JP4184890B2 - 燃料電池の空気供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池の空気供給装置に関する。
燃料電池は、燃料極に供給された水素と空気極に供給された反応空気(酸素)が電気化学反応を引き起こすことによって発電するが、前記空気極への反応空気の供給は、通常、ファンなどによって行われている。また、燃料電池には、発電による温度上昇を抑制するための冷却空気が供給されるが、かかる冷却空気の供給も、通常、ファンなどによって行われている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−6777号公報(図1など)
ところで、燃料電池を安定に効率良く運転するには、燃料電池を構成する各単電池に冷却空気や反応空気を均一に供給する必要がある。しかしながら、空気の供給装置として、吸引した空気を高圧に圧縮しない遠心式のファンなどを用いた場合、吸入空気の背圧が高圧にならないことから、吸入空気の圧力(流速)が均一にならず、各単電池に冷却空気や反応空気を均一に供給することができないという不具合があった。
そこで、従来、ポンプなどを用いて吸引した空気を例えば1KPa以上の高圧に圧縮し、吸入空気の背圧を上昇させることで、各単電池に冷却空気や反応空気を均一に供給することが広く行われている。しかしながら、冷却空気や反応空気を高圧に圧縮可能なポンプなどを駆動するには、大きな消費電力が必要となるという不具合があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、吸引した空気を高圧に圧縮しない遠心式のファンを用いつつ、燃料電池を構成する各単電池に空気を均一に供給し、よって燃料電池を安定かつ効率良く運転させると共に、空気の供給装置を駆動するのに必要な消費電力を低減するようにした燃料電池の空気供給装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項にあっては、遠心式のファンで吸引した空気を、下流に向かって拡径するマニホールドを介して燃料電池に供給する燃料電池の空気供給装置において、前記マニホールドにスポンジからなる整流器を設けると共に、前記スポンジの厚さを、前記吸引した空気から受ける圧力が高い部位ほど厚く設定するように構成した。
求項にあっては、遠心式のファンで吸引した空気を、下流に向かって拡径するマニホールドを介して燃料電池に供給する燃料電池の空気供給装置において、前記マニホールドにスポンジからなる整流器を設けると共に、前記スポンジの厚さを、前記吸引した空気から受ける圧力が高い部位ほど厚く設定するように構成したので、吸引した空気を高圧に圧縮しない遠心式のファンを用いた場合であっても、燃料電池を構成する各単電池に空気を均一に供給することができ、よって燃料電池を安定かつ効率良く運転させることができると共に、空気の供給装置を駆動するのに必要な消費電力を低減することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る燃料電池の空気供給装置の最良の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る燃料電池の空気供給装置を燃料電池ユニットの一部として示す概略図である。
図1において、符合10は、第1実施例に係る燃料電池の空気供給装置を備えた発電ユニットを示す。発電ユニット10は、燃料電池12や配管類など、発電に必要な要素が携帯自在な大きさにパッケージ化されてなる。
燃料電池12(具体的には積層体(セルスタック))は、単電池14(セル)を複数個、具体的には70個積層して形成され、定格出力1.05kwを発生する。尚、単電池14は、電解質膜(固体高分子膜)と、それを挟持する空気極(カソード電極)と燃料極(アノード電極)と、各電極の外側に配置されるセパレータとからなる公知の固体高分子型燃料電池であり、詳しい説明は省略する。
燃料電池12には、燃料電池12に冷却空気および反応空気を供給するエアブロワ20がマニホールド22を介して接続される。
また、燃料電池12には、燃料電池12に水素ガスを供給する水素ガス供給系30が接続される。水素ガス供給系30は、水素を高圧で封入した水素ガスボンベ32と、水素ガスボンベ32を燃料電池12に接続する流路34a〜34d(燃料供給路)と、それらの途中に配置された後述する各要素とからなる。
水素ガスボンベ32は、手動のボンベバルブ36を介してレギュレータ38に接続され、レギュレータ38は、第1の流路34aを介してエジェクタ40に接続される。第1の流路34aの途中には、メインバルブ42(手動弁)が配置されると共に、メインバルブ42をバイパスする第2の流路34bが接続される。第2の流路34bの途中には、第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46が配置される。
エジェクタ40は、第3の流路34cおよび第4の流路34dを介して燃料電池12の各燃料極に接続される。尚、第3の流路34cが供給側の流路であり、第4の流路34dが排出側の流路である。
また、第1の流路34aにおいてメインバルブ42の下流には、パージガス(不活性ガス。例えば窒素ガス)を燃料電池12に供給する窒素ガス供給系50が接続される。窒素ガス供給系50は、窒素を高圧で封入した窒素ガスボンベ52と、窒素ガスボンベ52を第1の流路34aに接続する第5の流路54と、それらの途中に配置された後述する各要素とからなる。
窒素ガスボンベ52は、手動のボンベバルブ56を介してレギュレータ58に接続され、レギュレータ58は、第5の流路54を介して第1の流路34aに接続される。また、第5の流路54の途中には、第3の電磁バルブ60が配置される。
また、前記したエジェクタ40には、パージガス排出系80が接続される。パージガス排出系80は、エジェクタ40に接続されたパージガス排出路82と、パージガス排出路82の途中に配置された第4の電磁バルブ84とからなる。
燃料電池12の出力端子には、出力回路100が接続される。出力回路100は、第1のDC−DCコンバータ102およびリレー104を介して図示しない外部機器に接続されると共に、第2のDC−DCコンバータ106を介してECU110(電子制御ユニット)に接続される。ECU110には、外部からオン・オフ自在な運転スイッチ112が接続されると共に、前記したリレー104が接続される。
また、燃料電池12の各単電池14には、電圧センサ116が設けられる。電圧センサ116は、燃料電池12の出力電圧Vの大きさに応じた信号を出力し、その出力はECU110に送出される。
次いで、上記した構成を前提に燃料電池12の発電動作について説明する。
水素ガスボンベ32に封入された高圧の水素は、ボンベバルブ36が手動で開弁されることによってレギュレータ38に供給される。レギュレータ38で減圧、調圧された水素ガスは、メインバルブ42が手動で操作(開弁)されることによって第1の流路34aを介してエジェクタ40に供給され、さらに第3の流路34cを介して燃料電池12の燃料極に供給される。尚、図1に示す第1から第4の電磁バルブ44,46,60,84は、燃料電池12の非運転時に水素ガスや窒素ガスが外部に流出するのを防止するため、燃料電池12の運転終了時に全て閉弁されているものとする。換言すれば、第1から第4の電磁バルブ44,46,60,84は、いずれもノーマル・クローズ型の電磁バルブ(非通電時に閉弁し、通電時に開弁する電磁バルブ)である。
燃料電池12の各単電池14では、燃料極に供給された水素ガスが空気極に存在する反応空気(酸素)と電気化学反応を生じることにより、発電が開始される。尚、燃料極に供給された水素ガスのうち、空気との電気化学反応に供されなかった未反応ガスは、第4の流路34dを介してエジェクタ40に還流され、第3の流路34cを介して再度燃料極に供給される。
燃料電池12の発電が開始されると、その電力は出力回路100に設けられた第2のDC−DCコンバータ106で適宜な大きさの直流電圧に変換された後、ECU110に動作電源として供給される。
電力の供給を受けて起動させられたECU110は、第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46を開弁し、第2の流路34bを介して水素ガスを燃料極に供給すると共に、エアブロワ20を動作させる。
エアブロワ20で吸引された空気は、マニホールド22を介し、冷却空気あるいは反応空気として各単電池14に供給される。また、各単電池14を通過した冷却空気および反応空気は、燃料電池12の外部へと排出される。
尚、ECU110が起動して第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46が開弁されると、メインバルブ42を手動で操作する必要がなくなる。このため、ECU110は、燃料電池12の発電が開始されてECU110が起動したこと、換言すれば、外部機器への電力供給の準備が整ったことを、音声や表示などの適宜な報知手段(図示せず)を介して操作者に報知する。
そして、外部機器への電力供給の準備が整ったことを知った操作者によって運転スイッチ112が手動で操作(オン)されると、ECU110は、出力回路100に設けられたリレー104を動作させて第1のDC−DCコンバータ102と外部機器を導通させる。これにより、燃料電池12で発電された電力は、第1のDC−DCコンバータ102で適宜な大きさの直流電圧に変換された後、リレー104を介して外部機器へと供給される。
また、ECU110は、電圧センサ116の出力などに基づき、各電磁バルブを動作させて燃料電池12のパージを実行する。具体的には、電圧センサ116の検出値が所定値以下に低下したとき、第2の流路34bに配置された第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46を閉弁すると共に、第5の流路54に配置された第3の電磁バルブ60とパージガス排出路82に配置された第4の電磁バルブ84を開弁する。
これにより、水素ガスの供給が遮断される一方、窒素ガスボンベ52に封入された高圧の窒素がボンベバルブ56を介してレギュレータ58に供給され、そこで減圧、調圧された後に第5の流路54、エジェクタ40および第3の流路34cを介して燃料電池12の燃料極に供給される。尚、ボンベバルブ56は、燃料電池12の運転開始時に操作者によって予め開弁されるものとする。
燃料極に供給された窒素ガスは、燃料極内に滞留した不反応ガスや生成水を燃料電池12内から押し出しつつ、第4の流路34d、エジェクタ40、パージガス排出路82を介して燃料電池12の外部に排出される。
図2は、燃料電池12と、それに接続されたエアブロワ20およびマニホールド22の斜視図である。
図2に示すように、燃料電池12はケース12Aを備え、ケース12Aの内部には前記した単電池14が積層されて配置される。ケース12Aの側面12a(より具体的には、単電池14の積層方向Dの延長線上に位置する側面)には、水素ガス供給口12bと水素ガス排出口12cが設けられる。水素ガス供給口12bには、前記した水素ガス供給系の第3の流路34c(図2で図示せず)が接続される一方、水素ガス排出口12cには第4の流路34d(図2で図示せず)が接続される。
また、ケース12Aの側面12d(前記した側面12aと直交する側面)には、前記したマニホールド22が取り付けられ、マニホールド22には、エアブロワ20が接続される。エアブロワ20の吸気口には、エアフィルタ20aが取り付けられる。また、エアブロワ20はスクロールカバー20bを備え、その内部には、電動モータ20cの出力軸に固定されたファン(図示せず)が配置される。尚、エアブロワ20は、具体的には、遠心式のファンであり、吸引した空気を数百Pa程度の低圧に圧縮する。
図3は、燃料電池12からマニホールド22を取り外すと共に、マニホールド22を分解して示す斜視図である。
図3に示すように、燃料電池12の側面12dには、長方形の2個の開口部(符号12eと12fで示す)が、それらの長辺が図2で示した積層方向Dと平行になるように穿設される。そのうち、符号12eで示す開口部は、冷却空気の供給口(以下「冷却空気供給口」という)であり、図示しないアノードセパレータに形成された冷却空気流路溝の供給側と連通される。また、符号12fで示す開口部は、反応空気の供給口(以下「反応空気供給口」という)であり、図示しないカソードセパレータに形成された反応空気流路溝の供給側と連通される。図示の如く、冷却空気供給口12eは、反応空気供給口12fより大きく形成される。
また、燃料電池12の側面12g(前記した側面12dと対向する側面)には、長方形の2個の開口部(符号12hと12iで示す)が、それらの長辺が前記積層方向Dと平行になるように穿設される。そのうち、符号12hで示す開口部は、冷却空気の排出口(以下「冷却空気排出口」という)であり、前記冷却空気流路溝の排出側と連通される。また、符号12iで示す開口部は、反応空気の排出口(以下「反応空気排出口」という)であり、前記反応空気流路溝の排出側と連通される。図示の如く、冷却空気排出口12hは、反応空気排出口12iより大きく形成される。
マニホールド22は、本体22aと、カバー22bとからなる。本体22aは、空気吸入口22cと空気吐出口22dを備えると共に、空気吸入口22c側(上流)から空気吐出口22d側(下流)に向けて拡径される拡径部22eを備える。また、本体22aにおいて、拡径部22eの一方の側面は開口され、そこにカバー22bが取り付けられる。
本体22aの空気吸入口22cには、前記したエアブロワ20が接続される。また、空気吐出口22dは、燃料電池12の側面12dと略同じ大きさに形成され、本体22aが燃料電池12に取り付けられるとき、側面12dに穿設された冷却空気供給口12eおよび反応空気供給口12fを空気吐出口22dで覆うように構成される。
カバー22bは、整流板22fを複数枚、具体的には3枚備える。整流板22fは、カバー22bが本体22aに取り付けられるとき、その一部がエアブロワ20の出口流路20dの内部に挿入されると共に、残りの部分が本体22aの拡径部22eに配置される。尚、3枚の整流板22fは、それらの離間距離がマニホールド22の下流(空気吐出口22d側)に向かって大きくなるように配置される。
また、本体22aにおいて、整流板22fの下流(具体的には、拡径部22eと空気吐出口22dの間)には、パンチングプレート22g(整流器)が取り付けられる。パンチングプレート22gは、小孔が等間隔に複数個(多数)穿設される。
次いで、図3を参照して冷却空気および反応空気の流れについて説明すると、エアブロワ20によって吸引された空気は、エアフィルタ20aによって粉塵が除去された後、出口流路20dおよび拡径部22eへと流入し、その内部に配置された整流板22fによって整流されて流速が略均一化される。流速が略均一化された空気は、パンチングプレート22gを通過することによってさらに整流され、その流速が均一化される。尚、パンチングプレート22gの小孔は、吸引した空気に所定の圧力損失を与えるように、その大きさと間隔が設定される。
流速が均一化された空気は、空気吐出口22dから吐出された後、燃料電池12の冷却空気供給口12eおよび反応空気供給口12fに流入される。冷却空気供給口12eに流入させられた空気は、各単電池のアノードセパレータに形成された冷却空気流路溝に、冷却空気として均一に供給される。冷却空気流路溝に供給された冷却空気は、発電によって発生した熱を吸収して温度上昇させられた後、冷却空気流路溝の排出側から冷却空気排出口12hを介して燃料電池12の外部へと排出される。
一方、反応空気供給口12に流入した空気は、各単電池のカソードセパレータに形成された反応空気流路溝に、反応空気として均一に供給される。反応空気流路溝に供給された反応空気は、反応空気流路溝の排出側から反応空気排出口12iを介して燃料電池12の外部へと排出される。尚、反応空気の供給口12、排出口12iが、それぞれ冷却空気の供給口12、排出口12hより小さく形成されるのは、必要とされる反応空気の流量が冷却空気の流量に比して少ないためであり、具体的には、冷却空気の10分の1程度の流量が反応空気として空気極に供給されるように、それらの開口面積が適宜設定される。
このように、第1実施例にあっては、下流に向かって拡径するマニホールド22に複数枚の整流板22fを設け、前記整流板22fをそれらの離間距離がマニホールド22の下流(空気吐出口22d側)に向かって大きくなるように配置すると共に、前記整流板22fより下流にパンチングプレート22gからなる整流器を設けるように構成したので、吸引した空気を高圧に圧縮しないエアブロワ20(遠心式のファン)を用いた場合であっても、燃料電池12を構成する各単電池14に空気(冷却空気および反応空気)を均一に供給することができ、よって燃料電池12を安定かつ効率良く運転させることができると共に、空気の供給装置であるエアブロワ20を駆動するのに必要な消費電力を低減することができる。
次いで、この発明の第2実施例に係る燃料電池の空気供給装置について説明する。
図4は、第2実施例に係る燃料電池の空気供給装置を示す斜視図である。第1実施例との相違点に焦点をおいて説明すると、この実施例にあっては、整流器としてパンチングプレートの代わりにスポンジを設けるように構成した。
図4において、符号22hは、ウレタン製のスポンジを示す。スポンジ22hは、大きな孔が多数穿設された金属製の台座プレート22iを介し、整流板22fの下流(拡径部22eと空気吐出口22dの間)に配置される。
即ち、第2実施例にあっては、エアブロワ20で吸引された空気は、整流板22fによって整流されて流速が略均一化された後、スポンジ22hを通過することによってさらに整流され、その流速が均一化される。尚、スポンジ22hのセルサイズは、吸引した空気に所定の圧力損失を与えるように、その大きさが設定される。
このように、第2実施例にあっては、整流板22fより下流にスポンジ22hからなる整流器を設けるように構成したので、第1実施例と同様に、吸引した空気を高圧に圧縮しないエアブロワ20(遠心式のファン)を用いた場合であっても、燃料電池12を構成する各単電池14に空気(冷却空気および反応空気)を均一に供給することができ、よって燃料電池12を安定かつ効率良く運転させることができると共に、空気の供給装置であるエアブロワ20を駆動するのに必要な消費電力を低減することができる。
尚、残余の構成および効果は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
次いで、この発明の第3実施例に係る燃料電池の空気供給装置について説明する。
図5は、第3実施例に係る燃料電池の空気供給装置を示す斜視図である。従前の実施例との相違点に焦点をおいて説明すると、この実施例にあっては、従前の実施例でカバー22bに形成されていた整流板22fを除去する一方、整流器として用いるスポンジの厚さを部分的に相違させるように構成した。
図5において、符号22h2は、第3実施例に係るスポンジを示す。スポンジ22h2も、第2実施例と同様にウレタン製である。
ここで、この実施例にあっては、カバー22bに形成されていた整流板を除去したことから、エアブロワ20で吸引された空気は、出口流路20dおよび拡径部22eを介し、整流されることなくスポンジ22h2に至る。
図6は、吸引した空気からスポンジ22h2の表面が受ける圧力を示す説明図である。
図6において、斜線の間隔が狭い領域ほど、作用する圧力が高い(別言すれば、流速が大きい)領域であることを示す。即ち、図6では、スポンジ22h2を8個の領域に分割して圧力分布を測定したとき、領域1,2,4,5,7,8に作用する圧力がほぼ同一であり、領域6に作用する圧力が前記領域1,2,4,5,7,8に作用する圧力より高く、さらに領域3に作用する圧力が前記領域6に作用する圧力より高かったことを示す。
図6に示すような測定結果が得られたとき、スポンジ22h2の厚さが各領域で一定であるとすると、領域1,2,4,5,7,8を通過する空気の流量よりも、領域6を通過する流量の方が多くなり、さらには領域6を通過する流量よりも、領域3を通過する流量の方が多くなる。
そこで、第3実施例にあっては、スポンジ22h2の厚さを、吸引した空気から受ける圧力が高い部位ほど厚く設定する、換言すれば、吸引した空気から受ける圧力が高い部位ほど圧力損失が大きくなるように設定した。
図7は、領域1,2,4,5,7,8の厚さを1としたときの、領域3および領域6の厚さを比で示す説明図である。
図7に示すように、領域1,2,4,5,7,8の厚さに対する領域6の厚さを例えば1.3倍とし(図5で領域6を符号r6で示す)、領域3の厚さを例えば1.8倍に設定する(図5で領域3を符号r3で示す)ことで、それらの領域の圧力損失を大きくすることができ、よってスポンジ22h2を通過した後の空気の圧力(流速)を均一化することができる。従って、従前の実施例と同様に、吸引した空気を高圧に圧縮しないエアブロワ20(遠心式のファン)を用いた場合であっても、燃料電池12を構成する各単電池14に空気(冷却空気および反応空気)を均一に供給することができ、よって燃料電池12を安定かつ効率良く運転させることができると共に、空気の供給装置であるエアブロワ20を駆動するのに必要な消費電力を低減することができる。
尚、残余の構成および効果は従前の実施例と同様であるので、説明を省略する。
以上の如く、この発明の第1および第2実施例にあっては、遠心式のファン(エアブロワ20)で吸引した空気を、下流に向かって拡径するマニホールド(22)を介して燃料電池(12)に供給する燃料電池の空気供給装置において、前記マニホールド(22)に複数枚の整流板(22f)を設け、前記整流板(22f)をそれらの離間距離が前記マニホールド(22)の下流に向かって大きくなるように配置すると共に、前記整流板(22f)より下流にパンチングプレート(22g)およびスポンジ(22h)の少なくともいずれかからなる整流器を設けるように構成した。
また、第3実施例にあっては、遠心式のファン(エアブロワ20)で吸引した空気を、下流に向かって拡径するマニホールド(22)を介して燃料電池(12)に供給する燃料電池の空気供給装置において、前記マニホールド(22)にスポンジ(22h2)からなる整流器を設けると共に、前記スポンジ(22h2)の厚さを、前記吸引した空気から受ける圧力が高い部位(例えば、領域3および領域6)ほど厚く設定するように構成した。
この発明の第1実施例に係る燃料電池の空気供給装置を燃料電池ユニットの一部として示す概略図である。 図1に示す燃料電池と、それに接続されたエアブロワおよびマニホールドの斜視図である。 図2に示す燃料電池からマニホールドを取り外すと共に、マニホールドを分解して示す斜視図である。 この発明の第2実施例に係る燃料電池の空気供給装置を示す斜視図である。 この発明の第3実施例に係る燃料電池の空気供給装置を示す斜視図である。 図5に示すスポンジの表面が、吸引した空気から受ける圧力を示す説明図である。 図6に示すスポンジの領域1,2,4,5,7,8の厚さを1としたときの、領域3および領域6の厚さを比で示す説明図である。
符号の説明
12 燃料電池
20 エアブロワ(遠心式のファン)
22 マニホールド
22f 整流板
22g パンチングプレート
22h スポンジ
22h2 スポンジ

Claims (1)

  1. 遠心式のファンで吸引した空気を、下流に向かって拡径するマニホールドを介して燃料電池に供給する燃料電池の空気供給装置において、前記マニホールドにスポンジからなる整流器を設けると共に、前記スポンジの厚さを、前記吸引した空気から受ける圧力が高い部位ほど厚く設定するように構成したことを特徴とする燃料電池の空気供給装置。
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