JP4189450B2 - 生体用粘着テープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体の特定部位に貼付することにより身体機能の改善を図る生体用粘着テープに関し、詳しくは、剥離紙を剥離してテープ本体を身体に貼付する際に、貼付の手順がわかり易く且つ簡便に行うことのできる生体用粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体の特定部位に粘着テープを貼付することで、各部の筋肉疲労や肩こり、腰痛等の治療・軽減を図る身体機能の改善方法が知られている。
【0003】
これに用いられる粘着テープは、テープ本体の一面に粘着剤層を介して剥離紙が設けられており、この剥離紙を剥がした後、例えば腰痛の治療・軽減を目的とする場合であれば、テープ本体を所定の手順に従って腰部に貼付する。
【0004】
しかし、テープ本体を貼付する手順はテープ本体の適用部位によって様々であり、また、テープ本体のどの部分を、身体のどの部分に、どのような手順で貼付すればよいのかわかりづらい場合が多く、更に、貼付作業は剥離紙が剥離されて粘着剤が露出したままでの作業となるため、貼付作業の途中で粘着剤同士がくっついてしまう等の理由により、貼付作業が煩雑となる問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来事情に鑑みなされたもので、剥離紙を剥離してテープ本体を身体に貼付する際に、貼付の手順がわかり易く且つ簡便に行うことのできる生体用粘着テープを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
【0007】
すなわち、本発明は、一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有するテープ本体と、粘着剤塗布面に設けられた剥離紙とを有し、テープ本体を部分的に伸張させながら身体の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位の筋肉に適度の緊張又は弛緩作用を与えることにより身体機能の改善を図る生体用粘着テープであって、剥離紙は、テープ本体を身体に貼付する際の手順に応じて、該剥離紙のみを分断しテープ本体を分断しない複数の切線により各々独立して剥離可能に区分されており、区分された各剥離紙には、テープ本体を身体に貼付する際の剥離の順番を示す記号及びテープ本体を身体に貼付する方法を示す説明書きが順次記載されていることを特徴とする生体用粘着テープである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0010】
図1(A)は、第1の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、図1(B)はその側面図であり、主として足裏部に貼付することにより足部の疲労を軽減するための足裏用テープの一例を示している。
【0011】
足裏用テープ1は、テープ本体10の裏面に粘着剤層11を介して剥離紙12が設けられている。
【0012】
テープ本体10は、適度の伸縮性及び皮膚に馴染む適度の柔軟性を有する布状体やフィルム等を用いて、図中左端から足裏部へ貼付する順に、第1貼付部101と、この第1貼付部101に連続する第2貼付部102と、この第2貼付部102に連続する第3貼付部103とを有して形成され、第2貼付部102の中途部から第3貼付部103の端部にかけて、外側に向けてやや拡開状に形成されている。
【0013】
粘着剤層11は、テープ本体10の裏面全面に形成されている。粘着剤層11に用いられる粘着剤には、ゴム系、アクリル系、シリコン系等の適宜の粘着剤を使用することができるが、皮膚に対する粘着性に優れ、また、かぶれを生じないものを使用することが好ましい。
【0014】
剥離紙12は、粘着剤層11を介してテープ本体10の裏面全面に貼着されている。そして、足裏用テープ1には、この剥離紙12が貼着された状態で、テープ本体10、粘着剤層11及び剥離紙12とに亘って、第3貼付部103の端部から第2貼付部102の中途部にまで至る2本の平行な直線状の切込み13、13が設けられている。これにより足裏用テープ1は、その第3貼付部103側が3つの貼付片103a、103b、103cに分かれている。
【0015】
また、剥離紙12には、第1貼付部101、第2貼付部102、第3貼付部103の各貼付部の境界に沿って切線14、14が設けられており、テープ本体10の第1貼付部101、第2貼付部102及び第3貼付部103の各貼付部において各々独立した剥離紙12a、12b、12c、12d、12eとして剥離可能に区分されている。これら切線14、14は、剥離紙12のみを分断するものであり、テープ本体10を分断しない。
【0016】
本発明において、この区分された各剥離紙12a、12b、12c、12d、12eの表面(粘着剤層11と接しない側の面)には、テープ本体10を身体に貼付する際の手順を示す表示15が設けられている。
【0017】
表示15は、ここではテープ本体10を身体に貼付する際に剥離紙12を剥離する順番を示す数字「▲1▼」「▲2▼」・・・がそれぞれに順次記載されているが、この表示15は、数字以外にも、例えば「A」「B」「C」・・・、「あ」「い」「う」・・・等といった文字や、「I」、「II」、「III」・・・等といった具合に、テープ本体10を身体に貼付する際の順番を使用者に容易に認識させ得る記号であれば任意である。
【0018】
なお、図1(A)に示す足裏用テープ1の寸法の一例について示すと、a:75mm、b:30mm、c:40mm、d:50mm、e:35mm、f:25mm、g:70mmである。
【0019】
次に、この足裏用テープ1の貼付方法について図2を参照しつつ説明する。
【0020】
まず、1番目に剥離することを示す表示「▲1▼」が記載されている剥離紙12aを剥離し、テープ本体10の第1貼付部101の粘着剤層11を露出させ、足の甲の外側に貼る(図2(A))。この剥離紙12aを剥離しても、切線14によって区分されているため、他の剥離紙12b〜12eは剥離されず、この第1貼付部101の貼付作業の際に、テープ本体10の他の部位が手や衣服等にくっついて貼付作業の支障となるようなことはなく、他の剥離紙12b〜12eが設けられている部位をつかんで貼付作業できるため、作業性にも優れる。また、剥離紙12aが剥離された以外の粘着剤層11は露出しないため、他の部位の粘着剤層とくっついたり、他の部位の粘着剤層が手や衣服にくっついたりすることにより貼付作業に支障をきたすようなことない。
【0021】
次に、2番目に剥離することを示す表示「▲2▼」が記載されている剥離紙12bを剥離し、テープ本体10の第2貼付部102の粘着剤層11を露出させる。このとき、切線14によって剥離紙12bのみが剥離され、テープ本体10の第3貼付部103に対応する各剥離紙12c〜12eは剥離されない。そして、剥離紙12c〜12eが設けられたままの第3貼付部103をつかんで引っ張ることで、第2貼付部102を伸張させながら、足の甲の外側から足裏の土踏まずにかけて貼付する。
【0022】
更に、3番目に剥離することを示す表示「▲3▼」が記載されている剥離紙12c、12dを剥離し、テープ本体10の第3貼付部103のうちの貼付片103a、103bの粘着剤層11をそれぞれ露出させ、それらを引っ張りながら、それぞれ内側へ寄せて足裏に貼付する。
【0023】
最後に、4番目に剥離することを示す表示「▲4▼」が記載されている剥離紙12eを剥離し、テープ本体10の第3貼付部103のうちの残りの貼付片103cの粘着剤層11を露出させ、それを引っ張りながら真っ直ぐに足裏に貼付する。このとき先に貼付された貼付片103a、103bに多少重なるように貼付される(図2(B))。
【0024】
この生体用粘着テープは、適度の伸縮性を有するテープ本体10を部分的に伸張させながら適用部位に貼付していくため、その伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位の筋肉に適度の緊張又は弛緩作用を与えることにより、その疲労を解消することができる。
【0025】
また、剥離紙12がテープ本体10を身体に貼付する際の手順に応じて複数の切線14、14により各々独立して剥離可能に区分されており、その区分された各剥離紙12a、12b、12c、12d、12eには、テープ本体10を身体に貼付する際の手順を示す表示15が設けられているため、テープ本体10を貼付する手順に従って、必要部位のみの剥離紙12を剥離することができ、貼付の手順がわかり易く、しかも、不用意に粘着剤同士がくっついてしまうおそれがなく、誰でも貼付作業を簡便に行うことができるようになる。
【0026】
また、上記のようにテープ本体10を伸張させながら貼付する場合、剥離紙12が設けられている部位は剥離紙12によって伸張が阻止されるため、貼付時に伸張させたい部位以外の部位まで伸張してしまう不具合はない。
【0027】
剥離紙12の表面に設けられる表示15は、以上説明したようなテープ本体10を身体に貼付する方法を具体的に示す図や文字からなる説明書きであってもよく、数字等の順番を示す記号に代えて又はこの記号と共に記載することができる。このように、表示15として具体的な貼付方法を示す説明書きを記載することで、別途使用説明書を用意してそれを見ながら上記のように貼付作業を行う手間を省くことができる。しかも、各剥離紙12a、12b、12c、12d、12e毎にそれぞれ対応する貼付部の貼付方法の説明書きを記載すれば、貼付方法の手順を一層わかり易く表示することができる。
【0028】
表示15として順番を示す記号を記載した場合は、この説明書きは各剥離紙12a、12b、12c、12d、12eの裏面(粘着剤層11と接する面)に記載するようにしてもよい。
【0029】
以上の説明は、生体用粘着テープを足裏部に貼付する足裏用テープ1とした例であるが、本発明に係る生体用粘着テープは足裏部に限らず、身体の様々な部位に適用することができ、その形態も図1に示した形態に限らず、適用部位に応じて様々な形態を採ることができる。
【0030】
そこで、以下にその他の適用部位に応じた生体用粘着テープの実施形態について説明するが、以下の各実施形態に示す生体用粘着テープは、上記第1の実施形態に示す足裏用テープ1と基本構造は同一であり、適用部位の相違に基づく形状及び貼付方法が異なるだけであるため、その相違する形状及び貼付方法のみについて説明する。
【0031】
図3(A)は、第2の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、図3(B)はその側面図であり、主として首部又は肩部に貼付することにより首部又は肩部の疲労を軽減するための首・肩用テープの一例を示している。
【0032】
首・肩用テープ2は、テープ本体20の裏面に粘着剤層21を介して剥離紙22が設けられている。テープ本体20は、図中左端から首又は肩部へ貼付する順に、第1貼付部201と、この第1貼付部201に連続する第2貼付部202と、この第2貼付部202に連続する第3貼付部203とを有して横長矩形状に形成されている。
【0033】
剥離紙22は、粘着剤層21を介してテープ本体20の裏面全面に貼着されている。そして、首・肩用テープ2には、この剥離紙22が貼着された状態で、テープ本体20、粘着剤層21及び剥離紙22とに亘って、第3貼付部203の端部から第2貼付部202の中途部にまで至る1つの直線状の切込み23が設けられている。これにより、首・肩用テープ2は、その第3貼付部203側が2つの貼付片203a、203bに分かれている。
【0034】
また、剥離紙22は、第1貼付部201、第2貼付部202、第3貼付部203の各貼付部の境界に沿って切線24、24が設けられており、テープ本体20の第1貼付部201、第2貼付部202及び第3貼付部203の各貼付部において各々独立した剥離紙22a、22b、22c、22dとして剥離可能に区分されている。これら切線24、24は、剥離紙22のみを分断するものであり、テープ本体20を分断しない。
【0035】
そして、この区分された各剥離紙22a、22b、22c、22dの表面(粘着剤層21と接しない側の面)に、テープ本体20を身体に貼付する際の手順を示す表示25が設けられている。この表示25も、剥離の順番を示す「▲1▼」「▲2▼」・・・の数字からなるものを示している。
【0036】
なお、図3(A)に示す首・肩用テープ2の寸法の一例について示すと、a:75mm、b:50mm、c:120mm、d:30mm、e:37.5mm、f:100mmである。
【0037】
次に、この首・肩用テープ2の貼付方法について図4を参照しつつ説明する。
【0038】
まず、肩部に貼付する場合、背筋を伸ばして胸を張るような姿勢を保っておき、1番目に剥離することを示す表示「▲1▼」が記載されている剥離紙22aのみを剥離し、テープ本体20の第1貼付部201の粘着剤層21を露出させ、肩骨部へ貼付する。
【0039】
次に、2番目に剥離することを示す表示「▲2▼」が記載されている剥離紙22bのみを剥離し、テープ本体20の第2貼付部202の粘着剤層21を露出させる。そして、剥離紙22c、22dが設けられたままの第3貼付部203をつかんで引っ張ることで、第2貼付部202を伸張させながら、肩甲骨を挟み込むように2つの貼付片203a、203bを広げながら貼付する。
【0040】
最後に、3番目に剥離することを示す表示「▲3▼」が記載されている剥離紙22c、22dを剥離し、テープ本体10の第3貼付部203の各貼付片203a、203bの粘着剤層21をそれぞれ露出させ、それらを引っ張らずに身体に押し当てるようにしてそれぞれ貼付する(図4(A))。
【0041】
また、首部に貼付する場合、背筋を伸ばして胸を張り正面を向き、1番目に剥離することを示す表示「▲1▼」が記載されている剥離紙22aのみを剥離し、テープ本体20の第1貼付部201の粘着剤層21を露出させ、首筋中央上部へ貼付する。
【0042】
次に、2番目に剥離することを示す表示「▲2▼」が記載されている剥離紙22bのみを剥離し、テープ本体20の第2貼付部202の粘着剤層21を露出させる。そして、剥離紙22c、22dが設けられたままの第3貼付部203をつかんで各貼付片203a、203bを両肩に向けて広げながら引っ張ることで、第2貼付部202を伸張させながら貼付する。
【0043】
最後に、3番に剥離することを示す表示「▲3▼」が記載されている剥離紙22c、22dを剥離し、テープ本体10の第3貼付部203の各貼付片203a、203bの粘着剤層21をそれぞれ露出させ、それらを引っ張らずに身体に押し当てるようにしてそれぞれ貼付する(図4(B))。
【0044】
図5(A)は、第3の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、図5(B)はその側面図であり、主として足首部に貼付することにより足首部の疲労を軽減するための足首用テープの一例を示している。
【0045】
足首用テープ3は、テープ本体30の裏面に粘着剤層31を介して剥離紙32が設けられている。テープ本体30は、図中左端から足首部へ貼付する順に、第1貼付部301と、この第1貼付部301に連続する第2貼付部302と、この第2貼付部302に連続する第3貼付部303とを有して横長矩形状に形成されている。
【0046】
剥離紙32は、粘着剤層31を介してテープ本体30の裏面全面に貼着されている。この剥離紙32は、第1貼付部301、第2貼付部302、第3貼付部303の各貼付部の境界に沿って切線34、34が設けられており、テープ本体30の第1貼付部301、第2貼付部302及び第3貼付部303の各貼付部において各々独立した剥離紙32a、32b、32cとして剥離可能に区分されている。これら切線34、34は、剥離紙32のみを分断するものであり、テープ本体30を分断しない。
【0047】
足首用テープ3の第3貼付部303には、剥離紙32が貼着された状態で、テープ本体30、粘着剤層31及び剥離紙32とに亘って、その端部から足首用テープ3の長さ方向に沿って第2貼付部302との境界の切線34の手前まで至る1つの直線状の切込み33が設けられている。これにより足首用テープ3は、その第3貼付部303の先端が2つの貼付片303a、303bに分かれている。
【0048】
また、切線34、34により区分された各剥離紙32a、32b、32cの表面(粘着剤層31と接しない側の面)に、テープ本体30を身体に貼付する際の手順を示す表示35が設けられている。この表示35も、剥離の順番を示す「▲1▼」「▲2▼」・・・の数字からなるものを示している。
【0049】
なお、図5(A)に示す足首用テープ3の寸法の一例について示すと、a:75mm、b:20mm、c:210mm、d:70mm、e:37.5mm、f:50mmである。
【0050】
次に、この足首用テープ3の貼付方法について図6を参照しつつ説明する。
【0051】
まず、1番目に剥離することを示す表示「▲1▼」が記載されている剥離紙32aのみを剥離し、テープ本体30の第1貼付部301の粘着剤層31を露出させ、足の内くるぶし下へ貼付する(図6(A))。
【0052】
次に、2番目に剥離することを示す表示「▲2▼」記載されている剥離紙32bのみを剥離し、テープ本体30の第2貼付部302の粘着剤層31を露出させる。そして、剥離紙32cが設けられたままの第3貼付部303をつかんで引っ張ることで、第2貼付部302を伸張させながら、踵を通し、更に外くるぶしを通して貼付する。
【0053】
最後に、3番目に剥離することを示す表示「▲3▼」記載されている剥離紙32cを剥離し、テープ本体30の第3貼付部303の各貼付片303a、303bの粘着剤層31をそれぞれ露出させ、それらを広げながら身体に押し当てるようにしてそれぞれ貼付する(図6(B))。
【0054】
図7(A)は、第4の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、図7(B)はその側面図であり、主として腰部に貼付することにより腰部の疲労を軽減するための腰用テープの一例を示している。
【0055】
腰用テープ4は、テープ本体40の裏面に粘着剤層41を介して剥離紙42が設けられている。テープ本体40は、腰部へ貼付する順に、長さ方向の中央に位置する第1貼付部401と、この第1貼付部401に連続し且つ第1貼付部401を挟むように位置する第2貼付部402、403と、この第2貼付部402、403にそれぞれ連続する第3貼付部404、405とをそれぞれ有して左右対称の横長矩形状に形成されている。
【0056】
剥離紙42は、粘着剤層41を介してテープ本体40の裏面全面に貼着されている。そして、腰用テープ4には、この剥離紙42が貼着された状態で、テープ本体40、粘着剤層41及び剥離紙42とに亘って、第3貼付部404、405の各端部から、腰用テープ4の長さ方向に沿ってそれぞれ第2貼付部402、403の中途部にまで至る直線状の切込み43、43が設けられている。これにより腰用テープ4は、その第3貼付部404、405側がそれぞれ2つの貼付片404a、404b、405a、405bに分かれている。
【0057】
また、剥離紙42は、第1貼付部401とその両端に連続する各第2貼付部402、403との境界及び各第2貼付部402、403とそれに連続する各第3貼付部404、405との境界に沿って、それぞれ切線44、44、44、44が設けられており、テープ本体40の第1貼付部401、第2貼付部402、403及び第3貼付部404、405の各貼付部において各々独立した剥離紙42a、42b、42c、42d、42e、42f、42gとして剥離可能に区分されている。これら切線44、44、44、44は、剥離紙42のみを分断するものであり、テープ本体40を分断しない。
【0058】
そして、この区分された各剥離紙42a、42b、42c、42d、42e、42f、42gの表面(粘着剤層41と接しない側の面)に、テープ本体40を身体に貼付する際の手順を示す表示45が設けられている。この表示45も、剥離の順番を示す「▲1▼」「▲2▼」・・・の数字からなるものを示している。
【0059】
なお、図7(A)に示す腰用テープ4の寸法の一例について示すと、a:75mm、b:30mm、c:150mm、d:50mm、e:37.5mm、f:75mmである。
【0060】
次に、この腰用テープ4の貼付方法について図8を参照しつつ説明する。
【0061】
まず、1番目に剥離することを示す表示「▲1▼」が記載されている剥離紙42aのみを剥離し、テープ本体40の第1貼付部401の粘着剤層41を露出させ、腰の中央(背骨)へ仮貼りする。
【0062】
次いで、2番目に剥離することを示す表示「▲2▼」が記載されている剥離紙42b、42cのみを剥離し、テープ本体40の第2貼付部402、403の粘着剤層41を露出させ、腰部へ仮貼りする。
【0063】
次に、両端の第3貼付部404、405をしっかり持って、第1貼付部401及び第2貼付部402、403の仮貼りを剥がし、両端へ引っ張ることにより伸張させながら腰部へ本貼りする。このとき、切込み43、43によって分離されている各貼付片404a、404b、405a、405bは、図8(A)に示すように矢印方向へ引っ張って広げるようにして貼付する。
【0064】
最後に、3番目に剥離することを示す表示「▲3▼」が記載されている各剥離紙42d、42e、42f、42gを全て剥離し、テープ本体40の第3貼付部404、405の粘着剤層41を露出させ、それらを引っ張らずに身体に押し当てるようにして貼付する(図8(B))。
【0065】
図9(A)は、第5の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、図9(B)はその側面図であり、主として膝部に貼付することにより膝部の疲労を軽減するための膝用テープの一例を示している。
【0066】
膝用テープ5は、テープ本体50の裏面に粘着剤層51を介して剥離紙52が設けられている。テープ本体50は、図中左端から膝部へ貼付する順に、最初に貼付する第1貼付部501と、この第1貼付部501に連続する第2貼付部502と、この第2貼付部502に連続する第3貼付部503とを有して横長矩形状に形成されている。
【0067】
剥離紙52は、粘着剤層51を介してテープ本体50の裏面全面に貼着されている。また、剥離紙52は、第1貼付部501とそれに連続する第2貼付部502との境界及び第2貼付部502とそれに連続する第3貼付部503との境界に沿って、それぞれ切線54、54が設けられており、テープ本体50の第1貼付部501、第2貼付部502及び第3貼付部503の各貼付部において各々独立した剥離紙52a、52b、52c、52dとして剥離可能に区分されている。これら切線54、54は、剥離紙52のみを分断するものであり、テープ本体50を分断しない。
【0068】
そして、膝用テープ5には、この剥離紙52が貼着された状態で、テープ本体50、粘着剤層51及び剥離紙52とに亘って、第3貼付部503の端部から第2貼付部502における第1貼付部501との境界の切線54の手前にまで至る一つの直線状の切込み53が、膝用テープ5の長さ方向に沿って設けられている。これにより、第3貼付部503全体と第2貼付部502のほぼ全体とは、その長さ方向に沿って2つの貼付片503a、503bに分かれている。
【0069】
そして、区分された各剥離紙52a、52b、52c、52dの表面(粘着剤層51と接しない側の面)に、テープ本体50を身体に貼付する際の手順を示す表示55が設けられている。この表示55も、剥離の順番を示す「▲1▼」「▲2▼」・・・の数字からなるものを示している。
【0070】
なお、図9(A)に示す膝用テープ5の寸法の一例について示すと、a:100mm、b:30mm、c:420mm、d:50mm、e:50mm、f:400mmである。
【0071】
次に、この膝用テープ5の貼付方法について図10を参照しつつ説明する。
【0072】
まず、膝を伸ばして真っ直ぐな状態としておき、1番目に剥離することを示す表示「▲1▼」が記載された剥離紙52aのみを剥離して、テープ本体50の第1貼付部501の粘着剤層51を露出させ、第3貼付部503側が上方となるようにして膝の少し下へ貼付する(図10(A))。
【0073】
次いで、2番目に剥離することを示す表示「▲2▼」が記載されている剥離紙52bのみを剥離し、テープ本体50の第2貼付部502の粘着剤層51を露出させる。この第2貼付部502は、それに連続する第3貼付部503と共に、2つの貼付片503a、503bに分離されているため、それぞれ剥離紙52c、52dが設けられたままの各貼付片503a、503bをつかんで、そのうちの1本(貼付片503a)を膝の内側から、もう1本(貼付片503b)を太ももの外側へ向かって少し強めに引っ張ることにより伸張させながら貼付する。このとき各貼付片503a、503bは太ももの外側で交差するように貼付される(図10(B))。
【0074】
最後に、3番目に剥離することを示す表示「▲3▼」が記載されている各剥離紙52c、52dを剥がして、引っ張らずに身体に押し当てるようにして貼付する。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、剥離紙を剥離してテープ本体を身体に貼付する際に、貼付の手順がわかり易く且つ簡便に行うことのできる生体用粘着テープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、第1の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、(B)はその側面図
【図2】(A)(B)は第1の実施形態に係る生体用粘着テープの貼付方法を示す図
【図3】(A)は、第2の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、(B)はその側面図
【図4】(A)は第2の実施形態に係る生体用粘着テープを肩部に貼付した状態を示す図、(B)は首部に貼付した状態を示す図
【図5】(A)は、第3の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、(B)はその側面図
【図6】(A)(B)は第3の実施形態に係る生体用粘着テープの貼付方法を示す図
【図7】(A)は、第4の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、(B)はその側面図
【図8】(A)(B)は第4の実施形態に係る生体用粘着テープの貼付方法を示す図
【図9】(A)は、第5の実施形態に係る生体用粘着テープを剥離紙が設けられた裏面側から見た状態を示す平面図、(B)はその側面図
【図10】(A)(B)は第5の実施形態に係る生体用粘着テープの貼付方法を示す図
【符号の説明】
1:足裏用テープ(生体用粘着テープ)
2:首・肩用テープ(生体用粘着テープ)
3:足首用テープ(生体用粘着テープ)
4:腰用テープ(生体用粘着テープ)
5:膝用テープ(生体用粘着テープ)
10、20、30、40、50:テープ本体
11、21、31、41、51:粘着剤層
12、22、32、42、52:剥離紙
13、23、33、43、53:切込み
14、24、34、44、54:切線
15、25、35、45、55:表示
Claims (1)
- 一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有するテープ本体と、粘着剤塗布面に設けられた剥離紙とを有し、テープ本体を部分的に伸張させながら身体の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位の筋肉に適度の緊張又は弛緩作用を与えることにより身体機能の改善を図る生体用粘着テープであって、
剥離紙は、テープ本体を身体に貼付する際の手順に応じて、該剥離紙のみを分断しテープ本体を分断しない複数の切線により各々独立して剥離可能に区分されており、
区分された各剥離紙には、テープ本体を身体に貼付する際の剥離の順番を示す記号及びテープ本体を身体に貼付する方法を示す説明書きが順次記載されていることを特徴とする生体用粘着テープ。
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