JP2003279674A - 電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の調整方法 - Google Patents

電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の調整方法

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JP2003279674A
JP2003279674A JP2003080487A JP2003080487A JP2003279674A JP 2003279674 A JP2003279674 A JP 2003279674A JP 2003080487 A JP2003080487 A JP 2003080487A JP 2003080487 A JP2003080487 A JP 2003080487A JP 2003279674 A JP2003279674 A JP 2003279674A
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temperature
unit
correction
frequency
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JP2003080487A
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Takashi Kawaguchi
孝 川口
Teruhiko Fujisawa
照彦 藤沢
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムーブメントや外装に組み込んだ際にも調整
精度を確保する。 【解決手段】 周波数測定ユニット33は、モータコイ
ルと電磁結合したコイル31を介して電子機器から送ら
れてきた感温発振テスト信号および駆動パルス信号の周
波数を検出すると、温度補正データ作成ユニット34
は、感温発振テスト信号および駆動パルス信号の周波数
に基づいて温度補正データを生成する。この温度補正デ
ータは、コイル31を介してアナログ電子時計に送信さ
れる。すなわち、非接触でアナログ電子時計の状態を測
定するとともに測定結果に基づいて得られた温度補正デ
ータを送ることにより、外装に組み込んだ状態でアナロ
グ電子時計を調整することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、電子機
器の外部調整装置、電子機器の調整方法に係り、特にア
ナログ時計、ディジタル時計などの計時装置あるいは各
種センサを内蔵した電子機器、これらの電子機器の調整
を行うための外部調整装置並びに電子機器の調整方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログ電子時計においては、水
晶発振器の発振信号を分周器で分周し、この分周された
発振信号に基づいて、駆動モータを駆動して指針を動か
すのが一般的である。さらに、使用時の環境温度が変化
しても正確な計時が行えるように、温度補正機能を備え
たアナログ電子時計が開発されている。このようなアナ
ログ電子時計は、温度に応じて発振周波数が変化する感
温発振器を備え、その発振周波数に基づいて分周器の分
周比を調整している。
【0003】しかし、水晶発振器の発振周波数は、個々
の水晶振動子の特性や水晶発振器を構成する回路素子等
によってバラツキがあり、また感温発振器の温度に対す
る発振周波数の特性も一様ではない。
【0004】このため、温度補正機能を備えたアナログ
電子時計では、回路ブロックまたはムーブメント状態に
おいて、水晶発振器の発振周波数と感温発振器の発振周
波数を計測し、検査結果に応じて補正データを不揮発性
メモリに書込み、この補正データに基づいて分周器の分
周比を調整していた。この場合、発振周波数の測定は、
所定のテスト端子に測定用プローブを押し当てることに
よって行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発振周波数
の測定には、測定用プローブが用いられるため、回路ブ
ロックやムーブメントを外装に組み込む前に、上述した
調整を行う必要がある。しかしながら、回路ブロックを
ムーブメントに組み込んだり、ムーブメントを外装に組
み込んだりした場合には、浮遊容量や応力が変化するた
め、水晶発振器および感温発振器の発振周波数特性が組
み込みの前後でシフトしてしまう。このため、調整が不
正確になってしまうとともに、製品の歩留まりが悪くな
ってしまうという問題点があった。
【0006】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的はムーブメントや外装に組み込んだ
際にも調整精度を確保することができ、調整の自由度お
よび調整速度の向上を図ることが可能な電子機器および
その外部調整装置並びに電子機器の調整方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
基準信号を生成する基準信号生成部と、機器の内部温度
を検出して温度信号を生成する温度検出部と、駆動信号
を生成し、被駆動ユニットのモータコイルに駆動信号を
出力する駆動部と、外部から送信される信号をモータコ
イルを介して受信する受信部と、受信部で受信した信号
の種別を検知する検知部と、検知部の検知結果に基づい
て、温度信号あるいは当該温度信号を変換することによ
り得られる温度ディジタルデータをモータコイルを介し
て外部に出力する検査部と、を備えることを特徴として
いる。
【0008】また、本発明の第2の態様は、本発明の第
1の態様において、温度に応じて基準信号の周波数を補
正するために用いられる補正データを記憶する記憶部
と、温度信号と補正データとに基づいて、基準信号の周
波数を内部温度に応じて補正する補正部と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0009】本発明の第3の態様は、本発明の第2の態
様において、外部から送信される信号は、補正データに
対応する補正信号を含むことを特徴としている。
【0010】本発明の第4の態様は、本発明の第2の態
様において、駆動部は、補正部の出力信号に基づいて駆
動信号を生成することとを特徴としている。
【0011】本発明の第5の態様は、本発明の第1の態
様において、検査部は、温度信号あるいは温度ディジタ
ルデータをモータコイルを介して外部に出力する期間
中、モータコイルの駆動を停止するように駆動部を制御
することを特徴としている。
【0012】本発明の第6の態様は、本発明の第1の態
様において、検査部は、検知部の検知結果に基づいて、
基準信号の周波数に応じた信号と温度信号をモータコイ
ルを介して選択的に外部に出力することを特徴としてい
る。
【0013】本発明の第7の態様は、本発明の第6の態
様において、検査部は、補正部の補正動作を禁止するこ
とにより、基準信号の周波数に応じた信号を駆動信号と
してモータコイルから出力することを特徴としている。
【0014】本発明の第8の態様は、本発明の第1の態
様において、温度検出部は、機器の内部温度に応じて周
波数が変化する感温発振信号を温度信号として出力する
こと特徴としている。
【0015】本発明の第9の態様は、本発明の第1の態
様において、基準信号生成部は、水晶振動子を用いた発
振回路を備え、被駆動ユニットは、アナログ指針により
計時動作を行うアナログ計時ユニットであることを特徴
としている。
【0016】本発明の第10の態様は、モータコイルを
有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であっ
て、モータコイルと電磁結合するコイルと、コイルを介
して電子機器からの信号である温度信号あるいは温度デ
ィジタルデータを受信する受信部と、コイルを介して電
子機器へ信号を送信する送信部と、受信部によって受信
された温度信号あるいは温度ディジタルデータと、受信
部によって受信されたモータコイルの駆動信号とに基づ
いて、補正信号を生成し、当該補正信号を送信部に出力
する補正信号生成部とを備えることを特徴としている。
【0017】本発明の第11の態様は、本発明の第10
の態様において、温度信号あるいは温度ディジタルデー
タの出力を指示する第1信号および補正動作の禁止を指
示する第2信号を生成し、送信部に出力する信号生成部
を備えたことを特徴としている。
【0018】本発明の第12の態様は、機器の内部温度
に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号ある
いは感温発振信号を変換することにより得られる温度デ
ィジタルデータとして出力するためのモータコイルと、
温度信号あるいは温度ディジタルデータのいずれか一方
および補正データに基づいて、基準信号の周波数を内部
温度に応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機
器を調整する外部調整装置であって、モータコイルと電
磁結合するコイルと、コイルを介して電子機器からの信
号である温度信号あるいは温度ディジタルデータを受信
する受信部と、コイルを介して電子機器へ信号を送信す
る送信部と、受信部によって受信された温度信号あるい
は温度ディジタルデータと、受信部によって受信された
モータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信号を生成
し、当該補正信号を送信部に出力する補正信号生成部と
を備えることを特徴としている。
【0019】本発明の第13の態様は、本発明の第12
の態様において、補正信号生成部は、補正部の補正動作
が禁止されている期間中に受信部によって受信された駆
動信号に基づいて補正信号を生成することを特徴として
いる。
【0020】本発明の第14の態様は、機器の内部温度
に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号ある
いは感温発振信号を変換することにより得られる温度デ
ィジタルデータとして出力するためのモータコイルと、
温度信号あるいは温度ディジタルデータのいずれか一方
および補正データに基づいて、基準信号の周波数を内部
温度に応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機
器を調整する外部調整装置であって、モータコイルと電
磁結合するコイルと、コイルを介して電子機器からの信
号を受信する受信部と、コイルを介して電子機器へ信号
を送信する送信部と、受信部によって受信された温度信
号と、補正部の補正動作が禁止されている期間中に受信
部によって受信された駆動信号との周波数を各々検出す
る周波数検出部と、周波数検出部の検出結果に基づいて
補正信号を生成し、当該補正信号を送信部に出力する補
正信号生成部とを備えることを特徴としている。
【0021】本発明の第15の態様は、モータコイルを
有する外部の電子機器を調整する調整方法であって、電
子機器において検出された温度に対応する温度信号ある
いは当該温度信号を変換することにより得られる温度デ
ィジタル信号を出力することを指示する信号をモータコ
イルを介して電子機器に送信する第1工程と、モータコ
イルから送信される温度信号あるいは温度ディジタル信
号を受信して電子機器において検出された温度を検知す
る第2工程と、補正動作の禁止開始を指示する信号をモ
ータコイルを介して電子機器に送信する第3工程と、モ
ータコイルから送信される駆動信号を受信して当該駆動
信号の周波数を計測する第4工程と、第1工程から第4
工程を複数回繰り返し、検知した温度と周波数とに基づ
いて補正信号を生成する第5工程と、補正信号をモータ
コイルを介して電子機器に送信する第6工程と を備え
たことを特徴としている。
【0022】本発明の第16の態様は、モータコイルを
有する外部の電子機器を調整する調整方法であって、補
正動作の禁止開始を指示する信号をモータコイルを介し
て電子機器に送信する第1工程と、モータコイルから送
信される駆動信号を受信して当該駆動信号の周波数を計
測する第2工程と、電子機器の温度検出部において検出
された温度に対応する温度信号あるいは当該温度信号を
変換することにより得られる温度ディジタル信号を出力
することを指示する信号をモータコイルを介して電子機
器に送信する第3工程と、モータコイルから送信される
温度信号あるいは温度ディジタル信号を受信して温度検
出部で検出された温度を検知する第4工程と、第1工程
から第4工程を複数回繰り返し、検知した温度と周波数
とに基づいて補正信号を生成する第5工程と、 補正信
号をモータコイルを介して電子機器に送信する第6工程
と を備えたことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。 [1] 第1実施形態 まず、第1実施形態について説明する。本第1実施形態
にあっては、電子機器としてのアナログ電子時計と、こ
の電子時計を調整するための外部調整装置を一例として
説明するが、本発明をこれらに限定する趣旨ではなく、
被駆動ユニットを駆動するための駆動用モータコイル
(アナログ電子時計における運針用駆動モータコイルに
相当)を有する電子機器と駆動用モータコイルを介して
通信を行い、調整を行う外部調整装置であれば、本発明
の適用が可能である。
【0024】[1.1] アナログ電子時計の構成 まず、アナログ電子時計の構成について説明する。図1
にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。アナ
ログ電子時計10は、指針を駆動するための基本的な構
成として、発振ユニット11、分周ユニット12、駆動
パルス発生ユニット13、モータコイル14およびモー
タドライバ15を備えている。なお、モータコイル14
は、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時ユ
ニットに組み込まれている駆動モータのコイルである。
【0025】発振ユニット11は、水晶振動子および発
振回路等から構成され、基準発振信号を生成する。一般
に、水晶振動子の温度に対する共振周波数の特性は二次
曲線で近似できるため、発振ユニット11の温度に対す
る発振周波数の特性は、二次式で与えられる。分周ユニ
ット12は、分周比を設定可能な分周カウンタ等によっ
て構成され、基準発振信号を分周して分周発振信号を出
力する。
【0026】駆動パルス発生ユニット13は、第2制御
信号C2によって動作が制御され、その論理レベルが
“L”レベルの場合に分周発振信号(基準信号)に基づ
いて駆動パルス信号を生成する一方、論理レベルが
“H”レベルの場合に駆動パルス信号の生成を停止す
る。したがって、第2制御信号C2の論理レベルを適宜
設定することによって、駆動パルス信号の生成を禁止し
たり、あるいは禁止を解除したりすることができる。
【0027】モータドライバ15は、駆動パルス信号に
基づいて指針駆動用のモータコイル14を駆動する。な
お、モータコイル14は、指針を駆動する他、各種のデ
ータを送受信するためのアンテナとしても作用する。
【0028】これらの構成によれば、駆動パルス信号は
基準発振信号に基づいて生成されるので、基準発振信号
の周波数は駆動パルス信号の周波数に比例したものとな
る。したがって、駆動パルス信号のパルス間隔からその
周波数を計測すれば、計測結果の基づいて基準発振信号
の周波数を検知することができる。また、分周ユニット
12によって分周比を適宜設定することによって、歩度
(時計の時間が標準時間と異なっている量;秒/日)を
調整することが可能である。
【0029】さらにアナログ電子時計10は、温度に対
する歩度の特性を調整するための構成として、受信ユニ
ット20、データ制御ユニット21、記憶ユニット2
2、感温発振ユニット23、温度補正ユニット24、感
温発振テストユニット25、リュウズスイッチ(リセッ
トスイッチ)26およびリセットユニット27を備えて
いる。
【0030】まず、受信ユニット20は、コンパレー
タ、シフトレジスタなどにより構成されるとともにモー
タコイル14と接続されており、外部のコイルとモータ
コイル14とが電磁結合することにより入力される各種
データを受信し、これを波形整形して受信データとして
出力する。
【0031】次に、データ制御ユニット21は、カウン
タやゲート類で構成され、受信ユニット20の後段に設
けられており、受信データに基づいて各種制御を行う。
より具体的には受信データのパルスパターンを識別し、
識別結果に基づいて“H”レベルでアクティブとなる第
1制御信号C1および第2制御信号C2を生成するとと
もに、受信データの一部である温度補正データを記憶ユ
ニット22に出力する。また、記憶ユニット22は、温
度補正データを記憶するためのEEPROM等から構成
されている。
【0032】次に、感温発振ユニット23は温度によっ
て駆動電流が変化するリングオシレータ等で構成され、
温度に対する発振周波数が一次式で与えられる周波数特
性を有し、感温発振信号を生成する。
【0033】次に、温度補正ユニット24は、カウンタ
やゲート類で構成され、記憶ユニット22に記憶されて
いる補正データと感温発振信号の発振周波数とに基づい
て、分周ユニット12を制御する。これにより、温度に
対する歩度の特性が調整される。
【0034】次に、感温発振テストユニット25は、温
度によって発振周波数が変化するリングオシレータ等で
構成され、感温発振信号の発振周波数を示す感温発振テ
スト信号を第1制御信号C1が有効な期間中に出力する
よう構成されている。感温発振テストユニット25は、
例えば、感温発振信号を固定の分周比で分周する分周
器、分周器の出力信号を遅延する遅延回路、分周器の出
力信号と遅延回路の出力信号との排他的論理和を生成す
る排他的論理和回路、排他的論理和回路の出力信号が一
方の入力端子に供給されるともに他方の入力端子に第1
制御信号C1が供給されるアンド回路から構成される。
この構成によれば、第1制御信号C1が“H”レベルの
期間に、感温発振信号の発振周波数に応じた数のパルス
を感温発振テスト信号としてアンド回路の出力端子から
取り出すことができる。この感温発振テスト信号はモー
タドライバ15に供給されるが、そのパルス幅は、モー
タ駆動に影響を与えないように、モータ駆動信号のパル
ス幅と比べて十分短く設定されている。
【0035】次に、リセットユニット27はユーザによ
りリュウズスイッチ26が操作されたことを検出して、
分周ユニット12のリセット処理を行う。さてここで、
温度に対する歩度特性の補正について説明する。図2
(a)は、発振ユニット 11の発振周波数特性を温度
に対する歩度特性として示したものであり、同図(b)
は、感温発振ユニット23の温度に対する発振周波数特
性を示したものである。
【0036】図2(a)に示すように発振ユニット11
の発振周波数特性は、凸型の2次曲線で表される。一般
にこの曲線は以下に示す式(1)で与えられる。
【0037】 y=−β(θ−θt)+y0・・・・・・(1)
【0038】但し、yは使用温度における歩度、βは傾
き、θは使用温度、θtは頂点の温度、y0は頂点の歩
度である。したがって、この特性を予め測定して既知に
しておけば、使用時の温度と既知の特性から基準発振信
号の歩度yを求めることができ、これに基づいて歩度y
が「0」となるように補正を行うことが可能となる。上
述したアナログ電子時計10においては、機器の内部温
度を感温発振ユニット23を用いて計測している。感温
発振信号の周波数は、図2(b)に示すように温度を変
数とした、以下に示す式(2)で与えられる。
【0039】 f=a・θ+f0・・・・・・・・・・・・(2)
【0040】但し、fは使用温度における周波数、aは
傾き、θは使用温度、f0は切片の周波数である。
【0041】式(1)および式(2)から、以下に示す
式(3)が導かれる。
【0042】 y=−β’(f−ft)+y0・・・・・(3)
【0043】但し、β’=β・a、ftは頂点の温度
に対応する感温発振信号の周波数である。式(3)にお
いて、感温発振信号の周波数は、アナログ電子時計を使
用中に知ることができる。したがって、使用中に歩度y
を算出するためには、β’、ft、y0を予め算出して
おく必要がある。
【0044】このため、本実施形態では、アナログ電子
時計10を温度T1、T2、T3といった3点で恒温状
態に保ち、各温度において歩度y1、y2、y3を測定
する。ここで、各温度の感温発振信号の周波数をf1、
f2、f3とすれば、以下に示す式(4)〜(6)が与
えられる。
【0045】 y1=−β’(f1−ft)+y0……(4) y2=−β’(f2−ft)+y0……(5) y3=−β’(f3−ft)+y0……(6)
【0046】本実施形態では、後述する外部調整装置3
0において、式(4)〜(6)を満たすβ’、ft、y
0を求め、これらを温度補正データとしてアナログ電子
時計10に送信している。そして、アナログ電子時計1
0は温度補正データを記憶ユニット22に記憶してお
き、温度補正ユニット24が使用温度における感温発振
信号の周波数fと温度補正データ(β’、ft、y0)
に基づいて、式(3)の演算を行い、使用時の歩度yを
算出し、これが「0」になるように分周ユニット12の
分周比を補正している。
【0047】これにより、アナログ電子時計10は、環
境温度が変化しても極めて高精度な計時を行うことがで
きる。
【0048】[1.2] 外部調整装置の構成 次に、外部調整装置の構成について説明する。図3に外
部調整装置の概要構成ブロック図を示す。
【0049】外部調整装置30は、アナログ電子時計1
0のモータコイル14と電磁結合するコイル31と、シ
フトレジスタ、出力バッファトランジスタ等で構成さ
れ、コイル31を介してアナログ電子時計10と間でデ
ータの送受信を行う送信ユニット40と、コンパレー
タ、シフトレジスタなどで構成され、コイル31を介し
て受信動作を行う受信ユニット32と、カウンタなどで
構成され周波数測定を行う周波数測定ユニット33と、
カウンタやゲート類等で構成され温度補正データを作成
する温度補正データ作成ユニット34と、カウンタやゲ
ート類等で構成され外部調整装置30全体の制御を行う
制御ユニット35と、カウンタやゲート類等で構成され
テスト信号を作成するテスト信号作成ユニット36と、
カウンタやゲート類等で構成され補正データ信号を作成
する補正データ信号作成ユニット37と、を備えてい
る。
【0050】周波数測定ユニット33は、感温発振テス
ト信号や駆動パルス信号の周波数を測定し、これを温度
補正データ作成ユニット34に出力する。温度補正デー
タ作成ユニット34は、感温発振テスト信号の周波数に
基づいて感温発振信号の周波数fを算出し、駆動パルス
信号の周波数に基づいて歩度yを算出する。この動作
を、3点の各温度について行い式(4)〜(6)に示す
(y1,f1)、(y2,f2)、(y3,f3)を求
め、これらに基づいて温度補正データ(β’、ft、y
0)を算出する。補正データ信号作成ユニット37は、
作成された温度補正データに基づいて送信に用いられる
温度補正データ信号を作成する。
【0051】また、制御ユニット35は外部調整装置3
0全体を制御する。テスト信号作成ユニット36は、制
御ユニット35の制御の下、第1〜第4テスト信号TS
1〜TS4を所定のタイミングで作成する。第1〜第4
テスト信号TS1〜TS4は、アナログ電子時計10に
対して、動作モードの切り換えを指示する信号であっ
て、それらのパルスパターンは上述したデータ制御ユニ
ット21において既知である。
【0052】[1.3] 第1実施形態の動作 次に図4および図5を参照して第1実施形態の動作につ
いて説明する。図4に動作タイミングチャートを示し、
図5に動作処理フローチャートを示す。以下、アナログ
電子時計10を通常に動作させる通常モード、外部調整
装置30を用いてアナログ電子時計10の諸特性を温度
T1、T2およびT3において測定する測定モード、お
よび3点の測定結果に基づいて温度補正データを算出し
これをアナログ電子時計10に書き込む書込モードに分
けて説明する。
【0053】[1.3.1] 通常モードの動作 まず、通常モードにおいて、アナログ電子時計10の温
度補正ユニット24は、感温発振ユニット23の発振周
波数と記憶ユニット22に記憶されている感温補正デー
タとに基づいて、分周ユニット12を構成する分周カウ
ンタの一部をセットまたはリセットする。これにより、
分周比が調整されるので、発振ユニット11の温度特性
を補正することができる(ステップS1)。この場合の
補正動作は、図4(e)に示すパルスタイミングで行わ
れる。なお、この例では、2秒に1回の割合で補正動作
を行うようにしているが、10秒〜320秒に1回の割
合で補正動作を行うようにしてもよい。
【0054】[1.3.2] 測定モードの動作 この後、アナログ電子時計10と外部調整装置30との
間でデータ通信を行うことができるように、両者を近接
させて配置する。そして、環境温度をT1に保ち、第1
回目の測定動作を開始する。
【0055】外部調整装置30において、制御ユニット
35の制御の下、テスト信号作成ユニット36によって
第1テスト信号TS1が時刻t1において生成される
と、第1テスト信号TS1が、送信ユニット40→コイ
ル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路で
アナログ電子時計10に伝送される(図4(b)参
照)。なお、制御ユニット35は測定回数を管理するた
め、初期状態においてレジスタの記憶値を「1」にセッ
トしておく(ステップS2)。
【0056】そして、データ制御ユニット21は、受信
データのパルスパターンを識別して、第1テスト信号T
S1を受信したか否かを判定し(ステップS3)、第1
テスト信号TS1を受信するまで、判定を繰り返す。
【0057】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第1テスト信号TS1の受信を検
出すると、データ制御ユニット21は、時刻t1におい
て第1制御信号C1の論理レベルを“H”レベルに設定
する(図4(c)参照)。“H”レベルの第1制御信号
C1が駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆
動パルス発生ユニット13は駆動パルス信号の生成を中
止する(ステップS4)。また、“H”レベルの第1制
御信号C1が感温発振テストユニット25に供給される
と、感温発振テストユニット25は、感温発振信号を分
周しこれを微分して得た感温発振テスト信号をモータド
ライバ15に出力する。すると、感温発振テスト信号
(図4(a),(d)参照)が、モータドライバ15→
モータコイル14→コイル31→受信ユニット32の経
路で送信される(ステップS5)。このように、感温発
振テスト信号を送信する期間において、駆動パルス信号
の生成を禁止したのは、駆動パルス信号のパルスと感温
発振テスト信号のパルスとが重なってしまうと、外部調
整装置30において両者を区別することができないから
である。この例では、駆動パルス信号と感温発振テスト
信号が排他的に送信されるので、外部調整装置30は感
温発振テスト信号を確実に検知することが可能である。
【0058】この後、周波数測定ユニット33は、制御
ユニット35の制御の下、受信した感温発振テスト信号
のパルス間隔を測定することにより、感温発振テスト信
号の周波数を検出する。この場合、制御ユニット35は
第1テスト信号TS1を生成してから第2テスト信号T
S2を生成するまでの期間(時刻t1から時刻t2)に
受信したパルス数をカウントするように周波数測定ユニ
ット33を制御する。当該期間は予め定められた時間で
ある。このため、周波数測定ユニット33は、その測定
値に基づいて感温発振信号の周波数を検出することがで
きる。
【0059】次に、制御ユニット35の制御の下、テス
ト信号作成ユニット36は第2テスト信号TS2を時刻
t2において生成する(図4(b)参照)。第2テスト
信号TS2は、送信ユニット40→コイル31→モータ
コイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時
計10に伝送される。
【0060】一方、アナログ電子時計10のデータ制御
ユニット21は、第1テスト信号TS1を検出すると、
第2テスト信号TS2の受信に備えて、それを受信した
か否かの判定を開始する(ステップS6)。データ制御
ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別し
て、第2テスト信号TS2を受信するまで、判定を繰り
返す。
【0061】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第2テスト信号TS2の受信を時
刻t2において検出すると、データ制御ユニット21
は、第1制御信号C1の論理レベルを“L”レベルに設
定する。“L”レベルの第1制御信号C1が駆動パルス
発生ユニット13に供給されると、駆動パルス発生ユニ
ット13は駆動パルス信号の生成を時刻t2から再開す
る(ステップS7)。
【0062】また、データ制御ユニット21は、第2テ
スト信号TS2の受信を検出すると、第2制御信号C2
の論理レベルを“H”レベルに設定する(図4(f)参
照)。“H”レベルの第2制御信号C2が温度補正ユニ
ット24に供給されると、温度補正ユニット24は分周
比の調整を停止し、予め定められた分周比で分周ユニッ
ト12が動作するように制御する。これにより、温度補
正動作が禁止される(ステップS8)。なお、この分周
比は、外部調整装置30の温度補正データ作成ユニット
34において既知である。
【0063】このように補正動作を禁止したのは、補正
動作中の分周ユニット12の分周比を外部調整装置30
で知ることができないので、駆動パルス信号を外部調整
装置30で受信しても基準発振信号の周波数を算出する
ことができないからである。これに対して、この例で
は、補正動作を禁止して、予め定められた分周比で基準
発振信号を分周して駆動パルス信号を生成しているの
で、駆動パルス信号の周波数を外部調整装置30で測定
することによって、基準発振信号の周波数を検知するこ
とができる。
【0064】この後、駆動パルス信号がモータドライバ
15に供給されると、駆動モータが駆動されるととも
に、駆動パルス信号が「モータドライバ15→モータコ
イル14→コイル31→受信ユニット32」の経路で送
信される。すると、周波数測定ユニット33は、駆動パ
ルス信号の周波数を検出する。上述したように駆動パル
ス信号は、基準発振信号を予め定められた分周比で分周
した分周発振信号に基づいて生成されるので、駆動パル
ス信号の周波数から温度T1における基準発振信号の周
波数を知ることができる。
【0065】次に、制御ユニット35の制御の下、テス
ト信号作成ユニット36は第3テスト信号TS3を時刻
t3において生成する(図4(b)参照)。第3テスト
信号TS3は、送信ユニット40→コイル31→モータ
コイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時
計10に伝送される。
【0066】一方、アナログ電子時計10のデータ制御
ユニット21は、第2テスト信号TS2を検出すると、
第3テスト信号TS3の受信に備えて、それを受信した
か否かの判定を開始する(ステップS9)。データ制御
ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別し
て、第3テスト信号TS3を受信するまで、判定を繰り
返す。
【0067】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第3テスト信号TS3の受信を検
出すると、データ制御ユニット21は、第2制御信号C
2の論理レベルを“L”レベルに設定する。“L”レベ
ルの第2制御信号C2が温度補正ユニット24に供給さ
れると、温度補正ユニット24は分周比の調整を再開
し、温度補正データに基づいて分周ユニット12を制御
する。これにより、温度補正動作の禁止が解除される
(ステップS10)。
【0068】この後、ステップS11に進み、制御ユニ
ット35はレジスタの記憶値が「3」であるか否かを判
定し(ステップS11)、記憶値が「3」であるなら
ば、後述する書込モードに移行させる。一方、記憶値が
「3」でない場合には、レジスタの記憶値を「1」歩進
して(ステップS12)、記憶値が「3」に達するまで
ステップS3からステップS12の処理を繰り返す。具
体的には、第1回目の測定動作が終了すると、環境温度
をT1からT2に変化させ、恒温状態になった時点で、
第2回目の測定を行う。第2回目の測定が終了すると、
環境温度をT2からT3に変化させ、恒温状態になった
時点で、第3回目の測定を行う。
【0069】このようにして、3回の測定が終了した時
点で、温度補正データ作成ユニット34は、温度T1に
おける基準発振信号の周波数F1および感温発振信号の
周波数f1、温度T2における基準発振信号の周波数F
2および感温発振信号の周波数f2、温度T3における
基準発振信号の周波数F3および感温発振信号の周波数
f3を、それぞれ検知している。
【0070】[1.3.3] 書込モードの動作 次に、書込モードに移行すると、温度補正データ作成ユ
ニット34は、(f1,F1)、(f2,F2)、(f
3,F3)に基づいて、温度補正データを生成する。温
度補正データ作成ユニット34は、まず、F1、F2、
F3に各々対応する歩度y1、y2、y3を算出する。
【0071】次に、上述した式(4)〜(6)の全てを
満たす係数β’、基準周波数ft、基準歩度y0を算出
し、これらを温度補正データとして生成する。このよう
にして、温度補正データが生成されると、テスト信号作
成ユニット36は、制御ユニット35の制御の下、第4
テスト信号TS4を生成する。また、第4テスト信号T
S4が出力されると、これに続いて、送信用の温度補正
データが、補正データ信号作成ユニット37から出力さ
れる。
【0072】第4テスト信号TS4と温度補正データ
は、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14
→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝
送される。一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユ
ニット21は、第3テスト信号TS3を検出すると、第
4テスト信号TS4の受信に備えて、それを受信したか
否かの判定を開始する(ステップS12)。データ制御
ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別し
て、第4テスト信号TS4を受信するまで、判定を繰り
返す。
【0073】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第4テスト信号TS4の受信を検
出すると、データ制御ユニット21は、次に送られて来
るデータが温度補正データであることを検知し待機す
る。
【0074】この後、温度補正データを受信すると(ス
テップS13)、データ制御ユニット21は温度補正デ
ータを記憶ユニット22に書き込む(ステップS1
4)。この書込みが終了すると、データ制御ユニット2
1は、書込モードから通常モードへ移行させ、処理を終
了する。
【0075】[1.4] 第1実施形態の効果 以上の説明したように、本実施形態によれば、以下に述
べる効果を奏する。 (1)このアナログ電子時計10によれば、外装に組み
込んだ状態で温度補正を行うことができる。このため、
回路ブロックをムーブメントに組み込む際、およびムー
ブメントを外装に組み込む際に発生する浮遊容量によっ
て基準発振信号の周波数特性がシフトするといった問題
を根本的に解決することができる。この結果、極めて精
度の高いアナログ電子時計10を生産することができ
る。
【0076】(2)また、従来のアナログ電子時計は、
回路ブロック又はムーブメント状態で温度特性を調整
し、さらに外装に組み込んだ状態で最終的な検査を行っ
て、検査で不合格となった製品については、外装からム
ーブメントを取り出して調整を再度行い。検査で合格と
なるまでこれを繰り返していた。これに対して、上述し
たアナログ電子時計10では、外装に組み込んだ状態で
温度特性の調整を行うことができるので、製品の歩留ま
りを飛躍的に向上させることができる。
【0077】(3)また、非接触で発振ユニット11と
感温発振ユニット23の温度に対する発振周波数特性を
測定することができるので、高精度な測定用プローブお
よびテスト端子と測定用プローブとの位置決めを行うた
めの位置決め装置といった設備を必要としないので、製
造コストを低下させることができる。さらに、高精度の
位置決めが不要であるから調整時間を大幅に短縮するこ
とができる。
【0078】[2] 第2実施形態 次に本発明の第2実施形態について図面を参照して説明
する。 [2.1] アナログ電子時計の構成 図6に第2実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロ
ック図を示す。図6において、図1のアナログ電子時計
10と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0079】本第2実施形態のアナログ電子時計10A
が、アナログ電子時計10と異なる点は、感温発振ユニ
ット23が出力する感温発振信号の周波数を測定し、感
温発振信号の周波数に相当する値を有するディジタル発
振周波数データを出力する周波数測定ユニット28と、
データ制御ユニット21からの第1周波数制御信号SCF
1および温度補正ユニット24からの第2周波数制御信
号SCF2が入力され、両入力信号の論理和をとってスイ
ッチングコンデンサ制御信号SSW1を出力するOR回路
29と、発振ユニット11Aの発振周波数を微調整する
ためのスイッチングコンデンサCSWと、スイッチングコ
ンデンサ制御信号SSW1に基づいてスイッチングコンデ
ンサCSWを発振ユニット11Aに接続するためのスイッ
チSW1と、を備えた点である。
【0080】[2.2] 外部調整装置の構成 次に、第2実施形態の外部調整装置の構成について説明
する。図7に外部調整装置の概要構成ブロック図を示
す。
【0081】外部調整装置30Aが図3の外部調整装置
30と異なる点は、受信ユニット32を介して入力され
るディジタル発振周波数データをデコードするデコーダ
ユニット39と、アナログ電子時計10Aの動作モード
を制御するためのモード制御信号を生成するモード制御
信号作成ユニット38と、を備えた点である。
【0082】[2.3] 第2実施形態の動作 次に本第2実施形態の動作について説明するが、通常モ
ードの動作および書込モードの動作については第1実施
形態と同様であるので、その詳細な説明を省略し、測定
モードの動作を図8乃至図10を参照して説明する。
【0083】測定モードの動作 本第2実施形態における測定モードにおいては、アナロ
グ電子時計10Aと外部調整装置30Aとの間でデータ
通信を行うことができるように、両者を近接させて配置
する。そして、環境温度をT1に保ち、第1回目の測定
動作を開始する。この場合において、制御ユニット35
は測定回数を管理するため、初期状態においてレジスタ
の記憶値n=1にセットしておく(ステップS21)。
【0084】そして、外部調整装置30Aにおいて、制
御ユニット35の制御の下、モード制御信号作成ユニッ
ト38によって第1テスト信号TS11が生成される
と、第1テスト信号TS11が、送信ユニット40→コ
イル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路
でアナログ電子時計10Aに伝送される(図9(b)参
照)そして、データ制御ユニット21は、受信データの
パルスパターンを識別して、第1テスト信号TS11
(図中、テスト信号1で示す)を受信したか否かを判定
し(ステップS22)、第1テスト信号TS11を受信
するまで、判定を繰り返す。
【0085】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が時刻t11において第1テスト信
号TS11の受信を検出すると、データ制御ユニット2
1は、時刻t11において第1制御信号C11の論理レ
ベルを“H”レベルに設定する(図9(c)参照)。
【0086】“H”レベルの第1制御信号C11が温度
補正ユニット24に供給されると、温度補正ユニット2
4は分周比の調整を停止し、予め定められた分周比で分
周ユニット12が動作するように分周ユニット12を制
御する。これにより、温度補正動作が禁止される(ステ
ップS23)。なお、この分周比は、外部調整装置30
の温度補正データ作成ユニット34において既知であ
る。
【0087】このように補正動作を禁止したのは、補正
動作中の分周ユニット12の分周比を外部調整装置30
で知ることができないので、ディジタル発振周波数デー
タの基準クロックが大幅にずれてしまい、ディジタル発
振周波数データを外部調整装置30Aが受信し、デコー
ドした場合に正確にデコードすることができず、基準発
振信号の周波数を検知することができなくなってしまう
からである。
【0088】また、“H”レベルの第1制御信号C1が
駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆動パル
ス発生ユニット13は駆動パルス信号の生成を中止する
(ステップS24)。
【0089】また、“H”レベルの第1制御信号C1が
感温発振テストユニット25に供給されると、感温発振
テストユニット25が周波数測定ユニット28を制御
し、周波数測定ユニット28は、感温発信器の発振周波
数の測定を行う(ステップS25)。
【0090】この後、周波数測定ユニット28は、制御
ユニット35の制御の下、受信した感温発振テスト信号
のパルス間隔を測定することにより、感温発振テスト信
号の周波数を検出する。この場合、制御ユニット35は
第1テスト信号TS11を生成してから第2テスト信号
TS12を生成するまでの期間(時刻t11から時刻t
12)において、感温発振ユニット23の周波数を測定
するように周波数測定ユニット28を制御する。
【0091】次に、制御ユニット35の制御の下、モー
ド制御信号作成ユニット38は第2テスト信号TS12
を時刻t12において生成する(図9(b)参照)。第
2テスト信号TS12は、送信ユニット40→コイル3
1→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナ
ログ電子時計10に伝送される。一方、アナログ電子時
計10Aのデータ制御ユニット21は、第1テスト信号
TS11を検出すると、第2テスト信号TS12(図
中、テスト信号2で示す。)の受信に備えて、それを受
信したか否かの判定を開始する(ステップS26)。デ
ータ制御ユニット21は、受信データのパルスパターン
を識別して、第2テスト信号TS12を受信するまで、
判定を繰り返す。
【0092】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第2テスト信号TS12の受信を
時刻t12において検出すると、データ制御ユニット2
1は、第1制御信号C11の論理レベルを“L”レベル
に設定する。また、データ制御ユニット21は、第2テ
スト信号TS12の受信を検出すると、第2制御信号C
12の論理レベルを“H”レベルに設定する(図9
(f)参照)。
【0093】これにより周波数測定ユニット28は、デ
ィジタル発振周波数データを測定結果として感温発振テ
ストユニット25、モータドライバ15及びモータコイ
ル14を介して送信する(ステップS27)。
【0094】一方、外部調整装置30Aは、コイル3
1、受信ユニット32を介してデコーダユニット39に
おいてディジタル発振周波数データのデコードを行い、
温度補正データ作成ユニット34は、温度T1における
基準発振信号の周波数を知ることができる。
【0095】次に、制御ユニット35の制御の下、テス
ト信号作成ユニット36は第3テスト信号TS13を時
刻t13において生成する(図9(b)参照)。第3テ
スト信号TS3は、送信ユニット40→コイル31→モ
ータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電
子時計10に伝送される。
【0096】一方、アナログ電子時計10のデータ制御
ユニット21は、第2テスト信号TS2を検出すると、
第3テスト信号TS13の受信に備えて、それを受信し
たか否かの判定を開始する(ステップS28)。データ
制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識
別して、第3テスト信号TS13を受信するまで、判定
を繰り返す。
【0097】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第3テスト信号TS13の受信を
検出すると、データ制御ユニット21は、第2制御信号
C12の論理レベルを“L”レベルに設定する。
【0098】また、データ制御ユニット21は、第3テ
スト信号TS13の受信を検出すると、第3制御信号C
13の論理レベルを“H”レベルに設定する(図9
(g)参照)。
【0099】これにともない、データ制御ユニット21
は、第1周波数制御信号SCF1を“H”レベルとし、O
R回路29の出力であるスイッチングコンデンサ制御信
号SSW1を“H”レベルとする。この結果、スイッチS
W1はオン状態となり、スイッチングコンデンサCSWは
発振ユニット11Aに接続され(ステップS29)、発
振ユニット11Aの発振周波数がスイッチングコンデン
サCSWの容量に応じて減少することとなる。
【0100】また、“H”レベルの第3制御信号C13
が駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆動パ
ルス信号の生成禁止が解除され、駆動パルス発生ユニッ
ト13は駆動パルス信号の生成を再開する(ステップS
30)。
【0101】一方、アナログ電子時計10のデータ制御
ユニット21は、第3テスト信号TS13を検出する
と、第4テスト信号TS14の受信に備えて、それを受
信したか否かの判定を開始する(ステップS31)。デ
ータ制御ユニット21は、受信データのパルスパターン
を識別して、第4テスト信号TS14を受信するまで、
判定を繰り返す。
【0102】次に、判定結果が「Yes」となり、デー
タ制御ユニット21が第4テスト信号TS14の受信を
検出すると、第4制御信号C14の論理レベルを“H”
レベルに設定する(図10(h)参照)。
【0103】これにともない、データ制御ユニット21
は、第1周波数制御信号SCF1を“L”レベルとし、O
R回路29の出力であるスイッチングコンデンサ制御信
号SSW1を“L”レベルとする。
【0104】この結果、スイッチSW1はオフ状態とな
り、スイッチングコンデンサCSWは発振ユニット11A
に非接続状態とされ(ステップS32)、発振ユニット
11Aの発振周波数が増加する(元に戻る)こととな
る。
【0105】一方、アナログ電子時計10のデータ制御
ユニット21は、第4テスト信号TS14を検出する
と、第4テスト信号TS14の受信に備えて、それを受
信したか否かの判定を開始する(ステップS33)。デ
ータ制御ユニット21は、受信データのパルスパターン
を識別して、第4テスト信号TS14を受信するまで、
判定を繰り返す。
【0106】次に、ステップS33の判定結果が「Ye
s」となり、データ制御ユニット21が第4テスト信号
TS14の受信を検出すると、第5制御信号C15の論
理レベルを“L”レベルに設定する(図10(h)参
照)。
【0107】これにより温度補正ユニット24は分周比
の調整を再開し、温度補正データに基づいて分周ユニッ
ト12を制御する。これにより、温度補正動作の禁止が
解除される(ステップS34)。
【0108】次に制御ユニット35はレジスタの記憶値
n=3であるか否かを判定し(ステップS35)、記憶
値n=3であるならば、第1実施形態において説明した
書込モードに移行させる。
【0109】一方、記憶値n=3でない場合には、レジ
スタの記憶値n=n+1として(ステップS36)、記
憶値n=3となるまでステップS22からステップS3
5の処理を繰り返す。
【0110】具体的には、第1回目の測定動作が終了す
ると、環境温度をT1からT2に変化させ、恒温状態に
なった時点で、第2回目の測定を行う。第2回目の測定
が終了すると、環境温度をT2からT3に変化させ、恒
温状態になった時点で、第3回目の測定を行う。
【0111】このようにして、3回の測定が終了した時
点で、外部調整装置30Aの温度補正データ作成ユニッ
ト34は、温度T1における基準発振信号の周波数F1
および感温発振信号の周波数f1、温度T2における基
準発振信号の周波数F2および感温発振信号の周波数f
2、温度T3における基準発振信号の周波数F3および
感温発振信号の周波数f3を、検知し、対応する補正デ
ータ信号を補正データ信号作成ユニット37に生成さ
せ、送信ユニット40及びコイル31を介してアナログ
電子時計10に送信する。
【0112】これによりアナログ電子時計10Aは書込
モードとなり、モータコイル14及び受信ユニット20
を介してデータ制御部は温度補正データを受信し(ステ
ップS37)、記憶ユニットに温度補正データを書き込
むこととなる(ステップS38)。
【0113】[2.4] 第2実施形態の効果 以上の説明のように、本第2実施形態によれば、第1実
施形態の効果に加えて、感温発信器の発振周波数をディ
ジタルデータとして出力できるため、よりノイズに強い
通信を行うことができる。また、アナログ電子時計内部
で発振周波数測定を行っているため、水晶発振器の発振
周波数との整合性をより高く採ることができ、測定精度
を向上させることができる。
【0114】また、外部調整装置からの信号(第1テス
ト信号)により測定を開始するため、感温発信器の周波
数測定を任意のタイミングで行うことができ、測定デー
タを送信する直前に測定することができるため、温度変
化の影響を低減して、より高精度の測定が行える。
【0115】また、水晶発振器として、スイッチングコ
ンデンサにより発振周波数を微少に変化可能なタイプを
用いた場合であっても測定を行うことができる。
【0116】[3] 実施形態の変形例 [3.1] 第1変形例 上記実施形態においては、電子機器としてアナログ電子
時計を例にとって説明したが、これに限らず、例えば、
電動歯ブラシや、電動ひげ剃り、コードレス電話、携帯
電話、パーソナルハンディフォン、モバイルパソコン、
PDA(Personal Digital Assistants:個人向情報端
末)などの各種電子機器の調整や、内蔵センサの調整に
も適用可能である。
【0117】[3.2] 第2変形例 上記実施形態においては、機器の内部温度を感温発振ユ
ニット23で測定し、内部温度情報を感温発振テスト信
号の周波数あるいはそのディジタルデータとして出力し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、機器の
内部温度を検出して温度信号を出力するのであれば、そ
の信号形態は問わない。
【0118】[3.3] 第3変形例 上記実施形態においては、歩度を補正するため、分周ユ
ニット12の分周比を調整するようにしたが、発振ユニ
ット11の素子定数を変更することにより歩度を補正す
るようにしてもよい。また、これらを組み合わせて歩度
を補正するようにしてもよい。要は、検出された温度と
予め記憶された温度補正データに基づいて、駆動パルス
信号の周波数を補正するのであれば、どのような補正方
法であってもよい。
【0119】[3.4] 第4変形例 上記実施形態においては、第1〜第4テスト信号TS1
〜TS4をテスト信号作成ユニット36で発生し、これ
をアナログ電子時計10に送信することによってアナロ
グ電子時計10の動作モードを外部から制御したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、第1テスト信号
TS1を外部調整装置30からアナログ電子時計10に
伝送すると、データ制御ユニット21によって第1テス
ト信号TS1を検出し、後は予め定められたシーケンス
に従って、感温発振テスト信号の出力と補正動作の禁止
を行うようにしてもよい。
【0120】[3.5] 第5変形例 上記実施形態においては、駆動パルス信号の生成を中止
し(ステップS4)、感温発振テスト信号を送信(ステ
ップS5)した後に、駆動パルス信号の生成を再開し
(ステップS7)、温度補正動作を禁止(ステップS
8)したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
先に温度補正動作を禁止して駆動パルス信号の周波数を
測定し、この後、駆動パルス信号の生成を中止して感温
発振テスト信号を生成してその周波数を測定するように
しても良いことは勿論である。
【0121】[3.6] 第6変形例 上記実施形態において、アナログ電子時計10のデータ
制御ユニット21を中央演算処理装置(CPU)によっ
て構成し、ソフトウエアで上述した各種の処理を実行し
ても良いことは勿論である。また、モータコイル14
は、指針を駆動するためのモータコイル14に限られ
ず、発電用のモータにおけるモータコイルであっても良
い。
【0122】[3.7] 第7変形例 上記実施形態においては、温度補正動作を禁止した状態
で駆動パルス信号をモータコイル14を介して外部に出
力することにより、外部調整装置30で基準発振信号の
周波数を検出できるようにしたが、要は外部調整装置3
0において基準発振信号の周波数を検知できればよいか
ら、本発明はこれに限定されるものではなく、基準発振
信号の周波数に応じた信号をモータコイル14を介して
外部に出力するのであれば、どのように構成してもよい
ことは勿論である。なお、当該信号と感温発振信テスト
信号とを区別するため、両者は選択的に出力することが
望ましい。
【0123】[4] 実施形態の効果 上記実施形態によれば、電子機器をより製品に近い状態
で温度特性を調整でき、調整精度を向上させることが可
能となる。また、調整時間を短縮することができ、さら
に、電子機器の製造コストを低減させることができる。
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るアナログ電子時計の概要
構成ブロック図である。
【図2】 温度に対する歩度特性の補正について説明す
るための図である。
【図3】 第1実施形態の外部調整装置の概要構成ブロ
ック図である。
【図4】 第1実施形態の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図5】 第1実施形態の動作処理を示すフローチャー
トである。
【図6】 第2実施形態に係るアナログ電子時計の概要
構成ブロック図である。
【図7】 第2実施形態の外部調整装置の概要構成ブロ
ック図である。
【図8】 第2実施形態の動作処理を示すフローチャー
トである。
【図9】 第2実施形態の動作を示すタイミングチャー
ト(その1)である。
【図10】 第2実施形態の動作を示すタイミングチャ
ート(その2)である。
【符号の説明】
10・・・アナログ電子時計 11・・・発振ユニット(基準信号生成部) 12・・・分周ユニット(基準信号生成部) 13・・・駆動パルス発生ユニット(駆動部) 14・・・モータコイル 15・・・モータドライブ(駆動部) 20・・・受信ユニット(受信部) 21・・・データ制御ユニット(検知部、検査部) 22・・・記憶ユニット(検知部、検査部) 23・・・感温発振ユニット(温度検出部) 24・・・温度補正ユニット(補正部) 25・・・感温発振テストユニット(検査部) 30・・・外部調整装置 31・・・コイル 32・・・受信ユニット(受信部) 33、28・・・周波数測定ユニット(周波数検出部) 34・・・温度補正データ作成ユニット(補正信号生成
部) 35・・・制御ユニット 36・・・テスト信号作成ユニット(信号生成部) 37・・・補正データ信号作成ユニット 38・・・モード制御信号作成ユニット 40・・・送信ユニット(送信部) 98・・・第2の検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08C 25/00 G08C 17/00 Z Fターム(参考) 2F002 AA13 AB05 BB04 CB04 2F073 AA40 AB01 BB02 BC02 CC01 CC07 CC09 EE03 EF03 FF02 FG02 GG01 GG07 GG08 GG09 2F076 AA02 AA15 AA18 BE04 BE05 BE18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号を生成する基準信号生成部と、 機器の内部温度を検出して温度信号を生成する温度検出
    部と、 駆動信号を生成し、被駆動ユニットのモータコイルに前
    記駆動信号を出力する駆動部と、 外部から送信される信号を前記モータコイルを介して受
    信する受信部と、 前記受信部で受信した信号の種別を検知する検知部と、 前記検知部の検知結果に基づいて、前記温度信号あるい
    は当該温度信号を変換することにより得られる温度ディ
    ジタルデータを前記モータコイルを介して外部に出力す
    る検査部と、 温度に応じて前記基準信号の周波数を補正するために用
    いられる補正データを記憶する記憶部と、 前記温度信号と前記補正データとに基づいて、前記基準
    信号の周波数を前記内部温度に応じて補正する補正部
    と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 モータコイルを有する外部の電子機器を
    調整する外部調整装置であって、 前記モータコイルと電磁結合するコイルと、 前記コイルを介して前記電子機器からの信号である温度
    信号あるいは前記温度ディジタルデータを受信する受信
    部と、 前記コイルを介して前記電子機器へ信号を送信する送信
    部と、 前記受信部によって受信された前記温度信号あるいは前
    記温度ディジタルデータと、前記受信部によって受信さ
    れた前記モータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信
    号を生成し、当該補正信号を前記送信部に出力する補正
    信号生成部と前記温度信号あるいは前記温度ディジタル
    データの出力を指示する第1信号および補正動作の禁止
    を指示する第2信号を生成し、前記送信部に出力する信
    号生成部と、を備えることを特徴とする外部調整装置。
  3. 【請求項3】 機器の内部温度に応じて周波数が変化す
    る感温発振信号を温度信号あるいは前記感温発振信号を
    変換することにより得られる温度ディジタルデータとし
    て出力するためのモータコイルと、前記温度信号あるい
    は前記温度ディジタルデータのいずれか一方および補正
    データに基づいて、基準信号の周波数を前記内部温度に
    応じて補正する補正部と、 前記モータコイルと電磁結合するコイルと、 前記コイルを介して前記電子機器からの信号である温度
    信号あるいは前記温度ディジタルデータを受信する受信
    部と、 前記コイルを介して前記電子機器へ信号を送信する送信
    部と、 前記受信部によって受信された前記温度信号あるいは前
    記温度ディジタルデータと、前記受信部によって受信さ
    れた前記モータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信
    号を生成し、当該補正信号を前記送信部に出力する補正
    信号生成部と、を具備する外部の電子機器を調整する外
    部調整装置であって、 前記補正信号生成部は、前記前記補正部の補正動作が禁
    止されている期間中に前記受信部によって受信された前
    記駆動信号に基づいて前記補正信号を生成することを特
    徴とする外部調整装置。
  4. 【請求項4】 機器の内部温度に応じて周波数が変化す
    る感温発振信号を温度信号あるいは前記感温発振信号を
    変換することにより得られる温度ディジタルデータとし
    て出力するためのモータコイルと、前記温度信号あるい
    は前記温度ディジタルデータのいずれか一方および補正
    データに基づいて、基準信号の周波数を前記内部温度に
    応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機器を調
    整する外部調整装置であって、 前記モータコイルと電磁結合するコイルと、 前記コイルを介して前記電子機器からの信号を受信する
    受信部と、 前記コイルを介して前記電子機器へ信号を送信する送信
    部と、 前記受信部によって受信された前記温度信号と、前記補
    正部の補正動作が禁止されている期間中に前記受信部に
    よって受信された前記駆動信号との周波数を各々検出す
    る周波数検出部と、 前記周波数検出部の検出結果に基づいて補正信号を生成
    し、当該補正信号を前記送信部に出力する補正信号生成
    部とを備えることを特徴とする外部調整装置。
  5. 【請求項5】 モータコイルを有する外部の電子機器を
    調整する調整方法であって、 前記電子機器において検出された温度に対応する温度信
    号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる
    温度ディジタル信号を出力することを指示する信号を前
    記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第1工
    程と、 前記モータコイルから送信される前記温度信号あるいは
    前記温度ディジタル信号を受信して前記電子機器におい
    て検出された温度を検知する第2工程と、 補正動作の禁止開始を指示する信号を前記モータコイル
    を介して前記電子機器に送信する第3工程と、 前記モータコイルから送信される駆動信号を受信して当
    該駆動信号の周波数を計測する第4工程と、 前記第1工程から前記第4工程を複数回繰り返し、検知
    した温度と周波数とに基づいて補正信号を生成する第5
    工程と、 前記補正信号を前記モータコイルを介して前記電子機器
    に送信する第6工程とを備えたことを特徴とする電子機
    器の調整方法。
  6. 【請求項6】 モータコイルを有する外部の電子機器を
    調整する調整方法であって、 補正動作の禁止開始を指示する信号を前記モータコイル
    を介して前記電子機器に送信する第1工程と、 前記モータコイルから送信される駆動信号を受信して当
    該駆動信号の周波数を計測する第2工程と、 前記電子機器の温度検出部において検出された温度に対
    応する温度信号あるいは当該温度信号を変換することに
    より得られる温度ディジタル信号を出力することを指示
    する信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送
    信する第3工程と、 前記モータコイルから送信される前記温度信号あるいは
    前記温度ディジタル信号を受信して前記温度検出部で検
    出された温度を検知する第4工程と、 前記第1工程から前記第4工程を複数回繰り返し、検知
    した温度と周波数とに基づいて補正信号を生成する第5
    工程と、 前記補正信号を前記モータコイルを介して前記電子機器
    に送信する第6工程とを備えたことを特徴とする電子機
    器の調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015121411A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 学校法人 名城大学 電波時計の機能実行方法
JP2018096979A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 機械式腕時計の動作を調整するためのパラメータを確定する方法

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CN108227464A (zh) * 2016-12-09 2018-06-29 斯沃奇集团研究和开发有限公司 确定用于调整机械手表的运行的参数的方法
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