JP3210689U - カテーテル固定用粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】カテーテルを皮膚に固定させるオメガ貼りを、だれでも簡便に確実に再現性良く行うことができる粘着テープの提供。【解決手段】少なくとも片方の側端部が波型で、幅広部と幅狭部を周期的に繰り返す形状を有するカテーテル固定用粘着テープとする。ここで、片方の側端部のみが波型の場合は、もう一方の側端部が直線状であり、両方の側端部ともに波型の場合は、長さ方向中心軸に対し左右対称となる。【選択図】図2

Description

本考案は、カテーテルを人皮膚に固定する際に用いる粘着テープに関する。
医療現場で透析や点滴を行う際に、注射器具とともにカテーテルを患者の肌に固定することが求められるが、固定用として広く粘着テープが用いられている。このようなカテーテル固定の手技において、オメガ貼り(オメガ留め、オメガ固定ともいう)と呼ばれる、粘着テープ片の中央部でカテーテルを巻き付け接着し、余った両端部にて皮膚に接着固定する方法がある。ここで、粘着テープは専ら両側端部が直線状の平行線である長方形片が用いられてきた。
ところが、こうした従来の粘着テープでは、オメガ貼りの作業を繰り返し行う際、一定の長さに切断し、ほぼ中央部にカテーテルを巻き付けることは必ずしも容易ではなかった。特に新人の看護師の場合は、そうしたことがありがちである。
そこで、本考案は、オメガ貼りを、だれでも簡便に確実に再現性良く、見栄え良く行うことができる粘着テープを提供することを目的とする。
本考案は、少なくとも片方の側端部が波型で、幅広部と幅狭部を周期的に繰り返す形状を有するカテーテル固定用粘着テープとするものである。
ここで、片方の側端部のみが波型の場合は、もう一方の側端部が直線状であり、両方の側端部ともに波型の場合は、長さ方向中心軸に対し左右対称となる。
本考案によれば、医療現場でオメガ貼りを行う際に、本粘着テープは波型形状となっていることから、幅が最も狭い部分(以下、底部という。)にて切断し、最も幅が広い部分(以下、頂部という。)を2箇所含む粘着テープ片とし、次に中央部の底部の粘着面でカテーテルを巻き付けて固定し、余ったテープ片両端部を、固定しようとする皮膚面上に貼り付けることにより、繰り返し作業においても迅速、簡便に常に一定長さのテープ片が得られ、中央部が容易に識別できることから、確実に見栄え良くオメガ貼り作業ができる粘着テープを提供することが可能となる。
また、本粘着テープは、肘や膝等の屈曲部に貼付する際にも、例えば肘の凸部に底部が沿うように本粘着テープ片を貼付することにより、貼り易く、屈伸を阻害し難いという効果も有している。
図1は、本考案に係る粘着テープの一例である(表面図)。 図2は、本考案に係る粘着テープの一例である(表面図)。 図3は、従来の粘着テープの使用例である。 図4は、本考案に係る粘着テープの使用例である。
本考案に係る粘着テープは、支持体と粘着剤層の各一層の積層体からなる。
支持体は、カテーテル及び皮膚表面に沿うことが出来るような適度の可撓性と伸縮性を持っているものが好ましく、織布、プラスチックフィルム、不織布などを用いることができる。また手で容易に切断できることが好ましく、その点においては、紙、不織布、織布、易切断処理(例えば、エッジに短い切れ目を設ける加工)をしたプラスチックフィルムなどが好ましい。中でも、紙、不織布、織布は通気性があり、より好ましい。更には、支持体の表面をエンボス加工処理したり、支持体に穿孔加工処理を施したりしても良い。
この支持体の一面には、粘着剤層を形成しており、この粘着剤層を形成する粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、ビニルエーテル系その他の粘着剤を用いることができる。この場合、透析器具や注射器具を固定するのに十分な粘着力を示し、皮膚に対する刺激性が少なく、かつ汎用的に使用できるものとしては、アクリル系の粘着剤を用いることが好ましい。
この粘着剤層は、通常、支持体の片面の全面に設けるようにするが、場合によってパターンコートなどにより部分的に設けることも出来る。部分的に設けた場合には、通気性や透湿性を一層向上させることができて、発汗によるムレやかぶれ等を予防することに有効なことがある。
本粘着テープは、少なくとも片側端部が波型で、幅広部と幅狭部を周期的に繰り返す形状であるが、(1)片方の側端部が波型を周期的に繰り返す形状で、他方の側端部が直線状である場合、あるいは、(2)両方の側端部ともに波型を周期的に繰り返す形状であり、長さ方向中心軸に対し左右対称の場合、のいずれかである。
いずれの場合でも、波型は鋸刃のように直線で形成されていても良いし、図1や図2に示すように曲線で形成されていても良い。
波型の一周期分の長さ(例えば、頂部から隣の頂部までの間隔)は、3〜10cm程度、好ましくは3〜7cmであり、一定長さである。
テープ幅は、(1)の場合は、頂部の幅(A)が17〜30mm、底部の幅(B)が15〜25mmで、A−B=2〜6mmである。(2)の場合は、頂部の幅(a)が20〜30mm、底部の幅(b)が15〜25mmで、a−b=4〜8mmである。
本粘着テープは、塗工機にて支持体上に粘着剤を一定厚さに塗布し、そのまま巻き取るか、剥離紙を粘着剤面に貼り合わせて巻き取った原反を作製し、次にこの原反を波型切り用の丸刃で裁断することにより得られる。
本粘着テープは、長さ方向に、両端部を波型の底部とし中央に底部が一箇所含まれる(2周期分)テープ片が得られるように、底部を幅方向にはさみ等で裁断、あるいは左右の手の指で摘んで千切り、次に中央部の底部の粘着面でカテーテルを一周巻き付けて更にカテーテル接着端部の粘着面同士を数mm〜1cm程度の長さで貼り合せて、余ったテープ片両端部を、固定しようとする皮膚面上に貼り付けてオメガ貼りを行い、カテーテルを皮膚面上に固定する。
他の実施の形態としては、波型の3周期分のテープ片が得られるように、底部のくびれ部を幅方向にはさみ等で裁断、あるいは左右の手の指で摘んで千切り、次に中央部の頂部の粘着面でカテーテルを一周巻き付けて更にカテーテル接着端部の粘着面同士を数mm〜1cm程度の長さで貼り合せて、余ったテープ片両端部を、固定しようとする皮膚面上に貼り付けてオメガ貼りを行い、カテーテルを皮膚面上に固定する。
この場合は粘着テープの幅広部でカテーテルを固定でき、両端部も長めにすることができるので、固定力を高めたい場合に好適である。この実施形態でも本考案の効果は損なわれることはない。
1 頂部
2 底部
A,a 頂部のテープ幅
B,b 底部のテープ幅

Claims (4)

  1. 一方の側端部が頂部と底部を有する波型を周期的に繰り返す形状で、もう一方の側端部が直線状であることを特徴とするカテーテル固定用粘着テープ。
  2. 両方の側端部ともに頂部と底部を有する波型を周期的に繰り返す形状で、長さ方向中心軸に対し左右対称であるカテーテル固定用粘着テープ。
  3. 前記波型の一周期の長さが3〜10cmで、前記頂部の幅(A)が17〜30mm、前記底部の幅(B)が15〜25mmで、A−B=2〜6mmである、請求項1記載のカテーテル固定用粘着テープ。
  4. 前記波型の一周期の長さが3〜10cmで、前記頂部の幅(a)が20〜30mm、前記底部の幅(b)が15〜25mmで、a−b=4〜8mmである、請求項2記載のカテーテル固定用粘着テープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110448787A (zh) * 2019-08-13 2019-11-15 大连大学附属中山医院 用于胃管有效固定的人形弹力胶布

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