JP4190348B2 - 位置エンコーダの遅延補正システムおよび方法 - Google Patents

位置エンコーダの遅延補正システムおよび方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して位置エンコーダに関し、より詳細に述べれば、電磁誘導方式位置エンコーダにおける位置要求と取り込みタイミングの間の遅延を補正するためのシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日では、直線運動、回転運動、あるいは角運動を検出するための各種の位置エンコーダが入手できる。これらのエンコーダは、一般に、電磁誘導方式トランスデューサ、静電容量方式トランスデューサ、光学系、あるいは磁気スケールのいずれかを基礎としている。概して言えば、エンコーダは、読取ヘッドおよびスケールを備えるものとすることができる。読取ヘッドは、トランスデューサ・エレメントおよび何らかのトランスデューサ・エレクトロニクスを備えるものとすることができる。トランスデューサは、測定軸に沿ったスケールに相対的な読取ヘッドの位置の関数として変化する信号を出力する。トランスデューサ・エレクトロニクスは、信号プロセッサに向けて信号を出力するか、その信号を内部的に処理した後に、スケールと相対的な読取ヘッドの位置を表す修正済みの信号を出力する。さらにエンコーダ・システムに、読取ヘッドとは別にインターフェース・エレクトロニクスを備えることも一般的に行われており、スケールと相対的な読取ヘッドの位置を表す修正済みの信号を、外部のホストに向けて出力する前に、インターフェース・エレクトロニクス内においてトランスデューサ信号の補間もしくはそのほかの処理が行われる。
【0003】
位置エンコーダ・システムのいくつかは、要求および応答プロセスを使用して外部のホストと通信を行う。このプロセスには、3つのステップを含めることができる:すなわち、ホスト・コンピュータが位置測定に関する要求を送信するステップ;エンコーダが位置トランスデューサの出力をサンプリングするステップ;および、エンコーダが位置情報を送信することによって応答するステップである。ホスト・コンピュータが位置測定に関する要求を送信した時点と、エンコーダが位置トランスデューサのサンプリングを行った時点の間の遅延が、サンプリング遅延と呼ばれる。サンプリング遅延が重要性を有するとき、多くの応用においては、この遅延が既知であり、一定であることが重要になる。特に遅延情報を使用して位置コントロール・ループのパフォーマンスの調整および/または速度情報を使用して位置修正の評価を行う特定の運動コントロール・システムにおいては、遅延の量を知ることが重要になる。別のケースにおいては、サンプリング遅延が、現存する運動コントローラもしくはそのほかのホスト・システムのインターフェース制約に適合していることが非常に重要になる。
【0004】
遅延の処理を扱ったエンコーダ・ユニットについて述べた従来技術の特許に、特許文献1がある。特許文献1には、アナログ・ディジタル変換ならびに算術処理時間によってもたらされたデータの遅延時間を補償して運動に関係する誤差を除去し、コントロール・パフォーマンスの低下を防止するエンコーダが教示されている。このデバイスは、現在のサンプリング・サイクルおよび先行するサンプリング・サイクルから獲得された角度データに従って、遅延時間の間に生じる位置変化を予測することによって機能する。遅延時間に関係付けされる誤差は、予測された位置変化を現在のサンプリング・データに加算することによって補償される。しかしながら、特許文献1に教示されている比較的複雑なエンコーダ内における処理ならびにエンコーダとホストの間のデータ・インターフェースは、多くの応用にとって望ましいものではない。さらに言えば、特許文献1の方法は、現在のサンプリング・サイクルおよび先行するサンプリング・サイクルから獲得された角度データを基礎として予測された位置変化に関して各エンコーダのサンプリング遅延を補償するだけであり、したがって、そのほかの問題、すなわちホスト・インターフェースのタイミング制約、信号処理の複雑性等に関係する問題に解決を与えるものではない。たとえば、特許文献1の方法は、サンプリング遅延時間をより予測可能にするということもなければ、複数の相互交換可能なエンコーダに関してかなりの程度まで同じになるサンプリング遅延時間を都合よく、かつ経済的に設定するものでもない。これとは別に、比較的正確な高速クロックを各エンコーダの読取ヘッドに備えることによって、サンプリング遅延時間がより予測可能になり、かつ複数の相互交換可能なエンコーダに関してかなりの程度まで同じになるサンプリング遅延時間を設定できることが知られている。しかしながら、エンコーダに関する応用には、読取ヘッドのサイズならびに消費電力が事実上の最小値に抑えられなければならないとされるものが多い。その種の応用においては、重要な読取ヘッドの信号処理および/または正確な高速クロックをエンコーダ内に備えることが実質的に妨げられる。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5,721,546号
【特許文献2】
米国特許第6,304,832号
【特許文献3】
米国特許第6,011,389号
【特許文献4】
米国特許第6,005,387号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題ならびに欠点を克服する方法および装置の提供に指向されている。より詳細に述べれば、本発明は、位置エンコーダに対する位置要求と、エンコーダの読取ヘッド内におけるサンプル取り込みタイミングの間における補正済み遅延を提供するための方法および装置に指向されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
位置エンコーダ・システムにおける位置要求と取り込みタイミングの間における遅延時間を補正するためのシステムおよび方法を提供する。この位置エンコーダ・システムは、スケール、トランスデューサならびにトランスデューサ・エレクトロニクスを伴った読取ヘッド、および読取ヘッドをコントロールし、かつ読取ヘッドから測定値を獲得するインターフェース・エレクトロニクスを備えている。インターフェース・エレクトロニクスへは、ホスト・コンピュータからのアクセスが可能である。読取ヘッドのトランスデューサは、電磁誘導方式トランスデューサとしてもよい。電磁誘導方式トランスデューサが使用される場合には、サンプルの取り込みに使用されるクロック周波数が、トランスデューサ・パターンのインダクタンスと複数の同調キャパシタの間の共振によって部分的に決定されることもあり、そのため、それがいくぶん遅く、かつ変動するものとなることがある。インターフェース・エレクトロニクス内に含まれているクロックは、読取ヘッドのクロックより正確であり、概してタイミング補正手続きに使用される。
【0008】
本発明の1つの側面によれば、位置エンコーダ・システムのサンプリング遅延時間が、初期サンプリング遅延を測定し、その後それを仕様遅延時間と比較することによって補正される。初期遅延時間と仕様遅延時間の差が、遅延時間の補正として指定される。遅延時間の補正はメモリに保存されてその後の測定プロセスに含められ、それによって補正済みサンプリング遅延時間と仕様遅延時間が同一になり、異なる位置エンコーダの間において一貫性が得られるようになる。
【0009】
本発明の別の側面によれば、位置エンコーダのサンプリング遅延時間の多数回にわたる測定が許され、その結果、位置エンコーダ用のより正確な遅延時間の補正を決定することが可能になる。一実施態様においては、複数回のサンプリング遅延時間の測定によって、測定の不確定性を2分の1もしくはそれ以上に縮小することができる。測定の不確定性は、しばしばジッターと呼ばれている。位置エンコーダ・システムの特定の具体化においては、ジッターに帰する量をプラスまたはマイナス100ナノ秒からプラスまたはマイナス50ナノ秒までに抑えることができる。
【0010】
本発明のさらに別の側面によれば、一実施態様の位置エンコーダが対称サンプリングを用いる。この対称サンプリング・プロセスの間においては、2回のインターバルにわたってアナログのトランスデューサ出力信号が読み取られ、積分される。サンプリング遅延時間は、2つの積分の繰り返しの中点であるとして定義することができる。
【0011】
本発明のさらに別の側面によれば、位置エンコーダの読取ヘッドに必要となる通信ラインの数が最小に維持される。これは、特定の補正プロセスが実行されているときに、読取ヘッドの通常出力において読取ヘッドの内部タイミング信号が使用できるようにすることによって部分的に達成される。これによって、これを目的とした追加の通信ラインの必要性が除去される。
【0012】
ここに開示しているサンプリング遅延の補正に関するシステムおよび方法が、補正済みサンプリング遅延が仕様遅延時間と同一となることを可能にし、異なる位置エンコーダ・ユニット間における一貫性を得るという利点を有することを認識されるであろう。このシステムおよび方法は、複雑な回路ならびに正確かつ高速なクロックを排除する小型の読取ヘッドとの組み合わせにおいて特に有用である。
【0013】
以下の詳細な説明を添付図面とともに参照することによって本発明のよりよい理解が得られ、それに従って以上示した本発明の側面ならびに付随する利点がより容易に認識されることとなろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、位置エンコーダ10およびホスト・コンピュータ30のブロック図である。ここでは位置エンコーダおよび位置エンコーダ・システムという用語を、特に示さない限りは概して相互交換可能に用いる。位置エンコーダ10は任意タイプのエンコーダであってよく、たとえばピック‐アンド‐プレース・マシン、流量調整マシンといった応用においてサーボ・コントローラによる使用に意図された直線位置エンコーダ等とすることができる。位置エンコーダ10は、スケール12、読取ヘッド14、ケーブル17、およびインターフェース・エレクトロニクス18を備えている。ホスト・コンピュータ30は、サーボ・コントローラの形式とすることができ、ケーブル20を介して位置エンコーダ10と通信し、位置情報を受信する。
【0015】
動作においては、ホスト・コンピュータ30がケーブル20を介してインターフェース・エレクトロニクス18にコマンドを送信する。インターフェース・エレクトロニクス18は、ケーブル17を介して読取ヘッド14と通信を行う。インターフェース・エレクトロニクス18は、読取ヘッド14における位置取り込みをトリガする。読取ヘッド14は、読取ヘッド・トランスデューサ・エレメント15を使用してスケール12から信号を収集した後、トランスデューサ・エレクトロニクス16を使用して信号をディジタル化し、その信号をインターフェース・エレクトロニクス18に、ケーブル17を介して送信する。好ましい実施態様においては、インターフェース・エレクトロニクス18が、その信号から位置を演算し、位置情報をホスト・コンピュータ30に、ケーブル20を介して送信する。変形として、各種の実施態様の例においては、インターフェース・エレクトロニクス18の全部もしくは一部をプラグ‐イン・カードとして、および/または埋め込みソフトウエア・ルーチン等としてホスト・コンピュータ30内に含めてもよい。その種のケースでは、ケーブル20を除くことができる。
【0016】
またここで認識されることになろうが、トランスデューサ・エレクトロニクス16とインターフェース・エレクトロニクス18の間におけるこのほかのタイプの接続についても本発明の範囲内に含まれる。たとえば、読取ヘッド14が別の接続(図示せず)から電力を受け取ることもあり、トランスデューサ・エレクトロニクス16とインターフェース・エレクトロニクス18が、周知の、あるいは今後開発されるいずれかのワイヤレス通信方法によって接続されることもある。さらに、応用が、読取ヘッド14内およびその周辺において使用可能な体積を制限しない場合には、読取ヘッド14内、もしくはそれに隣接してインターフェース・エレクトロニクス18を備え、ケーブル17を取り除くか、別の適切なタイプの接続に置き換えることもできる。
【0017】
すでに述べたように、位置エンコーダ10およびホスト・コンピュータ30は、要求および応答フォーマットに従って動作する。このプロセスは3つのステップを含む。まず、ホスト・コンピュータが位置に関する要求を送信する。続いてエンコーダ・システムが、位置トランスデューサのサンプリングを行う。最後にエンコーダ・システムが、位置情報を送信することによって応答する。最初と2番目のステップの間の遅延、すなわち要求が送信された時点とエンコーダがトランスデューサのサンプリングを行った時点の間の遅延がサンプリング遅延と呼ばれている。
【0018】
また、これについても前述したが、各種の応用においては、サンプリング遅延が既知であり、一定であることが重要になる。特に遅延時間の変動に制約を課する方法、および/または指定されたサンプリング遅延を基礎として位置コントロール・ループのパフォーマンスを調整する方法に従って設計された運動コントローラにおいては、遅延の量を知ることが極めて重要になる。遅延量における不確定性は、位置決めシステムが動いているときには、位置、速度、または加速度における不確定性として現れる。サンプリング遅延は、たとえばトランスデューサの出力信号が所定時間期間にわたって積分されることから(信号対雑音比を改善するため)、および/またはエンコーダが対称サンプリング(CDS)を実装した結果、応答が1サンプルではなく2サンプルに基づくことから生じる可能性がある。対称サンプリングを使用する実施態様の一例が、同一譲受人の特許文献2に説明されており、その全内容が参照によりこれに援用されている。
【0019】
一実施態様においては、位置エンコーダ10が積分および対称サンプリングをともに使用する。それに加えて、読取ヘッド14内に使用されているトランスデューサを電磁誘導方式トランスデューサとすることができる。本発明とともに使用可能な各種の電磁誘導方式トランスデューサの例が、同一譲受人の特許文献3および特許文献4に説明さており、その全内容が参照によりこれに援用されている。その種のケースでは、読取ヘッド14内において信号の取り込みのために使用される読取ヘッドのクロック周波数が、トランスデューサ・パターンのインダクタンスと複数の同調キャパシタの間における共振によって決定されることから、ユニットごとにある程度変動する可能性がある。つまり、同調コンポーネントの許容誤差は、所望の仕様の外側でサンプリング遅延の変動を許すものとなる。しかしながら、読取ヘッドのクロック周波数は、概して長時間にわたって極めて一定であり、特に低い温度係数を伴う同調コンポーネントが使用される場合にはより安定する。その種のケースにおいては、1つのユニットに関してサンプリング遅延タイミングが決定された後は、それが特定時間にわたって比較的一定を維持する。一実施態様においては、位置サンプリング間、およびエンコーダ・ユニット間の位置サンプリング・タイミングの変動が、望ましいとされるプラスまたはマイナス250ナノ秒未満となる。エンコーダの読取ヘッド内に正確なクロック信号が存在しない場合には、相当のレベルにおいてタイミングの整合性を達成するための補正が重要になる。さらに詳細を以下に説明するが、本発明のシステムおよび方法は、エンコーダのサンプリング遅延の補正に指向されており、その結果、エンコーダが比較的不正確な読取ヘッド・クロックを有する場合であってもユニット間における変動が最小になる。
【0020】
図2は、本発明に従った補正ルーチン100を単純化したフローチャートである。ブロック110において、エンコーダ・システムがトリガされて補正プロセスを開始する。各種の実施態様の例においては、ホスト・コンピュータが補正開始コマンドを送信して補正プロセスをトリガする。別の実施態様の例においては、ホストからの位置要求もしくはそのほかの信号が、スリープ/ウェイクアップ状態等のエンコーダの内部状態に基づいてエンコーダによって処理され、この補正プロセスをトリガする。さらに別の実施態様においては、エンコーダの内部状態、たとえばパワー・オン、リセット、もしくはタイムアウト等がこの補正プロセスをトリガする。ブロック112においては、エンコーダ回路の読取ヘッド・インターフェース回路部分が読取ヘッドに対するシグナリングを行って、「補正」サンプルの取り込みを開始し、かつ、以下により詳細を論じる実際のサンプリング遅延の決定に使用されることになる比較的正確なクロック・サイクル・カウンタを開始するか、あるいは比較的正確な時間値を記録する。続いてオペレーションが、ブロック114に進む。
【0021】
ブロック114においては、読取ヘッドが、読取ヘッドのサンプリング動作の通常シーケンスに従ってトランスデューサの位置信号のサンプリングを行う一方、タイミング情報を生成する。生成されたタイミング情報は、読取ヘッド・インターフェース回路に渡される。一例の実施態様においては、詳細を以下に述べるように、トランスデューサ・エレクトロニクス内に通常に発生する特定の信号を、単純に、読取ヘッド・インターフェース回路に接続される信号ラインに印加し、クロック・サイクル・カウンタもしくは時間値の記録をコントロールしてタイミング信号に関連する時間測定値を生成することによって読取ヘッドがタイミング情報を生成する。より一般的に述べれば、エンコーダ・エレクトロニクス、たとえば読取ヘッド・インターフェース・エレクトロニクスは、エンコーダ・システムが読取ヘッドによって生成されたタイミング信号に対応する正確な時間測定値を生成することを前提として、周知の、あるいは今後開発される任意の適切な時間測定方法を使用することができる。
【0022】
各種の実施態様の例においては、「補正」サンプルの取り込みならびにタイミング信号の生成を行うとき、読取ヘッドは、読取ヘッドのサンプリング動作の通常シーケンスに影響を与えない範囲で、ほかの特定の「通常モード」の動作を省略することができる。たとえば、各種の実施態様の例においては、サンプリングされたトランスデューサ位置信号のディジタル変換がサンプリングの間に行われるか、あるいはサンプリング完了後に行われるが、その場合には「補正」サンプルの取り込みならびにタイミング信号の生成の間におけるそれを省略することができる。つまり各種の実施態様の例においては、読取ヘッドのトランスデューサ・エレクトロニクスが、生成されたタイミング情報だけを読取ヘッド・インターフェース回路に送信し、「通常モード」の動作の間に送信される位置サンプル情報を省略する。
【0023】
次のブロック116においては、ブロック114において生成された時間測定値がエンコーダ・エレクトロニクスによって処理され、サンプリング遅延時間が計算される。サンプリング遅延時間の計算については各種の例を以下に説明する。サンプリング遅延時間は、遅延時間の補正を決定するためにホスト・コンピュータもしくはエンコーダ・エレクトロニクス内にストアされている仕様遅延時間と比較される。遅延時間の補正の決定については、さらに詳細な説明を後述する。その後、ブロック118においては遅延時間の補正が、その後の使用のために、たとえば図6を参照して詳細を後述するが、エンコーダの通常動作の間における使用のためにエンコーダ・システムのメモリ内にストアされる。
【0024】
この補正プロセスは、ブロック118のオペレーションの後に終了し、一例の実施態様においては、エンコーダが自動的に通常位置表示モードの動作に入る。それに代えて、別の例の実施態様においては、少なくとも図2のブロック112〜116を参照して説明した動作が複数回(たとえば、10、20、50、または100回)にわたって繰り返され、ブロック116において繰り返し決定されるサンプリング遅延時間が、エンコーダ・エレクトロニクスによって平均されて平均サンプリング遅延時間が生成され、それが遅延時間の補正の決定に使用される。より詳細については後述するが、この平均プロセスによって、サンプリング遅延時間測定における不確定性を低減することが可能であり、したがってより正確な遅延時間の補正を提供することができる。
【0025】
図3は、図2に示されているブロック114の動作の読取ヘッド部分に関して読取ヘッドによる使用が可能な、「補正」サンプルの取り込みルーチン114の実施態様の一例を示したフローチャートである。図3の補正サンプルの取り込みルーチン114は、位置トランスデューサ信号のサンプリングのために信号積分期間を使用する位置エンコーダに向けられている。しかしながらこれは、各種の代替位置トランスデューサを伴う代替サンプリング方法を使用する各種のほかの実施態様について実行可能な図2のブロック114における各種オペレーションの一例の実施態様にすぎず、例証を意図するものであって限定ではないことをここで理解される必要がある。図3に示されているように、ブロック120においてエンコーダの読取ヘッドは、「補正」サンプル取り込みモードに入る。たとえば、各種の実施態様の例においては、通常モードの動作の間にディジタル化された位置サンプル情報を読取ヘッド・インターフェース回路に搬送するラインが、それに代えて補正サンプル取り込みモードの間に生成されるタイミング信号を搬送するべく構成される。しかしながら、ここで認識される必要があるが、各種の別の実施態様の例においては、読取ヘッド・インターフェース回路の構成、読取ヘッドに対するその接続の数、および/またはそのほか各種のシステム設計上の選択肢に応じて、読取ヘッドが、単一の動作モードのみを有する一方で本発明との互換性を保持することは可能であり、ブロック120のオペレーションを省略することができる。
【0026】
ブロック122においては、読取ヘッドが通常サンプリング・シーケンスに従って位置トランスデューサ信号のサンプリングのための最初の、もしくは次のサンプリング期間を開始し、そのサンプリング期間に関連付けされたタイミング信号を生成する。たとえば最初の位置トランスデューサ信号積分期間が開始され、関連付けされたタイミング信号が同時に送信されて、読取ヘッド・インターフェース・エレクトロニクス内における時間測定の開始もしくはそれに代わる決定を行う。
【0027】
ブロック124においては、位置トランスデューサ信号のサンプリングのための最初の/次のサンプリング期間が、通常サンプリング・シーケンスに従って終了し、読取ヘッドがそのサンプリング期間に関連付けされたタイミング信号を生成する。たとえば、最初の位置トランスデューサ信号積分期間が終了し、使用されている時間測定テクニックに応じて、関連付けされたタイミング信号が同時に送られて、読取ヘッド・インターフェース・エレクトロニクス内における時間測定の終了もしくはそれに代わる決定が行われるようにすることができる。
【0028】
次に、たとえばサンプルの平均のため、あるいは詳細を後述する対称サンプリング等のサンプリング方法のために、通常サンプリング・シーケンスが複数のサンプリング期間を含む場合には、ルーチン114内に判断ブロック126が含められる。この判断ブロック126は、通常サンプリング・シーケンスにおいて残存しているサンプリング期間の有無を決定する。通常サンプリング・シーケンスにおけるサンプリング期間が残存している場合には、ルーチンがブロック112のオペレーションに戻る。すべてのサンプリング期間を終了すると、このルーチンが終了し、次の包括的な補正ステップに戻る。
【0029】
概して言えば、単一の位置トランスデューサ信号積分期間を使用するシステムの場合、たとえばその1つを前述したシステムのような場合には、積分時間期間の中点が、積分後の信号サンプルから結果としてもたらされる位置の値に関連付けされるべきタイミングの妥当な評価となる。つまり積分時間期間の中点は、図2に示されているブロック116を参照して説明を行ったサンプリング遅延時間を定義し、それをこの種のシステムのための位置サンプル要求に関連付けする必要がある。積分時間期間の中点は、上記のルーチンのオペレーションに基づいて容易に決定される。当業者であれば認識されることになろうが、この議論は、積分期間内にわたって位置トランスデューサの速度が比較的一定であることを前提としており、多くのトランスデューサ・システムにとってはそれが妥当な仮定となる。
【0030】
ほかのサンプリング・シーケンスについて適切なサンプリング遅延時間を計算する別の計算方法も当業者にとっては明らかとなろうが、本質的なポイントは、位置要求タイミングにサンプリング遅延時間を加えたものが、トランスデューサ信号サンプルから結果としてもたらされる位置の値によって示される位置にエンコーダが実際に存在したタイミングを合理的に表すことになる、ということである。一例の対称サンプリング方法および関連するサンプリング遅延時間の決定については、さらに詳しい説明を後述する。
【0031】
図4は、図2の補正ルーチンに続けることができる、通常動作モードの間に実行される通常動作ルーチン130のフローチャートを示している。この図4に示されているように、ブロック140においてホスト・コンピュータが、位置出力の生成のための要求信号をエンコーダ・システムに対して送信する。ブロック142においては、エンコーダ・システムが、図2のブロック116および118に関して計算され、メモリに保存されている指定された遅延時間の補正にわたって遅延を行う。ブロック146においては、通常サンプリング・シーケンスに従ってエンコーダが位置トランスデューサ信号のサンプリングを行い、サンプル(または複数サンプル)をディジタル値に変換する。ブロック148においては、ディジタル・サンプル値がホスト・コンピュータに対して出力される。
【0032】
図5および6は、対称サンプリングを使用し、図2〜4を参照して前述した方法を具体化する、対称サンプリングを使用する位置エンコーダ10の実施態様の一例の動作を示したタイミング・チャートである。対称サンプリングは、これに援用されている特許文献2に詳細に説明されているように、複数の位置トランスデューサ信号チャンネルを連続的に収集する方法である。簡単に対称サンプリングについて述べれば、各信号チャンネルが、2回にわたって、すなわち総合サンプリング・タイミング前のそれぞれの時間間隔において1回、総合サンプリング・タイミング後のそれぞれの時間間隔において1回、サンプリングされる。つまり、各信号チャンネルが、単一の位置に対応する同一の有効総合サンプリング・タイミングを有することが可能であり、その結果、複数の信号サンプルを、その位置の決定に関して適正に結合することができる。
【0033】
図5および6は、2つの信号RQSおよびINTのタイミングを示している。信号RQSは、ホスト・コンピュータによって生成された位置要求信号であり、信号INTは、読取ヘッド・トランスデューサ・エレクトロニクスの内側の信号である。図5は、図2および3を参照して説明した補正プロセスの間に観察されるような「補正未済」のタイミングを示している。図6は、図4を参照して説明した通常位置決定動作の間に観察されるような、本発明に従った補正後のタイミングを示している。図5に示されているように、ホスト・コンピュータは、タイミングt0 において、RQS信号ライン(アクティブ・ローとして定義されている)上に位置エンコーダに対する位置要求パルスを送信することによってプロセスを開始する。タイミングtd (タイミングt0 から短時間後)においては、信号INTがハイになることによって示されているように、読取ヘッド・トランスデューサ・エレクトロニクスがトランスデューサ信号のサンプリングを開始する。タイミングt0 とタイミングtd の間の時間遅延には、あらゆる内在的な最小の信号遅延およびエンコーダ・エレクトロニクスの、読取ヘッドに対するインターフェースとして機能する部分から中継されたサンプリング要求を受信するために読取ヘッドが必要とするスタートアップ期間をはじめ、トランスデューサ・エレクトロニクスが、中継されたサンプリング要求を受信した後にサンプルの取り込みを実際に開始するために必要なあらゆる時間が含まれる。
【0034】
信号INTがハイとなっている積分期間Ti1の間は、読取ヘッド・トランスデューサ・エレクトロニクスのフロント‐エンドが、アナログのトランスデューサ出力信号の読み取りおよび積分を行う。これは、対称サンプリング・シーケンスの2つのサンプルのうちの最初になる。タイミングt1 においては、最初のサンプルの積分が終了し、読取ヘッド・トランスデューサ・エレクトロニクスが、ディジタル値への変換のためにそのサンプルを保持する。タイミングt2 においては、対称サンプリング・シーケンスの2番目のサンプルの取り込みが開始される。2番目のサンプルの積分は、積分期間Ti2にわたって続けられる。タイミングt3 においては、2番目のサンプルの積分が終了し、読取ヘッド・トランスデューサ・エレクトロニクスが、ディジタル値への変換のために2番目のサンプルを保持する。ここで認識される必要があるが、サンプリングされ、保持された各信号は、対応するサンプリング期間にわたって実際のトランスデューサの位置(または複数の位置)を実質的に取り込む。したがって、サンプリング遅延時間および遅延時間の補正に関連した関係を有するそれぞれのタイミングおよびトランスデューサ位置が存在する。ディジタル値変換プロセスは、トランスデューサ位置に対してその種の直接的な関係を有していない。したがってここでは、ディジタル値変換プロセスならびに関連するデータ転送の詳細については論じないが、当業者にとっては、これらのディジタル値変換プロセスならびに関連するデータ転送を実行するための各種の方法が明らかであろう。
【0035】
図5に示されているように、最初の積分期間Ti1の終了と2番目の積分期間Ti2の開始の間の中点がサンプリング遅延時間tsdとして定義される。ここには、詳細な説明を後述する望ましい仕様遅延時間tsdSpecについても図示されている。内在する遅延時間tsdに関して言えば、タイミングt1 およびt2 を使用し、次式に従って内在するサンプリング遅延時間tsdを計算することができる。
sd=(t1 +t2 )/2 (式1)
【0036】
一実施態様においては、エンコーダのインターフェース・エレクトロニクス内に埋め込まれたプロセッサをディジタル信号プロセッサもしくはマイクロコントローラとすることができ、インターフェース・エレクトロニクスが、水晶発振子を基礎とする比較的正確なクロック発振器を使用することができる。その種の発振器は、高い周波数ならびに精度を有することが知られている。一実施態様においては、インターフェース・エレクトロニクスのクロックが10ナノ秒台の周期を有し、したがってそれを使用して同程度の高い精度までタイミングt1 およびt2 を測定することができる。ここで注意する必要があるが、リモート・エレクトロニクスのプロセッサの水晶発振子は、サンプルの取り込みをローカルにドライブするために使用される読取ヘッドの発振器と同一ではない。すでに述べたように、特に小型の、あるいは経済性の高い読取ヘッドにおいては、安定しているが低速であり、かつ/または補正されない局部発振器がしばしば使用される。そのため、インターフェース・エレクトロニクス内に備えられている比較的精度がより高く、より高速なクロックが、本発明に従ったタイミング測定ならびに補正手続きに使用される。
【0037】
エンコーダ・システムは、タイミング補正モードにある間に、読取ヘッドに対して1ないしは複数の補正要求パルスを送信し、対応するタイミングt1 およびt2 を測定することができる。これらの測定に基づき、エンコーダ・システムは、式1に従って内在する遅延時間tsdの演算を行う。さらに詳細な説明を後述するように、演算された内在する遅延時間tsdは、読取ヘッド内においてサンプリング・タイミングに使用されている比較的遅いクロックに関連して、ある種の不確定性を含んでいる。この不確定性を低減するために、一実施態様においては、タイミング補正を、複数の(たとえば100個の)サンプルを使用して実行し、より正確な平均サンプリング遅延を求めることができる。さらに詳細な説明を後述するように、一実施態様においては、これによって不確定性が、読取ヘッドのクロック周期のプラスまたはマイナス1周期から、概略で読取ヘッドのクロック周期のプラスまたはマイナス1/2周期に達するまで低減される。一例の100ナノ秒の読取ヘッドのクロック周期の場合であれば、この平均によって、不確定性がプラスまたはマイナス約50ナノ秒に達するまで低減される。その後、遅延時間の補正Tcal を決定するために、仕様遅延時間tsdSpecと内在するサンプリング遅延時間tsdが比較される。
【0038】
望ましい仕様遅延時間tsdSpecは、概してRQS信号のタイミングt0 に対して相対的に定義され、一般に、特定の位置トランスデューサ設計を用いて達成可能な特定の内在するサンプリング遅延時間tsdに依存する。仕様遅延時間tsdSpecが、製造間に生じる可能性のある各種コンポーネントのばらつきに起因して特定の位置トランスデューサ設計ごとに発生する、内在するサンプリング遅延時間tsdにおける変動に適応する充分な遅延をもって選択されることが望ましい。一例の実施態様においては、対称サンプリング方法を使用する絶対電磁誘導方式トランスデューサが、公称値として約6マイクロ秒の内在するサンプリング遅延時間tsdを有するものとする。その場合においては、望ましい仕様遅延時間tsdSpecを、たとえば約10マイクロ秒もしくはそれより低くすることができるが、6マイクロ秒に、エンコーダごとに期待される変動を加えた値よりは大きくする。より一般的に言えば、多くの運動コントロール応用においては、望ましい仕様遅延時間tsdSpecを、期待される内在するサンプリング遅延時間によって許容される限り短くする。
【0039】
エンコーダ・システムは、遅延時間の補正Tcal をメモリに保存する。遅延時間の補正Tcal は、次式に従って計算することができる。
cal =tsdSpec−tsd (式2)
【0040】
一例の実施態様においては、現場でエンコーダの電源が投入されるごとに、あるいはホスト・システムもしくはユーザから要求があるごとにタイミング補正を実行することができる。別の例の実施態様においては、位置エンコーダの製造の最終段階の間に1度だけ実行されるものとすることができる。しかしながら、現場においてより頻繁にタイミング補正を実行することによって、長期補正ドリフトがサンプル取り込みタイミングから取り除かれる。
【0041】
図6は、図5のタイミング・チャートに類似であるが、信号INTの開始の近傍において遅延時間の補正Tcal が加算されている。遅延時間の補正Tcal の加算は、補正済みサンプリング遅延時間t’sdを、望ましい仕様遅延時間tsdSpecに一致させる。図5と同様にホスト・コンピュータは、タイミングt0 においてプロセスを開始する。しかしながら図6の場合には、エンコーダ・インターフェース・エレクトロニクスが、サンプル要求信号をトランスデューサ・エレクトロニクスに中継する前に、比較的高精度のクロックに基づいて遅延時間の補正Tcal に等しい時間期間を待機する。これは、図6のタイミングtc において信号INTがハイに転ずることによって示されているように、読取ヘッド・トランスデューサ・エレクトロニクスがトランスデューサ信号のサンプリングを開始する前に、実質的に遅延時間の補正Tcal を最小の内在するサンプリング遅延時間td に加算する。その後はオペレーションが、タイミングt’1 までの最初の積分期間Ti1、およびタイミングt’2 からt’3 までの2番目の積分期間Ti2を伴って、図5を参照して説明を前述したように続けられる。これらのオペレーションに基づくと、図6に示されているように、補正済みサンプリング遅延時間t’sdを可能な限り望ましい仕様遅延時間tsdSpecに近づけることが可能になる。
【0042】
ここで認識される必要があるが、図5および6に示した例については、サンプリング遅延時間tsdが、対称サンプリングの間における最初の積分期間Ti1および2番目の積分期間Ti2の間に獲得された位置トランスデューサのサンプルに基づく位置の値にもっともよく対応するものとして示されている。より一般的には、各種のトランスデューサとともに別のサンプリング・スキームを使用することができる。ここでは、その種の場合のそれぞれにおいて、位置トランスデューサのサンプルに基づく位置の値にもっともよく対応するサンプリング遅延時間が存在すること、および概してサンプリング遅延時間が本発明に従ったシステムならびに方法を使用して補正されるべきサンプリング遅延時間となることを認識する必要がある。
【0043】
図5および6に示した方法を使用する位置エンコーダに関して言えば、読取ヘッドの動作を左右する周期的な信号を提供する読取ヘッドの局部発振器(つまり、前述した例の電磁誘導方式エンコーダ内に送信巻線を含む局部発振器)の開始に使用される方法に関連する追加の設計上の考慮事項がある。一実施態様においては読取ヘッドの発振器が信号RQS上のパルスの前に作動される。この実施態様の利点は、取り込み発振器が信号RQS上のパルスの受信に応答して開始される必要がなく、それによって発振器のスタートアップ遅延が除去されることである。この実施態様の欠点は、取り込みクロックとプロセッサ・クロックが非同期となることであり、その結果、内在する遅延時間td に、したがってサンプリング遅延時間tsdにわずかな不確定性がもたらされることである。この不確定性は、エンコーダ・インターフェース・エレクトロニクス内のタイミング信号に対する読取ヘッドのタイミング信号内に「ジッター」として現れる。このジッターは、概して補正によって取り除くことができない。しかしながら、多数の(たとえば100個の)サンプルを測定し、「ジッター」を平均してサンプリング遅延時間tsdの平均値を見つけ出すことができる。一実施態様においては、読取ヘッドのサンプリング・クロック周期を100ナノ秒とした場合に、これによって不確定性がプラスまたはマイナス100ナノ秒から50ナノ秒に達するまで低減することができる。
【0044】
上記の補正の精度は、いくつかの要因に依存する。内在するサンプリング遅延時間を決定する値の測定に使用されるインターフェース・エレクトロニクスのクロックが導く不確定性が10ナノ秒もしくはそれ未満となることから、測定ならびに演算がなされた内在するサンプリング遅延時間tsd内の不確定性は、比較的遅い読取ヘッドのクロック周期に関連する不確定性によって左右され、前述したようにそれは、50〜100ナノ秒台になることがある。それに加えて、仕様遅延時間tsdSpecには不確定性が含まれず、遅延時間の補正Tcal は、正確なインターフェース・クロック周期、たとえば−10ナノ秒の分解能を用いて決定ならびに具体化を行うことができる。したがって、上記の補正の精度もしくは不確定性は、概略で比較的遅い読取ヘッド・クロック周期に関連する不確定性に、正確なインターフェース・クロック周期レベルの小さい追加の量を加えたものとすることができる。つまり、公称値に対し、本発明に従った各種の例の実施態様においては、位置サンプリング遅延時間の不確定性を読取ヘッドのクロック発振器の周期より小さくすることができる。
【0045】
変形実施態様においては、RQSライン上の要求パルスの前に読取ヘッドの発振器の発振がなく、RQSパルスの到来時にインターフェース・エレクトロニクスによって開始される。この実施態様の利点は、概してサンプリング・クロックが、より高い程度においてプロセッサ・クロックと同期され、サンプリング遅延時間tsdのジッターがより良好に除去されることである。この実施態様の1つの欠点は、発振器の開始により長い時間を要することであり、したがってサンプリング開始前の内在的な遅延がより長くなることである。一実施態様においては、発振器を開始するための追加の時間が約1マイクロ秒となるが、その種の遅延時間は、仕様サンプリング遅延時間tsdSpecが両立できる。前述した電磁誘導方式トランスデューサの送信巻線発振器がRQS信号パルスの到来時にエンコーダによって開始される一実施態様においては、読取ヘッド・クロックのスタートアップに高い再現性があり、したがって内在するサンプリング遅延時間tsdを、概略で正確なインターフェース・クロックの周期、たとえば−10ナノ秒の不確定性の内側で決定することができる。その種の場合においては、公称値に対して、サンプリング遅延時間の補正の精度または不確定性を読取ヘッド・クロック発振器の周期よりはるかに小さくすることが可能になり、本発明に従った実施態様の各種例においては、概略で正確なインターフェース・クロックの周期の数倍まで小さくすることができる。
【0046】
インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサ・クロックがホスト・コンピュータのクロックと同期していない場合には、追加のジッター源を生じることがある。しかしながら、プロセッサ・クロック周期が小さい場合(たとえば、10ナノ秒)には、概してその影響は小さく、したがってここでは論じない。
【0047】
図7〜10は、一例の読取ヘッド14の特定の動作を示しているが、当該読取ヘッドは、説明を後述するように電磁誘導方式読取ヘッドとすることができる。図1に関して言えば、図7〜10の方法は、インターフェース・エレクトロニクス18と読取ヘッド14を結合する接続の数、たとえばケーブル17内のワイヤの数および関連する接続の数を制限する上で役立つ。一実施態様においては、ケーブル17の長さが3〜10メートルとなることがあり、ケーブル内のワイヤの数を減らすことは望ましい。ケーブル17は、3つの信号(電源およびグラウンドを除く)を搬送するものとし、その1つは、サンプル要求パルス用、もう1つは読取ヘッドからのディジタル化されたデータの送信用、残りの1つはデータ信号とともに使用されるシリアル・クロック用とすることができる。シグナリング・レートが高い(たとえば、10メガヘルツ)実施態様においては、クロック信号が、所望のデータの完全性のレベルを達成する上で重要となる(つまり、非同期に対立するものとしての同期シグナリング・スキーム)。
【0048】
図7〜10の実施態様においては、位置エンコーダ10が、前述した信号の使用を拡張して、読取ヘッドに関するそのほかのセットアップ情報に加えて、時間補正モードを含む。より詳細については後述するが、図7および8は、読取ヘッドの通常動作ルーチンおよび補正ルーチンを示したフローチャートであり、図9および10は、読取ヘッドの通常動作モードおよび補正モードを示したタイミング図である。
【0049】
図7は、読取ヘッドの通常動作ルーチン200を図示したフローチャートである。通常動作モードでは、ブロック210において、ホスト・コンピュータが位置出力の生成のための要求信号をエンコーダ・システムに送信する。ブロック212においては、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが、読取ヘッド内における通常位置サンプリング動作を開始する信号を読取ヘッドに送信する。インターフェース・エレクトロニクスからの信号タイミングは、図6を参照して前述したような、有効な遅延時間の補正Tcal を含む。ブロック214においては、信号の積分が実行され、(たとえば、図5および6を参照して前述したような)位置トランスデューサ信号のサンプリングが行われる。ブロック216においては、読取ヘッドのアナログ・ディジタル・コンバータが、サンプリングされた信号を変換し、読取ヘッドがディジタル化されたサンプルをインターフェース・エレクトロニクスに送信し、このルーチンが終了する。
【0050】
図8は、読取ヘッド補正ルーチン230を示したフローチャートである。図8に示されている実施態様では、ブロック240において、ホスト・コンピュータが、エンコーダ・インターフェース・エレクトロニクスに信号を送信することによって補正モードを開始する。ブロック242においては、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが読取ヘッドに信号を送信し、読取ヘッド内における補正モードを開始する。ブロック246においては、読取ヘッドが一般的な位置トランスデューサのサンプリング・シーケンスに従って、サンプリング・シーケンスの重要な特徴に対応する読取ヘッドの内部信号が読取ヘッドからインターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサに向けて送信され、測定および/または処理が行われて、遅延時間の補正が決定される。より詳細を後述するように、この実施態様においては、通常は読取ヘッドの内側となる積分信号が、特別に、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサに対しても使用可能となる。ブロック248においては、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが補正モードを終了する信号を読取ヘッドに送信し、このルーチンが終了する。変形実施態様においては、期待されたタイミング信号情報の送信シーケンスに続いて、読取ヘッドからのそれ以上の信号を伴うことなく、読取ヘッドが自動的に終了する。別の変形実施態様においては、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサおよび読取ヘッドが協働して少なくともブロック246に関して説明したオペレーションを繰り返し、前述したような平均サンプリング遅延に基づく遅延時間の補正を決定する。
【0051】
図9は、例示の読取ヘッドの通常動作モードに関する関連読取ヘッド信号を示した単純化したタイミング・チャートである。図9に示されているように、タイミングtrにおいては、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサによって、通常はホスト・コンピュータによる信号RQSの遷移に応答してREQ信号ライン上に短いパルスが生成され、それが、図5および6を参照して前述したタイミングtc に一致して読取ヘッドに送信される。図9および10に例示されている実施態様においては、信号REQパルスが、読取ヘッド内のそのほかの無視可能な遅延を伴って読取ヘッド内において信号の取り込みを開始する。読取ヘッド信号INT、すなわち一実施態様においては概して内部的にのみ使用可能となる読取ヘッド信号が、積分期間Ti1にわたる信号積分の間、すなわちタイミングt1 までハイになる。2番目の積分期間Ti2は、タイミングt2 から開始してタイミングt3 に終了する。積分期間Ti1およびTi2のそれぞれの後には、積分された信号をアナログ・ディジタル変換コンバータが変換し、ディジタル化後の位置サンプル情報を、図9に差分信号SDとして略図的に示されているように、インターフェース・エレクトロニクスのプロセッサに送信する。シリアル信号SDは、データ信号ライン上において送信され、対応する同期信号SC(図示せず)もまた読取ヘッドによって生成されるが、別のクロック信号ライン上においてインターフェース・エレクトロニクスに対して送信される。周知の、あるいは今後開発される各種の代替データ送信テクニックを使用することができる。図9には、追加の信号ラインを使用することなく読取ヘッドに対するシグナリングを行って、セットアップ・モードに入らせるために使用できる一例の方法も示されている。信号REQに関して言えば、図示の破線は、最後のディジタル・データの送信が発生するまで、信号をハイに維持しておく方法を示している。信号REQをハイに維持しておくことは、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが読取ヘッドに対するシグナリングを行ってセットアップ・モードに入らせる方法であり、その機能の1つに、サンプリング・タイミング補正モードが含まれる。読取ヘッドは、通常のサンプリング・サイクルの終了時に信号REQがハイであることを検出すると、読取ヘッド・セットアップモードに入る。このセットアップ・モードでは、インターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが、SD信号ライン上においてすべての必要なセットアップ・データを送信することによってタイミング補正機能を開始可能であり、続いてそれが、インターフェース・エレクトロニクスから読取ヘッドに送信される。
【0052】
図10は、サンプリング補正モードが読取ヘッドから送信された信号を変更する方法を示している。概して、サンプリング補正モードにおいては、通常のアナログ・ディジタル・コンバータのデータがSD信号ライン上において送信されない。それに代えて、信号INTが送信される。言い換えると、図10に示されているように、SD信号ライン上の信号が信号INTと同一になる。これによりインターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが信号INTに対するアクセスを有することが可能になり、その結果、信号INTのタイミング測定が可能になり、図5に関連して前述したような内在するサンプリング遅延時間が決定される。読取ヘッド内のサンプリング補正モードを終了するためには、ここでもインターフェース・エレクトロニクス内のプロセッサが、図10の破線を用いたREQ信号によって示されるように、信号REQ上において長いパルスを送信する。読取ヘッドは、補正サンプリング・サイクルの終了時にREQ信号がハイであることを検出すると、通常モードの動作に戻る。変形実施態様においては、信号REQ上の長いパルスに代えて、補正モードを終了するために別の補正終了信号が送信される。
【0053】
図11は、読取ヘッド14の実施態様の一例を示したブロック図であり、一例のトランスデューサ・エレクトロニクス316および一例の読取ヘッド・トランスデューサ・エレメント315が含まれている。読取ヘッド・トランスデューサ・エレメント315は、これに援用されている特許文献2に説明されているような、3トラック絶対電磁誘導方式位置トランスデューサの読取ヘッド部分である。トランスデューサ・エレクトロニクス316は、送信ドライバ310A、310B、および310Cを備え、そのそれぞれが、それぞれのドライバをイネーブルするディジタル入力信号ENA、ENB、ENCを受け取る。これらのドライバは、読取ヘッド・トランスデューサ・エレメント315の各送信巻線TXA、TXB、およびTXCに入力される正弦波信号を生成する。ただし一度にイネーブルされるドライバは1つだけであり、それが絶対電磁誘導方式位置トランスデューサの1つのトラックに対応する。一実施態様においては、ドライバによって生成される正弦波の周波数範囲を10〜16メガヘルツとすることができ、この正弦波が、前述したように読取ヘッドの動作を左右する読取ヘッドの局部発振器としても使用される。この電磁誘導方式位置トランスデューサのそれぞれのスケール・トラック(図示せず)は、位置の関数として送信信号の振幅を変調し、読取ヘッド・トランスデューサ・エレメント315の受信巻線の各セットが、変調された信号の振幅を、受信ピンのそれぞれのセットRA、RB、またはRCに出力する。図11に示されている実施態様においては、受信ピンの各セットが3つの受信巻線に対応しており、そのそれぞれは、絶対電磁誘導方式位置トランスデューサの1つのトラックに対応している。
【0054】
受信ピンの各セットRA、RB、およびRCは、特定用途向け集積回路317に結合されている。特定用途向け集積回路317は、必要に応じて信号を切り替えた後、それらの復調を行ってそれぞれの信号の振幅を決定する。続いて特定用途向け集積回路317は、位相信号の増幅および積分を行った後に特定用途向け集積回路317の出力に向けてそれらの多重化を行う。特定用途向け集積回路317は、その入力SYNC上の送信信号の減衰されたバージョンを使用してその同期復調器をドライブする。
【0055】
複合プログラマブル論理デバイス322は、1ないしは複数の信号接続319を介して特定用途向け集積回路317と通信を行い、特定用途向け集積回路317に所定のシーケンス内のサンプルの取り込みを行わせた後、それらのサンプルを1度に1つ、差動アナログ・ディジタル・コンバータ320に向けて出力させる。差動アナログ・ディジタル・コンバータ320は、アナログ信号をディジタルに変換し、複合プログラマブル論理デバイス322に向けてシリアル・ポート上にデータをクロック・アウトする。ここで認識される必要があるが、上記に代えて、特定用途向け集積回路317ならびに差動アナログ・ディジタル・コンバータ320の機能を単一の信号処理回路に統合し、位置トランスデューサ・エレメント315からアナログ信号を入力して対応するディジタル信号を複合プログラマブル論理デバイス322に向けて出力することもできる。複合プログラマブル論理デバイス322は、データをインターフェース・チップ324に渡し、それが、ケーブル17もしくは前述したような代替の接続を介してインターフェース・エレクトロニクスに向けて信号を出力する。信号接続319は、特定用途向け集積回路317から複合プログラマブル論理デバイス322へ向けて、内部タイミング信号(たとえば図5、6、9、および10を参照してすでに説明済みの信号INT)も搬送する。したがって、読取ヘッド14の補正動作モードの間は、複合プログラマブル論理デバイス322が、インターフェース・チップ324にタイミング信号を渡し、それが、ケーブル17もしくは前述したような代替の接続を介してインターフェース・エレクトロニクスにその信号を出力することができる。
【0056】
動作においては、インターフェース・エレクトロニクスが、ケーブル17を介してREQ信号ライン(図示せず)上に読取ヘッド14に向けたパルスを送信することによって、サンプリング・シーケンスが開始される。複合プログラマブル論理デバイス322は、このパルスを検出しサンプリング・シーケンスを開始する。複合プログラマブル論理デバイス322は、送信ドライバ310A、310B、310C、特定用途向け集積回路317、およびアナログ・ディジタル・コンバータ320をコントロールして、あらかじめ決定済みのシーケンスに従ってサンプルを生成する。
【0057】
送信ドライバ310A、310B、および310Cの出力における周期的な送信信号は、読取ヘッドの局部発振器として使用され、それが、前述したように読取ヘッドの動作を左右する。これらの信号は、シュミット・トリガ314によって、アナログからディジタル・クロック信号に変換される。複合プログラマブル論理デバイス322は、シュミット・トリガ314からこのクロック信号を受け取り、いずれのドライバがイネーブルされているかに応じて適切なクロック信号TX0〜TX2を選択する。選択されたクロックは、複合プログラマブル論理デバイス322内の状態マシンのクロッキングに使用される。この構成は、概して状態マシンが特定用途向け集積回路317と同期するように設計されており、その結果、適切なタイミングが維持される。
【0058】
図12は、インターフェース・エレクトロニクス18の実施態様の一例を示したブロック図である。インターフェース・エレクトロニクス18は、ホスト・コンピュータ・コネクタ354を介してホスト・コンピュータ・システムに結合されており、このコネクタによってエンコーダ・システム用の電源が供給され、ライン・トランシーバ352との間における通信信号の送受が行われる。ライン・トランシーバ352は、指定電圧の論理レベルで通信信号を提供する。一実施態様においては、電源が5ボルトで供給され、指定の電圧論理レベルが3.3ボルトになる。
【0059】
デュアル・リニア電圧レギュレータ360は、ディジタル信号プロセッサ342のコアに必要とされる電圧(一実施態様においては1.8ボルト)をはじめ、ライン・トランシーバ340ならびに352を含めたインターフェース・エレクトロニクス内のすべての論理デバイス用の電源電圧(一実施態様においては3.3ボルト)を提供する。ホスト・コンピュータ・コネクタ354から電源が与えられるスイッチング電源362は、ケーブル17もしくは前述したような代替の接続に対して2つの電圧レベルを提供する。一実施態様においては、スイッチング電源362によって提供される2つの電圧レベルの一方が10.5ボルト、他方が5.8ボルトであり、それらはケーブル17に印加される。ケーブル17は、読取ヘッド14(図11参照)に電源を運び、そこから、かつそこへ信号を運ぶ。ライン・トランシーバ340は、読取ヘッド・インターフェース・チップ324(図11参照)への信号およびそこからの信号をケーブル17を介して指定電圧の論理レベルに変換する。一実施態様においては、この指定電圧の論理レベルが3.3ボルトになる。ここで認識される必要があるが、インターフェース・エレクトロニクスが読取ヘッド14内もしくはその近傍に備えられる各種の代替実施態様においては、ケーブル17およびトランシーバ340および/またはインターフェース・チップ324(図11参照)を省略することができる。
【0060】
ディジタル信号プロセッサ342は、ホスト・コンピュータ・コネクタ354およびライン・トランシーバ352を介してホスト・コンピュータ30(図1参照)からコマンドを受け取る。またディジタル信号プロセッサ342は、ライン・トランシーバ340およびケーブル17を介して読取ヘッド14内におけるデータ取り込みをトリガする。さらにディジタル信号プロセッサ342は、読取ヘッド14からディジタル化後のデータを受信し、ABS位置の演算を行い、データをホスト・コンピュータ30に向けて送信する。
【0061】
フラッシュ・メモリ344は、ディジタル信号プロセッサ342のプログラム・コードならびにトランスデューサの補正データをストアしている。変形実施態様においては、さらにフラッシュ・メモリ344が現場プログラム可能ゲート・アレイ346用のフューズ・マップをストアしている。現場プログラム可能ゲート・アレイ346(一部の実施態様には含まれない)は、読取ヘッドからのシリアル・データをディジタル信号プロセッサ342用の適切なフォーマットに変換する。現場プログラム可能ゲート・アレイ346は、万能非同期受信送信機の部分的な機能をホスト通信に提供することができ、またそれを動的プログラム可能ホスト・インターフェース・プロトコルの実装に使用することもできる。
【0062】
さらにディジタル信号プロセッサ342は、インターフェース・エレクトロニクス18の高精度クロック350に結合されている。高精度クロック350は、ディジタル信号プロセッサ342によって、および/または読取ヘッドのほかのエレメントによって使用されて正確な時間測定値を生成、すなわち前述したように遅延時間の補正を決定するために読取ヘッドによって生成され、インターフェース・エレクトロニクス18によって受信されるタイミング信号に対応する測定値を生成する。ここで認識されることになろうが、図1〜12を参照して説明した例示のシステムおよび方法は、エンコーダ・ユニット内においてサンプリング遅延時間の補正に備えることから有利である。この補正は、サンプリング遅延をより予測可能なものとし、エンコーダ読取ヘッド内における高精度クロックの使用がサイズもしくは経済的な制約から妨げられる場合であっても、相互交換可能な複数のエンコーダに関してかなりの程度で同一となるサンプリング遅延時間を設定する。さらに、現場補正の実施が可能であり、経時的および/または読取ヘッド・コンポーネントに対する温度の影響に起因するタイミングのドリフトを除去することができる。
【0063】
以上、本発明の好ましい実施態様の例証ならびに説明を行ってきたが、本発明の精神ならびに範囲から逸脱することなく各種の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】位置エンコーダ・システムおよびホスト・コンピュータを示したブロック図である。
【図2】補正ルーチンを示したフローチャートである。
【図3】対称サンプリングを使用するサンプル取り込みルーチンを示したフローチャートである。
【図4】遅延時間の補正が決定された後に使用される通常動作ルーチンを示したフローチャートである。
【図5】遅延時間の補正が決定される前の位置エンコーダの動作を示したタイミング・チャートである。
【図6】遅延時間の補正が決定され、プロセスに加算された後の位置エンコーダの動作を示したタイミング・チャートである。
【図7】通常読取ヘッド動作ルーチンを示したフローチャートである。
【図8】読取ヘッド補正ルーチンを示したフローチャートである。
【図9】通常読取ヘッド動作モードの間における位置エンコーダの動作を示したタイミング・チャートである。
【図10】読取ヘッド補正モードの間における位置エンコーダの動作を示したタイミング・チャートである。
【図11】読取ヘッド回路を示したブロック図である。
【図12】インターフェース・エレクトロニクスの回路を示したブロック図である。

Claims (15)

  1. 位置エンコーダ・システムにおける読取ヘッドの位置サンプリング遅延時間を補正する方法であって、
    前記読取ヘッドが位置信号サンプリング・シーケンスを開始する少なくとも1つの信号を受信し、
    前記読取ヘッドが前記位置信号サンプリング・シーケンスを実行し、
    前記位置信号サンプリング・シーケンスの間に生成されたタイミング信号を前記読取ヘッドから前記位置エンコーダ・システムのインターフェース・エレクトロニクスに送信し、
    このインターフェース・エレクトロニクスにおいて前記送信されたタイミング信号の測定に基づいて時間値を決定し、
    この時間値に基づいて位置サンプリング遅延時間の補正を決定することを特徴とする位置エンコーダの遅延補正方法。
  2. 前記読取ヘッドが、電磁誘導方式位置トランスデューサ・エレメントを備えることを特徴とする請求項1記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  3. 前記読取ヘッドが、通常位置決定モードおよび補正モードを含む少なくとも2つのモードで動作可能であり、
    前記読取ヘッドが補正モード信号を受信し、
    前記読取ヘッドが前記補正モードの動作において前記位置信号サンプリング・シーケンスを実行することを特徴とする請求項1又は2記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  4. 前記通常位置決定モードの動作の間に、前記タイミング信号以外の信号を搬送する信号ライン上に前記タイミング信号を送信することを特徴とする請求項3記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  5. 前記位置信号サンプリング・シーケンスを複数回実行し、
    前記インターフェース・エレクトロニクスが前記送信されたタイミング信号の測定に基づいて平均時間値を決定し、
    前記平均時間値に基づいて前記遅延時間の補正を決定することを特徴とする請求項1乃至4記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  6. 前記読取ヘッド内における前記位置信号サンプリング・シーケンスが、前記読取ヘッド内において生成された第1の周期的信号を使用し、かつ前記送信されたタイミング信号が、前記インターフェース・エレクトロニクス内において生成された第2の周期的信号を使用して測定されることを特徴とする請求項1乃至5記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  7. 前記第2の周期的信号が、前記第1の周期的信号の、大きくとも5分の1のクロック信号であることを特徴とする請求項6記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  8. 前記位置サンプリング遅延時間が、公称位置サンプリング遅延時間に対して相対的に指定されることを特徴とする請求項1乃至7記載の位置エンコーダの遅延補正方法。
  9. 位置サンプリング遅延時間の補正をする位置エンコーダ・システムのエンコーダ読取ヘッド装置において、
    位置トランスデューサ・エレメントと、
    前記位置エンコーダ・システムのエンコーダ・インターフェース回路に接続可能な少なくとも1つの信号入力ラインおよび少なくとも1つの信号出力ラインを有するトランスデューサ・エレクトロニクスと、を備え、
    このトランスデューサ・エレクトロニクスが、
    前記少なくとも1つの信号入力ラインより信号情報を入力して、前記少なくとも1つの信号出力ラインへ信号情報を出力する論理回路と、
    この論理回路と接続されると共に前記位置トランスデューサ・エレメントから少なくとも1つの位置信号を入力する信号処理回路と、
    この信号処理回路および前記論理回路のうちの少なくとも1つに接続され、周期的信号を提供する少なくとも1つの局部発振器回路と、を備え
    前記論理回路が、前記少なくとも1つの信号入力ラインより信号情報を入力して前記読取ヘッド内において位置信号サンプリング・シーケンスを開始可能であり、前記信号処理回路が、前記位置信号サンプリング・シーケンスの間に、少なくとも1つの位置信号をサンプリングして、前記信号処理回路および前記論理回路のうちの少なくとも1つが、前記位置信号サンプリング・シーケンスの間にタイミング信号を生成して、前記論理回路が、前記少なくとも1つの信号出力ラインより前記タイミング信号を前記インターフェース・エレクトロニクスへ送信して、前記インターフェース・エレクトロニクスが送信されたタイミング信号の測定に基づいて時間値を決定して、この時間値に基づいて遅延時間の補正をすることを特徴とするエンコーダ読取ヘッド装置。
  10. 前記位置トランスデューサ・エレメントが、電磁誘導方式位置トランスデューサ・エレメントを備えることを特徴とする請求項9記載のエンコーダ読取ヘッド装置。
  11. 前記トランスデューサ・エレクトロニクスが、通常位置決定モードおよび補正モードを含む少なくとも2つのモードで動作可能であり、
    この補正モードにおいては、前記論理回路が、前記少なくとも1つの信号入力ライン上の補正要求信号入力に応答して、位置信号サンプリング・シーケンスを含む前記補正モードを開始して、
    前記信号処理回路および前記論理回路のうちの少なくとも1つが、前記補正モードに含まれる前記位置信号サンプリング・シーケンスの間に、タイミング信号を生成して、
    前記論理回路が、前記タイミング信号を、前記少なくとも1つの信号出力ライン上において前記インターフェース・エレクトロニクスに送信して、それにおいて前記インターフェース・エレクトロニクスが、前記補正モードにおいて、前記送信されたタイミング信号の測定に基づいて時間値を決定して、この時間値に基づいて遅延時間の補正を決定することを特徴とする請求項10記載のエンコーダ読取ヘッド装置。
  12. 前記論理回路が、通常位置決定モードにおいて、タイミング信号以外の信号を搬送する信号ラインへ前記タイミング信号を送信することを特徴とする請求項9または10記載のエンコーダ読取ヘッド装置。
  13. 前記読取ヘッド内における前記位置信号サンプリング・シーケンスが、前記読取ヘッド内において生成された第1の周期的信号を使用し、かつ前記送信されたタイミング信号が、前記インターフェース・エレクトロニクス内において生成される第2の周期的信号を使用して測定されることを特徴とする請求項9乃至12記載のエンコーダ読取ヘッド装置。
  14. 前記第2の周期的信号が、前記第1の周期的信号の、大きくとも5分の1のクロック信号であることを特徴とする請求項13記載のエンコーダ読取ヘッド装置。
  15. 前記位置サンプリング遅延時間が、公称位置サンプリング遅延時間に対して相対的に指定されることを特徴とする請求項9乃至14記載のエンコーダ読取ヘッド装置。
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