JP4192637B2 - 通信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆回線網に接続して使用し、当該公衆回線網において契約した回線のダイヤル方式を判定する機能を備えた電話機やファクシミリ装置などの通信端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電話端末が接続されている公衆回線網(の交換機)は、電話端末側でのオフフックを検出した際、ダイヤル信号の受け入れが可能であることを示すダイヤルトーンの出力を開始する。そして、この公衆回線網に対してユーザが契約により設定した回線(以下、契約回線と称する)のダイヤル方式によりダイヤル信号を入力したときには、当該公衆回線網はダイヤル信号を受け入れ、ダイヤルトーンの出力を停止するように構成されている。
【0003】
そのため、電話端末が相手局を発呼する際に公衆回線網側へ出力するダイヤル信号は、前記契約回線のダイヤル方式で出力しなければならず、電話端末において契約回線に対応するダイヤル方式を設定しておく必要がある。ここで、「ダイヤル方式」とは、PB(プッシュボタン)方式(DTMF方式;Dual Tone Multi Frequency )、および、2種類のDP(ダイヤルパルス)方式(10pps、20pps)で区別されるダイヤル信号の方式のことである。
【0004】
近年では、このような公衆回線網の動作に基づいて、電話端末側で契約回線のダイヤル方式を自動設定するための技術が種々提案されている。例えば、複数のダイヤル方式の中から選択されたダイヤル方式により、利用者が発呼のために入力(ダイヤル操作)したダイヤル番号(電話番号)の第1番目(桁目)の数字を示すダイヤル信号を公衆回線網へ出力(ダイヤル送出)する。そして、ダイヤルトーンを検出できなくなる直前に使用されたダイヤル方式を、ダイヤル信号を出力する際のダイヤル方式として設定(記憶)するといった技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術を利用すれば、あらかじめ電話端末側で契約回線のダイヤル方式を設定しておくことができる。
【0005】
ところで、昭和62年より国内電話事業は、NTT以外にも複数の電話事業者(キャリア)がサービスを行っており、ユーザーは、各キャリアの電話回線(網)を選択して通信が行える。この回線選択を自動的に行って発呼する装置として、電話端末に接続して使用する回線自動選択装置(ACR装置など)が知られている。この回線自動選択装置は、それぞれのキャリアが運用する網のうち最も安価な料金の網を自動選択するため、ユーザにとって非常に利便性の高いものである。
【0006】
しかしながら、公衆回線網と電話端末の間に上記回線自動選択装置が接続されていると、上記回線自動選択装置は、前記契約回線に対して対応しないダイヤル方式のダイヤル信号を送出した場合でも、自動的にダイヤルトーンを止めてしまうため、ダイヤル方式を判定できないという問題を有していた。
【0007】
そこで、電話局に対して、PB方式またはDP方式により、時報サービス(いわゆる117サービス)を要求するダイヤル信号を送出することにより、契約回線のダイヤル方式を判定する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この「117」という番号のダイヤル信号を送出した場合、たとえ電話端末と公衆回線網の間に前記回線自動選択装置が接続されていても、上記時報サービスに確実に接続されて特定周波数を持つ時報信号が送出される。したがって、この時報信号が検出されれば、契約回線と前記送出したダイヤル方式が一致していると判断でき、時報信号が検出されなければ契約回線と前記送出したダイヤル方式が異なると判断できる。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−172470号公報
【特許文献2】
特開平8―32662号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2による方法により電話端末においてダイヤル方式の判別を行おうとすると、公衆回線網と電話端末の間にPBX(構内交換機)が接続されている場合には、誤判別が起こるという問題がある。なぜならば、PBXに接続されている電話端末においては、通常まずダイヤル番号「0」を送出して公衆回線網に接続させる必要があり、ダイヤル番号「0」を送出しないで「117」を送出した場合、時報サービスではなく、PBXに接続されている他の電話端末を呼びだしてしまからである。この場合、当然時報信号は検出することができず、いずれのダイヤル方式でダイヤル方式判定を行っても契約回線のダイヤル方式を特定できないということになる。さらに、この時報サービスを利用する方法では、時報サービスの利用料金が発生してしまうという問題がある。特に、ダイヤル方式判定を自動で行うような機能を有する電話端末においては、ユーザの認知しないところで時報サービスの利用料金が課金されてしまう。
【0010】
そこで本発明は、上記問題を解決するものであり、たとえ公衆回線網との間に回線自動選択装置や構内交換機が介在していたとしても、自動的にダイヤル方式を判定する機能を備え、さらに当該ダイヤル方式の判定を無料で行える機能を備えた通信端末を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】
【0013】
上記課題を解決するために請求項1に記載の通信端末は、公衆回線網に直接、若しくは少なくとも回線自動選択装置または構内交換機のいずれか一方を介して接続される通信端末であって、前記構内交換機に対して前記通信端末を外線に接続させ、且つ前記回線自動選択装置の判定機能を中断させる判定解除コードを先頭に含み、且つ他の相手局に接続される特定の番号を除く複数桁のダイヤル番号を記憶するダイヤル番号記憶手段と、前記通信端末が接続されている回線を閉結した後に、前記ダイヤル番号記憶手段に記憶されている前記ダイヤル番号に基づくダイヤル信号を、PB方式またはDP方式のいずれかのダイヤル方式により当該回線に送出するダイヤル信号送出手段と、前記公衆回線網からのダイヤルトーンを検出するダイヤルトーン検出手段と、前記ダイヤル信号送出手段により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する方式判定手段とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
請求項によれば、前記ダイヤル番号記憶手段は、前記構内交換機に対して前記通信端末を外線に接続させ、且つ前記回線自動選択装置の判定機能を中断させる判定解除コードを先頭に含み、且つ他の相手局に接続される特定の番号を除く複数桁のダイヤル番号を記憶している。そして、前記ダイヤル信号送出手段は、前記通信端末が接続されている回線を閉結した後に、前記ダイヤル番号記憶手段に記憶されている前記ダイヤル番号に基づくダイヤル信号を、PB方式またはDP方式のいずれかのダイヤル方式により当該回線に送出する。また、前記ダイヤルトーン検出手段は、前記公衆回線網からのダイヤルトーンを検出する。そして、前記方式判定手段は、前記ダイヤル信号送出手段により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する。
【0015】
また、請求項に記載の通信端末は、公衆回線網に直接、若しくは少なくとも回線自動選択装置または構内交換機のいずれか一方を介して接続される通信端末であって、前記回線自動選択装置の判定機能を中断させるダイヤル番号を先頭に含み、且つ他の相手局に接続される特定の番号を除く1桁または複数桁のダイヤル番号を記憶するダイヤル番号記憶手段と、前記通信端末が接続されている回線を閉結した後に、当該回線から内線に接続されていることを示す発信音が検出されたか否か判別する内線検出手段と、前記内線検出手段により前記回線から前記内線に接続されていることを示す発信音が検出された場合は、当該回線を外線に接続させる外線接続手段と、前記通信端末が外線に接続された後に、前記ダイヤル番号記憶手段に記憶されている前記ダイヤル番号に基づくダイヤル信号を、PB方式またはDP方式のいずれかのダイヤル方式により当該回線に送出するダイヤル信号送出手段と、前記回線からのダイヤルトーンを検出するダイヤルトーン検出手段と、前記ダイヤル信号送出手段により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する方式判定手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項によれば、前記ダイヤル番号記憶手段は、前記回線自動選択装置の判定機能を中断させるダイヤル番号を先頭に含み、且つ他の相手局に接続される特定の番号を除く1桁または複数桁のダイヤル番号を記憶する。そして、前記内線検出手段は、前記通信端末が接続されている回線を閉結した後に、当該回線から内線に接続されていることを示す発信音が検出されたか否か判別する。そして、前記外線接続手段は、前記内線検出手段により前記回線から前記内線に接続されていることを示す発信音が検出された場合は、当該回線を外線に接続させる。前記ダイヤル信号送出手段は、前記通信端末が外線に接続された後に、前記ダイヤル番号記憶手段に記憶されている前記ダイヤル番号に基づくダイヤル信号を、PB方式またはDP方式のいずれかのダイヤル方式により当該回線に送出する。また、前記ダイヤルトーン検出手段は、前記回線からのダイヤルトーンを検出する。そして、前記方式判定手段は、前記ダイヤル信号送出手段により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する。
【0017】
また、請求項に記載の通信端末は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信端末において、さらに前記DP方式として、20ppsDP方式と10ppsDP方式を使用することができ、前記ダイヤル信号送出手段は、PB方式または20ppsDP方式または10ppsDP方式のいずれかのダイヤル方式により前記ダイヤル信号を送出可能であることを特徴とする。
【0018】
請求項によれば、前記ダイヤル信号送出手段は、PB方式または20ppsDP方式または10ppsDP方式のいずれかのダイヤル方式により前記ダイヤル信号を送出する。したがって、前記方式判定手段は、前記ダイヤル信号送出手段により、PB方式または20ppsDP方式または10ppsDP方式のいずれかのダイヤル方式により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する。
【0019】
また、請求項に記載の通信端末は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信端末において、さらに前記ダイヤル方式を手動により設定可能な方式設定手段と、前記ダイヤル信号送出手段がすべての前記ダイヤル方式において前記ダイヤル信号を送出することにより前記方式判定手段による判定を行った結果、前記公衆回線網に対応するダイヤル方式が判別されなかった場合には、前記方式設定手段により手動でダイヤル方式を設定させるように制御する設定制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0020】
請求項によれば、前記方式設定手段は、前記ダイヤル方式を手動により設定可能とするものである。そして、前記設定制御手段は、前記ダイヤル信号送出手段がすべての前記ダイヤル方式において前記ダイヤル信号を送出することにより前記方式判定手段による判定を行った結果、前記公衆回線網に対応するダイヤル方式が判別されなかった場合には、前記方式設定手段により手動でダイヤル方式を設定させるように制御する。また、前記設定制御手段は、前記方式判定手段により前記公衆回線網に対応するダイヤル方式が判別された場合、当該ダイヤル方式を当該通信端末のダイヤル発呼用のダイヤル方式として設定する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0022】
〔実施形態1〕
(通信システムの構成)
まず、本実施形態における通信システムの構成について図1を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態における通信システムの構成を示す説明図である。
【0023】
本実施形態における通信システムは、局交換機を含む公衆回線網10と、電話端末である通信端末20と、構内交換機であるPBX50と、回線自動選択装置であるACR60と、及びこれらを相互に接続する通信ケーブルとから構成される。
【0024】
通信端末20は、公衆回線網10と直接または間接的に接続される。図1に示すように、通信端末20が、公衆回線網10に直接的に接続されている場合を接続形態Aとする。次に、通信端末20が、公衆回線網10にPBX50を介して接続されている場合を接続形態Bとし、通信端末20が、公衆回線網10にACR60を介して接続されている場合を接続形態Cとする。そして、通信端末20が、PBX50及びACR60を介して公衆回線網10に接続されている場合を接続形態Dとする。
【0025】
(公衆回線網)
前記公衆回線網10は、NTTを始めとする各キャリア(第1種電気通信事業者)が提供する電気通信ネットワークのことであり、各キャリアごとに網と呼ばれる回線網を有している。ユーザは、契約により各キャリアが提供するサービスを利用する(所望のキャリアの網を利用して通信する)ことができる。なお、公衆回線網10を利用する場合には、ユーザはNTTが提供する通信サービスを契約していなければ、他のキャリアの網を利用することができない。そして、ユーザは、ダイヤル方式としてPB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式のいずれかの回線を選択してNTTと契約する。以下、前記ユーザが契約時に選択したダイヤル方式を公衆回線網10に対応するダイヤル方式として、「契約回線」のダイヤル方式と称する。
【0026】
公衆回線網10は、図1に示す接続形態A及びCの場合には、通信端末20がオフフックされた際に、また、接続形態B及びDの場合には、通信端末20がオフフックされた後PBX50を介して通信端末20が外線に接続された際に、ダイヤル信号の受け入れ可能状態になったことを知らせるダイヤルトーンを通信端末20に送出する。このとき、ダイヤル信号が約20秒間入力されなければ、公衆回線網10は、タイムアウトしてビジトーンを通信端末20に送出する。また、ダイヤル信号が入力されても、特定の外部端末もしくはサービス(時報サービス“117”など)に接続可能なだけのダイヤル信号が入力されなければ、最後の桁のダイヤル信号が入力されてから、20秒間でタイムアウトしてビジトーンを通信端末20に送出する。
【0027】
(通信端末)
次に、本実施形態の通信端末20の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、通信端末20の内部構成を示すブロック図であり、図3は、通信部40の内部構成を示すブロック図である。
【0028】
通信端末20は、ユーザインターフェースとして、数字キーを含む複数のキーからなる入力部としての操作キー22(方式設定手段)と、各種情報を表示する液晶ディスプレイからなる表示手段としての表示パネル24と、スピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部26と、送受話器28と、検出スイッチ29とを備える。そして、これら操作キー22と、表示パネル24と、スピーカ部26と、検出スイッチ29とは、入出力インターフェース(以下、入出力I/F)30を介して後述するCPU32に接続されている。
【0029】
送受話器28は、ユーザが外部の通信装置(以下、外部端末と称する)のユーザ等と通話するための音声入出力装置である。すなわち、前記公衆回線網10から後述の通信部40を介して受信した音声信号は、直接送受話器28に伝達されて音声出力され、一方、ユーザの音声入力は、送受話器28において音声信号に変換されて、直接通信部40を介して公衆回線網10に送出される。送受話器28は、通信端末20から取り外した状態で使用されるものであって、送受話器28には、通信端末20から送受話器28が取り外された操作(以降、オフフック操作とする)を検出するとともに、通信端末20に送受話器28を戻すこと操作(以降、オンフック操作とする)を検出する前記検出スイッチ29が接続されている。そして、検出スイッチ29は、ユーザがオフフック操作を行うと、後述のCPU32にオフフック信号を出力し、オンフック操作を行うと同様にオンフック信号を送出するようになっている。
【0030】
また、通信端末20は、図2に示すように、CPU32と、ROM34と、RAM36と、EEPROM(Electronically Erasable
and Programmable ROM)38と、通信部40とが備えられ、CPU32は、前記入出力I/F30を介してこれらと接続されている。
【0031】
CPU32は、中央演算処理装置であり、あらかじめROM34に記録されている処理手順に従って、通信端末20の各構成要素に入出力I/F30経由で指示を送ることによって通信端末20全体の動作を制御する。CPU32は、ROM34に記憶されているプログラムやデータにより、通信制御部32a、機能制御部32b、方式判定部32c(方式判定手段)、設定制御部32d(設定制御手段)として機能する。
【0032】
通信制御部32aは、通信端末20の通信に関する機能全般を制御する。例えば、通信制御部32aは、前記検出スイッチ29からのオフフック信号が入力されると、外部との通信が可能なように信号伝送路(回線)を閉結するように通信部40に指示を出す。そして、操作キー22によりダイヤル番号が入力された場合には、通信制御部32aは、そのダイヤル番号に基づいてダイヤル信号を送出するように通信部40に指示を出す。また、通信制御部32aは、通信部40によって公衆回線網10からの呼び出し信号が検出されると、表示パネル24やスピーカ部26に対して呼び出しされていることを報知すべく鳴動するように指示を出す。
【0033】
機能制御部32bは、通信端末20の各種機能を制御する。例えば、時刻設定や、留守番電話機能の設定など、通信端末20に備えられている機能を使用する際に、前記ユーザインターフェースの制御などを行う。
【0034】
方式判定部32cは、前記契約回線のダイヤル方式を自動で判定するための後述の方式判定処理を制御する。方式判定部32cは、通信制御部32aに対して回線を閉結させるよう指示したり、EEPROM38に記憶されている後述のダイヤル方式判定用のダイヤル番号に基づいて、ダイヤル信号を送出するように通信制御部32aに指示する機能を有する。また、前記通信部40によって回線が閉結されてからの経過時間を計測する機能なども有する。
【0035】
設定制御部32dは、ダイヤル方式を設定するためのダイヤル方式設定処理を制御する。設定制御部32dは、前記方式判定部32cにより契約回線のダイヤル方式の判定に成功した場合は、契約回線に対応するダイヤル方式であると判定されたダイヤル方式を、以後ダイヤル発呼する際のダイヤル方式として設定する。一方、ダイヤル方式の判定に失敗した場合は、手動によりダイヤル方式を設定するように表示パネル24、またはスピーカ部26によりユーザに報知し、且つ操作キー22により手動で設定するよう制御する。
【0036】
ROM34は、読み出しのみ可能な不揮発性メモリであり、CPU32を動作させるための各種プログラムやデータを記憶している。また、ROM34は、後述するダイヤル方式設定処理や方式判定処理を実行するためのプログラムやデータも記憶している。
【0037】
RAM36は、読み出し・書き込みが可能な揮発性メモリであり、CPU32の演算結果を一時的に記憶しておくことが可能である。
【0038】
EEPROM38は、読み出し・書き込みが可能な不揮発性メモリであり、ダイヤル方式記憶メモリ38aと、ダイヤル番号メモリ38bとで構成される。
【0039】
前記ダイヤル方式記憶メモリ38aは、通信端末20における契約回線のダイヤル方式を記憶している。具体的には、ダイヤル方式記憶メモリ38aには、フラグDfの値(“1”〜“3”)が記憶されている。フラグDfは、契約回線のダイヤル方式を示し、“Df=1”はPB方式に対応し、“Df=2”は20ppsDP方式に、”Df=3”は10ppsDP方式に対応する。
【0040】
ダイヤル番号メモリ38b(ダイヤル番号記憶手段)は、後述する方式判定処理においてダイヤル方式判定用として送出されるダイヤル番号を記憶している。
【0041】
通信部40は、図3に示すように、伝送路制御部42と、信号検出部44と、ダイヤル信号送出部46とから構成される装置である。
【0042】
伝送路制御部42は、前記送受話器28が通信端末20から取り外されると、CPU32からの指示により、通信端末20と公衆回線網10との間で信号の入出力が可能なように回線を閉結(オフフック)し、また、送受話器28が通信端末20に戻されると回線を開放(オンフック)する。なお、伝送路制御部42は、公衆回線網10からの呼び出し信号を検出する機能も有しており、当該呼び出し信号が検出されるとCPU32に呼び出しがされていることを伝達する。
【0043】
信号検出部44は、DT検出部44a(ダイヤルトーン検出手段)と、BT検出部44bと、RBT検出部44cと、内線検出部44d(内線検出手段)から構成される。ここで、「DT」は、ダイヤルトーンのことであり、公衆回線網10がダイヤル信号を受信することが可能であることを伝える発信音である。また、「BT」は、ビジートーン(話中音)であり、外部端末が話中で応答できないなど、発信端末が要求するサービスを実行できないことを公衆回線網10が伝える発信音である。また、「RBT」は、リングバックトーン(呼出音)のことであり、発信端末に対して、公衆回線網10が外部端末を呼び出していることを伝える発信音である。
【0044】
DT検出部44aは、公衆回線網10から送出されてきたDTを検出し、CPU32にDTが検出されたことを伝える信号を送る。BT検出部44b及びRBT検出部44cは、DT検出部44aと同様に、それぞれBT及びRBTを検出し、CPU32にBTまたはRBTが検出されたことを伝える信号を送る。また、内線検出部44dは、通信端末20がPBX50を介して公衆回線網10に接続されている場合において、PBX50から送られてくる発信音が、予め設定されている時間でオンとオフを繰り返す断続音(以下、内線信号)であれば、現在の回線はPBX50により内線に接続されていると判別して、CPU32に内線であることを伝える信号を送る。
【0045】
ダイヤル信号送出部46(ダイヤル信号送出手段)は、CPU32からの指示に基づき、PB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式のいずれかのダイヤル方式により、入力されたダイヤル番号のダイヤル信号を生成して公衆回線網10に対して送出する装置である。
【0046】
以上のような構成により、本実施形態の通信端末20は、公衆回線網10を介して外部端末との通信を行うことが可能となる。
【0047】
例えば、ユーザが外部端末と通話をするために送受話器28を通信端末20から取りはずすと、検出スイッチ29からCPU32にオフフック信号が伝達される。しかる後、CPU32から伝送路制御部42へ回線を閉結するように指示が出され、伝送路制御部42はオフフックする。そして、ユーザが通話を希望する相手方の外部端末に割り当てられたダイヤル番号を操作キー22により入力すると、CPU32は、ダイヤル信号送出部46に対して当該ダイヤル番号のダイヤル信号を生成・送出するように指示を出す。そして、ダイヤル信号送出部46は、ダイヤル方式記憶メモリ38aに記憶されたダイヤル方式により、前記ダイヤル番号をダイヤル信号として生成して、公衆回線網10に対して出力する。しかる後、外部端末がオフフック操作されて応答すれば、ユーザはその外部端末のユーザと通話することが可能となる。通話が終了した場合、ユーザは送受話器28を通信端末20に戻すことにより通信を終了することができ、このとき、検出スイッチ29からオンフック信号がCPU32に対して伝達される。しかる後、CPU32から伝送路制御部42へ回線を開放するように指示が出され、伝送路制御部42はオンフックする。
【0048】
一方、相手方の外部端末から公衆回線網10を介して通信端末20を呼び出す場合、伝送路制御部42は、公衆回線網10からの呼び出し信号を検出して、呼び出しがされている旨を伝える着信信号をCPU32に送る。CPU32は、この着信信号を受け取ると、表示パネル24とスピーカ部26に対して、外部端末から呼び出しされている旨をユーザに報知するよう指示を出す。そして、ユーザが送受話器28を通信端末20から取り外すと、前述のように、オフフック信号がCPU32に伝達され、しかる後、伝送路制御部42により回線が閉結されて通話可能となる。
【0049】
(PBX)
PBX50は、公知の構内交換機であり、複数の通信端末20を接続して当該通信端末間での通信を可能にするとともに、通信端末20において所定の入力をすると、公衆回線網10に当該通信端末20を接続(外線に接続)する。より具体的には、通信端末20がオフフックすると、PBX50は、内線信号を当該通信端末20に対して送出する。そして、PBX50は、通信端末20より1桁目が“0”でない特定のダイヤル番号が入力されると、当該PBX50に接続されている他の当該ダイヤル番号に対応する通信端末20を呼び出す。一方、1桁目が“0”のダイヤル番号が入力されると、PBX50は、通信端末20を外線(公衆回線網10)に接続して、残りのダイヤル番号のダイヤル信号を公衆回線網10側に送出する。
【0050】
(ACR装置)
次に、回線自動選択装置であるACR60の構成について図4を用いて説明する。図4は、ACR60の内部構成を示すブロック図である。
【0051】
図4に示すように、ACR60は、端末側端子62と、局線側端子64と、切換えスイッチ(SW)66と、伝送路68a、68bと、ダイヤル番号検出部70と、ACR判定部72と、信号制御部74とで構成される。
【0052】
端末側端子62は、通信端末20側(PBX50側)とのインタフェースであり、通信端末20側の通信ケーブルが接続される。
【0053】
局線側端子64は、公衆回線網10とのインタフェースであり、公衆回線網10側の通信ケーブルが接続される。
【0054】
切換えスイッチ66は、端末側端子62と局線側端子64との間で信号を伝送する経路を、伝送路68aと伝送路68bとのいずれかに切り換えるスイッチである。切換えスイッチ66は、通常伝送路68a側に切り換えられており、公衆回線網10からの信号はそのまま端末側端子62を介して通信端末20側へと伝送される。一方、切換えスイッチ66は、通信端末20からのオフフック信号を検出すると伝送路68b側に切り換わり、ACR判定部72に対して後述のACR判定を開始するように指示を出す。
【0055】
ダイヤル番号検出部70は、図4に示すように伝送路68b上に設けられ、通信端末20側からのダイヤル信号を解析してダイヤル番号を検出する機能を有する。そして、検出されたダイヤル番号をACR判定部72に対して出力する。
【0056】
ACR判定部72は、切換えスイッチ66からのACR判定開始指示により、ダイヤル番号検出部70で検出されたダイヤル番号に基づいてACR判定を行う。ACR判定とは、ダイヤル番号(の市外局番部分)から求められる課金額のデータに基づいて、課金額が最も小さくなるようなキャリアを判定することである。なお、ACR判定部72は、ACR判定を開始してから(オフフックを検出してから)の経過時間を計測する機能を有しており、キャリアを選択できるだけのダイヤル番号が与えられずに所定時間(18秒)が経過した場合、判定タイムアウトとしてACR判定を終了する。
【0057】
信号制御部74は、通信端末20側から送信されてきたダイヤル信号を検出して一時記憶し、当該ダイヤル信号が検出されてから前記ACR判定が終了するまでの間は、公衆回線網10と通信端末20側との間の信号の伝送を停止させる(回線をミュートする)。したがって、公衆回線網10からのダイヤルトーンなどの信号は、この間は通信端末20側に伝送されない。そして、ACR判定部70におけるACR判定により特定のキャリアが選択された場合、当該選択されたキャリアに対応するキャリアコードを当該ダイヤル信号に付加し、回線のミュートを解除して公衆回線網10に対して送出する。また、ACR判定が中止された場合や判定タイムアウトになった場合などは、回線のミュートを解除して前記記憶したダイヤル信号を送出する。
【0058】
ここで、ACR60が受信したダイヤル信号(ダイヤル番号)に対して行う動作について図5を用いて説明する。図5は、ACR60がダイヤル信号を受信した場合の動作を説明する図である。
【0059】
図5に示すケース1のように、ダイヤル番号検出部70により検出されたダイヤル番号の1桁目が“0”または“1”である場合には、ACR判定部72は、そのままACR判定を続行する。そして、ACR判定部72により最低料金のキャリアが選択された場合、通信制御部74は、前期受信したダイヤル信号に当該キャリアに対応するキャリアコードを付加したダイヤル信号を公衆回線網10に対して送出する。なお、選択されたキャリアがNTTである場合は、キャリアコードは、前記受信したダイヤル信号に付加されない。また、前述のように、キャリアを選択可能なだけのダイヤル番号が与えられなかった場合はオフフック検出後18秒後に判定タイムアウトとなり、通信制御部74は、受信したダイヤル信号をそのまま公衆回線網10に対して送出する。
【0060】
一方、ケース2のように、ダイヤル番号検出部70により検出されたダイヤル番号の1桁目が“2”〜“9”である場合には、ACR判定部40は通信端末20が要求しているのはNTTの市内通話サービスであると判定する。そして、信号制御部74は、受信したダイヤル信号をそのまま公衆回線網10に対して送出する。
【0061】
さらに、ケース3のように、ダイヤル番号検出部70により検出されたダイヤル番号の先頭4桁が“0000”(判定解除コード)である場合には、ACR判定部72は、ACR判定動作を中止する。そして、信号制御部74は、受信したダイヤル信号から当該判定解除コードを除いたダイヤル信号を送出する。なお、ACR装置によっては、判定解除コードは“0000”に限られず、また、複数の判定解除コードに対応してACR判定を中止するものもある。
【0062】
以上のように、ACR60は、受信したダイヤル信号(ダイヤル番号)に基づいて、最低料金のキャリアを選択したり、ユーザがキャリアの自動選択を要求しなければ、その要求に対応することができる。
【0063】
(ダイヤル方式の判定方法)
次に、本実施形態における契約回線のダイヤル方式を判定する方法について図6を用いて説明する。図6は、通信端末20がダイヤル信号を送出した場合に、信号検出部44が検出する信号の状態を示すタイムチャートである。図6の横軸は、通信端末20がオフフックしてからの経過時間(秒)を表す。また、図中白抜き部分は内線信号を、黒の塗りつぶし部分はダイヤルトーンを、また網掛け部分はビジートーンを表す。なお、通信端末20は、オフフック後直ぐにダイヤル方式判定用のダイヤル信号を送出するものとする。
【0064】
本実施形態におけるダイヤル方式判定用のダイヤル番号は、PBX50(構内交換機)に対して、外線に接続させるように指示するダイヤル番号を1桁目に含み、且つ外部端末に接続される特定の番号を除く複数桁のものという条件を満たす番号である。例えば、ダイヤル番号の1桁目が外線接続用の“0”であり、2桁目以降が外部端末または特定サービス(例えば、時報サービス“117”など)を呼び出ししない“0”や“2”のみのダイヤル番号のことを指す。したがって、ダイヤル方式判定用ダイヤル番号として“00”または“02”を例として説明する。
【0065】
まず、図1の接続形態Aのように通信端末20が公衆回線網10と直接接続されている場合について説明する。通信端末20がオフフック後ダイヤル信号“00”または“02”を送出すると、契約回線とダイヤル方式が一致している場合、図6(a1)に示すように、公衆回線網10は直ぐにダイヤルトーンを停止し、そして20秒後(オフフックから20秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。一方、契約回線とダイヤル方式が一致していない場合、図6(b1)に示すように、公衆回線網10はダイヤルトーンをそのまま20秒間送出し、その後(オフフックから20秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。
【0066】
つぎに、図1の接続形態Bのように通信端末20と公衆回線網10との間にPBX50が接続されている場合について説明する。なお、PBX50が通信端末20からの外線接続用のダイヤル信号“0”を受信した場合、当該ダイヤル番号を受信してから外線に接続するまでに要する時間は、信号送出速度の遅い10ppsDP方式であっても1秒弱である。したがって、PBX50が通信端末20を外線に接続させる時間を1秒と仮定して以下説明する。通信端末20がオフフック後ダイヤル信号“00”または“02”を送出すると、まずPBX50は、ダイヤル信号の1桁目“0”を受信して通信端末20を外線に接続させ、オフフックから1秒の間にダイヤル信号“0”または“2”を公衆回線網10に対して送出する。ここで、契約回線とダイヤル方式が一致している場合、図6(a2)に示すように、公衆回線網10は直ぐにダイヤルトーンを停止し、それから20秒後(オフフックから21秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。一方、契約回線とダイヤル方式が一致していない場合、図6(b2)に示すように、公衆回線網10はダイヤルトーンをそのまま20秒間送出し、その後(オフフックしてから21秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。
【0067】
次に、図1の接続形態Cのように通信端末20と公衆回線網10との間にACR60が接続されている場合について説明する。なお、前述したようにACR60は、判定タイムアウトの場合、公衆回線網10に通信端末20からのダイヤル信号が送出されるのはACR判定開始(オフフック検出時)から18秒後である。通信端末20がオフフック後ダイヤル信号“00”または“02”を送出すると、まずACR60は、オフフックを検出して回線をミュート、すなわちダイヤルトーンを通信端末20側に送出させないようにさせ、ダイヤル信号の1桁目“0”を受信すると、キャリアを選択できるだけのダイヤル番号が与えられるまでACR判定を続行する。そして、キャリアが選択できずに判定タイムアウトすると、ダイヤル信号“00”または“02”を公衆回線網10に対して送出させる(オフフックから18秒後)。ここで、契約回線とダイヤル方式が一致している場合、図6(a3)に示すように、公衆回線網10は直ぐにダイヤルトーンを停止し、それから20秒後(オフフックから38秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。一方、契約回線とダイヤル方式が一致していない場合、判定タイムアウトしてダイヤル信号“00”または“02”が公衆回線網10に送出されたとしても、公衆回線網10はダイヤルトーンを停止しない。したがって、図6(b3)に示すように、オフフックから18秒後にACR60によりミュートされていたダイヤルトーンが通信端末20に伝達される。そして、公衆回線網10は、ダイヤルトーンが復帰した後2秒後(オフフックから20秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。
【0068】
次に、図1の接続形態Dのように通信端末20と公衆回線網10との間にPBX50およびACR60が接続されている場合に、通信端末20がダイヤル信号“00”を送出した場合について説明する。通信端末20がオフフック後ダイヤル信号“00”を送出すると、まずPBX50は、ダイヤル信号の1桁目“0”を受信して通信端末20を外線に接続させ、オフフックから1秒の間にダイヤル信号“0”を公衆回線網10に対して送出する。そして、ACR60は、PBX50が通信端末20を外線に接続させた時点(オフフックから1秒後)において、オフフックを検出して回線をミュートさせる。そして、PBX50を介して送出されてきたダイヤル信号“0”を受信すると、キャリアを選択できるだけのダイヤル番号が与えられるまでACR判定を続行する。そして、ACR60は、キャリアが選択できずに判定タイムアウトすると、ダイヤル信号“0”を公衆回線網10に対して送出させる(オフフックから19秒後)。ここで、契約回線とダイヤル方式が一致している場合、図6(a4)に示すように、公衆回線網10は直ぐにダイヤルトーンを停止し、それから20秒後(オフフックから39秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。一方、契約回線とダイヤル方式が一致していない場合、図6(b4)に示すように、判定タイムアウトしてダイヤル信号“0”が公衆回線網10に送出されたとしても、公衆回線網10はダイヤルトーンを停止しない。したがって、オフフックから19秒後にACR60によりミュートされていたダイヤルトーンが通信端末20に伝達される。そして、公衆回線網10は、オフフックを検出してから20秒後(オフフックから21秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。
【0069】
最後に、図1の接続形態Dにおいて、通信端末20がダイヤル信号“02”を送出した場合について説明する。通信端末20がオフフック後ダイヤル信号“02”を送出すると、まずPBX50は、ダイヤル信号の1桁目“0”を受信して通信端末20を外線に接続させ、オフフックから1秒の間にダイヤル信号“2”を公衆回線網10に対して送出させる。そして、ACR60は、PBX50が通信端末20を外線に接続させた時点(1秒後)において、オフフックを検出して回線をミュート(ダイヤルトーンを停止)させる。そして、PBX50を介して送出されてきたダイヤル信号“2”を受信すると、ACR60は、図5に示したように、ACR判定を中止してダイヤル信号“2”を公衆回線網10に対して送出させる(オフフックから1秒後)。ここで、契約回線とダイヤル方式が一致している場合、図6(a2)に示すように、公衆回線網10は直ぐにダイヤルトーンを停止し、それから20秒後(オフフックから21秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。一方、契約回線とダイヤル方式が一致していない場合、図6(b2)に示すように、ダイヤル信号“2”が公衆回線網10に送出されたとしても、公衆回線網10はダイヤルトーンを停止しない。したがって、オフフックから1秒後にダイヤルトーンが通信端末20に伝達される。そして、公衆回線網10は、それから20秒後(オフフックから21秒後)にタイムアウトしてビジートーンを送出する。
【0070】
以上、接続形態A〜Dの各場合において、通信端末20が前記ダイヤル方式判定用ダイヤル番号のダイヤル信号を送出したときの信号の状態について説明した。図6より、契約回線とダイヤル方式が一致している場合は、いずれの場合においても、オフフック後19秒から20秒まではダイヤルトーンが停止している。一方、契約回線とダイヤル方式が一致していない場合は、いずれの場合においても、オフフック後19秒から20秒まで(図6中、時間Tjd)はダイヤルトーンが検出される。したがって、前記時間Tjdの間でダイヤルトーンの有無を検出することにより、契約回線のダイヤル方式を判定することが可能となる。そこで、本実施形態では、ダイヤルトーンの有無を検出するタイミングを時間Tjdの間の19.5秒(時間Twait)としている。なお、当該Twaitの値は、設計上の都合により時間Tjdの間で変更可能である。
【0071】
また、本実施形態のダイヤル番号メモリ38bは、ダイヤル方式判定用のダイヤル番号として“00”を記憶している。なお、ダイヤル方式判定用のダイヤル番号は、前記条件を満たす範囲で任意に変更が可能であるが、ダイヤル番号の桁数が多くなれば外部端末を呼び出してしまう可能性が高いので、前記条件を満たす最低限の桁数にする方が設計を簡単にする上で望ましい。
【0072】
(ダイヤル方式設定処理の手順)
以下に、上記ダイヤル方式の判定方法を用いて、通信端末20のCPU32が実行するダイヤル方式設定処理、及び方式判定処理の動作について図7及び図8を用いて説明する。図7は、本実施形態のダイヤル方式設定処理の処理手順を示すフローチャートであり、図8は、方式判定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、このダイヤル方式設定処理は、通信端末20が起動(電源ON)した際、またはユーザが操作キー22によりダイヤル方式設定処理を行うように指示した場合に行われる。
【0073】
ダイヤル方式設定処理が開始されると、ステップS10(以下、S10と称する。他のステップについても同様。)において、まず初期化処理が行われる。このとき、契約回線のダイヤル方式を判定するために実行される後述の方式判定処理における方式判定の成功・不成功を表すフラグFresultが“0”にリセットされる。フラグFresultが“0”の場合は方式判定は不成功であり、“1”の場合は成功したことを表す。
【0074】
次に、S11において、前記契約回線のダイヤル方式を判定するための方式判定処理が行われる。方式判定処理についての詳しい説明は後述するが、方式判定処理において方式判定が成功の場合、前記フラグFresultは“1”に変更され、そのときのフラグDformの値とともにRAM36に記憶される。ここで、フラグDformとは、方式判定部32cが方式判定処理を実行する際に、回線に送出するダイヤル信号のダイヤル方式を選択する際に用いられる値である。フラグDformは、その値が“1”であればPB方式、“2”であれば20ppsDP方式が、“3”であれば10ppsDP方式を示す。なお、方式判定処理において方式判定が不成功の場合、前記フラグFresultは“0”のままである。
【0075】
次に、S12において、CPU32は、S11における方式判定処理における方式判定が成功したか否か、即ち前記契約回線のダイヤル方式が特定できたか否かを判別する。CPU32は、前記方式判定が成功した場合、即ちフラグFresultが“1”の場合(S12:YES)、S13の処理へ移行する。
【0076】
S13において、CPU32は、前記ダイヤル方式記憶メモリ38aの前記フラグDfの値を、RAM36に記憶されているフラグDformの値に設定する。即ち、CPU32は、以後通信端末20が外部端末にダイヤル発呼する場合に使用するダイヤル方式(フラグDf)を、S11の方式判定処理において特定された前記契約回線のダイヤル方式(フラグDform)に設定する。ダイヤル方式の設定が終了した後、CPU32は方式設定処理を終了する。
【0077】
一方、S11の方式判定処理において方式判定が不成功(Fresult=“0”)であった場合(S12:NO)、CPU32は、S14の処理へ移行して、表示パネル24にダイヤル方式の判定に失敗した旨を報知させるメッセージを表示させ、またスピーカ部26からエラー報知音を鳴らさせる。
【0078】
しかる後、S15において、CPU32は、ユーザにダイヤル方式を手動で設定するか、またはダイヤル方式判定の再試行かを選択させる。このために、CPU32は、ダイヤル方式選択画面を表示パネル24に表示させる。ユーザは、ダイヤル方式選択画面においてPB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式のいずれかのダイヤル方式を選択するか、もしくはダイヤル方式判定を再試行するかを選択できる。
【0079】
S15においてユーザの処理選択が入力されると、S16において、CPU32は、その入力がいずれかのダイヤル方式を選択するものであるか、または方式判定の再試行を指示するものであるかを判別する。ユーザの入力が方式判定の再試行を指示するものである場合(S16:NO)、CPU32は、S11の処理へと戻る。一方、ユーザの入力がダイヤル方式を選択するものである場合(S16:YES)、S17の処理へ移行する。
【0080】
S17において、CPU32は、ユーザが選択したダイヤル方式がPB方式であるか否かを判別し、PB方式である場合(S17:YES)、S18の処理へ移行する。
【0081】
S18では、CPU32は、前記ダイヤル方式記憶メモリ38aのフラグDfの値を“1”、即ちPB方式に設定して方式設定処理を終了する。
【0082】
一方、S17において、ユーザが選択したダイヤル方式がPB方式でない場合(S17:NO)、CPU32は、S19の処理へ移行してユーザの選択したダイヤル方式が20ppsDP方式であるか否かを判別する。S19において、ユーザの選択したダイヤル方式が20ppsDPである場合(S19:YES)、CPU32は、S20の処理へ移行する。
【0083】
S20では、CPU32は、前記ダイヤル方式記憶メモリ38aのフラグDfの値を“2”、即ち20ppsDP方式に設定して方式設定処理を終了する。
【0084】
一方、S19において、ユーザが選択したダイヤル方式が20ppsDP方式でない場合(S19:NO)、CPU32は、S21の処理へ移行して前記ダイヤル方式記憶メモリ38aのフラグDfの値を“3”、即ち10ppsDP方式に設定して方式設定処理を終了する。
【0085】
(方式判定処理の手順)
以下に、図7のS11における方式判定処理の手順について図8を用いて説明する。
【0086】
方式判定処理が開始されると、S101において、まずフラグDformが“1”にセットされる。前述のように、フラグDformは、CPU32が、ダイヤル信号送出時のダイヤル方式を選択する際に用いられる値であり、その値が“1”であればPB方式、“2”であれば20ppsDP方式が、“3”であれば10ppsDP方式が選択される。また、通信端末20がオフフックしてからの時間をカウントするための変数Tが“0.00(s)”にセットされる。
【0087】
次に、S102において、CPU32は、伝送路制御部42に回線をオフフックさせるように指示をだす。
【0088】
S103において、CPU32は、CPU32の内部クロックによるタイマーをスタートさせて、前記変数Tにその経過時間を代入する。
【0089】
S104において、CPU32は、フラグDformの値に対応するダイヤル方式により、ダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号“00”のダイヤル信号を回線に送出するようにダイヤル信号送出部46に指示を出す。このとき、Dformは“1”であるので、ダイヤル信号送出部46は、PB方式によりダイヤル番号“00”のダイヤル信号を回線に送出する。
【0090】
S105において、CPU32は、通信端末20がオフフックされてから所定時間Twait(=19.5秒)が経過したか否かを判別する。CPU32は、通信端末20がオフフックされてから所定時間Twaitが経過してない場合(S105:NO)、そのまま変数TがTwaitより大きくなるまで判定を繰り返す。一方、通信端末20がオフフックされてから所定時間Twaitが経過した場合(S105:YES)、CPU32はS106の処理へと移行する。
【0091】
S106において、CPU32は、DT検出部44aにより公衆回線網10からのダイヤルトーンが検出されているか否かを確認する。前述のとおり公衆回線網10は、送出されたダイヤル信号が契約回線と一致していれば、即ちこの場合においては契約回線がPB方式であれば、ダイヤルトーンの送信を停止し、契約回線が20ppsDP方式や10ppsDP方式であれば、ダイヤル信号を受け付けずにダイヤルトーンを送信したままである。したがって、DT検出部44aによりダイヤルトーンが検出されなかった場合(S106:NO)、CPU32は、契約回線はDformの値に対応する方式、即ちPB方式であると判断してS107へ移行する。
【0092】
S107において、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部48に回線をオンフックさせるように指示を出す。しかる後、伝送路制御部48は、回線をオンフックさせる。
【0093】
そして、S108において、CPU32は、方式判定の成功・不成功を示すフラグFresultを成功を示す値“1”に変更して方式判定処理を終了して図7のS12の処理へ移行する。
【0094】
一方、S106において、ダイヤルトーンが検出された場合(S106:YES)、CPU32は、契約回線のダイヤル方式はDformの値に対応する方式、即ちPB方式ではないと判断する。そして、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部48に回線をオンフックさせ(S109)、S110の処理へ移行する。
【0095】
S110において、CPU32は、Dformの値が“3”であるか否かを判別する。Dformの値が“3”である場合(S110:YES)、即ちPB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式のいずれにおいてもダイヤルトーンが検出された場合、CPU32は、契約回線のダイヤル方式は特定できなかったとしてS111の処理へ移行する。
【0096】
S111では、CPU32は、方式判定の成功・不成功を示すフラグFresultを不成功を示す値“0”に変更して(若しくはそのまま)方式判定処理を終了して図7のS12の処理へ移行する。
【0097】
一方、S110において、Dformの値が“1”または“2”である場合(S110:NO)、CPU32は、まだ20ppsDP方式、または10ppsDP方式における判定が行われていないと判断する。したがって、S112に移行して、まだ判定を行っていないダイヤル方式について方式判定を行うべく、Dformの値に“1”を加えてS102の処理へ戻る。
【0098】
以上、説明したように、本発明の通信端末20によれば、たとえPBX50やACR60が介在していたとしても、ユーザが契約した回線のダイヤル方式を自動で判定して設定することが可能である。また、ダイヤル方式の自動判定が失敗した場合には、その旨が報知され、さらに手動で設定されるまではダイヤル方式設定処理を終了できないため、確実に回線のダイヤル方式を設定することが可能である。ただし、操作キー22により強制終了の指示が入力された場合はダイヤル方式設定処理は終了可能である。
【0099】
なお、本実施形態では、ダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号を“00”としていたが、PBX50に外線に接続させるように指示可能であり、且つ外部端末や特定サービス(相手局)に接続されないダイヤル番号であれば、どのようなダイヤル番号でもよい。
【0100】
〔実施形態2〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態と前述の実施形態1との違いは、CPU32が行うダイヤル方式の判定の方法(方式判定処理)と、EEPROM38のダイヤル番号記憶メモリ38bに記憶されているダイヤル方式判定用のダイヤル番号のみであり、前述の実施形態1と重複する事項についての説明は省略する。
【0101】
(ダイヤル方式の判定方法)
次に、本実施形態における前記契約回線のダイヤル方式を判定する方法について説明する。図5におけるケース3に示したように、ACR60は、受信したダイヤル番号の先頭が“0000”のような判定解除コードである場合にはACR判定動作を中止する。そして、ACR60は、受信したダイヤル信号から当該判定解除コード“0000”を除いたダイヤル信号を送出する。例えば、ダイヤル信号が“00001”の場合は、ACR60がACR判定を中止してから公衆回線網10に対して送出するダイヤル信号は“1”となる。
【0102】
本実施形態では、上記ACR60の特性を利用して、通信端末20が公衆回線網10と直接(図1の接続形態A)、もしくはPBX50またはACR60の少なくともいずれか一方を介して接続されている場合(図1の接続形態B〜D)でも、前記契約回線のダイヤル方式を判定できる方法を説明する。
【0103】
このために、本実施形態のダイヤル番号記憶メモリ38bは、ダイヤル方式の判定用ダイヤル番号として、PBX50(構内交換機)に対して通信端末20を外線に接続させ、且つACR60(回線自動選択装置)のACR判定機能を中断させる判定解除コードを先頭に含み、且つ外部端末または特定サービス(他の相手局)に接続されないダイヤル番号として、“000001”を記憶している。ダイヤル番号の1桁目の“0”は、PBX50が接続されている場合に、PBX50に対して外線に接続させるように指示するためである。ダイヤル番号の2桁目から5桁目までの“0000”は、PBX50が接続されている場合には、ACR判定を中断させる判定解除コードとなる。そして、ダイヤル番号の6桁目“1”が、外部端末または特定サービスを呼び出ししないためのダイヤル番号である。一方、PBX50が接続されていない場合は、当該ダイヤル番号の1桁目から4桁目までの“0000”が前記判定解除コードとなる。そして、ダイヤル番号の5、6桁目“01”が、外部端末または特定サービスを呼び出ししないためのダイヤル番号である。
【0104】
図1の接続形態Aにおいて、通信端末20がダイヤル信号“000001”を送出した場合、当該ダイヤル信号のダイヤル方式が契約回線のダイヤル方式と一致していれば、公衆回線網10からのダイヤルトーンは停止し、一致していなければダイヤルトーンは停止しない。
【0105】
また、図1の接続形態Bにおいて、通信端末20がダイヤル信号“000001”を送出した場合、当該ダイヤル信号の1桁目“0”により、通信端末20は外線に接続される。そして、当該ダイヤル信号の残り“00001”が公衆回線網10に対して送出され、当該ダイヤル信号のダイヤル方式が契約回線のダイヤル方式と一致していれば、公衆回線網10からのダイヤルトーンは停止し、一致していなければダイヤルトーンは停止しない。
【0106】
また、図1接続形態Cにおいて、通信端末20がダイヤル信号“000001”を送出した場合、ACR60に入力されるダイヤル信号は“000001”となる。したがって、ACR60は、先頭4桁の“0000”により前記ACR判定を中止して、残りの“01”を公衆回線網10に対して送出する。そして、通信端末20が送出したダイヤル信号のダイヤル方式が契約回線のダイヤル方式と一致していれば、公衆回線網10からのダイヤルトーンは停止し、一致していなければダイヤルトーンは停止しない。
【0107】
そして、図1の接続形態Dにおいて、通信端末20がダイヤル信号“000001”を送出した場合、当該ダイヤル信号の先頭1桁目の“0”は、PBX50に対して外線に接続させるために使用される。したがって、ACR60に入力されるダイヤル信号は“00001”となる。そして、ACR60は、前記入力されたダイヤル信号“00001”の先頭4桁の“0000”により前記ACR判定を中止して、残りの“1”を公衆回線網10に対して送出する。そして、通信端末20が送出したダイヤル信号のダイヤル方式が契約回線のダイヤル方式と一致していれば、公衆回線網10からのダイヤルトーンは停止し、一致していなければダイヤルトーンは停止しない。
【0108】
以上から、前記ダイヤル信号“000001”を送出してから、公衆回線網10からのダイヤルトーンの有無を検出することにより、通信端末20は、ダイヤル方式の判定が可能となる。なお、公衆回線網10からのダイヤルトーンの有無の検出は、前記ダイヤル信号を回線に送出してから数秒後(5〜10秒程)に行うことが望ましい。なぜならば、確実に前記ダイヤル信号が公衆回線網10に送出され、公衆回線網10の応答を検出できるようにするためである。
【0109】
(方式判定処理の手順)
以下に、本実施形態の前記ダイヤル方式の判定方法による通信端末20のCPU32が行う方式判定処理の手順について図9を用いて説明する。図9は、本実施形態の方式判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態における方式判定処理は、前述の実施形態1と同様にダイヤル方式設定処理(図7参照)の実行時に実行されるが、ダイヤル方式設定処理については実施形態1と同様であるのでここでの説明は省略する。
【0110】
方式判定処理が開始されると、S201において、まず実施形態1と同様にフラグDformが“1”にセットされる。
【0111】
次に、S202において、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部42に回線をオフフックさせるように指示をだす。
【0112】
そして、S203において、CPU32は、フラグDformの値に対応するダイヤル方式により、ダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号のダイヤル信号を回線に送出するようにダイヤル信号送出部46に指示を出す。このとき、Dformは“1”であるので、ダイヤル信号送出部46は、PB方式によりダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号“000001”のダイヤル信号を回線に送出する。
【0113】
S204において、CPU32は、前記ダイヤル信号が回線に送出されてから数秒(5秒程)の後、DT検出部44aにより公衆回線網10からのダイヤルトーンが検出されているか否かを確認する。前述のとおり、公衆回線網10は、送出されたダイヤル信号が契約回線と一致していれば、即ちこの場合においては契約回線がPB方式であれば、ダイヤルトーンの送信を停止し、契約回線が20ppsDP方式や10ppsDP方式であれば、ダイヤル信号を受け付けずにダイヤルトーンを送信したままである。したがって、DT検出部44aによりダイヤルトーンが検出されなかった場合(S204:NO)、CPU32は、契約回線はDformの値に対応する方式、即ちPB方式であると判断し、S205へ移行する。
【0114】
S205において、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部48に回線をオンフックさせるように指示を出す。しかる後、伝送路制御部48は、回線をオンフックさせる。
【0115】
そして、S206において、CPU32は、方式判定の成功・不成功を示すフラグFresultを成功を示す値“1”に変更して方式判定処理を終了して図7のS12の処理へ移行する。
【0116】
一方、S204において、ダイヤルトーンが検出された場合(S204:YES)、CPU32は、契約回線のダイヤル方式はDformの値に対応する方式、即ちPB方式ではないと判断する。そして、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部48に回線をオンフックさせ(S207)、S208の処理へ移行する。
【0117】
S208において、CPU32は、Dformの値が“3”であるか否かを判別する。Dformの値が“3”である場合(S208:YES)、即ちPB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式のいずれにおいてもダイヤルトーンが検出された場合、契約回線のダイヤル方式は特定できなかったとしてS209の処理へ移行する。
【0118】
S209では、CPU32は、方式判定の成功・不成功を示すフラグFresultを不成功を示す値“0”に変更して(若しくはそのまま)方式判定処理を終了して図7のS12の処理へ移行する。
【0119】
一方、S208において、Dformの値が“1”または“2”である場合(S208:NO)、CPU32は、まだ20ppsDP方式、または10ppsDP方式における判定が行われていないと判断する。したがって、CPU32は、S210に移行して、まだ判定を行っていないダイヤル方式についてダイヤル方式の判定を行うべく、Dformの値に“1”を加えてS202の処理へ戻る。
【0120】
以上のような手順により、本実施形態の通信端末20は、契約回線のダイヤル方式を判定し、実施形態1と同様に自動でダイヤル方式を設定することが可能である。また、契約回線のダイヤル方式を特定できなかった場合には、実施形態1と同様、手動によりダイヤル方式を設定するか、方式判定処理が成功するまで、ダイヤル方式設定処理を終了できないため、確実にダイヤル方式を設定することができる。
【0121】
なお、本実施形態では、ダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号を“000001”としていたが、PBX50に外線に接続させるように指示可能で、且つACR60のACR判定を即時終了させる判定解除ダイヤルを含み、且つ外部端末や特定サービス(相手局)に接続されないダイヤル番号であれば、どのようなダイヤル番号でもよい。
【0122】
〔実施形態3〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態と前述の実施形態1との違いは、CPU32の方式判定部32cが行うダイヤル方式の判定の方法(方式判定処理)と、EEPROM38のダイヤル番号記憶メモリ38bに記憶されているダイヤル方式判定用のダイヤル番号のみである。したがって、本実施形態では、前述の実施形態1と重複する事項についての説明は省略する。
【0123】
(ダイヤル方式の判定方法)
以下に、本実施形態における通信端末20のダイヤル方式の判定方法について説明する。まず、通信端末20は、回線を閉結した後に接続されている回線が内線か外線かを判別し、内線であれば外線に接続させる。そして、外線に接続された後、通信端末20は、ダイヤル方式判定用のダイヤル番号を前記いずれかのダイヤル方式により回線に送出する。しかる後、通信端末20は、ダイヤルトーンの有無を判定して、ダイヤルトーンが検出されなければ契約回線のダイヤル方式は、回線に送出した前記ダイヤル信号のダイヤル方式であると判定する。
【0124】
このために、本実施形態のダイヤル番号記憶メモリ38bは、前記ダイヤル方式判定用のダイヤル番号として、前記ACR60(回線自動選択装置)の判定機能を中断させるダイヤル番号を先頭に含み、且つ外部端末または特定サービスに接続されないダイヤル番号である“2”を記憶している。
【0125】
前述したように、前記ACR60は、ダイヤル信号の先頭桁が“2”であると、市内通話サービスの要求であると判断してACR判定を中止して当該ダイヤル信号を回線に送出する(図5参照)。よって、通信端末20が送出したダイヤル信号のダイヤル方式が契約回線のダイヤル方式と一致していれば、公衆回線網10からのダイヤルトーンは停止し、一致していなければダイヤルトーンは停止しない。一方、通信端末20と公衆回線網10との間にACR60が接続されていない場合は、通信端末20が送出したダイヤル信号“2”乃至“9”は直接公衆回線網10に送出される。
【0126】
以上から、通信端末20を外線に接続させた後、前記ダイヤル信号“2”を送出して、公衆回線網10からのダイヤルトーンの有無を検出することにより、通信端末20は、ダイヤル方式の判定が可能となる。なお、公衆回線網10からのダイヤルトーンの有無の検出は、前記ダイヤル信号を回線に送出してから数秒後(5〜10秒程)に行うことが望ましい。なぜならば、確実に前記ダイヤル信号が公衆回線網10に送出され、公衆回線網10の応答を検出できるようにするためである。
【0127】
(方式判定処理の手順)
以下に、本実施形態の前記ダイヤル方式の判定方法による通信端末20のCPU32が行う方式判定処理の手順について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の方式判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態における方式判定処理は、前述の実施形態1と同様にダイヤル方式設定処理(図7参照)の実行時に実行されるが、ダイヤル方式設定処理については実施形態1と同様であるのでここでの説明は省略する。
【0128】
方式判定処理が開始されると、S301において、まず実施形態1と同様にフラグDformが“1”にセットされる。
【0129】
次に、S302において、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部42に回線をオフフックさせるように指示をだす。
【0130】
S303において、CPU32は、内線検出部44dが前記内線信号を検出しているか否か確認する。そして、CPU32は、内線信号が検出されていない場合(S303:NO)、すでに外線に接続されていると判断してS305の処理へ移行し、内線信号が検出されている場合(S304:YES)、S304の処理へ移行する。
【0131】
S304において、CPU32は、ダイヤル信号送出部46にダイヤル信号“0”を送出するように指示を出す。そして、ダイヤル信号送出部はいずれかのダイヤル方式によりダイヤル信号“0”を送出し、通信端末20は外線に接続される。よって、CPU32、及びダイヤル信号送出部46が、外線接続手段となる。
【0132】
そして、S305において、CPU32は、フラグDformの値に対応するダイヤル方式により、ダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号“2”のダイヤル信号を回線に送出するようにダイヤル信号送出部46に指示を出す。このとき、Dformは“1”であるので、ダイヤル信号送出部46は、PB方式によりダイヤル番号“2”のダイヤル信号を回線に送出する。
【0133】
S306において、CPU32は、前記ダイヤル信号“2”が回線に送出されてから数秒(5秒程)の後、DT検出部44aにより公衆回線網10からのダイヤルトーンが検出されているか否かを確認する。前述のとおり、公衆回線網10は、送出されたダイヤル信号が契約回線と一致していれば、即ちこの場合においては契約回線がPB方式であれば、ダイヤルトーンの送信を停止し、契約回線が20ppsDP方式や10ppsDP方式であれば、ダイヤル信号を受け付けずにダイヤルトーンを送信したままである。したがって、DT検出部44aによりダイヤルトーンが検出されなかった場合(S306:NO)、CPU32は、契約回線はDformの値に対応する方式、即ちPB方式であると判断し、S307へ移行する。
【0134】
S307において、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部48に回線をオンフックさせるように指示を出す。しかる後、伝送路制御部48は、回線をオンフックさせる。
【0135】
そして、S308において、CPU32は、方式判定の成功・不成功を示すフラグFresultを成功を示す値“1”に変更して方式判定処理を終了して図7のS12の処理へ移行する。
【0136】
一方、S306において、ダイヤルトーンが検出された場合(S306:YES)、CPU32は、契約回線のダイヤル方式はDformの値に対応する方式、即ちPB方式ではないと判断する。そして、CPU32は、通信制御部32aを介して伝送路制御部48に回線をオンフックさせ(S309)、S310の処理へ移行する。
【0137】
S310において、CPU32は、Dformの値が“3”であるか否かを判別する。Dformの値が“3”である場合(S310:YES)、即ちPB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式のいずれにおいてもダイヤルトーンが検出された場合、契約回線のダイヤル方式は特定できなかったとしてS311の処理へ移行する。
【0138】
S311では、CPU32は、方式判定の成功・不成功を示すフラグFresultを不成功を示す値“0”に変更して(若しくはそのまま)方式判定処理を終了して、図7のS12の処理へ移行する。
【0139】
一方、S310において、Dformの値が“1”または“2”である場合(S310:NO)、CPU32は、まだ20ppsDP方式、または10ppsDP方式における判定が行われていないと判断する。したがって、CPU32は、S312に移行して、まだ判定を行っていないダイヤル方式についてダイヤル方式の判定を行うべく、Dformの値に“1”を加えてS302の処理へ戻る。
【0140】
以上のような手順により、本実施形態の通信端末20は、契約回線のダイヤル方式を判定し、実施形態1と同様に自動でダイヤル方式を設定することが可能である。また、契約回線のダイヤル方式を特定できなかった場合には、実施形態1と同様、手動によりダイヤル方式を設定するか、方式判定処理が成功するまで、ダイヤル方式設定処理を終了できないため、確実にダイヤル方式を設定することができる。
【0141】
なお、本実施形態では、ダイヤル番号メモリ38bに記憶されているダイヤル番号を“2”としていたが、ACR60のACR判定を即時終了させる“2”〜“9”が1桁目のダイヤル番号であり、且つ外部端末や特定サービスに接続されないダイヤル番号であれば、どのようなダイヤル番号でもよい。
【0142】
また、前記外線接続手段は、CPU32及びダイヤル信号送出手段46により実現されているが、通信端末20を内線から外線に接続させうる方法であればよく、本実施形態に限定されるものではない。
【0143】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この他にも様々な形態で実施することが可能である。
【0144】
例えば、上記実施形態では、方式判定部32cは、ダイヤル方式の判定処理を、PB方式、20ppsDP方式、10ppsDP方式の順番で行っているが、判定処理は任意の順番でよい。
【0145】
また、上記実施形態では、CPU32は、いずれかのダイヤル方式においてダイヤルトーンが停止したことを検出した際に、当該ダイヤル方式を契約回線のダイヤル方式であると判定し、まだ未判定のその他のダイヤル方式があっても方式判定処理を終了するようにしている。しかしながら、CPU32は、たとえ1つのダイヤル方式においてダイヤルトーンが停止したことを検出したとしても、すべてのダイヤル方式においてダイヤルトーンの有無を判定するまでは、方式判定処理を終了しないようにしてもよい。なぜならば、2つ以上のダイヤル方式においてダイヤル信号を送出した場合において、回線の接続不良等によりダイヤルトーンが停止している場合も考えられるためである。この場合は、CPU32は、方式判定は失敗であるとして上記実施形態のように自動判定を再試行させるか、手動で設定させるようにするのが望ましい。
【0146】
また、上記実施形態における通信端末は、電話機のほかに、ファクシミリや公衆回線網10に接続可能な情報処理装置(パーソナルコンピュータなど)などであってもよい。
【0147】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、PBX及びACR装置の応答特性を利用して、たとえ公衆回線網との間にPBXまたはACR装置が介在していたとしても、自動的に契約回線のダイヤル方式を判定する機能を備え、さらに当該ダイヤル方式の判定を無料で行える機能を備えた通信端末を提供することが可能である。
【0148】
さらに、ダイヤル方式の判定が正常に行われなかった場合に、ユーザにその旨を報知し、且つ強制的にダイヤル方式の設定を行わせるようにすることで、確実に回線種別の設定を行うことができ、ユーザが発呼する度に契約回線と設定したダイヤル方式が不一致であるため通信ができないという結果になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通信システムの構成を示す説明図である。
【図2】 通信端末20の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 通信部40の内部構成を示すブロック図である。
【図4】 ACR60の内部構成を示すブロック図である。
【図5】 ACR60がダイヤル信号を受信した場合の動作を説明する図である。
【図6】 通信端末20がダイヤル信号を送出した場合における信号検出部が検出する信号の状態を示すタイムチャートである。
【図7】 ダイヤル方式設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 実施形態1における方式判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 実施形態2における方式判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 実施形態3における方式判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 公衆回線網
20 通信端末
32 CPU
32c 方式判定部
32c 設定制御部
34 ROM
36 RAM
38 EEPROM
38a ダイヤル方式記憶メモリ
38b ダイヤル番号メモリ
40 通信部
42 伝送路制御部
44 信号検出部
44a DT検出部
44d 内線検出部
46 ダイヤル信号送出部
50 PBX
60 ACR

Claims (4)

  1. 公衆回線網に直接、若しくは少なくとも回線自動選択装置または構内交換機のいずれか一方を介して接続される通信端末であって、
    前記構内交換機に対して前記通信端末を外線に接続させ、且つ前記回線自動選択装置の判定機能を中断させる判定解除コードを先頭に含み、且つ他の相手局に接続される特定の番号を除く複数桁のダイヤル番号を記憶するダイヤル番号記憶手段と、
    前記通信端末が接続されている回線を閉結した後に、前記ダイヤル番号記憶手段に記憶されている前記ダイヤル番号に基づくダイヤル信号を、PB方式またはDP方式のいずれかのダイヤル方式により当該回線に送出するダイヤル信号送出手段と、
    前記公衆回線網からのダイヤルトーンを検出するダイヤルトーン検出手段と
    前記ダイヤル信号送出手段により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する方式判定手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末。
  2. 公衆回線網に直接、若しくは少なくとも回線自動選択装置または構内交換機のいずれか一方を介して接続される通信端末であって、
    前記回線自動選択装置の判定機能を中断させるダイヤル番号を先頭に含み、且つ他の相手局に接続される特定の番号を除く1桁または複数桁のダイヤル番号を記憶するダイヤル番号記憶手段と、
    前記通信端末が接続されている回線を閉結した後に、当該回線から内線に接続されていることを示す発信音が検出されたか否か判別する内線検出手段と、
    前記内線検出手段により前記回線から前記内線に接続されていることを示す発信音が検出された場合は、当該回線を外線に接続させる外線接続手段と、
    前記通信端末が外線に接続された後に、前記ダイヤル番号記憶手段に記憶されている前記ダイヤル番号に基づくダイヤル信号を、PB方式またはDP方式のいずれかのダイヤル方式により当該回線に送出するダイヤル信号送出手段と、
    前記回線からのダイヤルトーンを検出するダイヤルトーン検出手段と、
    前記ダイヤル信号送出手段により前記ダイヤル信号が送出された後、前記ダイヤルトーン検出手段により前記ダイヤルトーンが検出されなかった場合、前記ダイヤル信号送出手段により送出されたダイヤル信号のダイヤル方式を前記公衆回線網に対応するダイヤル方式であると判定する方式判定手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末。
  3. 前記DP方式は、20ppsDP方式と10ppsDP方式があり、
    前記ダイヤル信号送出手段は、PB方式または20ppsDP方式または10ppsDP方式のいずれかのダイヤル方式により前記ダイヤル信号を送出可能であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信端末。
  4. 前記ダイヤル方式を手動により設定可能な方式設定手段と、
    前記ダイヤル信号送出手段がすべての前記ダイヤル方式において前記ダイヤル信号を送出することにより前記方式判定手段による判定を行った結果、前記公衆回線網に対応するダイヤル方式が判別されなかった場合には、前記方式設定手段により手動でダイヤル方式を設定させるように制御する設定制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信端末。
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