JP4191055B2 - 多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4191055B2
JP4191055B2 JP2004015757A JP2004015757A JP4191055B2 JP 4191055 B2 JP4191055 B2 JP 4191055B2 JP 2004015757 A JP2004015757 A JP 2004015757A JP 2004015757 A JP2004015757 A JP 2004015757A JP 4191055 B2 JP4191055 B2 JP 4191055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
wiring pattern
wiring board
layer
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004015757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005209933A (ja
Inventor
仁則 石堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2004015757A priority Critical patent/JP4191055B2/ja
Publication of JP2005209933A publication Critical patent/JP2005209933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4191055B2 publication Critical patent/JP4191055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本発明は、多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法に関し、特にフォトリソ又はレーザ加工を用いて形成される非貫通マイクロビアの構造を有する超高密度ビルドアップ多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法に関する。
近年、フリップチップ型半導体装置の高性能化や高機能化に伴い、半導体装置に用いられる超高密度ビルドアップ多層配線基板への要求・仕様は、より難易度の高い技術が必要とされている。そのひとつの方向性として、ビルドアップ多層配線基板に搭載される半導体チップ及びパッケージサイズの大型化がある。大型化されると、異種材料の線膨張係数の差、温度変化、温度勾配等の影響を受けやすく、構造の接続部に生じる熱応力が想像以上に大きくなるため、熱応力が装置の信頼性に及ぼす影響については十分に対策を講じておく必要がある。
ビルドアップ多層配線基板におけるビルドアップ層間の電気的相互接続は、非貫通のマイクロビアを通じて行われるが、熱応力によって生ずるせん断応力が接続部であるマイクロビア底部にも作用し、ビア底剥がれの原因となるため、熱応力を吸収しビア底剥がれを防止する基板構造が望まれている。
従来のビルドアップ多層配線基板の製造方法について、図面を用いて説明する(特許文献1参照)。図5は、従来のビルドアップ多層配線基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。まず、図5(a)に示すように、ビルドアップ絶縁層111bの所望の位置にレーザを照射して、第1の内層配線パターン112の一部が露出した第1のマイクロビア用孔113を形成する。次に、第1のマイクロビア用孔113の底面に付着した絶縁樹脂の溶融残渣を化学的に溶解除去し、エッチング法、セミアディティブ法などの回路形成方法によって第2の内層配線パターン117及び第1のマイクロビア116を形成する(図5(b)参照)。次に、図5(c)に示すように第2の内層配線パターン117及び第1のマイクロビア116を含む基板の表面にビルドアップ絶縁層111cを被覆し、その後、図5(a)の孔あけ工程と、図5(b)の配線パターン形成工程と、を逐次繰り返すことでビルドアップ層の多層化が可能となる(ここでは省略)。外層配線パターン118及び第2のマイクロビア119を形成した後、外層配線パターン118及び第2のマイクロビア119を含む基板の表面に、バンプ用の開口部を有するソルダーレジスト120を形成し、ソルダーレジスト120の開口部でバンプ130を介して半導体チップ140を実装する。これにより、マイクロビアと内層配線パターンとの電気的相互接続が、マイクロビアの底面において、面と面で直接接続されて導通が得られる。(図5(d)参照)。
特開昭62−291095号公報
しかしながら、従来のビルドアップ多層配線基板の製造方法では、第1のマイクロビア116と第1の内層配線パターン112、及び第2のマイクロビア119と第2の内層配線パターン117のそれぞれの電気的相互接続は、各マイクロビアの底面において面と面で直接接続して導通する構造を成しているため、熱応力によって生ずるせん断応力を吸収・緩和する機能が十分に発揮しない。このためビア底剥がれを生じやすいという問題がある。
近年、配線収容性を高めるために、マイクロビアの直上にマイクロビアを重ねるスタック構造や、マイクロビアを実装用パッドとして使用するケース(いわゆるパッド・オン・ビア構造)が増えているが、これを実用化するためにはマイクロビアの内部をめっきで充填するのが一般である。この場合、マイクロビア側壁は弾性を失い、マイクロビアの底部にかかるせん断応力は逃げ場をなくす。その結果、ビア底剥がれが発生する可能性はさらに高くなるといった問題がある。
本発明の目的は、ビア底剥がれによる断線を防止し実装信頼性を高めることができるビルドアップ多層配線基板、半導体装置、及びそれらの製造方法を提供することである。
本発明の一視点においては、多層配線基板の製造方法であって、第1の絶縁層、第1の配線層、第2の絶縁層の順に積層した組立体における前記第2の絶縁層の所定の位置をエッチングして前記第1の配線層が現れる孔を形成する工程と、前記孔から露出する前記第1の配線層を前記第1の絶縁層が現れるまでエッチングする工程と、前記孔から露出する前記第1の絶縁層を当該第1の絶縁層が貫通しないように所定の深さまでエッチングする工程と、前記第2の絶縁層の表面、前記孔から露出した前記第2の絶縁層、前記第1の配線層の端面、前記第1の絶縁層の表面に、第2の配線層及びビアを形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明(請求項1−)によれば、非貫通のマイクロビアと内層配線パターンの電気的相互接続をマイクロビアの側壁に交点を設けて導通する構造としているので、当該接続部分にかかるせん断応力が吸収・緩和され、マイクロビアの剥離による断線を防止することができ、実装信頼性を高めることができる。
また、本発明(請求項1−)によれば、温度サイクル試験など長期信頼性試験における製品寿命を向上させることができる。
本発明(請求項2、4−6)によれば、受けランドを有することにより、レーザのエネルギー密度の制御を容易にし、工程管理幅を広く設定することが可能となる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る半導体装置及びビルドアップ多層配線基板について図面を用いて説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した工程(部分)断面図である。なお、図1及び図2は、単に、図面作成の都合で分図されている。実施形態1に係る半導体装置は、フリップチップボールグリッドアレイ(FCBGA)を適用したものである。
図2(g)を参照すると、半導体装置1は、ビルドアップ多層配線基板10と、バンプ30と、半導体チップ40と、を有する。半導体チップ40は、バンプ30を介してビルドアップ多層配線基板10に実装されている。
ビルドアップ多層配線基板10のビルドアップ層には、第1の内層配線パターン12と第2の内層配線パターン17と外層配線パターン18の3つ配線層を有する。第1の内層配線パターン12の半導体チップ40側の面の反対側の面、第1の内層配線パターン12と第2の内層配線パターン17の間、及び第2の内層配線パターン17と外層配線パターン18の間には、ビルドアップ絶縁層11(11a、11b、11c)が存在する。配線層間の電気的相互接続は、ここでは第1のマイクロビア16及び第2のマイクロビア19を介して行われる。第1のマイクロビア16は、第2の内層配線パターン17と一体であり、ビルドアップ絶縁層11b及び第1の内層配線パターン12を貫通し、かつ、ビルドアップ絶縁層11aをその層間厚の20〜80%の深さまで掘り下げた孔の表面に形成されている。同じく、第2のマイクロビア19は、外層配線パターン18と一体であり、ビルドアップ絶縁層11c及び第2の内層配線パターン17を貫通し、かつ、ビルドアップ絶縁層11bをその層間厚の20〜80%の深さまで掘り下げた孔の表面に形成されている。第1のマイクロビア16と第1の内層配線パターン12の電気的相互接続は、第1のマイクロビア16の側壁面と、第1の内層配線パターン12の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を成している。同じく、第2のマイクロビア19と第2の内層配線パターン17の電気的相互接続は、第2のマイクロビア19の側壁面と、第2の内層配線パターン17の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を成している。半導体チップ40側の最上層は、外層配線パターン18の表面保護、絶縁劣化の防止等のため、ソルダーレジスト20で覆われている。ソルダーレジスト20は、外層配線パターン18に通じる開口部20aを有する。開口部20aは、バンプ30が配置される部分に相当する。なお、ここでのビルドアップ多層配線基板10は、3つの配線層としているが、配線層と絶縁層を交互に積層し、配線層間をマイクロビアの側壁面と、内層配線パターンの端面と、が直接接続(接合;ビア接続)するようにして、3つ以上の配線層とすることができる。
ビルドアップ絶縁層11(11a、11b、11c)として、例えば、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、フッ素樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、液晶ポリマー等の絶縁性樹脂から選択された1種又は2種以上の絶縁性樹脂を用いることができ、熱硬化性樹脂や感光性樹脂であってもよい。また、基板強度を上げるため、絶縁性樹脂に、補強材としてガラスクロス、ガラス不織布、アラミド不織布、アラミドフィルム、ポリイミドフィルム等を積層してもよい。また、ビルドアップ絶縁層11には、樹脂フィルムや樹脂付き銅箔(RCC)を用いることもでき、ビルドアップの観点から、樹脂付き銅箔が最適である。
第1の内層配線パターン12、第1のマイクロビア16、第2の内層配線パターン17、外層配線パターン18、第2のマイクロビア19には、例えば、無電解めっき、電解めっき等による金、銀、銅、ニッケル等から選択された少なくとも1種の金属又はその合金を用いることができ、コストの観点から、銅が最適である。
ソルダーレジスト20は、ビルドアップ層の表層であることからソルダーレジストが最適であるが、ビルドアップ絶縁層11と同様の材料を用いることができる。
バンプ30には、取り扱い等の観点から、半田ボールが最適であるが、金、銅、などの金属材料、導電性樹脂、樹脂部材の表面に金属材料を被覆した複合材料を用いることができる。
半導体チップ40は、例えば、LSI等の半導体素子であり、半導体チップ40の電極端子(図示せず)は、バンプ30を介して外層配線パターン18と電気的に接続される。
なお、半導体チップ40とソルダーレジスト20の間の隙間を封止するために、封止樹脂(図示せず)を用いてもよい。封止樹脂には、求められる特性に応じて、公知の封止材料(例えば、エポキシ樹脂等)を選択して用いることができる。
次に、本発明の実施形態1に係る半導体装置及びビルドアップ多層配線基板の製造方法について図面を用いて説明する。
まず、ビルドアップ絶縁層11aと11bの間に第1の内層配線パターン12が形成されている組立体(基板)について、ビルドアップ絶縁層11bの所望の位置に、第1のマイクロビア用孔13aを形成(ビルドアップ絶縁層11bをエッチング)する(ステップA1;図1(a)参照)。ここで、第1のマイクロビア用孔13aは、炭酸ガスレーザを照射(第1回目の照射)して形成することができ、この場合、炭酸ガスレーザの収束スポット径は第1の内層配線パターン12が所定の面積で露出するよう制御される。第1のマイクロビア用孔13aの形成には、他にも、(1)ビルドアップ絶縁層11bを樹脂フィルムとし、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ等のレーザ光によって第1のマイクロビア用孔13aを形成する方法、(2)ビルドアップ絶縁層11bを樹脂付き銅箔(RCC)とし、第1のマイクロビア用孔13aの銅箔をエッチングし、プラズマにより第1のマイクロビア用孔13aを形成し、不要な樹脂を除去する方法、(3)ビルドアップ絶縁層11bを印刷、塗布等して硬化させた熱硬化性樹脂とし、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ等のレーザ光によって第1のマイクロビア用孔13aを形成する方法、(4)ビルドアップ絶縁層11bを印刷、塗布等して硬化させた感光性樹脂とし、フォトリソグラフィ法によって第1のマイクロビア用孔13aを形成する方法等がある。
次に、第1のマイクロビア用孔13aの底部に露出している第1の内層配線パターン12を除去(エッチング)して、第1のマイクロビア用孔13bを形成する(ステップA2;図1(b)参照)。ここで、第1のマイクロビア用孔13bの形成(第1の内層パターンの除去)は、ビルドアップ絶縁層11bをエッチングマスクとし、例えば、ソフトエッチングの過酸化水素+硫酸系、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、塩化第二銅(鉄)等を用いて、露出した第1の内層パターンを化学的に溶解除去して行うことができる。
次に、第1のマイクロビア用孔13bの底部に露出するビルドアップ絶縁層11aをその層間厚の20%〜80%深さまで除去(エッチング)して、第1のマイクロビア用孔13cを形成する(ステップA3;図1(c)参照)。ここで、第1のマイクロビア用孔13cは、例えば、炭酸ガスレーザを照射(第2回目の照射)し、エッチバックして形成することができる。
次に、第1のマイクロビア用孔13cの側壁に露出する第1の内層配線パターン12の表面に付着した絶縁樹脂の溶融残渣を化学的に溶解除去(洗浄)する(ステップA4)。ここで、溶融残渣の除去には、例えば、過マンガン酸液を用いることができる。
次に、ビルドアップ絶縁層11bないし第1のマイクロビア用孔13cの表面の所定の位置に、第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16を形成する(ステップA5;図1(d)参照)。これにより、第1のマイクロビア16の側壁面と、第1の内層配線パターン12の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を得ることができる。ここで、第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16は、エッチング法、セミアディティブ法などの回路形成方法によって形成でき、例えば、ビルドアップ絶縁層11bないし第1のマイクロビア用孔13cの表面の化学粗化(デスミア、樹脂粗化処理等)を行ない、その後、組立体表面(ビア底も含む)に無電解銅めっきでシード層を形成し、その後、回路形成用のドライフィルムを基板にラミネートしてからマスク露光、現像工程を経て、所望の配線パターン用マスクを形成した後、電解めっき法で配線パターンを形成し、ドライフィルムを剥がし、その後、エッチングによりシード層を除去することにより形成することができる。
次に、ビルドアップ絶縁層11bないし第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16の表面へのビルドアップ絶縁層11cの積層(ステップA6;図2(e)参照)と、図1(a)〜図1(d)の工程と、を逐次繰り返すことで、ビルドアップ層の多層化が可能となる(ステップA7)。多層化の最上段では、ビルドアップ絶縁層11cないしマイクロビア用孔(図示せず)の表面の所定の位置に、外層配線パターン18及び第2のマイクロビア19を形成することになる(ステップA8;図2(f)参照)。外層配線パターン18及び第2のマイクロビア19は、第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16と同様の方法によって形成することができる。そして、ここでも、第2のマイクロビア19の側壁面と、第2の内層配線パターン17の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を得ることができる。
次に、ビルドアップ絶縁層11cないし外層配線パターン18及び第2のマイクロビア19の表面にソルダーレジスト20を被覆し、バンプ用の開口部20aを形成する(ステップA9)。ここで、ソルダーレジスト20については、例えば、感光性樹脂のソルダーレジストを用いて、開口部20aを形成することができる。開口部20aの底面には、外層配線パターン18が露出している。
最後に、半導体チップ40をバンプ30により外層配線パターン18にフリップチップ接続し、封止樹脂(図示せず)を半導体チップ40とソルダーレジスト20との間の空間に流し込み、硬化させる(ステップA10;図2(g)参照)。
以上のように、実施形態1によれば、第1のマイクロビア16と第1の内層配線パターン12、及び第2のマイクロビア19と第2の内層配線パターン17のそれぞれの接続部分は面接続ではなく実質的に線接続であり、擬似的にスプリングのような構造を取っている。この弾性特性が加熱時にパッケージを構成する各材料の熱膨張率のミスマッチから生じるマイクロビアに働く変形応力を分散、緩衝することで、マイクロビアの剥離による断線を防止することができ、実装信頼性を高めることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る半導体装置及びビルドアップ多層配線基板について図面を用いて説明する。図3及び図4は、本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した工程(部分)断面図である。なお、図3及び図4は、単に、図面作成の都合で分図されている。実施形態2に係る半導体装置は、フリップチップボールグリッドアレイ(FCBGA)を適用したものである。実施形態2に係る半導体装置は、第1の受けランド21及び第2の受けランド22を有する点で、実施形態1に係る半導体装置と異なるが、その他の構成については実施形態1と同様である。
図4(h)を参照すると、半導体装置1は、ビルドアップ多層配線基板10と、バンプ30と、半導体チップ40と、を有する。半導体チップ40は、バンプ30を介してビルドアップ多層配線基板10に実装される。
ビルドアップ多層配線基板10のビルドアップ層には、下層側から順に、第1の受けランド21、第1の内層配線パターン12、第2の受けランド22、第2の内層配線パターン17、外層配線パターン18の導電層を有する。第1の受けランド21の半導体チップ40側の面の反対側の面、第1の受けランド21と第1の内層配線パターン12の間、第1の内層配線パターン12と第2の受けランド22の間、第2の受けランド22と第2の内層配線パターン17の間、及び第2の内層配線パターン17と外層配線パターン18の間には、ビルドアップ絶縁層11(11a、11b、11c、11d、11e)が存在する。第1の内層配線パターン12、第2の内層配線パターン17、及び外層配線パターン18は、配線層である。第1の受けランド21は、第1のマイクロビア用孔13cを形成する際のレーザビームを遮断するためエッチングストッパである。同じく、第2の受けランド22は、第2のマイクロビア用孔(図示せず)を形成する際のレーザビームを遮断するためエッチングストッパである。配線層間の電気的相互接続は、第1のマイクロビア16及び第2のマイクロビア19を介して行われる。第1のマイクロビア16は、第2の内層配線パターン17と一体であり、ビルドアップ絶縁層11d、11c及び第1の内層配線パターン12を貫通し、かつ、ビルドアップ絶縁層11bを第1の受けランド21まで掘り下げた孔の表面に形成されている。同じく、第2のマイクロビア19は、外層配線パターン18と一体であり、ビルドアップ絶縁層11e及び第2の内層配線パターン17を貫通し、かつ、ビルドアップ絶縁層11dを第2の受けランド22まで掘り下げた孔の表面に形成されている。第1のマイクロビア16と第1の内層配線パターン12の電気的相互接続は、第1のマイクロビア16の側壁面と、第1の内層配線パターン12の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を成している。同じく、第2のマイクロビア19と第2の内層配線パターン17の電気的相互接続は、第2のマイクロビア19の側壁面と、第2の内層配線パターン17の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を成している。半導体チップ40側の最上層側は、外層配線パターン18の表面保護、絶縁劣化の防止等のため、ソルダーレジスト20で覆われている。ソルダーレジスト20は、外層配線パターン18に通じる開口部20aを有する。開口部20aは、バンプ30が配置される部分になる。なお、ここでのビルドアップ多層配線基板10は、3つの配線層としているが、配線層と絶縁層を交互に積層し、配線層間をマイクロビアの側壁面と、内層配線パターンの端面と、を直接接続(接合;ビア接続)して、3つ以上の配線層とすることができる。この場合も、もちろん、配線層と配線層の間の絶縁層内には、受けランドが内層されることになる。
第1の受けランド21及び第2の受けランド22には、例えば、無電解めっき、電解めっき等による金、銀、銅、ニッケル等から選択された少なくとも1種の金属又はその合金を用いることができ、コストの観点から、銅が最適である。
次に、本発明の実施形態2に係る半導体装置及びビルドアップ多層配線基板の製造方法について図面を用いて説明する。
まず、ビルドアップ絶縁層11a、第1の受けランド21、ビルドアップ絶縁層11b、第1の内層配線パターン12、ビルドアップ絶縁層11cの順に形成(ないし積層)された組立体(基板)の表面に、第2の受けランド22、ビルドアップ絶縁層11dを、この順に形成(ないし積層)する(ステップB1;図3(a)参照)。ここで、第1の受けランド21及び第2の受けランド22は、エッチング法、セミアディティブ法などの回路形成方法によって形成でき、実施形態1における第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16と同様な方法で形成することができる(ステップA5参照)。なお、第1の受けランド21は、ビルドアップ絶縁層11aと11bの合計厚さの20%〜80%深さにくるように設計されており、第2の受けランド22は、ビルドアップ絶縁層11cと11dの合計厚さの20%〜80%深さにくるように設計されている。つまり、ビルドアップ絶縁層11bはビルドアップ絶縁層11aの厚さの0.25〜4倍の厚さであり、ビルドアップ絶縁層11dはビルドアップ絶縁層11cの厚さの0.25〜4倍の厚さである。
次に、ビルドアップ絶縁層11d、11cの所望の位置に、第1のマイクロビア用孔13aを形成(ビルドアップ絶縁層11d、11cをエッチング)する(ステップB2;図3(b)参照)。ここで、第1のマイクロビア用孔13aは、炭酸ガスレーザを照射(第1回目の照射)して形成することができ、この場合、炭酸ガスレーザの収束スポット径は第1の内層配線パターン12が所定の面積で露出するよう制御される。第1のマイクロビア用孔13aの形成は、他にも、実施形態1と同様な方法を用いてもよい(ステップA1参照)。
次に、第1のマイクロビア用孔13aの底部に露出している第1の内層配線パターン12を除去(エッチング)して、第1のマイクロビア用孔13bを形成する(ステップB3;図3(c)参照)。
次に、第1のマイクロビア用孔13bの底部に露出するビルドアップ絶縁層11bを第1の受けランド21が出てくるまで除去(エッチング)して、第1のマイクロビア用孔13cを形成する(ステップB4;図3(d)参照)。ここで、第1のマイクロビア用孔13cは、炭酸ガスレーザを照射(第2回目の照射)して形成することができるが、この場合、炭酸ガスレーザの収束スポット径は第1の受けランド21が所定の面積で露出するよう制御される。
次に、第1のマイクロビア用孔13c側壁に露出する第1の内層配線パターン12の表面に付着した絶縁樹脂の溶融残渣を化学的に溶解除去(洗浄)する(ステップB5)。
次に、ビルドアップ絶縁層11dないし第1のマイクロビア用孔13cの表面の所定の位置に、第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16を形成する(ステップB6;図3(e)参照)。これにより、第1のマイクロビア16の側壁面と、第1の内層配線パターン12の端面と、が直接接続(接合;ビア接続)して導通する構造を得ることができる。ここで、第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16は、エッチング法、セミアディティブ法などの回路形成方法によって形成できる。
次に、ビルドアップ絶縁層11dないし第2の内層配線パターン17及び第1のマイクロビア16の表面へのビルドアップ絶縁層11eの積層(ステップB7;図4(f)参照)と、図3(a)〜図3(e)の工程を逐次繰り返すことでビルドアップ層の多層化が可能となり(ステップB8)、多層化の最上段では、ビルドアップ絶縁層11dないしマイクロビア用孔(図示せず)の表面の所定の位置に、外層配線パターン18及び第2のマイクロビア19を形成することになる(ステップB9;図4(g)参照)。なお、多層化の最上段のビルドアップ絶縁層11eでは、もちろん受けランドを形成しなくてもよい。
次に、ビルドアップ絶縁層11cないし外層配線パターン18及び第2のマイクロビア19の表面にソルダーレジスト20を被覆し、バンプ用の開口部20aを形成する(ステップB10)。
最後に、半導体チップ40をバンプ30により外層配線パターン18にフリップチップ接続し、封止樹脂(図示せず)を半導体チップ40とソルダーレジスト20との間の空間に流し込み、硬化させる(ステップB11;図4(h)参照)。
以上のように、実施形態2によれば、2度目のレーザを照射し、ビルドアップ絶縁層を層間厚の20%〜80%深さまでエッチバックする工程において、各マイクロビアの底部にはレーザビームを遮断するための第1の受けランド21、および第2の受けランド22を有するため、レーザのエネルギー密度の制御を容易にし、工程管理幅を広く設定することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した第1の工程断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した第2の工程断面図である。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した第1の工程断面図である。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した第2の工程断面図である。 従来のビルドアップ多層配線基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。
符号の説明
1 半導体装置
10 ビルドアップ多層配線基板(多層配線基板)
11、11a、11b、11c、11d、11e ビルドアップ絶縁層(絶縁層)
12、112 第1の内層配線パターン(第1の配線層)
13a、13b、13c、113 第1のマイクロビア用孔(孔)
16、116 第1のマイクロビア(第1のビア)
17、117 第2の内層配線パターン(第2の配線層)
18、118 外層配線パターン
19、119 第2のマイクロビア(第2のビア)
20、120 ソルダーレジスト
20a 開口部
21 第1の受けランド(第1のランド)
22 第2の受けランド(第2のランド)
30、130 バンプ
40、140 半導体チップ
111a、111b、111c ビルドアップ絶縁層

Claims (9)

  1. 第1の絶縁層、第1の配線層、第2の絶縁層の順に積層した組立体における前記第2の絶縁層の所定の位置をエッチングして前記第1の配線層が現れる孔を形成する工程と、
    前記孔から露出する前記第1の配線層を前記第1の絶縁層が現れるまでエッチングする工程と、
    前記孔から露出する前記第1の絶縁層を当該第1の絶縁層が貫通しないように所定の深さまでエッチングする工程と、
    前記第2の絶縁層の表面、前記孔から露出した前記第2の絶縁層、前記第1の配線層の端面、前記第1の絶縁層の表面に、第2の配線層及びビアを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の多層配線基板の製造方法において、
    前記第1の絶縁層の中にランドをさらに有し、
    前記孔から露出する前記第1の絶縁層を当該第1の絶縁層が貫通しないように前記所定の深さまでエッチングする工程は、前記ランドが露出するまで前記第1の絶縁層をエッチングすることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  3. 前記孔から露出する前記第1の絶縁層は、当該第1の絶縁層の層間厚の20%以上80%以下の深さの位置までエッチングされることを特徴とする請求項1または2に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 前記第2の絶縁層の所定の位置をエッチングして前記第1の配線層が現れる孔を形成する工程は、レーザを照射することにより前記第2の絶縁膜をエッチングすることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の多層配線基板の製造方法。
  5. 前記孔から露出する前記第1の絶縁層を当該第1の絶縁層が貫通しないように所定の深さまでエッチングする工程は、レーザを照射することにより前記第1の絶縁層をエッチングすることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の多層配線基板の製造方法。
  6. 前記レーザは炭酸ガスレーザである請求項4または5に記載の多層配線基板の製造方法。
  7. 前記孔から露出する前記第1の配線層を前記第1の絶縁層が現れるまでエッチングする工程は、前記第1の配線層を化学的に溶解除去することを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の多層配線基板の製造方法。
  8. 前記ビアを形成する前に、前記孔の露出面を洗浄することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の多層配線基板の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載の方法により製造された多層配線基板に半導体チップを搭載することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2004015757A 2004-01-23 2004-01-23 多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4191055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015757A JP4191055B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015757A JP4191055B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005209933A JP2005209933A (ja) 2005-08-04
JP4191055B2 true JP4191055B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=34901132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004015757A Expired - Fee Related JP4191055B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4191055B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4929784B2 (ja) * 2006-03-27 2012-05-09 富士通株式会社 多層配線基板、半導体装置およびソルダレジスト
US20130186676A1 (en) 2012-01-20 2013-07-25 Futurewei Technologies, Inc. Methods and Apparatus for a Substrate Core Layer

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005209933A (ja) 2005-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3822549B2 (ja) 配線基板
US8298945B2 (en) Method of manufacturing substrates having asymmetric buildup layers
JP5931547B2 (ja) 配線板及びその製造方法
KR101475109B1 (ko) 다층배선기판 및 그의 제조방법
JP4119205B2 (ja) 多層配線基板
US9538664B2 (en) Wiring substrate
JP4057589B2 (ja) 電子部品搭載基板の製造方法
US8347493B2 (en) Wiring board with built-in electronic component and method of manufacturing same
JP2013214578A (ja) 配線板及びその製造方法
US20100108371A1 (en) Wiring board with built-in electronic component and method for manufacturing the same
JP2011258772A (ja) 配線基板及びその製造方法並びに半導体装置
JP2016046418A (ja) 電子部品装置及びその製造方法
US11152293B2 (en) Wiring board having two insulating films and hole penetrating therethrough
JP2016063130A (ja) プリント配線板および半導体パッケージ
JP2013243227A (ja) 配線板及びその製造方法
US10887985B2 (en) Wiring substrate
JP2010226075A (ja) 配線板及びその製造方法
JP5861400B2 (ja) 半導体実装部材
JP4191055B2 (ja) 多層配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法
JP2008270633A (ja) 半導体素子内蔵基板
JP2005243850A (ja) 多層プリント配線基板及びその製造方法
JP2007115809A (ja) 配線基板
JP4282161B2 (ja) 多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法
JP6082233B2 (ja) 配線板及びその製造方法
JP2009231431A (ja) 多層プリント配線板およびこれを用いた半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees