JP4188215B2 - ブラケット - Google Patents

ブラケット Download PDF

Info

Publication number
JP4188215B2
JP4188215B2 JP2003394898A JP2003394898A JP4188215B2 JP 4188215 B2 JP4188215 B2 JP 4188215B2 JP 2003394898 A JP2003394898 A JP 2003394898A JP 2003394898 A JP2003394898 A JP 2003394898A JP 4188215 B2 JP4188215 B2 JP 4188215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
bracket
plate
main body
connecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003394898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005155773A (ja
Inventor
幹彦 本間
茂 小島
建吉 金
貴夫 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
KYB Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, KYB Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003394898A priority Critical patent/JP4188215B2/ja
Publication of JP2005155773A publication Critical patent/JP2005155773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4188215B2 publication Critical patent/JP4188215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明は、単筒型油圧緩衝器にセンサやホースを取付けるブラケットの改良に関する。
このブラケットは、たとえばセンサやブレーキホースを油圧緩衝器に取付けるために使用され、特にブレーキホース支持用として使用される場合にあっては、ブレーキホースが他部材と干渉することを防止してその損傷を防ぐために使用されるものである。そして、従来から知られているブラケットは、その筒状本体50が図6に示すように油圧緩衝器の外筒55に溶接されたりかしめられたりして固着されるとともに、そのセンサやホースの固定部52は、上記外筒55と干渉しないように、その固着された本体50から延設される連繋部51の先端に設けられ、外筒55からやや離れた場所に位置するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、上記した従来のブラケットは、このまま単筒型の油圧緩衝器には適用できない。なぜならば、単筒型油圧緩衝器にあっては、ブラケットの本体50はシリンダに固定されるので、溶接やかしめによる固定方法ではシリンダに溶接歪が生じ、あるいは内方に向けて突出部が発生してシリンダがゆがんでしまう場合もあり、シリンダのゆがみはピストンの円滑な伸縮運動を害するからである。
したがって、単筒型の油圧緩衝器にブラケットを固定するには、シリンダ端部などのピストンが摺動しえない位置に溶接等する方法がとられている。
実開昭63−125666号公報(全文、図1、図5)
しかしながら、油圧緩衝器は、一般的には車両の車体と車軸との間に介装され、車両における振動を抑制するために使用されるが、適用車両によっては油圧緩衝器の取付けスペースには制約があるので、図6に示すようにセンサの固定部52をブラケットの本体50至近に設けることができない場合がある。したがって、従来のブラケットの本体50をシリンダ端部に溶接するとしただけでは足りず、従来のブラケットの固定部52を上方に長く延長する必要もあるが、そうすると、今度は、たとえば、このブラケットにセンサを取付けたり、交換したりするメンテナンス作業中などに作業者が誤ってブラケットを油圧緩衝器から離れる方向に引っ張ってしまうと、延長された固定部52や連繋部51が曲がってしまう可能性があると指摘を受ける可能性がある。
そして、緩衝器の取付けスペースに制約があるので、ブラケットが曲がって変形してしまうと、当該ブラケットが車両の他部材と干渉してしまう不都合がある。
そこで、本発明は上記した点を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、引張力が負荷されても、変形を抑制できるブラケットを提供することである。
本発明の第1の課題解決手段は、単筒型油圧緩衝器のシリンダにセンサやホースを取付けるブラケットにおいて、下端がシリンダに溶接されシリンダに沿う略矩形で彎曲した板状本体と、板状本体の左右端から延設されるシリンダを把持する少なくとも一対の把持部と、ホースやセンサ等を固定する固定部と、当該固定部と板状本体の上端とを連結するシリンダに沿う連繋部とを有してなり、連繋部から板状本体の上方にかけてのシリンダから遠ざかる方向への曲げ剛性を高めたことを特徴とする。
第2の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、連繋部を固定部側から板状本体に向けて徐々に拡幅する彎曲板形状としたを特徴とする。
第3野課題解決手段は、第1の課題解決手段において、連繋部から板状本体にかけてリブを設けたことを特徴とする。
第4の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、連繋部の側部と連繋部の側部に連なる板状本体の上方側部とにシリンダから遠ざかる方向に彎曲する彎曲部を形成したことを特徴とする。
各請求項の発明によれば、連繋部から板状本体へかけてのシリンダから遠ざかる方向への曲げ剛性が高められているので、その部位へモーメントが負荷されても、変形が抑制される。
すなわち、従来のブラケットの固定部を長くしたものに比較して、上記引っ張りに対する剛性が高められているので、変形が抑制され、これにより、ブラケットと車両の他部材との干渉が防止されることとなる。すると、他部材とブラケットとが干渉して損傷してしまうという不安が解消される。
また、従来のブラケットでは、変形してしまうと他部材と干渉する恐れがあるので、作業者は、都度、ブラケットを元の状態、すなわち、変形以前の状態に復元することとなるが、これを繰り返すうちに、固定部や連繋部が疲労してしまう心配があるが、本発明のブラケットにあっては変形が抑制されることから、上記の心配がない。
そして、このようにブラケットがシリンダに溶接だけでなく把持部によっても固定されることにより、このブラケットを取付けた緩衝器を車両に適用した場合には、その車両走行中の路面からの入力により緩衝器およびブラケットに振動が与えられても、ブラケットの板状本体および連繋部にビビリ振動が発生することがない。すなわち、上記振動が与えられても、シリンダとブラケットが一体となって振動するのみであって、しかも、板状本体および連繋部もシリンダ外周に沿うように彎曲されているので、シリンダとブラケットとの間に隙間が生じて、シリンダとブラケットとが互いに干渉することが防止されるので、異音発生が防止される。
また、従来のブラケットに比較して、ブラケットにビビリ振動が発生することが防止されるから、精密機器であるセンサが振動による損傷が抑制されるとともに、ホースが他部材と干渉する機会を減少できるので、ホースの損傷が抑制されるという効果もある。
そして、緩衝器とブラケットの突起部との間に隙間が生じて、緩衝器とブラケットとが互いに干渉することが防止されるとともに、ブラケットにビビリ振動が発生することが防止されるから、ブラケットが損傷したり疲労したりすることを抑制でき、結果的にブラケットを長寿命化することができる。
請求項2の発明によれば、板状本体と連繋部との境目は、拡幅されており、十分な強度が確保されているので、モーメントによる変形が抑制される。さらに、連繋部は徐々に拡幅されているので、連繋部の途中で応力集中が生じていわゆる中折れすることも防止される。さらに、連繋部が全体に渡り左右に彎曲しているので、曲げ剛性が高められ、この点でも変形が抑制されている。
さらに、請求項3または4の発明によれば、連繋部から板状本体にかけてリブが形成され、あるいは、連繋部の側部と連繋部の側部に連なる板状本体の上方側部とがシリンダから遠ざかる方向に彎曲されているから、連繋部と板状本体の上方は曲げ剛性が高められて十分な強度が確保されているので、上記モーメントによる変形が抑制される。そして、連繋部の途中でいわゆる中折れすることも防止される。さらに、連繋部が全体に渡り左右に彎曲しているので、曲げ剛性が高められ、この点でも変形が抑制されている。
本発明には、第1の実施の形態と第2の実施の形態と第3の実施の形態と第4の実施の形態とがある。第1の実施の形態におけるブラケットは、図1および図2に示すように、単筒型油圧緩衝器(以下「緩衝器」という)のシリンダCに沿う略矩形で彎曲した板状本体1と、板状本体1の左右端から延設されるシリンダCを把持する一対の把持部2a,2bと、ホースやセンサを固定する固定部4と、当該固定部4と板状本体1の上端とを連結するシリンダCに沿う連繋部3とで構成され、連繋部3は固定部4側から板状本体1に向けて徐々に拡幅する彎曲板形状とされている。
以下、詳細に説明すると、板状本体1は、図1および図2に示すように、シリンダCの外周に沿うように、図1中左右に彎曲されており、その図1中下端がシリンダCに溶接される。したがって、シリンダCに取付ける際には、この板状本体1とシリンダCとの間に不必要な隙間が生じないようになっている。
なお、ブラケットの板状本体1をシリンダCへ溶接する際には、シリンダのピストンが摺動する部位にゆがみが生じないように、ブラケットは緩衝器のシリンダC下端に溶接される。
また、板状本体1の図1中左右端には一対の把持部2a,2bが一体的に延設されている。そして、この把持部2aの先端から把持部2bの先端までの円周方向長さは、シリンダCにおける円周長さの2分の1の長さより若干長く設定され、この一対の把持部2a,2bでシリンダCを把持できるようになっている。
さらに、この板状本体1の図1中上端には、板状の連繋部3が一体的に形成され、この連繋部3の先端には固定部4が設けられており、固定部4は連繋部3の図1中右側部から立ち上がる立上部5と立上部5に穿設した孔6とで構成され、上記連繋部3と一体的に形成されているとともに、上記孔6を利用して、図示はしないが、たとえばホースやセンサが当該固定部4に固定される。
また、連繋部3は、固定部4側から板状本体1側に向けて徐々に図1中左右幅が拡幅するように形成され、シリンダCの外周に沿うように、図1中左右に彎曲されている。したがって、シリンダCに取付ける際には、この連繋部3とシリンダCとの間に不必要な隙間が生じないようになっている。
そして、このブラケットを緩衝器のシリンダCに取付けるには、先ず把持部2a,2bにおけるそれぞれの先端の間隔をわずかに押し広げるように拡開してシリンダCに取付け、さらに、板状本体1をシリンダCの下端に溶接することによって、ブラケットをシリンダCに固定する。このとき、上記把持部2a,2bは、シリンダCの外周を把持することとなるので、ブラケットはシリンダCに溶接だけでなく当該把持部2a,2bによっても固定されていることとなる。
さて、このようにシリンダCに取付けられたブラケットにあっては、板状本体1の下端で溶接されるとともに、把持部2a,2bでシリンダCを把持しているので、このブラケットにセンサ等を取付けたり、交換したりするメンテナンス作業中などに作業者が誤ってブラケットの固定部4を油圧緩衝器から離れる方向に引っ張ってしまう事態となると、固定部4に連結している連繋部3と板状本体1との境目Mを支点とするモーメントが連繋部3に作用することとなる。しかし、板状本体1と連繋部3との境目Mは、拡幅されているので、十分な強度が確保されており、上記モーメントによる変形が抑制される。さらに、連繋部3は徐々に拡幅されているので、連繋部3の途中で応力集中が生じていわゆる中折れすることも防止される。さらに、連繋部3が全体に渡り左右に彎曲しているので、曲げ剛性が高められ、この点でも変形が抑制されている。上述したところから、連繋部と板状本体1との境目Mにおける連繋部3の円周方向の長さは、上記モーメントによっても充分変形が抑制される程度の長さに設定されるが、具体的には、10ニュートン程度の引張力が固定部4に負荷されても変形が微小となるように設定することが望ましい。したがって、連繋部3と板状本体1との境目Mにおける連繋部3の円周方向の長さが上記設定となるように連繋部3を固定部4から板状本体1に向けて徐々に拡幅していけばよい。なお、連繋部3の固定部4側における円周方向長さについても、上記モーメントによっても充分変形が抑制される程度の長さとされることは無論である。
すなわち、従来のブラケットの固定部を長くしたものに比較して、上記引っ張りに対する剛性が高められているので、変形が抑制され、これにより、ブラケットと車両の他部材との干渉が防止されることとなる。すると、他部材とブラケットとが干渉して損傷してしまうという不安が解消される。
また、従来のブラケットでは、変形してしまうと他部材と干渉する恐れがあるので、作業者は、都度、ブラケットを元の状態、すなわち、変形以前の状態に復元することとなるが、これを繰り返すうちに、固定部4や連繋部3が疲労してしまう心配があるが、本発明のブラケットにあっては変形が抑制されることから、上記の心配がない。
なお、連繋部3の各部位に作用するモーメントは引張力の作用点、すなわち、固定部4からの距離に比例することから、徐々に板状本体1に向って拡幅する形状としても曲げ剛性が確保されるから、連繋部3の円周方向長さを、全体に渡り板状本体1の円周方向長さと同じとするか、変形を抑制できる程度の長さとする必要はなく、却ってこのようにすると、ブラケットの重量が増加してしまう点で不利である。
そして、このようにブラケットがシリンダCに溶接だけでなく把持部2a,2bによっても固定されることにより、このブラケットを取付けた緩衝器を車両に適用した場合には、その車両走行中の路面からの入力により緩衝器およびブラケットに振動が与えられても、ブラケットの板状本体1および連繋部3にビビリ振動が発生することがない。すなわち、上記振動が与えられても、シリンダCとブラケットが一体となって振動するのみであって、しかも、板状本体1および連繋部3もシリンダC外周に沿うように彎曲されているので、シリンダCとブラケットとの間に隙間が生じて、シリンダCとブラケットとが互いに干渉することが防止されるので、異音発生が防止される。
また、従来のブラケットに比較して、ブラケットにビビリ振動が発生することが防止されるから、精密機器であるセンサが振動による損傷が抑制されるとともに、ホースが他部材と干渉する機会を減少できるので、ホースの損傷が抑制されるという効果もある。
そして、緩衝器とブラケットの突起部との間に隙間が生じて、緩衝器とブラケットとが互いに干渉することが防止されるとともに、ブラケットにビビリ振動が発生することが防止されるから、ブラケットが損傷したり疲労したりすることを抑制でき、結果的にブラケットを長寿命化することができる。
さらに、図3に示した第2の実施の形態におけるブラケットについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略する。
この第2の実施の形態におけるブラケットは、下端がシリンダCに溶接されシリンダCに沿う略矩形で彎曲した板状本体1と、板状本体1の左右端から延設されるシリンダを把持する二対の把持部12a,12b,13a,13bと、ホースやセンサを固定する固定部4と、当該固定部4と板状本体1の上端とを連結するシリンダに沿う連繋部3とで構成され、連繋部3を固定部4側から板状本体1に向けて徐々に拡幅する彎曲板形状とし、さらに、板状本体1に切欠孔15,16が設けられている。
したがって、第1の実施の形態と異なるのは、把持部が一対ではなく二対となっている点と、板状本体1に切欠孔15,16が設けられている点である。
このように、把持部12a,12b,13a,13bが二対設けられているので、板状本体1を図3中上下に長くする場合に、シリンダCにより強固に固定できることとなる。したがって、板状本体1を上下に長くする場合に、上記ビビリ振動の発生を効果的に防止することができる。なお、板状本体1をさらに上下に長くする場合には、把持部は二対以上もうけてもよい。
さらに、切欠孔15は、板状本体1上であって、板状本体1の把持部12a,12bが設けられた位置と把持部13a,13bが設けられた位置との間に設けられている。そして、切欠孔16は、板状本体1上であって、板状本体1の把持部13a,13bが設けられた位置より下方に設けられている。上述のような位置に切欠孔15,16を設けることにより、把持部12a,12b,13a,13bの強度を確保することができるが、把持部部12a,12b,13a,13bの強度が充分確保されるのであれば、上述のような位置に設けなくとも良い。
これらの切欠孔15,16は、ブラケットとシリンダCとの間に生じる微細な隙間に附着した雨水や泥等を、上記隙間から速やかに排出させる水抜き孔としての役割を有するとともに、ブラケットを軽量なものとすることができ、さらに、シリンダCとブラケットが接触する面積は少なくて済み、この点でもシリンダCとブラケットとの干渉の機会を減少できるので、効果的に異音発生が防止される。なお、異音発生防止については切欠孔を設けるほうが好ましいが、特に設けなくとも、機能上問題はない。
したがって、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様の連繋部を備えているので、ブラケットの変形を抑制する事ができ、ブラケットを強固にシリンダCに固定でき、ビビリ振動の発生を抑制するだけでなく、切欠孔15,16を設けているので、ブラケットを軽量化できるとともに異音発生をも防止することが可能となる。
さらに、第3の実施の形態のブラケットについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略する。
第3の実施の形態におけるブラケットは、図4に示すように、緩衝器のシリンダCに沿う略矩形で彎曲した板状本体21と、板状本体21の左右端から延設されるシリンダCを把持する二対の把持部22a,22b,27a,27bと、ホースやセンサを固定する固定部4と、当該固定部4と板状本体21の上端とを連結するシリンダCに沿う連繋部23と、連繋部23から板状本体21にかけて形成されたリブ30とで構成され、さらに、板状本体1に切欠孔35,36が設けられている。
以下、詳細に説明すると、板状本体21は、図4に示すように、シリンダCの外周に沿うように、図4中左右に彎曲されており、その図4中下端がシリンダCに溶接される。したがって、本実施の形態においても上記実施の形態と同様に、シリンダCに取付ける際には、この板状本体21とシリンダCとの間に不必要な隙間が生じないようになっている。
なお、本実施の形態においても、ブラケットの板状本体21をシリンダCへ溶接する際には、シリンダのピストンが摺動する部位にゆがみが生じないように、ブラケットは緩衝器のシリンダC下端に溶接される。
また、板状本体21の図4中左右端には二対の把持部22a,22b,27a,27bが一体的に延設されている。そして、上記第1および第2の実施の形態と同様、この把持部22aの先端から把持部22bの先端までの円周方向長さ、およびは、把持部27aの先端から把持部27bの先端までの円周方向長さは、ともに、シリンダCにおける円周長さの2分の1の長さより若干長く設定され、この対となる把持部2a,2bと対となる把持部7a,7bでシリンダCを把持できるようになっている。
このように、把持部22a,22b,27a,27bが二対設けられているので、板状本体21を図4中上下に長くする場合に、シリンダCにより強固に固定できることとなる。なお、板状本体21をさらに上下に長くする場合には、把持部は二対以上もうけてもよい。
さらに、この板状本体21の図4中上端には、板状の連繋部23が一体的に形成され、この連繋部23の先端には第1の実施の形態と同様の固定部4が設けられており、この固定部4は第1の実施の形態と同様の形状をしており、この固定部4に、図示はしないが、たとえばホースやセンサが当該固定部4に固定される。
そして、この連繋部23と板状本体21の図4中上方部分には、連繋部23から板状本体21にかけて軸方向に沿うようにリブ30が設けられている。
また、切欠孔25は、板状本体21上であって、板状本体21の把持部22a,22bが設けられた位置と把持部27a,27bが設けられた位置との間に設けられている。そして、切欠孔26は、板状本体21上であって、板状本体21の把持部27a,27bが設けられた位置より下方に設けられている。なお、この切欠孔25,26は、第2の実施の形態と同様の機能を果たしているが、特に設けずともブラケットの機能上問題はなく、また、把持部部22a,22b,27a,27bの強度が充分確保されるのであれば、上述のような位置に設けなくとも良い。
そして、このブラケットを緩衝器のシリンダCに取付けるには、先ず把持部22a,22bおよび把持部27a,27bのぞれぞれの先端の間隔をわずかに押し広げるように拡開してシリンダCに取付け、さらに、板状本体21をシリンダCの下端に溶接することによって、ブラケットをシリンダCに固定する。したがって、第2の実施の形態と同様に、ブラケットはシリンダCに溶接だけでなく当該把持部22a,22b,27a,27bによっても固定されていることとなる。
さて、このようにシリンダCに取付けられたブラケットにあっては、板状本体21の下端で溶接されるとともに、把持部22a,22bおよび把持部27a,27bでシリンダCを把持しているので、このブラケットにセンサを取付けたり、交換したりするメンテナンス作業中などに作業者が誤ってブラケットの固定部24を油圧緩衝器から離れる方向に引っ張ってしまう事態となると、固定部24に連結している連繋部23と板状本体21との境目Mを支点とするモーメントが連繋部23に作用することとなる。しかし、板状本体21と連繋部23との境目Mには、リブ30が設けられているので、十分な強度が確保されており、上記モーメントによる変形が抑制される。さらに、連繋部23自体にもリブ30が形成され、連繋部23の曲げ剛性が高められているので、連繋部23が途中で曲がる、いわゆる中折れすることも防止される。さらに、連繋部23が全体に渡り左右に彎曲しているので、曲げ剛性が高められ、この点でも変形が抑制されている。
この実施の形態にあっても、従来のブラケットの固定部を長くしたものに比較して、上記引っ張りに対する剛性が高められているので、変形が抑制され、これにより、ブラケットと車両の他部材との干渉が防止されることとなる。すると、他部材とブラケットとが干渉して損傷してしまうという不安が解消される。
したがって、第2の実施の形態と同様に、ブラケットの変形を抑制する事ができ、ブラケットを強固にシリンダCに固定でき、ビビリ振動の発生を抑制することも可能で、また、切欠孔25,26を設けているので、ブラケットを軽量化できるとともに異音発生をも防止することが可能となる。
さらに、図5に示した第4の実施の形態におけるブラケットについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略する。
本発明における第4の実施の形態は、図5に示すように、緩衝器のシリンダCに沿う略矩形で彎曲した板状本体31と、板状本体31の左右端から延設されるシリンダCを把持する一対の把持部32a,32bと、ホースやセンサを固定する固定部4と、当該固定部4と板状本体31の上端とを連結するシリンダCに沿う連繋部33とを有してなり、当該連繋部33の側部と連繋部33の側部に連なる板状本体31の図5中上方側部とをシリンダから遠ざかる方向に彎曲させて形成した彎曲部43とで構成されている。
以下、詳細に説明すると、板状本体31は、図5に示すように、シリンダCの外周に沿うように、図5中左右に彎曲されており、その図5中下端がシリンダCに溶接される。したがって、シリンダCに取付ける際には、この板状本体31とシリンダCとの間に不必要な隙間が生じないようになっている。
なお、ブラケットの板状本体31をシリンダCへ溶接する際には、シリンダのピストンが摺動する部位にゆがみが生じないように、ブラケットは緩衝器のシリンダC下端に溶接されるのは、第1の実施の形態と同様である。
また、板状本体31の図5中左右端には一対の把持部32a,32bが一体的に延設されている。そして、この把持部32aの先端から把持部32bの先端までの円周方向長さは、シリンダCにおける円周長さの2分の1の長さより若干長く設定され、この一対の把持部32a,32bでシリンダCを把持できるようになっている。したがって、把持部32a,33bは第1の実施の形態のように、複数対設けてもよいし一対設けるとしてもよいが、板状本体の上下長さが長くなる場合には、シリンダCにより強固に固定できるように、把持部を複数対設ける方が好ましい。
さらに、この板状本体31の図5中上端には、板状の連繋部33が一体的に形成され、この連繋部33の先端には固定部4が設けられており、固定部4は第1の実施の形態と同様の形状をしており、この固定部4に、図示はしないが、たとえばホースやセンサが当該固定部4に固定される。
また、連繋部33の図5中右側部とこの連繋部33の側部に連なる板状本体31の図5中上方右側部がシリンダCから遠ざかるように彎曲されて彎曲部43が形成されている。したがって、この彎曲部43により、連繋部33および板状本体31の図5中上方の曲げ剛性が高められている。なお、連繋部33は、シリンダCの外周に沿うように、図5中左右に彎曲され、シリンダCに取付ける際には、この連繋部33とシリンダCとの間に不必要な隙間が生じないようになっていることは第1の実施の形態と同様である。
そして、このブラケットを緩衝器のシリンダCに取付けるには、やはり、先ず把持部32a,32bにおけるそれぞれの先端の間隔をわずかに押し広げるように拡開してシリンダCに取付け、さらに、板状本体31をシリンダCの下端に溶接する。したがって、第1の実施の形態と同様に、上記把持部32a,32bが、シリンダCの外周を把持することとなるので、ブラケットはシリンダCに溶接だけでなく当該把持部32a,32bによっても固定され、その車両走行中の路面からの入力により緩衝器およびブラケットに振動が与えられても、ブラケットの板状本体31および連繋部33にビビリ振動が発生することが防止され、板状本体31および連繋部33もシリンダC外周に沿うように彎曲されているので、シリンダCとブラケットとの間に隙間が生じて、シリンダCとブラケットとが互いに干渉することが防止されるので、異音発生が防止されている。
そして、第4の実施の形態にあっても、連繋部33および板状本体31の図5中上方の曲げ剛性が高められており、連繋部33の側部全体に渡り彎曲部43が設けられているので、上述のモーメントが作用してもブラケットの変形が抑制され、さらに、連繋部33の途中でいわゆる中折れすることも防止されている。したがって、ブラケットと車両の他部材との干渉が防止されることとなるので、他部材とブラケットとが干渉して損傷してしまうという不安が解消される。
第1の実施の形態におけるブラケットの斜視図である。 第1の実施の形態におけるブラケットの側面図である。 第2の実施の形態におけるブラケットの斜視図である。 第3の実施の形態におけるブラケットの斜視図である。 第4の実施の形態におけるブラケットの斜視図である。 従来のブラケットの側面図である。
符号の説明
1,21,31 板状本体
2a,2b,12a,12b,13a,13b,22a,22b,27a,27b,32a,32b 把持部
3,23,33 連繋部
4 固定部
5 立上部
6 孔
27 シリンダ
30 リブ
43 彎曲部
C シリンダ

Claims (4)

  1. 単筒型油圧緩衝器のシリンダにセンサやホースを取付けるブラケットにおいて、下端がシリンダに溶接されシリンダに沿う略矩形で彎曲した板状本体と、板状本体の左右端から延設されるシリンダを把持する少なくとも一対の把持部と、ホースやセンサを固定する固定部と、当該固定部と板状本体の上端とを連結するシリンダに沿う連繋部とを有してなり、連繋部から板状本体の上方にかけてのシリンダから遠ざかる方向への曲げ剛性を高めたことを特徴とするブラケット。
  2. 連繋部を固定部側から板状本体に向けて徐々に拡幅する彎曲板形状としたを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
  3. 連繋部から板状本体にかけてリブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
  4. 連繋部の側部と連繋部の側部に連なる板状本体の上方側部とにシリンダから遠ざかる方向に彎曲する彎曲部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
JP2003394898A 2003-11-26 2003-11-26 ブラケット Expired - Fee Related JP4188215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003394898A JP4188215B2 (ja) 2003-11-26 2003-11-26 ブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003394898A JP4188215B2 (ja) 2003-11-26 2003-11-26 ブラケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005155773A JP2005155773A (ja) 2005-06-16
JP4188215B2 true JP4188215B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=34720794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003394898A Expired - Fee Related JP4188215B2 (ja) 2003-11-26 2003-11-26 ブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4188215B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5626638B2 (ja) * 2010-09-29 2014-11-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 緩衝器
JP5452683B1 (ja) * 2012-09-18 2014-03-26 カヤバ工業株式会社 スタビライザブラケット
JP2016183698A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社ショーワ ブラケット、サスペンション装置
JP6407778B2 (ja) * 2015-03-26 2018-10-17 株式会社神戸製鋼所 バンパーリインフォースとフックブラケットの取付部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005155773A (ja) 2005-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100941255B1 (ko) 소형 프레임 차량의 트레일링 암 마운팅 장치
US8434770B2 (en) Transverse link on a motor vehicle
JP4188215B2 (ja) ブラケット
EP2679416B1 (en) Torsion beam type suspension
JP4925809B2 (ja) ブッシュ
EP1502780A1 (en) Stabilizer for vehicle and method for mounting the same
JP5959918B2 (ja) ブラケット及び防振連結ロッド
JP4283853B2 (ja) リンク装置
JP3342089B2 (ja) 自転車用懸架装置のクロスメンバ取付構造
GB2528735A (en) A control arm of a suspension
JP4180725B2 (ja) ブラケット取付構造
JP4229370B2 (ja) ブラケット
JP4801034B2 (ja) 防振連結ロッド
JP7425712B2 (ja) ケーブルクランプ
JPH10252795A (ja) 防振装置
JP2007112318A (ja) スタビライザブッシュ
KR100880167B1 (ko) 너클 브라켓
JP3598931B2 (ja) 衝撃吸収連結構造
US11873901B2 (en) Integrated sealing device for motorcycle suspensions
KR102490935B1 (ko) 차량용 로어암
JP4386005B2 (ja) アブソーバブラケット
JP2013177924A (ja) ブラケット及び防振連結ロッド
JP6615665B2 (ja) ナックルブラケット及び懸架装置
JP6061993B1 (ja) フロントサブフレームのステイ締結構造およびフロントサブフレームの車体組付け方法
JP2000225963A (ja) クロスメンバの構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4188215

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees