JP4184931B2 - 光波長合分波回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光波長合分波回路、詳しくはアレイ導波路回折格子型の光波長合分波回路に関するものであり、更に詳しくは透過波長の温度依存性が少ないアレイ導波路回折格子型の光波長合分波回路に関するものである。
シリコン基板上に形成した石英系ガラス導波路によって構成されたプレーナ光波回路(PLC)の研究開発が盛んに行われている。かかるPLC技術を利用した、アレイ導波路回折格子(AWG)は、光波長合分波を実現する回路であり、光通信用の部品として重要な役割を果たしている。
AWGは合分波される光の透過波長に温度依存性を有する。これは、AWGを構成する石英系ガラス導波路の実効屈折率が温度依存性を有する故である。そのため通常のAWGにおいては、波長透過特性を一定に保持するために、温度調節装置を付加する必要があった。
AWGに付加的に必要とされた温度調節装置を省略するため、AWGの透過波長の温度依存性を低減する方法が開発されている。この方法について詳しくは、国際公開特許WO98/36299号公報に記載されている。
透過波長の温度依存性を低減したAWGは、温度無依存化AWG、あるいはアサーマルAWGと呼ばれる。アサーマルAWGは、AWGのアレイ導波路あるいはスラブ導波路の一部クラッドおよびコアを除去した溝を形成し、その溝にアレイ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料(以下「温度補償材料」と称する)を挿入することによって、実現される。
図19〜図22にアレイ導波路に溝を形成するタイプのアサーマルAWGの回路構成を示す。
図19はアサーマルAWGの回路の概略構成を示す平面図である。図19において、2101はシリコン基板、2102は入力導波路、2103は第1のスラブ導波路、2104はアレイ導波路、2105は第2のスラブ導波路、2106は出力導波路、2107は溝、2108は溝2107に充填されている温度補償材料である。
図20は溝2107とその近傍を拡大して示す平面図であり、図21は図20中のAA′線における断面図、図22は図20中のBB′線における断面図である。
前記アサーマルAWGの回路は、図20に示すように、シリコン基板2101の上に、導波路コア2109、クラッド2110が設けられており、前記導波路コア2109、クラッド2110の一部を除去して形成された溝2107には温度補償材料2108が充填されている。
図22中のi番目のアレイ導波路の長さLiは、Li=L1+(i−1)・△Lと表され、一定量(所定の長さ)△Lずつ順次長くなるよう設計されている。これに応じて、溝2107によって分断されるアレイ導波路の長さLi′はLi′=L1′+(i−1)・△L′と表され、△Lに比例した量△L′ずつ順次長くなるような形状をしている。これらのAWGの透過中心波長λ0は、λ0={n・(△L−△L′)+n′・△L′}/Mで表される。
ここで、nはアレイ導波路の実効屈折率、n′は温度補償材料の屈折率であり、MはAWGの回折次数である。
前記アサーマルAWGでは、△L′/(△L−△L′)=−α/α′すなわち△L′=△L/(1−α′/α)と設計されており、透過中心波長の温度依存性が補償されている。ここで、αはアレイ導波路の実効屈折率温度係数(α=dn/dT)、α′は温度補償材料の屈折率温度係数(α′=dn′/dT)である。
また、溝2107は分割されている場合もある。図23は分割形状の場合のアサーマルAWGの溝2107とその近傍を拡大して示す平面図であり、例として溝2111〜2114の4個の溝に分割された場合を示すものである。
この場合4個の各溝によって分断されるアレイ導波路の長さL(4)i′は、L(4)i′=L(4)1′+(i−1)・△L′/4と表され、各溝が△L′/4ずつ順次長くなるような形状をしている。
図24、図25にスラブ導波路に溝を形成するタイプのアサーマルAWGの回路構成を示す。
図24は回路の概略構成を示す平面図であり、2601はシリコン基板、2602は入力導波路、2603は第1のスラブ導波路、2604はアレイ導波路、2605は第2のスラブ導波路、2606は出力導波路、2607は溝、2608は溝2607に充填されている温度補償材料である。
図25は前記溝とその近傍を拡大して示す平面図である。ここでは例として溝1011〜1014の4個の溝に分割された場合を示している。
図24中のi番目のアレイ導波路の長さLは、L=Ll+(i−1)・△Lで表され、一定量(所定の長さ)△Lずつ順次長くなるよう設計されている。これに応じて、入力導波路とi番目のアレイ導波路を結ぶ線分が横切る4個の各溝の幅L(4)i′は、L(4)i′=L(4)1′+(i−1)・△L′/4と表され、各溝が△L′/4ずつ順次長くなるような形状をしている。これらのAWGの透過中心波長λ0は、λ0={n・△L−ns・△L′+n′・△L′}/Mで表される。ここで、nはアレイ導波路の実効屈折率、nsはスラブ導波路の実効屈折率、n′は温度補償材料の屈折率であり、MはAWGの回折次数である。
△L′/(△L−△L′)=−α/α′すなわち△L′=△L/(1−α′/α)で設計されており、透過中心波長の温度依存性が補償されている。ここで、αはアレイ導波路ならびにスラブ導波路の実効屈折率温度係数(α=dn/dT)、α′は温度補償材料の屈折率温度係数(α′=dn′/dT)である。
温度補償材料2608としては、特に、温度補償材料の屈折率温度係数α′がアレイ導波路の実効屈折率温度係数αと異なる係数(異符号)であり、かつ、|α′|が|α|に比較して十分大きいような材料が好ましい。このような条件の材料としては、例えばシリコン樹脂があり、α′〜−40×αである。
また、AWGにおいては、通常透過スペクトルはガウス関数的な曲線を有する。しかし、入力導波路の第一のスラブ導波路に接続する部分にパラボラ形状のテーパ構造を設けることで、透過スペクトルを平坦化する方法が開発されている。この方法について詳しくは、特開平9−297228号公報に記載されている。このように透過スペクトルを平坦化したAWGに関しても、前述した透過波長の温度依存性を低減する技術は適用可能であり、透過スペクトルを平坦化したアサーマルAWGを実現することができる。
なお、本願発明に関連する先行技術文献としては以下のものがある。
「国際公開特許WO98/36299号公報」
「特開平9−297228号公報」
前記のように、アサーマルAWGは、アレイ導波路上に溝を形成し、その溝に温度補償材料を挿入することによって実現される。しかし、このような溝を有するAWGでは、溝における放射損失により過剰な損失が生じ、回路の損失特性が劣化する。
例として、比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの導波路によって作製された、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmのアレイ導波路に溝を形成するタイプのアサーマルAWGを挙げる。
このアサーマルAWGのアレイ導波路の本数は125本であり、△Lは50μmで、△L′は1.25μmである。また、溝は4個に分割している。
図24はi番目のアレイ導波路上の、シリコン樹脂が充填された溝における損失の分布を示したものである。これら各アレイ導波路上の溝における損失の寄与により、アサーマルAWG回路全体における、溝に起因する過剰損失は約1.1dBとなる。
また、別の例として、同じく比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの導波路によって作製された、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの透過スペクトルが平坦化された、アレイ導波路に溝を形成するタイプのアサーマルAWGを挙げる。
このアサーマルAWGのアレイ導波路の本数は150本であり、△Lは50μmで、△L′は1.25μmである。また、溝は4個に分割している。
図25はi番目のアレイ導波路上の、シリコン樹脂が充填された溝における損失の分布を示したものである。これら各アレイ導波路上の溝における損失の寄与により、アサーマルAWG回路全体における、溝に起因する過剰損失は約1.4dBとなる。
また、別の例として、同じく比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの導波路によって作製された、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの、スラブ導波路に溝を形成するタイプのアサーマルAWGを挙げる。このアサーマルAWGのアレイ導波路の本数は125本であり、△Lは50μmで、△L′は1.25μmである。また、溝は4個に分割している。
スラブ導波路上の溝における損失の寄与により、アサーマルAWG回路全体における、溝に起因する過剰損失は約0.8dBとなる。
また、別の例として、同じく比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの導波路によって作製された、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの、透過スペクトルが平坦化された、スラブ導波路に溝を形成するタイプのアサーマルAWGを挙げる。
このアサーマルAWGのアレイ導波路の本数は125本であり、△Lは50μmで、△L′は1.25μmである。また、溝は4個に分割している。
スラブ導波路上の溝における損失の寄与により、アサーマルAWG回路全体における、溝に起因する過剰損失は約1.0dBとなる。
図26に透過波長を温度無依存化する従来技術を適用したアサーマルAWGにおける、各アレイ導波路を分断する溝における損失を示し、図27に透過波長を温度無依存化する従来技術を適用し、透過スペクトルを平坦化する従来技術を適用したアサーマルAWGにおける、各アレイ導波路を分断する溝における損失を示す。
通常のAWGに比して、アサーマルAWGのこのような損失の増大は、AWGを使用する光通信システムの設計に制約を与えてしまうため、アサーマルAWGにおいては、その溝における過剰損失の低減が望まれてきた。
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、アサーマルAWGにおいて、アレイ導波路上に形成した溝に起因する過剰損失を低減し、透過波長の温度依存性が小さく、かつ低損失なAWG波長合分波回路を提供することにある。
本発明では、AWGのアレイ導波路を伝播する光の強度が、中央のアレイ導波路では比較的強く、端部のアレイ導波路では比較的弱いことに着目した。
これは、端部のアレイ導波路を伝播する光の、AWGの透過特性に対する寄与が小さいことを意味し、従ってアサーマルAWGを作製する場合には、中央部の端部のアレイ導波路においてのみ温度補償がなされていれば、端部のアレイ導波路において温度補償が不完全であっても、AWGの透過波長の温度依存性は十分低減が可能である。
以上の考察を踏まえ、第1番目の発明による光波長合分波回路は、所定の長さ△Lで順次長くなるアレイ導波路と、該アレイ導波路の両端部に接続されるスラブ導波路と、該スラブ導波路に接続される入出力導波路とを有し、前記アレイ導波路、スラブ導波路および入出力導波路は、それぞれクラッドおよびコアから構成されており、前記アレイ導波路には、前記クラッドおよびコアの一部を除去してなる溝が設けられ、該溝には、前記アレイ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料が充填され、前記アレイ導波路の実効屈折率の温度係数がαであり、前記溝に充填される材料の屈折率温度係数がα′であり、前記αと前記α′とは符号が異なり、前記アレイ導波路の隣接するアレイ導波路間において前記溝により除去された長さの差分が△L′である光波長合分波回路であって、前記アレイ導波路のうち中央部の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)に等しく、その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は△L/(1−α′/α)より小さいことを特徴とする。
第2番目の発明による光波長合分波回路は、第1番目の発明において、前記一部の隣接するアレイ導波路が、最短のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、あるいは、最長のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、のいずれか一方または両方であることを特徴とする。
第3番目の発明による光波長合分波回路は、第1番目または第2番目の発明において、前記一部の隣接するアレイ導波路間に対して、前記溝により除去された長さの差分△L′が零であることを特徴とする。
第4番目の発明による光波長合分波回路は、所定の長さ△Lで順次長くなるアレイ導波路と、該アレイ導波路の両端部に接続されるスラブ導波路と、該スラブ導波路に接続される入出力導波路とを有し、前記アレイ導波路、スラブ導波路および入出力導波路は、クラッドおよびコアから構成されており、前記スラブ導波路の少なくとも一方には、前記クラッドおよびコアの一部を除去してなる溝が設けられ、該溝には、前記アレイ導波路およびスラブ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料が充填され、前記アレイ導波路およびスラブ導波路の実効屈折率の温度係数がαであり、前記溝に充填される材料の屈折率温度係数がα′であり、前記αと前記α′とは符号が異なり、前記入出力導波路から前記スラブ導波路への接続端と、前記アレイ導波路の隣接するアレイ導波路から前記スラブ導波路への接続端を結ぶ2つの線分を分断する前記溝の幅の差分が△L′である光波長合分波回路であって、前記アレイ導波路のうち中央部の隣接するアレイ導波路に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)に等しく、その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は△L/(1−α′/α)より小さいことを特徴とする。
第5番目の発明による光波長合分波回路は、第4番目の発明において、前記一部の隣接するアレイ導波路が、最短のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、あるいは、最長のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、のいずれか一方または両方であることを特徴とする。
第6番目の発明による光波長合分波回路は、第4番目または第5番目の発明において、前記一部の隣接するアレイ導波路間に対して、前記溝により除去された長さの差分△L′が零であることを特徴とする。
第7番目の発明による光波長合分波回路は、第1番目乃至第6番目の発明のうちいずれか1つの発明において、前記入力導波路の前記スラブ導波路と接続する部分が、直線状のテーパ構造になっていることを特徴とする。
第8番目の発明による光波長合分波回路は、第1番目乃至第6番目の発明のうちいずれか1つの発明において、前記入力導波路の前記スラブ導波路と接続する部分が、パラボラ形状のテーパ構造になっていることを特徴とする。
第9番目の発明による光波長合分波回路は、第1番目乃至第8番目の発明のうちいずれか1つの発明において、前記クラッドおよび前記コアが石英系ガラスからなることを特徴とする。
第10番目の発明による光波長合分波回路は、第1番目乃至第9番目の発明のうちいずれか1つの発明において、前記溝に充填された材料がシリコン樹脂であることを特徴とする。
本願において開示される発明によって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明によれば、光波長合分波回路において、光の透過波長の温度依存性を十分低減したままでありながらも、導波路上に形成された溝における過剰損失を低減することができる。
これにより、低損失かつ透過波長の温度依存性が小さい光波長合分波回路を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明の実施例1に係る光波長合分波回路について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は回路の概略構成を示した平面図であり、101はシリコン基板、102は入力導波路、103は第1のスラブ導波路、104はアレイ導波路、105は第2のスラブ導波路、106は出力導波路、107はアレイ導波路104上に形成された溝、108は溝107に充填されている、温度補償材料としてのシリコン樹脂である。
本実施例1に係る光波長合分波回路は、図1に示すように、シリコン基板101上に、所定の長さ△Lで順次長くなるアレイ導波路104と、該アレイ導波路104の両端部に接続されるスラブ導波路103、105と、該スラブ導波路103、105に接続される入出力導波路102、106が設けられている。前記アレイ導波路104、スラブ導波路103、105および入出力導波路102、106は、それぞれクラッドおよびコアから構成されている。前記アレイ導波路104には、前記クラッドおよびコアの一部を除去してなる溝107が設けられ、該溝107には、前記アレイ導波路104の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料(温度補償材料としてのシリコン樹脂)108が充填されている。前記アレイ導波路104の実効屈折率の温度係数はαであり、前記溝107に充填される材料108の屈折率温度係数はα′である。そして、前記光波長合分波回路は、アレイ導波路104の隣接するアレイ導波路104間において、前記溝107により除去された長さの差分が△L′である光波長合分波回路であって、前記アレイ導波路のうち中央部の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)に等しく、その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は△L/(1−α′/α)より小さいことを特徴とする。
好ましくは、前記一部の隣接するアレイ導波路104は、最短のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、あるいは最長のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路のいずれか一方または両方であるようにすることができる。
また、前記一部の隣接するアレイ導波路104間に対する差分△L′が零であるようにすることができる。
以下、更に具体的な説明を加える。前記各導波路は、比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの石英系導波路であり、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの特性を有する光波長合分波回路である。
前記アレイ導波路104の本数Nは、例えば125本であり、隣接するアレイ導波路の導波路長差△Lは50μmである。
図2は前記溝107とその近傍を拡大して示す平面図であり、図3は図2中のAA′線における断面図、図4は図2中のBB′線における断面図である。
図2〜図4において、シリコン基板101に、導波路コア109、クラッド110が設けられている。溝107は4個の溝111〜114に分割されており、導波路コア109、クラッド110の一部を除去して形成される。また、溝111〜114には温度補償材料としてシリコン樹脂108が充填されている。
図2中i番目のアレイ導波路の長さLiは、Li=Ll+(i−1)・△Lと表され、一定量(所定の長さ)△Lずつ順次長くなるよう設計されている。これに対し、溝111〜114それぞれによって分断されるアレイ導波路の長さL(4)i′は、数1の式で表される。
(数1) L(4)i′=L(4)1′+(i−1)・γ・△L0′/4
(i=1〜jのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(i−j)・△L0′/4
(i=j+1〜kのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(k−j)・△L0′/4
+(i−k)・γ・△L0′/4
(i=k+1〜Nのとき)
ここで、△L0′=△L/(1−α′/α)、0≦γ<1、1<j<k<Nであり、αはアレイ導波路の実効屈折率の温度係数、α′はシリコン樹脂の屈折率の温度係数である。
このとき、j+1〜k番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝111〜118それぞれによって分断される長さの差分が△L0′/4であり、温度補償が完全であるのに対し、1〜j番目ならびにk+1〜N番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝111〜114それぞれによって分断される長さの差分がγ・△L0′/4であり、△L0′/4よりも小さく、温度補償が不完全であるように設計されている。γは温度補償の不完全さを表すパラメータである。ここでγ=1の場合が従来例(図23)に相当する。
図5は本実施例1の光波長合分波回路において、γ=0、j=13、k=113の場合に、出力チャンネル9における透過スペクトルを、温度T=−15、5、25、45、65℃のついて示したものである。
また、図6は同様に1dB、3dB、20dB透過幅を示したものである。80℃の温度範囲に渡って、透過中心波長ならびに透過波形にほとんど変化がないことが分かる。つまり、中央のアレイ導波路のみに温度補償がなされていれば、端部のアレイ導波路において温度補償が不完全であっても、AWGの透過波長の温度依存性は十分低減することができる。
図7は本実施例1の光波長合分波回路において、γ=0、j=13、k=113の場合に、i番目のアレイ導波路上の、シリコン樹脂が充填された溝における損失の分布を示したものである。
本実施例1の光波長合分波回路は、図25に示す従来例に比して、各アレイ導波路上の溝における損失が低減されていることが分かる。回路全体における、溝に起因する過剰損失は約0.8dBとなり、従来例に比して0.3dB低減されている。
本発明の実施例2に係る光波長合分波回路について、図1〜図11を参照して説明する。
本実施例2におけるアレイ導波路および溝の構成は、前記実施例1と同様であるが、入力導波路102の第一のスラブ導波路103に接続する部分に、図8に示すように、パラボラ形状のテーパ構造115が設けられており、透過スペクトルが平坦化されている。
各導波路は、比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの石英系導波路であり、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの特性を有する光波長合分波回路である。
アレイ導波路の本数Nは150本であり、隣接するアレイ導波路の導波路長差△Lは50μmである。また、パラボラ形状のテーパ構造115は、幅30μm、長さ400μmである。
溝は4個に分割されており、温度補償材料としてシリコン樹脂が充填されている。
i番目のアレイ導波路の長さLiは、Li=Ll+(i−1)・△Lと表され、一定量(所定の長さ)△Lずつ順次長くなるよう設計されている。これに対し、各溝によって分断されるアレイ導波路の長さL(4)i′は、数2の式で表される。
(数2) L(4)i′=L(4)1′+(i−1)・γ・△L0′/4
(i=1〜jのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(i−j)・△L0′/4
(i=j+1〜kのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(k−j)・△L0′/4
+(i−k)・γ・△L0′/4
(i=k+1〜Nのとき)
ここで、△L0′=△L/(1−α′/α)、0≦γ<1、1<j<k<Nであり、αはアレイ導波路の実効屈折率の温度係数、α′はシリコン樹脂の屈折率の温度係数である。
このとき、j+1〜k番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝111〜118それぞれによって分断される長さの差分が△L0′/4であり、温度補償が完全であるのに対し、1〜j番目ならびにk+1〜N番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝111〜114それぞれによって分断される長さの差分がγ・△L0′/4であり、△L0′/4よりも小さく、温度補償が不完全であるように設計されている。γは温度補償の不完全さを表すパラメータである。
図9は本実施例2の光波長合分波回路において、γ=0、j=15、k=136の場合に、出力チャンネル9における透過スペクトルを、温度T=−15、5、25、45、65℃のついて示したものである。
また、図10は同様に1dB、3dB、20dB透過幅を示したものである。80℃の温度範囲に渡って、透過中心波長ならびに透過波形にほとんど変化がないことが分かる。
図11は本実施例2の光波長合分波回路において、γ=0、j=15、k=136の場合に、i番目のアレイ導波路上の、シリコン樹脂が充填された溝における損失の分布を示したものである。図27に示す従来例に比して、各アレイ導波路上の溝における損失が低減されていることが分かる。回路全体における、溝に起因する過剰損失は約1.1dBとなり、従来例に比して0.3dB低減されている。
本発明の実施例3に係る光波長合分波回路について、図12〜図15を参照して説明する。
図12は本実施例3に係る光波長合分波回路の概略構成を示した平面図であり、1001はシリコン基板、1002は入力導波路、1003は第1のスラブ導波路、1004はアレイ導波路、1005は第2のスラブ導波路、1006は出力導波路、1007は第1のスラブ導波路1003上に形成された溝、1008は溝1007に充填されている温度補償材料としてのシリコン樹脂である。
本実施例3に係る光波長合分波回路は、図12に示すように、シリコン基板1001上に、所定の長さ△Lで順次長くなるアレイ導波路1004と、該アレイ導波路1004の両端部に接続されるスラブ導波路1003、1005と、該スラブ導波路に接続される入出力導波路1002、1006とが設けられている。前記アレイ導波路1004、スラブ導波路1003、1005および入出力導波路1002、1006は、クラッドおよびコアから構成されている。前記スラブ導波路1003、1005の少なくとも一方には、前記クラッドおよびコアの一部を除去してなる溝1007が設けられ、該溝1007には、前記アレイ導波路およびスラブ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料1008が充填されている。前記アレイ導波路1004およびスラブ導波路103または1005の実効屈折率の温度係数はαであり、前記溝に充填される材料の屈折率温度係数はα′である。前記入出力導波路1002、1006から前記スラブ導波路1003または1005への接続端と、前記アレイ導波路1004の隣接するアレイ導波路から前記スラブ導波路1003または1005への接続端を結ぶ2つの線分を分断する前記溝1007の幅の差分が△L′である光波長合分波回路である。そして、前記アレイ導波路のうち中央部の隣接するアレイ導波路に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)に等しく、その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)より小さいことを特徴とする。
更に具体的な説明を加える。各導波路は、比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの石英系導波路であり、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの特性を有する光波長合分波回路である。アレイ導波路の本数Nは125本であり、隣接するアレイ導波路の導波路長差△Lは50μmである。
図13は前記溝1007が形成された第1のスラブ導波路1003上近傍を拡大して示す平面図である。
図13は図12中のAA′線における断面図、図14は図12中のBB′線における断面図である。
前記溝1007は4個の溝1011〜1014に分割されており、溝1011〜1014には温度補償材料としてシリコン樹脂1008が充填されている。
図13中i番目のアレイ導波路の長さLiは、Li=Ll+(i−1)・△Lと表され、一定量(所定の長さ)△Lずつ順次長くなるよう設計されている。これに対し、入力導波路とi番目のアレイ導波路を結ぶ線分が横切る溝1011〜1014それぞれによって分断されるアレイ導波路の幅L(4)i′は、数3の式で表される。
(数3) L(4)i′=L(4)1′+(i−1)・γ・△L0′/4
(i=1〜jのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(i−j)・△L0′/4
(i=j+1〜kのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(k−j)・△L0′/4
+(i−k)・γ・△L0′/4
(i=k+1〜Nのとき)
ここで、△L0′=△L/(1−α′/α)、0≦γ<1、1<j<k<Nであり、αはアレイ導波路ならびにスラブ導波路の実効屈折率の温度係数、α′はシリコン樹脂の屈折率の温度係数である。このとき、j+1〜k番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝1011〜1014それぞれによって分断される長さの差分が△L0′/4であり、温度補償が完全であるのに対し、1〜j番目ならびにk+1〜N番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝1011〜1014それぞれによって分断される長さの差分がγ・△L0′/4であり、△L0′/4よりも小さく、温度補償が不完全であるように設計されている。γは温度補償の不完全さを表すパラメータである。
図14は本実施例1の光波長合分波回路において、γ=0、j=13、k=113の場合に、出力チャンネル9における透過スペクトルを、温度T=−15、5、25、45、65℃について示したものである。
また、図15は同様に1dB、3dB、20dB透過幅を示したものである。80℃の温度範囲に渡って、透過中心波長ならびに透過波形にほとんど変化がないことが分かる。
本実施例3の光波長合分波回路において、γ=0、j=13、k=113の場合に、回路全体における溝1007に起因する過剰損失は約0.6dBとなり、従来例に比して0.2dB低減されている。
本発明の実施例4に係る光波長合分波回路について、図16〜図18を参照して説明する。
本実施例4におけるスラブ導波路、アレイ導波路および溝の構成は、前記実施例3と同様であるが、入力導波路1002の第一のスラブ導波路1003に接続する部分に、図16に示すように、パラボラ形状のテーパ構造1015が設けられており、透過スペクトルが平坦化されている。
各導波路は、比屈折率差0.75%、コア幅×コア厚6.0μm×6.0μmの石英系導波路であり、チャネル数16、チャネル波長間隔0.8nmの特性を有する光波長合分波回路である。
アレイ導波路の本数Nは150本であり、隣接するアレイ導波路の導波路長差△Lは50μmである。また、パラボラ形状のテーパ構造1015は、幅30μm、長さ400μmである。
溝は4個に分割されており、温度補償材料としてシリコン樹脂が充填されている。
i番目のアレイ導波路の長さLiは、Li=Ll+(i−1)・△Lと表され、一定量(所定の長さ)△Lずつ順次長くなるよう設計されている。これに対し、入力導波路i番目のアレイ導波路を結ぶ線分が横切る各溝の幅L(4)i′は、数4の式で表される。
(数4) L(4)i′=L(4)1′+(i−1)・γ・△L0′/4
(i=1〜jのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(i−j)・△L0′/4
(i=j+1〜kのとき)
L(4)i′=L(4)1′+(j−1)・γ・△L0′/4
+(k−j)・△L0′/4
+(i−k)・γ・△L0′/4
(i=k+1〜Nのとき)
ここで、△L0′=△L/(1−α′/α)、0≦γ<1、1<j<k<Nであり、αはアレイ導波路ならびにスラブ導波路の実効屈折率の温度係数、α′はシリコン樹脂の屈折率の温度係数である。

このとき、j+1〜k番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝1011〜1014それぞれによって分断される長さの差分が△L0′/4であり、温度補償が完全であるのに対し、1〜j番目ならびにk+1〜N番目のアレイ導波路では、隣接するアレイ導波路において、溝1011〜1014それぞれによって分断される長さの差分がγ・△L0′/4であり、△L0′/4よりも小さく、温度補償が不完全であるように設計されている。γは温度補償の不完全さを表すパラメータである。
図17は本実施例2の光波長合分波回路において、γ=0、j=15、k=136の場合に、出力チャンネル9における透過スペクトルを、温度T=−15、5、25、45、65℃のついて示したものである。
また、図18は同様に1dB、3dB、20dB透過幅を示したものである。80℃の温度範囲に渡って、透過中心波長ならびに透過波形にほとんど変化がないことが分かる。
本実施例4の光波長合分波回路において、γ=0、j=15、k=136の場合に、回路全体における、溝に起因する過剰損失は約0.8dBとなり、従来例に比して0.3dB低減されている。
以上前記4つの実施例から、本発明の光波長合分波回路では、光の透過波長の温度依存性を十分低減したままでありながらも、従来例に比較して、導波路上に形成された溝における過剰損失が低減されることが確認された。この結果、本発明によれば、低損失かつ透過波長の温度依存性が小さい波長合分波回路を得ることが可能である。
前記全ての実施例では、導波路の比屈折率差、コア幅及びコア厚を特定の値に限定したが、本発明の適用範囲は、この値に限定されるものではない。
前記全ての実施例では、AWGの設計パラメータを特定の値に限定したが、本発明の適用範囲は、このパラメータに限定されるものではない。
前記全ての実施例では、分割した溝の個数を特定の値に限定したが、本発明の適用範囲は、この数に限定されるものではない。
前記全ての実施例では、温度補償材料としてシリコン樹脂を使用したが、本発明の適用範囲は、この材料に限定されるものではない。
本発明の実施例1に係る光波長合分波回路の概略構成を示した平面図 図1における溝とその近傍を拡大して示した平面図 図2におけるAA′線の断面図 図3におけるBB′線の断面図 本実施例1の光波長合分波回路における透過スペクトルの温度変化を示す図 本実施例1の光波長合分波回路における透過帯域幅の温度変化を示す図 本実施例1の光波長合分波回路における各アレイ導波路を分断する溝における損失を示す図 本発明の実施例2の光波長合分波回路の構成において、入力導波路の第一のスラブ導波路に接続する部分を示した平面図 本実施例2の光波長合分波回路における透過スペクトルの温度変化を示す図 本実施例2の光波長合分波回路における透過帯域幅の温度変化を示す図 本実施例2の光波長合分波回路における各アレイ導波路を分断する溝における損失を示す図 本発明の実施例の光波長合分波回路の概略構成を示した平面図 図11における溝の近傍を拡大して示した平面図 本発明の実施例3の波長合分波回路における透過スペクトルの温度変化を示す図 本実施例3の光波長合分波回路における透過帯域幅の温度変化を示す図 本実施例3の光波長合分波回路の構成において、入力導波路の第一のスラブ導波路に接続する部分を示した平面図 本発明の実施例4の光波長合分波回路における透過スペクトルの温度変化を示す図 本実施例4の光波長合分波回路における透過帯域幅の温度変化を示す図 透過波長を温度無依存化する従来技術を適用したAWGの概略構成を示す平面図(アレイ導波路に溝を形成する例) 図19における溝近傍を拡大して示した平面図(単一の溝の例) 図20におけるAA′線の断面図 図21におけるBB′線の断面図 図19における溝近傍を拡大して示した平面図(分割された複数の溝の例) 透過波長を温度無依存化する従来技術を適用したAWGの概略構成を示す平面図(スラブ導波路に溝を形成する場合の例) 図24における溝近傍を拡大して示した平面図 透過波長を温度無依存化する従来技術を適用したAWGにおける各アレイ導波路を分断する溝における損失を示す図 透過波長を温度無依存化する従来技術を適用したアサーマルAWGにおける、各アレイ導波路を分断する溝における損失、透過スペクトルが平担化した場合を示す図
符号の説明
101、1001、2101、2601‥‥‥シリコン基板
102、1002、2102、2602‥‥‥入力導波路
106、1006、2106、2606‥‥‥出力導波路
103、1003、2103、2603‥‥‥第1のスラブ導波路
105、1005、2105、2605‥‥‥第2のスラブ導波路
104、1004、2104、2604‥‥‥アレイ導波路
107、111、112、113、114、1007、1011、1012、1013、1014、2107、2111、2112、2113、2114、2607、2611、2612、2613、2614‥‥‥溝
108、1008、2108‥‥‥温度補償材料
109、2109‥‥‥導波路コア
110、2110‥‥‥クラッド
115、1015‥‥‥パラボラ形状のテーパ導波路

Claims (10)

  1. 所定の長さ△Lで順次長くなるアレイ導波路と、該アレイ導波路の両端部に接続されるスラブ導波路と、該スラブ導波路に接続される入出力導波路とを有し、
    前記アレイ導波路、スラブ導波路および入出力導波路は、それぞれクラッドおよびコアから構成されており、
    前記アレイ導波路には、前記クラッドおよびコアの一部を除去してなる溝が設けられ、該溝には、前記アレイ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料が充填され、
    前記アレイ導波路の実効屈折率の温度係数がαであり、前記溝に充填される材料の屈折率温度係数がα′であり、
    前記αと前記α′とは符号が異なり、
    前記アレイ導波路の隣接するアレイ導波路間において前記溝により除去された長さの差分が△L′である光波長合分波回路であって、
    前記アレイ導波路のうち中央部の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)に等しく、その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は△L/(1−α′/α)より小さいことを特徴とする光波長合分波回路。
  2. 前記その他の隣接するアレイ導波路、最短のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、あるいは最長のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路のいずれか一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載の光波長合分波回路。
  3. 前記その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′が零であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光波長合分波回路。
  4. 所定の長さ△Lで順次長くなるアレイ導波路と、該アレイ導波路の両端部に接続されるスラブ導波路と、該スラブ導波路に接続される入出力導波路とを有し、
    前記アレイ導波路、スラブ導波路および入出力導波路は、クラッドおよびコアから構成されており、
    前記スラブ導波路の少なくとも一方には、前記クラッドおよびコアの一部を除去してなる溝が設けられ、該溝には、前記アレイ導波路およびスラブ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料が充填され、
    前記アレイ導波路およびスラブ導波路の実効屈折率の温度係数がαであり、前記溝に充填される材料の屈折率温度係数がα′であり、
    前記αと前記α′とは符号が異なり、
    前記入出力導波路から前記スラブ導波路への接続端と、前記アレイ導波路の隣接するアレイ導波路から前記スラブ導波路への接続端を結ぶ2つの線分を分断する前記溝の幅の差分が△L′である光波長合分波回路であって、
    前記アレイ導波路のうち中央部の隣接するアレイ導波路に対する差分△L′は、△L/(1−α′/α)に等しく、その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′は△L/(1−α′/α)より小さいことを特徴とする光波長合分波回路。
  5. 前記その他の隣接するアレイ導波路が、最短のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路、あるいは、最長のアレイ導波路を含み連続する複数のアレイ導波路のいずれか一方または両方であることを特徴とする請求項4に記載の光波長合分波回路。
  6. 前記その他の隣接するアレイ導波路間に対する差分△L′が零であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の光波長合分波回路。
  7. 前記入力導波路の前記スラブ導波路と接続する部分が、直線状のテーパ構造になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の光波長合分波回路。
  8. 前記入力導波路の前記スラブ導波路と接続する部分が、パラボラ形状のテーパ構造になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の光波長合分波回路。
  9. 前記クラッドおよび前記コアが石英系ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の光波長合分波回路。
  10. 前記溝に充填された材料がシリコン樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか1項に記載の光波長合分波回路。
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