JP4193653B2 - シールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法 - Google Patents

シールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気・電子機器に使用されるフレキシブルフラットケーブルの製造方法に係り、特に、磁気シールド性を付与したシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法に関するものである。
フレキシブルフラットケーブル(以下、FFCと略す)とは、図3に示すように、複数本(例えば、数本から数十本)の導体22a,22を平行に配列して形成した導体群23の上下面に、内面に絶縁性と難燃性とを共有する接着剤19が塗布された絶縁性プラスチィックフィルム20(以下、接着剤付きフィルムという)を熱圧着などにより一体化して構成したものである。
このFFC18は、厚み0.1〜0.3mm程度と非常に薄いテープ状の電線であり、高い柔軟性(可撓性)を有しているため、従来から回路間のジャンパ(固定配線)などとして用いられてきた。
近年では、FFCの屈曲特性向上が進み、FFCを電気・電子機器の可動部配線にフレキシブルプリント配線板(FPC)の代替として適用されるケースが増加している。特に、低価格化を狙ったパソコン用インクジェット型プリンタの印字ヘッド部配線やCD−ROM、カーナビゲーションやDVD(デジタル多用途ディスクプレーヤ)のピックアップ部配線などへの適用が進んでいる。
ところで、FFCを、VTR、CD、DVDなどのAV機器やコピー機、スキャナー、プリンター等のOA機器、およびその他電気・電子機器などの配線として用いる場合、FFCにノイズ防止のため電磁波シールド性を持たせることが好ましい。そこで、FFCの外面にシールド材を被覆したシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
シールド材被覆フレキシブルフラットケーブル(以下、シールド材被覆FFCと略す)は、図4に示すように、FFC18の接着剤付きフィルム20を部分的に除去して、1本又は複数本の導体22a(接地線となる導体であり、図例では両端の2本)の片面を露出させ、そのFFC18の上下面にシールド材25を被覆して構成したものである。シールド材25は、Niなどの導電性フィラーを含有する導電性接着剤27が内面に塗布された導電性金属層28と、その導電性金属層28の外面に積層された絶縁性プラスチィックフィルム29とを備えている。この構成によれば、シールド材25の導電性金属層28と接地導体22aとが電気的に接続され、シールド効果を得ることができる。
特開平8−7664号公報
しかしながら、このようなシールド材被覆FFCは、図3に示すシールド材を被覆していないFFCと比較して屈曲信頼性が著しく劣るという問題があった。
その理由として、a)接地導体部の断面構造が上下非対称である、b)シールド材25の接着剤27に直径数μm程度の導電性微粒子(導電性フィラー)を添加する必要があるため、接着剤27の接着力が低下し、屈曲時に接地導体22aとシールド材25とが剥離し易くなる、という2点が挙げられる。
このため、従来のシールド材被覆FFCは過酷な使用条件に耐えることができず、可動用途として用いる場合、曲げ半径が大きくかつ要求屈曲回数が数万〜数十万回程度以下である配線など、適用可能範囲が限られていた。
また、上述したようにシールド材25の接着剤27の接着力が低いため、例えば、自動車分野で用いられる様な過酷な評価試験(例えば、熱サイクル−40℃←→100℃、1000サイクル)をクリアできず適用に至っていなかった。つまり、固定配線用途としても、その適用可能範囲が限られていた。
以上の理由により、近年までシールド材被覆FFCはスキャナーやコピー機など一部機器の屈曲配線、あるいは家庭用ゲーム機などの電気・電子機器の固定配線など、配線用途を限定せざるを得なかった。
そこで、本出願人は、耐屈曲性を高めたシールド材被覆FFCを開発・発明し、先に出願を行った(特願2002−186211号)。
このシールド材被覆FFCは、図5に示すように、接地導体22aの片面に位置する接着剤付きフィルム20を長手方向全域に亘って除去するのではなく、端部近傍の一部分24(使用時の非屈曲部分)のみ除去するようにしたものである。この構成によれば、接地導体22aの長手方向の一部分(非屈曲部分)の断面構造のみが上下非対称となり、それ以外の部分(使用時に屈曲される部分を含む)では上下対称となるため、耐屈曲性が向上する。しかしながら、このシールド材被覆FFCでは、シールド材25の接着剤27に導電性フィラーを添加する必要があるため、依然として上記b)の問題は存在していた。
そこで、本出願人は更に、接着剤に導電性フィラーを添加する必要のないシールド材被覆FFCを開発・発明し、先に出願を行った(特願2003−049741号)。
このシールド材被覆FFCは、図6に示すように、接地導体22aの片面に位置する接着剤付きフィルム20の長手方向一部分(使用時の非屈曲部分)を除去した後、FFC18の上下面にシールド材25を被覆し、更にその後、シールド材25の外面に導電性金属板26を載せて、その導電性金属板26と、シールド材25の導電性金属層28と、接地導体22aとを超音波接合により接合するようにしたものである。この構成では、接地導体22aと、シールド材25の導電性金属層28とが直接接触できるので、接着剤27に導電性を持たせる必要がない。従って、接着剤27に導電性フィラーを添加する必要がなくなり、上記b)の問題を解決できる。
しかしながら、このシールド材被覆FFCは、製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、シールド材被覆FFCの各種信頼性(耐屈曲性及び接地導体とシールド材との電気的接続信頼性など)を向上しつつ、かつその製造コストを大幅に低減できるシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、シールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法において、複数本の導体を平行に配列してなる導体群の上下面を、絶縁性と難燃性とを共有する接着剤が内面に塗布された導電性金属層と、導電性金属層の外面に積層された絶縁性フィルムとを有するシールド材で挟み込んで一体化する工程と、上記導体群と上記シールド材とを一体化した後、上記シールド材の外面に導電性金属板を載せ、その導電性金属板と、上記シールド材の上記導電性金属層と、上記導体とを超音波接合により電気的に接続する工程とを備えたものである。
ここで、上記導電性金属板、導電性金属層及び導体の超音波接合を、接地線となる1本もしくは複数本の導体に対して実施するようにしても良い。
また、上記導電性金属板、導電性金属層及び導体の超音波接合を、上記導体の長手方向における、使用時の非屈曲部分に対して実施するようにしても良い。
また、上記導電性金属板、導電性金属層及び導体を超音波接合した後、少なくとも上記導電性金属板及び超音波接合部を保護材で覆う工程を更に備えても良い。
ここで、少なくとも上記導電性金属板及び超音波接合部を覆うように設けられた保護材を更に備えても良い。
本発明によれば、シールド材被覆FFCの各種信頼性(耐屈曲性及び接地導体とシールド材の電気的接続信頼性など)を向上しつつ、かつその製造コストの大幅な低減を図れるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)は本実施形態のシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの平面図であり、図1(b)は図1(a)の1b−1b線断面図である。
図に示すように、本実施形態のシールド材被覆フレキシブルフラットケーブル1(以下、シールド材被覆FFCと略す)は、間隔を隔てて平行に配列された複数本の導体2a,2,…からなる導体群3と、その導体群3を、上下面から挟み込みこんで一体的に設けられたシールド材5と、1本もしくは複数本の導体2a(接地線となる導体であり、本実施形態では両端の2本)の片面又は両面(本実施形態では片面)に対して、シールド材5の外側から超音波接合により接合された導電性金属板6(例えば、純銅)とを備えている。
導体2a,2,2…は例えば断面平角状の軟銅線からなり、互いに所定間隔(導体ピッチ)を隔てて並列される。
シールド材5は、絶縁性と難燃性とを共有する接着剤7が内面に塗布された導電性金属層8と、その導電性金属層8の外側に積層された絶縁性プラスチックフィルム9とを有する。シールド材5は、その接着剤7が導体群3側を向くようにして配置され、導体群3と一体的に接続される。
導電性金属板6は、シールド材5の外側から接地導体2aに対して超音波接合により接合され、これにより、導電性金属板6と、シールド材5の導電性金属層8と、接地導体2aとが電気的に接続される。導電性金属板6、シールド材5の導電性金属層及び接地導体2aの超音波接合は、シールド材被覆FFC1(接地導体2a)における、使用時の非屈曲部分(例えば、長手方向の端部近傍)に対して実行される。
本実施形態のシールド材被覆FFC1は、接地導体2aとシールド材5の導電性金属層8とが直接接触する構造であるので、シールド材5の接着剤7は導電性を有する必要はない。従って、接着剤7にはNiなどの導電性微粒子(導電性フィラー)を添加する必要はない。なお、シールド材被覆FFC1に難燃性を付与する目的から、接着剤7には難燃剤を添加することが好ましい。難燃剤の添加量は、シールド材被覆FFC1の使用用途に応じて適宜設定する。例えば、一般の電気・電子機器に用いる場合、UL(Underwriters Laboratories Inc. 米国の安全規格団体により規定された規格)の難燃性規格であるVW−1(垂直難燃試験)を満たすよう、難燃剤を配合する。
シールド材5の導電性金属層8は、CuやAlなどの箔が適用可能である。
シールド材5の絶縁性プラスチックフィルム9は、コスト面を重要視する場合は、PET(ポリエチレンテレフタレート)が好ましく、難燃性及び耐熱性を重要視する場合は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)が好ましい。
このように、シールド材5の各部材(接着剤7、導電性金属層8、絶縁性プラスチックフィルム9)の厚み寸法や材質などは、シールド材被覆FFC1の使用用途に応じて適宜設定される。
本実施形態のシールド材被覆FFC1は更に、導電性金属板6及びシールド材5の外面を覆う保護材10を備えている。保護材10は、絶縁性を有する接着剤11が内面に塗布された絶縁性プラスチックフィルム12を有している。なお、保護材10は必ずしもシールド材5の全面に亘って設ける必要はなく、少なくとも導電性金属板6及び超音波接合部を覆うように設ければ良い。
次に、図2を用いて、本実施形態のシールド材被覆FFC1の製造方法を説明する。
1)第1工程
まず、第1工程として、図2(a)に示すように、複数本の平角導体2a,2,2…を平行に配列して導体群3を形成し、その導体群3の上下面を、絶縁性と難燃性とを共有する接着剤7が内面に塗布された導電性金属層8と、導電性金属層8の外面に積層された絶縁性プラスチックフィルム9とを有するシールド材5で挟み込んで、熱圧着などにより一体化する。
2)第2工程
次に、第2工程として、図2(b)に示すように、接地線となる導体2aの長手方向の一部分(使用時の非屈曲部分)に整合させて、シールド材5の片面に導電性金属板6を載せ、その上から超音波接合を行う。これにより、導電性金属板6が内側へと湾曲すると共に、接地導体2aの片面側に位置していたシールド材5の絶縁性プラスチックフィルム9と接着剤7とが除去され、導電性金属板6と、シールド材5の導電性金属層8と、接地導体2aとが金属接合され、電気的に接続される。図中、13が超音波接合機の押さえ側部材を示しており、15が振動側部材を示している。図から分かるように、導電性金属板6が配置された側に振動側部材15を配置し、それと対向する側に押さえ側部材13を配置する。
なお、導電性金属板6、導電性金属層8及び接地導体2aを超音波接合する前に、超音波接合を行う部分のシールド材5の接着剤7をレーザなどにより予め除去しておけば、接地導体2aと導電性金属層8との接続信頼性をより高くできる。
3)第3工程
次に、第3工程として、図2(c)に示すように、少なくとも導電性金属板6及び超音波接合部を覆うように、絶縁性を有する接着剤11が内面に塗布された絶縁性プラスチィックフィルム12を有する耐水性保護材10(絶縁性テープ)を上下面から貼り付けて熱圧着などにより一体化する。この保護材10を設けることにより、導電性金属板6が機器部材などに激しく接触した際などに、導電性金属板6がシールド材5から剥離することを防止できる。以上の工程により、図1に示したようなシールド材被覆FFC1が製造できる。
なお、本発明において、第3工程は必ずしも必要な工程ではなく、第2工程までで終了しても良い。つまり、保護材10を必ずしも設ける必要はない。
以上説明してきた本実施形態のシールド材被覆FFC及びその製造方法によれば、図4〜図6に示したシールド材被覆FFCにおいて必要とされていた接着剤付きフィルム20を省略できる。従って、部品点数及び製造工程を削減でき、製造コストを低減できる。更に、接着剤付きフィルム20を省略できるため、シールド材被覆FFC1の厚みを薄くできる。
また、本実施形態のシールド材被覆FFC1では、接地導体2aとシールド材5の導電性金属層8とが直接接触するため、接地導体22aとシールド材5の導電性金属層8との接続信頼性が高い。更に、シールド材5の接着剤7に導電性微粒子(導電性フィラー)を添加する必要がないので、製造コストを低減できる。
また、導電性金属板6を超音波接合した部分以外(使用時の屈曲部分を含む)では、シールド材被覆FFC1の断面形状が上下対称となるため、優れた耐屈曲性を有する。
このように、本実施形態のシールド材被覆FFC1によれば、各種信頼性(耐屈曲性及び接地導体2aとシールド材5の導電性金属8との電気的接続信頼性など)を向上できるばかりでなく、製造コストを大幅に削減することが可能となる。また、本実施形態のシールド材被覆FFC1は耐屈曲性に優れているため、例えば、自動車用配線などとして使用することが可能であり、適用可能範囲が広い。
本出願人は、本実施形態のシールド材被覆FFCの信頼性を検証するため、本実施形態のシールド材被覆FFCと、2種類の比較用試料とを試作し、各種評価試験を行った。
なお、本実施形態のシールド材被覆FFCは、図1に示した保護材10を設けないタイプとした。また、比較用試料としては、図4に示した特許文献1に記載されたタイプ1と、図6に示した本出願人が先に出願した(特願2003−049741号)タイプ2とを試作した。
本実施形態のシールド材被覆FFCと、比較用試料タイプ2において、超音波接合条件は、2本の接地線の初期地線間抵抗が20mΩ以下になるように設定した。
試験に用いた3種類のシールド材被覆FFCの構造と、評価条件を以下に示す。
・評価試料構造
<共通部>
導体 :平角軟銅線(TPC:タフピッチ銅、幅1.5mm×厚み50μm)
導体ピッチ(間隔):2.5mm
導体本数 :6本(接地線は両端2本)
ケーブル全体幅 :17mm
<相違部>
1)本実施形態シールド材被覆FFC
絶縁性プラスチックフィルム:PET(厚み12.5μm)
シールド材導電性金属層 :Al箔(厚み7μm)
シールド材接着剤 :難燃性ポリエステル接着剤(厚み50μm:アンカーコートの厚みを含む。シールド材被覆FFCとしてUL難燃規格VW−1を満足するよう難燃剤を添加)
導電性金属板:平角軟銅線(TPC:タフピッチ銅、幅1.5mm×厚み35μm)
2)比較試料タイプ1(特許文献1)
a.FFC
絶縁性プラスチックフィルム:PET(厚み12.5μm)
接着剤 :難燃性ポリエステル接着剤(厚み35μm:アンカーコートの厚みを含む。シールド材被覆前のFFCにUL難燃規格VW−1を満足するよう難燃剤を添加)
b.シールド材
絶縁性プラスチックフィルム:PPS(厚み12.5μm)
導電性金属層 :Al箔(厚み7μm)
接着剤 :難燃性ポリエステル接着剤(厚み25μm:アンカーコートの厚みを含む。シールド材被覆FFCとしてUL難燃規格VW−1を満足するよう難燃剤を添加。また、Niの微粒子(導電性フィラー)を添加)
3)比較試料タイプ2(特願2003−049741号)
a.FFC
絶縁性プラスチックフィルム:PET(厚み12.5μm)
接着剤 :難燃性ポリエステル接着剤(厚み35μm:アンカーコートの厚みを含む。シールド材被覆前のFFCにUL難燃規格VW−1を満足するよう難燃剤を添加)
b.シールド材
絶縁性プラスチックフィルム:PPS(厚み12.5μm)
導電性金属層 :Al箔(厚み7μm)
接着剤 :難燃性ポリエステル接着剤(厚み25μm:アンカーコートの厚みを含む。シールド材被覆前のFFCにUL難燃規格VW−1を満足するよう難燃剤を添加)
導電性金属板 :平角軟銅線(TPC:タフピッチ銅、幅1.5mm×厚み35μm)
・信頼性評価条件
1)耐屈曲特性評価
耐屈曲特性は、JIS C5016に準じた繰り返し摺動屈曲試験により評価を行った。この試験装置は、シールド材被覆FFCをU字状に曲げて設定し、その一端を固定し、他端を一定のストロークで繰り返し摺動させることにより疲労寿命を評価するものである。
屈曲速度V :150回/分
ストロークS :250mm
平均平板間距離H:16mm(曲げ半径R=8mmに相当)
環境温度 :23℃
寿命の判定基準 :導体の抵抗が初期の10%上昇もしくは2本の接地導体間の抵抗が初期の3倍以上上昇した場合
2)熱サイクル評価
熱サイクル試験で接地線間抵抗の上昇の有無を確認した。
温度 :−40℃、30分保持 ←→ 80℃、30分保持
サイクル :1000サイクル
寿命の判定基準 :2本の接地導体間の抵抗が初期の3倍以上上昇した場合
・結果
耐屈曲特性評価を行った結果、本実施形態のシールド材被覆FFCは、その屈曲寿命が、比較試料タイプ1に比べて約4倍、比較試料タイプ2に比べて約1.5倍優れていることが検証された。
熱サイクル評価を行った結果、本実施形態のシールド材被覆FFC及び比較試料タイプ2については、接地線間の抵抗の上昇は5mΩ程度であり全く問題ないことが確認された。一方、比較試料タイプ1については、接地線間の抵抗の上昇が1Ω以上となり、評価条件をクリアできなかった。
本実施形態のシールド材被覆FFCについて、その他各種信頼性試験(高温放置、低温放置、耐湿試験、折り曲げ)を実施したが、全て比較試料タイプ1,2と同等もしくはそれ以上であることが確認された。特に、本実施形態のシールド材被覆FFCは比較試料タイプ1,2と比べて耐折り曲げ性に優れていることが確認された。
また、本実施形態のシールド材被覆FFCと、比較試料タイプ1,2との製造コストを比較した結果、本実施形態のシールド材被覆FFCの製造コストは比較試料タイプ1,2の製造コストの約70%以下であり、価格面でも優れていることが検証された。
(a)は、本発明の一実施形態に係るシールド材被覆FFCの平面図である。(b)は、図1(a)の1b−1b線断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るシールド材被覆FFCの製造方法を説明する断面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係るシールド材被覆FFCの製造方法を説明する断面図である。(c)は、本発明の一実施形態に係るシールド材被覆FFCの製造方法を説明する断面図である。 (a)は、FFCの平面図である。(b)は、図3(a)の3b−3b線断面図である。 (a)は、従来のシールド材被覆FFCの平面図である。(b)は、図4(a)の4b−4b線断面図である。 (a)は、本出願人が先に出願したシールド材被覆FFCの平面図である。(b)は、図5(a)の5b−5b線断面図である。(c)は、図5(a)の5c−5c線断面図である。 (a)は、本出願人が先に出願したシールド材被覆FFCの平面図である。(b)は、図6(a)の6b−6b線断面図である。
符号の説明
1 シールド材被覆フレキシブルフラットケーブル
2 導体
2a 接地導体
3 導体群
5 シールド材
6 導電性金属板
7 接着剤
8 導電性金属
9 絶縁性プラスチックフィルム
10 保護材
11 接着剤
12 絶縁性プラスチックフィルム

Claims (5)

  1. シールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法において、複数本の導体を平行に配列してなる導体群の上下面を、絶縁性と難燃性とを共有する接着剤が内面に塗布された導電性金属層と、導電性金属層の外面に積層された絶縁性フィルムとを有するシールド材で挟み込んで一体化する工程と、上記導体群と上記シールド材とを一体化した後、上記シールド材の外面に導電性金属板を載せ、その導電性金属板と、上記シールド材の上記導電性金属層と、上記導体とを超音波接合により電気的に接続する工程と、を備えたことを特徴とするシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法。
  2. 上記導電性金属板、導電性金属層及び導体の超音波接合を、接地線となる1本もしくは複数本の導体に対して実施することを特徴とする請求項1記載のシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法。
  3. 上記導電性金属板、導電性金属層及び導体の超音波接合を、上記導体の長手方向における、使用時の非屈曲部分に対して実施することを特徴とする請求項1又は2記載のシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法。
  4. 上記導電性金属板、導電性金属層及び導体を超音波接合した後、少なくとも上記導電性金属板及び超音波接合部を保護材で覆う工程を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法。
  5. 上記導電性金属板、導電性金属層及び導体を超音波接合する前に、超音波接合を行う部分の上記シールド材の上記接着剤を除去する工程を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のシールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法。
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