JP4186256B2 - 電磁弁一体型電磁ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧を発生させる電磁ポンプに関するものであり、流体圧により駆動されるアクチュエータに適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平9−126122号公報に記載のごとく、プランジャを往復させることにより流体を吸入吐出するプランジャ型のポンプ機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、流体圧により駆動されるアクチュエータを制御するには、流体圧を発生させる電磁ポンプに加えて、流体流れを制御する電磁弁も必要とするため、アクチュエータを含む装置全体が大型化してしまい、装置の製造原価が上昇してしまうという問題がある。
【0004】
本発明は、上記点に鑑み、アクチュエータ等の流体圧により稼動する機器を含む装置全体の小型化及び製造原価低減を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜4に記載の発明では、ソレノイドコイル(101)と、
ソレノイドコイル(101)が発生する電磁力により変位する1個のプランジャ(103)と、
プランジャ(103)の往復運動により流体を吸入吐出するプランジャ型のポンプ機構(110)と、
プランジャ(103)の往復運動により駆動される弁体(131、132)を有し、流体通路を開閉する弁機構(120)と、
ソレノイドコイル(101)、ポンプ機構(110)及び弁機構(120)を収納するハウジング(104)とを備え、
ポンプ機構(110)には、プランジャ(103)と一体的に往復運動するピストン部(113)が設けられ、
ピストン部(113)の外周には、ピストン部(113)の径外方側に向けて突出するとともに、弁体(131、132)を開閉作動させるカム部(130)が形成されていることを特徴とする。
【0006】
これにより、ポンプ機構(110)と弁機構(120)とが一体化されているので、流体圧により稼動する機器を含む装置全体の小型化(軽量化)及び製造原価低減を図ることができる。
特に、請求項1に記載の発明では、ポンプ機構(110)のピストン部(113)の外周に形成したカム部(130)にて弁体(131、132)を開閉作動させる構成であるから、弁機構(120)をポンプ機構(110)側に構成して、上記両機構(110、120)を一体化できる。これにより、装置全体の小型化(軽量化)をより一層有効に実現できる。
なお、請求項5に記載の発明のごとく、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電磁弁一体型電磁ポンプ(100)にて、ビスカスヒータ装置のアクチュエータ(250)に流体圧を供給してもよい。
【0008】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る電磁弁一体型電磁ポンプ(以下、ポンプと略す。)100を車両用ビスカスヒータ装置に適用したものであり、図1はビスカスヒータ装置の模式図である。図1中、200は粘性流体(本実施形態ではシリコーンオイル)内で円板状のロータ210を回転させることにより熱を発生させるビスカスヒータであり、220はロータ210を回転駆動するシャフトである。なお、本実施形態では、シャフト220は、プーリ230及びVベルト(図示せず)を介して車両用走行エンジン(図示せず)から駆動力を得て回転する。
【0010】
そして、ビスカスヒータ200で発生した熱は、ビスカスヒータ200内に形成された冷却水通路240を流通するエンジン冷却水を介して車室内に配設されたヒータコア(図示せず)より車室内に放出される。
また、250は、粘性流体が封入された発熱室260の体積を変化させることにより、ビスカスヒータ200の発熱量を調節するピストン(アクチュエータ)であり、このピストン250は、ポンプ100から供給される油圧(流体圧)により駆動される。
【0011】
なお、ピストン250を挟んで発熱室260と反対側に形成された背室251は、後述するポンプ100の弁機構120を経由して低圧側(作動油のタンク部300)に連通している。
次に、図2を用いてポンプ100について述べる。
101は電磁力(磁界)を発生させるソレノイドコイル(磁界発生手段)であり、102は樹脂等の非磁性材料からなるソレノイドコイル101の巻枠(ボビン)である。そして、ソレノイドコイル(以下、コイルと略す。)101内には、その長手方向に往復運動可能にプランジャ103が配設されており、このプランジャ103は鉄等の磁性材料製である。
【0012】
104aはコイル101及びプランジャ103を収納するととともに、コイル101により誘起された磁束の磁路を構成するミドルハウジング(ヨークハウジング)であり、このミドルハウジング104a、並びにフロントハウジング104b及び後述するリアハウジング104cを総称してハウジング104と呼ぶ。なお、ミドルハウジング104aは、鉄等の磁性材料製である。
【0013】
そして、プランジャ103は、コイル101に通電したときには、その通電量に応じてプランジャ103の長手方向一端側(フロントハウジング104b側)に移動し、コイル101への通電を遮断したときには、コイルスプリング(弾性部材)103aによって長手方向他端側(リアハウジング104c側)に移動する。
【0014】
また、104cは、背室251からタンク部300に至る流体通路310(図1参照)を開閉する弁体121を有する弁機構120が収納されたリアハウジングであり、122は背室251に連通する高圧ポートであり、123はタンク部300に連通する低圧ポートである。
ところで、ミドルハウジング104aのうちフロントハウジング104b側には、プランジャ103の往復運動により作動油(流体)を吸入吐出するプランジャ型のポンプ機構110が収納されており、111はタンク部300に連通する吸入ポートであり、112は作動油を吐出する吐出ポートである。
【0015】
そして、ポンプ機構110は、図3の(a)に示すように、プランジャ103の長手方向一端側(図2参照)に圧入されてプランジャ103と一体的に往復運動するピストン部113、並びにピストン部113及びシリンダ114によって形成された作動室P等から構成されている。
具体的には、ピストン部113には、吸入ポート111と作動室Pとを連通させる第1連通路113aが形成されており、この第1連通路113a内には、第1連通路113a(ピストン部113)に対して摺動可能な第1弁体115が配設されている。そして、第1弁体115には、第1連通路113aの通路断面積より小さい断面積を有する小孔115aが形成されている。
【0016】
なお、115bは、第1弁体115が第1連通路113a内から脱落することを防止する止め輪であり、この止め輪115bは、ピストン部113に圧入固定されている。
また、116は作動室Pと吐出ポート112側とを連通させる通路112aを開閉する第2弁体であり、この第2弁体116は、コイルスプリング(弾性部材)117の弾性力により通路112aを閉じる向きに押圧されている。
【0017】
一方、弁機構120は、図4の(a)に示すように、高圧ポート122から低圧ポート123に至る連通路124を開閉する弁体121、及び連通路124を閉じる向きの弾性力を弁体121に作用させるコイルスプリング(弾性部材)125を有して構成されている。
そして、コイル101へ通電していないとき(非通電時)には、弁体121は、プランジャ103の長手方向他端側に形成された突起部103bによって連通路124が開く向きに押圧される。
【0018】
次に、ポンプ100の作動について述べる。
1.非通電時
非通電時には、電磁力が発生しないため、プランジャ103はコイルスプリング103aの弾性力により、その長手方向他端側に変位して停止している。
このため、図4の(a)に示すように、弁機構120(連通路124)は開いた状態となり、ポンプ機構110は停止した状態となる。
【0019】
2.通電時
コイル101に通電すると、電磁力により、プランジャ103はコイルスプリング103aの弾性力に打ち勝って、その長手方向一端側に移動する。
このため、プランジャ103の突起部103bが弁体121から離れるため、図4の(b)に示すように、弁機構120(連通路124)は閉じた状態となる。
【0020】
そして、コイル101に通電した状態で、コイル101に印加する電圧を周期的に変化させてコイル101の起磁力を周期的に変化させると、プランジャ103は、プランジャ103に作用する電磁力と弾性力との釣り合いにより、起磁力の変化に連動して往復運動する。
つまり、起磁力が大きい場合(本実施形態では、印加電圧を12Vとした場合)から起磁力が小さい場合(本実施形態では、印加電圧を5Vとした場合)に変化させると、プランジャ103は、コイルスプリング103aの弾性力により作動室Pの体積が拡大する向きに移動するので(図3の(c)→図3の(a))、作動油が吸入ポート111から作動室P内に吸入される。
【0021】
なお、このとき(作動室Pの体積が拡大するとき)、図3の(a)に示すように、作動油が第1弁体115の小孔115aを流通する際の圧力損失により、第1弁体115より作動室P側の圧力が反対側(プランジャ103側)の圧力より低くなるため、第1弁体115が作動室P側に移動して止め輪115bの穴115cを閉塞しようとするが、止め輪115bの外周部に設けられたリング状の突起部115dにより止め輪115と第1弁体115との間に空間115eが形成されるので、小孔115aと穴115cとの連通状態が確保される。
【0022】
一方、起磁力が小さい場合から起磁力が大きい場合に変化させると、プランジャ103は電磁力により作動室Pの体積が縮小する向きに移動するので(図3の(a)→図3の(b)→図3の(c))、作動室P内の圧力が上昇し、第2弁体116が吐出ポート112側に移動して通路112aが開くので、作動油が吐出される。
【0023】
なお、このとき(作動室Pの体積が縮小するとき)の初期段階では、図3の(a)に示すように、第1弁体115が作動室P側に位置して第1連通路115aが開いているものの、作動室Pの体積が縮小するに従って第1弁体115より作動室P側の圧力が反対側(プランジャ103側)の圧力より高くなるため、図3の(b)に示すように、第1弁体115がプランジャ103側に移動して第1連通路115aを閉じるので、作動油を確実に吐出ポート112から吐出できる。
【0024】
以上に述べたように、本実施形態では、通電時には、起磁力を周期的に変化させることによりプランジャ103を往復運動させてポンプ機構110を駆動し、通電状態と非通電状態とを切替えることにより弁機構120を開閉している(図5参照)。
次に、ビスカスヒータ装置の概略作動を述べる。
【0025】
1.ビスカスヒータ200にて発熱させる場合(図6参照)
ポンプ機構110を稼動させるとともに、弁機構120を閉じることにより、背室251を拡大して発熱室260の体積を縮小させる。
これにより、粘性流体に混入した気体(気泡)の体積が縮小するとともに、発熱室260内の気体がロータ210の中心側に集合するとともに、ロータ210の中心側から径外方側に至る範囲の発熱室260に粘性流体が充満するので、ロータ210の回転に応じて熱が発生する。
【0026】
なお、ロータ210の中心側は周速が低いため、元来、発熱に殆ど関与しないので、中心側に気体が集合してもビスカスヒータ200の発熱量には殆ど影響がない。
2.ビスカスヒータ100での発熱を停止させる場合(図1参照)
ポンプ機構110を停止させるとともに、弁機構120を開くことにより、背室251を縮小させて発熱室260の体積を拡大させる。
【0027】
これにより、ロータ210の中心側に集合していた気体(気泡)の体積が拡大(膨張)するとともに、気泡がロータ210の径外方側まで広がるので、ビスカスヒータ200での発熱が実質的に停止する。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、ハウジング104内にポンプ機構110及び弁機構120を収納して両機構110、120を一体化するとともに、両機構110、120は共に1個のプランジャ103で駆動されているので、ビスカスヒータ装置全体の小型化(軽量化)及び製造原価低減を図ることができる。
【0028】
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に係るポンプ100における吐出ポート112と高圧ポート122とを共用化すとともに(以下、この共用化されたポートを高圧ポート122と表記する。)、弁機構120をポンプ機構110側に構成したものである。
【0029】
すなわち、本実施形態では、図7に示すように、ピストン部113(プランジャ103)の運動方向と直交する方向に高圧ポート122及び低圧ポート123を形成するとともに、ピストン部113の先端側(吐出ポート112側)にその径外方側に向けて突出するカム部130を形成している。
そして、各ポート122、123を開閉する高圧弁体131、低圧弁体132それぞれに対して各ポート122、123を閉じる向きの弾性力(以下、この弾性力を閉弁力と呼ぶ。)を発生するコイルスプリング(弾性部材)133、134を配設する。このとき、両コイルスプリング133、134は、高圧弁体131に作用する弾性力が、低圧弁体132に作用する弾性力より小さくなるように設定されている。
【0030】
因みに、両コイルスプリング133、134は、両弁体131、132をカム部130に押圧する押圧部材も兼ねている。
また、135は吸入ポート111から作動室P内に作動油が流入する場合のみ開くリード弁状の吸入弁(逆止弁)である。
次に、本実施形態に係るポンプ100の作動を述べる。
【0031】
1.非通電時
非通電時では、プランジャ103は、図7に示すように、コイルスプリング103aの弾性力により作動室Pが最も大きくなるとともに、カム部130の頂点で両弁体131、132が接触する位置に位置している。
このため、高圧ポート122及び低圧ポート123が開いて弁機構120が開いた状態となるとともに、ポンプ機構110は停止した状態となる。
【0032】
2.通電時
通電すると、図8、9に示すように、プランジャ103がその長手方向に移動するので、両弁体131、132とカム部130との接触部位がカム部130の根元側に移動する。このため、高圧ポート122及び低圧ポート123が閉じて弁機構120が閉じた状態となる
そして、起磁力を大きくした場合には、図8に示すように、作動室Pの体積が縮小するので、作動室P内の圧力が上昇し、閉弁力の小さい高圧ポート122が開いて作動油が吐出される。
【0033】
一方、起磁力が小さくなると、コイルスプリング103aの弾性力によりプランジャ103が、図9に示すように、作動室Pの体積が拡大する向きに移動するので、吸入ポート111より作動油が作動室P内に吸入される。
したがって、第1実施形態と同様に、起磁力を周期的に変化させることにより、ポンプ機構110を稼動させることができる。
【0034】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
弁機構120をポンプ機構110側に構成して両機構110、120が一体化されているので、ポンプ100をさらに小型化(軽量化)することができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、第2実施形態に対して低圧ポート123と吸入ポート111とを共用化(以下、この共用化したポートを低圧ポート123と表記する。)したものである。
【0035】
すなわち、本実施形態では、図10に示すように、ピストン部113とプランジャ103とを一体化するとともに、プランジャ103内に低圧ポート123から作動室Pまで連通させる連通路140を形成する。
そして、プランジャ103内の連通路140のうち作動室P側の開口部141に、低圧ポート123側から作動室P側にのみ作動油が流通することを許容し、その反対に作動室P側から低圧ポート123側に作動油が逆流することを防止するリード弁状の逆止弁142を配設する。
【0036】
また、143は、カム部130の頂点に高圧弁体131が接触した状態で高圧ポート122が開いているときに(非通電時に)、開口部141が開くようにするするストッパである。
次に、本実施形態に係るポンプ100の作動を述べる。
1.非通電時
非通電時では、図10に示すように、開口部141及び高圧ポート122が開いているので、弁機構120は開いた状態となる。また、プランジャ103は停止しているので、ポンプ機構110は停止している。
【0037】
2.通電時
通電すると、図11、12に示すように、プランジャ103がその長手方向に移動するので、高圧弁体131とカム部130との接触部位がカム部130の根元側に移動する。このため、高圧ポート122が閉じる。
このとき、起磁力を増大させた場合には、図11に示すように、作動室Pの体積が縮小する向きにプランジャ103が移動するので、作動室P内の圧力が上昇する。そして、逆止弁142により開口部141が閉じられているので、行き場を失った作動室P内の作動油は、コイルスプリング134の閉弁力に打ち勝って高圧弁体131を押し開け、高圧ポート122より吐出される。
【0038】
一方、起磁力が小さくなると、コイルスプリング103aの弾性力によりプランジャ103が、図12に示すように、作動室Pの体積が拡大する向きに移動するので、高圧ポート122が閉じるとともに、作動室P内の圧力が低下して逆止弁142が開くため、低圧ポート123より作動油が作動室P内に吸入される。したがって、第1実施形態と同様に、起磁力を周期的に変化させたときには、ポンプ機構110が稼動するとともに、弁機構120が開く。
【0039】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
低圧ポート123と吸入ポート111とが共用化されてポート数が減少しているので、ポンプ100をさらに小型化(軽量化)することができるとともに、ポンプ100に接続する配管の取り回しを簡素化することができる。
(第4実施形態)
本実施形態は、第2実施形態に係るポンプ100の変形例である。
【0040】
すなわち、本実施形態では、図13に示すように、高圧ポート122をプランジャ103の延長線上に位置させるとともに、吸入ポート111をプランジャ103の径方向に配置している。
また、高圧ポート122を開閉する高圧弁体150に高圧ポート122側と作動室P側とを連通させる連通穴151を形成し、プランジャ103(ピストン部113)と高圧弁体150との間に連通穴151を開閉する弁体152を配設する。
【0041】
そして、弁体152とプランジャ103(ピストン部113)とは、プランジャ103の運動方向に伸縮可能な伸縮部材(本実施形態ではコイルスプリング)153により連結されている。なお、本実施形態では、弁体152は、低圧ポート123が開いている状態(低圧弁体132がカム部130の頂点に接触している状態)で、連通穴151が開く位置に位置している。
【0042】
次に、本実施形態に係るポンプ100の作動を述べる。
1.非通電時
非通電時では、プランジャ103は、図13示すように、コイルスプリング103aの弾性力により作動室Pが最も大きくなるとともに、カム部130の頂点で低圧弁体132が接触する位置に位置している。
【0043】
このため、高圧ポート122及び低圧ポート123が連通するので、弁機構120が開いた状態となるとともに、ポンプ機構110は停止した状態となる。
2.通電時
通電すると、図14、15に示すように、プランジャ103がその長手方向に移動するので、低圧弁体132とカム部130との接触部位がカム部130の根元側に移動するため、低圧ポート123が閉じた状態となる
このとき、起磁力を増大させた場合には、図14に示すように、作動室Pの体積が縮小する向きにプランジャ103が移動して作動室P内の圧力が上昇するとともに、弁体152により連通穴151が閉じられる。
【0044】
そして、さらに作動室P内の圧力が上昇すると、高圧弁体150は、弁体152と共にプランジャ103の移動の向き(紙面左側)に移動するので、高圧ポート122が開き、高圧ポート122より作動室P内の作動油が吐出される。
一方、起磁力が小さくなると、コイルスプリング103aの弾性力によりプランジャ103が、図15に示すように、作動室Pの体積が拡大する向きに移動するので、高圧ポート122が閉じるとともに、作動室P内の圧力が低下して吸入弁135が開くため、吸入ポート111より作動油が作動室P内に吸入される。
【0045】
したがって、第1実施形態と同様に、起磁力を周期的に変化させたときには、ポンプ機構110が稼動するとともに、弁機構120が開く。
(第5実施形態)
本実施形態は、第1〜第4実施形態に係るポンプ100において、ポンプ機構110の稼動時に、起磁力の変化周波数と、プランジャ103及びコイルスプリング103aによって決定されるプランジャ103の固有振動数とを一致させるものである。
【0046】
これにより、プランジャ103は、固有振動数で共振するので、プランジャ103を往復駆動するための起磁力を小さくすることができるとともに、電磁力とコイルスプリング103aの弾性力との静的な釣り合いによって決定するプランジャ103の移動量より実際の移動量の方が大きくなる。
したがって、コイル101を小さくしつつ、ポンプ機構110の吐出容量を大きくすることができる。延いては、ポンプ100の小型化(軽量化)をさらに図ることができる。
【0047】
(第6実施形態)
本実施形態は、第1〜第5実施形態に係るポンプ100において、プランジャ103を永久磁石で構成すべく、プランジャ103に着磁処理を施すとともに、起磁力を変化させる際に、コイル101への印加電圧を一定として、その印加電圧の極性を変化させるようにしたものである。
【0048】
ところで、上述の実施形態において、印加電圧の最大値が小さい場合には、起磁力が大きい場合と小さい場合との差(以下、この差を起磁力差と呼ぶ。)を大きく設定することが困難になるため、プランジャ103の移動量及びポンプ機構110の吐出圧を大きくすることができない。
これに対して、本実施形態では、印加電圧の極性を変化させることにより、起磁力を変化させているので、印加電圧の最大値が小さい場合であっても、起磁力差を大きくすることができる。したがって、印加電圧の最大値が小さい場合であっても、プランジャ103の移動量及びポンプ機構110の吐出圧を大きくすることができる。
【0049】
(第7実施形態)
本実施形態は、図16に示すように、上述の実施形態と異なり、弁機構120を廃止してビスカスヒータ200のピストン250を駆動するアクチュエータ400に関するものである。
図17は、本実施形態に係るアクチュエータ400の模式図である。そして、401はハウジングであり、このハウジング401内には、第1ピストン部材402が往復運動可能に配設されている。
【0050】
また、403a、403bは、第1ピストン部材402を運動(変位)可能に支持するダイヤフラムであり、ダイヤフラム403bは、第2ピストン部材404及びハウジング401と共に、圧縮性流体(本実施形態では空気)が封入された密閉空間405を形成している。
また、第1ピストン部材402を挟んで密閉空間405と反対側には、コイルスプリング406が配設されており、このコイルスプリング406及び密閉空間405に封入された圧縮性流体により、第1ピストン部材402に連結されて第1ピストン部材402の変位と共に弾性変形する弾性部材を構成している。
【0051】
なお、以下、特に断りが無い限り、弾性部材409と表記するときは、コイルスプリング406は勿論、密閉空間405に封入された圧縮性流体により形成された疑似バネ(エアスプリング)を含む意味である。
因みに、第2ピストン部材404も第1ピストン部材402の同方向に変位可能であり、第2ピストン部材404を挟んで密閉空間405の反対側には、密閉空間405の体積を縮小させる向きの弾性力を第2ピストン404に作用させるコイルスプリング407が配設されている。
【0052】
また、コイルスプリング407が配設された空間408は、図16に示すように、配管を介してピストン250の背室251に連通しているとともに、作動油が封入されている。
ところで、図17中、410は、コイルスプリング406の弾性力に対抗して第1ピストン部材部材402を所定位置に保持する場合と、第1ピストン部材402を変位可能(自由状態)とする場合と切替えるピストン制御部である。
【0053】
そして、ピストン制御部410は、初期状態(アクチュエータ400を組み立てた状態)では、コイルスプリング406が縮められた状態(弾性部材409に弾性エネルギが蓄えられた状態)となるように第1ピストン部材部材402を保持している。
なお、このピストン制御部410は、ソレノイドコイル(以下、コイルと略す。)411、コイル411により誘起される電磁力によって移動(変位)するプランジャ412、及び電磁力に対抗する弾性力をプランジャ412に作用させるコイルスプリング(弾性部材)を有して構成されている。
【0054】
次に、本実施形態の作動を述べる。
初期状態では、図16、17に示すように、第2ピストン部材404が第1ピスト部材402側に位置しており、ビスカスヒータ200の発熱室260の体積が拡大している。
そして、発熱室260の体積を縮小させるときには、コイル411に通電してプランジャ412を変位させて第1ピストン部材402が変位することができる状態にする。
【0055】
これにより、コイルスプリング406に蓄えられた弾性エネルギにより、第1ピストン部材402が変位するので、図18に示すように、密閉空間405内の圧力が上昇して第2ピストン部材404及びピストン250が変位して発熱室260の体積が縮小する。
このとき、第1ピストン部材402の変位の向きが反転する位置より弾性部材409の弾性力が大きくなる位置にて第1ピストン部材402が保持されるように、ピストン制御部410を作動させる
具体的には、第1ピストン部材402が変位可能(自由変位可能)となっている状態において、第1ピストン部材402の変位の向きが反転する時にプランジャ412を突出作動させる。このとき、プランジャ412及び第1ピストン部材402の接触部各々に、図19に示すように、テーパ部412a、402aが形成されているため、第1ピストン部材402は、第1ピストン部材402の変位の向きが反転する位置より弾性部材409の弾性力が大きくなる位置に保持される。
【0056】
なお、発熱室260の体積が縮小した状態から拡大させる場合には、発熱室260の体積が拡大した状態から縮小させる場合と同様に、ピストン制御部410を作動させる。
したがって、上述の実施形態のごとく、弁機構120の制御をすることなく、ピストン250(ビスカスヒータ200)の発熱量を制御することができる。
【0057】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
第1ピストン部材402の変位の向きが反転する位置より弾性部材409の弾性力が大きくなる位置に保持されるので、第1ピストン部材402が変位するときに、失われた弾性部材409の弾性エネルギを補充した状態で、再び弾性部材409に蓄えられることとなる。したがって、失われたエネルギをアクチュエータ400に供給することによりアクチュエータ400を稼動させることができる。
【0058】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、コイル101への印加電圧を変化させることにより、コイル101の起磁力を変化させたが、コイル101を複数個のコイル101a、101bから構成し、通電するコイルの数を変化させることにより、コイル101の起磁力を変化させてもよい。
【0059】
また、第4実施形態では、伸縮部材153としてコイルスプリングを用いたが、第4実施形態はこれに限定されるものではなく、ベローズ等のその他の伸縮可能な部材としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビスカスヒータ装置の模式図である。
【図2】第1実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図3】図2のA部拡大図である。
【図4】図2のB部拡大図である。
【図5】ソレノイドコイルへの通電タイミングを示すチャートである。
【図6】ビスカスヒータ装置の模式図である。
【図7】第2実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図8】第2実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図9】第2実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図10】第3実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図11】第3実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図12】第3実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図13】第4実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図14】第4実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図15】第4実施形態に係る電磁弁一体型電磁ポンプの模式図である。
【図16】第7実施形態に係るビスカスヒータ装置の模式図である。
【図17】第7実施形態に係るアクチュエータの模式図である。
【図18】第7実施形態に係るアクチュエータの模式図である。
【図19】第7実施形態に係るアクチュエータの模式図である。
【符号の説明】
101…ソレノイドコイル、103…プランジャ、104…ハウジング、
110…ポンプ機構、120…弁機構。
Claims (5)
- 電磁力を発生させるソレノイドコイル(101)と、
前記ソレノイドコイル(101)内に往復運動可能に配設され、前記ソレノイドコイル(101)が発生する電磁力により変位する1個のプランジャ(103)と、
前記プランジャ(103)の往復運動により流体を吸入吐出するプランジャ型のポンプ機構(110)と、
前記プランジャ(103)の往復運動により駆動される弁体(131、132)を有し、流体通路を開閉する弁機構(120)と、
前記ソレノイドコイル(101)、前記ポンプ機構(110)及び前記弁機構(120)を収納するハウジング(104)とを備え、
前記ポンプ機構(110)には、前記プランジャ(103)と一体的に往復運動するピストン部(113)が設けられ、
前記ピストン部(113)の外周には、前記ピストン部(113)の径外方側に向けて突出するとともに、前記弁体(131、132)を開閉作動させるカム部(130)が形成されていることを特徴とする電磁弁一体型電磁ポンプ。 - 前記ソレノイドコイル(101)に通電する場合と、通電しない場合とを切替えることにより、前記弁機構(120)の開閉が制御され、
さらに、前記ソレノイドコイル(101)に通電した状態で前記ソレノイドコイル(101)で発生する起磁力を変化させることにより前記ポンプ機構(110)が駆動されることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁一体型電磁ポンプ。 - 前記電磁力に対抗する弾性力を前記プランジャ(103)に作用させる弾性部材(103a)を備え、
前記ソレノイドコイル(101)に通電した状態において、前記起磁力の変化周波数と、前記プランジャ(103)及び前記弾性部材(103a)によって決定される前記プランジャ(103)の固有振動数とを一致させることを特徴とする請求項2に記載の電磁弁一体型電磁ポンプ。 - 前記プランジャ(103)は、着磁されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電磁弁一体型電磁ポンプ。
- 粘性流体内でロータ(210)を回転させることにより、熱を発生させるビスカスヒータ(200)と、
前記ビスカスヒータ(200)の発熱量を調節するとともに、流体圧により駆動されるアクチュエータ(250)と、
前記アクチュエータ(250)に流体圧を供給する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電磁弁一体型電磁ポンプ(100)とを備えることを特徴とするビスカスヒータ装置。
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