JP4189733B2 - 浴室ユニットの排水トラップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低床浴室ユニットの洗い場床に取り付けられる排水トラップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
隣接する脱衣室の区画から浴室ユニットへ入る際の跨ぎ高さを低減させてバリアフリーを実現すべく、建築躯体床からの設置高さを低減させた低床浴室ユニットが開発されている。特許文献1は、低床浴室ユニット対応の排水トラップとして、開口が形成された天板を有する有底筒状のトラップ本体と、前記開口からトラップ本体へ挿入された封水筒とを備え、トラップ本体の天板の一部が残余部よりも上方へ膨出しており、当該膨出部近傍のトラップ本体側壁に開口が形成され、当該開口の下縁を含む平面が、排水トラップ内の残水の最高水面である封水面を形成し、前記開口から斜め下方へ延びる筒部の先端が、排水管接続部を形成する排水トラップを提案している。
特許文献1の排水トラップには、トラップ本体天板上方膨出部の近傍に排水管接続部が配設されており、当該接続部の位置が高いので、浴室ユニットの低床化に伴って排水トラップが偏平化しても、排水管接続部の高さが適正に維持され、排水管の傾斜が適正に維持されて、排水性能が悪化しないという利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−336724
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
天板に形成された開口から洗い場排水が流入すると共に、側壁に形成された開口から浴槽排水が流入するように構成された排水トラップにおいては、浴槽排水の早期排水性能が求められる。特許文献1の排水トラップには、浴槽排水の早期排水性能を向上させる手段が設けられていない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、浴室ユニットの低床化に伴って偏平化しても、排水性能が悪化せず、且つ側壁に形成された開口から流入する浴槽排水の早期排水性能が向上した排水トラップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、上端が開放された有底筒状の溜水部と、開口が形成された天板を有し溜水部を収容する有底筒状のトラップ本体とを備え、トラップ本体の天板は溜水部の上端よりも上方に在り、更に前記開口を介して溜水部へ挿入された封水筒を備え、溜水部側方のトラップ本体天板が残余部よりも上方へ膨出しており、当該膨出部下方のトラップ本体側壁に排水口が形成されており、排水口に向かい合って前記膨出部下方のトラップ本体側壁に浴槽排水流入口が形成されていることを特徴とする浴室ユニットの排水トラップを提供する。
本発明に係る排水トラップにおいては、トラップ本体の天板の一部が上方へ膨出しており、当該膨出部近傍のトラップ本体側壁に排水口が形成されているので、当該排水口すなわち排水管接続部の位置が高い。従って、本発明に係る排水トラップは、浴室ユニットの低床化に伴って偏平化しても、排水管接続部の高さが適正に維持され、排水管の傾斜が適正に維持されて、排水性能が悪化しない。
天板の膨出部は溜水部の側方に在り、当該膨出部下方のトラップ本体側壁に排水口が形成され、排水口に向かい合って前記膨出部下方のトラップ本体側壁に浴槽排水流入口が形成されているので、浴槽排水流入口から排水トラップへ流入した浴槽排水は、溜水部や封水筒と干渉することなく、向かい合う排水口へ直ちに流入する。この結果、浴槽排水の早期排水性能が向上する。
【0006】
本発明の好ましい態様においては、前記膨出部が、浴室ユニット洗い場床の側縁に沿って形成された盛り上がり部内に収容されている。
前記膨出部を、洗い場部床の側縁に沿って形成された盛り上がり部内に収容することにより、浴室利用者と前記膨出部との干渉を防止し、また浴室ユニットの美観の低下を防止することができる。
【0007】
本発明の好ましい態様においては、前記盛り上がり部は、洗い場部床から浴槽載置部床への洗い場排水流入防止用の土手部である。
本発明の好ましい態様においては、前記盛り上がり部は、浴槽跨ぎ高さ低減用のステップである。
本発明の好ましい態様においては、前記盛り上がり部は、洗面器や洗剤容器等を置くためのローカウンターである。
前記盛り上がり部は、洗い場部床から浴槽載置部床への洗い場排水流入防止用の土手部でも良く、浴槽跨ぎ高さ低減用のステップでも良く、洗面器や洗剤容器等を置くためのローカウンターでも良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例に係る浴室ユニットの排水トラップを説明する。
図1、2に示すように、排水トラップ1は、上端が開放された有底筒状の溜水部2と、溜水部2を収容する有底筒状のトラップ本体3とを備えている。溜水部2の上端面を含む平面は、排水トラップ1内の残水の最高水面である封水面αを形成している。トラップ本体3は天板3aを有している。天板3aの溜水部2側方の部位が上方への膨出部3a1を形成している。天板3aの非膨出部は、溜水部2の上端よりも上方にある。天板3aの非膨出部の一部は、トラップ本体3に固定された環状蓋3a2により構成されている。環状蓋3a2の中央開口は、天板3aに形成された開口3a3を構成している。膨出部3a1下方のトラップ本体側壁上部に排水口4が形成されている。排水口4から筒状の排水管接続部5が延びている。排水口4に向かい合って、膨出部3a1下方のトラップ本体側壁下部に、浴槽排水流入口6が形成されている。浴槽排水流入口6から筒状の浴槽排水管接続部7が延びている。
【0009】
上端に外フランジ8aが形成された封水筒8が、開口3a3を介して溜水部2へ挿入されている。
外フランジ状の上端部9aと内フランジ状の下端部9bとを有する筒状の取付フランジ9が配設されている。取付フランジ9の下端部9bは水密パッキンを介して封水筒8の外フランジ8aと係合して封水筒8を支持しており、取付フランジ9の中央筒部は環状蓋3a2に螺合している。取付フランジ9の上端部9aは、環状蓋3a2と共働し、水密パッキンを介して、浴室ユニットの傾斜した洗い場床200の最下部に形成された排水ピット201の排水穴周縁を挟持し、トラップ本体3を洗い場床200に取り付けている。
取付フランジ9の上端部に、排水目皿10が取り付けられている。
【0010】
浴室内での排水トラップ1の配置を以下に説明する。
図3に細線矢印で示すように、浴槽300に隣接する洗い場床200の一辺中央部が最下部となるように、洗い場床200が傾斜している。当該一辺の中央部に排水トラップ1が配設されている。洗い場床200から洗い場床200よりも低い浴槽載置部床400への洗い場排水の流入を防止するために、前記一辺を所定幅に亘って盛り上げて、土手部202が形成されている。排水トラップ1の天板膨出部3a1は、土手部202内に収容されている。
浴槽載置部床400に形成された浴槽側排水口401から延びる浴槽排水管500が土手部202内を通って浴槽排水管接続部7に接続し、排水管接続部5に接続した排水管600が土手部202内を通って延在し、或いは土手部202内と洗い場床200の一辺の下方とを通って延在している。
【0011】
排水トラップ1の作動を説明する。
洗い場床200上の排水は、傾斜した洗い場床200の最下部から、封水筒8を通って溜水部2へ流入する。溜水部2から溢れた洗い場排水は、トラップ本体1へ流入し、排水口4を通って排水管600へ排出される。溜水部2内に残留した、封水面αに達する洗い場排水により封水が形成され、排水管600から洗い場への臭気の流入が防止される。
浴槽排水は、浴槽排水管500を通り、浴槽排水流入口6からトラップ本体1へ流入し、排水口4を通って排水管600へ排出される。
【0012】
排水トラップ1においては、トラップ本体3の天板3aの一部が上方への膨出部3a1を形成しており、膨出部3a1部下方のトラップ本体側壁上部に排水口4が形成されているので、排水口4aすなわち排水管600の接続部の位置が高い。従って、本発明に係る排水トラップは、浴室ユニットの低床化に伴って偏平化しても、排水管600の接続部の高さを適正に維持でき、排水管600の傾斜を適正に維持でき、排水性能の悪化を防止できる。
天板3aの膨出部3a1は溜水部2の側方に在り、膨出部3a1下方のトラップ本体側壁上部に排水口4が形成され、排水口4に向かい合って膨出部3a1下方のトラップ本体側壁下部に浴槽排水流入口6が形成されているので、浴槽排水流入口6から排水トラップ1へ流入した浴槽排水は、溜水部2や封水筒8と干渉することなく、向かい合う排水口4へ直ちに流入する。この結果、浴槽排水の早期排水性能が向上する。
天板3aの膨出部3a1は、土手部202内に収容されているので、浴室利用者と膨出部3a1は干渉せず、また浴室ユニットの美観は低下しない。
【0013】
浴室内での排水トラップ1の配置は、上記実施例に限定されない。
図4、5に示す配置例においては、細線矢印で示すように、浴槽300に隣接する洗い場床200の一隅から延びる洗い場床200の一辺の中央部が最下部となるように、洗い場床200が傾斜している。当該一辺の中央部に排水トラップ1が配設されている。洗い場床200の前記一辺が所定幅に亘って盛り上げられて、洗面器や洗剤容器等を置くためのローカウンター203が形成されている。排水トラップ1の天板膨出部3a1は、ローカウンター203内に収容されている。浴槽載置部床に形成された浴槽側排水口401から延びる浴槽排水管500がローカウンター203内を通って浴槽排水管接続部7に接続し、排水管接続部5に接続した排水管600がローカウンター203内を通って延在し、或いはローカウンター203内と洗い場床200の一辺の下方とを通って延在している。
図3の配置において、土手部202の幅を広げて、土手部202を浴槽跨ぎ高さ低減用のステップとして構成しても良い。
【0014】
【発明の効果】
本発明に係る排水トラップは、浴室ユニットの低床化に伴って偏平化しても、排水性能が悪化せず、且つ側壁に形成された開口から流入する浴槽排水の早期排水性能が向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る排水トラップを取り付けた浴室ユニットの部分断面図であり、図3のI−I矢視図である。
【図2】本発明の実施例に係る排水トラップの斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る排水トラップを取り付けた浴室ユニットの洗い場床200の平面図である。
【図4】本発明の実施例に係る排水トラップを取り付けた浴室ユニットの洗い場床200の平面図である。
【図5】本発明の実施例に係る排水トラップを取り付けた浴室ユニットの部分断面図であり、図4のV−V矢視図である。
【符号の説明】
1 排水トラップ
2 溜水部
3 トラップ本体
3a 天板
3a1 膨出部
4 排水口
6 浴槽排水流入口
8 封水筒
200 洗い場床
201 ピット
202 土手部
203 ローカウンター
300 浴槽
400 浴槽載置部床
500 浴槽排水管
600 排水管
Claims (5)
- 上端が開放された有底筒状の溜水部と、開口が形成された天板を有し溜水部を収容する有底筒状のトラップ本体とを備え、トラップ本体の天板は溜水部の上端よりも上方に在り、更に前記開口を介して溜水部へ挿入された封水筒を備え、溜水部側方のトラップ本体天板が残余部よりも上方へ膨出しており、当該膨出部下方のトラップ本体側壁に排水口が形成されており、排水口に向かい合って前記膨出部下方のトラップ本体側壁に浴槽排水流入口が形成されていることを特徴とする浴室ユニットの排水トラップ。
- 前記膨出部が、浴室ユニット洗い場床の側縁に沿って形成された盛り上がり部内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室ユニットの排水トラップ。
- 前記盛り上がり部は、洗い場部床から浴槽載置部床への洗い場排水流入防止用の土手部であることを特徴とする請求項2に記載の浴室ユニットの排水トラップ。
- 前記盛り上がり部は、浴槽跨ぎ高さ低減用のステップであることを特徴とする請求項2に記載の浴室ユニットの排水トラップ。
- 前記盛り上がり部は、洗面器や洗剤容器等を置くためのローカウンターであることを特徴とする請求項2に記載の浴室ユニットの排水トラップ。
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