JP4188100B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、緩衝器に関し、特にピストン速度に応じて減衰力を変化させるバルブ構造を有する緩衝器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種緩衝器は一方体と他方体との間に介装され、一方体と他方体の相対運動を抑制するために使用され、特に車体と車軸との間に介装され、車体と車軸との間に生じる振動を減衰する場合には、車両の乗り心地を向上するために、ピストン速度に応じて減衰力を変化させるようにしている。
【0003】
そして、この減衰力を変化させる構成としては、たとえば、シリンダ内を第1室と第2室とに隔成するピストンに設けた連通路と、当該連通路に設けた弁座に着座するリーフバルブと、弁座に設けられリーフバルブが着座した状態においてオリフィスを形成する凹部とで構成され、この構成により、ピストンがシリンダ内を摺動する際に、流体が連通路を通過し、比較的ピストン速度が低い場合にはリーフバルブが弁座から離座せずに流体が上記オリフィスを通過することにより減衰力を発生し、他方比較的ピストン速度が高い場合にはリーフバルブが弁座から離座して、弁座とリーフバルブとの間に生じる隙間を流体が通過して減衰力を発生するものである。また、上記構成では、ピストン速度に応じて、オリフィスの開口面積を変化させ、特に、緩衝器の伸び行程時にオリフィス開口面積が小さくなるようになっている。
【0004】
したがって、上記した緩衝器の構成では、ピストン速度が比較的低い場合に、流体がオリフィスのみを通過することから、その減衰特性は二乗特性を示しそのピストン速度の増加にしたがって急激に減衰力が増加する特性を呈し、他方ピストン速度が比較的高い場合には、流体が上記隙間を通過することから、その減衰特性はピストン速度の増加にしたがって比較的緩やかに減衰力が増加する特性を呈する。このような緩衝器にあっては、車両の挙動変化に応じた適切な減衰力を発生することができ、これにより車両の乗り心地を向上することが可能である(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−135712号公報(段落番号0016から段落番号0028まで、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来緩衝器にあっては、以下の不具合を生じる恐れがある。
【0007】
すなわち、従来の緩衝器では、ピストン速度が微低速の場合には、第1室と第2室とがオリフィスを介して連通しているので、僅かな減衰力しか発生することができず、ピストン速度が微低速時から車両の挙動にあった適切な減衰力を発生することができない。
【0008】
また、従来の緩衝器では、第1室と第2室とがオリフィスを介して連通しているので、ピストンがシリンダに対して上下のどちらに移動しようとも、流体はオリフィスを通過し、ピストン速度が比較的低い場合、この緩衝器が減衰力発生する際には必ずこのオリフィスが作用することとなり、ピストンが移動する方向により減衰特性を調整したい場合には、常に作用するオリフィスの減衰特性を踏まえて調整することが必要となって、その調整も煩雑となる。
【0009】
そこで、本発明は上記の不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、微低速時から所定の減衰力を発生でき、ピストンが移動する方向に対する減衰特性の調整を容易ならしめる緩衝器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明の手段は、シリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入したピストンロッドと、シリンダ内にピストンにより隔成した第1室と第2室と、ピストンに形成されて第1室と第2室とを連通する伸側ポート及び圧側ポートと、伸側ポートと圧側ポートの各出口端にそれぞれ開閉自在に設けた伸側減衰バルブ及び圧側減衰バルブとを備えた緩衝器において、上記伸側減衰バルブは上記伸側ポートの出口端を開閉自在に閉塞する伸側メインリーフバルブと、この伸側メインリーフバルブより小径であって当該伸側メインリーフバルブに積層した複数のリーフバルブ列と、このリーフバルブ列のうちの一枚のリーフバルブに内周が支持されながら上記伸側メインリーフバルブに積層したリングと、リングを伸側メインリーフバルブに向けて附勢する附勢バネとで構成し、同じく上記圧側減衰バルブは上記圧側ポートの出口端を開閉自在に閉塞する圧側メインリーフバルブと、この圧側メインリーフバルブより小径であって当該圧側メインリーフバルブに積層した複数のリーフバルブ列と、このリーフバルブ列のうちの一枚のリーフバルブに内周が支持されながら上記圧側メインリーフバルブに積層したリングと、リングを圧側メインリーフバルブに向けて附勢する附勢バネとで構成し、更に上記伸側メインリーフバルブと圧側メインリーフバルブは上記伸側ポートと圧側ポートにそれぞれ連通するオリフィスを備え、上記リングで上記オリフィスを開閉自在に閉塞させていることを特徴とする。
この場合、伸側ポートの出口端に当該伸側ポートに連通する長孔を備えた板バルブを開閉自在に配置し、この板バルブに伸側メインリーフバルブを積層させ且つ上記長孔にオリフィスをそれぞれ連通させ、同じく圧側ポートの出口端に当該圧側ポートに連通する長孔を備えた板バルブを開閉自在に配置し、この板バルブに圧側メインリーフバルブを積層させ且つ上記長孔にオリフィスを連通させても良い。
同じく、伸側減衰バルブに対向してバルブストッパを設け、このバルブストッパとリングとの間に附勢バネを介装してリングを伸側メインリーフバルブに向けて附勢し、圧側減衰バルブに対向してバルブストッパを設け、このバルブストッパとリングとの間に附勢バネを介装してリングを圧側メインリーフバルブに向けて附勢しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
本発明に係わる緩衝器の基本構成は、図1に示すように、シリンダ1内にピストン3を介して移動自在に挿入したピストンロッド2と、シリンダ1内にピストン3により隔成した第1室R1)と第2室R2と、ピストン3に形成されて第1室R1)と第2室R2とを連通する伸側ポート4及び圧側ポート5と、伸側ポート4と圧側ポート5の各出口端にそれぞれ開閉自在に設けた伸側減衰バルブ及び圧側減衰バルブとを備えたものである。
そして、本発明では、上記伸側減衰バルブは上記伸側ポートの出口端を開閉自在に閉塞する伸側メインリーフバルブと、この伸側メインリーフバルブより小径であって当該伸側メインリーフバルブに積層した複数のリーフバルブ列と、このリーフバルブ列Bのうちの一枚のリーフバルブに内周が支持されながら上記伸側メインリーフバルブ10(以下単にリーフバルブ10という)に積層したリング31と、リング31をリーフバルブ10に向けて附勢する附勢バネとで構成し、同じく上記圧側減衰バルブは上記圧側ポート5の出口端を開閉自在に閉塞する圧側メインリーフバルブ17(以下単にリーフバルブ17という)と、このリーフバルブ17より小径であって当該リーフバルブ17に積層した複数のリーフバルブ列Bと、このリーフバルブ列Bのうちの一枚のリーフバルブに内周が支持されながら上記リーフバルブ17に積層したリング51と、リング51をリーフバルブ17に向けて附勢する附勢バネとで構成し、更に上記リーフバルブ10とリーフバルブ17は上記伸側ポート4と圧側ポート5にそれぞれ連通するオリフィス10a、17aを備え、上記リング31、51で上記オリフィス10a、17aを開閉自在に閉塞させている。
この場合、図2乃至図5に示すように、伸側ポート4の出口端に当該伸側ポート4に連通する長孔12aを備えた板バルブ12を開閉自在に配置し、この板バルブ12にリーフバルブ10を積層させ且つ上記長孔12aにオリフィス10aをそれぞれ連通させ、同じく圧側ポート5の出口端に当該圧側ポート5に連通する長孔16aを備えた板バルブ16を開閉自在に配置し、この板バルブ16にリーフバルブ17を積層させ且つ上記長孔16aにオリフィス17aを連通させても良い。
同じく、図2、図4、図5に示すように、伸側減衰バルブに対向してバルブストッパ13を設け、このバルブストッパ13とリング13との間に附勢バネを介装してリング31をリーフバルブ10に向けて附勢し、圧側減衰バルブに対向してバルブストッパ52を設け、このバルブストッパ52とリング51との間に附勢バネを介装してリング51をリーフバルブ17に向けて附勢しても良い。
【0017】
以下、詳細に説明すると、シリンダ1の上端内周には、ピストンロッド2を摺動自在に支持するロッドガイド6が配設されるとともに、ロッドガイド6の図1中上方にはシールリング7がシリンダ1の管端をかしめることによって固定されている。さらに、ピストンロッド2の先端にはピストン3が設けられ、このピストン3により、シリンダ1内は上述のように第1室R1と第2室R2とに区画されている。また、第2室R2の図1中下方にはシリンダ1内にガス室Gを隔成するフリーピストンFが設けられ、第1室R1および第2室R2内には作動油等の流体が充填され、ガス室Gには適宜のガス圧でガスが封入され、上記シールリング6によりシリンダ1内は液密状態とされる。
【0018】
ピストン3には、ポート4,5が設けられ、ポート5は、通路5aと、通路5aの図1中上方に接続する窓5cと、通路5aの図1中下方に接続する開口部5bとで構成されるとともに、他方、ポート4は、ポート5と同様の構成であって、各構成がその天地逆にした配置となっており、通路4aと、通路4aの図1中上方に接続する開口部4bと、通路4aの図1中下方に接続する窓4cとで構成されている。また、ピストン3の図2中上端部外周側には、窓5aに連なる弁座3aが設けられており、図示はしないが、同様に窓4cに連なる弁座(図示せず)がピストン3の下端部外周側に設けられている。なお、ポート4は同一円上に等間隔をもって4箇所に設けられ、ポート5はポート4が設けられる同一円上であって、ポート4とポート4との間に等間隔をもって設けられている。また、本実施の形態においては、上記の通りポート4およびポート5はそれぞれ4つずつ設けられているが、少なくともそれぞれ1つ以上設ければよい。
【0019】
また、ピストン3の外周にはピストンリング20を嵌着しており、このピストンリング20はシリンダ1の内周面に摺接している。
【0020】
そして、このピストン3の図2中上端面と弁座3aに当接させた板バルブ12と、この板バルブ12に順に板バルブ12、リーフバルブ10、図2中上方に積層するに従い外径が小となる複数のリーフバルブ列Bをピストン3上方に積層し、リング31を、リング31の内周をリーフバルブ列Bの下端側のリーフバルブの外周に当接させるとともに、リーフバルブ10に当接させている。さらに、リーフバルブ列Bの図2中上方には間座14およびバルブストッパ13がさらに積層され、上記バルブストッパ13と上記リング31の間には、附勢バネ30が介装され、この附勢バネ30のバネ力によりリング31はリーフバルブ10側に常時附勢されている。なお、バルブストッパ13には附勢バネ31を位置決めする係止部たる突起部13aが設けられており、附勢バネ30がこの突起部13aに位置決めされるとともに、バルブストッパ13から脱落してしまうことが防止されている。他方、ピストン3の図2中下端面と窓4cに連なる弁座(図示せず)に当接させた板バルブ16と、この板バルブ16に順に板バルブ16、リーフバルブ17、図2中下方に積層するに従い外径が小となる複数のリーフバルブ列Bをピストン3下方に積層し、リング51を、リング51の内周をリーフバルブ列Bの下端側のリーフバルブの外周に当接させるとともに、リーフバルブ17に当接させている。さらに、リーフバルブ列Bの図2中下方には間座14およびバルブストッパ52がさらに積層されて、やはり、バルブストッパ52とリング51との間にはバルブストッパ52の係止部たる突起部52aに位置決めされた附勢バネ50が介装され、この附勢バネ50によりリング51はリーフバルブ17側に常時附勢され、これら部材でピストン部が構成されている。なお、本実施の形態では、バルブストッパ13(52)に突起部13a(52a)を設けて、附勢バネ30(50)の抜け止めおよび位置決めをしており、この突起部13a(52a)が係止部とされているが、附勢バネの脱落防止および位置決めする係止部には、他の慣用手段を用いてもよい。なお、この係止部たる突起部により、附勢バネが位置決めおよび脱落防止が図られているので、安定した減衰力を発生することが可能となる。
【0021】
そして、このように構成されたピストン部は、ピストンロッド2のピストン挿入部2aに挿入されるとともに、ピストンナットNでピストンロッド2の先端に固定される。
【0022】
さらに、詳細に説明すると、図3(A)に示すように、板バルブ12(16)は、円盤状の板バルブ本体12b(16b)と、その中央にピストンロッド2を挿入する孔12c(16c)と、同一円上に4箇所設けられ上記窓4b(5b)と連通する長孔12a(16a)とで構成されており、リーフバルブ10(17)は、図3(B)に示すように、円盤状の本体10b(17b)と、その中央にピストンロッド2を挿入する孔10c(17c)と、同一円上に4箇所設けられ上記長孔12a(16a)と連通するオリフィス10a(17a)とで構成され、また、リング31(51)は、図3(C)に示すように、その外径を上記板バルブ12(16)およびリーフバルブ10(17)の外径と同径とした円盤状の本体31b(51b)と、その中央に上記リーフバルブ列Bのリーフバルブ10(17)に当接する端部側のリーフバルブが挿入できる孔31a(51a)とで構成されている。なお、リング31(51)は、必ずしもその外径を上記リーフバルブ10(17)、板バルブ12(16)と同径とする必要はなく、少なくともリーフバルブ10(17)のオリフィス10a(17a)を閉塞することができるような径とすればよい。ここで、リング31(51)の内周は、リーフバルブ列Bの端部に位置するリーフバルブの外周と当接させることによりリング31(51)が位置決めされるとともに、流体圧が負荷される事により附勢バネ30(50)のバネ力に抗してリング31(51)がリーフバルブ10(17)から離れた場合にあっても、リング31(51)が元の位置に戻ることができるようになっている。すなわち、リーフバルブ列Bの端部に位置するリーフバルブの外周はリング31(51)のガイドとしての役割を果たしている。また、各附勢バネ30,50は、各オリフィス10a,17aに対応する位置にそれぞれ設けられ、本実施の形態においては、各附勢バネ30,50は4つずつ設けられている。したがって、本実施の形態では、附勢バネ30,50は、オリフィスの数だけ設けられていることとなるが、適宜の数の附勢バネを所望される減衰力発生できるように設ければよい。
【0023】
また、本実施の形態では、板バルブを用いて、図2中第1室R1側から流体圧が負荷されたときに、リーフバルブ10(17)がポート5(4)の窓5b(4b)に押し付けられ撓んで、リーフバルブ10(17)が変形、破損しないように強度補償しているが、リーフバルブ10(17)を充分肉厚にしてもうよい場合には、この板バルブを設けなくともよい。
【0024】
また、リーフバルブ列Bは、複数の外径の異なる中央にピストンロッド挿入用の孔を有する円盤状のリーフバルブを積層するに従いその外径が小さくなる順番に重ね合わせたものであって、その最大径は、上述した理由により、リング31(51)の内径と略一致させてある。なお、このリーフバルブ列Bは、ピストン速度が比較的速く、板バルブ12(16)が弁座3a(図示しないポート4側の弁座)から離座して、ポート5(4)を連通する場合に、緩衝器Kが発生する減衰力を補償するために設けているが、その必要がない場合には、リーフバルブ列Bを設けなくともよいが、その場合には、リーフバルブ10(17)にリング31(51)を位置決めおよびガイドするガイド部、たとえば、リング31(51)の内周もしくは外周に摺接するような突起や段部等を設けるほうが好ましい。
【0025】
すなわち、この積層された板バルブ12,12、リーフバルブ10,リング31を上方から見ると、リング31がその下方にあるリーフバルブ10のオリフィス10aを開閉可能に閉塞し、さらに、オリフィス10aは、さらに下方にある板バルブ12の長孔12aに連通していることとなる。
【0026】
そして、この板バルブ12の長孔12aは、ピストン3に設けられた窓5cに連通するように配置され、板バルブ12の外縁近傍が弁座3aに着座させてある。
【0027】
他方、ピストン3の図2中下方に積層される板バルブ16,16および各リーフバルブ17,18,Bも上記と同様の構成となっており、ちょうど上記したものの天地を逆にした構成となっている。
【0028】
なお、本実施の形態にあっては、ピストン3を中心として図2中上下対称に各板バルブ、各リーフバルブを設けているが、たとえば、緩衝器が伸び行程時のみの減衰特性にオリフィス特性が必要とされる場合には、ピストン3の図2中下方に設けられるリーフバルブ17にオリフィスを設けなくともよく、また、他の慣用されている減衰力発生要素を適用してもよい。
【0029】
戻って、各ポート4,5の各開口部4b,5bは、ピストン3に積層される板バルブ12,12で塞がれないようにピストン3の径方向外周に向って第1室R1あるいは第2室R2へと常に連通するようになっている。
【0030】
すなわち、ポート4の通路4aおよび窓4cは、常に開口部4bを介して第1室R1と連通している一方、第2室R2へは、板バルブ16,16がピストン3の弁座(図示せず)に着座すると同時に、各長孔16a,16a、リーフバルブ17のオリフィス17aはリング51により閉塞されていることとなり、逆に、ポート5の通路5aおよび窓5cは、常に開口部5bを介して第2室R2と連通している一方、第1室R1へは、板バルブ12,12がピストン3の弁座3aに着座すると同時に、各長孔12a,12a、リーフバルブ10のオリフィス10aはリング31により閉塞されていることとなる。
【0031】
つづいて、この緩衝器Kが動作した場合について図1、図2に基づいて説明する。まず、この緩衝器Kのピストン3がシリンダ1に対して図1中下方に移動した場合、すなわち、緩衝器Kがいわゆる圧行程にある場合であって、ピストン速度が微低速の場合には、第2室R2内の圧力が上昇し、第2室R2内の流体が第1室R1へ移動しようとするが、このとき、ポート4は、リング51および板バルブ16には第2室R2側から流体圧が負荷され、それぞれリング51はオリフィス17aを閉じたままとなり、板バルブ16は弁座(図示せず)に着座したままとなるので、閉塞された状態となり、流体はポート4を通過できない。他方、流体は、ポート5の開口部5b、通路5aを通過し、窓5cへ移動し、舌11aを図2中上方に押して、リーフバルブ10のオリフィス10aを通過して第1室R1内へ移動しようとするが、このとき、ピストン速度が極めて低いため、第2室R2内の圧力と第1室R1内の圧力の差圧がクラッキング圧に達するまでは、附勢バネ30のバネ力でリング31はオリフィス10aを閉塞したままとなり、いわゆる微低速域でも減衰力を発生することができる。
【0032】
そして、ピストン速度が上昇して、上記クラッキング圧をこえる差圧が生じるような速度となると、こんどは、流体はリング31を図2中上方に押して、リーフバルブ10のオリフィス10aを通過して第1室R1内へ移動し、このとき、流体が、オリフィス10aを通過するときの圧力損失により減衰力を発生する。すなわち、このときの減衰特性はオリフィス特性を呈することとなる。さらに、ピストン速度が上昇して、比較的高い速度となると、やがて、板バルブ12,12およびリーフバルブ10を図2中上方に押し上げ、板バルブ12が弁座3bから離座し、このとき生じる板バルブ12と弁座3bとの隙間を流体が通過し、第2室R2から第1室R1へ移動し、上記の隙間での圧力損失に依存した減衰力を発生する。すなわち、このときの減衰特性はバルブ特性となる。
【0033】
なお、上記した圧行程にあっては、シリンダ1内へピストンロッド2が侵入するので、ピストンロッド2がシリンダ1内に侵入する体積分の流体が余剰し、余剰となる流体は、フリーピストンFがシリンダ1に対し下降し、ガス室が収縮することにより補償される。
【0034】
反対に、この緩衝器Kのピストン3がシリンダ1に対して図2中上方に移動した場合、すなわち、緩衝器Kがいわゆる伸び行程にある場合であって、ピストン速度が微低速の場合には、第1室R1内の圧力が上昇し、第1室R1内の流体が第2室R2へ移動しようとするが、このとき、ポート5は、リング31および板バルブ12には第1室R1側から流体圧が負荷され、それぞれリング31はオリフィス10aを閉じたままとなり、板バルブ12は弁座3aに着座したままとなるので、閉塞された状態となり、流体はポート5を通過できない。他方、流体は、ポート4の開口部4b、通路4aを通過し、窓4cへ移動し、リング51を下方に押して、リーフバルブ17のオリフィス17aを通過して第2室R2内へ移動しようとするが、このとき、ピストン速度が極めて低いため、第1室R1内の圧力と第2室R2内の圧力の差圧がクラッキング圧に達するまでは、附勢バネ50のバネ力でリング51はオリフィス17aを閉塞したままとなり、いわゆる微低速域でも減衰力を発生することができる。
【0035】
そして、ピストン速度が上昇して、上記クラッキング圧をこえる差圧が生じるような速度となると、こんどは、流体は附勢バネ50のバネ力に抗してリング51を下方に押して、リーフバルブ17のオリフィス17aを通過して第2室R2内へ移動し、このとき、流体が、オリフィス17aを通過するときの圧力損失により減衰力を発生する。すなわち、このときの減衰特性はオリフィス特性を呈することとなる。さらに、ピストン速度が上昇して、比較的高い速度となると、やがて、板バルブ16,16およびリーフバルブ17を図2中下方に押し下げ、板バルブ16が弁座(図示せず)から離座し、このとき生じる板バルブ16と弁座3aとの隙間を流体が通過し、第1室R1から第2室R2へ移動し、上記の隙間での圧力損失に依存した減衰力を発生する。すなわち、このときの減衰特性はバルブ特性となる。
【0036】
また、上記した伸び行程にあっては、シリンダ1内からピストンロッド2が退出するので、このピストンロッド2のシリンダ1内から退出する体積分の流体が不足し、不足する流体は、フリーピストンFがシリンダ1に対し上昇し、ガス室が膨張することにより補償される。
【0037】
したがって、この緩衝器Kでは、流体が緩衝器Kの圧行程時ではポート5を通過し、この際に作用するのはオリフィス10aとなり、伸び行程時ではポート4と通過し、この際に作用するのはオリフィス17aとなる。すなわち、上記各オリフィス10a,17aは、ピストン3がシリンダ1に対して、図2中上下のいずれか一方に移動したときのみしか作用しない。
【0038】
したがって、圧行程時、伸び行程時問わず常に作用するオリフィスの特性を考慮しなくてすみ、オリフィス10a,17aの開口面積を、この緩衝器Kが使用される環境に応じて変えてやるだけで、緩衝器Kの伸び行程と圧行程で必要となる減衰特性を調節することが可能となり、さらに、附勢バネ30(50)のバネ定数を変更することによりクラッキング圧を調節できるから、ピストン速度が微低速時の減衰力調整も簡易となる。
【0039】
さらに、リーフバルブ10(17)のオリフィス10a(17a)をリング31(51)で閉塞したので、ピストン速度が微低速の場合にあっても、減衰力を発生することができ、特にこの緩衝器Kが車両に適用される場合には、車両の挙動にあった適切な減衰力を発生可能であり、車両の乗り心地を向上することができる。
【0040】
加えて、ピストンの形状はそのままに、オリフィスを設けたリーフバルブと当該オリフィスを閉塞するリングをピストンに設けるだけで、減衰特性の調節を簡易にでき、ピストン速度が微低速時から減衰力を発生させることができるので、互換性の面で優れている。すなわち、既存の緩衝器のピストンにオリフィスを設けたリーフバルブと当該オリフィスを閉塞するリングをピストンに設けるだけで、本発明の効果を奏することができることとなる。
【0041】
すると、従来の緩衝器のように、ピストンに特別な加工が必要とならず、安価に最適な減衰特性を得られる緩衝器を製造することが可能となるのである。
【0042】
なお、上述したところでは、本発明がいわゆる単筒型の緩衝器に具現化された場合について説明したが、シリンダの外方に外筒を設けて外筒とシリンダとの間をリザーバとしたいわゆる複筒型の緩衝器やリザーバとシリンダ外に有する緩衝器やいわゆる両ロッド型緩衝器に本発明のバルブ構成を具現化させることもできる。
その場合にも本発明の作用効果を奏することは勿論である。また、ピストンに各ポート、各リーフバルブを設けた場合について説明したが、単筒型緩衝器にあっては、フリーピストンとピストンとの間に区画部材を設けて、この区画部材によりシリンダ内にリザーバを隔成して、さらに、この区画部材に、各ポート、各リーフバルブを設けることとしてもよいし、複筒型緩衝器にあっては、たとえば、シリンダ端部に区画部材を設けて、この区画部材により、外筒とシリンダとの間の隙間に作られるリザーバとシリンダ内とを区画し、さらに、この区画部材に各ポート、各リーフバルブを設けてもよい。
【0043】
つぎに、上記した実施の形態の変形例について、図4に基づいて説明する。上記実施の形態と同様の部材については説明が重複するので省略するが、図4に示した変形例では、上記した実施の形態の附勢バネ30(50)に換えて大径の附勢バネ60,61を適用したものである。このように、大径の附勢バネ60,61を設けるようにしても、上記の実施の形態と同様の作用効果が得られるとともに、上記実施の形態では附勢バネをオリフィスに対応する数使用するのに対し、ピストンの片側につき1つ設ければよいので、部品点数を少なくでき、安価に製造が可能となる。
【0044】
さらに、図5に示した実施の形態の他の変形例にあっては、上記した実施の形態の附勢バネ30(50)に換えてコニカルスプリング70,71を適用したものである。このように、コニカルスプリング70,71を設けるようにしても、上記の実施の形態と同様の作用効果が得られるとともに、上記変形例と同様に、ピストンの片側につき1つ設ければよいので、部品点数を少なくでき、安価に製造が可能となる。
【0045】
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
各請求項の発明によれば、伸側減衰バルブと圧側減衰バルブにおける各リーフバルブにそれぞれオリフィスを設けているので、緩衝器のピストンがシリンダに対し一方に移動する場合には一方のリーフバルブのオリフィスを作用させ、ピストンがシリンダに対し他方に移動する場合には他方のリーフバルブのオリフィスを作用させることができる。したがって、緩衝器の伸縮作動時に常に同じオリフィスが作用することはなく、ピストンがシリンダに対し一方に移動するときのみ一方のオリフィスを作用させることが可能となるから、従来の緩衝器のように常に作用するオリフィスの特性を考慮の必要はなく、ピストンのシリンダに対する移動方向応じて減衰特性を調整することが容易となり、さらに、リングを附勢する付勢力を変更することによりクラッキング圧を調節できるから、ピストン速度が微低速時の減衰力調整も簡易となる。
【0047】
また、リーフバルブのオリフィスをリングで閉塞したので、ピストン速度が微低速の場合にあっても、減衰力を発生することができ、特にこの緩衝器が車両に適用される場合には、車両の挙動にあった適切な減衰力を発生可能であり、車両の乗り心地を向上することができる。
【0051】
また、各請求項の発明によれば、ピストンの形状はそのままに、リーフバルブのオリフィスを附勢されたリングで閉塞するだけで、減衰特性の調節を簡易にでき、ピストン速度が微低速時から減衰力を発生させることができるので、互換性の面で優れている。すなわち、既存の緩衝器のピストンにリーフバルブのオリフィスを附勢されたリングで閉塞するだけで、減衰特性の調節を簡易にでき、ピストン速度が微低速時から減衰力を発生させることができることなる。
【0052】
したがって、従来の緩衝器のように、ピストンに特別な加工が必要とならず、安価に最適な減衰特性を得られる緩衝器を製造することが可能となるのである。
【0053】
さらに、請求項3の発明によれば、附勢バネを介装してリングを附勢しているので、附勢バネのバネ定数を変更することによりクラッキング圧を調節できるから、ピストン速度が微低速時の減衰力調整も簡易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における緩衝器の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態における緩衝器のピストン部の拡大縦断面図である。
【図3】(A)本発明の一実施の形態における板バルブの平面図である。
(B)本発明の一実施の形態におけるオリフィスを有するリーフバルブの平面図である。
(C)本発明の一実施の形態における花弁型のリーフバルブの平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態の変形例における緩衝器のピストン部の拡大縦断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態の他の変形例における緩衝器のピストン部の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ピストンロッド
3 ピストン
4,5 ポート
10,17 リーフバルブ
10a,17a オリフィス
11a,18a 舌
11b,18b 本体
13,52 バルブストッパ
13a,52a 係止部たる突起部
30,50,60,61,70,71 附勢バネ
31,51 リング
R1 第1室
R2 第2室

Claims (3)

  1. シリンダ(1)内にピストン(3)を介して移動自在に挿入したピストンロッド(2)と、シリンダ(1)内にピストン(3)により隔成した第1室(R1)と第2室(R2)と、ピストン(3)に形成されて第1室(R1)と第2室(R2)とを連通する伸側ポート(4)及び圧側ポート(5)と、伸側ポート(4)と圧側ポート(5)の各出口端にそれぞれ開閉自在に設けた伸側減衰バルブ及び圧側減衰バルブとを備えた緩衝器において、上記伸側減衰バルブは上記伸側ポート(4)の出口端を開閉自在に閉塞する伸側メインリーフバルブ(10)と、この伸側メインリーフバルブ(10)より小径であって当該伸側メインリーフバルブ(10)に積層した複数のリーフバルブ列(B)と、このリーフバルブ列(B)のうちの一枚のリーフバルブに内周が支持されながら上記伸側メインリーフバルブ(10)に積層したリング(31)と、リング(31)を伸側メインリーフバルブ(10)に向けて附勢する附勢バネとで構成し、同じく上記圧側減衰バルブは上記圧側ポート(5)の出口端を開閉自在に閉塞する圧側メインリーフバルブ(17)と、この圧側メインリーフバルブ(17)より小径であって当該圧側メインリーフバルブ(17)に積層した複数のリーフバルブ列(B)と、このリーフバルブ列(B)のうちの一枚のリーフバルブに内周が支持されながら上記圧側メインリーフバルブ(17)に積層したリング(51)と、リング(51)を圧側メインリーフバルブ(17)に向けて附勢する附勢バネとで構成し、更に上記伸側メインリーフバルブ(10)と圧側メインリーフバルブ(17)は上記伸側ポート(4)と圧側ポート(5)にそれぞれ連通するオリフィス(10a)、(17a)を備え、上記リング(31)、(51)で上記オリフィス(10a)、(17a)を開閉自在に閉塞させていることを特徴とする緩衝器。
  2. 伸側ポート(4)の出口端に当該伸側ポート(4)に連通する長孔(12a)を備えた板バルブ(12)を開閉自在に配置し、この板バルブ(12)に伸側メインリーフバルブ(10)を積層させ且つ上記長孔(12a)にオリフィス(10a)をそれぞれ連通させ、同じく圧側ポート(5)の出口端に当該圧側ポート(5)に連通する長孔(16a)を備えた板バルブ(16)を開閉自在に配置し、この板バルブ(16)に圧側メインリーフバルブ(17)を積層させ且つ上記長孔(16a)にオリフィス(17a)を連通させている請求項1の緩衝器。
  3. 伸側減衰バルブに対向してバルブストッパ(13)を設け、このバルブストッパ(13)とリング(31)との間に附勢バネを介装してリング(31)を伸側メインリーフバルブ(10)に向けて附勢し、圧側減衰バルブに対向してバルブストッパ(52)を設け、このバルブストッパ(52)とリング(51)との間に附勢バネを介装してリング(51)を圧側メインリーフバルブ(17)に向けて附勢したことを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器。
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