JP4189568B2 - 演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラム - Google Patents
演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4189568B2 JP4189568B2 JP2001255664A JP2001255664A JP4189568B2 JP 4189568 B2 JP4189568 B2 JP 4189568B2 JP 2001255664 A JP2001255664 A JP 2001255664A JP 2001255664 A JP2001255664 A JP 2001255664A JP 4189568 B2 JP4189568 B2 JP 4189568B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- stored
- fingering
- image
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Auxiliary Devices For Music (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
鍵盤で曲の演奏をガイドする従来の演奏教習装置においては、例えば光鍵盤のように鍵盤の各鍵ごとに設けたLED等の発光素子によって押鍵位置を指示するとともに、LCD等の表示装置に押鍵すべき手の位置及び形状を表す手形画像を表示して演奏をガイドしている。ユーザは発光素子の発光によって押鍵位置を確認するとともに、表示装置に表示される手形画像によって演奏する手の形を確認して演奏レッスンを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、ユーザは発光素子による鍵盤の押鍵位置と表示装置に表示された手形画像とを同時に見ながら演奏を行う必要があるので、ユーザによっては却って演奏に集中できない場合がある。例えば、音域範囲の広い曲を演奏する場合には手の動きも大きくなるので、鍵盤の発光素子にのみ注意が向けられる結果、手形画像を見る余裕がなくなってしまう。一方、指くぐりや指またぎ等の特殊な演奏の場合には手形画像にのみ注意が向けられる結果、鍵盤の発光素子を見る余裕がなくなってしまう。
【0004】
本発明の課題は、音域範囲の広い曲を演奏する場合や、指くぐり、指またぎ等の特殊な演奏の場合でも、鍵盤の押鍵位置の指示と鍵盤を演奏する手形画像とを同時に見ながら演奏に集中できる演奏教習を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の演奏教習装置は、時間データとイベントデータとが交互に記憶され、当該イベントデータは押鍵すべき鍵盤上の鍵を示すノートデータ、押鍵時の手の位置データ及び押鍵に用いる指を示す運指データのいずれかから成る曲データを記憶するとともに、当該曲データの最初のノートデータに対応するイベントデータの前に最初の手の位置データに対応するイベントデータ及び最初の運指データに対応するイベントデータが記憶された記憶手段と、外部操作に応答して前記記憶手段から前記最初のノートデータ、最初の手の位置データ及び最初の運指データを先読みし、当該読み出されたデータ夫々を第1のレジスタ群に記憶させるとともに、当該第1のレジスタ群に記憶された内容を第2のレジスタ群にも記憶させる第1の先読み手段と、この第1の先読み手段により前記第1及び第2のレジスタ群に記憶された後、接続された表示部の上段の第1の表示領域に表示された鍵盤を示す第1の画像上に前記記憶された最初のノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像を表示させるとともに、当該最初のノートデータに対応する鍵の位置に前記記憶された最初の運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第1の運指画像を表示させ、さらに前記表示部の下段の第2の表示領域内でかつ前記記憶された最初の手の位置データに基づく位置に前記鍵盤を演奏する手の形状を示す第2の画像を表示させるとともに、前記記憶された最初の運指データに基づき前記最初のノートデータに対応する鍵の押鍵に用いる指を示す第2の運指画像を当該第2の画像上に表示させる初期表示制御手段と、この初期表示制御手段による表示が行われた後、前記記憶手段の曲データに含まれる時間データにより決定される読み出しタイミングにて、当該時間データに対応して記憶されたイベントデータの読み出し動作を開始させる読み出し手段と、この読み出し手段によりノートデータのイベントデータが読み出されるに応答して、当該読み出されたノートデータを前記第1のレジスタ群に記憶するとともに、前記第1の画像上に表示されている押鍵指示画像を、前記第1のレジスタ群に記憶されているノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像に更新表示させる第1の表示更新手段と、この第1の表示更新手段により表示が更新された後に、前記第1のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データを、前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データに更新する第1の記憶更新手段と、この第1の記憶更新手段により前記第1のレジスタ群の内容が更新されるに応答して、当該更新された手の位置データに基づいて前記第2の画像の表示位置を変更するとともに、当該第2の画像上に前記更新された運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第3の運指画像を表示させる第2の表示更新手段と、この第2の表示更新手段により表示が更新された後、前記記憶手段において前記読み出し手段により読み出されたノートデータの次に記憶されたノートデータ、及び前記読み出されているノートデータから当該次のノートデータが記憶された区間内に手の位置データあるいは運指データが存在する場合には当該存在する手の位置データあるいは運指データを先読みし、当該先読みされたデータを第2のレジスタ群に記憶する第2の先読み手段と、この第2の先読み手段により前記次に記憶されたノートデータが読み出されるに応答して、前記読み出し手段の読み出し動作を停止する読み出し停止手段と、前記鍵盤に対して押鍵がなされかつ当該押鍵に対応する押鍵ノートデータが、前記第1のレジスタ群に記憶されたノートデータと一致するか否か判別する判別手段と、この判別手段により一致していると判別されかつ前記読み出し停止手段により前記読み出し手段の読み出し動作が停止している際に、当該読み出し手段の読み出し動作を再開させるとともに、前記第1の運指画像を前記第2のレジスタ群に記憶された次のノートデータに対応する鍵の位置でかつ前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させ、前記第3の運指画像を前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させる第3の表示更新手段と、を有する構成になっている。
この場合において、前記初期表示制御手段はさらに、前記表示部の第1の表示領域において、前記記憶された最初の手の位置データに基づいた位置に手の位置画像を表示させ、前記第2の先読み手段により前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データが更 新される毎に、前記手の位置画像の表示位置を当該更新された手の位置データに基づいた位置に変更させる第3の表示制御手段をさらに有する構成にしてもよい。
また、前記運指データは前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であるか否かを示すデータを含み、前記第2の先読み手段は、前記レジスタに記憶された運指データが更新される毎に、当該更新された運指データが前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であることを示すデータを含むか否か判別する判別手段を含み、前記第3の表示更新手段は、前記判別手段により特殊演奏の態様を示すデータであると判別された場合に、前記第2の画像を当該特殊演奏の態様を示すデータに基づいて変更する変更手段を含む構成にしてもよい。
【0006】
請求項4に記載の演奏教習処理のプログラムは、コンピュータに、時間データとイベントデータとが交互に記憶され、当該イベントデータは押鍵すべき鍵盤上の鍵を示すノートデータ、押鍵時の手の位置データ及び押鍵に用いる指を示す運指データのいずれかから成る曲データを記憶するとともに、当該曲データの最初のノートデータに対応するイベントデータの前に最初の手の位置データに対応するイベントデータ及び最初の運指データに対応するイベントデータが記憶された記憶手段から、外部操作に応答して前記最初のノートデータ、最初の手の位置データ及び最初の運指データを先読みし、当該読み出されたデータ夫々を第1のレジスタ群に記憶させるとともに、当該第1のレジスタ群に記憶された内容を第2のレジスタ群にも記憶させる第1の先読みステップと、この第1の先読みステップにより前記第1及び第2のレジスタ群に記憶された後、接続された表示部の上段の第1の表示領域に表示された鍵盤を示す第1の画像上に前記記憶された最初のノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像を表示させるとともに、当該最初のノートデータに対応する鍵の位置に前記記憶された最初の運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第1の運指画像を表示させ、さらに前記表示部の下段の第2の表示領域内でかつ前記記憶された最初の手の位置データに基づく位置に前記鍵盤を演奏する手の形状を示す第2の画像を表示させるとともに、前記記憶された最初の運指データに基づき前記最初のノートデータに対応する鍵の押鍵に用いる指を示す第2の運指画像を当該第2の画像上に表示させる初期表示制御ステップと、この初期表示制御ステップによる表示が行われた後、前記記憶手段の曲データに含まれる時間データにより決定される読み出しタイミングにて、当該時間データに対応して記憶されたイベントデータの読み出し動作を開始させる読み出しステップと、この読み出しステップによりノートデータのイベントデータが読み出されるに応答して、当該読み出されたノートデータを前記第1のレジスタ群に記憶するとともに、前記第1の画像上に表示されている押鍵指示画像を、前記第1のレジスタ群に記憶されているノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像に更新表示させる第1の表示更新ステップと、この第1の表示更新ステップにより表示が更新された後に、前記第1のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データを、前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データに更新する第1の記憶更新ステップと、この第1の記憶更新ステップにより前記第1のレジスタ群の内容が更新されるに応答して、当該更新された手の位置データに基づいて前記第2の画像の表示位置を変更するとともに、当該第2の画像上に前記更新された運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第3の運指画像を表示させる第2の表示更新ステップと、この第2の表示更新ステップにより表示が更新された後、前記記憶手段において前記読み出し手段により読み出されたノートデータの次に記憶されたノートデータ、及び前記読み出されているノートデータから当該次のノートデータが記憶された区間内に手の位置データあるいは運指データが存在する場合には当該存在する手の位置データあるいは運指データを先読みし、当該先読みされたデータを第2のレジスタ群に記憶する第2の先読みステップと、この第2の先読みステップにより前記次に記憶されたノートデータが読み出されるに応答して、前記読み出し動作を停止する読み出し停止ステップと、前記鍵盤に対して押鍵がなされかつ当該押鍵に対応する押鍵ノートデータが、前記第1のレジスタ群に記憶されたノートデータと一致するか否か判別する判別ステップと、この判別ステップにより一致していると判別されかつ前記読み出し停止ステップにより前記読み出し動作が停止している際に、当該読み出しステップによる読み出し動作を再開させるとともに、前記第1の運指画像を前記第2のレジスタ群に記憶された次のノートデータに対応する鍵の位置でかつ前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させ、前記第3の運指画像を前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させる第3の表示更新ステップと、を実行させる構成になっている。
この場合において、前記初期表示制御ステップはさらに、前記表示部の第1の表示領域において、前記記憶された最初の手の位置データに基づいた位置に手の位置画像を表示させ、前記第2の先読みステップにより前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置デ ータが更新される毎に、前記手の位置画像の表示位置を当該更新された手の位置データに基づいた位置に変更させる第3の表示制御ステップをさらに実行させる構成にしてもよい。
また、前記運指データは前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であるか否かを示すデータを含み、前記第2の先読みステップは、前記レジスタに記憶された運指データが更新される毎に、当該更新された運指データが前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であることを示すデータを含むか否か判別する判別ステップを含み、前記第3の表示更新ステップは、前記判別ステップより特殊演奏の態様を示すデータであると判別された場合に、前記第2の画像を当該特殊演奏の態様を示すデータに基づいて変更する変更ステップを含む構成にしてもよい。
【0007】
請求項1又は請求項4に記載の発明によれば、鍵盤を示す第1の画像を所定の表示手段の画面の上段の領域に表示するとともに、鍵盤を演奏する手の位置及び形状を示す第2の画像を同じ画面の下段に表示して、曲データの再生に伴う音高の変化に応じて第2の画像の表示位置を移動させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による演奏教習装置の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、実施形態における演奏教習装置の構成を示すブロック図である。図1において、CPU1はシステムバス2を介して、プログラムROM3、ワークRAM4、曲メモリ5、表示部6、鍵盤7、スイッチ部8、音源9に接続され、これら各部との間でコマンド及びデータを授受してこの装置全体を制御する。また、音源9には、D/A変換器、アンプ、スピーカ等からなる発音回路10が接続されている。
【0009】
プログラムROM3には、演奏教習処理のプログラムや、電源投入時のイニシャライズにおける初期データが格納されている。ワークRAM4は、CPU1によって処理される各種のデータを一時的に記憶するとともに、演奏教習処理を実行する際の各種のレジスタやフラグのエリアをもっている。表示部5には、後述する図12〜図21に示すような、曲データに対応する演奏ガイドの画像が表示される。
曲メモリ6には複数の曲データが記憶されている。各曲データは、図2に示すように、ある時間データと次の時間データとの間に、手の位置データ、運指データ、ノートデータ等のいずれかのイベントデータが挿入された構成になっている。すなわち、曲データはイベントデータと時間データとが交互に記憶されたシーケンスデータを構成している。運指データは、指番号、指くぐり(の有無)、及び指またぎ(の有無)のデータで構成されている。
鍵盤7は、演奏操作に応じてその演奏データをCPU1に入力する。スイッチ部8は、曲の再生をスタートさせるスタートスイッチや他のスイッチからなる複数のスイッチで構成され、その操作に応じてコマンドやデータをCPU1に入力する。音源9は、鍵盤7で演奏操作された演奏データに応じて生成した楽音波形データを発音回路10に送出して発音させる。また、曲メモリ6から読み出された曲データの再生に対して、スイッチ部18のボリューム操作に応じて音量調整を施して発音回路10に送出して発音させる。
【0010】
次に、図1の演奏教習装置における演奏教習処理の動作について、図3〜図11に示すCPU1のフローチャート、及び、図12〜図21に示す表示部5の画面に基づいて説明する。
図3はメインフローであり、所定のイニシャライズ(ステップA1)の後、スイッチ処理(ステップA2)、鍵盤処理(ステップA3)、表示処理(ステップA4)、その他の処理(ステップA5)を繰り返し実行する。
【0011】
図5及び図6は、図3のステップA2におけるスイッチ処理のフローである。なお、この図には示していないが、スイッチ部8の曲選択スイッチによって演奏教習の曲が選択され、その曲名が表示部6に表示される。例えば図12に示すように、画面の上部に曲名「ほたるの光」が表示される。
次に、スタートスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップB1)、このスイッチがオンでない場合には、他のスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップB2)。他のスイッチがオンされたときは、そのスイッチに対応する他の処理を行って(ステップB3)、メインフローに戻る。
一方、スタートスイッチがオンされたときは、スタートフラグSTFを反転する(ステップB4)。そして、STFの値が「1(再生)」であるか否かを判別する(ステップB5)。STFが「1」である場合には、アドレスレジスタADに曲データのスタートアドレスをセットし(ステップB6)、押鍵待ちフラグWAITFの値を「0(待ちなし)」にセットする(ステップB7)。
【0012】
次に、曲データを楽譜データに変換し(ステップB8)、最初の所定小節分を表示する(ステップB9)。そして、各音符に対応する指番号を表示する(ステップB10)。さらに、最初の音符の指番号を強調表示する(ステップB11)。この後、レジスタTIMEに曲メモリ(AD)の時間データをストアする(ステップB12)。次に、曲メモリ6の曲データを先読みするポインタaを「1」にセットする(ステップB13)。
【0013】
そして、図5のフローにおいて、曲メモリ(AD+a)のデータがノートオンであるか否かを判別する(ステップB14)。ノートオンである場合には、現在押鍵中のノートデータをストアするレジスタPNOTEにノートイベントのノートをストアする(ステップB15)。さらに、次に押鍵すべきノートデータをストアするレジスタNNOTEに同じノートイベントのノートをストアする(ステップB16)。すなわち、曲の最初は現在押鍵中のノートデータがないので、同じノートイベントのノートをPNOTE及びNNOTEにストアする。次に、PNOTEの属する鍵域の鍵盤画像を表示する(ステップB17)。この後、PNOTEに対応するLED等の発光素子からなる鍵表示を点灯する(ステップB18)。そして、メインフローに戻る。
【0014】
ステップB14において、曲メモリ(AD+a)がノートオンでない場合には、曲メモリ(AD+a)が手の位置データであるか否かを判別する(ステップB19)。手の位置データである場合には、現在演奏中の手の位置データをストアするPHANDに曲メモリ(AD+a)の手の位置データをストアする(ステップB20)。また、次に演奏すべき手の位置データをストアするNHANDに曲メモリ(AD+a)の同じ手の位置データをストアする(ステップB21)。すなわち、曲の最初は現在演奏中の手の位置がないので、同じ手の位置データをPHAND及びNHANDにストアする。
次に、PHANDに対応する位置に手形画像を表示する(ステップB22)。さらに、NHANDに対応する位置にバー画像を表示する(ステップB23)。バー画像を表示した後はaをインクリメントして(ステップB24)、ステップB14に戻り、次のアドレスの曲メモリ(AD+a)の内容を判別する。
【0015】
すなわち、図12に示すように、表示部6の画面において、上段及び下段に並行して設定された2つの表示領域のうち、上段の表示領域に鍵盤画像21を表示し、下段の表示領域に手形画像23を表示し、鍵盤画像21のさらに上段の表示領域にバー画像24を表示する。バー画像24は、白鍵の約3鍵分の長さがあり、その中央が中指の位置に相当する。
なお、図12の画面は、上記したように曲の最初の押鍵待ちの状態であり、PHAND及びNHANDの位置は同じ、すなわち現在の押鍵指示の鍵と次の押鍵指示の鍵が同じであるので、手形画像23と同じ位置にバー画像24を表示する。
このように、現在演奏中の手の次に演奏すべき手の位置を示すバー画像24を鍵盤画像21の上段に表示して、曲データの再生に伴う音高の変化に応じて、そのバー画像24を移動する。したがって、ユーザは現在の鍵を演奏中に次に押鍵すべき鍵の位置を事前に認識するので、スムーズな演奏の流れを習得することができる。
【0016】
ステップB19において、曲メモリ(AD+a)が手の位置データでない場合には、曲メモリ(AD+a)が運指データであるか否かを判別する(ステップB25)。運指データである場合には、現在押鍵中の運指番号をストアするレジスタPFINGERに(AD+a)の運指番号をストアする(ステップB26)。また、次に押鍵すべき運指番号をストアするレジスタNFINGERに(AD+a)の同じ運指番号をストアする(ステップB27)。すなわち、この場合にも、曲の最初は現在の押鍵指示の指と次の押鍵指示の指が同じであるので、同じ運指番号をストアする。
【0017】
次に、PFINGERに対応する指を強調表示する(ステップB28)。さらに、鍵盤表示でNNOTEに対応する鍵にNFINGERの指番号を表示する(ステップB29)。この表示の後は、ステップB24においてaの値をインクリメントして、ステップB14に戻る。
すなわち、図12に示すように、親指の黒塗り25を強調表示し、NNOTEに対応する次の押鍵指示の鍵G3に、NFINGERの指番号の丸付き数字「1」を表示する。黒塗り25は現在押鍵すべき指をガイドし、丸付き数字は次に押鍵すべき鍵の位置をガイドする。
なお、図4のステップB5において、STFの値が「0(再生停止)」である場合には、音源9に対して消音指示をして(ステップB30)、手形画像、バー画像、運指表示を消去する(ステップB31)。そして、メインフローに戻る。
【0018】
図6〜図9は、メインフローにおける表示処理のフローである。図6において、STFの値が「1(再生)」であるか否かを判別し(ステップC1)、この値が「1」である場合には、押鍵待ちフラグWAITFの値が「0(待ちなし)」であるか否かを判別する(ステップC2)。このフラグが「0」である場合には、所定の最小時間が経過したか否かを判別する(ステップC3)。最小時間が経過したときは、TIMEの値をデクリメントする(ステップC4)。そして、TIMEの値が「0」に達したか否かを判別する(ステップC5)。この値が「0」に達していない場合、又は、ステップC1においてSTFの値が「0(再生停止)」である場合、ステップC2においてWAITFの値が「1(押鍵待ち)」である場合、若しくはステップC3において最小時間がまだ経過していない場合には、このフローを終了してメインフローに戻る。
【0019】
ステップC5においてTIMEの値が「0」に達したときは、ADの値をインクリメントする(ステップC6)。そして、ADで指定した曲メモリ(AD)にデータがないか否かを判別する(ステップC7)。データがない場合には、フラグSTFを「0」に戻し(ステップC8)、音源9に対して消音指示をして(ステップC9)、手形画像、バー画像、運指表示を消去する(ステップC10)。そして、メインフローに戻る。
【0020】
ステップC6において曲メモリ(AD)にデータがある場合には、図7のフローにおいて、曲メモリ(AD)がノートイベントであるか否かを判別する(ステップC11)。ノートイベントでない場合には、その曲メモリ(AD)が時間データであるか否かを判別する(ステップC12)。時間データである場合には、TIMEの値にその時間データを加算する(ステップC13)。一方、その曲メモリ(AD)がノートイベントである場合には、そのノートイベントがノートオフであるか否かを判別する(ステップC14)。ノートオフである場合には、ノートオフイベントのノートに対応する鍵表示を消灯し(ステップC15a)、指強調表示を消去する(ステップC15b)。この後、又は、ステップC12において曲メモリ(AD)が時間データでない場合には、図6のステップC6に移行してADをインクリメントする。
【0021】
ノートイベントがノートオフでない場合、すなわちノートイベントがノートオンである場合には、そのノートが表示されている小節の最後のデータであるか否かを判別する(ステップC16)。最後のデータである場合には、次の所定数の小節分を表示する(ステップC17)。小節を表示した後、又は、そのノートが小節の最後のデータでない場合には、対応する音符の指を強調表示する(ステップC18)。また、PNOTEにノートイベントのノートをストアする(ステップC19)。そして、PNOTEに対応する鍵表示を点灯する(ステップC20)。次に、NFINGERの指番号をPFINGERに転送し(ステップC21)、NHANDの手の位置をPHANDに転送する(ステップC22)。そして、PHANDに対応する位置に手形画像を移動し(ステップC23)、PFINGERに対応する指番号を表示する(ステップC24)。
【0022】
すなわち、図12に示すように、対応する音符を演奏すべき親指を黒塗り25で強調表示し、PNOTEに対応する鍵G3を黒塗り22で表示し、PFINGERに対応する指番号の丸付き数字「1」を鍵盤画像21の鍵G3及び手形画像23の親指に表示する。この場合において、黒塗り22は現在押鍵すべき鍵の位置をガイドし、黒塗り25は現在押鍵すべき指をガイドする。また、鍵盤画像21の指番号の丸付き数字は次に押鍵すべき鍵の位置をガイドし、手形画像23の指番号の丸付き数字は次に押鍵すべき指をガイドする。図13から図21までの画面においても同様である。
なお、図12においては、鍵盤画像21の黒塗り22と指番号の丸付き数字「1」とが同じ鍵G3に表示され、手形画像23の黒塗り25と丸付き数字「1」とが同じ親指に表示されているのは、上記したように、図12の鍵G3は曲データの最初の押鍵すべき鍵であるので、PNOTE及びNNOTEに対応する鍵が同じであり、PFINGER及びNFINGERに対応する指番号が同じであるからである。この場合において、黒塗り22、25は音符の長さ分(音長)の時間だけ点灯する。したがって、その音符の音長の時間が経過すると消灯する。
【0023】
この後は、図8のフローにおいて、ADをインクリメントし(ステップC25)、ノートオンの次のアドレスにおける曲メモリ(AD)の時間データをTIMEにストアする(ステップC26)。そして、ポインタaの値を「1」にセットして(ステップC27)、曲メモリ(AD+a)がノートオンであるか否かを判別する(ステップC28)。すなわち、時間データの次のデータがノートオンであるか否かを判別する。ノートオンである場合には、そのノートオンのノートをNNOTEにストアして(ステップC29)、押鍵待ちフラグWAITFの値を「1」にセットする(ステップ30)。そして、メインフローに戻る。
【0024】
図8のステップC28において、曲メモリ(AD+a)がノートオンでない場合には、図9のフローにおいて、曲メモリ(AD+a)が手の位置データであるか否かを判別する(ステップC31)。手の位置データである場合には、NHANDにその手の位置データをストアする(ステップC32)。また、NHANDに基づきバー画像を表示する(ステップC33)。
【0025】
ステップC31において、曲メモリ(AD+a)が手の位置データでない場合には、曲メモリ(AD+a)が運指データであるか否かを判別する(ステップC34)。運指データでない場合には、曲メモリ(AD+a)にデータがない状態か否かを判別する(ステップC35)。データがない場合にはこのフローを終了する。一方、運指データである場合には、その運指番号をNFINGERにストアする(ステップC36)。
次に、その運指データが指くぐりであるか否かを判別する(ステップC37)。指くぐりである場合には、指くぐりフラグを「1」にセットする(ステップC38)。運指データが指くぐりでない場合には、指またぎであるか否かを判別する(ステップC39)。指またぎである場合には、指またぎフラグを「1」にセットする(ステップC40)。
ステップC33においてバー画像を表示した後、ステップC38において指くぐりフラグをセットした後、又はステップC40において指またぎフラグをセットした後は、ポインタaをインクリメントして(ステップC41)、図8のステップC28に移行して、アドレスにおける曲メモリ(AD+a)のデータの内容を判別する処理を続行する。
【0026】
図10及び図11は、図3のメインフローにおけるステップA3の鍵盤処理のフローである。CPU1は、まず、鍵盤7を走査して(ステップD1)、鍵変化がないか、鍵変化があったときはオンすなわち押鍵であるか、又は、オフすなわち離鍵であるかを判別する(ステップD2)。鍵変化がない場合にはこのフローを終了するが、いずれかの鍵が押鍵されたときは、その押鍵ノートをレジスタKEYにストアする(ステップD3)。そして、音源9に対して発音指示を行う(ステップD4)。
次に、KEYのノートがPNOTEのノートと一致しているか否かを判別する(ステップD5)。すなわち、図12の例で言えば、丸付き数字「1」で指示された鍵が正しく押鍵されたか否かを判別する。KEYのノートがPNOTEのノートと一致しない場合にはこのフローを終了するが、ノートが一致した場合にはWAITFの値が「1」であるか否かを判別する(ステップD6)。すなわち、押鍵待ちの状態であるか否かを判別する。WAITFの値が「0」である場合にはこのフローを終了する。
【0027】
WAITFの値が「1」である場合には、NNOTEにストアされた次に押鍵すべきノートが現在表示中の鍵域をオーバしているか否かを判別する(ステップD7)。鍵域をオーバしている場合には、表示鍵域を変更し(ステップD8)、手形画像の表示、バー画像の表示を変更する(ステップD9)。図10のステップD9における表示変更の後は、WAITFの値を「0」に戻す(ステップD10)。
ステップD2において、鍵変化がオフすなわち離鍵である場合には、その離鍵ノートをKEYにストアして(ステップD11)、音源9に対して消音指示をする(ステップD12)。そして、メインフローに戻る。
【0028】
ステップD10においてWAITFの値を「0」に戻した後は、図11のフローにおいて、手形画像の表示を標準の手形画像の形態に戻す(ステップD13)。例えば、指くぐりや指またぎの手形画像が表示されている場合には、図12に示すような標準画像の形態に戻す。
次に、指くぐりフラグが「1」であるか否かを判別する(ステップD14)。このフラグが「1」である場合には、標準の手形画像を対応する指くぐりの手形画像の形態に変更する(ステップD15)。そして、指くぐりフラグを「0」に戻す(ステップD16)。指くぐりフラグが「1」でない場合には、指またぎフラグが「1」であるか否かを判別する(ステップD17)。このフラグが「1」である場合には、標準の手形画像を対応する指またぎの手形画像の形態に変更する(ステップD18)。そして、指またぎフラグを「0」に戻す(ステップD19)。
ステップD16又はステップD19において対応するフラグを「0」に戻した後は、NFINGERに対応する指番号をNNOTEに対応する鍵位置に表示し(ステップD20)、NFINGERに対応する指番号を手形の対応する指に表示する(ステップD21)。そして、メインフローに戻る。
【0029】
すなわち、図15に示すように、現在の押鍵すべき鍵F♯4を指番号の丸付き数字「2」の人差し指で押鍵するタイミングに達した押鍵待ちの状態で押鍵がされた場合には、図16に示す表示画面に変わり、押鍵された黒鍵F♯4を白抜き22で表示し、押鍵した人差し指を黒塗り25で強調表示する。また、次に押鍵すべき鍵G4の位置に指番号の丸付き数字「1」を表示する。この場合は、次に押鍵すべき鍵G4が指くぐり演奏であるので、指くぐりの手形画像26を表示するとともに、指くぐりする親指に指番号の丸付き数字「1」を表示する。なお、指またぎの演奏の場合には、画面の枠外に表示した指またぎ手形画像27を表示する。この場合には、指またぎする中指に指番号の丸付き数字「3」を表示する。すなわち、演奏する手が指くぐりや指またぎのような特殊演奏の場合には、標準の手形画像23に代えて指くぐり手形画像26又は指またぎ手形画像27で表示する。そして、図16の画面の状態から鍵G4を押鍵するタイミングに達したときは、図17に示すように、指くぐり手形画像26をバー画像24の位置に移動する。また、押鍵すべき指番号の丸付き数字「1」を対応する鍵G4の位置及び指くぐり手形画像26の指の位置に表示し、押鍵待ちの状態に表示を変更する。
【0030】
この指くぐり手形画像26に従った演奏で押鍵がされたときは、図18に示すように、指くぐり手形画像26を標準の手形画像23に変更する。また、現在押鍵されている鍵G4を黒塗り22で表示し、押鍵した親指を黒塗り25で強調表示する。さらに、次に押鍵すべき鍵A4及び次に押鍵する手形画像23の指に指番号の丸付き数字「2」を表示する。
そして、鍵A4を押鍵するタイミングに達したときは、図19に示すように、押鍵すべき指番号の丸付き数字「2」を対応する鍵A4の位置及び手形画像23の対応する指(人差し指)の位置に表示し、押鍵待ちの状態に表示を変更する。
【0031】
図20及び図21は、図10のステップD8における表示鍵域変更の動作を示す画面である。図20の画面は鍵G3の押鍵待ちの状態であり、F3の鍵からE7の鍵までの音域範囲の鍵盤画像21を表示している。この状態で鍵G3が押鍵されて、次に押鍵すべき鍵がF3である場合に、その鍵の押鍵待ちの状態になると、図21に示すように、鍵盤画像21の表示をC2の鍵からB5の鍵までの音域範囲に変更する。この場合において、鍵盤画像21の切り替えの境目はF♯3に設定されている。したがって、次に押鍵すべき鍵がF3より低い音域の場合には、鍵盤画像21の表示をC2の鍵からB5の鍵までの音域範囲に変更する。そして、図21の画面において次に押鍵する鍵がC6以上になると、鍵盤画像21の表示を再び図20のF3の鍵からE7の鍵までの音域範囲に変更する。
すなわち、CPU1は、曲データの再生に伴う音高の変化に応じて、鍵盤画像21の音域範囲を決定する。したがって、表示部6の画面が制限されていて、鍵盤7の音域範囲をすべて表示できる領域を確保できない場合でも、鍵盤画像21の音域範囲を適宜変更することにより、仮想的に表示部6の画面を広げる効果が得られる。
【0032】
以上のように、上記実施形態によれば、鍵盤7を示す鍵盤画像21を表示部6の画面の上段の領域に表示するとともに、鍵盤7を演奏する手の位置及び形状を示す手形画像23、26又は27を同じ画面の下段に表示して、曲データの再生に伴う音高の変化に応じてその手形画像の表示位置を移動させる。したがって、音域範囲の広い曲を演奏する場合や、指くぐり、指またぎ等の特殊な演奏の場合でも、鍵盤の押鍵位置の指示と鍵盤を演奏する手形画像とを同時に見ながら演奏に集中できる演奏教習を実現できる。
【0033】
なお、上記実施形態においては、現在演奏中の手の次に演奏すべき手の位置を示すバー画像24を手形画像23とは異なる形状で、鍵盤画像21の上段の表示領域に表示する構成にしたが、手形画像23と同様の形状で、表示色、コントラスト、若しくは点滅表示等のように表示方法を変えて、又はこれらの組み合わせを変えて、手形画像23と同じ表示領域に表示する構成にしてもよい。要は、現在演奏すべき手形画像23と次に演奏すべきバー画像24とが異なる表示形態で表示できればよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、音域範囲の広い曲を演奏する場合や、指くぐり、指またぎ等の特殊な演奏の場合でも、鍵盤の押鍵位置の指示と鍵盤を演奏する手形画像とを同時に見ながら演奏に集中できる演奏教習を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における演奏教習装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1の曲メモリに記憶されている曲データの構成を示す図。
【図3】図1のCPUのメインフローチャート。
【図4】図3におけるスイッチ処理のフローチャート。
【図5】図4に続くスイッチ処理のフローチャート。
【図6】図3における表示処理のフローチャート。
【図7】図6に続く表示処理のフローチャート。
【図8】図7に続く表示処理のフローチャート。
【図9】図8に続く表示処理のフローチャート。
【図10】図3における鍵盤処理のフローチャート。
【図11】図10に続く鍵盤処理のフローチャート。
【図12】図1の表示部の画面に表示された押鍵待ちの例を示す図。
【図13】図12の画面から押鍵された後の画面に変更された図。
【図14】図13の画面から次の演奏の押鍵待ちの画面に変更された図。
【図15】図1の表示部の画面に表示された押鍵待ちの例を示す図。
【図16】図15の画面から押鍵された後の画面に変更された図。
【図17】図16の画面から指くぐり演奏の押鍵待ちの画面に変更された図。
【図18】図17の画面から押鍵された後の画面に変更された図。
【図19】図18の画面から次の演奏の押鍵待ちの画面に変更された図。
【図20】図1の表示部の画面に表示された鍵盤画像の音域範囲を示す図。
【図21】図20の鍵盤画像の音域範囲が変更された図。
【符号の説明】
1 CPU
3 ROM
4 ワークRAM
5 曲メモリ
6 表示部
7 鍵盤
8 スイッチ部
9 音源
10 発音回路
Claims (6)
- 時間データとイベントデータとが交互に記憶され、当該イベントデータは押鍵すべき鍵盤上の鍵を示すノートデータ、押鍵時の手の位置データ及び押鍵に用いる指を示す運指データのいずれかから成る曲データを記憶するとともに、当該曲データの最初のノートデータに対応するイベントデータの前に最初の手の位置データに対応するイベントデータ及び最初の運指データに対応するイベントデータが記憶された記憶手段と、
外部操作に応答して前記記憶手段から前記最初のノートデータ、最初の手の位置データ及び最初の運指データを先読みし、当該読み出されたデータ夫々を第1のレジスタ群に記憶させるとともに、当該第1のレジスタ群に記憶された内容を第2のレジスタ群にも記憶させる第1の先読み手段と、
この第1の先読み手段により前記第1及び第2のレジスタ群に記憶された後、接続された表示部の上段の第1の表示領域に表示された鍵盤を示す第1の画像上に前記記憶された最初のノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像を表示させるとともに、当該最初のノートデータに対応する鍵の位置に前記記憶された最初の運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第1の運指画像を表示させ、さらに前記表示部の下段の第2の表示領域内でかつ前記記憶された最初の手の位置データに基づく位置に前記鍵盤を演奏する手の形状を示す第2の画像を表示させるとともに、前記記憶された最初の運指データに基づき前記最初のノートデータに対応する鍵の押鍵に用いる指を示す第2の運指画像を当該第2の画像上に表示させる初期表示制御手段と、
この初期表示制御手段による表示が行われた後、前記記憶手段の曲データに含まれる時間データにより決定される読み出しタイミングにて、当該時間データに対応して記憶されたイベントデータの読み出し動作を開始させる読み出し手段と、
この読み出し手段によりノートデータのイベントデータが読み出されるに応答して、当該読み出されたノートデータを前記第1のレジスタ群に記憶するとともに、前記第1の画像上に表示されている押鍵指示画像を、前記第1のレジスタ群に記憶されているノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像に更新表示させる第1の表示更新手段と、
この第1の表示更新手段により表示が更新された後に、前記第1のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データを、前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データに更新する第1の記憶更新手段と、
この第1の記憶更新手段により前記第1のレジスタ群の内容が更新されるに応答して、当該更新された手の位置データに基づいて前記第2の画像の表示位置を変更するとともに、当該第2の画像上に前記更新された運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第3の運指画像を表示させる第2の表示更新手段と、
この第2の表示更新手段により表示が更新された後、前記記憶手段において前記読み出し手段により読み出されたノートデータの次に記憶されたノートデータ、及び前記読み出されているノートデータから当該次のノートデータが記憶された区間内に手の位置データあるいは運指データが存在する場合には当該存在する手の位置データあるいは運指データを先読みし、当該先読みされたデータを第2のレジスタ群に記憶する第2の先読み手段と、
この第2の先読み手段により前記次に記憶されたノートデータが読み出されるに応答して、前記読み出し手段の読み出し動作を停止する読み出し停止手段と、
前記鍵盤に対して押鍵がなされかつ当該押鍵に対応する押鍵ノートデータが、前記第1のレジスタ群に記憶されたノートデータと一致するか否か判別する判別手段と、
この判別手段により一致していると判別されかつ前記読み出し停止手段により前記読み出し手段の読み出し動作が停止している際に、当該読み出し手段の読み出し動作を再開させるとともに、前記第1の運指画像を前記第2のレジスタ群に記憶された次のノートデータに対応する鍵の位置でかつ前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させ、前記第3の運指画像を前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させる第3の表示更新手段と、
を有する演奏教習装置。 - 前記初期表示制御手段はさらに、前記表示部の第1の表示領域において、前記記憶された最初の手の位置データに基づいた位置に手の位置画像を表示させ、
前記第2の先読み手段により前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データが更新される毎に、前記手の位置画像の表示位置を当該更新された手の位置データに基づいた位置に変更させる第3の表示制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。 - 前記運指データは前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であるか否かを示すデータを含み、
前記第2の先読み手段は、前記レジスタに記憶された運指データが更新される毎に、当該更新された運指データが前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であることを示すデータを含むか否か判別する判別手段を含み、
前記第3の表示更新手段は、前記判別手段により特殊演奏の態様を示すデータであると判別された場合に、前記第2の画像を当該特殊演奏の態様を示すデータに基づいて変更する変更手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。 - コンピュータに、
時間データとイベントデータとが交互に記憶され、当該イベントデータは押鍵すべき鍵盤上の鍵を示すノートデータ、押鍵時の手の位置データ及び押鍵に用いる指を示す運指データのいずれかから成る曲データを記憶するとともに、当該曲データの最初のノートデータに対応するイベントデータの前に最初の手の位置データに対応するイベントデータ及び最初の運指データに対応するイベントデータが記憶された記憶手段から、外部操作に応答して前記最初のノートデータ、最初の手の位置データ及び最初の運指データを先読みし、当該読み出されたデータ夫々を第1のレジスタ群に記憶させるとともに、当該第1のレジスタ群に記憶された内容を第2のレジスタ群にも記憶させる第1の先読みステップと、
この第1の先読みステップにより前記第1及び第2のレジスタ群に記憶された後、接続された表示部の上段の第1の表示領域に表示された鍵盤を示す第1の画像上に前記記憶された最初のノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像を表示させるとともに、当該最初のノートデータに対応する鍵の位置に前記記憶された最初の運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第1の運指画像を表示させ、さらに前記表示部の下段の第2の表示領域内でかつ前記記憶された最初の手の位置データに基づく位置に前記鍵盤を演奏する手の形状を示す第2の画像を表示させるとともに、前記記憶された最初の運指データに基づき前記最初のノートデータに対応する鍵の押鍵に用いる指を示す第2の運指画像を当該第2の画像上に表示させる初期表示制御ステップと、
この初期表示制御ステップによる表示が行われた後、前記記憶手段の曲データに含まれる時間データにより決定される読み出しタイミングにて、当該時間データに対応して記憶されたイベントデータの読み出し動作を開始させる読み出しステップと、
この読み出しステップによりノートデータのイベントデータが読み出されるに応答して、当該読み出されたノートデータを前記第1のレジスタ群に記憶するとともに、前記第1の画像上に表示されている押鍵指示画像を、前記第1のレジスタ群に記憶されているノートデータに対応する鍵を指示する押鍵指示画像に更新表示させる第1の表示更新ステップと、
この第1の表示更新ステップにより表示が更新された後に、前記第1のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データを、前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データ及び運指データに更新する第1の記憶更新ステップと、
この第1の記憶更新ステップにより前記第1のレジスタ群の内容が更新されるに応答して、当該更新された手の位置データに基づいて前記第2の画像の表示位置を変更するとともに、当該第2の画像上に前記更新された運指データに基づいて押鍵に用いる指を示す第3の運指画像を表示させる第2の表示更新ステップと、
この第2の表示更新ステップにより表示が更新された後、前記記憶手段において前記読み出し手段により読み出されたノートデータの次に記憶されたノートデータ、及び前記読 み出されているノートデータから当該次のノートデータが記憶された区間内に手の位置データあるいは運指データが存在する場合には当該存在する手の位置データあるいは運指データを先読みし、当該先読みされたデータを第2のレジスタ群に記憶する第2の先読みステップと、
この第2の先読みステップにより前記次に記憶されたノートデータが読み出されるに応答して、前記読み出し動作を停止する読み出し停止ステップと、
前記鍵盤に対して押鍵がなされかつ当該押鍵に対応する押鍵ノートデータが、前記第1のレジスタ群に記憶されたノートデータと一致するか否か判別する判別ステップと、
この判別ステップにより一致していると判別されかつ前記読み出し停止ステップにより前記読み出し動作が停止している際に、当該読み出しステップによる読み出し動作を再開させるとともに、前記第1の運指画像を前記第2のレジスタ群に記憶された次のノートデータに対応する鍵の位置でかつ前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させ、前記第3の運指画像を前記第2レジスタに記憶された運指データに対応するように更新表示させる第3の表示更新ステップと、
を実行させる演奏教習処理のプログラム。 - 前記初期表示制御ステップはさらに、前記表示部の第1の表示領域において、前記記憶された最初の手の位置データに基づいた位置に手の位置画像を表示させ、
前記第2の先読みステップにより前記第2のレジスタ群に記憶されている手の位置データが更新される毎に、前記手の位置画像の表示位置を当該更新された手の位置データに基づいた位置に変更させる第3の表示制御ステップをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項4に記載の演奏教習処理のプログラム。 - 前記運指データは前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であるか否かを示すデータを含み、
前記第2の先読みステップは、前記レジスタに記憶された運指データが更新される毎に、当該更新された運指データが前記鍵盤を演奏する手が特殊演奏の態様であることを示すデータを含むか否か判別する判別ステップを含み、
前記第3の表示更新ステップは、前記判別ステップより特殊演奏の態様を示すデータであると判別された場合に、前記第2の画像を当該特殊演奏の態様を示すデータに基づいて変更する変更ステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の演奏教習処理のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001255664A JP4189568B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001255664A JP4189568B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003066957A JP2003066957A (ja) | 2003-03-05 |
JP2003066957A5 JP2003066957A5 (ja) | 2006-06-15 |
JP4189568B2 true JP4189568B2 (ja) | 2008-12-03 |
Family
ID=19083593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001255664A Expired - Fee Related JP4189568B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4189568B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4501590B2 (ja) * | 2004-08-24 | 2010-07-14 | ヤマハ株式会社 | 音楽情報表示装置および音楽情報表示方法を実現するためのプログラム |
JP4513713B2 (ja) * | 2005-10-21 | 2010-07-28 | カシオ計算機株式会社 | 演奏教習装置および演奏教習処理のプログラム |
JP4697666B2 (ja) * | 2006-01-19 | 2011-06-08 | カシオ計算機株式会社 | 楽譜表示装置および楽譜表示プログラム |
JP5360510B2 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-12-04 | カシオ計算機株式会社 | 演奏評価装置およびプログラム |
FI20155639A (fi) * | 2015-09-04 | 2017-03-05 | Pianorobot Oy | Järjestelmä ja menetelmä käyttäjän opettamiseksi soittamaan instrumenttia nuoteista virtuaalisten harjoitusten avulla |
JP7092537B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2022-06-28 | 株式会社河合楽器製作所 | 運指表示装置及び運指表示プログラム |
-
2001
- 2001-08-27 JP JP2001255664A patent/JP4189568B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003066957A (ja) | 2003-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3120732B2 (ja) | 演奏指示装置 | |
JP6344578B2 (ja) | 電子楽器を演奏する方法 | |
JP4094236B2 (ja) | 演奏支援装置、演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラム | |
US20080028920A1 (en) | Musical instrument | |
JP4058858B2 (ja) | 運指情報生成方法、装置及び記録媒体 | |
US20060201311A1 (en) | Chord presenting apparatus and storage device storing a chord presenting computer program | |
US5883325A (en) | Musical instrument | |
JP5247742B2 (ja) | ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法、及びプログラム | |
US6188008B1 (en) | Chord indication apparatus and method, and storage medium | |
CN102148026A (zh) | 电子乐器 | |
JP4189568B2 (ja) | 演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラム | |
JP3178472B2 (ja) | 演奏指示装置 | |
JP4379291B2 (ja) | 電子音楽装置及びプログラム | |
US7895517B2 (en) | Electronic musical apparatus for displaying character | |
JP2004271783A (ja) | 電子楽器および演奏操作装置 | |
JP2002175071A (ja) | 演奏ガイド方法、演奏ガイド装置および記録媒体 | |
JP2002304176A (ja) | 電子音楽装置及びその制御方法並びにプログラム | |
WO2018159829A1 (ja) | 演奏支援装置及び方法 | |
JP4453233B2 (ja) | 楽譜表示制御装置及び楽譜表示処理のプログラム | |
US20220310046A1 (en) | Methods, information processing device, performance data display system, and storage media for electronic musical instrument | |
JP3757712B2 (ja) | 演奏教習データ送信装置及び演奏教習データ送信処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2000293168A (ja) | 鍵盤楽器の演奏支援装置 | |
JP3620366B2 (ja) | 電子鍵盤楽器 | |
CN214752917U (zh) | 电子乐器 | |
JP2006251821A (ja) | 演奏支援装置、演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060206 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060427 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080509 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080819 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080901 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |