JP4193331B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃圧検出手段により検出した燃圧に応じて燃料ポンプの回転速度(吐出圧)をフィードバック制御するようにした内燃機関の燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、燃料配管構成の簡素化と燃料タンク内の燃料温度低下(ベーパ低減)とを狙って、燃料ポンプからインジェクタ(燃料噴射弁)へ圧送する燃料の余剰分を燃料タンクに戻すリターン配管を廃止したリターンレス配管構成を採用したものがある。このものでは、特開平6−147047号公報に示されるように、燃料ポンプの回転速度(吐出圧)を、燃料配管に設けられた燃圧センサにより検出した燃圧に応じてフィードバック制御するようにしたものがある。
【0003】
しかしながら、上記構成では、燃圧センサが故障してセンサ出力が実際の燃圧(実燃圧)よりも低くなると、フィードバック制御により実燃圧が目標燃圧より高めに制御されてしまい、インジェクタから噴射する燃料噴射量が過剰となる。逆に、燃圧センサ出力が実燃圧よりも高くなると、実燃圧が目標燃圧より低めに制御されてしまい、燃料噴射量が不足し、エンジンがストールする虞がある。この課題を解決するための技術としては、特開平8−326617号公報が知られている。該公報は燃料ポンプの基準制御量に対するフィードバック補正量を必要吐出圧と燃圧センサで検出された燃圧との偏差に基づいて積分して算出する。このフィードバック補正量は、正常時にはゼロ付近に制御されることから、フィードバック補正量が所定領域外であるときにセンサが異常と判定する。
【0004】
【発明が解決する課題】
ところが、前記従来公報の技術では、フィードバック補正量が所定領域を越えたときに異常を判定しているため、フィードバック補正量が所定領域を越えたときには既に燃圧が高すぎる、または、低すぎる状態にある。このため、燃圧センサの異常を速やかに検出することができない。燃圧センサの故障を速やかに検出することができないと、燃料噴射量の制御(空燃比制御)に支障をきたし、エミッションを悪化させる原因になるばかりか、実燃圧が目標燃圧よりも大きく制御される場合には、燃料配管系の耐圧構造を劣化させる原因にもなる。
【0005】
このような不具合は、燃圧センサの故障のほか、燃料ポンプの制御システムに異常が発生した場合にも、同様に発生する可能性がある。特に、電気系統の故障(ショート)などにより燃圧センサのセンサ出力値が一定値に固定されてしまうスタックフェイルが生じた場合で、センサ出力値が目標燃圧よりも大きい出力値に固定されるので、目標燃圧に追従させようとして燃料ポンプの駆動力を大きく低減する。これにより、実際の燃圧が即座に下がってしまい、内燃機関がストールする虞もある。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、したがってその目的は、燃料ポンプをフィードバック制御する際に、燃圧検出手段やその他の燃料供給システムの異常を速やかに検出することにある。さらには、燃圧センサに異常が発生したときの制御性を改善することができる内燃機関の燃料供給装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明によれば、実燃圧と目標燃圧に一致させるように燃料ポンプをフィードバック制御する燃料供給装置において、補正量設定手段により設定されるフィードバック補正量に基づいて判定タイミングを設定し、判定タイミングにて燃圧センサにより検出される実燃圧に基づいて燃圧センサの異常を判定するので、燃圧センサの異常を速やかに検出することができる。
【0008】
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置において、燃圧センサにより検出される実燃圧と目標燃圧との偏差が所定値以上のときに燃圧センサを異常と判定する。
【0009】
これにより、判定タイミングにて目標燃圧と実燃圧とが大きく異なる場合にも燃圧センサの故障を検出することができる。
【0010】
請求項3の発明によれば、請求項1乃至請求項2に記載の内燃機関の燃料供給装置において、異常判定手段は、燃圧センサにより検出される実燃圧の変化量に基づいて前記燃圧センサの異常を判定する。
【0011】
これにより、燃圧センサが故障し、センサ出力が固定値になった場合に、実燃圧の変化量を検出しているのでスタックフェイルを速やかに検出することができる。
【0012】
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料供給装置において、フィードバック制御量の変化量積算値が所定値を越えたときに、燃圧センサの異常を判定する。
【0013】
これにより、燃圧センサの出力値が目標燃圧より大きな出力値に固定された場合に、フィードバック制御量の変化量積算値がすぐに所定値を越えるので、実燃圧がすぐに低下しても、内燃機関がストールする前に燃圧センサの異常を確実に検出することができる。
【0014】
請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料供給装置において、燃圧センサが異常であると判定されたときにフィードバック制御を禁止する。
【0015】
これにより、燃圧センサが異常であると判定された場合に、即座にフィードバック制御を禁止することで、燃料ポンプの制御量が基準制御量に設定されるので内燃機関がストールすることを防止する。さらに、フィードバック制御を行わないので基準制御量による制御を速やかに実施することができ、制御性を回復することができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料供給装置において、燃圧センサが異常であると判定されたときにフィードバック制御を禁止し、フィードバック制御量を所定値にセットする。
【0017】
これにより、燃圧センサ出力が目標燃圧よりも高い燃圧に固定されることによるスタックフェイル時に、即座にフィードバック制御を所定値として内燃機関がストールしない燃料噴射圧にセットすることができるので、 燃圧センサのスタックフェイルの検出後、内燃機関がストールすることを防止することができる。
【0018】
【実施例】
<第1の実施例>以下、本発明の第1の実施例を図面に基づいて説明する。燃料タンク11内には燃料ポンプ14が設けられ、この燃料ポンプ14の吸込み口側にフィルタ15が装着されている。この燃料ポンプ14の吐出口に接続された燃料配管16の途中には、燃料中のダストを捕獲する燃料フィルタ17が設けられ、該燃料配管16の先端に接続されたデリバリパイプ18に、各気筒に燃料を噴射するインジェクタ19が取り付けられている。燃料供給経路は、燃料タンク11に始まり、デリバリパイプ18で終わるリターンレス構成となっており、従って、デリバリパイプ18から余剰燃料を燃料タンク11内へ戻すリターン配管は廃止されている。
【0019】
前述した燃料ポンプ14は、駆動源として直流モータ20を内蔵し、この直流モータ21への印加電圧をPWM制御又はDC−DCコンバータ等で調整することにより、燃料ポンプ14の回転速度を制御して吐出圧を制御するようになっている。この燃料ポンプ14から吐出される燃料の圧力(燃圧Pf)は、デリバリパイプ18に設けられた燃圧センサ21(燃圧検出手段)によって検出される。尚、燃圧センサ21を設ける位置は、燃料ポンプ14の吐出側の燃料配管16の途中であっても良い。
【0020】
上述した燃料ポンプ14とインジェクタ19を制御する電子制御装置(以下「ECU」という)22は、マイクロコンピュータを主体として構成され、その入力ポートには、エンジン回転速度NEに応じたパルス信号を出力するクランク角センサ23と、吸気管内圧力Pmに応じた信号を出力する吸気管内圧力センサ24と、前述した燃圧センサ21及び燃料残量計(図示しない)等が接続されている。このECU22は、内蔵のROM(図示しない)に記憶されている図2の燃料ポンプ制御ルーチンを実行することにより、燃料ポンプ14の直流モータ21への印加電圧をフィードバック制御する燃料ポンプ制御手段として機能する。
【0021】
図2の燃料ポンプ制御ルーチンは、短周期で繰り返し処理され、処理が開始されると、まず、ステップ101で、燃料ポンプ14に要求される吐出量(必要吐出量QFP)を、インジェクタ19に印加する噴射パルス幅TIとクランク角センサ23の出力信号から求められるエンジン回転速度NEにより次式により算出する。
【0022】
QFP=α×NE×TI
ここで、αはインジェクタ19の流量サイズ、インジェクタ19の本数、噴射方式等によって決まる係数である。この実施例のように、デリバリパイプ18から余剰燃料を燃料タンク11内へ戻すリターン配管を省略したリターン配管構成では、必要吐出量QFPは、要求燃料噴射量と同じ値となる。次のステップ102では、燃料ポンプ14に要求される吐出圧(必要吐出圧PFP)をシステム目標燃圧Pfoと吸気管内圧力Pmにより次式により算出する。
【0023】
PFP=Pfo+Pm
ここで、システム目標燃圧Pfoは、システムが要求する燃圧を吸気管内圧力Pmに対する差圧で設定したものであり、一般には200kPa〜350kPa程度の範囲で一定値に設定され、通常は低めの燃圧に設定され、エンジン温度が高いとき等、ベーパが発生しやすい運転状態では、高めの燃圧に設定され、ベーパの発生が抑えられるようになっている。一方、燃料ポンプ14に要求される必要吐出圧PFPはゲージ圧(大気圧との差圧)で求めるため、必要吐出圧PFPはシステム目標燃圧Pfoに吸気管内圧力Pmを加算した値となる。
【0024】
この実施例では、吸気管内圧力Pmは、吸気管内圧力センサ24の出力信号により求められるが、エアフローメータ等により直接吸入空気量を計量するシステムでは、吸気管内圧力センサを備えていないものが大半である。このようなシステムでは、エンジン運転条件(つまりエンジン回転速度と吸入空気量)に基づいて吸気管内圧力Pmを推定するようにしても良い。
【0025】
前述したように、システム目標燃圧Pfoに吸気管内圧力Pmを加算して必要吐出圧PFPを算出した後、ステップ103に進み、燃料ポンプ14に対する基準制御量VFP(つまり燃料ポンプ14に印加する電圧の基準値)を、ステップ101,102で求めた必要吐出量QFPと必要吐出圧PFPに基づいて二次元マップから検索し、補間計算して求める。ここで使用する二次元マップは、燃料ポンプ14の性能特性に基づいてQFP,PFPとVFPとの関係を予め設定したテーブルデータであり、ECU22のROM(図示せず)に記憶されている。
【0026】
次のステップ104で、基準制御量VFPに対するフィードバック補正量VFBを、ステップ102で求めた必要吐出圧PFPと燃圧センサ21で検出された燃圧Pfとの偏差に基づいて次式により算出する。
【0027】
VFB(i)=VFB(i−1)+KI×(PFP−Pf)
ここで、VFB(i)は今回のVFBの値、VFB(i−1)は前回のVFBの値、KIは積分定数である。このフィードバック補正量VFBは、燃料ポンプ14の性能ばらつきや経年劣化等によって発生する制御量の過不足分(基準制御量VFPからのずれ)を補償するために用いられる。従って、燃料ポンプ14やその他の燃料供給システムが正常に機能していれば、
フィードバック補正量VFB(i)は目標燃圧Pfとセンサ出力値との偏差に基づいて制御するので、偏差が小さければフィードバック補正量VFB(i)も小さくなり、比較的小さい範囲内に収まる。一方、目標燃圧Pfとセンサ出力値との偏差が大きければ、フィードバック制御量VFB(i)の絶対値が異常に大きくなる。
【0028】
次に、ステップ105では、図3に示される燃圧センサのダイアグノシスがサブルーチンコールされる。ここでは、図3の燃圧センサダイアグノシスのフローチャートを説明する。まず、ステップ120とステップ121にて燃圧センサダイアグノシスの実行条件を判定する。ステップ120では、内燃機関の回転速度NEが所定値NE1以上か否かが判定される。回転速度NEが所定値NE1以下である場合は、本ルーチンを終了し、所定値NE1以上である場合は、ステップ121へ進む。ステップ121では燃料ポンプのフィードバック制御が実施されているかが判定される。ここで、フィードバック制御が実施されていなければ本ルーチンを終了し、フィードバック制御中であれば、ダイアグノシスの実行条件であるとして、ステップ122へ進む。
【0029】
ステップ122からステップ125では、燃圧センサ21により検出される実燃圧の最大値(以下、Pfmax)と最小値(以下、Pfmin)を更新することにより実燃圧の変化量を求めている。ステップ122では、前回以前に入力された実燃圧の最大値Pfmaxと今回検出された実燃圧(以下、今回Pf)が比較される。Pfmaxが今回Pfより大きければ、Pfmaxは更新されずにステップ124へ進み、今回PfがPfmaxより大きければステップ123へ進む。ステップ123では、過去の実燃圧Pfより今回Pfが大きいのでPfmaxを更新し、ステップ124へ進む。
【0030】
ステップ124、125では、同様にして必要吐出圧の最小値を更新する。ステップ124では、前回以前に入力された実燃圧の最小値Pfminと今回Pfが比較される。Pfminが今回Pfより小さければ、ステップ126へ進む。一方、今回PfがPfminより小さければ、Pfminを更新するためにステップ125へ進む。ステップ125では、Pfminに今回Pfを入力してステップ126へ進む。
【0031】
ステップ126では、燃料ポンプ14への制御電圧の変化量(ΔV=|VO(i)−VO(i−1)|)が算出され、ステップ127へ進む。ステップ126で算出した制御電圧の変化量ΔVが所定値V1以上か否かを判定する。ここで、ΔVが所定値V1以下である場合は、ステップ129へ進み、逆に、ΔVが所定値V1よりも大きければステップ128へ進む。ステップ128では、フィードバック制御の変化量を積算した積算量SVO(i)が算出される。SVO(i)は、変化量の前回値SVO(i―1)にステップ126にて算出した制御量の変化量ΔVを加えることによって求められる。すなわち、ステップ128では、燃料ポンプ14への制御電圧の偏差を積算していることになる。このようにしてステップ126で制御変化量の積算量SVO(i)が算出され、ステップ127、128にてフィードバック制御量の変化量ΔVが積算される。ステップ129以降では、この2つの変化量Pfmax−Pfminと積算量SVO(i)に基づいて燃圧センサ21の異常判定が行われる。
【0032】
まず、ステップ129ではSVO(i)が所定値K1以上であるか否かが判定される。ここで、SVO(i)が所定値K1以下である場合は、燃圧センサ21の異常判定を行わずに本ルーチンを終了する。一方、SVO(i)が所定値K1以上である場合はステップ130に進む。ステップ130では、ステップ122、123で記憶されたPfmaxからステップ124、125で記憶されたPfminを差し引いた実燃圧の変化量が所定値K2以上であるか否かが判定される。実燃圧の変化量が所定値K2よりも大きければ、燃圧センサ21の異常を示すフラグXFAILに異常でないことを示すために0を入力し、ステップ133へ進む。一方、実燃圧の変化量が所定値K2よりも小さければ、ステップ132にてフラグXFAILに燃圧センサの異常を示す1を入力してステップ133へ進む。ここで例えば、所定値K2を0に設定すると、燃圧センサ21の出力値が固定となるスタックフェイルを検出することができる。ステップ133では、SVO(i)、PfmaxとPfminに0をセット(初期化)して本ルーチンを終了する。
【0033】
このように燃圧センサ21のダイアグノシスを行うと、図2のメインルーチンのステップ106へ進み、フラグXFAILが1か否かを判定する。フラグXFAILが0であれば、燃圧センサは故障していないので、ステップ107へ進み、通常のフィードバック制御を行う。燃料ポンプをフィードバック制御するための制御電圧VOは、ステップ103で算出された基準制御量VFPとステップ104で算出されたフィードバック補正量VFB(i)に基づいて設定される。そして、制御電圧VOを設定するとステップ109へ進む。また、ステップ106にて、XFAILが1である場合は、すなわち燃圧センサ21が異常であると判定された場合は、ステップ108へ進み、制御電圧VOは基準制御量VFPにのみ基づいて設定され、ステップ109へ進む。ステップ109では、ステップ107または108で設定された制御電圧VOに応じて燃料ポンプ14を制御し、本ルーチンを終了する。
【0034】
このように、燃圧センサ21の異常を判定し、判定結果に基づいて燃料ポンプ14を制御するタイムチャートを従来技術と比して図4の(a)乃至(g)を用いて説明する。(a)は、スタックフェイルが起こってからの燃料ポンプ20の実燃圧と、その時の燃圧センサ21により出力されるセンサ出力と、目標燃圧を示した図である。図中のスタックフェイルが発生した時点から、センサ出力が固定値となる。固定値としては、目標燃圧より少し高い値▲1▼と、目標燃圧よりはるかに高い値▲2▼が示されている。目標燃圧に対してセンサ出力値が▲1▼に固定された場合は、この偏差を補正しようと図4の(b)に示した燃料ポンプ20の制御電圧がなだらかに下がって行く。制御電圧がゆっくり低減するため、燃料ポンプ20の実燃圧▲1▼は比較的ゆっくり下がって行く。一方、目標燃圧に対してセンサ出力値が▲2▼に固定された場合は、図4の(b)に示したフィードバック制御量が急峻に下がってしまうため、実燃圧▲2▼もこれに応じて即座に低下する。このように、燃圧センサ21が故障したときは、図4の(c)に示したように、エンジン回転速度NEの▲1▼はなだらかに回転速度が低下し、一方、回転速度NE▲2▼は、急峻に低下し、エンジンストールとなる可能性がある。
【0035】
このように、センサ出力値が目標燃圧より高い値に固定されると、エンジンストールする虞があるので、燃圧センサの異常を速やかに検出する必要がある。そこで、図4の(d)以降では速やかに燃圧センサ21の異常を判定し、フィードバック制御することを禁止する本発明のタイムチャートが示してある。図4(d)は、本発明の制御電圧VOを示した図であり、燃圧センサ21にスタックフェイルが発生した場合、フィードバック制御量VOは、従来技術と同様に、燃圧センサの出力値▲1▼、▲2▼に応じて低下している。
【0036】
ところが図4の(e)では、フィードバック制御量VOの変化率の絶対値を積分して変化量を求めているので、フィードバック制御量VOの変化率が大きいほど燃圧センサ21の異常判定を行うタイミングが早くなる。このように判定することで、図4の(f)に示すように、回転速度NEがストールする前に燃圧センサ21の異常判定を行うことができる。そして、異常判定が行われると即座にフィードバック制御を禁止し基準噴射量VFPのみで制御するので、エンジンストールを確実に防止すると共に制御性を回復することができる。なお、燃圧センサ21が異常であると判定されたときに、制御燃圧を所定値にセットしてエンジンストールを防止しても良い。図4の(g)は、燃圧センサ21が異常だった場合に異常を示すフラグXFAILを示している。
【0037】
尚、本実施例では目標燃圧と実燃圧とに基づいて異常を判定することで燃料供給システム系統内に異常が発生した場合に、燃圧センサが異常であるか否かを特定することができる。
【0038】
本実施例において、ポンプ制御手段は、図2のフローチャートに、目標燃圧設定手段は、図2のステップ102に、補正量設定手段は、図2のステップ101からステップ104に、異常判定手段は、図3のフローチャートに、燃圧変化量算出手段は、ステップ122からステップ125と、ステップ130に、変化量積算手段は、図3のステップ127、128に、フィードバック禁止手段と、センサ異常時制御手段は、図2のステップ106、108に、相当し、機能する。
【0039】
<第2の実施例>以下、第2の実施例を説明する。
【0040】
第1の実施例では、燃料ポンプ20を制御する制御電圧の変化量が所定値に達したときに判定を開始する。その際、燃圧センサ21によるセンサ出力が変化しなかった場合に、燃圧センサ21がフェイルと判定した。本実施例では、第1の実施例において、さらに目標燃圧とセンサ出力が所定値以上のときに、燃圧センサ21がフェイルであると判定する。目標燃圧とセンサ出力の偏差が大きいか否かを判定することで、より確実にセンサ出力が目標燃圧に比べて大きな値に固定されるスタックフェイルを検出するようにしている。以下、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0041】
図5のフローチャートは、図3のフローチャートのステップ128までは同一であり、それ以降のフローを示してある。まず、ステップS129’にて制御電圧の変化量の積算量SVOが所定値K3以上か否かが判定される。所定値K3は、第1の実施例の所定値K1よりも小さい値であるので、第1の実施例よりも早いタイミングで燃圧センサ21の異常判定を実施することができる。所定値K3以下であれば、このまま本ルーチンを終了する。制御電圧の変化量の積算値SVOが所定値K3以上であれば、ステップS130’へ進む。
【0042】
ステップS130’では、図2のステップ122からステップ126にて設定されたセンサ出力の最大値Pfmaxと最小値Pfminに基づいて、スタックフェイルによるセンサ出力の固定を判定している。より詳しくは、PfmaxとPfminとの差が所定値K4より大きいか否かを判定する。ここで、所定値K4より大きければ、スタックフェイルではないのでステップS133’に進む。一方、ステップS130’にて所定値K4より小さいと判定されるとステップS131’に進む。
【0043】
ステップS131’では、燃圧センサ21によるセンサ出力と目標燃圧の偏差が所定値K5より大きいか否かが判定される。所定値K5よりも大きければ、燃圧センサ21の異常を示すフラグXFAILに1を入力し、ステップS134’に進む。逆に、所定値K5より大きければステップS133’に進み、フラグXFAILに0を入力しステップS134’に進む。ステップS134’では、初期化のために制御電圧の変化量の積算量SVOに0を入力して本ルーチンを終了する。
【0044】
本実施例では、このように制御電圧の変化量の積算量SVOに基づいて、燃圧センサ21の異常判定を開始し、ステップS130’とステップS131’の2つの判定をすることで、より確実に燃圧センサ21の異常判定を行うことができる。
【0045】
なお、本実施例において、異常判定手段は、図5のステップS130’乃至S131’に相当し、機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成図。
【図2】第1の実施例の燃料ポンプ制御を示すフローチャート。
【図3】第1の実施例の燃圧センサが異常か否かを判定するフローチャート。
【図4】(a)スタックフェイル時の燃圧センサ出力と目標燃圧と実燃圧を示すタイムチャート。
(b)スタックフェイル時に燃料ポンプをフィードバック制御するための従来のフィードバック電圧を示すタイムチャート。
(c)スタックフェイル時のエンジン回転速度NEを示すタイムチャート。
(d)本発明の燃料ポンプの制御電圧を示すタイムチャート。
(e)本発明の制御電圧の変化量の積算値を示すタイムチャート。
(f)本発明のエンジン回転速度NEを示すタイムチャート。
(g)本発明のフェイル判定フラグXFAILを示すタイムチャート。
【図5】第2の実施例の燃圧センサが異常か否かを判定するフローチャート。
【符号の簡単な説明】
11・・・・ 燃料タンク、14・・・・ 燃料ポンプ、16・・・・ 燃料配管、18・・・・ デリバリパイプ、19・・・・ インジェクタ、20・・・・ 直流モータ、21・・・・ 燃圧センサ、22・・・・ ECU。

Claims (6)

  1. 燃料タンクからインジェクタへ至る燃料供給経路中に前記燃料タンクから前記インジェクタに燃料を供給するための燃料ポンプと、
    前記燃料ポンプにより供給される燃料の圧力を検出する燃圧センサと、
    前記インジェクタに供給する燃料の目標燃料圧力を設定する目標燃圧設定手段と、
    前記燃圧センサにより検出された実燃圧値を前記目標燃圧設定手段により設定される目標燃圧に一致させるように前記燃料ポンプの回転速度をフィードバック制御する燃料ポンプ制御手段と、
    前記燃圧検出手段により検出した実際の燃圧と前記目標燃圧制御手段により設定される前記目標燃圧との偏差に基づいて前記燃料ポンプを制御するためのフィードバック制御量を設定する補正量設定手段と、
    前記補正量設定手段により設定される前記フィードバック制御量に基づいて、判定タイミングを設定し、前記判定タイミングにて前記燃圧センサにより検出される実燃圧に基づいて前記燃圧センサの異常を判定する異常判定手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記目標燃圧と前記燃圧センサにより検出される、実燃圧との偏差が、所定値以上のときに、前記燃圧センサを異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  3. 前記燃圧センサにより検出される前記実燃圧の変化量を算出する燃圧変化量算出手段を備え、
    前記異常判定手段は、前記燃圧変化量算出手段により算出される前記実燃圧の変化量に基づいて前記燃圧センサの異常を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  4. 前記補正量設定手段により設定される前記フィードバック制御量の変化量を積算する変化量積算手段を備え、
    前記異常判定手段は、前記変化量積算手段により算出された前記フィードバック制御量の変化量積算値が所定値を越えたときに、前記燃圧センサの異常を実行判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  5. 前記燃料ポンプ制御手段によるフィードバック制御を禁止するフィードバック制御禁止手段を備え、
    前記フィードバック制御禁止手段は、前記異常判定手段が前記燃圧センサを異常であると判定したときに前記フィードバック制御を禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料供給装置。
  6. 前記異常判定手段により前記燃圧センサが異常であると判定されたとき、前記補正量設定手段により設定される前記フィードバック制御量を所定値にセットするセンサ異常時制御手段と、
    前記フィードバック制御を禁止するとともに、前記異常判定手段が前記燃圧センサが異常であると判定したときに、前記補正量設定手段により設定される前記フィードバック制御量を前記センサ異常時制御手段により所定値にセットするフィードバック制御禁止手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の内燃機関の燃料供給装置。
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