JP2861996B1 - 光波長合分波器 - Google Patents
光波長合分波器Info
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- JP2861996B1 JP2861996B1 JP1970498A JP1970498A JP2861996B1 JP 2861996 B1 JP2861996 B1 JP 2861996B1 JP 1970498 A JP1970498 A JP 1970498A JP 1970498 A JP1970498 A JP 1970498A JP 2861996 B1 JP2861996 B1 JP 2861996B1
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- input
- slab
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Abstract
【要約】
【課題】 通過域が広く、損失が低減される光波長合分
波器を提供する。 【解決手段】 出力側スラブ導波路7のスラブ半径Ro
を入力側スラブ導波路3のスラブ半径Riよりも小さく
して、出力側の電界分布の幅を狭め、入力導波路2と入
力側スラブ導波路3との間にマルチモード導波路4,5
を設けて電界分布を矩形にする。波長特性が矩形になり
通過域が広くなると共に、損失が低減される。
波器を提供する。 【解決手段】 出力側スラブ導波路7のスラブ半径Ro
を入力側スラブ導波路3のスラブ半径Riよりも小さく
して、出力側の電界分布の幅を狭め、入力導波路2と入
力側スラブ導波路3との間にマルチモード導波路4,5
を設けて電界分布を矩形にする。波長特性が矩形になり
通過域が広くなると共に、損失が低減される。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分割多重光信
号の合分波に用いられる光波長合分波器に係り、特に、
通過域が広く、損失が低減される光波長合分波器に関す
るものである。
号の合分波に用いられる光波長合分波器に係り、特に、
通過域が広く、損失が低減される光波長合分波器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光通信の分野においては、複数の信号を
別々の波長の光にのせ、1本の光ファイバで伝送し、情
報容量を拡大する方法(波長分割多重方式)が検討され
ている。この方法においては、異なる波長の光を合波あ
るいは分波する合分波器が重要な役割を果たしている。
なかでもアレイ回折格子を用いた光波長合分波器は狭い
波長間隔で波長の多重数を大きくすることができ、有望
視されている。
別々の波長の光にのせ、1本の光ファイバで伝送し、情
報容量を拡大する方法(波長分割多重方式)が検討され
ている。この方法においては、異なる波長の光を合波あ
るいは分波する合分波器が重要な役割を果たしている。
なかでもアレイ回折格子を用いた光波長合分波器は狭い
波長間隔で波長の多重数を大きくすることができ、有望
視されている。
【0003】波長分割多重方式伝送システムに用いる光
波長合分波器には、半導体レーザ光源の波長制御許容範
囲、光ファイバアンプの利得特性、分散補償ファイバの
波長特性等と関係して、波長通過域の広帯域化、平坦
化、および通過域の急峻な立ち上がり・立ち下がりが重
要な課題である。これまで、通過域を広帯域化する方法
として、入力導波路と入力側スラブ導波路とのインタフ
ェースでの信号光の電界分布を矩形に近い形状にする方
法が報告されている。この方式では、入力導波路にスリ
ットを設ける例(図5:本出願人による出願:特願平8
−122577号)や、入力導波路の幅を入力側スラブ
導波路に近付くに従い、パラボリック形状に増加させる
例(図6:K.Okamoto and A.Sugita;Flat spectral res
pons arrayed-waveguide grating multiplexer with pa
rabolic waveguaide horns;ELECTRONICS LETTERS,vol.3
2No.18pp1661-1662 参照)がある。図5、図6の各部の
符号は、本発明の図1と同じであるから説明は省略す
る。
波長合分波器には、半導体レーザ光源の波長制御許容範
囲、光ファイバアンプの利得特性、分散補償ファイバの
波長特性等と関係して、波長通過域の広帯域化、平坦
化、および通過域の急峻な立ち上がり・立ち下がりが重
要な課題である。これまで、通過域を広帯域化する方法
として、入力導波路と入力側スラブ導波路とのインタフ
ェースでの信号光の電界分布を矩形に近い形状にする方
法が報告されている。この方式では、入力導波路にスリ
ットを設ける例(図5:本出願人による出願:特願平8
−122577号)や、入力導波路の幅を入力側スラブ
導波路に近付くに従い、パラボリック形状に増加させる
例(図6:K.Okamoto and A.Sugita;Flat spectral res
pons arrayed-waveguide grating multiplexer with pa
rabolic waveguaide horns;ELECTRONICS LETTERS,vol.3
2No.18pp1661-1662 参照)がある。図5、図6の各部の
符号は、本発明の図1と同じであるから説明は省略す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入力導
波路と入力側スラブ導波路とのインタフェースでの信号
光の電界分布を矩形に近い形状にすると、出力導波路の
固有モードとの重畳積分で決定される波長特性は、通過
域は広くなるが損失は増加してしまう。
波路と入力側スラブ導波路とのインタフェースでの信号
光の電界分布を矩形に近い形状にすると、出力導波路の
固有モードとの重畳積分で決定される波長特性は、通過
域は広くなるが損失は増加してしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、通過域が広く、損失が低減される光波長合分波器を
提供することにある。
し、通過域が広く、損失が低減される光波長合分波器を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板上に、波長分割多重光信号を入力する
入力導波路と、前記波長分割多重光信号を分波して出力
する複数本の出力導波路と、導波路長差を有する複数本
の導波路からなるアレイ導波路と、前記入力導波路を前
記アレイ導波路に接続する入力側スラブ導波路と、前記
アレイ導波路を前記出力導波路に接続する出力側スラブ
導波路とを備える光波長合分波器において、前記出力側
スラブ導波路のスラブ半径が前記入力側スラブ導波路の
スラブ半径よりも小さく、前記入力導波路と前記入力側
スラブ導波路との間にマルチモード導波路が設けられて
いるものである。
に本発明は、基板上に、波長分割多重光信号を入力する
入力導波路と、前記波長分割多重光信号を分波して出力
する複数本の出力導波路と、導波路長差を有する複数本
の導波路からなるアレイ導波路と、前記入力導波路を前
記アレイ導波路に接続する入力側スラブ導波路と、前記
アレイ導波路を前記出力導波路に接続する出力側スラブ
導波路とを備える光波長合分波器において、前記出力側
スラブ導波路のスラブ半径が前記入力側スラブ導波路の
スラブ半径よりも小さく、前記入力導波路と前記入力側
スラブ導波路との間にマルチモード導波路が設けられて
いるものである。
【0007】前記入力導波路にスリットが設けられても
よい。
よい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0009】図1に、本発明の一実施形態としてアレイ
導波路回折格子を用いた光波長合分波器の構成を示す。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、この光波
長合分波器は、基板1、複数の入力導波路2、曲率半径
Riの入力側スラブ導波路3、入力側テーパ導波路4、
パラボリック形状導波路5、隣接する導波路長がΔLず
つ異なるアレイ導波路6、曲率半径Roの出力側スラブ
導波路7、複数の出力導波路8から構成されている。
導波路回折格子を用いた光波長合分波器の構成を示す。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、この光波
長合分波器は、基板1、複数の入力導波路2、曲率半径
Riの入力側スラブ導波路3、入力側テーパ導波路4、
パラボリック形状導波路5、隣接する導波路長がΔLず
つ異なるアレイ導波路6、曲率半径Roの出力側スラブ
導波路7、複数の出力導波路8から構成されている。
【0010】この光波長合分波器は、入力側と出力側と
でスラブ導波路の曲率半径を変えた非対称スラブ構造を
有するもので、出力側スラブ導波路7の曲率半径Roが
入力側スラブ導波路3の曲率半径Riよりも小さく形成
されている。また、各入力導波路2と入力側スラブ導波
路3との間に、それぞれ入力側テーパ導波路4、パラボ
リック形状導波路5等のマルチモード導波路が設けられ
ている。
でスラブ導波路の曲率半径を変えた非対称スラブ構造を
有するもので、出力側スラブ導波路7の曲率半径Roが
入力側スラブ導波路3の曲率半径Riよりも小さく形成
されている。また、各入力導波路2と入力側スラブ導波
路3との間に、それぞれ入力側テーパ導波路4、パラボ
リック形状導波路5等のマルチモード導波路が設けられ
ている。
【0011】図1(c)に示されるように、入力側テー
パ導波路4は、一方の端部が入力導波路2と同じ幅に形
成されて入力導波路2に接続され、この端部より反対側
の端部までは一定角度θで幅が広がるように形成されて
いる。パラボリック形状導波路5は、一方の端部が入力
側テーパ導波路4の幅広側の端部と同じ幅に形成されて
入力側テーパ導波路4に接続され、この端部の幅をW0
としたとき、長手方向(z方向)の位置zおける幅W
(z)が、
パ導波路4は、一方の端部が入力導波路2と同じ幅に形
成されて入力導波路2に接続され、この端部より反対側
の端部までは一定角度θで幅が広がるように形成されて
いる。パラボリック形状導波路5は、一方の端部が入力
側テーパ導波路4の幅広側の端部と同じ幅に形成されて
入力側テーパ導波路4に接続され、この端部の幅をW0
としたとき、長手方向(z方向)の位置zおける幅W
(z)が、
【0012】
【数1】
【0013】に従って広がるように形成されている。パ
ラボリック形状導波路5の幅広側の端部は入力側スラブ
導波路3に接続されている。
ラボリック形状導波路5の幅広側の端部は入力側スラブ
導波路3に接続されている。
【0014】また、図1(d)に示されるように、光波
長合分波器は、シリコン等により形成された基板1上に
石英ガラスにより形成されたバッファ層10が設けら
れ、そのバッファ層10上に導波路となるコア12及び
コア12を覆うクラッド9が設けられたものである。
長合分波器は、シリコン等により形成された基板1上に
石英ガラスにより形成されたバッファ層10が設けら
れ、そのバッファ層10上に導波路となるコア12及び
コア12を覆うクラッド9が設けられたものである。
【0015】なお、基板1を石英ガラスにより形成した
場合には、バッファ層10を省略することができる。
場合には、バッファ層10を省略することができる。
【0016】まず、信号光の流れを順を追って説明す
る。
る。
【0017】入力導波路2から入力側スラブ導波路3に
入射しようとする波長多重信号の信号光は、入力側テー
パ導波路4、パラボリック形状導波路5を経由して入力
側スラブ導波路3に達する。入力側スラブ導波路3内に
おいて、水平方向(導波路の幅方向)の閉じ込めがない
ために、信号光は広がり、この広がった信号光がアレイ
導波路6に導波される。
入射しようとする波長多重信号の信号光は、入力側テー
パ導波路4、パラボリック形状導波路5を経由して入力
側スラブ導波路3に達する。入力側スラブ導波路3内に
おいて、水平方向(導波路の幅方向)の閉じ込めがない
ために、信号光は広がり、この広がった信号光がアレイ
導波路6に導波される。
【0018】アレイ導波路6では、信号光が各導波路の
導波路長の違いに基づき位相差を受け、その後、出力側
スラブ導波路7へと伝搬する。このとき、アレイ導波路
6で受ける位相差が波長によって異なるので、波長多重
信号の各信号光は波長によって異なる点に集光される。
それぞれの波長の信号光が出力導波路8の各導波路に別
れて伝搬し、出射される。
導波路長の違いに基づき位相差を受け、その後、出力側
スラブ導波路7へと伝搬する。このとき、アレイ導波路
6で受ける位相差が波長によって異なるので、波長多重
信号の各信号光は波長によって異なる点に集光される。
それぞれの波長の信号光が出力導波路8の各導波路に別
れて伝搬し、出射される。
【0019】上記の流れにおいて信号光が入力側スラブ
導波路3に伝搬するとき、その電界分布は、入力側テー
パ導波路4、パラボリック形状導波路5の屈折率分布の
変化に対応し、図2に示すような矩形に近い分布とな
る。図2は、横軸が導波路の幅方向の位置を示し、縦軸
が電界強度を示す。即ち、電界分布は、導波路の所定の
幅の内側ではほぼ一定の電界強度を有し、その外側では
電界強度が非常に小さくなるので、分布グラフが矩形に
近い形状を呈する。
導波路3に伝搬するとき、その電界分布は、入力側テー
パ導波路4、パラボリック形状導波路5の屈折率分布の
変化に対応し、図2に示すような矩形に近い分布とな
る。図2は、横軸が導波路の幅方向の位置を示し、縦軸
が電界強度を示す。即ち、電界分布は、導波路の所定の
幅の内側ではほぼ一定の電界強度を有し、その外側では
電界強度が非常に小さくなるので、分布グラフが矩形に
近い形状を呈する。
【0020】2つのスラブ導波路(入力側スラブ導波路
3と出力側スラブ導波路7)は、それぞれレンズとして
機能するが、互いの曲率半径が異なるために、入力側ス
ラブ導波路3とパラボリック形状導波路5とのインタフ
ェースでの電界分布は、出力側スラブ導波路7と出力導
波路8とのインタフェースで再現されず、後者での電界
分布はx方向(導波路の幅方向)にRo/Ri倍された
分布となる。曲率半径Roが曲率半径Riより小さいこ
とから、出力導波路8直前での電界分布は、x方向に縮
小した分布となる。従って、出力導波路8直前での電界
分布と出力導波路の固有モードとの重畳積分によって決
定される波長特性は、矩形の形状、即ち横軸を波長とし
縦軸を損失とした特性グラフが矩形に近い形状を呈する
ような波長特性に保たれ、しかも低損失化される。
3と出力側スラブ導波路7)は、それぞれレンズとして
機能するが、互いの曲率半径が異なるために、入力側ス
ラブ導波路3とパラボリック形状導波路5とのインタフ
ェースでの電界分布は、出力側スラブ導波路7と出力導
波路8とのインタフェースで再現されず、後者での電界
分布はx方向(導波路の幅方向)にRo/Ri倍された
分布となる。曲率半径Roが曲率半径Riより小さいこ
とから、出力導波路8直前での電界分布は、x方向に縮
小した分布となる。従って、出力導波路8直前での電界
分布と出力導波路の固有モードとの重畳積分によって決
定される波長特性は、矩形の形状、即ち横軸を波長とし
縦軸を損失とした特性グラフが矩形に近い形状を呈する
ような波長特性に保たれ、しかも低損失化される。
【0021】図3に、本発明のアレイ導波路回折格子型
光波長合分波器の波長特性のシミュレーション結果を示
す。クラッドの屈折率ncl=1.4574、コアの屈
折率nco=1.4692、比屈折率差Δ=0.8%、
チャネル導波路の屈折率は6×6μm2 とした。また、
入力側テーパ導波路4のテーパ広がり角度θ=0.5
°、パラボリック形状導波路5の入力部でのコア幅W0
=8μm、パラボリック形状導波路5の最大コア幅を3
0μm、α=1.5とした。分波間隔は、周波数におい
て100GHz(波長においてΔλ=0.8nm)とし
てシミュレーションした。
光波長合分波器の波長特性のシミュレーション結果を示
す。クラッドの屈折率ncl=1.4574、コアの屈
折率nco=1.4692、比屈折率差Δ=0.8%、
チャネル導波路の屈折率は6×6μm2 とした。また、
入力側テーパ導波路4のテーパ広がり角度θ=0.5
°、パラボリック形状導波路5の入力部でのコア幅W0
=8μm、パラボリック形状導波路5の最大コア幅を3
0μm、α=1.5とした。分波間隔は、周波数におい
て100GHz(波長においてΔλ=0.8nm)とし
てシミュレーションした。
【0022】図3には、入力側スラブ導波路3の曲率半
径Riと出力側スラブ導波路7の曲率半径Roとの比R
o/Riが0.77の場合(本発明;実線)と、Ro/
Riが1.0の場合(比較例;破線)とが示されてい
る。比較例に比べ本発明では約1.0dBの低損失化が
図られている。なお、このときの帯域幅は、3dB帯域
幅が0.59nmであり、比較例(3dB帯域幅が0.
63nm)に比べ、ほぼ同等の帯域幅となっている。
径Riと出力側スラブ導波路7の曲率半径Roとの比R
o/Riが0.77の場合(本発明;実線)と、Ro/
Riが1.0の場合(比較例;破線)とが示されてい
る。比較例に比べ本発明では約1.0dBの低損失化が
図られている。なお、このときの帯域幅は、3dB帯域
幅が0.59nmであり、比較例(3dB帯域幅が0.
63nm)に比べ、ほぼ同等の帯域幅となっている。
【0023】次に、本発明のアレイ導波路回折格子型光
波長合分波器の試作について説明する。基板1には石英
ガラス基板を用い、コア12は、チタンを添加した石英
ガラスにより形成した。クラッドの屈折率ncl=1.
4574、コアの屈折率nco=1.4692、比屈折
率差Δ=0.8%、チャネル導波路の屈折率は6×6μ
m2 とした。また、入力側テーパ導波路4のテーパ広が
り角度θ=0.5°、パラボリック形状導波路5の入力
部でのコア幅W0 =8μm、パラボリック形状導波路5
の最大コア幅を30μm、α=1.5とした。スラブ半
径は、対称スラブ構造(比較例)の場合、Ri=Ro=
14.5m(Ro/Ri=1)であり、非対称スラブ構
造(本発明)の場合、入力側スラブ導波路3の曲率半径
Ri=14.5m、出力側スラブ導波路7の曲率半径R
o=11.2m(Ro/Ri=0.77)である。アレ
イ本数は、対称スラブ構造、非対称スラブ構造とも18
0本とした。分波間隔を周波数において100GHz
(波長においてΔλ=0.8nm)とするため、非対称
スラブ構造の場合の出力導波路ピッチを対称スラブ構造
の場合の出力導波路ピッチの0.77倍とした。
波長合分波器の試作について説明する。基板1には石英
ガラス基板を用い、コア12は、チタンを添加した石英
ガラスにより形成した。クラッドの屈折率ncl=1.
4574、コアの屈折率nco=1.4692、比屈折
率差Δ=0.8%、チャネル導波路の屈折率は6×6μ
m2 とした。また、入力側テーパ導波路4のテーパ広が
り角度θ=0.5°、パラボリック形状導波路5の入力
部でのコア幅W0 =8μm、パラボリック形状導波路5
の最大コア幅を30μm、α=1.5とした。スラブ半
径は、対称スラブ構造(比較例)の場合、Ri=Ro=
14.5m(Ro/Ri=1)であり、非対称スラブ構
造(本発明)の場合、入力側スラブ導波路3の曲率半径
Ri=14.5m、出力側スラブ導波路7の曲率半径R
o=11.2m(Ro/Ri=0.77)である。アレ
イ本数は、対称スラブ構造、非対称スラブ構造とも18
0本とした。分波間隔を周波数において100GHz
(波長においてΔλ=0.8nm)とするため、非対称
スラブ構造の場合の出力導波路ピッチを対称スラブ構造
の場合の出力導波路ピッチの0.77倍とした。
【0024】図4に、上記試作による素子の波長損失特
性を示す。対称スラブ構造(比較例;破線)の場合、損
失が6.89dB、3dB帯域幅が0.63nm、20
dB帯域幅が1.08nmであるのに対し、非対称スラ
ブ構造(本発明;実線)の場合、損失が5.63dB、
3dB帯域幅が0.63nm、20dB帯域幅が1.1
1nmであった。本発明により、特性グラフが矩形を呈
するような波長特性が保たれ、しかも損失が1.26d
B低減されたことになる。
性を示す。対称スラブ構造(比較例;破線)の場合、損
失が6.89dB、3dB帯域幅が0.63nm、20
dB帯域幅が1.08nmであるのに対し、非対称スラ
ブ構造(本発明;実線)の場合、損失が5.63dB、
3dB帯域幅が0.63nm、20dB帯域幅が1.1
1nmであった。本発明により、特性グラフが矩形を呈
するような波長特性が保たれ、しかも損失が1.26d
B低減されたことになる。
【0025】また、本発明のように非対称スラブ構造を
用いると、出力側スラブ導波路7の半径を小さくできる
ので、素子サイズが小型にできるという利点がある。
用いると、出力側スラブ導波路7の半径を小さくできる
ので、素子サイズが小型にできるという利点がある。
【0026】なお、上記の実施形態では、入力導波路2
と入力側スラブ導波路3との間に、パラボリック構造の
導波路を設けたが、これに限るものでなく、入力導波路
2と入力側スラブ導波路3とのインタフェースでの電界
分布を矩形に近付ける手段として、スリット構造(図5
参照)や他のマルチモード導波路を用いてもよい。
と入力側スラブ導波路3との間に、パラボリック構造の
導波路を設けたが、これに限るものでなく、入力導波路
2と入力側スラブ導波路3とのインタフェースでの電界
分布を矩形に近付ける手段として、スリット構造(図5
参照)や他のマルチモード導波路を用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0028】(1)入力導波路と入力側スラブ導波路と
の間に電界分布を矩形に近付けるための構成を持つアレ
イ導波路回折格子型光波長合分波器の出力側スラブ導波
路のスラブ半径を入力側スラブ導波路のスラブ半径より
も小さくすることによって、通過域を平坦かつ広帯域に
保ったまま低損失化が図られる。
の間に電界分布を矩形に近付けるための構成を持つアレ
イ導波路回折格子型光波長合分波器の出力側スラブ導波
路のスラブ半径を入力側スラブ導波路のスラブ半径より
も小さくすることによって、通過域を平坦かつ広帯域に
保ったまま低損失化が図られる。
【図1】本発明の一実施形態を示す光波長合分波器の構
成図であり、(a)は平面図、(b)は円A内の拡大
図、(c)は入力側テーパ導波路及びパラボリック形状
導波路の平面図、(d)はa−a´における断面図であ
る。
成図であり、(a)は平面図、(b)は円A内の拡大
図、(c)は入力側テーパ導波路及びパラボリック形状
導波路の平面図、(d)はa−a´における断面図であ
る。
【図2】入力側スラブ導波路入力部における電界強度分
布図である。
布図である。
【図3】出力導波路入力部における波長損失特性図であ
る。
る。
【図4】出力導波路入力部における波長損失特性図であ
る。
る。
【図5】従来の光波長合分波器の構成図であり、(a)
は平面図、(b)は円A内の拡大図である。
は平面図、(b)は円A内の拡大図である。
【図6】従来の光波長合分波器の構成図であり、(a)
は平面図、(b)は円A内の拡大図、(c)は入力側テ
ーパ導波路及びパラボリック形状導波路の平面図であ
る。
は平面図、(b)は円A内の拡大図、(c)は入力側テ
ーパ導波路及びパラボリック形状導波路の平面図であ
る。
1 基板 2 入力導波路 3 入力側スラブ導波路 4 入力側テーパ導波路 5 パラボリック形状導波路 6 アレイ導波路 7 出力側スラブ導波路 8 出力導波路
フロントページの続き (72)発明者 丸 浩一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社 オプトロシステム研究 所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/12 - 6/122 G02B 6/293
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に、波長分割多重光信号を入力す
る入力導波路と、前記波長分割多重光信号を分波して出
力する複数本の出力導波路と、導波路長差を有する複数
本の導波路からなるアレイ導波路と、前記入力導波路を
前記アレイ導波路に接続する入力側スラブ導波路と、前
記アレイ導波路を前記出力導波路に接続する出力側スラ
ブ導波路とを備える光波長合分波器において、前記出力
側スラブ導波路のスラブ半径が前記入力側スラブ導波路
のスラブ半径よりも小さく、前記入力導波路と前記入力
側スラブ導波路との間にマルチモード導波路が設けられ
ていることを特徴とする光波長合分波器。 - 【請求項2】 前記入力導波路にスリットが設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の光波長合分波器。
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