JP4189204B2 - 方位修正装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

方位修正装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体の移動方向の方位に関する方位情報を修正する方位修正装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、例えば車両や航空機、船舶などの移動体の移動に関する案内を報知して案内誘導するものとして、ナビゲーション装置が知られている。このナビゲーション装置は、移動体の移動状態を検出し、この検出した移動状態を地図情報に重ね合わせて報知し、適宜移動に関する案内を報知して案内誘導する構成が採られている。
【0003】
そして、従来のナビゲーション装置は、例えば移動体としての車両に配設された速度センサ、方位センサ、加速度センサなどの各種センサから出力される出力信号とGPS(Global Positioning System)で得られる航法電波や地図情報を構成する道路情報とに基づいて、移動状態、例えば車両の位置や走行方向を算出している。この得られた移動状態を地図情報などに重畳させ、車両の移動を補助している。
【0004】
一方、敷地の有効利用などの観点から、例えば立体駐車場や地下駐車場などが広く利用されてきている。そこで、立体駐車場や地下駐車場などの建造物内でも、その出入り口や他の階層への移動のための通路の位置などを案内報知できるように、例えば特開2001−311623号公報などに記載の構成が知られている。
【0005】
特開2001−311623号公報に記載のものは、車両が建造物内か否かを判断する。そして、建造物内であると判断した場合には、その建造物内の平面図を地図情報として表示させる。そして、この表示した平面図に基づいて、移動体の移動状況を案内報知する構成が採られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−311623号公報(第7頁右欄〜第10頁左欄)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に建造物内や地下、トンネル内などの場合には、GPSによる航法電波が得られない状況がある。このような場合には、各種センサによる検出情報に基づいて移動状態を検出することとなる。このため、各種センサが有する誤差などにより、実際の移動状態と異なる移動状態が算出され、実際と異なる案内報知となるおそれがある問題が一例として挙げられる。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みて、移動体の適切な方位が得られる方位修正装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、を具備し、前記方位誤差認識手段は、前記移動体の周回移動における1周当たりの距離を取得する周回距離取得手段を備え、前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離と略同一であると判断した際の方位と1周前の方位との差を1周当たりの方位のずれ量として取得することを特徴とした方位修正装置である。
請求項3に記載の発明は、移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、を具備し、前記方位誤差認識手段は、前記移動体の周回移動における1周当たりの距離を取得する周回距離取得手段と、前記移動体の移動した周回数を取得する周回数情報取得手段と、を備え、前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離の自然数倍と略同一か否かを判断して略同一と判断した際の方位と周回開始時の方位との差を前記周回数で除算することにより1周当たり方位のずれ量を取得することを特徴とした方位修正装置である。
請求項7に記載の発明は、移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、を具備し、前記修正手段は、前記周回移動認識手段による周回移動の認識にて周回移動が終了するまでの方位の変化量を積算し、この積算した方位の変化量を360°で除算した値に1周当たりの方位のずれ量を乗算した値で、周回移動終了後の方位を補正することで方位を修正することを特徴とした方位修正装置である。
請求項9に記載の発明は、移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、を具備し、前記周回移動認識取得手段は、前記移動体の方向転換を認識する方向転換認識手段と、前記方向転換が継続する状態での前記移動体の移動距離を取得する第1距離取得手段と、地図情報に基づいて1周当たりの周回移動距離を取得する第2距離取得手段と、を有し、前記移動体の移動距離が前記1周当たりの周回移動距離と略同一か否かを判断することにより周回移動を判断することを特徴とした方位修正装置である。
【0010】
請求項10に記載の発明は、演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、前記移動体の周回移動における1周当たりの距離を取得し、前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離と略同一であると判断した際の方位と1周前の方位との差を1周当たりの方位のずれ量として取得することを特徴とする方位修正方法である。
請求項11に記載の発明は、演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離の自然数倍と略同一か否かを判断して略同一と判断した際の方位と周回開始時の方位との差を前記周回数で除算することにより1周当たり方位のずれ量を取得することを特徴とする方位修正方法である。
請求項12に記載の発明は、演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、周回移動の認識にて周回移動が終了するまでの方位の変化量を積算し、この積算した方位の変化量を360°で除算した値に1周当たりの方位のずれ量を乗算した値で、周回移動終了後の方位を補正することで方位を修正することを特徴とする方位修正方法である。
請求項13に記載の発明は、演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、前記移動体の方向転換を認識し、前記方向転換が継続する状態での前記移動体の移動距離を取得し、地図情報に基づいて1周当たりの周回移動距離を取得し、前記移動体の移動距離が前記1周当たりの周回移動距離と略同一か否かを判断することにより周回移動を判断することを特徴とする方位修正方法である。
【0011】
請求項11に記載の発明は、請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の方位修正方法を演算手段に実行させることを特徴とした方位修正プログラムである。
【0012】
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の方位修正プログラムが演算手段にて読み取り可能に記録されたことを特徴とした方位修正プログラムを記録した記録媒体である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の案内誘導装置に係る一実施の形態の構成について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の案内誘導装置としてのナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、円周状の周回する通路への進入方向と退出方向とが同一の立体駐車場における方位の誤差の状況を示す説明図である。図3は、円周状の周回する通路への進入方向と退出方向とが異なる立体駐車場を示す説明図である。図4は、楕円状の周回する通路への進入方向と退出方向とが異なる立体駐車場を示す説明図である。
【0017】
〔ナビゲーション装置の構成〕
この図1において、100はナビゲーション装置で、このナビゲーション装置100は、移動体としての例えば乗用車などの図示しない車両を、この車両の移動状態に基づいて案内誘導する装置である。そして、このナビゲーション装置100は、車両に搭載され、車両に搭載されたバッテリから電力が供給されて動作する。
【0018】
また、ナビゲーション装置100は、移動状態検出手段としてのGPS(Global Positioning System)受信部110と、VICS(Vehicle Information and Communication System)受信部120と、移動状態検出手段としての速度センサ130と、移動状態検出手段としての方位検出手段である方位角センサ140と、移動状態検出手段としての加速度センサ150と、地図情報取得手段としての地図情報記憶部160と、操作部170と、表示部180と、音声案内部190と、演算手段としてのシステム制御部200と、を備えている。
【0019】
GPS受信部110には、GPSアンテナ111が接続されている。このGPS受信部110は、図示しない人工衛星であるGPS衛星から出力される航法電波を、GPSアンテナ111を介して受信する。そして、GPS受信部110は、受信した信号に基づいて現在位置の擬似座標値を演算し、GPSデータとしてシステム制御部200へ出力する。
【0020】
VICS受信部120は、図示しないVICSアンテナを有し、このVICSアンテナにより交通に関する情報を取得する。具体的には、図示しない道路交通情報通信システム(VICS)から、例えばビーコンやFM多重放送などにより、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの交通情報を取得する。そして、取得した交通に関する情報は、システム制御部200へ出力される。
【0021】
速度センサ130は、車両に配設され、車両の速度に対応して変動する信号に基づいて、車両の走行速度を検出する。この速度センサ130は、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値などを読み取る。そして、速度センサ130は、読み取ったパルス信号や電圧値などの検出情報をシステム制御部200へ適宜出力、例えばシステム制御部200からのタイミングパルスに基づいて1秒間に5回の割合で出力する。
【0022】
方位角センサ140は、車両に配設され、いわゆるジャイロセンサを有し、車両の方位角すなわち車両が旋回する走行方向を検出する。この方位角センサ140は、検出した旋回方向に関する信号を検出情報としてシステム制御部200へ適宜出力、例えば速度センサ130と同様の割合で出力する。
【0023】
加速度センサ150は、車両に配設され、車両の走行方向における加速度を検出する。この加速度センサ150は、車両の走行方向における加速度に関する信号を検出情報としてシステム制御部200へ適宜出力、例えば速度センサ130と同様の割合で出力する。
【0024】
地図情報取得手段としての地図情報記憶部160は、後述する道路地図などの地図情報や車両の走行の案内に必要な付加情報などを読み出し可能に記憶する。例えば、DVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)やハードディスクなどの光ディスクや磁気ディスクなどに記録された地図情報や付加情報などを読み出すドライブを有している。そして、読み出した地図情報や付加情報などは、適宜システム制御部200へ出力する。
【0025】
なお、地図情報取得手段としては、上記地図情報記憶部160の構成に限らず、システム制御部200が必要とする地図情報や付加情報を適宜供給可能ないずれの構成でもできる。例えば携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などのように無線媒体を介してサーバ装置や基地局などから送信される地図情報や付加情報などを取得し、適宜システム制御部200へ出力する通信機能を有した構成や、取得した後に読み出し可能に記憶する構成などが利用できる。
【0026】
操作部170は、例えば車両の移動状況である走行状態などを表示させる命令など、ナビゲーション装置100を適宜動作させるための図示しない各種操作ボタンを有している。これら操作ボタンの入力操作により、操作部170は適宜所定の信号をシステム制御部200へ出力して、ナビゲーション装置100の動作内容や目的地の設定など、各種条件を設定入力する。なお、この操作部170としては、操作ボタンの入力操作に限らず、例えば表示部180に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作などにより、各種条件を設定入力する構成としてもできる。
【0027】
表示部180は、地図情報記憶部160から出力される地図情報や付加情報、図示しないTV受信機で受信したTV画像データ、光ディスクや磁気ディスクなどの記録媒体に記録され読み取りドライブにて読み取った画像データなどを適宜表示する。具体的には、液晶や有機EL(electoroluminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)などが用いられる。
【0028】
音声案内部190は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有する。この音声案内部190は、例えば車両の走行方向や走行状況など、車両の走行を案内する上で運転者などの搭乗者に、発音手段から音声により各種情報を報知する。なお、発音手段は、例えばTV受信機で受信したTV音声データや光ディスクや磁気ディスクなどに記録された音声データなどを適宜出力可能である。また、音声案内部190は、発音手段を設けた構成に限らず、車両に配設されている発音手段を利用する構成としてもよい。
【0029】
演算手段としてのシステム制御部200は、図示しない各種入出力ポート、例えばGPS受信部110が接続されるGPS受信ポート、VICS受信部120が接続されるVICS受信ポート、各センサ130,140,150がそれぞれ接続されるセンサポート、操作部170が接続されるキー入力ポート、表示部180が接続される表示部制御ポート、音声案内部190が接続される音声制御ポートなどを有する。また、システム制御部200は、図示しない内蔵メモリを有している。この内蔵メモリには、ナビゲーション装置100全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムが記憶されている。なお、本発明における演算手段としては、例えば1つのパーソナルコンピュータ、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、マイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。
【0030】
そして、システム制御部200は、各種プログラムとして、周回移動認識手段210と、方位誤差認識手段220と、修正手段230と、移動案内手段240と、を備えている。これら周回移動認識手段210と、方位誤差認識手段220と、修正手段230とにて方位修正装置としての方位修正手段250が構成され、この方位修正手段250と、方位角センサ140とにて方位検出装置260が構成される。
【0031】
周回移動認識手段210は、車両の移動状況が周回移動か否かを判断する。そして、周回移動認識手段210は、方向転換認識手段211と、方向転換開始位置認識手段212と、を備えている。また、方向転換認識手段211は、旋回開始方向認識手段211aと、旋回方位認識手段211bとを備え、車両の方向転換を認識する。
【0032】
方向転換認識手段211の旋回開始方向認識手段211aは、方位角センサ140から出力される検出信号に基づいて、検出信号の変化時における方向を認識する、具体的には車両が右方向か左方向に方向が転換されたか否かを判断して、カーブ方向(L,R)の情報であるカーブ方向情報を生成する。そして、生成したカーブ方向情報を内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0033】
方向転換認識手段211の旋回方位認識手段211bは、旋回開始方向認識手段211aでカーブ方向情報が生成されたことを認識すると、方向が転換されたと判断する。この後、車両の方向が転換された際の方位を方位角センサ140から出力される検出信号に基づいて取得し、カーブ開始方位(H)の情報であるカーブ開始方向情報を生成する。そして、生成したカーブ開始方位情報を内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0034】
方向転換開始位置認識手段212は、旋回開始方向認識手段211aでカーブ方向情報が生成されたことを認識すると、方向が転換されたと判断する。この後、車両の方向転換が開始された位置を、後述する現在位置認識手段で取得する現在位置を方向転換開始位置(P)として認識し、方向転換開始位置(P)の情報である方向転換開始位置情報を生成する。そして、この生成した方向転換開始位置情報を内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0035】
そして、周回移動認識手段210は、カーブ方向情報のカーブ方向(L,R)に基づいて方向転換が継続していることを認識するとともに、この方向転換が継続している間にカーブ開始方位情報のカーブ開始方位(H)に基づいて車両の移動方向である方位がカーブ開始方位(H)と略同一の方位となったか否かを判断する。そして、略同一の方位であると判断することにより、車両が周回移動、すなわち略円周あるいは略楕円状にぐるりと移動したと判断する。
【0036】
方位誤差認識手段220は、車両の周回移動により生じた方位角センサ140の方位の誤差を認識する。そして、この方位誤差認識手段220は、周回距離取得手段221と、周回数取得手段222と、単位方位ずれ量算出手段223と、を備えている。
【0037】
周回距離取得手段221は、車両の周回移動時における周回移動した距離である周回移動距離を取得する。この周回移動距離は、例えば方向転換が開始された開始位置からのその位置に戻って周回移動認識手段210にて周回移動を認識した時点までの距離を、速度センサ130からの検出信号に基づいて計数して周回移動距離(D)の情報である周回移動距離情報を生成する。具体的には、方向転換開始位置(P)から適宜現在位置までの距離を速度センサ130からの検出信号に基づいて積算して距離積算値(ΔD)を算出し、車両が1周周回移動した時点までの積算した距離(ΔD)を周回移動距離(D)と設定する。そして、生成した周回移動距離情報を内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0038】
周回数取得手段222は、車両の周回移動した回数を計測して周回数nを取得する。具体的には、周回移動認識手段210にて周回移動を認識した回数、すなわち、後述する現在位置認識手段242にて認識した現在位置が、方向転換開始位置認識手段212にて認識した方向転換開始位置(P)に何回到達したかを計数して周回数情報を生成する。そして、この生成した周回数情報を内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0039】
単位方位ずれ量算出手段223は、車両の周回移動時における1周当たりの方位のずれ量を算出して取得する。この1周当たりの方位のずれ量は、例えば周回移動認識手段210にて周回移動を認識した後に、再び方向転換の開始位置(P)に戻る状態の対応した位置(Pn)となった時の方位角センサ140からの検出信号に基づく方位(Hn)が、カーブ開始方位情報に基づく方向転換の開始時の方位(H)との差を算出し、1周当たりの方位のずれ量とする。なお、3周目以降では、算出した方位のずれ量を周回数取得手段222で取得した周回数にて除算して1周当たりの方位のずれ量を算出し、1周当たりの方位のずれ量の情報である単位方位ずれ量情報を生成する。
【0040】
また、単位方位ずれ量算出手段223は、得られた方位のずれ量の平均値を算出して、1周当たりの方位のずれ量と設定する。すなわち、2周目以降で得られる1周当たりの方位のずれ量の積算を周回数で除算して平均値を算出し、得られた平均値を1周当たりの方位のずれ量(ERR)として単位方位ずれ量情報と設定する。そして、得られた単位方位ずれ量情報を内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0041】
このようにして、方位誤差認識手段220は、単位方位ずれ量情報を車両の周回移動により生じた方位角センサ140の方位の誤差として認識する。
【0042】
修正手段230は、方位誤差認識手段220にて認識した単位方位ずれ量情報に基づいて、方位角センサ140の方位を修正する。すなわち、修正手段230は、例えば周回移動認識手段210にて周回移動を認識した後に、方位角センサ140からの検出信号に基づいて、現時点での方位が前回検出した方位からどのくらいの角度で変化したかを算出し、この算出した方位の変化量を積算して方位変化量(Δθ)の情報である方位変化量情報を生成する。
【0043】
そして、修正手段230は、周回移動認識手段210により車両の方向転換が終了、すなわち方位角センサ140からの検出信号に変化がないと判断した場合、生成した方位変化量情報による方位変化量(Δθ)を360°で除算する。なお、この除算により、車両がどの程度周回移動したかが分かる。すなわち、除算した値が整数倍であれば、図2に示す立体駐車場301のように、方向転換開始位置(P)における方向に向けて周回移動から離脱したと判断する。また、整数倍以外、例えば整数倍以外の値が1/2であれば、図3や図4に示す立体駐車場302,303のように整数倍周回と半周の周回移動したこととなる。このように、周回移動した回数とさらに1周のうちのどの程度移動したかの周回移動量が分かる。
【0044】
さらに、修正手段230は、方位変化量(Δθ)を360°で除算した値に、単位方位ずれ量情報による1周当たりの方位のずれ量(ERR)を乗算して、方位を修正する修正量を算出して修正量情報を生成する。そして、修正手段230は、方位角センサ140から出力される検出信号による方位に修正量を加算し、その結果が方位角センサ140で検出する方位であると修正する。
【0045】
移動案内手段240は、速度センサ130、方位角センサ140および加速度センサ150から出力される検出信号やGPS受信部110で演算する擬似座標値、VICS受信部120で取得する交通情報などを利用して、車両の移動状態を認識し、地図情報に基づいて車両の移動を案内する報知をして移動の補助、すなわち案内誘導する。そして、移動案内手段240は、移動状態情報取得手段241と、現在位置認識手段242と、目的地認識手段243と、移動経路設定手段244と、案内報知手段245と、を備えている。
【0046】
移動状態情報取得手段241は、速度センサ130、方位角センサ140および加速度センサ150から出力される検出信号を取得し、これら信号を適宜変換して車両の移動状態情報を生成する。すなわち、各センサ130,140,150からの検出信号を、適宜内蔵メモリなどに記憶された係数を用いて変換し、車両の移動状態に関する移動状態情報を生成して車両の移動状態を認識する。なお、方位角センサ140からの検出信号としては、方位修正手段250にて修正された方位検出装置260から出力される検出信号が用いられる。
【0047】
具体的には、移動状態情報取得手段241は、速度センサ130から出力されるパルス信号や電圧値を適宜車両の速度データに変換し、車両の移動状態である速度情報を生成する。また、移動状態情報取得手段241は、方位角センサ140から出力され方位修正手段250にて修正された車両の方向転換方向に関するパルス信号や電圧値などを方位角データに変換し、車両の移動状態である方位角情報を生成する。さらに、移動状態情報取得手段241は、加速度センサ150から出力される車両の走行方向における加速度に関するパルス信号や電圧値などを加速度データに変換し、車両の移動状態である加速度情報を生成する。
【0048】
また、移動状態情報取得手段241は、速度情報や方位角情報、加速度情報などに基づいて、車両の速度や走行方向、走行した距離などの移動状態情報である走行情報を算出する。そして、移動状態情報取得手段241は、取得した移動状態情報である速度情報、方位角情報、加速度情報および走行情報を、例えば内蔵メモリに出力して記憶させる。
【0049】
現在位置認識手段242は、移動状態情報取得手段241にて取得した移動状態情報に基づいて車両の現在位置を認識する。具体的には、車両の速度データおよび方位角データに基づいて、車両の現在の擬似位置を複数算出する。さらに、現在位置認識手段242は、GPS受信部110から出力される現在位置に関するGPSデータに基づいて、車両の現在の擬似座標値を認識する。そして、現在位置認識手段242は、算出した現在の擬似位置と、認識した現在の擬似座標値とを比較し、表示部180に表示する地図情報上に重畳して表示させる車両の現在位置を算出し、現在位置を認識する。
【0050】
また、現在位置認識手段242は、移動状態情報取得手段241で取得した車両の加速度情報に基づいて、走行する道路の傾斜や高低差を判断し、車両の現在の擬似位置を算出し、現在位置を認識する。すなわち、立体交差点や高速道路など、平面上で重なる箇所でも、車両の現在位置を正確に認識できる。さらに、山道や坂道を走行する際に、速度データや方位角データのみから得る移動距離と、実際の車両の走行距離との誤差を、検出した道路の傾斜を用いて補正するなどにより正確な現在位置を認識する。
【0051】
なお、現在位置認識手段242は、現在位置として上述した車両の現在位置の他、操作部170にて設定入力された起点となる出発地点などを、擬似現在位置として認識可能である。そして、現在位置認識手段242で得られた各種情報は、システム制御部200に設けられた内蔵メモリなどに記憶される。
【0052】
目的地認識手段243は、例えば操作部170の入力操作により設定入力された目的地に関する目的地情報を取得し、目的地の位置を認識する。設定入力される目的地情報としては、緯度・経度などの座標、住所、電話番号など、場所を特定するための各種情報が利用可能である。そして、この目的地認識手段243で認識した目的地情報は、内蔵メモリなどに記憶される。
【0053】
移動経路設定手段244は、現在位置認識手段242にて認識した車両の現在位置、あるいは操作部170で設定入力された出発地点などの擬似現在位置から、目的地認識手段243にて認識した目的地までの移動経路を設定する。この移動経路の設定は、地図情報記憶部160で取得した地図情報や付加情報などに基づいて、例えば車両が通行可能な道路を検索し、所要時間が短い経路、あるいは移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した経路などを探索して設定する。この設定した移動経路は、内蔵メモリなどに記憶されるとともに、操作部170の設定入力に対応して適宜表示部180に表示される。
【0054】
案内報知手段245は、内蔵メモリなどに記憶され車両の走行状況に対応して車両の移動に関する案内である車両の走行を支援する内容の案内を、表示部180による画像表示や音声案内部190による発音にて報知する。例えば、所定の矢印や記号などを表示部180の画面に表示したり、「700m先、○○交差点を△△方面右方向です。」、「移動経路から逸脱しました。」、「この先、渋滞です。」などの音声案内部190における音声による発音である。
【0055】
〔ナビゲーション装置の動作〕
次に、上記ナビゲーション装置100の動作について図面を参照して説明する。
【0056】
まず、システム制御部200は、利用者である車両の搭乗者による操作部170の入力操作にて、移動経路を探索する旨の設定入力を認識すると、目的地、移動経路の設定条件、例えば時間最短ルート、距離最短移動ルート、渋滞・規制回避ルートなどの各種ルート探索条件の設定入力を促す旨を報知する。例えば、表示部180を制御して、各種ルート探索条件の設定入力を促す表示をさせる。この表示に従って適宜ルート探索条件が設定入力されると、移動経路設定手段244にて移動経路を設定する処理をする。
【0057】
すなわち、システム制御部200は、現在位置認識手段242により、移動状態情報取得手段241にて取得した移動状態情報およびGPS受信部110にて受信する航法電波に基づいて現在位置を認識する。また、目的地認識手段243により、操作部170により設定された目的地の情報により目的地を認識する。そして、移動経路設定手段244により、現在位置認識手段242で認識した現在位置から目的地認識手段243で認識した目的地まで、地図情報や付加情報に基づいて移動経路を設定する。そして、システム制御部200は、設定された移動経路を内蔵メモリなどに格納するとともに、表示部180に地図情報とともに移動経路を適宜表示する。
【0058】
この後、搭乗者は、表示部180に表示された現在位置を表す表示が移動経路に沿うように、車両を走行させる。この車両の走行は、システム制御部200により、GPS受信部110や各センサ130,140,150などから出力される検出信号に基づいて移動状態情報取得手段241で取得する移動状態情報として認識され、案内報知手段245により適宜表示部180に表示あるいは音声案内部190に発音させる制御をする。このようにして、車両が案内誘導される。
【0059】
この案内誘導の際、すなわち車両が走行する際、システム制御部200は適宜GPS受信部110にて取得する航法電波や地図情報を構成する道路情報を利用して、各種センサ130,140,150からの出力信号を適宜修正する。具体的には、地図情報の道路上を適切に走行している状態となるように修正するいわゆるマップマッチングを実施する。
【0060】
また、システム制御部200は、車両が例えば立体駐車場や地下駐車場などの走行により周回移動していると判断した場合には、方位角センサ140にて検出する方位を修正する方位マップマッチング処理を実行する。
【0061】
(方位マップマッチング処理の動作)
すなわち、方位マップマッチング処理は、図5に示すフローチャートのように処理される。ここで、方位マップマッチング処理の際の方位のずれ状況については、図2を用いて説明する。図5は、方位マップマッチング処理の動作を説明するフローチャートである。図6は、本方位マップマッチング処理の対象とならない旋回方向が反転する立体駐車場を示す説明図である。図7は、本方位マップマッチング処理の対象とならない直線部分がある立体駐車場を示す説明図である。図8および図9は、本方位マップマッチング処理の対象とならない半径が異なる立体駐車場を示す説明図である。
【0062】
システム制御部200は、方位角センサ140からの検出信号に基づいて、周回移動認識手段210の方向転換認識手段211により、所定のタイミング、例えば1秒間に5回の割合で、車両が方向転換されたか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、例えばあらかじめ設定されて内蔵メモリなどに記憶された閾値である、車両が1m移動する状態で1°以上の方位が変化する場合には、車両が方向転換されたと判断する。
【0063】
そして、ステップS1で車両が方向転換されていないと判断した場合には、らせんモードか否かを判断する(ステップS2)。そして、このステップS2でらせんモードではないと判断した場合には、車両が方向転換されていないと判断し、ステップS1に戻る。
【0064】
また、ステップS1で車両が方向転換されたと判断した場合には、前回の走行状態が旋回、すなわちカーブしていたか否かを判断する(ステップS3)。このステップS3で、前回の方位角センサ140からの検出信号に基づいて、ステップS1で方向転換されたと判断されていなければ、カーブしていないと判断してステップS1で判断した方向転換は方向転換の開始と判断する。この方向転換の開始の判断により、システム制御部200は、旋回開始方向認識手段211aにてカーブ方向(L,R)、旋回方位認識手段211bにてカーブ開始方位(H)、方向転換開始位置認識手段212にて方向転換開始位置(P)をそれぞれ認識させ、各情報を内蔵メモリに記憶させる(ステップS4)。
【0065】
この後、システム制御部200は、別途設定される距離積算値(ΔD)をクリアする。すなわち、内蔵メモリに距離積算値(ΔD)が記憶されている場合には、その値を削除する処理をし(ステップS5)、ステップS1に戻る。
【0066】
また、ステップS3において、前回もカーブしていたと判断した場合には、システム制御部200は、方位誤差認識手段220の周回距離取得手段221により、距離積算値(ΔD)を算出させる(ステップS6)。具体的には、速度センサ130からの検出信号に基づいて、前回の判断で方向転換の開始と判断した時から現在の位置までの移動距離を計測し、順次積算して距離積算値(ΔD)を算出する処理をする。なお、既に距離積算値(ΔD)を算出している場合には、その処理を継続させる。
【0067】
このステップS6の後、システム制御部200は、方位角センサ140からの検出信号に基づいて、旋回開始方向認識手段211aにより認識する現在の方向転換している方向(L,R)が、内蔵メモリに記憶されたカーブ方向(L,R)と同方向か否かを判断する(ステップS7)。
【0068】
そして、ステップS7で同方向ではないと判断した場合には、システム制御部200はらせんモードをオフ(OFF)にする旨の設定処理をし(ステップS8)、ステップS1に戻る。すなわち、車両は周回移動せず、単に方向転換されたのみ、あるいは、図6に示すような旋回方向が反転するような立体駐車場である、また、図7に示すような直進する直線部分がある立体駐車場であるなどと判断し、一旦方位マップマッチング処理を終了して再び方位マップマッチング処理を開始する待機状態となる。なお、直線部分が方位角センサ140にて検出できない程度の短い距離の立体駐車場であれば、方位マップマッチング処理の対象となる。
【0069】
また、ステップS7で方向転換する方向(L,R)が同方向であると判断した場合には、同方向に継続して方向転換されていると判断し、らせんモードがオン(ON)か否かを判断する(ステップS9)。
【0070】
そして、ステップS9でらせんモードがオンではないと判断した場合には、まだ車両が周回移動を完了していないと判断し、周回移動の完了の待機状態である周回移動の有無の判断をする処理をする。すなわち、システム制御部200は、方位角センサ140からの検出信号に基づいて、現在の方位が旋回方位認識手段211bにて認識したカーブ開始方位(H)と略一致するか否かを判断し(ステップS10)、一致しない場合にはステップS1に戻る。
【0071】
また、ステップS10で現在の方位がカーブ開始方位(H)と略一致すると判断した場合には、方向転換開始位置認識手段212にて認識した方向転換開始位置(P)に戻ってきたか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、速度センサ130からの検出信号および方位角センサ140からの検出信号に基づいて、方向転換開始時点から現在までにおいて、前回の位置から現在までの距離と、現在の方位とにて得られる各ベクトル成分により、図2ないし図4に示すように、平面視において方向転換開始位置(P)にぐるりと戻る状態の方向転換開始位置(P)に対応する位置か否かを判断する。
【0072】
そして、ステップS11において現在位置が元の位置に戻らない方向転換開始位置(P)に対応しない位置であると判断した場合には、方位マップマッチング処理を実施するための条件ではないと判断してステップS1に戻る。すなわち、例えば図8や図9に示すような周回する通路の半径が次第に大きくあるいは小さくなるなどの半径が異なる立体駐車場であると判断し、再び方位マップマッチング処理を開始する待機状態となる。
【0073】
また、ステップS11において現在位置が元の位置に戻る方向転換開始位置(P)に対応した位置(Pn)であると判断した場合には、システム制御部200の周回移動認識手段210が周回移動、すなわち1周したと判断する。そして、システム制御部200は、この周回移動の判断により、それまでに算出した距離積算値(ΔD)を周回移動距離(D)と設定し、内蔵メモリに出力して記憶させる(ステップS12)。
【0074】
さらに、システム制御部200は、方位誤差認識手段220の周回数取得手段222 にて、周回数nに1を設定する(n=1)。すなわち、1周目であれば、周回数を「1」と設定し、2周目以降であれば1を加算する処理をする。
【0075】
この後、システム制御部200は、らせんモードをオンとする旨を設定し(ステップS13)、ステップS1に戻る。なお、距離積算値(ΔD)の算出は継続する。
【0076】
一方、ステップS9において、らせんモードがオンであると判断した場合には、既に車両が周回移動していると判断し、方位角センサ140からの検出信号に基づいて、方位の変化量を積算する処理をする(ステップS14)。すなわち、システム制御部200は、修正手段230により、現時点での方位が前回検出した方位からどのくらいの角度で変化したかを算出させ、この算出した方位の変化量を積算させて方位変化量(Δθ)を得る。なお、この方位変化量(Δθ)は、周回移動を認識してらせんモードのオンを認識することにより算出されるので、2周目以降の方位の変化量を積算することとなる。
【0077】
この後、システム制御部200は、後述する方位角センサ140にて検出する方位の誤差を認識する処理をする。すなわち、システム制御部200は、継続して算出している距離積算値(ΔD)が、ステップS12で設定した周回移動距離と略同一であるか否かを判断する(ステップS15)。このステップS15で距離積算値(ΔD)と周回移動距離(D)とが略同一ではないと判断した場合には、まだ周回移動の途中であると判断し、ステップS1に戻って2周目以降の周回移動の処理を継続する。
【0078】
また、ステップS15で距離積算値(ΔD)と周回移動距離(D)とが略同一であると判断した場合、方位角センサ140からの検出信号に基づいて現在の方位がカーブ開始方位(H)と約同一の方位であるか否かを判断する。すなわち、あらかじめ設定されて内蔵メモリなどに記憶された閾値である、方位角センサ140の誤差を考慮したある程度の角度範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS16)。
【0079】
そして、ステップS16で約同一の方位ではないと判断した場合、ステップS8に進む。すなわち、例えば図8に示すような途中から半径が変動する立体駐車場などであると判断し、一旦方位マップマッチング処理を終了して再び方位マップマッチング処理を開始する待機状態となる。
【0080】
また、ステップS16で約同一の方位であると判断した場合、現在位置が再び元に戻る方向転換開始位置(P)に対応する位置(Pn)で、2周目以上周回移動したと判断し、距離積算値(ΔD)をクリアする処理をする(ステップS17)。すなわち、一旦距離積算値(ΔD)の算出を停止して、内蔵メモリに記憶した距離積算値(ΔD)を削除する処理をする。さらには、周回数取得手段222により、周回数nを1周分加算する処理をする(n=n+1)。
【0081】
この後、システム制御部200は、方位誤差認識手段220の単位方位ずれ量算出手段223により、単位方位ずれ量(ERR)を算出させる(ステップS18)。具体的には、ステップS16で現在位置が元に戻る方向転換開始位置(P)に対応した位置(Pn)における方位(Hn)が、ステップS4で設定したカーブ開始方位(H)に対しての角度の差を算出し、1周当たりの方位のずれ量(ERR)を算出する。すなわち周回移動が2周目であれば、算出したずれ量が1周当たりの方位のずれ量となり、3周目以降は、周回数で除算、すなわち周回数取得手段222で取得した周回数nから周回移動を判断するための1周分を減算した周回数(n−1)で除算して1周当たりの方位のずれ量を算出する。具体的には、図5にも示すように、2周目の方位の差分が5°であれば1周当たりの方位のずれ量(ERR)は5°となり、3周目の方位の差分が12°であれば1周当たりの方位のずれ量(ERR)は6°となり、4周目の方位の差分が21°であれば1周当たりの方位のずれ量(ERR)は7°となる。
【0082】
さらに、単位方位ずれ量算出手段223は、周回数取得手段222にて、周回数nが3周以上であることを認識した場合、既にそれまでの周回移動で1周当たりの方位のずれ量を算出しているので、算出された方位のずれ量を積算し、周回数nで除算、すなわち上述したように、周回数取得手段222で取得した周回数nから周回移動を判断するための1周分を減算した周回数(n−1)で除算して1周当たりの方位のずれ量の平均値を算出する。この算出した1周当たりの方位のずれ量(ERR)と設定して内蔵メモリに記憶させる。
【0083】
一方、ステップS2でらせんモードであると判断した場合、周回移動していたと判断し、周回数取得手段222にて取得する周回数nに基づいて、周回移動が継続して2周以上であるか否かを判断する(ステップS19)。そして、ステップS19で2周以上していないと判断した場合には、1周しか周回移動されておらず、方位角センサ140を補正するための条件が得られていないと判断する。すなわち、ステップS18にて1周当たりの方位のずれ量を算出していないと判断する。このことにより、ステップS8に進み、一旦方位マップマッチング処理を終了して再び方位マップマッチング処理を開始する待機状態となる。
【0084】
また、ステップS19で2周以上周回移動されたと判断した場合、既にステップS18にて1周当たりの方位のずれ量を算出していると判断し、方位角センサ140を補正、すなわち方位角センサ140からの検出信号を修正する処理をする(ステップS20)。具体的には、システム制御部200の修正手段230により、ステップS14で2周目以降からステップS1で認識した周回移動を離脱して直進するまでの方位変化量(Δθ)を360°で除算して、車両の周回移動量を認識し、既にステップS18で方位誤差認識手段220により算出した単位方位ずれ量(ERR)を乗算して修正量を算出する。そして、既にステップS1で直進していると判断、すなわち方位角センサ140が安定した状態であると判断して、方位角センサ140で検出する方位に算出した修正量を加算して修正する。
【0085】
この方位角センサ140の補正の後、ステップS8に進み、一旦方位マップマッチング処理を終了して再び方位マップマッチング処理を開始する待機状態となる。
【0086】
このようにして、方位角センサ140が補正されることにより、方位角センサ140で検出する方位を利用する移動状態情報取得手段241は、車両の移動状態を適切に算出することができる。このため、表示部180で表示される車両の移動状態が適切に表示され、実際の車両の走行方向(S)に対応した表示が得られ、良好な案内誘導が得られる。
【0087】
〔ナビゲーション装置の効果〕
上述したように、上記一実施の形態では、周回移動認識手段210にて車両の周回移動を認識することにより、方位誤差認識手段220により車両の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、修正手段230により方位角センサ140で検出する方位を修正する。このため、例えば立体駐車場や地下駐車場などのGPSによる航法電波が得られない状況でも、方位角センサ140で検出する方位を良好に修正できる。したがって、車両の適切な方位が得られ、車両の適切な移動状態が得られ、良好な車両の案内誘導ができる。
【0088】
そして、周回移動認識手段210により、方向転換認識手段211にて認識した車両の方向転換が継続する状態での方位角センサ140で検出する方位が、方向転換認識手段211にて車両の方向転換を認識した位置における方位と略同一か否かを判断し、略同一であると判断した際に周回移動したものと判断する。このため、例えばGPSによる航法電波を用いることなく、ナビゲーション装置100で利用される速度センサ130や方位角センサ140などにて周回移動したことを認識することが可能となり、簡単な構成で容易に周回移動を認識できる。
【0089】
また、方位誤差認識手段220は、周回距離取得手段221により方向転換開始位置(P)から、カーブ開始方位(H)に基づいて現在の方位が略同一であると判断した位置(Pn)までの距離(ΔD)を計測して周回移動における1周当たりの距離である周回移動距離(D)を算出している。このため、GPSによる航法電波を用いることなく確実に簡単な構成で周回移動距離(D)を認識できる。
【0090】
そして、方位誤差認識手段220により、方向転換を継続している車両の移動距離が周回距離取得手段221にて取得した車両の周回移動における1周当たりの距離の自然数倍と略同一、すなわち方向転換を開始したカーブ開始位置(P)に対応する位置(Pn)となったことを認識した際の方位と、カーブ開始位置(P)におけるカーブ開始方位(H)との差を、周回数nから周回移動を検出するための1周分を除いた周回数(n−1)で除算して1周当たりの方位のずれ量(ERR)を算出する。このため、特に周回移動の継続により誤差が発生しやすくなる方位角センサ140で検出する方位の誤差を、ナビゲーション装置100で利用される速度センサ130や方位角センサ140などにて容易に算出でき、構成を簡略化でき、方位の誤差である周回移動における1周当たりの方位のずれ量(ERR)を容易に算出できる。
【0091】
また、この1周当たりの方位のずれ量を算出する際に、方向転換している車両の移動距離である距離積算値(ΔD)が周回移動距離(D)と同一と判断した後にその時点での方位がカーブ開始方位(H)と約同一であるか否かを判断している。このため、確実にカーブ開始位置(P)に対応する位置(Pn)に周回移動したことをGPSによる航法電波を用いることなく認識できる。
【0092】
さらに、周回移動を認識、すなわち周回移動していることを認識した後に複数周回したことを認識した場合、それぞれの周回毎で得られる1周当たりの方位のずれ量(ERR)の平均値を算出する。このため、方位角センサ140で検出する方位の誤差である1周当たりの方位のずれ量(ERR)をより正確に算出することができ、より高精度の補正ができ、実際の移動状態に対応した移動状態を算出でき、良好な案内誘導ができる。
【0093】
そして、周回移動を認識することにより、修正手段230にて周回移動が終了するまでの方位の変化量を積算して方位変化量(Δθ)を算出し、この方位変化量(Δθ)を360°で除算した値に、方位誤差認識手段220で算出した1周当たりの方位のずれ量(ERR)を乗算して補正値を算出し、この補正値にて方位を修正する。このため、図3に示すような周回移動を開始したカーブ開始位置(P)でのカーブ開始方位(H)と略同一の方位で周回移動を終了する場合に限らず、図4や図5に示すような周回移動の途中で周回移動を終了するような場合でも、確実に方位角センサ140の方位の誤差を補正できる。
【0094】
また、修正手段230による方位角センサ140の方位の誤差修正は、方向転換していない、すなわち方位角センサ140の検出信号が安定した直進の際に実施するので、容易に正確に方位角センサ140を修正できる。
【0095】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0096】
すなわち、移動体として車両を用いて説明したが、例えば飛行機や船舶など移動するいずれの移動体にも適用できる。
【0097】
また、ナビゲーション装置100を用いて説明したが、単に方位を修正するための装置として構成するなどしてもよい。さらに、ナビゲーション装置100としては、案内を報知せず単に移動状態を表示させるのみでもよい。
【0098】
そして、周回移動を認識する方法としては、上記方法に限られない。例えば立体駐車場の地図情報に基づいて1周当たりの周回移動距離(D)を取得し、移動距離(距離積算値(ΔD))が周回移動距離(D)と略同一であると判断することにより、周回移動したと判断するなどしてもよい。
【0099】
また、周回移動距離(D)は、方向転換をしている車両の方位と方向転換開始位置(P)におけるカーブ開始方位(H)とに基づいて、距離積算値(ΔD)により設定して説明したが、この方法に限らず、上述したように地図情報を用いるなど、いずれの方法でもできる。
【0100】
さらに、1周当たりの方位のずれ量を算出する方法も、上記一実施の形態のように1周目は周回移動の判断に用い、2周目以降でカーブ開始方位(H)に基づいて算出する方法に限らず、いずれの方法でもできる。例えば、方位誤差認識手段220により、方向転換している車両の移動距離が周回距離取得手段221で取得した車両の周回移動における1周当たりの距離と略同一であると判断した際の方位と、1周前の方位との差に基づいて算出してもよい。具体的には、方向転換開始位置(P)に対応する位置(Pn)での方位と、1周前の位置(Pn−1)での方位との差に基づいて1周当たりの方位のずれ量(ERR)を求めるなどしてもよい。
【0101】
さらには、例えば立体駐車場の地図情報に基づいて1周当たりの移動距離を取得し、移動距離に基づいて1周したと判断した際にその方位と方向転換を認識したカーブ開始方位(H)との差を求めて1周当たりの方位のずれ量(ERR)を取得するなど、1周した時点からずれ量を取得する構成としてもよい。なお、まず方位にて周回移動を認識してその周回距離を取得して2周目から1周当たりの方位のずれ量(ERR)を算出するようにしてもよい。
【0102】
そして、補正するタイミングとして、直進状態となってから実施したが、方向転換中に補正するなどしてもよい。なお、この場合には、一定の方向転換により方位角センサ140から比較的に安定した検出信号が得られるタイミングが好ましい。
【0103】
そして、ナビゲーション装置100のシステム制御部200で方位角センサ140を補正するための演算を実施したが、例えばシステム制御部200で実施する演算をインターネットなどのネットワークを介して送受信可能に接続するサーバ装置で実施するなどしてもよい。すなわち、車両に配設した各種センサ130,140,150からの検出信号をサーバ装置で取得して修正値を演算し、車両に設けたシステム制御部200で補正したり、あらかじめサーバ装置で補正して適切な移動状態情報を演算し、この移動状態情報を車両のシステム制御部200で表示させるなどの案内誘導するなどしたり、案内誘導のための案内をもサーバ装置で演算して、車両では単にその案内を報知させるのみとするなどしてもよい。
【0104】
また、1周当たりの方位のずれ量の平均値を求めて補正したが、平均値を求めなくてもよい。例えば、毎周毎に算出する1周当たりの方位のずれ量(ERR)に基づいて毎周毎に修正値を算出して補正してもよい。
【0105】
さらに、方位変化量(Δθ)を求めて360°で除算した後に1周当たりの方位のずれ量(ERR)を乗算して修正値を求めたが、この方法に限られない。例えば、1周当たりの方位のずれ量(ERR)を修正値として、方向転換開始位置(P)に対応する位置(Pn)に到達した毎に、その位置(Pn)における方位(Hn)を1周当たりの方位のずれ量(ERR)で修正するなどしてもよい。この構成によれば、方位変化量(Δθ)を算出する必要がなく、演算処理負荷の低減が図れる。
【0106】
また、上述した方位マップマッチング処理において対象となる立体駐車場は、図3ないし図4に示す構成に限らず、例えば図10に示すように、方向転換する割合が変動するような立体駐車場304でも適用できる。すなわち、半径が変動したり、反転したり、直線があるような構成以外であれば適用できる。また、立体駐車場や地下駐車場などに限らず、例えば平地の駐車場など車両が周回移動できる平地で車両を周回移動させるなどしてもよい。
【0107】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記一実施の形態における円周状の周回する通路への進入方向と退出方向とが同一の立体駐車場であって方位の誤差の状況を示す説明図である。
【図3】前記一実施の形態における円周状の周回する通路への進入方向と退出方向とが異なる立体駐車場を示す説明図である。
【図4】前記一実施の形態における楕円状の周回する通路への進入方向と退出方向とが異なる立体駐車場を示す説明図である。
【図5】前記一実施の形態における方位マップマッチング処理の動作を説明するフローチャートである。
【図6】前記一実施の形態における本方位マップマッチング処理の対象とならない旋回方向が反転する立体駐車場を示す説明図である。
【図7】前記一実施の形態における本方位マップマッチング処理の対象とならない直線部分がある立体駐車場を示す説明図である。
【図8】前記一実施の形態における本方位マップマッチング処理の対象とならない半径が異なる立体駐車場を示す説明図である。
【図9】前記一実施の形態における本方位マップマッチング処理の対象とならない半径が異なる立体駐車場を示す説明図である。
【図10】前記一実施の形態における本方位マップマッチング処理の対象となる立体駐車場を示す説明図である。
【符号の説明】
100 案内誘導装置であるナビゲーション装置
140 方位検出手段としての方位角センサ
200 演算手段としてのシステム制御部
210 周回移動認識手段
211 方向転換認識手段
220 方位誤差認識手段
221 周回距離取得手段
222 周回数取得手段
230 修正手段
240 移動案内手段
250 方位修正手段
260 方位検出装置

Claims (15)

  1. 移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、
    前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、
    前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、
    を具備し
    前記方位誤差認識手段は、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの距離を取得する周回距離取得手段を備え、
    前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離と略同一であると判断した際の方位と1周前の方位との差を1周当たりの方位のずれ量として取得する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  2. 請求項に記載の方位修正装置において、
    前記方位誤差認識手段は、
    前記移動体の移動した周回数を取得する周回数取得手段を備え、
    前記周回数に基づいて1周当たりの方位のずれ量の平均値を1周当たりの方位のずれ量とする
    ことを特徴とした方位修正装置。
  3. 移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、
    前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、
    前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、
    を具備し
    前記方位誤差認識手段は、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの距離を取得する周回距離取得手段と、
    前記移動体の移動した周回数を取得する周回数情報取得手段と、を備え、
    前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離の自然数倍と略同一か否かを判断して略同一と判断した際の方位と周回開始時の方位との差を前記周回数で除算することにより1周当たり方位のずれ量を取得する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  4. 請求項に記載の方位修正装置において、
    前記方位誤差認識手段は、前記移動体の移動した周回数に関する周回数情報を取得する周回数情報取得手段を備え、
    1周当たりの方位のずれ量の平均値を1周当たりの方位のずれ量とする
    ことを特徴とした方位修正装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の方位修正装置において、
    前記周回距離取得手段は、地図情報に基づいて前記1周当たりの距離を取得する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  6. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の方位修正装置において、
    前記方位誤差認識手段は、前記移動体の移動距離が周回距離取得手段にて取得した周回移動における1周当たりの距離と略同一と判断した際の方位が、周回移動を開始した際の方位に対して所定の範囲内であると判断した後に、1周当たりの方位のずれ量の算出を実施する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  7. 移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、
    前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、
    前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、
    を具備し
    前記修正手段は、前記周回移動認識手段による周回移動の認識にて周回移動が終了するまでの方位の変化量を積算し、この積算した方位の変化量を360°で除算した値に1周当たりの方位のずれ量を乗算した値で、周回移動終了後の方位を補正することで方位を修正する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の方位修正装置において、
    前記周回移動認識手段は、
    前記移動体の方向転換を認識する方向転換認識手段を有し、
    前記方向転換が継続する状態での方位が前記方向転換を認識した位置における方位と略同一か否かを判断することにより周回移動を判断する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  9. 移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正装置であって、
    前記移動体の周回移動を認識する周回移動認識手段と、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得する方位誤差認識手段と、
    前記取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正する修正手段と、
    を具備し、
    前記周回移動認識取得手段は、
    前記移動体の方向転換を認識する方向転換認識手段と、
    前記方向転換が継続する状態での前記移動体の移動距離を取得する第1距離取得手段と、
    地図情報に基づいて1周当たりの周回移動距離を取得する第2距離取得手段と、を有し、
    前記移動体の移動距離が前記1周当たりの周回移動距離と略同一か否かを判断することにより周回移動を判断する
    ことを特徴とした方位修正装置。
  10. 演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、
    移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、
    この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、
    前記移動体の周回移動における1周当たりの距離を取得し、
    前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離と略同一であると判断した際の方位と1周前の方位との差を1周当たりの方位のずれ量として取得する
    ことを特徴とする方位修正方法。
  11. 演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、
    移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、
    この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、
    前記移動体の移動距離が前記1周当たりの距離の自然数倍と略同一か否かを判断して略同一と判断した際の方位と周回開始時の方位との差を前記周回数で除算することにより1周当たり方位のずれ量を取得する
    ことを特徴とする方位修正方法。
  12. 演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、
    移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、
    この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、
    周回移動の認識にて周回移動が終了するまでの方位の変化量を積算し、この積算した方位の変化量を360°で除算した値に1周当たりの方位のずれ量を乗算した値で、周回移動終了後の方位を補正することで方位を修正する
    ことを特徴とする方位修正方法。
  13. 演算手段により移動体の移動方向に関する方位を修正する方位修正方法であって、
    移動体の周回移動を認識することにより、前記移動体の周回移動における1周当たりの方位のずれ量を取得し、
    この取得した1周当たりの方位のずれ量に基づいて前記方位を修正するに際し、
    前記移動体の方向転換を認識し、
    前記方向転換が継続する状態での前記移動体の移動距離を取得し、
    地図情報に基づいて1周当たりの周回移動距離を取得し、
    前記移動体の移動距離が前記1周当たりの周回移動距離と略同一か否かを判断することにより周回移動を判断する
    ことを特徴とする方位修正方法。
  14. 請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の方位修正方法を演算手段に実行させる
    ことを特徴とした方位修正プログラム。
  15. 請求項1に記載の方位修正プログラムが演算手段にて読み取り可能に記録された
    ことを特徴とした方位修正プログラムを記録した記録媒体。
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