JP2014057494A - 車両用回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子が内蔵されたモジュールが組み付け時等に発生するサージで故障することを防止することができ、耐熱温度が高く、回路規模を小さくすることができる車両用回転電機を提供すること。
【解決手段】車両用発電機1は、回転子と、回転子と対向配置された固定子20と、半導体スイッチングモジュール5X等と、半導体スイッチングモジュール5X等から外部に露出する複数のターミナルを相互に接続、あるいは、外部端子に接続する端子台8とを備える。半導体スイッチングモジュール5X等は、MOSトランジスタ50、51と、これらを制御する制御回路54と、ノイズ吸収用のRCスナバ回路55、56とを有し、固定子に備わった固定子巻線2、3に誘起される交流電圧を直流電圧に変換、または、バッテリ14から供給される直流電圧を交流電圧に変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される車両用回転電機に関する。
従来から、固定子巻線の各相に対応した複数の電子モジュールを備え、発電動作時に固定子巻線に誘起した交流電流を直流電流に変換する整流動作と、電動動作時にバッテリから供給される直流電流を交流電圧に変換するインバータ動作とを行うようにした電力変換器や、この電力変換器を備える回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この電力変換器に備わったそれぞれの電子モジュールは、MOSFETからなるスイッチング素子やこれを駆動するドライバなどを含む電子部品をシリコン樹脂やエポキシ樹脂で封止して保護カバーで覆った構造を有している。また、この電子モジュールのハウジングからは、固定子巻線の引き出し線との接続用に用いられる接続部位としての位相トラックや信号の入出力を行う信号接続要素などが突出している。
特表2008−543266号公報
ところで、特許文献1に開示された電子モジュールでは、保護素子が含まれないため、組み付け時にスイッチング素子などの内部回路が破損するおそれがあるという問題があった。また、電子モジュールを用いてインバータ動作を行う場合に、スイッチング素子のオンオフ動作に伴って大きなノイズが発生する。このノイズを吸収するために比較的容量の大きいコンデンサ、例えば電解コンデンサが必要になる。しかし、電解コンデンサは耐熱温度が低く、しかも、体格が大きいため、電解コンデンサを含む回路全体の規模が大きくなるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、スイッチング素子が内蔵されたモジュールが組み付け時等に発生するサージで故障することを防止することができ、耐熱温度が高く、回路規模を小さくすることができる車両用回転電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車両用回転電機は、回転子と、回転子と対向配置された固定子と、半導体スイッチングモジュールと、半導体スイッチングモジュールから外部に露出する複数のターミナルを相互に接続、あるいは、外部端子に接続する端子台とを備える。また、半導体スイッチングモジュールは、複数のスイッチング素子と、これら複数のスイッチング素子を制御する制御回路と、スイッチング素子に接続されたノイズ吸収用のスナバ回路とを有し、固定子に備わった固定子巻線に誘起される交流電圧を直流電圧に変換、または、バッテリから供給される直流電圧を交流電圧に変換する。
半導体スイッチングモジュールにサージ吸収用のスナバ回路を内蔵することにより、半導体スイッチングモジュールの工場内での移動や組み付け時に発生するサージによって半導体スイッチングモジュールが故障することを防止することができる。また、半導体スイッチングモジュールにスナバ回路を内蔵することにより、外部にスナバ回路を設けた場合に比べて配線による寄生容量や寄生インダクタンスが小さくなるため、スナバ回路の抵抗や容量を小さくすることができ、回路規模を小さくすることができる。また、外部に配置する大容量の電解コンデンサが不要になるため、回路規模をさらに小さくすることができる。
また、上述したスナバ回路は、抵抗とコンデンサからなるRCスナバ回路であることが望ましい。特に、上述した抵抗はチップ抵抗であり、コンデンサはチップコンデンサであることが望ましい。チップコンデンサ等のチップ素子を用いることにより、耐熱温度を上げることができ、周囲温度が高い環境での使用が可能となる。
また、上述した半導体スイッチングモジュールは、リードフレームを含むモールドパッケージであり、スナバ回路は、リードフレーム上に設置されていることが望ましい。モールド樹脂で周囲を覆うことにより、スイッチング素子、制御回路、スナバ回路を含む各種の素子について振動や冷熱に対して十分な耐量を確保し、信頼性を向上させることができる。また、スナバ回路をリードフレーム上に設置することにより、制御回路内に入らないような大きい素子を用いることが可能になる。また、高価なセラミックス基板を用いる必要がないため、部品コストを削減することができる。
また、上述した半導体スイッチングモジュールとは別に設けられ、マイクロコンピュータと回路基板を有する制御モジュールをさらに備え、半導体スイッチングモジュールは、制御モジュールから出力される駆動信号が入力される端子と、駆動信号に応じてスイッチング素子を駆動するドライバとを有することが望ましい。マイクロコンピュータが必要なトルク制御や回転数制御のような複雑な制御を制御モジュールにて行うことにより、発熱量が多いスイッチング素子を含みストレスが大きい部品を有する半導体スイッチングモジュールをモールドパッケージとすることができ、品質を確保することが可能となる。
また、上述した半導体スイッチングモジュールに備わった制御回路は、スイッチング素子をオンオフして固定子に装備された固定子巻線に誘起される交流電圧を直流電圧に変換する整流制御機能を有することが望ましい。これにより、制御モジュールに異常が生じて正常な整流制御ができなくなった場合であっても、スイッチング素子を用いた整流動作を維持することが可能になり、高い発電効率を維持することができる。
一実施形態の車両用回転電機の構成を示す図である。 半導体スイッチングモジュールの構成を示す図である。 車両用回転電機をリヤ側斜め後方から見た外観斜視図である。 リヤカバーを取り外した車両用回転電機をリヤ側斜め後方から見た外観斜視図である。 制御基板を取り外した車両用回転電機をリヤ側斜め後方から見た外観斜視図である。 半導体スイッチングモジュールが搭載された端子台の平面図である。 半導体スイッチングモジュール内部の実装状態を示す平面図である。 半導体スイッチングモジュールの平面図である。 半導体スイッチングモジュールの斜視図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用回転電機について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車両用回転電機の構成を示す図である。図2は、半導体スイッチングモジュール5Xの構成を示す図である。図3は、車両用回転電機をリヤ側斜め後方から見た外観斜視図である。図4は、リヤカバーを取り外した車両用回転電機をリヤ側斜め後方から見た外観斜視図である。図5は、制御基板を取り外した車両用回転電機をリヤ側斜め後方から見た外観斜視図である。図6は、半導体スイッチングモジュール5Xが搭載された端子台の平面図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用回転電機1は、2つの固定子巻線2、3、界磁巻線4、2つのスイッチングモジュール群5、6、界磁制御装置7、端子台8、回転センサ9、モータ制御モジュール10、リヤカバー27を含んで構成されている。この車両用回転電機1は、発電動作と電動動作のいずれかを選択的に行う。
一方の固定子巻線2は、多相巻線(例えばX相巻線、Y相巻線、Z相巻線からなる三相巻線)であって、固定子鉄心(図示せず)に巻装されている。同様に、他方の固定子巻線3は、多相巻線(例えばU相巻線、V相巻線、W相巻線からなる三相巻線)であって、上述した固定子鉄心に、固定子巻線2に対して電気角で30度ずらした位置に巻装されている。本実施形態では、これら2つの固定子巻線2、3と固定子鉄心によって固定子20(図3)が構成されている。図3の外観斜視図では、フロントフレーム22およびリヤフレーム24によって、固定子20が両側から挟み込まれて固定されている。
界磁巻線4は、固定子鉄心の内周側に対向配置された界磁極(図示せず)に巻装されて回転子を構成している。この回転子と固定子20は同心状に対向配置されている。界磁巻線4に励磁電流を流すことにより、界磁極が磁化される。発電動作時には、界磁極が磁化されたときに回転して発生する回転磁界によって固定子巻線2、3が交流電圧を発生する。電動動作時には、界磁極が磁化されたときに固定子巻線2、3に交流電圧を印加することにより、界磁極に回転トルクが発生する。
一方のスイッチングモジュール群5は、一方の固定子巻線2に接続されており、全体で三相のブリッジ回路が構成され、固定子巻線2に誘起される交流電圧を直流電圧に変換(発電動作時)、あるいは、バッテリ14から印加される直流電圧を交流電圧に変換(電動動作時)する。このスイッチングモジュール群5は、固定子巻線2の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の半導体スイッチングモジュール5X、5Y、5Zを備えている。半導体スイッチングモジュール5Xは、固定子巻線2に含まれるX相巻線に接続されている。半導体スイッチングモジュール5Yは、固定子巻線2に含まれるY相巻線に接続されている。半導体スイッチングモジュール5Zは、固定子巻線2に含まれるZ相巻線に接続されている。
他方のスイッチングモジュール群6は、他方の固定子巻線3に接続されており、全体で三相のブリッジ回路が構成され、固定子巻線3に誘起される交流電流を直流電流に変換、あるいは、バッテリ14から印加される直流電圧を交流電圧に変換する。このスイッチングモジュール群6は、固定子巻線3の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の半導体スイッチングモジュール6U、6V、6Wを備えている。半導体スイッチングモジュール6Uは、固定子巻線3に含まれるU相巻線に接続されている。半導体スイッチングモジュール6Vは、固定子巻線3に含まれるV相巻線に接続されている。半導体スイッチングモジュール6Wは、固定子巻線3に含まれるW相巻線に接続されている。
界磁制御装置7は、F端子を介して接続された界磁巻線4に流す界磁電流を制御する。発電動作時には、界磁制御装置7は、界磁電流を調整することにより車両用回転電機1の出力電圧(各半導体スイッチングモジュールの出力電圧)VB が調整電圧Vreg になるように制御する。例えば、界磁制御装置7は、出力電圧VB が調整電圧Vreg よりも高くなったときに界磁巻線4への界磁電流の供給を停止し、出力電圧VB が調整電圧Vreg よりも低くなったときに界磁巻線4に界磁電流の供給を行うことにより、出力電圧VB が調整電圧Vreg になるように制御する。電動動作時には、界磁制御装置7は、界磁電流を所定値に設定する。
また、界磁制御装置7は、通信端子としてのL端子および通信線を介してECU13(外部制御装置)と接続されており、ECU13との間で双方向のシリアル通信(例えば、LIN(Local Interconnect Network)プロトコルを用いたLIN通信)を行い、各種の通信メッセージを送信あるいは受信する。
端子台8は、半導体スイッチングモジュール5X、5Y、5Zから外部に露出する複数のターミナルの相互の接続、半導体スイッチングモジュール6U、6V、6Wから外部に露出する複数のターミナルの相互の接続、半導体スイッチングモジュール5X等のターミナルと他の部品(例えば界磁制御装置7)の外部端子との接続を行うものである。
回転センサ9は、回転子の位置(回転方向に沿った位置)を検出するためのものであり、回転子に連動する磁石と対向する位置に設けられたホール素子を用いる場合が考えられる。なお、回転子の位置を検出できればよいため、ホール素子以外の回転センサ9を用いるようにしてもよい。
モータ制御モジュール10は、車両用回転電機1を電動動作させる制御を行うためのものであり、位置検出回路11とモータ制御回路12を有する。位置検出回路11は、回転センサ9のセンサ出力に基づいて回転子の位置を検出する。例えば、回転センサ9としてホール素子が用いられている場合には、位置検出回路11は、このホール素子の出力に基づいて回転子の位置を特定する。また、モータ制御回路12は、電動動作時に、位置検出回路11の検出結果に基づいてスイッチングモジュール群5、6に対して駆動信号を入力し、半導体スイッチングモジュール5X等に含まれるスイッチング素子(後述する)をオンオフ制御する。このモータ制御回路12は、マイクロコンピュータ12Aと、マイクロコンピュータ12Aを含む回路が搭載される回路基板12Bとを含んで構成されている。
図4の外観斜視図では、6個の半導体スイッチングモジュール5X等が実装された端子台8(図6)を覆うようにモータ制御モジュール10が搭載されている。このモータ制御モジュール10には、制御基板100が内蔵されている。
リヤカバー27は、リヤフレーム24の外側に取り付けられる端子台8やモータ制御モジュール10、界磁制御回路7、ブラシ装置28(図5)の全体を覆って、これらを保護する。
本実施形態の車両用回転電機1はこのような構成を有しており、次に、半導体スイッチングモジュール5X等の詳細について説明する。なお、半導体スイッチングモジュール5Xとその他の半導体スイッチングモジュール5Y、5Z、6U、6V、6Wは同じ構成および構造を有しており、以下では半導体スイッチングモジュール5Xの詳細について説明する。
図2に示すように、半導体スイッチングモジュール5Xは、MOSトランジスタ50、51、制御回路54、RCスナバ回路55、56、シャント抵抗57を備えている。一方のMOSトランジスタ50は、ソースがX端子を介して固定子巻線2のX相巻線に接続され、ドレインがBATT端子(バッテリ端子)を介して電気負荷15やバッテリ14の正極端子に接続された上アーム(ハイサイド側)のスイッチング素子である。他方のMOSトランジスタ51は、ドレインがX端子を介してX相巻線に接続され、ソースがGND端子を介してバッテリ14の負極端子(アース)に接続された下アーム(ローサイド側)のスイッチング素子である。
これら2つのMOSトランジスタ50、51からなる直列回路がバッテリ14の正極端子と負極端子の間に配置され、これら2つのMOSトランジスタ50、51の接続点にX相巻線が接続されている。また、MOSトランジスタ50、51のそれぞれのソース・ドレイン間にはダイオードが並列接続されている。このダイオードはMOSトランジスタ50、51の寄生ダイオード(ボディダイオード)によって実現されるが、別部品としてのダイオードをさらに並列接続するようにしてもよい。なお、上アームおよび下アームの少なくとも一方を、MOSトランジスタ以外のスイッチング素子を用いて構成するようにしてもよい。
また、RCスナバ回路55は、直列接続された抵抗55aとコンデンサ55bからなるノイズ吸収用の保護回路であって、MOSトランジスタ50のソース・ドレイン間に並列に接続されている。このRCスナバ回路55によって、MOSトランジスタ50をオフした際に生じる過渡的な高電圧を吸収する。同様に、RCスナバ回路56は、直列接続された抵抗56aとコンデンサ56bからなるノイズ吸収用の保護回路であって、MOSトランジスタ51のソース・ドレイン間に並列に接続されている。このRCスナバ回路56によって、MOSトランジスタ51をオフした際に生じる過渡的な高電圧を吸収する。なお、本実施形態ではノイス吸収用にRCスナバ回路を用いているが、例えばツェナーダイオードなどを用いたスナバ回路に置き換えるようにしてもよい。
シャント抵抗57は、MOSトランジスタ51のソースとGND端子の間に挿入された電流検出用抵抗であり、MOSトランジスタ51を通して流れる電流値を検出するために用いられる。
制御回路54は、ドライバ52、53を用いてMOSトランジスタ50、51をオンオフ駆動する制御を行う。具体的には、発電動作時には、制御回路54によって、X端子に現れるX相巻線の相電圧に基づいてMOSトランジスタ50、51をオンオフすることにより、X相巻線の相電圧(交流電圧)を直流電圧に変換する整流制御動作(整流制御機能)が行われる。また、電動動作時には、制御回路54によって、モータ制御モジュール10からゲート駆動信号入力端子Gin1、Gin2に入力されるゲート駆動信号に基づいてMOSトランジスタ50、51をオンオフすることにより、バッテリ電圧(直流電圧)を交流電圧に変換してX端子を介してX相巻線に供給する逆変換制御動作が行われる。
一方のゲート駆動信号入力端子Gin1は、MOSトランジスタ50に対応するゲート駆動信号を入力するためのものであり、例えば、この駆動信号がハイレベルのときにドライバ52を用いてMOSトランジスタ50がオンされ、この駆動信号がローレベルのときにMOSトランジスタ50がオフされる。また、他方のゲート駆動信号入力端子Gin2は、MOSトランジスタ51に対応するゲート駆動信号を入力するためのものであり、例えば、この駆動信号がハイレベルのときにドライバ53を用いてMOSトランジスタ51がオンされ、この駆動信号がローレベルのときにMOSトランジスタ51がオフされる。
なお、上述したゲート駆動信号入力端子Gin1、Gin2以外に検出電流値出力端子Ix outが設けられており、制御回路54は、シャント抵抗57を用いて検出した電流値を示す信号をこの検出電流値出力端子Ix outからモータ制御回路12に向けて出力する。図1では、これらの3つの端子Gin1、Gin2、Ix outと半導体スイッチングモジュール5X等との接続はまとめて1本の線で描かれているが、実際には3本の配線が用いられている。。
また、2つのゲート信号入力端子Gin1、Gin2を設ける代わりに1つのゲート信号入力端子Ginを設けるようにしてもよい。この場合には、制御回路54は、モータ制御回路12から入力されるゲート駆動信号がハイレベル(例えば5V)のときにドライバ52を用いてMOSトランジスタ50をオンする。また、制御回路54は、入力されるゲート駆動信号がローレベル(例えば0V)のときにドライバ53を用いてMOSトランジスタ51をオンする。さらに、制御回路54は、入力されるゲート駆動信号が中間レベル(例えば2.5V)のときにMOSトランジスタ52、53をオフする。
また、上述した説明では、発電動作時の整流制御動作を制御回路54によって行うようにしたが、この整流制御動作をモータ制御回路12で行うようにしてもよい。この場合には、モータ制御回路12のみで整流制御動作を行い、モータ制御回路12から入力されるモータ駆動信号に基づいて制御回路54がMOSトランジスタ50、51をオンオフする。さらに、この整流制御動作の機能をモータ制御回路12と制御回路54の両方に持たせ、モータ制御回路12の正常時にはモータ制御回路12がこの整流制御動作を行い、モータ制御回路12の異常時(整流制御動作を行って適切なゲート駆動信号を出力することができないとき)には制御回路54がこの整流制御動作を行うようにしてもよい。これにより、モータ制御モジュール10に異常が生じて正常な整流制御ができなくなった場合であっても、MOSトランジスタ50、51を用いた整流動作を維持することが可能になり、高い発電効率を維持することができる。
次に、半導体スイッチングモジュール5Xの構造の詳細について説明する。図7は、半導体スイッチングモジュール5X内部の実装状態を示す平面図である。図8は、半導体スイッチングモジュール5Xの平面図である。図9は、半導体スイッチングモジュール5Xの斜視図である。図7〜図9において示されている各端子に付された符号(X、BATT、GND、Gin1、Gin2、Ix out)は、図2において同じ符号が付された各端子に対応している。
図7において、ハイサイド側のMOSトランジスタ50およびローサイド側のMOSトランジスタ51のそれぞれは、同一の製造方法で同一のサイズに形成されている。また、これらのMOSトランジスタ50、51やRCスナバ回路55、56、制御回路54のそれぞれはリードフレーム上に搭載されており、発熱量が多いMOSトランジスタ50、51の直下には放熱用のヒートシンク59が備わっている。半導体スイッチングモジュール5Xは、ヒートシンク59以外の構成部品全体がモールド樹脂で封止されたモールドパッケージとして形成されており、ヒートシンク59が露出した状態で取り付けられたモジュール本体60からX端子、BATT端子、GND端子、Gin1端子、Gin2端子、Ix out端子に対応する接続ターミナル58の一部が突出している。この中でGND端子に対応する接続ターミナル58は、ヒートシンク59と同じ端子形状を有しており、ヒートシンク59をリヤフレーム24にネジ固定する際に同時にねじ締めされてリヤフレーム24に対して電気的な接続が行われる。
ところで、図7に示すように、本実施形態では、RCスナバ回路55、56に含まれる抵抗55a、56aのそれぞれはチップ抵抗を用いて構成されている。また、RCスナバ回路55、56に含まれるコンデンサ55b、56bのそれぞれはチップコンデンサを用いて構成されている。チップコンデンサ等のチップ素子を用いることにより、電解コンデンサを用いる場合に比べて耐熱温度を上げることができ、周囲温度が高い環境での使用が可能となる。
また、MOSトランジスタ50のソースとMOSトランジスタ51のドレインとの間の接続は、銅あるいは銅合金により形成されたCuクリップ200を用いて行われる。同様に、MOSトランジスタ51のソースとGND端子との間の接続もクリップを用いて行われ、このクリップがシャント抵抗57として用いられている。なお、クリップを用いた接続の代わりに、アルミワイヤを多数本用いて接続するようにしてもよい。また、クリップをシャント抵抗57として用いる代わりに、別部品としてのシャント抵抗を用いるようにしてもよい。
このように、本実施形態の車両用回転電機1では、半導体スイッチングモジュール5X等にサージ吸収用のRCスナバ回路55、56を内蔵することにより、半導体スイッチングモジュール5X等の工場内での移動や組み付け時に発生するサージによって半導体スイッチングモジュール5X等が故障することを防止することができる。また、半導体スイッチングモジュール5X等にRCスナバ回路55、56を内蔵することにより、外部にRCスナバ回路55、56を設けた場合に比べて配線による寄生容量や寄生インダクタンスが小さくなるため、RCスナバ回路55、56の抵抗や容量を小さくすることができ、回路規模を小さくすることができる。また、外部に配置する大容量の電解コンデンサが不要になるため、回路規模をさらに小さくすることができる。
また、RCスナバ回路55、56をチップ抵抗やチップコンデンサを用いて構成しており、チップコンデンサ等のチップ素子を用いることにより、耐熱温度を上げることができ、周囲温度が高い環境での使用が可能となる。
また、半導体スイッチングモジュール5X等をリードフレームを含むモールドパッケージとするとともに、RCスナバ回路55、56をリードフレーム上に設置している。モールド樹脂で周囲を覆うことにより、MOSトランジスタ50、51、制御回路54、RCスナバ回路55、56を含む各種の素子について振動や冷熱に対して十分な耐量を確保し、信頼性を向上させることができる。また、RCスナバ回路55、56をリードフレーム上に設置することにより、制御回路54内に入らないような大きい素子を用いることが可能になる。また、高価なセラミックス基板を用いる必要がないため、部品コストを削減することができる。
また、マイクロコンピュータ12Aと回路基板12Bを有するモータ制御モジュール10が半導体スイッチングモジュール5X等とは別に設けられている、また、半導体スイッチングモジュール5X等には、モータ制御モジュール10から出力される駆動信号が入力される端子と、この駆動信号に応じてMOSトランジスタ50、51を駆動するドライバ52、53が備わっている。マイクロコンピュータ12Aが必要なトルク制御や回転数制御のような複雑な制御をモータ制御モジュール10にて行うことにより、発熱量が多いMOSトランジスタ50、51を含みストレスが大きい部品を有する半導体スイッチングモジュール5X等をモールドパッケージとすることができ、品質を確保することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、2つの固定子巻線2、3と2つのスイッチングモジュール群5、6を備えるようにしたが、一方の固定子巻線2と一方のスイッチングモジュール群5を備える車両用回転電機についても本発明を適用することができる。また、上述した実施形態では、2つのスイッチングモジュール群5、6のそれぞれに3つの半導体スイッチングモジュールを含ませるようにしたが、半導体スイッチングモジュールの数は3以外であってもよい。また、上述した実施形態では、Y結線された2つの固定子巻線2、3を備えた車両用回転電機1について説明したが、Δ結線された固定子巻線を備える車両用回転電機についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、各半導体スイッチングモジュール5X等を用いて逆変換動作(電動動作時)と整流動作(発電動作時)の両方を行う場合について説明したが、どちらか一方の動作のみを行う車両用回転電機についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、抵抗55a、56aのそれぞれをチップ抵抗、コンデンサ55b、56bのそれぞれをチップコンデンサとしたが、少なくとも一方をチップ素子以外の部品としてもよい。
上述したように、本発明によれば、半導体スイッチングモジュールにサージ吸収用のスナバ回路を内蔵することにより、半導体スイッチングモジュールの工場内での移動や組み付け時に発生するサージによって半導体スイッチングモジュールが故障することを防止することができる。
1 車両用回転電機
2、3 固定子巻線
8 端子台
12 モータ制御モジュール
14 バッテリ
20 固定子
50、51 MOSトランジスタ
54 制御回路
55、56 RCスナバ回路

Claims (6)

  1. 回転子と、
    前記回転子と対向配置された固定子と、
    複数のスイッチング素子と、これら複数のスイッチング素子を制御する制御回路と、前記スイッチング素子に接続されたノイズ吸収用のスナバ回路とを有し、前記固定子に備わった固定子巻線に誘起される交流電圧を直流電圧に変換、または、バッテリから供給される直流電圧を交流電圧に変換する半導体スイッチングモジュールと、
    前記半導体スイッチングモジュールから外部に露出する複数のターミナルを相互に接続、あるいは、外部端子に接続する端子台と、
    を備えることを特徴とする車両用回転電機。
  2. 請求項1において、
    前記スナバ回路は、抵抗とコンデンサからなるRCスナバ回路であることを特徴とする車両用回転電機。
  3. 請求項1または2において、
    前記抵抗はチップ抵抗であり、前記コンデンサはチップコンデンサであることを特徴とする車両用回転電機。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記半導体スイッチングモジュールは、リードフレームを含むモールドパッケージであり、
    前記スナバ回路は、前記リードフレーム上に設置されていることを特徴とする車両用回転電機。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記半導体スイッチングモジュールとは別に設けられ、マイクロコンピュータと回路基板を有する制御モジュールをさらに備え、
    前記半導体スイッチングモジュールは、前記制御モジュールから出力される駆動信号が入力される端子と、前記駆動信号に応じて前記スイッチング素子を駆動するドライバとを有することを特徴とする車両用回転電機。
  6. 請求項5において、
    前記半導体スイッチングモジュールに備わった前記制御回路は、前記スイッチング素子をオンオフして前記固定子に装備された固定子巻線に誘起される交流電圧を直流電圧に変換する整流制御機能を有することを特徴とする車両用回転電機。
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