JP3026302B2 - 光合分波器 - Google Patents

光合分波器

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JP3026302B2 JP39592A JP39592A JP3026302B2 JP 3026302 B2 JP3026302 B2 JP 3026302B2 JP 39592 A JP39592 A JP 39592A JP 39592 A JP39592 A JP 39592A JP 3026302 B2 JP3026302 B2 JP 3026302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光合分波器に関し、特
に、光波長多重通信分野で用いられる、波長の異なる2
つ以上の信号光を合波または分波する光合分波器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光合分波器は、1本の光ファイバに複数
波長の信号光を同時に伝送させるとともに、該信号光を
光ファイバから取り出すための部品である。最近、加入
者系において、電話信号を1.3μm帯で伝送するとと
もに、CATVや各種情報信号を1.55μm帯で同時
に伝送する方式が考えられ、実験が試みられている。こ
の伝送方式を実現するためには、1.3μm帯の信号光
と1.55μm帯の信号光とを合波または分波する(光
合分波する)素子が重要である。
【0003】光合分波器は、その形態により、バルク
型,ファイバ型および導波型に大別することができる。
バルク型は、マイクロレンズ,プリズムおよび干渉膜フ
ィルタなどを組み合せて構成されるが、長期信頼性に問
題がある。ファイバ型は、分波器の波長設定精度に難が
ある。導波型は、フォトリソグラフィ工程を用いて平面
基板上に一括大量形成できる利点があり、バルク型の欠
点である長期信頼性および導波型の欠点である波長設定
精度に関しても特に問題ない。
【0004】図8は、従来の代表的な導波型光合分波器
の一つである方向性結合器型光合分波器の概略構成図で
ある。
【0005】方向性結合器型光合分波器100 は、平面基
板121 と、平面基板121 上に形成された、互いに平行な
第1の光導波路121aおよび第2の光導波路121bと、各光
導波路121a,121bの中間部が互いに近接されて形成され
た方向性結合部121cとを含む。ここで、方向性結合部12
1cは、たとえば第1の光導波路121aの入力ポート123aか
ら同時に入射された第1の波長λ1(=1.55μm)
の信号光と第2の波長λ2 (=1.3μm)の信号光と
を完全に分離して、第1の光導波路121aの出力ポート12
3bおよび第2の光導波路121bの出力ポート124bからそれ
ぞれ出力するように設計されている。また、方向性結合
部121cのパワー結合比、すなわち、方向性結合部121c内
にて第1の光導波路121aから第2の光導波路121bへ移さ
れる信号光の波長ごとの強度割合(以下、「結合比」と
称する。)は、第1の波長λ1 に対して0%,第2の波
長λ2 に対して100%になるように設定されている。
しかし、方向性結合部121cは極めて構造に敏感なため、
その構造パラメータを厳密に設定するとともに、該構造
パラメータを維持して作成する必要がある。
【0006】このような方向性結合器型光合分波器100
に比べて高寸法精度を要求しない光合分波器として、マ
ッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器が知られている。
マッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器は、2つの波長
(第1および第2の波長λ1,λ2)が数百nm以上離れ
た(たとえば、第1の波長λ1=1.31μm,第2の
波長λ2 =1.53μm)信号光から2つの波長が0.
01nmオーダの極めて近接した(たとえば、第1の波
長λ1=1.54996μm,第2の波長λ2=1.55
μm)信号光までを光合分波することができる。
【0007】図9は、マッハ・ツェンダ光干渉計型光合
分波器の一従来例を示す概略構成図である。
【0008】マッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器20
0 は、平面基板221 と、平面基板221 上に形成された第
1の光導波路221aおよび第2の光導波路221bと、各光導
波路221a,221bの中間部が2箇所で互いに近接されて形
成された第1の方向性結合部222aおよび第2の方向性結
合部222bとを含む。ここで、第1の方向性結合部222aお
よび第2の方向性結合部222bの間における第1の光導波
路221aの導波路長Lと第2の光導波路221bの導波路長L
+ΔLとの導波路長差ΔLは、光合分波する2つの波長
(第1および第2の波長λ1,λ2)に対して、 ΔL=(N±0.5)×λ1/n(λ1) (1) =N×λ2/n(λ2) (2) ただし、 n(λ1)=第1の波長λ1 での実効屈折率 n(λ2)=第2の波長λ2 での実効屈折率 N=整数 を満たすように設定されている。
【0009】マッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器20
0 では、公知の光干渉により、第1の光導波路221aの入
力ポート223aから入力された2つの波長(第1の波長λ
1 および第2の波長λ2 )の信号光のうち、第1の波長
λ1 の信号光は第1の光導波路221aの出力ポート223bか
ら出力され、第2の波長λ2 の信号光は第2の光導波路
221bの出力ポート224bから出力される。このとき、第1
および第2の方向性結合部222a,222bの結合比はそれぞ
れ、第2の光導波路221bの出力ポート224bから出力され
る第2の波長λ2 の信号光に対して50%になるように
構成される。たとえば、各光導波路221a,221bが石英ガ
ラス系光導波路の場合には、n=1.45であるから、
第1の波長λ1 =1.31μm,第2の波長λ2 =1.
53μmでは、導波路長差ΔL=3.16μm,各方向
性結合部222a,222bの結合比=50%(第2の波長λ2
=1.53μmの信号光に対して)とする。また、第1
の波長λ1 =1.54996μm,第2の波長λ2
1.55μmでは、導波路長差ΔL=2.07cm,各
方向性結合部222a,222bの結合比=50%(第2の波長
λ2 =1.55μmの信号光に対して)とする。
【0010】入力ポート223aから入力された信号光に対
する第1の波長λ1 の信号光の光透過率Tthrough と入
力ポート223aから入力された信号光に対する第2の波長
λ2の信号光の光透過率Tcross とはそれぞれ、 Tthrough ={1−2×k(λ)}2+4×k(λ)×{1−k(λ)}×sin2 (β×ΔL/2) (3) Tcross =4×k(λ)×{1−k(λ)}×cos2(β×ΔL/2) (4) ただし、 k(λ)=波長λの信号光に対する各方向性結合部222a,
222bの結合比 β=2π×n(λ)/λ n(λ)=波長λでの各光導波路221a,221bの実効屈折率 で表される。(3)式および(4)式からも明らかなよ
うに、各光透過率Tthrough,Tcrossは、結合比k(λ)
の関数となる。
【0011】たとえば、各方向性結合部222a,222bの結
合比k(λ)が、図10(a)図示実線で示すように、波
長λが大きくなるに従って緩やかに大きくなり、第2の
波長λ2 で50%となるよう構成されている場合につい
て考える。このときの光透過率Tthrough は、同図
(b)図示実線で示すように、波長λに対してほぼ正弦
関数の自乗で変化する。また、光透過率Tcross は、同
図(c)図示実線で示すように、波長λに対してほぼ余
弦関数の自乗で変化する。
【0012】また、結合比k(λ)が、同図(a)図示一
点鎖線で示すように、第2の波長λ2 で50%となり、
第1の波長λ1 よりもわずかに大きい波長λ1’ で10
0%となるよう構成されている場合について考える。こ
のときの光透過率Tthroughは、同図(b)図示一点鎖
線で示すように、同図(b)図示実線で示す場合よりも
第1の波長λ1 側に透過率の高い領域を広げた特性とな
る。
【0013】さらに、結合比k(λ)が、同図(a)図示
破線で示すように、第2の波長λ2で50%となり、第
1の波長λ1 よりもわずかに小さい波長λ1” で100
%となるよう構成されている場合について考える。この
ときの光透過率Tthrough は、同図(b)図示破線で示
すように、同図(b)図示実線で示す場合よりも波長λ
1” 側に透過率の高い領域を広げた特性となり、かつ、
第1の波長λ1 および第2の波長λ2 での透過率の変化
が急峻となる。
【0014】以上のように、マッハ・ツェンダ光干渉計
型光合分波器200 では、各方向性結合部222a,222bの結
合比k(λ)が適当に設定されることにより、合分波波長
の光透過強度特性を緩やかにできる利点がある。このこ
とは、信号光の合分波特性が信号光の光源の波長揺らぎ
に対して小さな劣化ですむことを意味しており、加入者
系における電話信号を1.3μm帯にて、また、CAT
Vや各種情報を多重した多数の信号光の束を数十nmの
帯域で1.55μm帯にて伝送する方式において有効で
あることを意味している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のマッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器200 で
は、各方向性結合部222a,222bの結合比k(λ)の波長依
存性を任意に選んだり、また、結合比k(λ)の波長依存
性を厳密に設定した各方向性結合部222a,222bの構造パ
ラメータを維持して各方向性結合部222a,222bを作成す
ることは難しいため、光合分波する2つの波長(第1の
波長λ1 および第2の波長λ2 )の帯域を任意にかつ高
精度に広げることは困難であるという問題がある。
【0016】また、1nmオーダー以下の狭い光合分波
の波長間隔をもつマッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波
器では、方向性結合部の結合比の波長依存性が小さいた
め、光透過強度の波長依存性はほぼ光路長差n(λ)×Δ
Lで設定される正弦関数の自乗で変化することになり、
光合分波の波長間隔が1nm以上の方向性結合部の波長
依存性を利用したマッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波
器を構成することができないという問題がある。
【0017】本発明の目的は、光合分波の波長の帯域を
任意にかつ高精度に広げることができる光合分波器を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の光合分波器は、
基板と、該基板上に形成された第1の光導波路および第
2の光導波路とを含み、該第1および第2の光導波路の
いずれか一方の光導波路から入射された2つの信号光を
分波して、該2つの信号光のいずれか一方の信号光を前
記一方の光導波路から出射させるとともに、前記2つの
信号光の他方の信号光を前記第1および第2の光導波路
の他方の光導波路から出射させ、前記第1の光導波路か
ら入射された信号光と前記第2の光導波路から入射され
た信号光とを合波して、前記第1および第2の光導波路
のいずれか一方の光導波路から出射させる光合分波器に
おいて、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との
中間部が4箇所互いに近接されて順次形成された第1
第4の方向性結合部を含み、前記第1の方向性結合部
と前記第2の方向性結合部との間では、前記第2の光導
波路の方が前記第1の光導波路よりも第1の導波路長差
ΔL1 だけ長く、前記第2の方向性結合部と前記第3の
方向性結合部との間では、前記第2の光導波路の方が前
記第1の光導波路よりも第2の導波路長差ΔL2 だけ長
く、前記第3の方向性結合部と前記第4の方向性結合部
との間では、前記第1の光導波路の方が前記第2の光導
波路よりも第3の導波路長差ΔL3 だけ長く、 前記2つ
の信号光のうち前記一方の光導波路から入射され該一方
の光導波路から出射される前記一方の信号光の波長を第
1の波長λ 1 とし、前記2つの信号光のうち前記一方の
光導波路から入射され前記他方の光導波路から出射され
る前記他方の信号光の波長を第2の波長λ 2 としたと
き、 前記第1から第4の方向性結合部の結合比が、前記
第2の波長λ 2 に対してほぼ50%であり、 前記第1の
光導波路および前記第2の光導波路の前記第1の波長λ
1 での実効屈折率をn(λ 1 ) および前記第2の波長λ 2
での実効屈折率をn(λ 2 ) とし、第1の整数をNとした
とき、前記第2の導波路長差ΔL 2 が、 を満たし、 前記第1の波長λ 1 と等しいか近傍の第3の
波長をλ 1 ’ および前記第2の波長λ 2 と等しいか近傍
の第4の波長をλ 2 ’ とし、前記第1光導波路および前
記第2の光導波路の前記第3の波長λ 1 ’ での実効屈折
率をn(λ 1 ’) および前記第4の波長λ 2 ’ での実効屈
折率をn(λ 2 ’) とし、第2の整数をN’としたとき、
前記第1の導波路長差ΔL 1 および前記第3の導波路長
差ΔL 3 が、 ΔL 1 ,ΔL 3 ≒(N’±0.5)×λ 2 ’/n(λ 2 ’)/2 ≒N’×λ 1 ’/n(λ 1 ’)/2 を満たす
【0019】
【0020】また、前記第1の導波路長差ΔL1 と前記
第3の導波路長差ΔL3 とが等しくてもよい。
【0021】さらに、前記第1の光導波路と前記第2の
光導波路とがそれぞれ、平面基板上に形成された石英系
ガラス層に埋設された、石英系ガラスからなるコア部よ
り構成された石英系単一モード光導波路であってもよ
い。
【0022】
【作用】本発明の光合分波器は、後述する理由によ
り、各光透過率Tthrough,Tcrossの波長特性をより自
由に設計することができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1(a)〜(d)はそれぞれ、本発明の
光合分波器の一実施例を示す図である。
【0025】光合分波器10は、シリコン基板11と
(同図(b)参照)、シリコン基板11上に形成され
た、膜厚60μm程度のSi2系ガラスからなるガラス
層12と、ガラス層12内に形成された第1の光導波路
131 および第2の光導波路132 と、各光導波路13
1,132の中間部が4箇所互いに近接されて順次形成さ
れた第1乃至第4の方向性結合部141〜144と、第1
の方向性結合部141 と第2の方向性結合部142 との
間の第2の光導波路132 の上方でかつガラス層12上
に形成された第1の薄膜ヒータ151 と、第2の方向性
結合部142 と第3の方向性結合部143 との間の第2
の光導波路132 の上方でかつガラス層12上に形成さ
れた第2の薄膜ヒータ152 と(同図(d)参照)、第
3の方向性結合部143 と第4の方向性結合部144
の間の第1の光導波路131 の上方でかつガラス層12
上に形成された第3の薄膜ヒータ153 とを含む。
【0026】次に、第1の光導波路131 の図1(a)
図示左端を2つの波長(第1の波長λ1 および第2の波
長λ2 )の信号光の入力ポート16とし、第1の光導波
路131 の同図(a)図示右端を出力ポート(以下、
「スルーポート」と称する。)171 とし、第2の光導
波路132 の同図(a)図示右端を出力ポート(以下、
「クロスーポート」と称する。)172 として、第1の
波長λ1 の信号光をスルーポート171 に出力するとと
もに、第2の波長λ2 の信号光をクロスーポート172
に出力する場合の各光導波路131,132,各方向性結
合部141〜144および各薄膜ヒータ151〜153につ
いて詳しく説明する。
【0027】(1)各光導波路131,132 第1の光導波路131 および第2の光導波路132 は、
i2−GeO2 系ガラスからなり、8μm角程度の断
面形状を有する。また、第1の方向性結合部141 と第
2の方向性結合部142 との間の第1の光導波路131
の長さをL1 とすると、第1の方向性結合部141 と第
2の方向性結合部142 との間の第2の光導波路132
の長さはL1+ΔL1とされており、第1の導波路長差Δ
1 だけ第2の光導波路132 の方が長くなっている。
第2の方向性結合部142 と第3の方向性結合部143
との間の第1の光導波路131 の長さをL2 とすると、
第2の方向性結合部142 と第3の方向性結合部143
との間の第2の光導波路132 の長さはL2+ΔL2とさ
れており、第2の導波路長差ΔL2 だけ第2の光導波路
132 の方が長くなっている。第3の方向性結合部14
3 と第4の方向性結合部144 との間の第2の光導波路
132 の長さをL3 とすると、第3の方向性結合部14
3 と第4の方向性結合部144 との間の第1の光導波路
131 の長さはL3+ΔL3とされており、第3の導波路
長差ΔL3 だけ第1の光導波路131の方が長くなって
いる。
【0028】ここで、第2の導波路長差ΔL2 は、前述
したマッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器200 と同様
に、光合分波する2つの波長(第1の波長λ1 および第
2の波長λ2 )に対して、 ΔL2 =(N±0.5)×λ1/n(λ1) (3) =N×λ2/n(λ2) (4) ただし、 n(λ1)=第1の波長λ1 での実効屈折率 n(λ2)=第2の波長λ2 での実効屈折率 N=第1の整数 を満たすように設定されている。(3)式および(4)
式を満たす第2の導波路長差ΔL2 は、異なる第1の整
数Nに対して複数決り得るが、本実施例においてはそれ
らの最小値を選ぶ。その理由は、第1の波長λ1 と第2
の波長λ2 との間の波長で光強度特性に山や谷が現れな
いように、すなわち、光強度特性が極値をもたないよう
にするためである。第2の導波路長差ΔL2 として前記
最小値以外の値を選ぶと、第1の波長λ1 と第2の波長
λ2 との間の波長で光強度特性に山や谷が現れ、光合分
波器10のいわゆる通過帯域幅および阻止帯域幅の減少
を招き、一般的に望ましくない。
【0029】なお、(3)式および(4)式を厳密に解
くと第1の整数Nは必ずしも得られないが、求めた第1
の整数Nとそれを四捨五入して求めた整数値との差が±
0.1程度の範囲内であれば、四捨五入して求めた整数
値を第1の整数Nの代わりに用いても実用上差し支えな
い。しかし、前記差が±0.1程度の範囲外である場合
には、四捨五入して求めた整数値を第1の整数Nの代わ
りに用いると、光合分波器10を分波器として使用する
ときにクロストークや損失が増加するため、第1の波長
λ1 と第2の波長λ2 とを入れ換えるなどして、前記差
が±0.1程度の範囲内となるようにすることが望まれ
る。
【0030】本実施例の光合分波器10では、第1およ
び第3の導波路長差ΔL1,ΔL3が、第1の波長λ1
等しいか近傍である第3の波長λ1’ および第2の波長
λ2と等しいか近傍である第4の波長λ2’ に対して、 ΔL1 =ΔL3 =(N’±0.5)×λ2’/n(λ2’)/2 (5) =N’×λ1’/n(λ1’)/2 (6) ただし、 n(λ1’)=第3の波長λ1’での実効屈折率 n(λ2’)=第4の波長λ2’での実効屈折率 N’=第2の整数 を満たすように設定されることにより、波長帯域を広げ
ることができる。この場合にも、求めた第2の整数N’
とそれを四捨五入して求めた整数値との差が±0.1程
度の範囲内であれば、四捨五入して求めた整数値を第2
の整数N’の代わりに用いても実用上差し支えないが、
それ以外のときには、第1の波長λ1 と第2の波長λ2
とを入れ換えるなどして、前記差が±0.1程度の範囲
内となるようにすることが望まれる。
【0031】(2)各方向性結合部141〜144 第1乃至第4の方向性結合部141〜144は、第1の光
導波路131 と第2の光導波路132 とを数μm程度の
間隔に保ちながら、0.1mmオーダーから1mmオー
ダーの距離にわたって互いに平行に配置することにより
それぞれ構成されている。各方向性結合部141〜144
の結合比はそれぞれ、第2の波長λ2 に対してほぼ50
%となるように設定されている。
【0032】(3)各薄膜ヒータ151〜153 第1乃至第3の薄膜ヒータ151〜153はそれぞれ、石
英系光導波路の熱光学効果を利用して、第1乃至第3の
光路長差n(λ,T)×ΔL1 ,n(λ,T)×ΔL2 ,n
(λ,T)×ΔL3 を微調するためのものである。すなわ
ち、光合分波の波長間隔が0.01nmオーダーの光合
分波器10を構成する際には、第1乃至第3の導波路長
差ΔL1〜ΔL3が長くなるため、石英系光導波路の熱光
学効果による1×10-5(/℃)の屈折率変動により、
外部温度の変動に伴って第1乃至第3の導波路長差ΔL
1〜ΔL3の変動が生じるので、第1乃至第3の薄膜ヒー
タ151〜153を用いて第1乃至第3の光路長差n
(λ,T)×ΔL1 ,n(λ,T)×ΔL2 ,n(λ,T)×
ΔL3 をそれぞれ制御する。なお、他の手段により、光
合分波器10自体の温度の安定化が図れる場合には、第
1乃至第3の薄膜ヒータ151〜153は不要である。
【0033】次に、光合分波器10の光透過率について
説明する。
【0034】第1の導波路長差ΔL1 と第3の導波路長
差ΔL3 とが等しい場合、入力ポート16から第1の光
導波路131 に入力された信号光に対するスルーポート
171 から出力される信号光の光透過率Tthrough と、
入力ポート16から第1の光導波路131 に入力された
信号光に対するクロスポート172 から出力される信号
光の光透過率Tcross とはそれぞれ、 Tthrough =1−Tcross (7) Tcross =4×{(C×D−A×B)2+4×A×B×C×D×sin2(β ×ΔLs/2)}×{(A×D−B×C)2+4×A×B×C×D×cos2(β× ΔLs/2)}×cos2(β×ΔL2/2) (8) ただし、 A=k1(λ)1/2 B=k2(λ)1/2 C=(1−k1(λ))1/2 D=(1−k2(λ))1/21(λ)=波長λの信号光に対する第1および第4の方
向性結合部141,144の結合比 k2(λ)=波長λの信号光に対する第2および第3の方
向性結合部142,143の結合比 β=2π×n(λ)/λ n(λ)=波長λでの第1および第2の光導波路131
132の実効屈折率 ΔLs =ΔL1 =ΔL3 で表される。従来の光合分波器による(3)式および
(4)式と本実施例の光合分波器10による(7)式お
よび(8)式とを比較すると、各光透過率Tthrough,
Tcrossは、従来の光合分波器では、結合比k(λ)およ
び導波路長差ΔLで周期が設定された正弦関数の自乗の
関数として表されていたが、本実施例の光合分波器10
では、さらに第2の導波路長差ΔL2 で周期が設定され
る正弦関数の4次式の関数が乗ぜられるため、各光透過
率Tthrough,Tcrossの波長特性をより自由に設計する
ことができる。
【0035】次に、図1に示した光合分波器10を試作
した例について説明する。
【0036】〔試作例1〕本試作例では、スルーポート
171 から出力される信号光の波長(第1の波長λ1
を1.56μmとし、クロスポート172 から出力され
る信号光の波長(第2の波長λ2 )を1.31μmと
し、また、第3の波長λ1’ を第1の波長λ1 の近傍の
1.53μmとし、第4の波長λ2’ を第2の波長λ2
と等しく1.31μmとし、さらに、石英系ガラスから
なる各光導波路131,132の屈折率n=1.45とし
た。このとき、(3)式〜(6)式より各整数N,N’
および各導波路長差ΔL1〜ΔL3をそれぞれ求めた結
果、 N=N’=3 ΔL1 =ΔL3 =1.58μm ΔL2 =2.7μm であった。
【0037】第1の導波路長差ΔL1 および第3の導波
路長差ΔL3 を1.58μmとし、第2の導波路長差Δ
2 を2.7μmとし、かつ、各方向性結合部141
144の結合比の波長依存性を図2(a)に示すように
設定したときの各光透過率Tthrough,Tcrossの波長特
性を、図2(b),(c)に実線でそれぞれ示す。な
お、比較のため、図9に示した従来のマッハ・ツェンダ
光干渉計型光合分波器200における各光透過率Tthroug
h,Tcrossの波長特性を同図(b),(c)に破線でそ
れぞれ示す。ここで、各方向性結合部141〜144は、
各光導波路131,132の形状(コア形状)を8×8μ
mの矩形とし、比屈折率差を0.3%とし、第1の光導
波路131 と第2の光導波路132 との間隔を3μmと
し、第2の波長λ2 =1.31μmに対する結合比を5
0%としたものである。
【0038】この結果、本試作例の光合分波器10で
は、クロスポート172 から出力される信号光の1.5
6μm帯の透過率が1%以下(すなわち、損失が20d
B以上)となる波長幅(以下、「阻止帯域」と称す
る。)は、同図(c)より、従来の光合分波器に比べて
2.5倍程度広がるとともに、スルーポート171 から
出力される信号光の1.56μm帯の光透過帯域幅(以
下、「透過帯域」と称する。)も、同図(b)より、広
がることが確認できた。
【0039】〔試作例2〕各導波路長差ΔL1〜ΔL3
すべて同じにし、各方向性結合部141〜144における
第1の光導波路131 と第2の光導波路132 との間隔
を6μmとし、各方向性結合部141〜144の結合比の
波長依存性を、図3(a)に示すように、第2の波長λ
2 =1.31μmに対して50%、波長λ1 =1.56
μm付近に対して100%に設定した。
【0040】この場合には、図3(b),(c)に破線
でそれぞれ示すように、従来のマッハ・ツェンダ光干渉
計型光合分波器200 においても、前述した試作例1に比
べて、スルーポート171 から出力される信号光の透過
帯域およびクロスポート172 から出力される信号光の
阻止帯域を広げられることが知られている。しかし、本
試作例の光合分波器10では、図3(b),(c)に実
線でそれぞれ示すように、従来の光合分波器に比べて、
スルーポート171 から出力される信号光の透過帯域お
よびクロスポート172 から出力される信号光の阻止帯
域を広げられるとともに、試作例1の光合分波器10に
比べても、クロスポート172 から出力される信号光の
阻止帯域を約1.2倍広げられることが確認できた。
【0041】〔試作例3〕本試作例では、第1の波長λ
1 =1.31μmの信号光をスルーポート171から出
力させ、第2の波長λ2 =1.53μmの信号光をクロ
スポート172 から出力させるようにした。また、第3
の波長λ1’ を第1の波長λ1 の近傍の1.28μmと
し、第4の波長λ2’ を第2の波長λ2 と等しく1.5
3μmとし、さらに、石英系ガラスからなる各光導波路
131,132の屈折率n=1.45とした。このとき、
(3)式〜(6)式より各整数N,N’および各導波路
長差ΔL1〜ΔL3をそれぞれ求めた結果、 N=N’=3 ΔL1 =ΔL3 =1.32μm ΔL2 =3.16μm であった。
【0042】第1の導波路長差ΔL1 および第3の導波
路長差ΔL3 を1.32μmとし、第2の導波路長差Δ
2 を3.16μmとし、かつ、各方向性結合部141
〜144の結合比の波長依存性を図4(a)に示すよう
に設定したときの各光透過率Tthrough,Tcrossの波長
特性を、図4(b),(c)に実線でそれぞれ示す。な
お、比較のため、従来のマッハ・ツェンダ光干渉計型光
合分波器200 における各光透過率Tthrough,Tcrossの
波長特性を同図(b),(c)に破線でそれぞれ示す。
ここで、各方向性結合部141〜144は、各光導波路1
1,132の形状(コア形状)を8×8μmの矩形と
し、比屈折率差を0.3%とし、第1の光導波路131
と第2の光導波路132 との間隔を6μmとし、第3の
波長λ1’=1.53μmに対する結合比を50%とし
たものである。
【0043】この結果、本試作例の光合分波器10で
は、クロスポート172 から出力される信号光の阻止帯
域は、同図(c)より、従来のマッハ・ツェンダ光干渉
計型光合分波器200 に比べて3.0倍程度広がるととも
に、スルーポート171 から出力される信号光の透過帯
域も、同図(b)より、広がることが確認できた。
【0044】〔試作例4〕試作例3の光合分波器10に
おいて、第1の波長λ1 =1.31μmと第2の波長λ
2 =1.53μmとの間の各光透過率Tthrough,Tcro
ssの波長特性をより急峻に変化させるため、各方向性結
合部141〜144の結合比の波長依存性を、図5(a)
に示すように、第1の波長λ1 =1.31μm付近に対
してほぼ100%,第2の波長λ2 =1.53μmに対
してほぼ50%となるように設定した。第1の光導波路
131 と第2の光導波路132 との間隔は、試作例3と
同様に、6μmとした。また、第1の導波路長差ΔL1
および第3の導波路長差ΔL3 は、試作例3と同様に、
1.32μmとしたが、第2の導波路長差ΔL2 は、透
過帯域を広げるために、わずかに長くし3.2μmとし
た。
【0045】本試作例の光合分波器10では、図5
(b),(c)にそれぞれ示すように、試作例3の光合
分波器10に比べて、第2の波長λ2 =1.31μmと
第1の波長λ1 =1.56μmとの間の各光透過率Tth
rough,Tcrossの波長特性をより急峻に変化させること
ができることを確認できた。
【0046】〔試作例5〕本実施例では、第1の導波路
長差ΔL1 を0.95μmとし、第2の導波路長差ΔL
2 を3.2μmとし、第3の導波路長差ΔL3 を0.7
1μmとして、各方向性結合部141〜144の結合比の
波長依存性が、図6(a)に示すように、それぞれ異な
るようにした。
【0047】このときの各光透過率Tthrough,Tcross
の波長特性は、図6(b),(c)にそれぞれ示すよう
に、ほぼ矩形形状になり、第2の波長λ2 =1.31μ
mと第1の波長λ1 =1.53μmとの間の各光透過率
Tthrough,Tcrossの波長特性をさらに急峻に変化させ
ることができることを確認できた。
【0048】〔試作例6〕本試作例では、合分波波長間
隔の狭い光合分波器10を構成した。すなわち、第1の
波長λ1 =1.55μmの信号光をスルーポート171
から出力させ、第2の波長λ2 =1.54996μmの
信号光をクロスポート172 から出力させた。また、第
3の波長λ1’ を第1の波長λ1 と等しく1.55μm
とし、第4の波長λ2’ を第2の波長λ2 と等しく1.
54996μmとし、さらに、石英系ガラスからなる各
光導波路131,132の屈折率n=1.45とした。こ
のとき、(3)式〜(6)式より各整数N,N’および
各導波路長差ΔL1〜ΔL3をそれぞれ求めた結果、 N=N’=19375 ΔL1 =ΔL3 =10355.60μm ΔL2 =20710.67μm であった。
【0049】各方向性結合部141〜144の結合比の波
長依存性を、図7(a)に示すように、第1の波長λ1
=1.55μm近傍に対して50%に設定した。このと
きの各光透過率Tthrough,Tcrossの波長特性を、図7
(b),(c)に実線でそれぞれ示す。なお、比較のた
め、従来のマッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器200
における各光透過率Tthrough,Tcrossの波長特性を同
図(b),(c)に破線でそれぞれ示す。
【0050】この結果、本試作例の光合分波器10で
は、クロスポート172 から出力される信号光の阻止帯
域は、同図(c)より、従来のマッハ・ツェンダ光干渉
計型光合分波器200 に比べて3.0倍程度広がるととも
に、スルーポート171 から出力される信号光の透過帯
域も、同図(b)より、広がることが確認できた。
【0051】光合分波の波長間隔が0.04nmと狭い
場合には、各方向性結合部の結合比の波長依存性がほぼ
一定であるため、従来のマッハ・ツェンダ光干渉計のみ
では、各光透過率Tthrough,Tcrossの波長特性はほぼ
導波路長差ΔLで設定される正弦関数の自乗で変化し、
各方向性結合部の結合比の波長依存性を利用することが
できない。したがって、この場合には、本発明による光
合分波器は特に有効である。
【0052】以上の説明においては、第1の方向性結合
部141 と第2の方向性結合部142 との間で第2の光
導波路132 の方を第1の光導波路131 よりも第1の
導波路長差ΔL1 だけ長くし、第3の方向性結合部14
3 と第4の方向性結合部144 との間で第1の光導波路
131 の方を第2の光導波路132 よりも第3の導波路
長差ΔL3 だけ長くした。しかし、逆に、第1の方向性
結合部141 と第2の方向性結合部142 との間で第1
の光導波路131 の方を第2の光導波路132よりも第
1の導波路長差ΔL1 だけ長くし、第3の方向性結合部
143 と第4の方向性結合部144 との間で第2の光導
波路132 の方を第1の光導波路131よりも第3の導
波路長差ΔL3 だけ長くしても、同様の特性が得られ
る。
【0053】第1乃至第3の薄膜ヒータ151〜153
用いて第1乃至第3の導波路長差ΔL1〜ΔL3を微調す
ることにより、特性を変えられることはいうまでもな
い。
【0054】本発明の光合分波器は、2つの異なる波長
を有する信号光の光合分波に限定されるものではなく、
図9に示した従来のマッハ・ツェンダ光干渉計型光合分
波器200 などと同様な使い方(たとえば、N.Takato et
al.,Silica-based Integrated Optical Mach-Zehnder M
ulti/Demultiplexer Family with Channel Spacing of
0.01-250nm, Journal on Selected Areas in Communica
tions, Vol.8, p.1120-p.1127, 1990)ができ、多波長を
(3)式〜(6)式に従って2つのポートに分割するこ
ともできる。たとえば、電話信号群を1.3μm帯で、
また、CATVや各種情報信号群を1.55μm帯で伝
送する場合に、試作例1〜試作例5の光合分波器を用い
て、1.3μm帯の信号群と1.55μm帯の信号群と
を光合分波することができる。
【0055】試作例1〜試作例4および試作例6では、
第1乃至第4の方向性結合部141〜144の結合比を第
2の波長λ2 に対して50%に設定したが、本発明の光
合分波器はこれに限定されるものではない。結合比がず
れると、第2の波長λ2 において、スルーポート171
における阻止損失を劣化させ、クロスポート172にお
ける透過損失を増加させる。しかし、システムによって
は、光合分波器に対する仕様(たとえば、透過損失や阻
止損失に対する仕様)により、結合比が数%〜数十%ず
れても許容される場合がある。また、(3)式〜(6)
式により求められる第1乃至第3の導波路長差ΔL1
ΔL3を用いず、かつ、第1乃至第4の方向性結合部1
1〜144の結合比を第2の波長λ2 に対して50%に
しなくても、試作例5で述べたように、第1乃至第3の
導波路長差ΔL1〜ΔL3および第1乃至第4の方向性結
合部141〜144の結合比を適当に選択することによ
り、透過損失や阻止損失を広げた矩形の透過特性を得る
ことができる。
【0056】光導波路として、シリコン基板上に形成し
た石英系単一モード光導波路を用いたが、本発明の光合
分波器はこれに限定されるものではなく、他の材料系の
光導波路でも適用対象となる。たとえば、多成分ガラス
基板やニオブ酸リチウム結晶基板上に金属イオン拡散技
術により形成したイオン拡散光導波路でもよい。ただ
し、材料系により光導波路の屈折率nも異なるので、こ
の点を考慮して上記(3)式〜(6)式を扱う必要があ
ることはいうまでもない。
【0057】シリコン基板上に個別に光合分波器が形成
されている例を示したが、同一基板上に多数個の光合分
波器がアレイ状に形成されている場合や、基板上や基板
端部に受発光阻止を直接搭載するハイブリッド光集積回
路の要素として、本発明の光合分波器を適用することが
できることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下に示
す効果がある。
【0059】各光透過率Tthrough,Tcrossの波長特性
をより自由に設計することができるため、光合分波の波
長の帯域を任意にかつ高精度に広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光合分波器の一実施例を示す図であ
り、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う
拡大断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う拡大断面
図、(d)は(a)のC−C線に沿う拡大断面図であ
る。
【図2】図1に示した光合分波器を試作した第1の例を
説明するための図であり、(a)は結合比の波長依存性
を示すグラフ、(b)は光透過率Tthrough の波長依存
性を示すグラフ、(c)は光透過率Tcross の波長依存
性を示すグラフである。
【図3】図1に示した光合分波器を試作した第2の例を
説明するための図であり、(a)は結合比の波長依存性
を示すグラフ、(b)は光透過率Tthrough の波長依存
性を示すグラフ、(c)は光透過率Tcross の波長依存
性を示すグラフである。
【図4】図1に示した光合分波器を試作した第3の例を
説明するための図であり、(a)は結合比の波長依存性
を示すグラフ、(b)は光透過率Tthrough の波長依存
性を示すグラフ、(c)は光透過率Tcross の波長依存
性を示すグラフである。
【図5】図1に示した光合分波器を試作した第4の例を
説明するための図であり、(a)は結合比の波長依存性
を示すグラフ、(b)は光透過率Tthrough の波長依存
性を示すグラフ、(c)は光透過率Tcross の波長依存
性を示すグラフである。
【図6】図1に示した光合分波器を試作した第5の例を
説明するための図であり、(a)は結合比の波長依存性
を示すグラフ、(b)は光透過率Tthrough の波長依存
性を示すグラフ、(c)は光透過率Tcross の波長依存
性を示すグラフである。
【図7】図1に示した光合分波器を試作した第6の例を
説明するための図であり、(a)は結合比の波長依存性
を示すグラフ、(b)は光透過率Tthrough の波長依存
性を示すグラフ、(c)は光透過率Tcross の波長依存
性を示すグラフである。
【図8】従来の代表的な導波型光合分波器の一つである
方向性結合器型光合分波器の概略構成図である。
【図9】マッハ・ツェンダ光干渉計型光合分波器の一従
来例を示す概略構成図である。
【図10】図9に示した従来のマッハ・ツェンダ光干渉
計型光合分波器の特性を説明するための図であり、
(a)は結合比の波長依存性を示すグラフ、(b)は光
透過率Tthrough の波長依存性を示すグラフ、(c)は
光透過率Tcross の波長依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 光合分波器 11 シリコン基板 12 ガラス層 131 第1の光導波路 132 第2の光導波路 141 第1の方向性結合部 142 第2の方向性結合部 143 第3の方向性結合部 144 第4の方向性結合部 151 第1の薄膜ヒータ 152 第2の薄膜ヒータ 153 第3の薄膜ヒータ 16 入力ポート 171 スルーポート 172 クロスポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−232631(JP,A) 特開 昭62−183406(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/00 - 1/035 G02F 1/29 - 1/313 G02B 6/12 - 6/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に形成された第1の光
    導波路および第2の光導波路とを含み、 該第1および第2の光導波路のいずれか一方の光導波路
    から入射された2つの信号光を分波して、該2つの信号
    光のいずれか一方の信号光を前記一方の光導波路から出
    射させるとともに、前記2つの信号光の他方の信号光を
    前記第1および第2の光導波路の他方の光導波路から出
    射させ、 前記第1の光導波路から入射された信号光と前記第2の
    光導波路から入射された信号光とを合波して、前記第1
    および第2の光導波路のいずれか一方の光導波路から出
    射させる光合分波器において、 前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との中間部が
    4箇所互いに近接されて順次形成された第1から第4の
    方向性結合部を含み、 前記第1の方向性結合部と前記第2の方向性結合部との
    間では、前記第2の光導波路の方が前記第1の光導波路
    よりも第1の導波路長差ΔL1 だけ長く、 前記第2の方向性結合部と前記第3の方向性結合部との
    間では、前記第2の光導波路の方が前記第1の光導波路
    よりも第2の導波路長差ΔL2 だけ長く、 前記第3の方向性結合部と前記第4の方向性結合部との
    間では、前記第1の光導波路の方が前記第2の光導波路
    よりも第3の導波路長差ΔL3 だけ長く、 前記2つの信号光のうち前記一方の光導波路から入射さ
    れ該一方の光導波路から出射される前記一方の信号光の
    波長を第1の波長λ 1 とし、前記2つの信号光のうち前
    記一方の光導波路から入射され前記他方の光導波路から
    出射される前記他方の信号光の波長を第2の波長λ 2
    したとき、 前記第1から第4の方向性結合部の結合比が、前記第2
    の波長λ 2 に対してほぼ50%であり、 前記第1の光導波路および前記第2の光導波路の前記第
    1の波長λ 1 での実効屈折率をn(λ 1 ) および前記第2
    の波長λ 2 での実効屈折率をn(λ 2 ) とし、第1の整数
    をNとしたとき、前記第2の導波路長差ΔL 2 が、 を満たし、 前記第1の波長λ 1 と等しいか近傍の第3の波長を
    λ 1 ’ および前記第2の波長λ 2 と等しいか近傍の第4
    の波長をλ 2 ’ とし、前記第1光導波路および前記第2
    の光導波路の前記第3の波長λ 1 ’ での実効屈折率をn
    1 ’) および前記第4の波長λ 2 ’ での実効屈折率を
    n(λ 2 ’) とし、第2の整数をN’としたとき、前記第
    1の導波路長差ΔL 1 および前記第3の導波路長差ΔL
    3 が、 ΔL 1 ,ΔL 3 ≒(N’±0.5)×λ 2 ’/n(λ 2 ’)/2 ≒N’×λ 1 ’/n(λ 1 ’)/2 を満たす ことを特徴とする光合分波器。
  2. 【請求項2】 前記第1の導波路長差ΔL1 と前記第3
    の導波路長差ΔL3とが等しいことを特徴とする請求項
    1記載の光合分波器。
  3. 【請求項3】 前記第1の光導波路と前記第2の光導波
    路とがそれぞれ、平面基板上に形成された石英系ガラス
    層に埋設された、石英系ガラスからなるコア部より構成
    された石英系単一モード光導波路であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の光合分波器。
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