JP2010259209A - 車両用充電発電機の制御装置 - Google Patents

車両用充電発電機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成でありながら、より安価な車両用充電発電機の制御装置を得る。
【解決手段】エンジンの回転により回転し回転磁界をつくる界磁巻線13と、界磁巻線13による回転磁界を受けて電流を発生し整流器12を介してバッテリ16を充電する電機子巻線11と、を有し、界磁巻線13に界磁電流を供給するためのブラシを保持するブラシホルダ3と、車両との間で電気信号を入出力するカプラとを有するインサートモールド型レギュレータケース52と、バッテリ16の電圧を調整する制御部及びパワー部を集積半導体で構成したワンチップ形のICレギュレータ14と、インサートモールド型レギュレータケース52とICレギュレータ14を電気的に接続する中間ターミナル21とを有する車両用充電発電機の制御装置。
【選択図】 図8

Description

本発明は、車両用充電発電機の制御装置に係る。
従来、車両用充電発電機の制御装置において、半導体部品を後付けする手段としては、あらかじめパッケージのリードフレーム部に後付け用電子部品を半田付け接続して対応する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−245377号公報
しかしこの場合、あらかじめパッケージのリードフレーム部にコンデンサ等の部品を接続するため、集積回路のICパッケージの機種数が増加してしまうばかりか、パッケージ全体の面積も増加し、狭い場所への実装が困難となるなどの問題が生じる。
本発明の目的は、簡単な構成でありながら、より安価な車両用充電発電機の制御装置を得ることである。
本発明は、エンジンの回転により回転し回転磁界をつくる界磁巻線と、界磁巻線による回転磁界を受けて電流を発生し整流器を介してバッテリを充電する電機子巻線と、を有する車両用充電発電機の制御装置であって、界磁巻線に界磁電流を供給するためのブラシを保持するブラシホルダと、車両との間で電気信号を入出力するカプラとを有するインサートモールド型レギュレータケースと、バッテリの電圧を調整する制御部及びパワー部を集積半導体で構成したワンチップ形ICレギュレータと、インサートモールド型レギュレータケースとワンチップ形ICレギュレータを電気的に接続する中間ターミナルとを有する車両用充電発電機の制御装置である。
本発明によれば、簡単な構成でありながら、より安価な車両用充電発電機の制御装置を得ることができる。
本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の充電系統を示す制御回路図。 本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の充電系統を示す制御回路図。 本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の縦断面図。 本発明の一実施形態をなす中間ターミナル21に実装した高周波ノイズ除去用コンデンサ212の実装構造。 図4の中間ターミナル21の端子配列と高周波ノイズ除去用コンデンサ212の接続箇所。 本発明の一実施形態をなす、高周波ノイズ除去用コンデンサ212として積層セラミックチップコンデンサを半田付け実装した場合の実装例。 本発明の一実施形態をなす、電圧制御用ICレギュレータ14の構造。 図7に示す電圧制御用ICレギュレータ14を充電発電機に実装する構成図。 従来のICレギュレータ14Aとレギュレータケース52の構成。 本実施例の接続形態。 本実施例の接続形態。 本実施例の接続形態。 本発明の一実施形態をなす、インダクタ218を実装する例。 本発明の一実施形態をなす、中間タ−ミナル21とインダクタ218との接続構造例。 本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の充電系統を示す制御回路図。 図15の電圧制御用ICレギュレータ30の内部回路。 本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の充電系統を示す制御回路図。 IG−E端子間に発生したマイナスサージ波形例。 本発明の一実施形態をなす、マイナスサ−ジ吸収ダイオード213を中間ターミナル21に実装した場合の例。 本発明の一実施形態をなす、マイナスサ−ジ吸収ダイオード213を中間ターミナル21に実装した場合の例。 本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の充電系統を示す制御回路図。 ロードダンプサージ発生時の電圧クランプ波形。 自動車用発電機が発電状態の説明図。 自動車用発電機が発電していない状態の説明図。
以下に説明する実施形態は、車両用充電発電機の制御装置に係り、特に制御回路を1つの半導体素子に実装したワンチップ形のICレギュレータを使用した制御装置に関する。本実施形態は、ワンチップ形のICレギュレータ内部に実装することが適切ではないと考えられる半導体部品である、EMI対策用の静電容量又はインダクタ又はマイナスサージ吸収用ダイオード及び正サージ吸収用ツェナーダイオード等を中間ターミナルに実装することで、高信頼性を確保する。又、中間ターミナルに半導体部品を後付けすることが可能となるため、顧客の信頼性に逐一適合した多種バリエーションに対応でき、かつ、ワンチップ形のICレギュレータのパッケージが1種類で済むため量産効果によるコスト低減を得やすく、車両用充電発電機の制御装置として、より安価で高信頼性を確保した制御装置が構成可能となる。
本実施形態の目的は、簡単な構成でありながら、高信頼性を確保でき、かつ、半導体素子およびパッケージが1機種で済むため、量産効果によるコスト低減を得やすく、車両用充電発電機の制御装置として、より安価な制御装置を実現することである。以下説明する本実施形態は、ワンチップ形のICレギュレータに実装することが適切ではないと考えられる半導体部品である、EMI対策用の静電容量又はインダクタ部品又はマイナスサージ吸収用ダイオード及び正サージ吸収用ツェナーダイオード等を中間ターミナルに実装することで、高信頼性を確保する。又、中間ターミナルに半導体部品を後付けすることが可能となるため、顧客の信頼性に逐一適合した多種バリエーションに対応でき、かつ、ワンチップ形のICレギュレータのパッケージが1種類で済むため、量産効果によるコスト低減を得やすく、車両用充電発電機の制御装置として、より安価で高信頼性を確保した制御装置が構成可能となる。
以下、本発明の一実施例になる車両用充電発電機の制御装置について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1,図2は、本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の充電系統を示す制御回路図である。図3は本発明の一実施形態をなす自動車用発電機の縦断面図である。
まず構成部品を説明する。発電機は、電気子巻線11,全波整流用の整流器12,パワーツエナーダイオード121,122,123,124,125,126を有する。さらに界磁巻線13,電圧制御用ICレギュレータ14を有し、制御部、パワー駆動部を1つのICで構成している。この電圧制御用ICレギュレータ14はパワーMOSトランジスタ141とフライホイールダイオード142と電圧制御部1570から構成されている。なお、この電圧制御用ICレギュレータ14は誘電体分離型半導体で構成されているため、パワー素子部と制御部を1つの半導体基板上に実装している。
また雑音防止用フィルムコンデンサ19,中間ターミナル21を有し、中間ターミナル21に電圧制御用ICレギュレータ14のEMI等の高周波ノイズ除去用コンデンサ212が実装されている。また車両は制御装置60,バッテリ16,車両側の電気負荷18を有する。負荷スイッチ17は、電気負荷18の負荷スイッチである。
以下本構成部品での動作を説明する。
界磁巻線13は、図3に示した回転子13aに装着され、エンジンの回転と同期して回転し回転磁界を発生する。
界磁巻線13に並列に接続されたフライホイールダイオード142はスイッチングノイズを吸収するために接続されている。
前記回転子と空隙を持って対向する図3に示した固定鉄心11aに巻装された電機子巻線11は、界磁巻線13の作る回転磁界の大きさに応じて交流波形をもった電圧を出力する。該交流出力は三相全波整流器12を構成する整流用パワーツエナーダイオード121,122,123,124,125,126で全波整流される。
界磁巻線13に流れる電流は電圧制御用ICレギュレータ14で制御することで、発電機出力電圧を一定電圧に制御する。
電圧制御用ICレギュレータ14の構成を図2に示す、電圧制御部1570を有し、電圧制御を行うパワーMOSトランジスタ141をコントロールする。
制御された出力は、出力端子“B”を介してバッテリ16が充電される。また、同時に、三相全波整流器12の出力はこの出力端子“B”から、負荷スイッチ17を介して、ランプ等の電気負荷18に供給される。
車両側の制御部であるECU部60は車両の状態を検出し、最適な調整電圧指令値をCOM端子から電圧制御用ICレギュレータ14に伝え、調整電圧値が変更される。
電圧制御用ICレギュレータ14は、パワーMOSトランジスタ141をコントロールして、界磁巻線13への界磁電流通流率を変更することで、回転磁界の大きさを変更し、その結果、調整電圧値は車両側の制御部であるECU部60が指令した調整電圧値に制御される。
本実施例では、COM端子とGND間にEMI等の高周波ノイズ除去用コンデンサ212を中間ターミナル21に実装し高周波ノイズを除去して、その近傍に位置するワンチップ形ICレギュレータで構成された電圧制御用ICレギュレータ14の誤動作を防止している。
図4に、本発明の一実施形態をなす中間ターミナル21に実装した高周波ノイズ除去用コンデンサ212の実装構造を示す。この中間ターミナル21は1種類のモ−ルド型で成型され、モールド部に一ヶ所空間を設けており、この空間に露出している端子部に高周波ノイズ除去用コンデンサ212を溶接接続している。
図5は、図4の中間ターミナル21の端子配列と高周波ノイズ除去用コンデンサ212の接続箇所を示し、ここでは制御信号端子であるCOM端子とGND間にリード付き積層セラミックコンデンサを実装している。なお、モールド端子内部のターミナルは順送型で成形されており、1層目と2層目(B端子用ターミナル)の2種類のターミナルで構成される。
図6は、本発明の一実施形態をなす、高周波ノイズ除去用コンデンサ212として積層セラミックチップコンデンサを半田付け実装した場合の実装例である。
この場合、中間ターミナル21の一部を開放にして、開放部に積層セラミックチップコンデンサを半田付けする場合と、中間ターミナル21に開放部を設けず、中間ターミナル21を樹脂封止(インサートモールド)前の工程で、積層セラミックチップコンデンサを接続端子に半田付付け又は銀ペースト接続後にモールド樹脂に埋め込む形(フルモールド)でも良い。
図7は、本発明の一実施形態をなす、電圧制御用ICレギュレータ14の構造を示す例である。電圧制御用ICレギュレータ14は誘電体分離半導体で構成された集積回路を端子数8ピンのモールドパッケージに実装した構造を有する。集積回路は外部端子とアルミワイヤもしくは金線で接続された後、モールド樹脂でコーテイングされた構造をしている。
図7に示す電圧制御用ICレギュレータ14を充電発電機に実装する構成図を図8に示す。電圧制御用ICレギュレータ14を冷却するためのヒートシンク50を有し、材質はアルミニウム又は銅材を使用して、電圧制御用ICレギュレータ14が異常に発熱することを防止する。ネジ51は、電圧制御用ICレギュレータ14とヒートシンク50を固定する。中間ターミナル21は、電圧制御用ICレギュレータ14とレギュレータケース52の中間に配置されている。
ここでレギュレータケース52は充電発電機の外部端子接続部(カプラ部)および、界磁巻線13に図3に記載したスリップリング22とカ−ボンブラシを経由して電流を流すためのカーボンブラシ収納箱(ブラシホルダ3)および、雑音防止コンデンサ19の収納を兼ねた一体型モールド成形部品である。
本実施例では中間ターミナル21を使用することで、現在、保有している多種類のレギュレータケース52を流用することが可能となる。これは以下の理由による。
従来のICレギュレータ14Aとレギュレータケース52の構成を図9に示す。従来はハイブリッド形ICレギュレータ14Aを使用しており、セラミック基板上に溶接接合用のパッドをセラミック基板上の両サイドに配置し、パッドは半田接合で固定していた。このパッドとフォーミングしたニッケル線を溶接し、次にこのニッケル線のもう一端をレギュレータケース52上の各端子部にセットしレギュレータケース52の各端子とニッケル線を各々溶接接合する。ヒートシンク50Aとハイブリッド形ICレギュレータ14Aとレギュレータケース52は接着剤で固定され、ハイブリッド形ICレギュレータ14Aから発する熱をヒートシンクに50Aに伝える構成である。
今回、この従来のレギュレータケース52を流用し、中間ターミナル21を使用することで、現在存在している多種類のレギュレータケース52を新設する必要が無くなり、かつ、従来のハイブリット形ICレギュレータ14Aと全く構造の異なる電圧制御用ICレギュレータ14を実装させることが可能となる。
また、従来の多機種に及ぶレギュレータケース52は、従来のICレギュレータ14Aを180度回転させた状態で、レギュレータケース52に接続する組合せも存在した。
今回、このような使用方法にもこの中間ターミナル21は対応可能である様に考慮されている。
図10,図11,図12は本実施例の接続形態を示し、図11はヒートシンク50に電圧制御用ICレギュレータ14が取り付けられ、中間ターミナル21の端子と電圧制御用ICレギュレータ14の端子を溶接接続している構造図であり、図12は図11の構造とレギュレータケース52を溶接にて接続する。
このような接続構成であるために、従来品であるレギュレータケース52をなんら加工等行うことなく流用が可能となる。
図1の実施例ではCOM端子とGND間にコンデンサを実装したが、図13のようにCOM端子に直列にEMI等の高周波ノイズをIC内部に侵入させないようにガードする役割のインダクタ218を実装することも可能である。図14に中間タ−ミナル21とインダクタ218との接続構造例を示す。
インダクタ218は不要な高周波成分を遮断する特性を有するため、予め、COM端子に侵入する高周波ノイズのどの範囲の周波数でワンチップ形ICレギュレータが誤動作するか判れば、その周波数帯を遮断するチップインダクタ素子であるインダクタ218を選定し、中間ターミナルに実装することでICの誤動作防止効果が得られる。
図15の回路図に示す様に、電圧制御用ICレギュレータ30に入力される端子数が増加すれば、それだけEMI等の高周波ノイズが電圧制御用ICレギュレータ30にその端子から侵入しICに誤動作を生じる可能がある。そのため、ICの誤動作状況によって、図15に示すようにS−GND間にコンデンサ214,IG−GND間にコンデンサ215,L−GND間にコンデンサ216を装着することで、ワンチップ形で構成される電圧制御用ICレギュレータ30の信頼性を向上することができる。
なお、ここで、電圧制御用ICレギュレータ30に入力されているS端子はバッテリ端子電圧を検出するための端子であり、P端子は電気子巻線に発生した電圧を検出して充電発電機が発電を開始したか判断する。充電発電機が発電を開始した後、L端子に接続された充電表示灯の電流供給を遮断することでチャージランプ15が消灯し、L端子からリレー23に電流が供給され、リレー23に接続された電気負荷のスイッチがONする。IG端子はキースイッチ20を介した端子であり、またコイル系の電気負荷25,スイッチ24を有する。
ここで、電圧制御用ICレギュレータ30の内部回路を図16に示す。パワーMOSトランジスタ141は既に説明した様に、界磁電流制御用であり、フライホイールダイオード142はスイッチングノイズを低減するために接続されている。IG−L端子間に接続されたパワーMOSトランジスタ1440はリレー23に電流を供給するためのスイッチであり、パワーMOSトランジスタ1430はチャージランプ15を点灯するためのスイッチである。パワーMOSトランジスタ1440と1430は相補的な動作を行い、チャージランプが点等する状態ではパワーMOSトランジスタ1440はOFF動作し、リレー23に電流を供給する場合、パワーMOSトランジスタ143はOFF動作となり、同時にON状態が生じない様に、電圧制御部1571が動作をコントロールしている。
図17はIG−E端子間に発生する可能性のある、マイナスサ−ジを吸収するためのマイナスサ−ジ吸収ダイオード213を中間ターミナル21に実装した場合の回路図である。マイナスサージはコイル系の電気負荷25に電流が流れている状態(スイッチ24がON)で、キーSW20がONからOFFに切り替わった場合にIG−E端子間に発生するサージである。
図18に一例として、IG−E端子間に発生したマイナスサージ波形を示す。この例では最大で−56Vものサージが発生していることがわかる。
図17の回路構成で、パワーMOSトランジスタ1440と1430のドレイン−ソース端子間には素子の構造上図16に示す様な寄生ダイオードが構成されている。通常、図18の様なマイナスサージが発生した場合、サージ電流はE端子からパワーMOSトランジスタ1440と1430のドレイン−ソース端子間の寄生ダイオードを経由して、IG端子に循環される形となるが、パワーMOSトランジスタ1440と1430のドレイン−ソース端子間の寄生ダイオードのサイズが小さい場合、マイナスサージによりパワーMOSトランジスタ1440と1430が破壊する可能性が有る。破壊を回避するためには、このマイナスサージを吸収するために、1つの半導体で製作された、ワンチップICレギュレータ14のパワーMOSトランジスタ1440と1430の面積を大幅に増やす必要があるが、これはコストの上昇を招くばかりか、実装できない場合が生じ、ワンチップ形ICレギュレータのメリットを損ねる。
そのため、図17に示す、マイナスサ−ジを吸収するためのマイナスサ−ジ吸収ダイオード213を中間ターミナル21に実装することで解決することができる。もちろん、マイナスサ−ジ吸収用ダイオード213はツェナーダイオードでも代用が可能である。
図19,図20にはマイナスサ−ジを吸収するためのマイナスサ−ジ吸収ダイオード213を中間ターミナル21に実装した場合の例を示す。
図21は、サージ吸収用ツェナーダイオード217を中間ターミナル21に実装した場合の回路例である。
近年の自動車用発電機の全波整流用ダイオードで構成される整流器12はパワーツエナー品を採用している。これは、自動車用発電機が自ら発生するロードダンプサージ電圧をある一定以下にクランプする機能を有する。図22にロードダンプサージ発生時の電圧クランプ波形を示す。この場合、本来120Vから160V程度発生するロードダンプサージが約33Vにクランプされている。
この様なロードダンプサージ電圧を吸収する以外に、車両側で発生する各種サージ電圧をも吸収する機能を有する。例えば、図23に示す様に、パワーツエナーダイオードのツェナー電圧Vz=30V品を使用した場合、自動車用発電機が発電状態であれば、電機子巻線には交流電圧が発生するため、B−E間の電圧は約30Vでクランプされる。そのため、車両側で数μSの時間で500Vの電圧が発生したとしても、約30Vまで減衰させることが可能である。
つまり、自動車用発電機の整流器12としてパワーツエナー品を採用した場合、車両に接続されている多くの電子部品の耐圧を下げることが可能となる。ワンチップICレギュレータもこのパワーツエナーにより保護されている。
ところが、車両が停止状態で、自動車用発電機が発電していない状態では図24に示す様に、電機子巻線に交流電圧が発生せず、サージ印加時のクランプ電圧は30V+30V=60Vとなってしまう。
そのため、車両が停止状態で、車両に接続されている電子部品の耐圧が40Vの場合、電子部品の耐圧以上のサージが電子部品に加わり、まれにこのサージにより破壊する可能性を否定できない。
今回、B−E間に全波整流用ダイオード用パワーツエナー電圧と異なるツェナーダイオードを装着することで、この様な場合の電子部品の破壊を防止することが可能となる。
ここで、装着するサージ吸収用ツェナーダイオード217のツェナー電圧は式1を満足する値となる。
整流器12の各々のツェナー電圧<サージ吸収用ツェナーダイオード217のツェナ ー電圧<電子部品の耐圧 … 式1
つまり、整流器12の各々のツェナー電圧がVz=30V、電子部品の耐圧が40Vであれば、中間ターミナル21の各々のツェナー電圧はVz=35V程度に設定すれば良い。
本実施例ではワンチップ形ICレギュレータは制御部とパワー部を1つの半導体に集積するため、実装面積が小さく、かつ、従来のハイブリッド形ICレギュレータ14Aと比べ部品点数が少なく低コストであるが、反面、一度ICを製作した場合、ICの修正が大変困難で、変更に伴う費用負担が大きく且つ、修正期間が長いという問題がある。今回、この様な問題を解決するために、想定される問題点に対し中間ターミナルへ電子部品を後付け可能とすることで、安価で、短期間に対策,対応することが可能となる。
なお、この中間ターミナル21はモールド型が1つで対応可能であるため大変安価な型代ですむ利点がある。
この様に、多くの機能を盛り込んだ電圧制御用ICレギュレータ14と電子部品を実装した中間ターミナル21を組合せることで、非常に安価に、かつ多機種,多機能の顧客ニーズに対応することが可能となる。
3 ブラシホルダ
11 電機子巻線
12 整流器
13 界磁巻線
14,30 ICレギュレータ
16 バッテリ
21 中間ターミナル
141,1430,1440 パワーMOSトランジスタ
142 フライホイールダイオード
212,214,215,216 コンデンサ
213 ダイオード
217 ツェナーダイオード
218 インダクタ
1570,1571 電圧制御部

Claims (19)

  1. エンジンの回転により回転し回転磁界をつくる界磁巻線と、前記界磁巻線による回転磁界を受けて電流を発生し整流器を介してバッテリを充電する電機子巻線と、を有する車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記界磁巻線に界磁電流を供給するためのブラシを保持するブラシホルダと、車両との間で電気信号を入出力するカプラとを有するインサートモールド型レギュレータケースと、
    前記バッテリの電圧を調整する制御部及びパワー部を集積半導体で構成したワンチップ形ICレギュレータと、
    前記インサートモールド型レギュレータケースと前記ワンチップ形ICレギュレータを電気的に接続する中間ターミナルとを有する車両用充電発電機の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、車両との電気信号を授受する端子とGND間に接続されている静電容量を有する車両用充電発電機の制御装置。
  3. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、バッテリ端子に接続されたキ−スイッチを経由したIG端子とGND間に接続されている静電容量を有する車両用充電発電機の制御装置。
  4. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、バッテリ端子に接続されたキ−スイッチを経由したIG端子から警報手段を経由したL端子とGND間に接続されている静電容量を有する車両用充電発電機の制御装置。
  5. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、車両からの制御信号を入出力する制御信号端子とGND間に接続されている静電容量を有する車両用充電発電機の制御装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、少なくとも一方向以上に配列された接続端子を有するインサートモールド構造であり、インサートモールド内部に貫通穴を設け、接続端子の一部を露出させ、露出した端子に前記静電容量が接続されている車両用充電発電機の制御装置。
  7. 請求項2〜5のいずれかに記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、少なくとも一方向以上に配列された接続端子を有するインサートモールド構造であり、インサートモールド前の、前記接続端子部のあらかじめ接続する位置を決めた場所に前記静電容量の各電極部をはんだ接合もしくは銀ペースト材により電気的に接続した後、インサートモールドする車両用充電発電機の制御装置。
  8. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、バッテリ端子に接続されたキ−スイッチを経由したIG端子部に直列に接続されているインダクタを有する車両用充電発電機の制御装置。
  9. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、バッテリ端子に接続されたキ−スイッチを経由したIG端子から警報手段を経由したL端子に直列に接続されているインダクタを有する車両用充電発電機の制御装置。
  10. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、車両からの制御信号を入出力する制御信号端子に直列に接続されているインダクタを有する車両用充電発電機の制御装置。
  11. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、ワンチップ形ICレギュレータのGND部に直列に接続されているインダクタを有する車両用充電発電機の制御装置。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、少なくとも一方向以上に配列された接続端子を有するインサートモールド構造であり、インサートモールド内部に貫通穴を設け、接続端子の一部を露出させ、露出した端子に前記インダクタが接続されている車両用充電発電機の制御装置。
  13. 請求項8〜11のいずれかに記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、少なくとも一方向以上に配列された接続端子を有するインサートモールド構造であり、インサートモールド前の、前記接続端子部のあらかじめ接続する位置を決めた場所に前記インダクタの各電極部をはんだ接合もしくは銀ペースト材により電気的に接続した後、インサートモールドする車両用充電発電機の制御装置。
  14. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、バッテリ端子に接続されたキ−スイッチを経由したIG端子とカソード端子を接続するとともに、GNDとアノード端子を接続したダイオード又はツェナーダイオードを有する車両用充電発電機の制御装置。
  15. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記ワンチップ形ICレギュレータは、絶縁物分離集積回路である車両用充電発電機の制御装置。
  16. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記ワンチップ形ICレギュレータは、バイポーラ+C−MOS+D−MOS一体形集積回路である車両用充電発電機の制御装置。
  17. 請求項14〜16のいずれかに記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、少なくとも一方向以上に配列された接続端子を有するインサートモールド構造であり、インサートモールド内部に貫通穴を設け、接続端子の一部を露出させ、露出した端子に前記ダイオード又は前記ツェナーダイオードが接続されている車両用充電発電機の制御装置。
  18. 請求項14〜16のいずれかに記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    前記中間ターミナルは、少なくとも一方向以上に配列された接続端子を有するインサートモールド構造であり、インサートモールド前の、前記接続端子部のあらかじめ接続する位置を決めた場所に前記ダイオード又は前記ツェナーダイオードの各電極部をはんだ接合もしくは銀ペースト材により電気的に接続した後、インサートモールドする車両用充電発電機の制御装置。
  19. 請求項1記載の車両用充電発電機の制御装置であって、
    全波整流用パワーツエナーダイオードで構成された整流器を有し、
    前記中間ターミナルは、小型ツェナーダイオードはバッテリ端子とGND間に接続され、前記小型ツェナーダイオードのツェナー電圧は前記ワンチップ形ICレギュレータの許容耐圧よりも低く、かつ、前記全波整流用パワーツエナーダイオードのツェナー電圧よりも高いツェナー電圧値である車両用充電発電機の制御装置。
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