JP4359832B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火装置に関する。
従来、内燃機関の点火プラグに高電圧を供給する内燃機関用点火装置として、例えば、特開2003−13829号公報に開示されているコンデンサ充放電式内燃機関用点火装置がある。この点火装置は、エキサイタコイルと、点火用コンデンサと、点火コイルと、放電用サイリスタと、点火制御部と、制御用電源回路とから構成されている。点火用コンデンサは、エキサイタコイルの正の半波の出力電圧によって充電される。制御用電源回路は、エキサイタコイルの負の半波の出力電圧を直流電圧に変換し点火制御部に供給する。点火制御部は、エキサイタコイルの負の半波の出力電圧から波形整形して得られるパルス信号に基づいて点火時期を判断して、サイリスタにゲート電流を流す。これにより放電用サイリスタがオンして、点火用コンデンサに蓄積された電荷が放電される。この点火用コンデンサの放電電流は点火コイルの1次コイルを流れ、点火コイルの2次コイルに高電圧が誘起される。
特開2003−13829号公報
スタータ始動式の二輪車において、スタータ始動時のエンジン回転数は始動後のエンジン回転数に比べてかなり低い。そのため、このような点火装置を用いた場合、エンジン始動時のエキサイタコイルの出力電圧は低くなり、制御用電源回路は充分な直流電圧を点火制御部に供給することができない。従って、エンジンの始動性が悪くなる恐れがある。これに対し、エンジン始動時のみバッテリからリレーを介して点火回路へ給電する対策がとられている。しかし、リレーを追加することにより点火装置が大きくなりコストアップする。さらに、リレーの接点が断続する際に大きなサージ電圧が発生するため、回路部品の耐圧を上げなければならない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、点火回路へ確実に給電することでエンジンの始動性を向上するとともに、小型で安価な内燃機関用点火装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、半導体スイッチング素子を用いバッテリから点火回路へ給電することを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の内燃機関用点火装置は、エンジンに配設され前記エンジンの回転数に応じた大きさの交流電圧を出力するエキサイタコイルに接続され前記エキサイタコイルの出力電圧が印加されて充電される点火用コンデンサと、前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの1次コイルを介して放電させることで前記点火コイルの2次コイルに高電圧を誘起させるための点火信号を出力するマイクロコンピュータと、前記エキサイタコイルから給電され、前記マイクロコンピュータに電源電圧を供給する回路電源用コンデンサとを有する点火回路と、バッテリと前記回路電源用コンデンサとの間に接続され、前記バッテリから前記回路電源用コンデンサへの給電を切換える半導体スイッチング素子を有する電源切換え回路と、を備えた内燃機関用点火装置であって、前記マイクロコンピュータは、前記エンジンの回転数が所定の回転数に達するまでの間は、前記バッテリから前記回路電源用コンデンサに給電されるように前記電源切換え回路を制御し、前記エンジンの回転数が前記所定の回転数に達してからは、前記エキサイタコイルから前記回路電源用コンデンサに給電されるように前記電源切換え回路を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の内燃機関用点火装置は、請求項1に記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記電源切換え回路は、前記エキサイタコイルの出力電圧が所定の電圧に達するまで、前記バッテリを前記点火回路に接続することを特徴とする。
請求項3に記載の内燃機関用点火装置は、請求項2に記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記所定の電圧は前記バッテリの出力電圧であることを特徴とする。
請求項4に記載の内燃機関用点火装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関用点火装置において、さらに、前記点火用コンデンサ、前記点火回路及び前記電源切換え回路は、ECUとして一体に構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の内燃機関用点火装置によれば、半導体スイッチング素子を有する電源切換え回路でバッテリから点火回路へ給電することができる。そのため、点火回路の電源が確保され、エンジンの始動性を向上することができる。また、電源切換え回路を小さく、かつ、安価に構成することができる。さらに、電源切換え回路の切換え時に発生するサージ電圧が抑えられ、回路部品の耐圧を下げることができる。また、エンジンの回転数が所定の回転数に達するまで、電源切換え回路でバッテリから点火回路へ給電することができる。そのため、エンジン始動時の点火回路の電源が確保され、エンジンの始動性をより向上することができる。
請求項2に記載の内燃機関用点火装置によれば、エキサイタコイルの出力電圧が所定の電圧に達するまで、電源切換え回路でバッテリから点火回路へ給電することができる。そのため、点火回路の電源が安定的に確保され、エンジンの始動性をより向上することができる。
請求項3に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火回路の電源電圧が常にバッテリの出力電圧以上に保たれ、エンジンの始動性をさらに向上することができる。
請求項4に記載の内燃機関用点火装置によれば、内燃機関用点火装置のECUを小型化することができる。
本実施形態は、本発明に係る内燃機関用点火装置を、スタータ始動の二輪車用エンジンの点火プラグに高電圧を供給する点火装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
第1実施形態における内燃機関用点火装置の回路図を図1に示す。そして、図1を参照し、構造、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、具体的構造について説明する。図1に示すように、内燃機関用点火装置1は、点火用コンデンサ2と、点火回路3と、電源切換え回路4とから構成されている。点火回路3は、ダイオード30a、30b、31a、31bと、サイリスタ32と、サイリスタ駆動用トランジスタ33と、マイクロコンピュータ34と、ノイズフィルタ回路35と、回路電源用コンデンサ36と、定電圧回路37とから構成されている。電源切換え回路4は、ダイオード40と、抵抗41a、41b、41cと、トランジスタ42a、42b、42c(半導体スイッチング素子)とから構成されている。この内燃機関用点火装置1には、エキサイタコイル5と、点火コイル6と、パルサコイル7と、バッテリ8とが接続されている。さらに、点火コイル6には点火プラグ9が接続されている。
エキサイタコイル5は、エンジンに配設された交流発電機に巻装されているコイルであり、エンジンの回転数に応じた大きさの交流電圧を出力する。このエキサイタコイルの一端には、ダイオード30a、31aが接続されている。
ダイオード30aのカソードはエキサイタコイル5の一端に接続され、アノードは車体に接地されている。ダイオード31aのアノードはダイオード30aが接続されたエキサイタコイル5の一端に、カソードは点火用コンデンサ2にそれぞれ接続されている。
点火用コンデンサ2は、点火エネルギーを蓄積するための大容量のコンデンサである。この点火用コンデンサ2の一端はダイオード31aのカソードに、他端は点火コイル6にそれぞれ接続されている。
点火コイル6は、1次コイル6aと、2次コイル6bとを有するトランスであり、1次コイル6aに点火用コンデンサ2の放電電流が流れることによって2次コイル6bに高電圧を誘起する。1次コイル6aの一端は点火用コンデンサ2のに接続され、他端は車体に接地されている。また、2次コイル6bの一端は点火プラグ9に接続され、他端は1次コイル6aの他端と同様に車体に接地されている。
点火プラグ9は、中心電極9aと、接地電極9bとを備えており、2次コイル6bに誘起される高電圧によって火花放電する。この点火プラグ9の中心電極9aは2次コイル6bに接続され、接地電極6bは車体に接地されている。
サイリスタ32は、点火用コンデンサ2に蓄積された電荷を1次コイル6aを介して放電させるためのスイッチング素子であり、ゲートに電圧を印加してゲート電流を流すことで、アノードからカソードに向かって電流が流れる。このサイリスタ32のアノードはダイオード31aが接続された点火用コンデンサ2の一端に、ゲートはサイリスタ駆動用トランジスタ33に接続され、カソードは車体に接地されている。
パルサコイル7は、エンジンに配設され、エンジンのクランクシャフトの回転位置に応じて交流電圧を出力するコイルである。このパルサコイル7の一端は車体に接地され、他端はノイズフィルタ回路35に接続されている。
ノイズフィルタ回路35は、パルサコイル7の出力を正極と負極の信号に分離するとともに、それぞれに重畳されたノイズを除去する回路である。このノイズフィルタ回路35は、ノイズフィルタ用コンデンサ350a、351aと、抵抗350b、351bと、ダイオード350c、351cとから構成されている。ノイズフィルタ用コンデンサ350aは抵抗350bに並列接続され、その正極端はパルサコイル7の他端に、負極端はダイオード350cのアノードにそれぞれ接続され、ダイオード350cのカソードはマイクロコンピュータ34に接続されている。ノイズフィルタ用コンデンサ351aは抵抗351bに並列接続され、その負極端はパルサコイル7の他端に、正極端はダイオード351cのカソードにそれぞれ接続され、ダイオード351cのアノードはマイクロコンピュータ34に接続されている。
マイクロコンピュータ34は、パルサコイル7の出力に基づいて点火プラグ9の点火時期を決定し、点火のための点火信号を出力する。マイクロコンピュータ34の一端は定電圧回路に接続され、他の一端は接地されている。また、別の一端は、ノイズフィルタ回路35と、サイリスタ駆動用トランジスタ33とに接続されている。
サイリスタ駆動用トランジスタ33は、点火信号に基づいてサイリスタ32のゲートに電圧を印加してゲート電流を供給するスイッチング素子である。このサイリスタ駆動用トランジスタ33のベースはマイクロコンピュータ34に、エミッタは定電圧回路37に、
コレクタはサイリスタ32のゲートにそれぞれ接続されている。
一方、エキサイタコイルの他端にはダイオード30b、31bが接続されている。ダイオード30bのカソードはエキサイタコイル5の他端に接続され、アノードは車体に接地されている。ダイオード31bのアノードはダイオード30bが接続されたエキサイタコイル5の他端に、カソードは回路電源用コンデンサ36にそれぞれ接続されている。
回路電源用コンデンサ36は、サイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34の回路電源を構成するためのコンデンサである。この回路電源用コンデンサ36の一端はダイオード31bのカソードに接続され、他端は車体に接地されている。
定電圧回路37は、回路電源用コンデンサ36の電圧を安定化して定電圧を供給する電源回路である。定電圧回路37の一端はダイオード31bが接続された回路電源用コンデンサ36の一端に接続され、他の一端は車体に接地されている。また、別の一端はサイリスタ駆動用トランジスタ33のエミッタ及びマイクロコンピュータ34の電源端子に接続され電源電圧Vdcを供給している。
バッテリ8は電源切換え回路4を介して点火回路3に接続され、必要に応じて点火回路3に給電する。バッテリ8の正極端はダイオード40のアノードに接続され、負極端は車体に接地されている。抵抗41aと抵抗41bとは直列接続されている。この直列接続された抵抗41a、41bは、ダイオード40のカソードと車体との間に接続されている。トランジスタ42aのベースは抵抗41aと抵抗41bの接続点に、コレクタはトランジスタ42bのベースにそれぞれ接続され、エミッタは車体に接地されている。トランジスタ42bのエミッタはダイオード40のカソードに、コレクタはダイオード31bが接続された回路電源用コンデンサ36の一端にそれぞれ接続されている。トランジスタ42cのベースは抵抗41cを介してマイクロコンピュータに、コレクタは抵抗41aと抵抗41bの接続点に接続されているトランジスタ42aのベースに接続され、エミッタは車体に接地されている。
点火用コンデンサ2、点火回路3及び電源切換え回路4はECU10として一体に構成されている。
次に、具体的動作について説明する。スタータによってエンジンが回転すると、エキサイタコイル5はその回転数に応じた大きさの交流電圧を出力する。また、パルサコイル7はクランクシャフトの回転位置に応じた交流電圧を出力する。エキサイタコイル5の発生した交流電圧の正の半サイクルは、ダイオード31aを介して点火用コンデンサ2に印加される。これにより、エキサイタコイル5からダイオード31a、点火用コンデンサ2、点火コイル6の1次コイル6a、車体を経て、ダイオード30b、エキサイタコイル5に至る経路で充電電流が流れ、点火用コンデンサ2が充電される。また、エキサイタコイル5の発生した交流電圧の負の半サイクルは、ダイオード31bを介して回路電源用コンデンサ36に印加される。これにより、エキサイタコイル5からダイオード31b、回路電源用コンデンサ36、車体を経て、ダイオード30a、エキサイタコイル5に至る経路で充電電流が流れ、回路電源用コンデンサ36が充電される。
バッテリ8の出力電圧はダイオード40を介して抵抗41aと抵抗41bとで分圧される。分圧された電圧はトランジスタ42aのベースに印加され、トランジスタ42aはオンする。そして、トランジスタ42bにベース電流が流れてトランジスタ42bはオンする。バッテリ8の出力電圧はダイオード40を介して回路電源用コンデンサ36に印加される。これにより、バッテリ8からダイオード40、トランジスタ42b、回路電源用コンデンサ36、車体を経て、バッテリ8に至る経路で充電電流が流れ、回路電源用コンデンサ36が充電される。定電圧回路37は、回路電源用コンデンサ36の電圧を安定化し、サイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34に電源電圧Vdcを供給する。
ところで、スタータ始動時のエンジン回転数は始動後のエンジン回転数に比べてかなり低く、エキサイタコイル5の発生する交流電圧の大きさも小さい。これに対し、バッテリ8の出力電圧はエンジンの回転数に関係なく充分な大きさがある。そのため、回路電源用コンデンサ36はバッテリ8から給電されることでエンジンの回転数に関係なく速やかに充電される。これにより、定電圧回路37はエンジンの回転数に関係なく速やかに電源電圧Vdcを出力することができる。サイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34は、電源電圧Vdcを供給されることにより作動を開始する。
パルサコイル7の発生した交流電圧の正の半サイクルは、ノイズフィルタ用コンデンサ350a、抵抗350b、ダイオード350cからなるノイズフィルタを介してマイクロコンピュータ34に入力される。パルサコイル7の発生した交流電圧の負の半サイクルは、ノイズフィルタ用コンデンサ351a、抵抗351b、ダイオード351cからなるノイズフィルタを介してマイクロコンピュータ34に入力される。マイクロコンピュータ34は、このパルサコイル7の交流電圧に基づいて点火プラグ9の点火時期を決定し、点火信号を出力する。この点火信号はサイリスタ駆動用トランジスタ33のベースに印加され、サイリスタ駆動用トランジスタ33はオンする。そのため、サイリスタ32にゲート電流が流れてサイリスタ32はオンし、点火用コンデンサ2に蓄積された電荷が放電される。この点火用コンデンサ2の放電電流は点火コイル6の1次コイル6aを流れ、2次コイル6bに高電圧が誘起される。この高電圧が点火プラグ9の中心電極9aと接地電極9bとの間に印加され、点火プラグ9は火花放電しエンジンが始動する。
マイクロコンピュータ34は、パルサコイル7の交流電圧からエンジンの回転数を判断し、所定の回転数に達すると抵抗41cを介してトランジスタ42cのベースに電圧を印加する。すると、トランジスタ42cにベース電流が流れてトランジスタ42cはオンする。トランジスタ42cがオンすることでトランジスタ42aのベース電流が遮断されトランジスタ42aはオフする。さらに、トランジスタ42aがオフすることでトランジスタ42bのベース電流が遮断されトランジスタ42bもオフする。これにより、バッテリ8は回路電源用コンデンサ36と遮断される。このとき、エンジンは始動して所定の回転数で回転しており、エキサイタコイル5は充分な大きさの交流電圧を発生している。そのため、回路電源用コンデンサ36はエキサイタコイル5から給電されることで充分に充電される。これにより、定電圧回路37は確実に電源電圧Vdcを出力することができる。
以降、点火回路3は点火用コンデンサ2の充放電を繰り返し、点火プラグ9は継続して火花放電する。
最後に、具体的効果について説明する。第1の実施形態によれば、内燃機関用点火装置1は、トランジスタ42a、42b、42cを有する電源切換え回路4で、バッテリ8から回路電源用コンデンサ36及び定電圧回路37を介しサイリスタ駆動用トランジスタ32及びマイクロコンピュータ34へ給電することができる。そのため、サイリスタ駆動用トランジスタ32及びマイクロコンピュータ34等からなる点火回路3の電源電圧Vdcが確保され、エンジンの始動性を向上することができる。また、電源切換え回路4を抵抗41a、41b及びトランジスタ42a、42b、42cで小さく、かつ、安価に構成することができる。さらに、電源切換え回路4の切換え時に発生するサージ電圧が抑えられ、回路部品の耐圧を下げることができる。
また、内燃機関用点火装置1は、エンジンの回転数が所定の回転数に達するまで、電源切換え回路4でバッテリ8から回路電源用コンデンサ36及び定電圧回路37を介し点火回路3へ給電することができる。そのため、エンジン始動時の点火回路3の電源電圧Vdcが確保され、エンジンの始動性をより向上することができる。
さらに、内燃機関用点火装置1は、点火用コンデンサ2、点火回路3及び電源切換え回路4がECUとして一体に構成されることで、ECUを小型化することができる。
なお、上述した実施形態では、抵抗41a、41bで分圧されたバッテリ8の出力電圧をトランジスタ42aのベースに印加することにより、トランジスタ42をオンさせているが、これに限られるものではない。例えば、エキサイタコイル5の出力電圧を抵抗41a、41bで分圧してトランジスタ42aのベースに印加してもよい。その場合、エキサイタコイル5と抵抗41aとの間に電圧を安定させる回路を設けるとより好ましい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における内燃機関用点火装置の回路図を図2にに示す。ここでは、第1実施形態における内燃機関用点火装置との相違部分についてのみ説明し、共通する部分ついては、必要とされる箇所以外説明を省略する。なお、前記実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
まず、具体的構造について説明する。図2に示すように、電源切換え回路4は、ダイオード40と、抵抗41a、41b、41c、43a、43b,44a、44bと、トランジスタ42a、42b、42cとから構成されている。抵抗43aと抵抗43bとは直列接続されている。この直列接続された抵抗43a、43bは、ダイオード31bに接続されているエキサイタコイル5の他端と車体との間に接続されている。抵抗43aと抵抗43bの接続点はマイクロコンピュータ34に接続されている。抵抗44aと抵抗44bとは直列接続されている。この直列接続された抵抗44a、44bは、バッテリ8の正極端と車体との間に接続されている。抵抗44aと抵抗44bの接続点はマイクロコンピュータ34に接続されている。
次に、具体的動作について説明する。スタータによってエンジンが回転すると、エキサイタコイル5はその回転数に応じた大きさの交流電圧を出力する。また、パルサコイル7はクランクシャフトの回転位置に応じた交流電圧を出力する。エキサイタコイル5の発生した交流電圧の正の半サイクルは、ダイオード31aを介して点火用コンデンサ2に印加され、点火用コンデンサ2が充電される。また、エキサイタコイル5の発生した交流電圧の負の半サイクルは、ダイオード31bを介して回路電源用コンデンサ36に印加され、
回路電源用コンデンサ36が充電される。
バッテリ8の出力電圧はダイオード40を介して抵抗41aと抵抗41bとで分圧され、トランジスタ42bがオンする。バッテリ8の出力電圧はダイオード40を介して回路電源用コンデンサ36に印加され、回路電源用コンデンサ36が充電される。定電圧回路37はエンジンの回転数に関係なく速やかに電源電圧Vdcを出力する。サイリスタ駆動用トランジスタ33及びマイクロコンピュータ34は、電源電圧Vdcを供給されることにより作動を開始する。
パルサコイル7の発生した交流電圧は、ノイズフィルタ用回路35を介してマイクロコンピュータ34に入力される。マイクロコンピュータ34は、このパルサコイル7の交流電圧に基づいて点火プラグ9の点火時期を決定し、点火用コンデンサ2に蓄積された電荷を放電させる。この点火用コンデンサ2の放電電流は点火コイル6に流れ、点火コイル6は高電圧を誘起する。この高電圧が点火プラグ9に印加され、点火プラグ9は火花放電し、エンジンが始動する。
エキサイタコイル5の発生する交流電圧の負の半サイクルは、抵抗43aと抵抗43bとで分圧される。分圧された電圧はマイクロコンピュータ34に入力される。バッテリ8の出力電圧は抵抗44aと抵抗44bとで分圧される。分圧された電圧はマイクロコンピュータ34に入力される。マイクロコンピュータ34は、エキサイタコイル5の出力電圧の大きさがバッテリの出力電圧に達すると抵抗41cを介してトランジスタ42cのベースに電圧を印加する。これにより、バッテリ8は回路電源用コンデンサ36と遮断される。このとき、エンジンは始動して所定の回転数で回転しており、エキサイタコイル5は充分な大きさの交流電圧を発生している。そのため、定電圧回路37は確実に電源電圧Vdcを出力することができる。
以降、点火回路3は点火用コンデンサ2の充放電を繰り返し、点火プラグ9は継続して火花放電する。
最後に、具体的効果について説明する。第2の実施形態によれば、内燃機関用点火装置1は、エキサイタコイル2の出力電圧がバッテリの出力電圧に達するまで、電源切換え回路4でバッテリ8から点火回路3へ給電することができる。そのため、点火回路3の電源電圧が常にバッテリの出力電圧以上に保たれ、エンジンの始動性をさらに向上することができる。
第1実施形態における内燃機関用点火装置の回路図を示す。 第2実施形態における内燃機関用点火装置の回路図を示す。
符号の説明
1 ・・・ 内燃機関用点火装置
2 ・・・ 点火用コンデンサ
3 ・・・ 点火回路
30a、30b、31a、31b ・・・ダイオード
32 ・・・ サイリスタ
33 ・・・ サイリスタ駆動用トランジスタ
34 ・・・ マイクロコンピュータ
35 ・・・ ノイズフィルタ回路
36 ・・・ 回路電源用コンデンサ
37 ・・・ 定電圧回路
4 ・・・ 電源切換え回路
40 ・・・ ダイオード
41a、41b、41c、43a、43b、44a、44b ・・・ 抵抗
42a、42b、42c ・・・ トランジスタ(半導体スイッチング素子)
5 ・・・ エキサイタコイル
6 ・・・ 点火コイル
6a ・・・ 1次コイル
6b ・・・ 2次コイル
7 ・・・ パルサコイル
8 ・・・ バッテリ
9 ・・・ 点火プラグ
9a ・・・ 中心電極
9b ・・・ 接地電極
10 ・・・ ECU

Claims (4)

  1. エンジンに配設され前記エンジンの回転数に応じた大きさの交流電圧を出力するエキサイタコイルに接続され前記エキサイタコイルの出力電圧が印加されて充電される点火用コンデンサと、
    前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの1次コイルを介して放電させることで前記点火コイルの2次コイルに高電圧を誘起させるための点火信号を出力するマイクロコンピュータと、前記エキサイタコイルから給電され、前記マイクロコンピュータに電源電圧を供給する回路電源用コンデンサとを有する点火回路と、
    バッテリと前記回路電源用コンデンサとの間に接続され、前記バッテリから前記回路電源用コンデンサへの給電を切換える半導体スイッチング素子を有する電源切換え回路と、
    を備えた内燃機関用点火装置であって、
    前記マイクロコンピュータは、前記エンジンの回転数が所定の回転数に達するまでの間は、前記バッテリから前記回路電源用コンデンサに給電されるように前記電源切換え回路を制御し、前記エンジンの回転数が前記所定の回転数に達してからは、前記エキサイタコイルから前記回路電源用コンデンサに給電されるように前記電源切換え回路を制御することを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 前記電源切換え回路は、前記エキサイタコイルの出力電圧が所定の電圧に達するまで、前記バッテリを前記点火回路に接続することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火装置。
  3. 前記所定の電圧は、前記バッテリの出力電圧であることを特徴とする請求項2記載の内燃機関用点火装置。
  4. 前記点火用コンデンサ、前記点火回路及び前記電源切換え回路は、ECUとして一体に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関用点火装置。
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