JP4193718B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4193718B2
JP4193718B2 JP2004030530A JP2004030530A JP4193718B2 JP 4193718 B2 JP4193718 B2 JP 4193718B2 JP 2004030530 A JP2004030530 A JP 2004030530A JP 2004030530 A JP2004030530 A JP 2004030530A JP 4193718 B2 JP4193718 B2 JP 4193718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
circuit
capacitor
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004030530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005220836A (ja
Inventor
隆明 臼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004030530A priority Critical patent/JP4193718B2/ja
Publication of JP2005220836A publication Critical patent/JP2005220836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4193718B2 publication Critical patent/JP4193718B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

本発明は、内燃機関用の点火装置に関する。
エンジン(内燃機関)の点火プラグに高電圧を供給する点火装置として、コンデンサ放電式点火装置がある。このコンデンサ放電式点火装置は、点火用コンデンサと、点火コイルと、点火回路とから構成されている。そして、点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火回路で放電させ、その放電電流で点火コイルに高電圧を誘起させる。このコンデンサ放電式点火装置は、近年の装置の小型化の要求に伴い、点火用コンデンサ、点火コイル及び点火回路が一体化される傾向にある。そのため、点火回路の近くに点火コイルが配設され、点火コイルから発生するノイズによって点火回路が誤動作する恐れがある。これに対し、例えば、ノイズによる誤動作を防止できる内燃機関の点火装置が、特開平9−205025号公報に開示されている。この点火装置は、点火用コンデンサと、点火コイルと、マイコン回路とから構成されている。そして、点火コイルとマイコン回路との間に、点火用コンデンサが介在している。これにより、点火コイルから発生するノイズの進行を点火用コンデンサの金属板電極で抑え、マイコン回路の誤動作を防止することができる。
特開平9−205025号公報
しかし、このような点火装置では、点火コイルから発生するノイズによるマイコン回路の誤動作を防ぐことはできるが、マイコン回路の近くに配設された点火用コンデンサから発生するノイズによって、マイコン回路が誤動作する恐れがある。この点火用コンデンサからのノイズは、点火用コンデンサとマイコン回路との間の静電容量を介してマイコン回路に伝達する。そのため、マイコン回路が実装されているプリント配線基板と点火用コンデンサとの間にスペーサを挿入して、点火用コンデンサをマイコン回路から離し、静電容量を抑えることで点火用コンデンサからのノイズを低減する対策がとられている。ところが、この対策では、それ専用のスペーサとこのスペーサを取り付けるためのプリント配線基板上のスペースが必要である。そのため、部品点数が増加して点火装置を小型化することできない。さらに、スペーサの取付け作業が必要となり、組み付け時間が増加して点火装置をコストダウンすることができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、新たに部品を追加することなく、点火用コンデンサから発生するノイズによる誤動作を防止できる内燃機関用点火装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、点火用コンデンサと回路基板との間に、点火回路の有する少なくとも1つの回路部品を介在させることにより、点火用コンデンサを回路基板から離すことを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の内燃機関用点火装置は、電源に接続され前記電源の出力電圧が印加されて充電される点火用コンデンサと、前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの1次コイルを介して放電させることで点火コイルの2次コイルに高電圧を誘起させ前記2次コイルに接続される点火プラグに火花放電させる点火回路と、前記点火用コンデンサ及び前記点火回路が実装される回路基板とを備えた内燃機関用点火装置において、さらに、前記点火回路は、前記点火用コンデンサと前記回路基板との間に、前記点火回路を構成する少なくとも1つの回路部品を前記点火用コンデンサに当接させて介在させ、前記点火用コンデンサと前記回路基板とを5mm以上離間することを特徴とする。
請求項2に記載の内燃機関用点火装置は、電源に接続され前記電源の出力電圧が印加されて充電される点火用コンデンサと、前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの1次コイルを介して放電させることで点火コイルの2次コイルに高電圧を誘起させ前記2次コイルに接続される点火プラグに火花放電させる点火回路と、前記点火用コンデンサ及び前記点火回路が実装される回路基板とを備えた内燃機関用点火装置において、さらに、前記点火回路は、前記点火用コンデンサと前記回路基板との間に、前記点火回路を構成する電解コンデンサを前記点火用コンデンサに当接させて介在させ、前記点火用コンデンサと前記回路基板とを所定の寸法で離間することを特徴とする。
請求項3に記載の内燃機関用点火装置は、請求項1乃至2に記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記回路基板に樹脂で一体的に固定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の内燃機関用点火装置は、請求項1乃至3に記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記点火用コンデンサと当接することなく、少なくとも一部を前記点火用コンデンサと対向して前記回路基板に実装されるマイクロコンピュータを有することを特徴とする。
請求項5に記載の内燃機関用点火装置は、請求項1乃至4記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記点火用コンデンサと当接することなく、少なくとも一部を前記点火用コンデンサと対向して前記回路基板に実装される前記マイクロコンピュータを制御する制御回路を有することを特徴とする。
請求項6に記載の内燃機関用点火装置は、請求項5に記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記制御回路は、電源回路、タイマー回路又はリセット回路の少なくともいずれかを有することを特徴とする。
請求項1に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火回路を構成する少なくとも1つの回路部品を兼用することにより、点火用コンデンサと回路基板とを5mm以上離間できる。そのため、点火用コンデンサと回路基板との間の静電容量を充分に抑えることができる。従って、スペーサ等を別途追加することなく、点火用コンデンサと回路基板との間の静電容量を抑制でき、この静電容量を介して伝達される点火用コンデンサからのノイズを低減できる。これにより、点火用コンデンサから発生するノイズによる内燃機関用点火装置の誤動作を防止することができる。
請求項2に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火回路を構成する電解コンデンサを兼用することにより、点火用コンデンサと回路基板とを離間できる。しかも、電解コンデンサは充分な高さがあり、点火用コンデンサを回路基板から確実に離すことができる。そのため、点火用コンデンサと回路基板との間の静電容量を充分に抑えることができる。従って、スペーサ等を別途追加することなく、点火用コンデンサと回路基板との間の静電容量を抑制でき、この静電容量を介して伝達される点火用コンデンサからのノイズを低減できる。これにより、点火用コンデンサから発生するノイズによる内燃機関用点火装置の誤動作を防止することができる。
請求項3に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火用コンデンサ及び点火回路を回路基板に樹脂で一体的に固定することができる。そのため、内燃機関用点火装置の耐振性や耐水性を向上することができる。
請求項4に記載の内燃機関用点火装置によれば、マイクロコンピュータの誤動作を防止しつつ、マイクロコンピュータの少なくとも一部を点火用コンデンサと対向して回路基板上に実装することができる。そのため、ノイズの影響を受けやすいマイクロコンピュータを点火用コンデンサから離して実装する必要がなくなり、回路基板を小型化することができる。
請求項5に記載の内燃機関用点火装置によれば、制御回路の誤動作を防止しつつ、制御回路を点火用コンデンサと対向して回路基板上に実装することができる。そのため、ノイズの影響を受けるとマイクロコンピュータを誤動作させる恐れがある制御回路を点火用コンデンサから離して実装する必要がなくなり、回路基板を小型化することができる。
請求項6に記載の内燃機関用点火装置によれば、電源回路やタイマー回路やリセット回路の誤動作を防止しつつ、電源回路やタイマー回路やリセット回路を点火用コンデンサと対向して回路基板上に実装することができる。そのため、ノイズの影響を受けやすい電源回路やタイマー回路やリセット回路を点火用コンデンサから離して実装する必要がなくなり、回路基板を小型化することができる。
本実施形態は、本発明に係る内燃機関用点火装置を、二輪車用エンジンの点火プラグに高電圧を供給する点火装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
第1実施形態における内燃機関用点火装置の回路図を図1に、プリント配線基板の平面図を図2に、内燃機関用点火装置の断面図を図3に示す。そして、これらの図を参照し、構造、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、具体的構造について説明する。図1及び図2に示すように、内燃機関用点火装置1は、点火用コンデンサ2と、点火回路3と、これらの回路が実装されるプリント配線基板4(回路基板)とから構成されている。図1に示すように、点火回路3は、ダイオード30a、30b、31a、31bと、サイリスタ32と、サイリスタ駆動用トランジスタ33と、マイクロコンピュータ34と、ノイズフィルタ回路35と、回路電源用コンデンサ36と、制御回路37とから構成されている。この内燃機関用点火装置1には、エキサイタコイル5と、点火コイル6と、パルサコイル7とが接続されている。さらに、点火コイル6には点火プラグ8が接続されている。
エキサイタコイル5は、エンジンに配設された交流発電機に巻装されているコイルであり、エンジンの回転数に応じた大きさの交流電圧を出力する。このエキサイタコイルの一端には、ダイオード30a、31aが接続されている。
ダイオード30aのカソードはエキサイタコイル5の一端に接続され、アノードは車体に接地されている。ダイオード31aのアノードはダイオード30aが接続されたエキサイタコイル5の一端に、カソードは点火用コンデンサ2にそれぞれ接続されている。
点火用コンデンサ2は、点火エネルギーを蓄積するための大容量のコンデンサであり、例えば、略長方形の板状のフィルムコンデンサである。この点火用コンデンサ2の一端はダイオード31aのカソードに、他端は点火コイル6にそれぞれ接続されている。
点火コイル6は、1次コイル6aと、2次コイル6bとを有するトランスであり、1次コイル6aに点火用コンデンサ2の放電電流が流れることによって2次コイル6bに高電圧を誘起する。1次コイル6aの一端は点火用コンデンサ2のに接続され、他端は車体に接地されている。また、2次コイル6bの一端は点火プラグ8に接続され、他端は1次コイル6aの他端と同様に車体に接地されている。
点火プラグ8は、中心電極8aと、接地電極8bとを備えており、2次コイル6bに誘起される高電圧によって火花放電する。この点火プラグ8の中心電極8aは2次コイル6bに接続され、接地電極6bは車体に接地されている。
サイリスタ32は、点火用コンデンサ2に蓄積された電荷を1次コイル6aを介して放電させるためのスイッチング素子であり、ゲートに電圧を印加してゲート電流を流すことで、アノードからカソードに向かって電流が流れる。このサイリスタ32のアノードはダイオード31aが接続された点火用コンデンサ2の一端に、ゲートはサイリスタ駆動用トランジスタ33に接続され、カソードは車体に接地されている。
パルサコイル7は、エンジンに配設され、エンジンのクランクシャフトの回転位置に応じて交流電圧を出力するコイルである。このパルサコイル7の一端は車体に接地され、他端はノイズフィルタ回路35に接続されている。
ノイズフィルタ回路35は、パルサコイル7の出力を正極と負極の信号に分離するとともに、それぞれに重畳されたノイズを除去する回路である。このノイズフィルタ回路35は、ノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aと、抵抗350b、351bと、ダイオード350c、351cとから構成されている。ノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aは高さ5mmの電解コンデンサである。ノイズフィルタ用コンデンサ350aは抵抗350bに並列接続され、その正極端はパルサコイル7の他端に、負極端はダイオード350cのアノードにそれぞれ接続され、ダイオード350cのカソードはマイクロコンピュータ34に接続されている。ノイズフィルタ用コンデンサ351aは抵抗351bに並列接続され、その負極端はパルサコイル7の他端に、正極端はダイオード351cのカソードにそれぞれ接続され、ダイオード351cのアノードはマイクロコンピュータ34に接続されている。
マイクロコンピュータ34は、パルサコイル7の出力に基づいて点火プラグ8の点火時期を決定し、点火のための点火信号を出力する。マイクロコンピュータ34の一端は回路電源Vdcに接続され、他の一端は接地されている。また、別の一端は、ノイズフィルタ回路35と、サイリスタ駆動用トランジスタ33と、制御回路37とに接続されている。
サイリスタ駆動用トランジスタ33は、点火信号に基づいてサイリスタ32のゲートに電圧を印加してゲート電流を供給するスイッチング素子である。このサイリスタ駆動用トランジスタ33のベースはマイクロコンピュータ34に、エミッタは回路電源Vdcに、
コレクタはサイリスタ32のゲートにそれぞれ接続されている。
一方、エキサイタコイルの他端にはダイオード30b、31bが接続されている。ダイオード30bのカソードはエキサイタコイル5の他端に接続され、アノードは車体に接地されている。ダイオード31bのアノードはダイオード30bが接続されたエキサイタコイル5の他端に、カソードは回路電源用コンデンサ36にそれぞれ接続されている。
回路電源用コンデンサ36は、サイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34の回路電源を構成するためのコンデンサである。この回路電源用コンデンサ36の一端はダイオード31bのカソードに接続され、他端は車体に接地されている。
制御回路37は、回路電源用コンデンサ36の電圧を安定化して定電圧を供給する電源回路と、マイクロコンピュータ34の暴走を検知するウォッチドッグタイマ回路(タイマ回路)と、マイクロコンピュータ34の暴走時にマイクロコンピュータ34をリセットするリセット回路とを有する、例えば、ウォッチドッグタイマ付電圧レギュレータICである。制御回路37の一端はダイオード31bが接続された回路電源用コンデンサ36の一端に接続され、他の一端は車体に接地されている。また、別の一端はマイクロコンピュータ34に接続されている。さらに、別の一端はサイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34に回路電源Vdcを供給している。
図2及び図3に示すように、点火用コンデンサ2は、リード線近傍のコンデンサ本体の板面を2つのノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aの上面に当接させ、その板面がプリント配線基板4の板面とほぼ平行になるようにリード線を屈曲させてプリント配線基板4に実装されている。制御回路37は、点火用コンデンサ2と対向して、プリント配線基板4に実装されている。さらに、図3に示すように、点火用コンデンサ2と点火回路3とが実装されたプリント配線基板4は、有底角筒体からなるケース9に収納され、樹脂10を充填することで一体的に固定されている。
次に、図1を参照して具体的動作について説明する。エンジンが回転するとエキサイタコイル5はその回転に応じた大きさの交流電圧を発生する。また、パルサコイル7はクランクシャフトの回転位置に応じた交流電圧を出力する。エキサイタコイル5の発生した交流電圧の正の半サイクルは、ダイオード31aを介して点火用コンデンサ2に印加される。これにより、エキサイタコイル5からダイオード31a、点火用コンデンサ2、点火コイル6の1次コイル6a、車体を経て、ダイオード30b、エキサイタコイル5に至る経路で充電電流が流れ、点火用コンデンサ2が充電される。また、エキサイタコイル5の発生した交流電圧の負の半サイクルは、ダイオード31bを介して回路電源用コンデンサ36に印加される。これにより、エキサイタコイル5からダイオード31b、回路電源用コンデンサ36、車体を経て、ダイオード30a、エキサイタコイル5に至る経路で充電電流が流れ、回路電源用コンデンサ36が充電される。制御回路37の電源回路は、回路電源用コンデンサ36の電圧を安定化し、サイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34に回路電源Vdcを供給する。また、制御回路37のウォッチドッグタイマ回路は、マイクロコンピュータ34からの信号によりマイクロコンピュータ34の暴走を監視する。
パルサコイル7の発生した交流電圧の正の半サイクルは、ノイズフィルタ用コンデンサ350a、抵抗350b、ダイオード350cからなるノイズフィルタを介してマイクロコンピュータ34に入力される。パルサコイル7の発生した交流電圧の負の半サイクルは、ノイズフィルタ用コンデンサ351a、抵抗351b、ダイオード351cからなるノイズフィルタを介してマイクロコンピュータ34に入力される。マイクロコンピュータ34は、このパルサコイル7の交流電圧に基づいて点火プラグの点火時期を決定し、点火信号を出力する。この点火信号はサイリスタ駆動用トランジスタ33のベースに印加され、サイリスタ駆動用トランジスタ33はオンする。そのため、サイリスタ32にゲート電流が流れてサイリスタ32はオンする。そして、点火用コンデンサ2に蓄積された電荷が放電される。この点火用コンデンサ2の放電電流は点火コイル6の1次コイル6aを流れ、2次コイル6bに高電圧が誘起される。この高電圧が点火プラグ8の中心電極8aと接地電極8bとの間に印加され、点火プラグ8は火花放電する。以降、上記工程を繰返すことにより、点火プラグは継続して火花放電する。
最後に、具体的効果について説明する。第1の実施形態によれば、内燃機関用点火装置1は、点火回路3を構成する回路部品により、点火用コンデンサ2と回路基板4とを離間できる。そのため、スペーサ等を別途追加することなく、点火用コンデンサ2と回路基板4との間の静電容量を距離に応じて抑制でき、この静電容量を介して伝達される点火用コンデンサ2からのノイズを低減できる。これにより、点火用コンデンサ2から発生するノイズよるマイクロコンピュータ34や制御回路37等の誤動作を防止することができる。
内燃機関用点火装置1は、ノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aにより、点火用コンデンサ2と回路基板4との間の距離を確実に確保することができる。ノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aは充分な高さがある電解コンデンサであり、点火用コンデンサ2を回路基板4から確実に5mm以上離すことができる。これにより、点火用コンデンサ2と回路基板4との間の静電容量を充分に抑えることができる。そのため、点火用コンデンサ2から発生するノイズによるマイクロコンピュータ34や制御回路37等の誤動作を確実に防止することができる。
また、内燃機関用点火装置1は、点火用コンデンサ2及び点火回路3を回路基板4に樹脂10で一体的に固定することができる。そのため、内燃機関用点火装置1の耐振性や耐水性を向上することができる。
さらに、内燃機関用点火装置1は、制御回路37を構成する電源回路やタイマ回路やリセット回路の誤動作を防止しつつ、電源回路やタイマ回路やリセット回路を点火用コンデンサと対向して回路基板上に実装することができる。そのため、ノイズの影響を受けやすい電源回路やタイマ回路やリセット回路を点火用コンデンサ2から離して実装する必要がなくなり、回路基板4を小型化することができる。
なお、上述した実施形態では、2つのノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aが点火用コンデンサ2のリード線近傍の板面に当接している例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、2つのノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aが、図4に示すように、点火用コンデンサ2のリード線側の長辺と対向する長辺の近傍で、長辺方向に離れた板面に当接していてもよい。また、図5に示すように、点火用コンデンサ2の対角方向に離れた板面に当接していてもよい。さらに、図6に示すように、点火用コンデンサ2の中央付近で短辺方向に離れた板面に当接していてもよい。点火用コンデンサ2と回路基板4との間の距離を確実に確保できる点火用コンデンサ2の板面に当接していればよい。
また、上述した実施形態では、制御回路37全てが点火用コンデンサ2と対向して、プリント配線基板4に実装されている例を挙げているが、これに限られるものではない。マイクロコンピュータ34又は制御回路37の少なくとも一部が点火用コンデンサ2と対抗して、プリント配線基板4に実装されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における内燃機関用点火装置のプリント配線基板の平面図を図7に示す。ここでは、第1実施形態における内燃機関用点火装置との相違部分についてのみ説明し、共通する部分ついては、必要とされる箇所以外説明を省略する。なお、前記実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
まず、図7を参照して具体的構造について説明する。図7に示すように、点火用コンデンサ2は、一方のリード線近傍のコンデンサ本体の板面をノイズフィルタ用コンデンサ350aの上面に当接させ、その板面がプリント配線基板4の板面とほぼ平行になるようにリード線を屈曲させてプリント配線基板4に実装されている。マイクロコンピュータ34は、点火用コンデンサ2と対向して、プリント配線基板4に実装されている。
次に、具体的効果について説明する。第2の実施形態によれば、内燃機関用点火装置1は、マイクロコンピュータ34の誤動作を防止しつつ、マイクロコンピュータ34を点火用コンデンサと対向して回路基板上に実装することができる。そのため、ノイズの影響を受けやすいマイクロコンピュータ34を点火用コンデンサ2から離して実装する必要がなくなり、プリント配線基板4を小型化することができる。
なお、上述した実施形態では、1つのノイズフィルタ用コンデンサ350aが点火用コンデンサ2の一方のリード線近傍の板面に当接している例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、ノイズフィルタ用コンデンサ350aが、図8に示すように、点火用コンデンサ2の中央付近の板面に当接していてもよい。また、図9に示すように、点火用コンデンサ2のリード線側の長辺と対向する長辺の中央付近の板面にその上面の一部を当接していてもよい。点火用コンデンサ2と回路基板4との間の距離を確実に確保できる点火用コンデンサ2の板面に当接していればよい。
また、上述した実施形態では、マイクロコンピュータ34全てが点火用コンデンサ2と対向して、プリント配線基板4に実装されている例を挙げているが、これに限られるものではない。マイクロコンピュータ34又は制御回路37の少なくとも一部が点火用コンデンサ2と対抗して、プリント配線基板4に実装されていてもよい。
上述した第1及び第2実施形態では、点火用コンデンサ2とプリント配線基板4との間に1つまたは2つのノイズフィルタ回路用コンデンサを点火用コンデンサ2に当接させ介在させている例を挙げているが、これに限られるものではない。点火用コンデンサ2とプリント配線基板4との間に介在させる回路部品は3つ以上であってもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態では、点火用コンデンサ2とプリント配線基板4との間に点火用コンデンサ2に当接させ介在させる回路部品として、電解コンデンサからなるノイズフィルタ回路用コンデンサを用いていた例を挙げているが、これに限られるものではない。点火回路3を構成する回路部品のうち、ノイズの影響を受けやすいマイクロコンピュータ34や制御回路37以外の充分な高さがある回路部品であればよい。
第1実施形態における内燃機関用点火装置の回路図を示す。 第1実施形態におけるプリント配線基板の平面図を示す。 第1実施形態における内燃機関用点火装置の断面図を示す。 点火用コンデンサ、ノイズフィルタ回路用コンデンサの他の配置例を示す。 点火用コンデンサ、ノイズフィルタ回路用コンデンサの他の配置例を示す。 点火用コンデンサ、ノイズフィルタ回路用コンデンサの他の配置例を示す。 第2実施形態におけるプリント配線基板の平面図を示す。 点火用コンデンサ、ノイズフィルタ回路用コンデンサの他の配置例を示す。 点火用コンデンサ、ノイズフィルタ回路用コンデンサの他の配置例を示す。
符号の説明
1 ・・・ 内燃機関用点火装置
2 ・・・ 点火用コンデンサ
3 ・・・ 点火回路
30a、30b、31a、31b ・・・ ダイオード
32 ・・・ サイリスタ
33 ・・・ サイリスタ駆動用トランジスタ
34 ・・・ マイクロコンピュータ
35 ・・・ ノイズフィルタ回路
350a、351a ・・・ ノイズフィルタ用コンデンサ
350b、351b ・・・ 抵抗
350c、351c ・・・ ダイオード
4 ・・・ プリント配線基板(回路基板)
5 ・・・ エキサイタコイル
6 ・・・ 点火コイル
6a ・・・ 1次コイル
6b ・・・ 2次コイル
7 ・・・ パルサコイル
8 ・・・ 点火プラグ
8a ・・・ 中央電極
8b ・・・ 接地電極
9 ・・・ ケース
10 ・・・ 樹脂

Claims (6)

  1. 電源に接続され前記電源の出力電圧が印加されて充電される点火用コンデンサと、前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの1次コイルを介して放電させることで点火コイルの2次コイルに高電圧を誘起させ前記2次コイルに接続される点火プラグに火花放電させる点火回路と、前記点火用コンデンサ及び前記点火回路が実装される回路基板とを備えた内燃機関用点火装置において、
    さらに、前記点火回路は、前記点火用コンデンサと前記回路基板との間に、前記点火回路を構成する少なくとも1つの回路部品を前記点火用コンデンサに当接させて介在させ、前記点火用コンデンサと前記回路基板とを5mm以上離間することを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 電源に接続され前記電源の出力電圧が印加されて充電される点火用コンデンサと、前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの1次コイルを介して放電させることで点火コイルの2次コイルに高電圧を誘起させ前記2次コイルに接続される点火プラグに火花放電させる点火回路と、前記点火用コンデンサ及び前記点火回路が実装される回路基板とを備えた内燃機関用点火装置において、
    さらに、前記点火回路は、前記点火用コンデンサと前記回路基板との間に、前記点火回路を構成する電解コンデンサを前記点火用コンデンサに当接させて介在させ、前記点火用コンデンサと前記回路基板とを所定の寸法で離間することを特徴とする内燃機関用点火装置。
  3. 前記点火用コンデンサ及び前記点火回路は、前記回路基板に樹脂で一体的に固定されていることを特徴とする請求項1乃至2記載の内燃機関用点火装置。
  4. 前記点火回路は、前記点火用コンデンサと当接することなく、少なくとも一部を前記点火用コンデンサと対向して前記回路基板に実装されるマイクロコンピュータを有することを特徴とする請求項1乃至3記載の内燃機関用点火装置。
  5. 前記点火回路は、前記点火用コンデンサと当接することなく、少なくとも一部を前記点火用コンデンサと対向して前記回路基板に実装される前記マイクロコンピュータを制御する制御回路を有することを特徴とする請求項1乃至4記載の内燃機関用点火装置。
  6. 前記制御回路は、電源回路、タイマー回路又はリセット回路の少なくともいずれかを有することを特徴とする請求項5記載の内燃機関用点火装置。
JP2004030530A 2004-02-06 2004-02-06 内燃機関用点火装置 Expired - Fee Related JP4193718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030530A JP4193718B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 内燃機関用点火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030530A JP4193718B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 内燃機関用点火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005220836A JP2005220836A (ja) 2005-08-18
JP4193718B2 true JP4193718B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=34996670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030530A Expired - Fee Related JP4193718B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 内燃機関用点火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4193718B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005220836A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070062501A1 (en) Ignition device
JP4957183B2 (ja) 裏面高耐圧集積回路を用いた半導体装置
JP4193718B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP7092335B2 (ja) イグナイタ、および、当該イグナイタを備える車両
US3998198A (en) Capacitor discharge ignition system with frequency operated speed limiting control
JPS6217676B2 (ja)
JP2010259209A (ja) 車両用充電発電機の制御装置
JP4012615B2 (ja) 内燃機関用点火装置および内燃機関
US5058559A (en) Apparatus for igniting fuel for internal combustion engine
CN107532560A (zh) 内燃机用负载驱动装置以及内燃机用点火装置
JP2519574B2 (ja) 内燃機関の点火装置
JP4359832B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP3831640B2 (ja) 内燃機関点火装置
JP4379309B2 (ja) 内燃機関の点火システム
JP2019163720A (ja) イグナイタ、および、当該イグナイタを備える車両
WO2022255103A1 (ja) イグナイタ、およびエンジン点火装置
JP3769792B2 (ja) 車載用電子制御装置に用いられるコンデンサ装置
JP2015001189A (ja) イオン電流検出機能を備えた点火システム
JP4382215B2 (ja) 内燃機関の過回転防止装置
JPS585091Y2 (ja) 内燃機関点火装置
JPH05102671A (ja) 電子回路基板
EP0594903B1 (en) Lubricating oil pump drive circuit for two-cycle engine
CN1042664C (zh) 内燃机用点火装置
JP2016098776A (ja) イグナイタおよび車両
JP2011074905A (ja) 内燃機関用の点火イグナイタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees