体に取り付けられている扉体が、このヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねの圧縮力とねじりばねのねじり力により、テーパー型ヒンジの枢軸を中心にして閉まる。従って、開扉された扉体を閉扉することができる。
体に扉体を開閉自在に取り付けるために通常用いられるヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねとねじりばねと補助的に扉体から吊り下げられているウエイトとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えたものとするとよい。
この場合には、通常のヒンジにより枠体に取り付けられている扉体が、このヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねの圧縮力とねじりばねのねじり力と補助的に扉体から吊り下げられているウエイトの重みにより、通常用いられるヒンジの枢軸を中心にして閉まる。従って、開扉された扉体を閉扉することができる。
体から枠体内に延び出させたワイヤロープを枠体内で掛架する動滑車とこれに取り付けられているウエイトとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えたものとしてもよい。この場合には、たとえ水深がない場合でもウエイトが着底しないため、扉体の閉扉が可能となり、扉体からウエイトを吊り下げる場合に比べて極めて有利である。
本発明は、片開き式の扉、観音開き式の扉のいずれにも適用できる。片開き式の扉に適用する場合には、開閉部分における固定側に、被固定側となる扉体、すなわち、開扉側にまで延び出ていてこれと係脱させ得る可倒式のロック部材を設け、前記扉体には、船舶保護材と、通船時において船舶がこの船舶保護材を押したとき扉体に対して垂直方向に回転させ得るヒンジ部材と、このヒンジ部材の下端に片方が取り付けられている可撓性を有しあるいは折曲可能な押上部材と、前記ロック部材に係合する押上ピンとを備え、前記押上部材の途中を前記押上ピンに係合させておけばよい。
観音開き式の扉に適用する場合には、二枚の扉体のうちの一方をもう一方の扉体に固定できればよいから、この場合には、二枚の扉体のうちいずれか一方に、相手側の扉体にまで延び出ていてこれと係脱させ得る可倒式のロック部材を設け、前記二枚の扉体のうち少なくともいずれか一方に、船舶保護材と、通船時において船舶がこの船舶保護材を押したとき扉体に対して垂直方向に回転させ得るヒンジ部材と、このヒンジ部材の下端に片方が取り付けられている可撓性を有しあるいは折曲可能な押上部材と、前記ロック部材に係合する押上ピンとを備え、前記押上部材の途中を前記押上ピンに係合させておけばよい。
請求項1記載のロック式通船ゲートによれば、ヒンジ部材を用いて船舶の接触によりそれを垂直方向に回転させる方式を採用したから、他の部材への荷重負担が軽減されるのみならず、船舶の乾舷の高さ方向のバラつきに対応させやすいという特長を有する。また、ヒンジ部材を用いることにより、シビアな製作精度を要求されないヒンジ方式となるから、製作効率が良い。
請求項2記載のロック式通船ゲートによれば、簡単な機構でロック部材の係合を解て解錠でき、通船後施錠、ロックできるのみならず、構造もシンプルで製作効率も良い。
請求項3記載のロック式通船ゲートによれば、ヒンジ部材に対する船舶保護材の上下方向の取付位置を容易に調整できるので、船舶の乾舷により適応させ易いという効果がある。
請求項記載のロック式通船ゲートによれば、扉体から吊り下げられているウエイトの重みを利用した極めて簡単な機構で、開扉された扉体を閉扉することができるから、ロック部材が少なくとも相手側の扉体に施錠、ロックされた閉扉状態を極めて簡単な機構で維持できる効果がある。
請求項記載のロック式通船ゲートによれば、テーパー型ヒンジとこのヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねの圧縮力とねじりばねのねじり力により、開扉された扉体を閉扉することができるから、ロック部材が少なくとも相手側の扉体に施錠、ロックされた閉扉状態を維持できる効果がある。
請求項記載のロック式通船ゲートによれば、通常用いられるヒンジとこのヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねの圧縮力とねじりばねのねじり力と補助的に扉体から吊り下げられているウエイトの重みにより、開扉された扉体を閉扉することができるから、ロック部材が少なくとも相手側の扉体に施錠、ロックされた閉扉状態を維持できる効果がある。
請求項記載のロック式通船ゲートによれば、たとえ水深がない場合でもウエイトが着底しないため、扉体の閉(閉扉)が可能となり、この点において、扉体からウエイトを吊り下げる場合に比べて極めて有利である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
流木止め設備Aは、図1に示すように、貯水池やダム湖等の取水口の前方に設置されるものであり、その途中には通船ゲートBが設けられている。
図2、図3に、本発明の通船ゲートBの概要を示す。なお、図7〜図9に示す従来のものと根本的に異なる所は船舶の推進力だけで解錠して再び施錠できるか否かの点のみであるから、それ以外で両者共通するものについては同じ図面符号を付すこととする。
ここに示す通船ゲートBは、左右二つのフロート1,1により半水没状に支持されるU字状の枠体2が配置され、該枠体2には通常用いられるヒンジ2b'を介して観音開き式に開閉させ得る二枚の扉体3,3を設け、両扉体3,3を施・解錠し得るようにしたものである。左右二枚の扉体3,3は、図2の実線と鎖線とで示すように開閉自在である。左右二枚の扉体3,3の下方には、それらに対応させてワイヤ取付金具13,13を取り付け、これによりウエイト12を吊り下げるためのワイヤロープ14を左右二枚の扉体3,3にそれぞれ定着するとともに、各ワイヤロープ14,14の途中を前記枠体2にそれぞれ取り付けたガイドローラ15,15に掛架し、各ワイヤロープ14,14の下端にウエイト12,12がそれぞれ取り付けられている。左右二枚の扉体3,3を押し開いて船舶Cが通過すると、ウエイト12の重みによって左右二枚の扉体3,3を閉じることができる。すなわち、開扉された扉体を閉扉することができる。なお、枠体2にはプラットホーム2aが設けられている。
両扉体3,3はそれぞれの扉枠3a,3aに網3b,3bを張ったもので、その高さは流木止め設備Aの高さと同じもしくはそれ以上にしてある。また、両扉体3,3にはフロート4,4を取り付けて水中重量を減ずるようにしてある。なお、網3bの周縁部は結束ロープで扉枠3aに結び付けてある。
両扉体3,3のうちの一方の扉体(図2、図3、図4(c)の右側の扉体)には、相手側の扉体(図2、図3、図4(c)の左側の扉体)にまで延び出ていてこれと係脱させ得る可倒式のロック部材5が軸を中心として回動し得るように取り付けられている。このロック部材5は両扉体3,3にそれぞれ形成されている溝3c,3cに嵌合させることができるものであって、これが相手側の扉体3の溝3cに嵌合すると、その扉体3をロックすることになる。そして、両扉体3,3のうちの一方の扉体(図2、図3、図4(c)の右側の扉体)に形成されている溝3cの直下には、ロック部材5と係合させ得る押上ピン5aが上下移動可能に配置されている。
この扉体3(図2、図3、図4(c)の右側の扉体)の前後両側(図2の上下両側、図4(a)、(b)の左右両側)には、水平方向の軸6aを中心として垂直方向に回転させ得るヒンジ部材6,6がそれぞれ取り付けられている。そして、両ヒンジ部材6,6には、取付腕6bを介して図3において左右方向に並ぶ3つの船舶保護材7,7が取り付けられている。
また、両ヒンジ部材6,6の下端には、図4(a)、(b)に示すように、可撓性を有する1つの押上部材8の両端がそれぞれ取り付けられており、この押上部材8の途中である撓んでいる部分を前記押上ピン5aの下端に取り付けられているローラ9に係合させてある。
可撓性を有する押上部材8として、例えば、ワイヤロープ、チェンなど少なくとも可撓性を有していて、この片側がヒンジ部材6の回転により引っ張られたとき撓んでいる部分が水平状ないしそれに近い状態に伸びて最下点が上昇する形式のものを挙げることができる。
また、可撓性を有する押上部材8の代わりに、図5(a),(b)に示すように、ヒンジ結合された2本の作動杆など少なくとも折曲可能であって、この片側がヒンジ部材6の回転により引っ張られたとき折曲している部分が水平状ないしそれに近い状態に伸びて最下点が上昇する形式の押上部材8aを用いることができる。折曲可能なこの押上部材8aも、可撓性を有する押上部材8の場合と同じように機能する。
前記船舶保護材7は、例えば図4(a),(b)において図面符号7aで示すように、一組のボルトとナットなどからなる締結具を用いてヒンジ部材6に取り付けておくことができる。
このような方法で船舶保護材7がヒンジ部材6に取り付けられていると、締結具7aを締め付けたり緩めるだけで、ヒンジ部材6に対する船舶保護材7の上下方向の取付位置を容易に調整できるので、船舶の乾舷により適応させ易い。特に、本通船ゲートの設置現場においてもその調整を容易に行うことができるので、極めて有利である。
以上述べた装置が、通船時において船舶Cが船舶保護材7を押したときロック部材5と係合して相手側の扉体3に対するロック部材5の係合を解き、通船後の閉扉時において相手側の扉体3に前記ロック部材5を係合させるロック手段である。
通船ゲートBとなる閉扉状態の左右二枚の扉体3,3に、例えば、図2及び図4(a)の矢印方向から船舶Cが近づいてきて、図4(b)に示すように船舶保護材7を押すと、それに連動してヒンジ部材6が同図に示すように水平方向の軸6aを中心として垂直方向に回転し、その下端に片方が取り付けられている可撓性を有する押上部材8あるいは折曲可能な押上部材8aがヒンジ部材6に引かれる。
すると、図4(a)の実線ならびに図4(b)の鎖線で示すように撓んでいた押上部材8が、図4(b)の実線で示すようにほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸び、あるいは、図5(a)に示すように折曲していた押上部材8aが、図5(b)に示すようにほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸び、いずれの場合もその最下点が上昇し、それに伴って押上ピン5aの下端に取り付けられているローラ9を介して、あるいは、押上部材8aが直接機能し、いずれの場合も押上ピン5aが図4(c)の実線で示すように押し上げられ、これと係合しているロック部材5を押し上げる。
従って、今まで左側の扉体3の溝3cに嵌まっていたロック部材5が、図4(c)の実線で示すように、左側の扉体3の溝3cから外れ(右側の扉体3の溝3cでは、その浅い所に嵌まったままである)、少なくとも被固定側となる扉体3(図2、図3、図4(c)の左側に現れる)に対するロック部材5の係合が解け、船舶Cの推進力だけで解錠することができる。そして、船舶Cの推進力でその扉体3,3を開扉することができる。
通船後、ウエイト12の重みによって両扉体3,3はヒンジ2b'の枢軸を中心にして閉まる。そして、通船後は船舶Cが船舶保護材7を押さなくなるから、ヒンジ部材6は自重により元の位置に戻り、それに伴ってほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸びていた押上部材8は撓められ、ローラ9を介してロック部材5を押し上げていた押上ピン5aを、あるいは、ほぼ水平状ないしそれに近い状態に伸びていた押上部材8aは折れ曲がり、ロック部材5を押し上げていた押上ピン5aを、いずれの場合も開放する。
従って、押上ピン5aは自重により下がり、これに押し上げられていたロック部材5も図4(c)に示すように自重により閉じられた左側の扉体3の溝3cに落ちて係合せしめられ(右側の扉体3の溝3cでは、その深い所に位置する)、施錠、ロックすることができる。
このように、通船時、船舶Cが接触することによりロックを解除して二枚の扉体3,3を開扉し、通船後、施錠、ロックすることができる。
二枚の扉体3,3を開扉するに当っては、船舶Cの推進力だけで解錠することができるから、作業員の安全性の向上を図ることができるのみならず、利便性が大幅に向上する。
また、電動機等扉体を自動的に開扉するための高価な機器を備えていないから、そのような機器を備えたものに比べて安価となる。
特に、ヒンジ部材6を用いて船舶Cの接触によりそれを垂直方向に回転させる方式を採用したから、他の部材への荷重負担が軽減されるのみならず、船舶の乾舷の高さ方向、すなわち、水面上の高さ方向のバラつきに対応させやすいという特長を有する。
例えば、船舶Cが接触することによりロックを解除するための機構として、水平状にスライドするアームを用い、それにより押上ピン5aを押し上げる方式を採用した場合には、船舶Cの乾舷が高さ方向において異なると、前記アームの作用点が軸線上から遠くなり、正常にスライドさせにくいのみならず、アームに無理な力が掛かる。
これに対して、ヒンジ部材6を用いて船舶Cの接触によりそれを垂直方向に回転させる方式を採用した場合には、船舶Cが船舶保護材7を押す位置が高さ方向において多少異なっても、回動させるべきヒンジ部材6の動きに与える影響は少なく、機能が安定するので、それだけ有利である。
また、ヒンジ部材6を用いることにより、シビアな製作精度を要求されないヒンジ方式となるから、少なくとも製作効率が良い。
例えば、船舶Cが接触することによりロックを解除するための機構として、水平状にスライドするアームを用い、それにより押上ピン5aを押し上げる方式を採用した場合には、アームが精密にスライドするようにするために製作時極めて高い精度が要求されるため、それだけ製造コストが掛かるのみならず、納期にも悪影響を及ぼしていた。
これに対して、ヒンジ部材6を用いて船舶Cの接触によりそれを垂直方向に回転させる方式を採用した場合には、上述したような高精度を要求されることはないから、それだけコストダウンを図ることができるだけでなく、納期短縮につながる。
また、船舶Cが接触することによりロックを解除するための機構として、水平状にスライドするアームを用い、それにより押上ピン5aを押し上げる方式を採用した場合には、想定できない衝撃を受けて水平状にスライドさせるべきアームが変形すると、開閉という最も重要な機能の停止に直結してしまう。
これに対して、ヒンジ部材6を用いた場合には、変形も起こりにくいから、想定できない衝撃によりたとえ変形しても開閉機能の停止に直結する可能性は少ない。
本通船ゲートにおいては、開扉された扉体3を閉扉する装置が備えられている。
この装置の最も簡単な機構は、図3及び従来例を示す図9に示すように、扉体3から吊り下げられているウエイト12を用いる場合である。すなわち、左右二枚の扉体3,3の下方にそれらに対応させてワイヤ取付金具13,13を取り付け、これによりウエイト12を吊り下げるためのワイヤロープ14を左右二枚の扉体3,3にそれぞれ定着するとともに、各ワイヤロープ14,14の途中を前記枠体2にそれぞれ取り付けたガイドローラ15,15に掛架し、各ワイヤロープ14,14の下端に、ウエイト12,12を取り付ける。本実施形態の場合も従来例を示す図9の場合も、ウエイト12を取り付ける方式は同じである。従って、同じ部材については同じ図面符号で示してある。
左右二枚の扉体3,3を押し開いて船舶Cが通過すると、ウエイト12の重みによって左右二枚の扉体3,3を閉じることができる。この場合には、扉体から吊り下げられているウエイトの重みを利用した極めて簡単な機構で、開扉された扉体を閉扉することができる。
また、開扉された扉体を閉扉する装置として、例えば、図6に示すように、観音開き式に開閉させ得る二枚の扉体3,3を前記枠体2に取り付けるためのテーパー型ヒンジ2bとこのテーパー型ヒンジ2bの枢軸に取り付けられている圧縮ばね10とねじりばね11とを挙げることができる。この圧縮ばね10の圧縮力とねじりばね11のねじり力により、開いている両扉体3,3をテーパー型ヒンジ2bの枢軸を中心にして閉じることができる。すなわち、開扉された扉体を閉扉することができる。
また、開扉された扉体を閉扉する装置として、上記の場合とは別に、枠体2に扉体3を開閉自在に取り付けるために通常用いられるヒンジ(例えば、図8、図9において、図面符号2b’で示す扉支持金具など)の枢軸に取り付けられている圧縮ばねとねじりばねと補助的に扉体3から吊り下げられているウエイト12とを挙げることができる。この場合には、通常用いられるヒンジにより枠体2に取り付けられている扉体3が、このヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねの圧縮力とねじりばねのねじり力と補助的に扉体3から吊り下げられているウエイト12の重みにより、通常のヒンジの枢軸を中心にして閉まる。従って、開扉された扉体を閉扉することができる。
さらに、図3及び図9に示す場合とは異なるウエイト取付方式も考えられる。例えば、図7に示すように、左右二枚の扉体3,3の下方にそれらに対応させてワイヤ取付金具13a,13aを取り付け、これによりワイヤロープ14aの一端を左右二枚の扉体3,3にそれぞれ定着するとともに、各ワイヤロープ14a,14aの途中を前記枠体2内に配置した方向転換ローラ15aにより水平状に延び出させ、さらに、別の方向転換ローラ15aにより直角に方向転換させて枠体2の垂直方向上端近くまで延長し、この枠体2の上端近くに配置した別の方向転換ローラ15aによりさらに方向転換させるとともに、動滑車16に掛架した後の端部を枠体2の上端近くに定着し、前記動滑車16にウエイト12aを取り付けた場合を挙げることができる。
この方式は、少なくとも各ワイヤロープ14a,14aの途中以遠とウエイト12aとを枠体2内に収納できるようにしたものである。この方式を採用した場合には、たとえ水深がない場合でもウエイト12aが着底しないため、扉体3の閉(閉扉)が可能となり、この点において、扉体3からウエイト12を吊り下げる場合に比べて極めて有利である。
扉体3が閉扉しているとき、両ウエイト12a,12aは図7の実線の位置にあり、船舶Cにより左右二枚の扉体3,3が押し開かれると、両ワイヤロープ14a,14aは引き出され、それに伴って両ウエイト12a,12aは図7の鎖線の位置にくる。
左右二枚の扉体3,3を押し開いて船舶Cが通過すると、各ウエイト12a,12aの重みによって左右二枚の扉体3,3を閉じることができる。左右二枚の扉体3,3が閉じると、図7の鎖線の位置にあった両ウエイト12a,12aは図7の実線の位置に戻る。
上に例示したように、開扉された扉体を閉扉する装置が備えられていると、通船後、開扉された左右二枚の扉体3,3は上述したように閉扉するとともに、閉扉された図2、図3、図7の右側の扉体3に取り付けられているロック部材5が、上述したように両扉体3,3にそれぞれ形成されている溝3c,3cに嵌まり込み、施錠、ロックすることができる。
そして、ここに示す場合には、通船ゲートBを船舶Cが通過する際、その推進力だけで左右二枚の扉体3,3を解錠、開扉することができ、逆に、通船後においては、左右二枚の扉体3,3を施錠、ロックすることができる。従って、左右二枚の扉体3,3の解錠、開扉ならびに施錠作業の安全性を向上させることができるのみならず、利便性が大幅に向上する。また、電動機等扉体3を開扉するための高価な機器を備えていないから、それらを備えたものに比べて安価となる。
特に、ヒンジ部材を用いて船舶の接触によりそれを垂直方向に回転させる方式を採用したから、他の部材への荷重負担が軽減されるのみならず、船舶の乾舷の高さ方向のバラつきに対応させやすいという特長を有する。また、ヒンジ部材を用いることにより、シビアな製作精度を要求されないヒンジ方式となるから、少なくとも製作効率が良い。
ここには、観音開き式の二枚扉に本発明を適用した場合を例示した。この場合には、二枚の扉体3,3のうちの一方をもう一方の扉体3に固定できれば良いから、この場合には、二枚の扉体3,3のうちのいずれか一方(例えば、図2、図3、図7の右側に現れる扉体3)に、ロック部材5を取り付け、少なくとも相手側の扉体(図2、図3、図7の左側に現れる扉体3)に、前記ロック部材5を嵌め込むための溝3cを形成しておけばよい。
開閉部分における被固定側と開閉部分における固定側との位置関係を逆にしても良く、その場合には、ロック部材5を設ける位置と、前記溝3cを設ける位置とを逆にすれば良い。
また、本発明はここに例示した観音開き式の二枚扉の場合のほか、片開き式の一枚扉にも適用することができる。この場合には、観音開き式の二枚扉の場合とは異なって枠体2に扉体3を固定するのが普通であり、片開き式の一枚扉にロック部材5を設け、枠体2側に溝3cを設ける。
本ロック式通船ゲートは、貯水池やダム湖等の取水口に塵芥や流木などが流れ込むのを防止するためにその前方に設けられる流木止め設備に用いるのに最も適しているが、この場合のみに限定されるものではない。
通船ゲートを有する流木止め設備の設置状態を示す平面図である。 本発明の通船ゲートの一例を示す平面図である。 本発明の通船ゲートの一例を示す正面図である。 通船ゲートの施・解錠機構の一例を示す概略図で、(a)は作動前の状態を、(b)は作動後の状態を示し、特に、(c)においては、ロック部材で施錠されている状態を鎖線で、解錠されている状態を実線で示す。 通船ゲートの施・解錠機構の別の例を示す概略図で、(a)は作動前の状態を、(b)は作動後の状態を示す。 本発明の通船ゲートにおける、開扉された扉体を閉扉する装置の一例を示す拡大正面図である。 開扉された扉体を閉扉するための別の装置を備えている通船ゲートを示す正面図である。 従来の通船ゲートの一例を示す平面図である。 従来の通船ゲートの一例を示す正面図である。 従来の手動による施・解錠装置の一例を示す拡大正面図である。
符号の説明
2…枠体、2b…テーパー型ヒンジ、3…扉体、3c…溝、5…ロック部材、5a…押上ピン、6…ヒンジ部材、6a…軸、7…船舶保護材、7a…締結具、8,8a…押上部材、9…ローラ、10…圧縮ばね、11…ねじりばね、12,12a…ウエイト、13,13a…ワイヤ取付金具、14,14a…ワイヤロープ、15…ガイドローラ、15a…方向転換ローラ、16…動滑車、A…流木止め設備、B…通船ゲート、C…船舶。

Claims (7)

  1. フロートにより半水没状に支持される枠体を有し、この枠体に開閉自在の扉体を取り付けた通船ゲートであって、開閉部分における固定側に、被固定側となる扉体にまで延び出ていてこの扉体と係脱させ得る可倒式のロック部材を備え、前記固定側となる扉体には、船舶保護材と、通船時において船舶がこの船舶保護材を押したとき扉体に対して垂直方向に回転させ得るヒンジ部材と、このヒンジ部材の下端に片方が取り付けられている可撓性を有しあるいは折曲可能な押上部材と、前記ロック部材に係合する押上ピンとを備え、前記押上部材の途中を前記押上ピンに係合させたことを特徴とするロック式通船ゲート。
  2. 押上部材が、ワイヤロープ、チェン、ヒンジ結合された2本の作動杆など少なくとも可撓性を有しあるいは折曲可能であって、この片側がヒンジ部材の回転により引っ張られたとき撓んでいる部分あるいは折曲している部分が水平状に伸びて最下点が上昇するものであることを特徴とする請求項1記載のロック式通船ゲート。
  3. ヒンジ部材に対する船舶保護材の上下方向の取付位置を調整可能ならしめたことを特徴とする請求項1又は2記載のロック式通船ゲート。
  4. 体から吊り下げられているウエイトと、扉体に取り付けられていて前記ウエイトを吊り下げるためのワイヤロープと、扉体を取り付けるための枠体に取り付けられていて前記ワイヤロープの途中を掛架するガイドローラとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えていることを特徴とする請求項記載のロック式通船ゲート。
  5. 体に扉体を開閉自在に取り付けるためのテーパー型ヒンジと、このヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねとねじりばねとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えていることを特徴とする請求項記載のロック式通船ゲート。
  6. 体に扉体を開閉自在に取り付けるために通常用いられるヒンジの枢軸に取り付けられている圧縮ばねとねじりばねと補助的に扉体から吊り下げられているウエイトとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えていることを特徴とする請求項記載のロック式通船ゲート。
  7. 体から枠体内に延び出させたワイヤロープを枠体内で掛架する動滑車とこれに取り付けられているウエイトとで構成される、開扉された扉体を閉扉する手段を備えていることを特徴とする請求項記載のロック式通船ゲート。
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