JP4637247B2 - ロック機能付き通船ゲート - Google Patents

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Description

本発明は、人工湖やダム湖等に設置される流木止めフェンスに取り付け、このフェンスによって隔てられている水域間において船の通航を可能にするロック機能付き通船ゲートに関する。
流木止めフェンス(以下、フェンスという場合もある)に用いる通船ゲートは、フェンスのあいだに連結した状態で設けられており、通常、船で押し開くことができる扉を備えている。扉は、フロートを装着して水面に浮かべたU字型の枠体の左右の支柱に一枚ずつ取り付けられており、これらの扉が不用意に開かないようにするための施錠装置を備えている。
このような施錠装置を備えたロック機能付き通船ゲートは、一般的に、船が通過する際、扉に設けられている操作部に船を押し当てると解錠することができ、通船後は扉が自動的に閉まって施錠される仕組みになっている。
詳しくは、片側の扉に、閂部材が一端部で支持されて上下方向に回転可能になっており、もう片側の扉には、閂部材が係合する溝部を上面に備えた閂受部が設けられ、操作部に船を押し当てると、閂部材が押し上げられて閂受部の溝部から外れることにより扉が解錠される。また、扉が閉じたときには、閂部材が閂受部の溝部に自動的に係合して施錠される。操作部は、扉を貫通した状態で設けられてフェンスの内外方向に可動するスライドアームと、スライドアームに固定され上面にV型の傾斜面が形成されているブイプレート、および、ブイプレートの上面に下端部が当接し、ブイプレートの移動に伴って上下動する押上部材とで構成されている。押上部材の上部は、閂受部の下側から溝部に貫通しており、上方向へ移動することによって閂部材を押し上げて溝部から外すことができる。
閂受部の上面は、溝部からフェンスの内外方向に向かってそれぞれ下り勾配になるように形成され閂部材の案内部が設けられている。この案内部によって扉が閉まる際に閂部材を誘導し閂受部の溝部に係合させることができる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3757201号公報(第5および6頁、第2〜7図)
しかしながら、上記通船ゲートの施錠装置は、スライドアームがフェンスの内外方向にスライドする構造であるため扉の両面に出っ張り部分が多くなり、また、通船後はスライドアームを元の待機位置に戻さなければならないため、そのための復帰装置が必要で構造が複雑になる。
そこで本発明は、コンパクトで、かつ、構造がシンプルなロック機能付き通船ゲートを提供することを目的としている。
請求項1のロック機能付き通船ゲートは、流木止めフェンスの一部に設けられ同流木止めフェンスによって隔てられた水域間において船の通航を可能にする通船ゲートであって、通航方向に押し開くことができる扉と施錠装置とを具備し、同施錠装置が、上下方向に回転自在の閂部材と、同閂部材を係脱可能な閂受部と、前記閂部材と前記閂受部との係合状態を解除する操作部とを備えたロック機能付き通船ゲートにおいて、前記操作部が、前記扉と略平行に設けられている横軸に偏心した状態で取り付けられて、前記横軸の軸心を中心に回転可能になっており、通航方向に押されることによって回転し、前記閂部材を上方向に回転させることで前記閂受部との係合状態を解除するように構成されており、前記横軸が、前記扉の両側にそれぞれ設けられており、前記各横軸には前記操作部が取り付けられ、同各操作部が、通航方向に押されることによって回転し前記閂部材を押し上げることで、前記閂部材が上方向に回転し前記閂受部との係合状態が解除され、前記各横軸に取り付けられている操作部が、互いに外周面を当接した状態で配置されていることを特徴とする。
このロック機能付き通船ゲートは、前記各操作部に前記船を押し当てると、前記操作部は前記横軸の軸心を中心に通航方向に回転し、前記閂部材を押し上げて前記係合状態を解除して前記扉を解錠することができる。前記操作部は、振り子のように回転して前記扉を解錠することができるので、前記扉の両面に配置していても、従来のスライド式に比べて前記扉の両面の出っ張りを抑えることができる。また、前記操作部は前記扉の両面に配置されているので、前記フェンスによって隔てられた両方の水域からの通船が可能である。
さらには、前記扉の両面にある前記操作部が前記横軸の長さ方向において同じ位置になるので、前記横軸の長さ方向において前記操作部をコンパクトにすることができる。
請求項2のロック機能付き通船ゲートは、各操作部にそれぞれ、前記横軸の軸心を回転中心とする、円弧状の貫通孔を設け、かつ、同貫通孔内を移動自在なスライダを設けて、同各スライダと前記閂部材とをそれぞれ連結杆により連結し、前記各スライダが、前記操作部が通航方向に押されて回転した場合にのみ前記貫通孔に係止されて上方に移動し、これにより前記連結杆を介して前記閂部材を持ち上げる構成とすることを特徴としている。
このロック機能付き通船ゲートは、前記操作部の回転運動を前記連結杆によって前記閂部材に伝達し、前記閂部材を押し上げることができるので、前記操作部と前記閂部材とのあいだに適当な距離を設けることができ、前記操作部を前記船が押し易い位置に配置することができる。
請求項3のロック機能付き通船ゲートは、操作部の下端部と閂部材とを、索状体又は直列に連結された複数のリンクによって連結し、前記操作部を通船方向に押して回転させることで、前記閂部材を、前記索状体又は直列に連結された複数のリンクを介して持ち上げて上方向に回転させることで、閂受部との係合状態を解除するように構成することを特徴としている。
このロック機能付き通船ゲートは、前記操作部を、前記閂部材の上方に配置させることができるので、前記閂部材の前記扉における位置に関係なく、船を押し当て易い位置に設けることができる。
請求項4のロック機能付き通船ゲートは、操作部に、防舷材を設けることを特徴とことを特徴としている。
このロック機能付き通船ゲートは、前記操作部を押す前記船の船体と、前記操作部とを保護することができる。
請求項5のロック機能付き通船ゲートは、各操作を、横軸の長さ方向に厚みを有する略円板状に形成することを特徴している。
このロック機能付き通船ゲートは、前記操作部の構造をシンプルにして軽量化を図ることができる。
請求項6のロック機能付き通船ゲートは、扉を閉める方向に付勢する付勢手段を設け、前記閂受部の上面は前記扉の側方から見て山型になるようにし、上端部に溝状の係合部を前記扉の幅方向に沿って形成して、前記係合部に前記閂部材が落ち込むことで前記係合状態となるようにし、前記係合部の両側の斜面を、前記閂部材を持ち上げて前記係合部に導くための案内部にすることを特徴としている。
このロック機能付き通船ゲートは、前記扉が閉じる際、前記閂部材が前記案内部によって持ち上げられ前記係合部へと導かれるため、前記扉が閉じると自動的に施錠される。なお、前記付勢手段は、例えば、戻りばねや重錘式などを用いることができる。
請求項1のロック機構付き通船ゲートは、操作部がコンパクトで、かつ、シンプルな構造になるので船による操作がしやすく、また、操作部の回転運動によって閂部材を上方向に回転させる構造になっているため解錠がしやすく、通船がスムーズに行える。くわえて、操作部が横軸の長さ方向においてコンパクトになっており、かつ、各操作部は外周面を互いに当接した状態になっているので不用意に回転することがなく、誤作動を生じにくい。
請求項2のロック機構付き通船ゲートは、操作部を船で押しやすい高さに設けることができるので、通船がスムーズに行えるようになる。
請求項3のロック機構付き通船ゲートは、操作部を船で押しやすい高さに位置させることができるので、通船がスムーズに行えるようになる。
請求項4のロック機構付き通船ゲートは、耐久性が向上するとともに、船体を傷つけずに通船させることができる。
請求項5のロック機構付き通船ゲートは、操作部を円板状にすることによって軽量化し、水面における設置が容易になる。
請求項6のロック機構付き通船ゲートは、通船後は、自動的に扉が閉じて施錠されるので、扉を閉じる作業が不要になり、通船をスムーズにすることができる。
本発明にかかるロック機能付き通船ゲートの実施形態を示す正面図。 (a)は図1のロック機能付き通船ゲートの平面図で、(b)は側断面図。 (a)は図1のロック機能付き通船ゲートの施錠装置部分を示す部分拡大正面図で、(b)はその平面図で、(c)は施錠装置を側方から見た場合の概略図。 施錠装置が解除されるまでを順番に示した説明図で、(a)は施錠装置の正面図で、(b)は側方から見た場合の概略図。 扉が開いた状態を示すロック機能付き通船ゲートの平面図。 施錠装置が施錠されるまでを順番に示した説明図で、(a)は側方から見た場合の概略図で、(b)は施錠装置の正面図。 施錠装置の別の実施形態において解錠されまでを順番に示した説明図であり、(a)は側方から見た場合の概略図で、(b)は正面図。 施錠装置のさらに別の実施形態において解錠されまでを順番に示した説明図であり、(a)は側方から見た場合の概略図で、(b)は正面図。に設置した状態を示す平面図。 (a)・(b)は、施錠装置のさらにまた別の実施形態の解錠される様子を示した図であり、(a)は、扉の側方から見たときの様子を示し、(b)は、扉の正面から見たときの様子を示している。(c)は、図(a)・(b)の施錠装置において、ワイヤーの代わりに直列に連結した複数のリンクを用いた例を示している。
以下に、本発明にかかるロック機能付き通船ゲートの実施形態について、図1〜9を参照しつつ説明する。なお、構造的又は機能的に同一のものは同じ符号を付して示している。
図1および図2に示しているように、ロック機能付き通船ゲート(以下、単に通船ゲートと表現することもある)1は、流木止めフェンス(以下、単にフェンスと表現することもある)2の所定箇所にフェンス2のあいだに連結するかたちで設置されている。この通船ゲート1は、両開きの扉3を有しており、各扉3は、フロート4が装着され水面に浮かんだ状態になっているU字型の枠体5の支柱5aに、それぞれヒンジを介して連結されており、フェンス2の内側と外側との両方向に開閉可能になっている。各扉3には全面にポリエチレン製の角目のネット6が張られており、水が扉3を通過して自由に流通できるようになっている。
フェンス2は、横長に設けられているポリエチレン製の角目を有するネット7の上部に、複数のフロート8が長さ方向に所定の間隔で配置され、かつ、重錘用のウエイトチェーン9が下端部に取り付けられたものである。
枠体5に装着されているフロート4は、直方体のフロート収容部4aに発泡スチロール4bを収納したもので、各支柱5aの上部にフェンス2の内側と外側とにそれぞれ一つずつ取り付けられている。これらのフロート4の浮力は、扉3の上部が水上に浮上した状態になるように調整されている。また、各支柱5aに取り付けられている二つのフロート4のうちの一方には、逆U字型の作業用手摺9が取り付けられている。
各扉3は、重錘式の付勢手段10により、自動的に閉じる仕組みになっている。この付勢手段10は、扉3の下部に一端部を連結したワイヤー10aの他端部を、枠体5の横梁5bに設けたガイドローラ10bに通してから重錘付の滑車10cに巻き掛けたのち横梁5bに固定され、扉3が開かれると滑車10cが上昇して重錘が持ち上げられるようになっている(図2(b)参照)。
通船ゲート1には、扉3が不用意に開かないようにするための施錠装置11が設けられており、図3(a)〜(c)に示すように、片側の扉3に取り付けられている閂部材12が、もう片側の扉3に設けられている閂受部13の溝状の係合部13aに係合し施錠される構造になっている(閂受部13と閂部材12との関係を説明するため閂受部13を破線で示している)。この施錠装置11は、両方の扉3が閉じた状態になったときに、自動的
に扉3を施錠することができる。
閂部材12は、両方の扉3の上方に跨るようにして配置された断面円形の棒状部材であり、一端部が片側の扉3の上面において支持され上下方向に回転自在になっている。また、閂受部13は、扉3の上面の先端寄りに配置され、上面は扉3の側方から見て山型形状になっている。そして、上端部に溝状の係合部13aが扉3の幅方向に沿って形成されており、係合部13aの両側の斜面は、閂部材12を係合部13aに導くための案内部13bになっている。
そしてまた、施錠装置11は、通船ゲート1を通過する船が容易に解錠できるようにもなっている。この仕組みは、閂部材12と同じ扉3に設けられている操作部14に船(図示は省略している)を押し当てると、操作部14が閂部材12を押し上げて閂受部13の係合部13aから外し係合状態を解除するものである。
この操作部14は、二枚一組の厚みを有する円板からなり、閂部材12の下側に位置するようにし、扉3の表側と裏側とにそれぞれ一つずつ配置されている。なお、円板の枚数は限定されない。各操作部14は、扉3を貫通する状態に設けた支持部15に取り付けられており、この支持部15は、扉3の幅方向に並べて配置した一対の軸端支持部16間に、二本の横軸17を、扉3と平行にした状態で扉3の表側と裏側とに振り分けて架設したものである。そして、二本の横軸17にはそれぞれ、操作部14の二枚の円板が、偏心した位置に設けた貫通孔14aを挿通させ、かつ、所定の間隔をあけて固定されている。
このように固定された操作部14の二枚の円板はそれぞれ、横軸17の長さ方向において他方の操作部14の二枚の円板と同じ位置にあり、互いに外周面を当接させた状態になっている。また、各操作部14にはそれぞれ、他方の操作部14と反対側に位置するようにして防舷材18が取り付けられている。これらの防舷材18は、二枚の円板の外周面に当接するように設けられており、扉3の側方から見て貫通孔14aから90度回転したところに位置し、各円板の中心部にそれぞれ一端部を固定した一対のステー19の他端部間で支持されている。
操作部14は、偏心した位置に設けられた貫通孔14aにより横軸17に固定されているので、重心の関係から貫通孔14aから円板中心に向かう方向を鉛直方向に向けた状態で停止している。そして、フェンス2の内側または外側から船を押し当てると、操作部14は横軸17の軸心を中心に回転し、二枚の円板の外周面を閂部材12の押上部12aに当接させながら回るため、回転するにつれて閂部材12を徐々に押し上げることができる。押上部12aは、閂部材12の一部に下方に突出するようにして設けた厚みのある四角形の板状片で、一辺部を閂部材12の下面に長さ方向に沿わせた状態で取り付けられており、押上部12aの下端部は丸められて操作部14による押し上げがスムーズに行えるようになっている。
次に、船が通船ゲート1をどのように通過するのかを図4および図5を参照しつつ説明する。
船(図示は省略する)を減速して通船ゲート1に近づき、船首を防舷材18を介して操作部14に押し当てる。なお、防舷材18が設けられていない場合は、直接、操作部14に押し当てる。そして、そのまま船を前進させて操作部14を押し続けると、操作部14は他方の操作部14を押しながら横軸17の軸心周りに回転し、操作部14の二枚の円板の外周面が閂部材12の押上部12aの下端部に当接した状態になる。そうすると、操作部14が回転するにつれて押上部12aが徐々に押し上げられるので、閂部材12も押し上げられて閂受部13の係合部13aから外れ係合状態が解除される。こうして、扉3が
解錠されるため両方の扉3を押し開くことができ(図5参照)、船は通船ゲート1を通過することができる。
船が通船ゲート1を通過して操作部14が押されなくなると、操作部14は、他方の操作部14とともに逆回転し元の待機位置に戻るため、閂部材12は下がった状態になる。また、各扉3は閉じる方向に付勢されているので、船が通過したあとは、自動的に閉じる方向に回転する。各扉3の付勢手段10は、閂受部13が設けられている扉3の方の重錘の重量を他方より重くしているので、閂受部13が設けられている扉3の方が若干早く閉じた状態になる。
そして、両方の扉3が完全に閉じた状態になる前に、閂部材12は閂受部13の案内部13bに当接し(図6(a))、扉3が閉じた状態に近づくにつれて案内部13bに沿って持ち上げられ(図6(b))、両方の扉3が閉じた状態になったときに係合部13aに落ち込み係合される(図6(c))。このようにして、扉3は通船後自動的に閉じて施錠される。なお、操作部14は、扉3の両面にそれぞれ設けられており、また、閂受部13の案内部13bも係合部13aの両側に設けられているので、フェンス2の内外いずれの方向から通船する場合でも、扉3の解錠を容易に行うことができるし、通船後は扉3が自動的に閉じて施錠される。
上記実施形態の通船ゲート1の操作部14は、二枚の円板が押上部12aに当接して閂部材12を押し上げているが、二枚の円板と閂部材12の押上部12aとを連結杆19aで連結して連動させることもできる。それは、図7に示すように、操作部14の二枚の円板間に棒状のスライダ20を架設し、このスライダ20と押上部12aの下端部とを連結杆19aで連結するもので、連結杆19aは、スライダ20と押上部12aとの両方に回転可能に連結されている。そして、スライダ20の両端部は、各円板の外周部に沿って形成された円弧状の案内孔14bにそれぞれ挿入されて、案内孔14b内を自由に移動できるように取り付けられている。この案内孔14bは、防舷材18と反対の位置に設けられているため、操作部14が押されて回転すればスライダ20は案内孔14bに係止されて上方に持ち上げられ、これによって連結杆19aが押上部12aを押し上げ閂部材12が持ち上げられる。
なお、連結杆19aの長さや閂部材12の押上部12aの長さを調整することにより、閂部材12と操作部14との距離を変えることができるので、操作部14を、船を押し当てやすい位置にすることができる。
また、操作部14をよりコンパクトで、かつ、シンプルにしたものとして、例えば、図8のようなものがある。この各操作部14は、一枚の厚みのある円板からなり、二本の横軸17にそれぞれ、偏心した位置に形成された貫通孔14aを挿通させた状態で取り付けられている。これらの操作部14は、横軸17の長さ方向において互いに位置をずらせた状態で取り付けられていて、二本の横軸17は、扉3の側方から見ると両側の操作部14の一部がラップした状態になるような間隔で配置されている。したがって、扉3の表裏両面に突出する部分が少ない。
次に、操作部14を閂部材12の上方に配置した施錠装置11の例について説明する。この施錠装置11は、図9(a)・(b)に示すように、扉3の上面に閂部材12を跨ぐようにして横軸支持枠21が配置されており、一本の横軸17が、横軸支持枠21の一組の横梁21aに閂部材12の真上に位置するようにして、扉3の上面と平行状態で架設されている。この横軸17には、一枚の厚みを有した円板状の操作部14が、偏心した位置に形成されている貫通孔14aを挿通させた状態で取り付けられている。
操作部14の貫通孔14aと反対側に位置する外周面には、ワイヤー22の一端部が固定されており、操作部14の外周面には、ワイヤー22のためのガイド溝14cが形成されている。また、操作部14には、貫通孔14a近傍の外周面に標識23が取り付けられており、両側面には防舷材18のステー19がそれぞれ、貫通孔14aと操作部14の中心とを通る線に対して直交し、且つ、両端部が操作部14からはみ出た状態になるように固定されている。そして、両ステー19には、対向している端部間にそれぞれ、防舷材18が掛け渡された状態で取り付けられている。
ワイヤー22の他端部は、横軸支持枠21に設けられているガイド23に通されたのち、閂部材12に固定されている。ガイド23は、二本の棒状部材23a・23aからなり、これらを、横軸支持枠22の横梁21aの下側に設けられているもう一組の横梁21bに、閂部材12の真上に位置するようにして架設したもので、ワイヤー22は、棒状部材23a・23aの間に挿通されている。
そして、防舷材18に船を押し付けると、操作部14は、横軸17の軸心を中心にして押された方向に回転し、ワイヤー22が、操作部18のガイド溝14cに巻き取られるかたちになり、ガイド23に沿って引き上げられるので、閂部材12が持ち上げられて閂受部13の係合部13aから外れる。こうして、閂部材12と閂受部13との係合状態が解除されるので、船をそのまま前進させると扉3を開くことができる。操作部14は、横軸17の軸心を中心に、どちらの方向にも回転可能になっているため、フェンスによって隔てられている両側の水域から扉3を開くことができる。
また、ワイヤー22の代わりにチェーン等を用いることも可能であるし、図9(c)に示すように、直列に連結した複数のリンク24・25を用いることもできる。
上記のいずれの実施形態においても操作部14は、円形の板状部材を用いた構成となっているが、円形の代わりに楕円形のものを用いることもでき、横軸17の軸心周りに偏心した状態で回転して閂部材12を押し上げるものであれば特に形は限定されない。また、操作部14は、硬質ゴムやプラスチック等を用いて形成すると、防舷材18を取り付けなくても船体に傷がつきにくくなる。それから、通船ゲート1の扉3は片開きでも良く、その場合は閂受部材13を枠体5の支柱5a等に固定しておけば良い。
1 ロック機能付き通船ゲート
2 流木止めフェンス
3 扉
10 付勢手段
11 施錠装置
12 閂部材
13 閂受部
13a 係合部
13b 案内部
14 操作部
14b 案内孔
17 横軸
18 防舷材
19・19a 連結杆
20 スライダ

Claims (6)

  1. 流木止めフェンスの一部に設けられ同流木止めフェンスによって隔てられた水域間において船の通航を可能にする通船ゲートであって、通航方向に押し開くことができる扉と施錠装置とを具備し、同施錠装置が、上下方向に回転自在の閂部材と、同閂部材を係脱可能な閂受部と、前記閂部材と前記閂受部との係合状態を解除する操作部とを備えたロック機能付き通船ゲートにおいて、
    前記操作部が、前記扉と略平行に設けられている横軸に偏心した状態で取り付けられて、前記横軸の軸心を中心に回転可能になっており、通航方向に押されることによって回転し、前記閂部材を上方向に回転させることで前記閂受部との係合状態を解除するように構成されており、
    前記横軸が、前記扉の両側にそれぞれ設けられており、前記各横軸には前記操作部が取り付けられ、同各操作部が、通航方向に押されることによって回転し前記閂部材を押し上げることで、前記閂部材が上方向に回転し前記閂受部との係合状態が解除され、
    前記各横軸に取り付けられている操作部が、互いに外周面を当接した状態で配置されていることを特徴とするロック機能付き通船ゲート。
  2. 前記各操作部にそれぞれ、前記横軸の軸心を回転中心とする、円弧状の貫通孔が設けられ、かつ、同貫通孔内を移動自在なスライダが設けられており、同各スライダと前記閂部材とがそれぞれ連結杆により連結され、前記各スライダが、前記操作部が通航方向に押されて回転した場合にのみ前記貫通孔に係止されて上方へ移動し、これにより前記連結杆を介して前記閂部材を持ち上げる構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のロック機能付き通船ゲート。
  3. 前記操作部の下端部と前記閂部材とが、索状体又は直列に連結された複数のリンクによって連結されており、前記操作部が通船方向に押されて回転することで、前記閂部材が、前記索状体又は直列に連結された複数のリンクを介して持ち上げられて上方向に回転し、前記閂受部との係合状態が解除されることを特徴とする請求項1または2に記載のロック機能付き通船ゲート。
  4. 前記操作部に、防舷材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロック機能付き通船ゲート。
  5. 前記各操作部が、前記横軸の長さ方向に厚みを有する略円板状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のロック機能付き通船ゲート。
  6. 前記扉を閉める方向に付勢する付勢手段が設けられ、前記閂受部の上面は前記扉の側方から見て山型になっており、上端部に溝状の係合部が前記扉の幅方向に沿って形成され、前記係合部に前記閂部材が落ち込むことで前記係合状態となり、前記係合部の両側の斜面が、前記閂部材を持ち上げて前記係合部に導くための案内部になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のロック機能付き通船ゲート。
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