JP4193210B2 - 展示保管機 - Google Patents

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Description

本発明は、被展示物を展示する展示保管機に関するものである。
従来、被展示物を展示においては、例えば特許文献1に開示されるような展示形態が普及してきている。
この種の展示保管機としては、図10にその外観図を示すように、筐体202を、透明部材203で形成している。筐体202には、図示しない被展示物が展示される。さらに、使用する透明部材203は断熱性を高めるために、複層透明部材とするのが主流である
特開平9−98889号公報
10に示すような複層透明部材により筐体202を構成した展示保管機は、筐体202内部の熱を外部に逃がさないようにするのに、自ずと限度があった。とりわけ、展示保管機は、複層透明部材を通しての熱の逃げが大きな課題であった。
また、筐体内の被展示物を冷却する冷却装置を備えた保管機能を有する展示保管機にあっては、筺体内への複層透明部材を通しての、外気により温められてしまうので、外部からの熱の侵入をいかに抑制するかという課題があった。
さらに、筐体には扉が開閉可能に設けられている。特に展示保管機の扉は、透明部材で構成するのが一般的であった。しかし、ここでも透明部材を通しての熱の逃げにより、筐体内部の熱が外部に放散しているのが実態であった。
本発明は上述した各問題点を解決しようとするもので、筐体の内部からの熱の逃げを抑制することができる展示保管機を提供することをその第1の目的とする。
本発明の第2の目的は、筐体の外部から内部への熱の侵入を抑制することができる展示保管機を提供することを目的とする。
本発明の第3の目的は、筐体の内部から扉を通しての熱の逃げを抑制することができる展示保管機を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明の請求項1における展示保管機は、被展示物を展示する筐体に真空断熱材を備えている。このようにすると、筐体内部の熱が当該筺体を通過しようとする際に、真空断熱材により遮断されるため、筐体の内部からの熱の逃げを防いで、省エネ効果を高めることができる。
また、本発明の請求項の展示保管機では、真空断熱材は複層透明部材に設けられているので、日常の清掃などで真空断熱材が傷付くなどの弊害もなく、長期にわたりその性能を維持できる。
本発明の請求項の展示保管機では、蒸気発生装置によって筺体内にある被展示物を加湿することができるが、こうした加湿機能を備えたものに対しても、筐体の内部からの熱の逃げを防いで、効果的に省エネ効果を高めることができる。
本発明の請求項の展示保管機では、冷却装置によって筺体内にある被展示物を冷却保管することができるが、こうした保冷機能を備えたいわゆる保冷装置に対しても、筐体の外部から内部への熱の侵入を抑制し、効果的に省エネ効果を高めることができる。
本発明の請求項の展示保管機では、筐体内などを所定の湿度に制御することができるので、多数の種類の湿度保温の用途に使用でき、共通の展示保管機で多用途に対応することが可能となる。又筐体の内部からの熱の逃げを防いで、効果的に省エネ効果を高めることができる。
本発明の請求項の展示保管機では、扉の部分で、真空断熱材により筐体内部の熱が遮断されるため、扉からの熱の逃げを部分的に防いで、省エネ効果を高めることができる
請求項1記載の展示保管機では、筐体の内部からの熱の逃げを抑制して、省エネ効果を高めることが可能になる。
また、請求項記載の展示保管機では、日常の清掃などで真空断熱材が傷付くなどの弊害もなく、長期にわたりその性能を維持できるとともに、筺体表面の清掃性を良好に維持できる。
請求項記載の展示保管機では、加湿機能を備えたいわゆる蒸し器に対しても、筐体の表面からの熱の逃げを防いで、効果的に省エネ効果を高めることができる。
請求項記載の展示保管機では、保冷機能を備えたいわゆる保冷装置に対しても、筐体の外部から内部への熱の侵入を抑制し、効果的に省エネ効果を高めることができる。
請求項記載の展示保管機では、用途に応じて複数のショーケースを用意する必要がなく、設備投資を低減できるとともに、筐体の表面からの熱の逃げを防いで、効果的に省エネ効果を高めることができる。
請求項記載の展示保管機では、扉からの熱の逃げを部分的に防いで、省エネ効果を高めることができるとともに、被展示物の見易さを良好に維持でき、さらに保冷装置として使用した場合には、さらに効率的な冷却を行なうことができる。
以下、本発明における展示保管機の各実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図6は本発明の第1実施例を示すもので、ここでは展示保管機としての蒸し器の構成について説明する。全体構成を示す図1および図2において、1は略直方体に形成される筐体で、この筐体1の下部開口部には、筐体1内に加熱装置となる蒸気発生装置2を内部に備えた基台3が設けられている。基台3は、その側面外郭をなす枠状の台座4と、台座4の上面開口部を覆うように設けた取付座5などにより構成される。7は、ショーケースの外面に相当するガラスで、これは筐体1の前面と上面の2面を形成し、側面から見て略への字状に折り曲げ形成された複層透明部材からなる前面ガラス8と、筐体1の一側面と他側面をそれぞれ形成し、前面ガラス8の端面に略密封して取付け固定される同じく複層透明部材からなる一対の側面ガラス9とにより構成され、これらの前面ガラス8と側面ガラス9は共に取付座5に載るように設けられている。こうして、食材などの被展示物を陳列する筐体1は、その側面部を形成する周囲の少なくとも一方向を複層透明部材であるガラス7で覆っている。
ガラス7が設けられていない筐体1の後面側には、非透明部材である枠状部材10が設けられ、この枠状部材10により商品を出し入れする開口部が形成される。そして、枠状部材10の開口部を密閉状態に覆うべく、周囲にパッキン(図示せず)を備えた扉11が回動かつ開閉自在に設けられている。また、扉11を通して筐体1の内部が視認できるように、扉11はその周囲にある枠体12を除く部分に透明部材であるガラス13が設けられる
た、筐体1の内部には、上下複数段に商品を陳列するための棚15が設けられる。そして操作ボタン(図示せず)を押して、蒸気発生装置2から水を加熱蒸発させる。これによって、棚15に載置される例えば中華まんなどの蒸し器に適した食材を、良好な状態に保管できる。
次に、枠状部材10や扉11と共に筐体1の外郭部材をなすガラス7の詳細な構成を図3〜図6に基づき説明する。本実施例におけるガラス7は、筐体1の内部に面した内ガラス21と、筐体1の外部に面した外ガラス22とにより構成され、これらの内ガラス21と外ガラス22を隙間を有した状態で保持する間隔保持部材23が、内ガラス21と外ガラス22との間の全周端面近傍に配置される。なお、ガラス7を複層透明部材とする理由は、筐体1の外面に手などを触れた場合に火傷しないようにするためである。間隔保持部材23には、ガラス7の組立て時にガラス7の上方に位置して、内ガラス21および外ガラス22と略平行に2個の穴すなわち換気穴24が設けられる。こうして、2枚の内ガラス21,外ガラス22および間隔保持部材23で形成された閉空間とガラス7の外部との間を、換気穴24により連通開口している。さらに、間隔保持部材23の外周に位置する内ガラス21と外ガラス22との間には、換気穴24を設けた部分を除きほぼ全周端面に渡って接着剤25が封印固定される。
なお、本実施例における換気穴24は、例えばガラス7の対角位置にそれぞれ設けるなどして、間隔保持部材23のどの位置に設けられていてもよく、また個数も1個または2個に限定されない。特に換気穴24を2個設けると、ガラス7内部の対流でガラス7の温度が必要以上に下がり、蒸気発生装置2を構成する加湿ヒーターの消費電力が増加する場合には、ガラス7内部の対流を少なくするために、本実施例のように換気穴24を1個だけにしてもよい。こうすれば、筐体1内部を保温温度に維持する加湿ヒーターの消費電力を減らすことができる。
ガラス7の端面周囲は、内ガラス21および外ガラス22の熱膨張を吸収するための弾性に富むガラスパッキン27が覆っている。また、このガラスパッキン27の外面を覆うように、ガラス7の端面周囲にはガラス枠が設けられており、外部の構造物(図示せず)と接合されている。ガラス7の周囲に設けられる枠部材としてのガラスパッキン27およびガラス枠28には、換気穴24に対応してこの換気穴24を塞がないように図示しない連通穴が設けられており、これらの換気穴24と連通穴とにより、ガラス7の内部と庫外である筐体1の外部とを連通させている。
前記側面ガラス9を構成する内ガラス21と外ガラス22の隙間には、真空断熱材26が設けられている。この真空断熱材26は、図示しないが、芯材となるグラスウールと、このグラスウールを真空状態で包装する外装体とにより構成される。ここで使用される真空断熱材26は、内ガラス21および外ガラス22の層間内面全体に設けてもよいが、図6に示すように層内内面の一部にのみ部分的に設けてもよい。こうすると、真空断熱材26を必要に応じて層間内面の一部にだけ設けることになるので、真空断熱材26の材料費に関わるコストアップを抑制することができる。また、真空断熱材26そのものは不透明性のため、棚15に陳列した商品を見せるガラス7のウインド部分に真空断熱材26を設けると、ガラス7を通しての視認性が阻害されるが、例えば側面ガラス9の後方部など、蒸し器としての外観構成上、透明性を必要としない非ウインド部分に真空断熱材26を設けるならば、視認性はさほど低下しない。しかも、複層透明部材であるガラス7自体にもある程度の断熱性があるため、筐体1内部の商品を見やすくするためにウインド部の領域を多くしても、効果的に省エネを図ることができる。
なお、本実施例では側面ガラス9が一体的に構成されたものを示したが、前記側面ガラス9は前後方向に2分割して構成されてもよい。例えば、図7に示すように、側面ガラス9のうち前方には真空断熱材26が介在しない複層の透明部材9aを配置し、後方には真空断熱材26を設けた複層の透明部材9bを配置し、各透明部材9a,9bどうしを接合して側面ガラス9を構成してもよい。このように構成することで、筐体1内部から側面ガラス9を通過して外部へ移動する熱量を分割することができるので、熱の移動を効果的に遮断できる。一方で、このような側面ガラス9においては、外観に凹凸が生じデザインの選択を狭めることになるが、断熱性に重点を置く製品開発において好ましい。
さらに、前記真空断熱材26は、製造を容易にできるように改良したものとして、例えば、前記芯材をシート材としてのインナーパック(図示せず)内に収納し、外装体としてのバリア材によりこれらの芯材およびインナーパックを真空状態で包装して構成したものを用いてもよい。この真空断熱材26は平板状に形成されたものが好ましく用いられる。また、バリア材は、ガスバリア性を有し、かつ芯材およびインナーパックを収納して内部を真空に維持できると共に、蒸し器としての使用における耐熱性を備えている必要がある。この場合、バリア材はアルミニウムなどの金属により構成されるのが好ましい。また、コスト面を考慮して、真空断熱材26を内ガラス21と外ガラス22の隙間全体ではなく、図6に示すように、必要な一部分にのみ設けてもよい。
次に上記構成についてその作用を説明すると、蒸気発生装置2の加湿ヒーターを通電して筐体1内部の温度が上昇すると、筐体1の内面をなす内ガラス21が温度上昇し、ガラス7の閉空間における内部空気の温度および圧力が上昇する。この上昇した圧力に応じて、開口した換気孔24からガラス間の空気が逃げ、ガラス7の閉空間は減圧すると共に、ガラス7内部の温まった空気が排出される。
さらに、筐体1内部からの熱は、内ガラス21の筐体1内部に面した側から伝導し、内ガラス21の内部を伝って、内ガラス21と外ガラス22の間の閉空間に放散しようとする。しかし、内ガラス21の閉空間には真空断熱材26が設けられているので、熱の大部分は移動が遮られ、ガラス7を複層透明部材で構成したことと相俟って、筐体1の外面となる外ガラス22の温度上昇を効果的に防止できる。なお、真空断熱材26によって吸収された熱は、真空断熱材26を通過し、外ガラス22に伝わる。そして、外ガラス22の内部から外表面に達したわずかな熱だけが、室内などの外部に放散することとなる。この真空断熱材26を設けたことにより、外ガラス22の表面温度は、真空断熱材26を設けていない従来のものに比べて約20℃低下し、誤って外ガラス22の表面に手などを触れたときの安全性を高めることができる。また、蒸気発生装置2の電力消費量も、従来のものに比べて70%に低減され、この点で省エネを図ることができる。
以上のように本実施例では、被展示物である商品を展示する筐体1に真空断熱材26を備えている。このようにすると、筐体1内部の熱が筺体1を通過しようとする際に、真空断熱材26により遮断されるため、筐体1の表面からの熱の逃げを防いで、省エネ効果を高めることができる。
また本実施例では、筺体1が複層透明部材であるガラス7からなり、このガラス7の間に真空断熱材26を設けている。この場合、真空断熱材26は複層透明部材であるガラス7の層間内面に設けられているので、日常の清掃などで真空断熱材26が傷付くなどの弊害もなく、長期にわたりその性能を維持できるとともに、筺体1の外部に凹凸がなく、筺体1表面における清掃性の低下を免れることができる。
また本実施例では、筐体1の例えば下部にこの筺体1内を加湿する蒸気発生装置2を備えている。こうすると、蒸気発生装置2によって筺体2内にある中華まんなどの商品を加湿することができるが、こうした加湿機能を備えたいわゆる蒸し器に対しても、筐体1の表面からの熱の逃げを真空断熱材26により防いで、効果的に省エネ効果を高めることができる。
次に、本発明の第2実施例を図8に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため極力省略する。
本実施例は扉11の構造に関するもので、扉11以外の構成は第1実施例と全く共通している。図8は扉11の構成を示す分解斜視図であり、透明部材としてのガラス13の周囲にある枠体12は、扉11の外側に面した扉外枠29と、扉11の内側に面した扉内枠30と、枠状部材10に扉を回動および開閉自在に軸支する支軸部32と、前記扉11の開閉を容易に行なうための取手14とにより構成され、ガラス13は扉外枠29と扉内枠30に挟まれるようにして扉11の中央部に保持され、扉外枠29と扉内枠30とは止着部材であるボルト31によって一体化される。ガラス13は扉11と同様に縦長の長方形形状をなし、その短手方向(横方向)の長さは、扉11の横幅に一致する扉外枠29の横幅Wに比べて1/3程度の寸法に形成される。一方、ガラス13の長手方向は、扉11の縦幅に一致する扉外枠29の縦幅よりも多少短い程度で、少なくとも筐体1内部において上下多段に配置される棚15の全体が見通せる寸法に形成される。
扉11の内部には、ガラス13を設けていない周囲空間に、真空断熱材26が設けられる。この真空断熱材26は、筐体1内部からの熱の逃げを防止し、本実施例ではガラス13の左右に位置して、扉外枠29と扉内枠30とにより真空断熱材26が挟持固定され、外部からは一切見えないようになっている。また、図中省略しているが、扉11のガラス13は第1実施例のような内ガラス21と外ガラス22を間隔保持部材23で保持した複層透明部材で構成するのが好ましい。
しかして、本実施例では蒸気発生装置2の加湿ヒーターを通電して筐体1内部の温度が上昇すると、扉11のガラス13は内ガラス21から外ガラス22に熱伝導し、蒸し器の外部にある室内に放散する。しかし、扉11のガラス13は前述のようにその横幅が狭められており、外部への熱放散は極力最小限に抑えられている。一方、ガラス13の左右に位置して、扉11の内部には真空断熱材26が介在しているので、扉11の枠体12を通過しようとする熱の大部分は真空断熱材26により遮断され、わずかな熱が扉外枠29から外部に放散される。本実施例によれば、扉11のガラス13と扉外枠29との温度差は、実験の結果として扉外枠29がガラス13の外面よりも約20℃低くなった。また、製品全体として蒸気発生装置2の消費電力も従来のものに比べて70%に低減され、この点で省エネを図ることができる。
また、扉11のガラス13は扉11の縦幅と略同じ縦長形状に形成されているので、その横幅が扉11の横幅の半分以下程度であっても、商品を陳列する網状の棚15が多段に配置された筐体1の内部を、全体的に見通すことができる。すなわち、筐体1内部に配置された棚15が上下に配置されている関係で、販売員は筐体1内部の状況を、扉11のガラス13を通して支障なく確認することができる。
以上のように本実施例では、被展示物である商品を展示する筐体1に真空断熱材26を備えた展示保管機において、特に透明部材であるガラス13を有する扉11を筐体1に設け、ガラス13を除く扉11の例えば枠材12に真空断熱材26を配置している。
こうすると、扉11のガラス13を除く部分では、真空断熱材26により筐体1内部の熱が遮断されるため、扉11からの熱の逃げを部分的に防いで、省エネ効果を高めることができる。また、顧客側から見えない側にある扉11により省エネを実施しているので、ショーケースとして最も重要な被展示物の見易さを損なわない利点があり、展示に関するデメリットなく省エネを実現できる。
また本実施例では、ガラス13は縦長形状で、扉11の半分以下の横幅に形成されている。すなわち、ガラス13が縦長形状を有しているため、ガラス13が扉11の半分以下の横幅に形成されていても、筐体1の内部に商品が上下多段に陳列されている場合に、扉11側にいる販売員が筐体1の内部にある商品を不自由なく容易に確認できる。さらに重量のある透明部材を小さくすることで、扉11の軽量化を図って操作性を高めることができる。
なお、上記した第1および第2実施例では蒸し器としてのショーケースについて説明したが、保冷装置としてのショーケースにおいても同様に実施可能である。すなわち、この場合の保冷装置は、蒸気発生装置2に換わって冷却装置33(図1参照)が基台3に設けられ、該冷却装置33からの冷気を筐体1内に導入するように構成される。これにより筐体1内の食品は冷気によって冷却され、当該食品を冷蔵保管できる。その際、筐体1外部の熱が複層透明部材であるガラス7や扉11を通して侵入しようとするが、側面ガラス9及び扉11内に設けられた真空断熱材26により熱の移動が遮られるため、効率のよい冷却を行なえ、省エネ効果が得られる。また、この場合の真空断熱材26は、例えばアルミニウムなどの金属箔を断熱材で囲み、真空状態を保持したものなどが好適である。
このように、筺体1内を冷却する冷却装置33を備えることによって、筺体1内にある被展示物を冷却保管することができるが、こうした保冷機能を備えたいわゆる保冷装置に対しても、筐体1の外部から内部への熱の侵入を抑制し、効果的に省エネ効果を高めることができる。
また、ここでも透明部材であるガラス13を有する扉11を筐体1に設け、ガラス13を除く扉11の例えば枠材12に真空断熱材26を配置すれば、上述した展示に関するデメリットなく省エネを実現できるとともに、保冷装置として使用した場合に、ガラス7だけでなく扉11からの熱の侵入を防ぎ、さらに効率的な冷却を行なうことができる。
次に本発明の第3実施例について図9を参照して説明する。同図において、34は本実施例に適用する湿度制御手段である。まず、湿度制御手段34の構成について説明する。35は、筐体内湿度を検出する湿度センサーである。36は、使用者が希望する目標湿度(例えば40%、50%、60%および連続運転など)を設定するための湿度設定手段で、この湿度設定手段はスイッチなどからなる。2は実施例1と同じ蒸気発生装置で、当該蒸気発生装置2は、加湿ヒーターの加熱による蒸発によって蒸気を発生させるものである。37は、庫内湿度の状態や設定湿度を表示する湿度表示器で、この湿度表示器37はLEDあるいはLCDなどからなる。38は、前記蒸気発生装置2により発生した蒸気を筐体1内へ送風する送風機としての送風ファンである。
40は、前記湿度センサー35から入力した信号(筐体内湿度の検出値)と湿度設定手段36により設定された設定湿度とを比較判定する比較判定手段である。41は、前記比較判定手段40による判定結果に基づいて前記蒸気発生装置2の運転状態を自動的に設定する加湿量制御手段である。すなわち、この加湿量制御手段41は、比較判定手段40による判定結果に基づいて加湿量を自動的に判定し、蒸気発生装置2の出力を制御して所定の加湿量が得られるように制御するものである。42は前記比較判定手段40による判定結果に基づいて前記送風ファン38の回転数、つまり送風量を自動的に設定する送風機制御手段としての送風ファン制御手段である。すなわち、この送風ファン制御手段42は、送風ファン38の回転数を加湿量に応じて自動的に制御するものである。前記比較判定手段40、加湿量制御手段41および送風ファン制御手段42は、マイクロコンピュータ39により構成されている。
次に、上記構成についてその動作手順を説明する。まず切(運転停止)の状態から、操作パネル16の操作ボタン(図示せず)を押して蒸し運転の開始を指示すると、加湿量制御手段41は蒸気発生装置2を通電して水を加熱蒸発すると共に、送風ファン制御手段42は送風ファン38を通電し蒸気発生装置2から筐体1へ蒸気を送り込み、筐体1内部を蒸し加熱する加湿制御を行なう。そして、筐体1内の湿度を湿度センサー35により検出し、この筐体1内の湿度と湿度設定手段36により設定された設定湿度とを比較判定手段40により比較して、筐体1内の設定湿度以上であれば加湿量制御手段41によって蒸気発生装置2への電力供給量を減らし加湿を制限し、送風ファン制御手段42によって送風ファンの回転数を下げ送風量を減らし安定制御を行なう。
一方、高湿度で使用する場合や、安定制御中に筐体1内部の温度が例えば扉11を開けるなどして通常ではあり得ない所定湿度未満に低下した場合、加湿量制御手段41によって蒸気発生装置2へ供給する電力量を増やし加湿を行なうと共に、送風ファン制御手段42によって送風ファン38の回転数を下げ送風量を増加させ加湿制御を行なう。以上が、蒸し器の湿度制御に関する基本動作である。
以上のように本実施例では、被展示物である商品を展示する筐体1に真空断熱材26を備えると共に、筺体1内を加湿する蒸気発生装置2と、筐体1内の湿度を制御する手段としての湿度制御手段34とを備えている。
こうすると、筐体1内部の熱が側面ガラス9を通過しようとする際に、真空断熱材26により遮断されるため、側面ガラス9の表面からの熱の逃げを防いで、省エネ効果を高めることができる。さらに、筐体1内を所定の湿度に保つことができので、蒸し器として中華まんなどを展示販売する高湿度保温の用途だけでなく、加温器としてフランクフルトやコロッケなどを販売する低湿度保温の用途にも使用でき、共通の展示保管機で多用途に対応することが可能となる。したがって、用途に応じて複数のショーケースを用意する必要がなく、設備投資を低減できる。
また、本実施例では湿度表示器37を備えているので、設定湿度や現在の筐体1内の湿度を適宜知ることが可能となる。
なお、この湿度制御手段34を備えたものにおいても、第2実施例に示すような真空断熱材26を備えた扉11の構造を採用してよい。そうすれば、上述のように展示に関するデメリットなく省エネを実現できる。
本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、筐体1を構成するガラス以外の部分、すなわち枠状部材10などに真空断熱材26を設けてもよい。こうすることによって、上記した断熱効果、省エネ効果を得ることができる。
本発明の第1実施例における蒸し器の斜め前方から見た斜視図である。 同上、蒸し器の斜め後方から見た斜視図である。 ガラスパッキンを装着していないガラスの全体構成を示す分解斜視図である。 同上、ガラスと枠体との位置関係を示す斜視図である。 同上、ガラスと枠体との接合部を示す断面図である。 同上、側面ガラスを内側から見た正面図である。 同上、変形例を示す側面ガラスの斜視図である。 本発明に係る第2実施例を示す扉の分解斜視図である。 本発明に係る第3実施例を示す湿度制御手段の構成を示すブロック図である。 従来例を示す展示保管機の斜視図である。
符号の説明
1 筐体
2 蒸気発生装置
3 基台
7 ガラス(複層透明部材)
11 扉
26 真空断熱材
33 冷却装置
34 湿度制御手段(湿度を制御する手段)

Claims (5)

  1. 被展示物を展示する筐体に真空断熱材を備え、前記筺体は複層透明部材からなり、前記複層透明部材に前記真空断熱材を設けたことを特徴とする展示保管機。
  2. 前記筺体内を加湿する蒸気発生装置を備えたことを特徴とする請求項記載の展示保管機。
  3. 前記筺体内を冷却する冷却装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の展示保管機。
  4. 湿度を制御する手段とを備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の展示保管機。
  5. 前記筐体に扉を設け、前記扉の部分に真空断熱材を配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の展示保管機。
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