JP2005044665A - 燃料電池の空気供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池に冷却空気や反応空気を供給するためのファンを駆動するのに必要な消費電力を低下させると共に、簡易な構成で反応空気を加湿して発電効率を向上させ、さらには燃料電池ユニットの大型化および重量増を抑制するようにした燃料電池の空気供給装置を提供する。
【解決手段】冷却空気排出口12cと反応空気供給口12dを連通する連通路18を設け、燃料電池12から排出された冷却排気を前記連通路18を介して空気極に反応空気として供給するように構成する。また、連通路18の途中に、空気極から排出された反応排気に含まれる水蒸気を反応空気として供給される冷却排気に添加して加湿する加湿器24を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、燃料電池の空気供給装置に関する。
燃料電池は、燃料極に供給された水素と空気極に供給された反応空気(酸素)が電気化学反応を引き起こすことによって発電するが、前記空気極への反応空気の供給は、通常、ファン(エアブロワ)によって行われていた。また、燃料電池には、発電による温度上昇を抑制するための冷却空気が供給されるが、かかる冷却空気の供給は、従来、反応空気を供給するためのファンとは別体に設けられたファンによって行われていた(例えば特許文献1参照)。
ところで、燃料電池の電解質膜が乾燥すると、発電効率が低下する。そこで、反応空気を加湿して電解質膜が乾燥するのを防止することが広く行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−6777号公報(図1など) 特開2000−306595号公報
上記のように、従来技術にあっては、反応空気供給用と冷却空気供給用の2個のファンを使用していたため、消費電力が大きくなると共に、それらが取り付けられる燃料電池ユニットの大型化や重量増を招くといった不具合があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、燃料電池に冷却空気や反応空気を供給するためのファンを駆動するのに必要な消費電力を低下させると共に、燃料電池ユニットの大型化および重量増を抑制するようにした燃料電池の空気供給装置を提供することにある。
また、反応空気を加湿するための加湿器の構成が複雑になって大型化すると、同様に燃料電池ユニットの大型化や重量増を招くといった不具合が生じる。
従って、この発明のさらなる目的は、反応空気を加湿して発電効率を向上させると共に、反応空気を加湿するための加湿器の構成を簡易にし、燃料電池ユニットの大型化および重量増を抑制するようにした燃料電池の空気供給装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、空気供給ファンによって燃料電池に冷却空気を供給すると共に、前記燃料電池の空気極に反応空気を供給する燃料電池の空気供給装置において、前記冷却空気の排出口と前記反応空気の吸入口を連通する連通路を設け、前記燃料電池から排出された冷却排気を前記連通路を介して前記空気極に反応空気として供給すると共に、前記連通路の途中に、前記空気極から排出された反応排気に含まれる水蒸気を前記反応空気に添加して加湿する加湿器を設けるように構成した。
また、請求項2にあっては、前記加湿器が、中空糸膜からなるように構成した。
また、請求項3にあっては、前記連通路の途中に、前記燃料電池から排出された冷却排気の一部を前記燃料電池の外部に排出し、残りを前記空気極に反応空気として供給する流量制御バルブを設けるように構成した。
請求項1にあっては、空気供給ファンによって燃料電池に冷却空気を供給すると共に、前記燃料電池の空気極に反応空気を供給する燃料電池の空気供給装置において、前記冷却空気の排出口と前記反応空気の吸入口を連通する連通路を設け、前記燃料電池から排出された冷却排気を前記連通路を介して前記空気極に反応空気として供給するように構成した、即ち、1個のエアブロワを駆動することで、燃料電池に冷却空気と反応空気の双方を供給するように構成したので、空気供給用のファンを駆動するのに必要な消費電力を低下させることができると共に、燃料電池ユニットの大型化および重量増を抑制することができる。
また、連通路の途中に、空気極から排出された反応排気に含まれる水蒸気を反応空気に添加して加湿する加湿器を設けるように構成したので、簡易な構成で反応空気を加湿することができ、燃料電池ユニットの大型化および重量増を抑制することができる。さらに、外気より温度の高い冷却排気を反応空気として使用することから、より多くの水分(水蒸気)を取り込むことができ、燃料電池の発電効率をより向上させることができる。
また、請求項2にあっては、前記加湿器が、中空糸膜からなるように構成したので、上記した効果に加え、反応排気に多量に含まれる水蒸気をそのまま反応空気に添加して加湿することができるため、凝縮水を使用して加湿するようにした装置などに比して加湿器の構成が簡易となり、燃料電池ユニットの大型化および重量増をより一層抑制することができる。
また、請求項3にあっては、前記連通路の途中に、前記燃料電池から排出された冷却排気の一部を前記燃料電池の外部に排出し、残りを前記空気極に反応空気として供給する流量制御バルブを設けるように構成したので、上記した効果に加え、流量の多い冷却排気を反応空気として使用した場合であっても、最適な量の反応空気を空気極に供給することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る燃料電池の空気供給装置の最良の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る燃料電池の空気供給装置を燃料電池ユニットの一部として示す概略図である。
図1において、符合10は、第1実施例に係る燃料電池の空気供給装置を備えた発電ユニットを示す。発電ユニット10は、燃料電池12や配管類など、発電に必要な要素が携帯自在な大きさにパッケージ化されてなる。
燃料電池12(具体的には積層体(セルスタック))は、単電池14(セル)を複数個、具体的には70個積層して形成され、定格出力1.05kwを発生する。尚、単電池14は、電解質膜(固体高分子膜)と、それを挟持する空気極(カソード電極)と燃料極(アノード電極)と、各電極の外側に配置されるセパレータとからなる公知の固体高分子型燃料電池であり、詳しい説明は省略する。
燃料電池12には、燃料電池12に冷却空気を供給するエアブロワ16が接続されると共に、冷却排気(燃料電池12から排出された冷却空気)を反応空気として供給するための連通路18が接続される。連通路18の途中には、リリーフバルブ20(3方弁。前記した流量制御バルブ)が配置され、リリーフバルブ20のリリーフ側の出口には冷却排気の排出路となる冷却排気排出路22が接続される。また、連通路18においてリリーフバルブ20より下流には、加湿器24が配置される。
さらに、燃料電池12には、反応排気(オフガス。空気極から排出された反応空気)の排出路となる反応排気排出路26が接続される。反応排気排出路26の途中には、前記した加湿器24が配置される。即ち、連通路18と反応排気排出路26の途中には、同一の加湿器24が配置される。
また、燃料電池12には、燃料電池12に水素ガスを供給する水素ガス供給系30が接続される。水素ガス供給系30は、水素を高圧で封入した水素ガスボンベ32と、水素ガスボンベ32を燃料電池12に接続する流路34a〜34d(燃料供給路)と、それらの途中に配置された後述する各要素とからなる。
水素ガスボンベ32は、手動のボンベバルブ36を介してレギュレータ38に接続され、レギュレータ38は、第1の流路34aを介してエジェクタ40に接続される。第1の流路34aの途中には、メインバルブ42(手動弁)が配置されると共に、メインバルブ42をバイパスする第2の流路34bが接続される。第2の流路34bの途中には、第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46が配置される。
エジェクタ40は、第3の流路34cおよび第4の流路34dを介して燃料電池12の各燃料極に接続される。尚、第3の流路34cが供給側の流路であり、第4の流路34dが排出側の流路である。
また、第1の流路34aにおいてメインバルブ42の下流には、パージガス(不活性ガス。例えば窒素ガス)を燃料電池12に供給する窒素ガス供給系50が接続される。窒素ガス供給系50は、窒素を高圧で封入した窒素ガスボンベ52と、窒素ガスボンベ52を第1の流路34aに接続する第5の流路54と、それらの途中に配置された後述する各要素とからなる。
窒素ガスボンベ52は、手動のボンベバルブ56を介してレギュレータ58に接続され、レギュレータ58は、第5の流路54を介して第1の流路34aに接続される。また、第5の流路54の途中には、第3の電磁バルブ60が配置される。
また、前記したエジェクタ40には、パージガス排出系80が接続される。パージガス排出系80は、エジェクタ40に接続されたパージガス排出路82と、パージガス排出路82の途中に配置された第4の電磁バルブ84とからなる。
尚、図1において、水素ガスやパージガスの流路となる各流路を太い実線で示し、空気の流路となる各流路を2重線で示した。
図1の説明を続けると、燃料電池12の出力端子には、出力回路100が接続される。出力回路100は、第1のDC−DCコンバータ102およびリレー104を介して図示しない外部機器に接続されると共に、第2のDC−DCコンバータ106を介してECU110(電子制御ユニット)に接続される。ECU110には、外部からオン・オフ自在な運転スイッチ112が接続されると共に、前記したリレー104が接続される。
また、燃料電池12の各単電池14には、電圧センサ116が設けられる。電圧センサ116は、燃料電池12の出力電圧Vの大きさに応じた信号を出力し、その出力はECU110に送出される。
次いで、上記した構成を前提に燃料電池12の発電動作について説明する。
水素ガスボンベ32に封入された高圧の水素は、ボンベバルブ36が手動で開弁されることによってレギュレータ38に供給される。レギュレータ38で減圧、調圧された水素ガスは、メインバルブ42が手動で操作(開弁)されることによって第1の流路34aを介してエジェクタ40に供給され、さらに第3の流路34cを介して燃料電池12の燃料極に供給される。尚、図1に示す第1から第4の電磁バルブ44,46,60,84は、燃料電池12の非運転時に水素ガスや窒素ガスが外部に流出するのを防止するため、燃料電池12の運転終了時に全て閉弁されているものとする。換言すれば、第1から第4の電磁バルブ44,46,60,84は、いずれもノーマル・クローズ型の電磁バルブ(非通電時に閉弁し、通電時に開弁する電磁バルブ)である。
燃料電池12の各単電池14では、燃料極に供給された水素ガスが空気極に存在する反応空気(酸素)と電気化学反応を生じることにより、発電が開始される。尚、燃料極に供給された水素ガスのうち、空気との電気化学反応に供されなかった未反応ガスは、第4の流路34dを介してエジェクタ40に還流され、第3の流路34cを介して再度燃料極に供給される。
燃料電池12の発電が開始されると、その電力は出力回路100に設けられた第2のDC−DCコンバータ106で適宜な大きさの直流電圧に変換された後、ECU110に動作電源として供給される。
電力の供給を受けて起動させられたECU110は、第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46を開弁し、第2の流路34bを介して水素ガスを燃料極に供給すると共に、エアブロワ16を動作させる。
エアブロワ16で吸引された空気は、冷却空気として燃料電池12に供給される。燃料電池12から排出された冷却空気(冷却排気)は、一部が冷却排気排出路22を介して燃料電池12の外部に排出される一方、残りが連通路18を介して燃料電池12の空気極に反応空気として供給される。空気極から排出された反応空気(反応排気)は、反応排気排出路26を介して外部に排出される。
尚、ECU110が起動して第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46が開弁されると、メインバルブ42を手動で操作する必要がなくなる。このため、ECU110は、燃料電池12の発電が開始されてECU110が起動したこと、換言すれば、外部機器への電力供給の準備が整ったことを、音声や表示などの適宜な報知手段(図示せず)を介して操作者に報知する。
そして、外部機器への電力供給の準備が整ったことを知った操作者によって運転スイッチ112が手動で操作(オン)されると、ECU110は、出力回路100に設けられたリレー104を動作させて第1のDC−DCコンバータ102と外部機器を導通させる。これにより、燃料電池12で発電された電力は、第1のDC−DCコンバータ102で適宜な大きさの直流電圧に変換された後、リレー104を介して外部機器へと供給される。
また、ECU110は、電圧センサ116の出力などに基づき、各電磁バルブを動作させて燃料電池12のパージを実行する。具体的には、電圧センサ116の検出値が所定値以下に低下したとき、第2の流路34bに配置された第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46を閉弁すると共に、第5の流路54に配置された第3の電磁バルブ60とパージガス排出路82に配置された第4の電磁バルブ84を開弁する。
これにより、水素ガスの供給が遮断される一方、窒素ガスボンベ52に封入された高圧の窒素がボンベバルブ56を介してレギュレータ58に供給され、そこで減圧、調圧された後に第5の流路54、エジェクタ40および第3の流路34cを介して燃料電池12の燃料極に供給される。尚、ボンベバルブ56は、燃料電池12の運転開始時に操作者によって予め開弁されるものとする。
燃料極に供給された窒素ガスは、燃料極内に滞留した不反応ガスや生成水を燃料電池12内から押し出しつつ、第4の流路34d、エジェクタ40、パージガス排出路82を介して燃料電池12の外部に排出される。
図2は、燃料電池12およびそれに接続される連通路18などの斜視図である。
図2を参照して燃料電池12およびそれに接続される連通路18などについて詳説すると、図示の如く、燃料電池12はケース12Aを備える。ケース12Aの内部には、前記した単電池14が積層されて配置される。また、燃料電池12の側面12aには、図示しない冷却空気供給口が設けられ、それを介してエアブロワ16が接続される。エアブロワ16の吸気口には、エアフィルタ16aが取り付けられる。また、エアブロワ16はスクロールカバー16bを備え、その内部には、電動モータ16cの出力軸に固定されたファン(図示せず)が配置される。
燃料電池12の側面12b(エアブロワ16が取り付けられた側面12aと対向する側面)には、冷却空気排出口12cが設けられ、冷却空気排出口12cには前記した連通路18が接続される。
連通路18は、具体的には、第1の連通路18aと、第2の連通路18bと、第3の連通路18cとからなり、第1の連通路18aの一端は冷却空気排出口12cに接続される一方、第1の連通路18aの他端はリリーフバルブ20を介して第2の連通路18bの一端に接続される。また、第2の連通路18bの他端は、加湿器24に接続される。
図3は、加湿器24の断面図である。加湿器24は、同図に示す中空糸膜24aを数千本束ねてケース24bに収容してなる。中空糸膜24aは、内径が数百μm程度の公知の中空糸である。ケース24bの外周には、冷却排気流入口24b1および冷却排気流出口24b2が設けられる。また、ケース24bの両端には、反応排気流入口24b3と反応排気流出口24b4が設けられる。上記した第2の連通路18bの他端は、このうち冷却排気流入口24b1に接続される。
図2の説明に戻ると、第3の連通路18cの一端は、加湿器24の冷却排気流出口24b2に接続される一方、第3の連通路18cの他端は、燃料電池の側面12aに設けられた反応空気供給口12dに接続される。このように、冷却空気排出口12cと反応空気供給口12dは、連通路18、リリーフバルブ20および加湿器24を介して連通させられる。尚、リリーフバルブ20のリリーフ側の出口20aには、前述したように、冷却排気排出路22が接続される。
燃料電池の側面12bには、さらに反応空気排出口12eが設けられ、反応空気排出口12eには、前記した反応排気排出路26が接続される。
反応排気排出路26は、具体的には、第1の反応排気排出路26aと第2の反応排気排出路26bとからなり、第1の反応排気排出路26aの一端は、反応空気排出口12eに接続される一方、他端は加湿器24の反応排気流入口24b3に接続される。また、加湿器24の反応排気流出口24b4には、第2の反応排気排出路26bが接続される。
尚、燃料電池12には水素ガス供給系30も接続されるが、図2で図示を省略した。
次いで、エアブロワ16で吸引された空気の流れについて詳説すると、エアブロワ16で吸引された空気は、燃料電池12(より具体的には、単電池14に形成された冷却空気流路溝(図示せず))に供給される。
燃料電池12に供給された冷却空気は、発電によって発生した熱を吸収して温度上昇させられた後、冷却空気排出口12cから冷却排気として排出され、第1の連通路18a、リリーフバルブ20、第2の連通路18bおよび加湿器の冷却排気流入口24b1を介して加湿器のケース24bの内部に流入させられる。
加湿器のケース24bの内部に流入させられた冷却排気は、中空糸膜24aの外周を通過して冷却排気流出口24b2から第3の連通路18cへと流出し、さらに反応空気供給口12dを介して燃料電池12の空気極に反応空気として供給される。
また、第1の連通路18aに流入させられた冷却排気が増加し、リリーフバルブ20に作用する圧力が所定の値を超えると、冷却排気の一部がリリーフバルブ20を介して冷却排気排出流路22に流入させられ、燃料電池12の外部に排出される。即ち、冷却排気の一部がリリーフバルブ20を介して外部に排出されることにより、空気極に反応空気として供給される冷却排気の流量が調節される。これは、必要とされる反応空気の流量が、冷却空気の流量に比して少ないためである。従って、リリーフバルブ20の動作圧力は、空気極に最適な量の反応空気を供給する、より具体的には、冷却排気の10分の1程度の流量が反応空気として空気極に供給されるように、適宜設定される。
燃料電池12の空気極に供給された反応空気は、空気極内で発生した水蒸気を多量に含んだ状態で反応空気排出口12eから反応排気として排出され、第1の反応排気排出路26aおよび加湿器の反応排気流入口24b3を介して加湿器のケース24bの内部に流入させられる。
加湿器のケース24bの内部に流入させられた反応排気は、中空糸膜24aの内部を通過して反応排気流出口24b4から第2の反応排気排出路26bへと流出し、燃料電池12の外部に排出される。
ここで、中空糸膜24aの内部を反応排気が通過すると、中空糸膜24aの毛管内で蒸気圧が低下し、反応排気に含まれる水蒸気が凝縮する。水蒸気の凝縮によって生じた凝縮水は、毛管現象によって中空糸膜24aの外周へと吸い上げられ、中空糸膜24aの外周を通過する冷却排気に添加される。これにより、反応空気として空気極に供給される冷却排気が加湿される。
このように、第1実施例にあっては、冷却空気排出口12cと反応空気供給口12dを連通する連通路18を設け、燃料電池12から排出された冷却排気を前記連通路18を介して空気極に反応空気として供給するように構成した、即ち、1個のエアブロワ16を駆動することで、燃料電池12に冷却空気と反応空気の双方を供給するように構成したので、空気供給用のファン(エアブロワ16)を駆動するのに必要な消費電力を低下させることができると共に、燃料電池ユニット10の大型化および重量増を抑制することができる。
また、連通路18の途中に、空気極から排出された反応排気に含まれる水蒸気を反応空気として供給される冷却排気に添加して加湿する加湿器24を設けるように構成したので、簡易な構成で反応空気を加湿することができ、燃料電池ユニット10の大型化および重量増を抑制することができる。さらに、外気より温度の高い冷却排気を反応空気として使用することから、より多くの水分(水蒸気)を取り込むことができ、燃料電池12の発電効率をより向上させることができる。
また、加湿器24が中空糸膜24aからなるように構成したので、反応排気に多量に含まれる水蒸気をそのまま反応空気(冷却排気)に添加して加湿することができるため、凝縮水を使用して加湿するようにした装置などに比して加湿器の構成が簡易となり、燃料電池ユニット10の大型化および重量増をより一層抑制することができる。
また、連通路18の途中に、燃料電池12から排出された冷却排気の一部を燃料電池12の外部に排出し、残りを空気極に反応空気として供給するリリーフバルブ20を設けるように構成したので、流量の多い冷却排気を反応空気として使用した場合であっても、最適な量の反応空気を空気極に供給することができる。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、空気供給ファン(エアブロワ16)によって燃料電池(12)に冷却空気を供給すると共に、前記燃料電池(12)の空気極に反応空気を供給する燃料電池の空気供給装置において、前記冷却空気の排出口(冷却空気排出口12c)と前記反応空気の吸入口(反応空気供給口12d)を連通する連通路(18)を設け、前記燃料電池(12)から排出された冷却排気を前記連通路(18)を介して前記空気極に反応空気として供給すると共に、前記連通路(18)の途中に、前記空気極から排出された反応排気に含まれる水蒸気を前記反応空気に添加して加湿する加湿器(24)を設けるように構成した。
また、前記加湿器(24)が、中空糸膜(24a)からなるように構成した。
また、前記連通路(18)の途中に、前記燃料電池(12)から排出された冷却排気の一部を前記燃料電池(12)の外部に排出し、残りを前記空気極に反応空気として供給する流量制御バルブ(リリーフバルブ20)を設けるように構成した。
この発明の第1実施例に係る燃料電池の空気供給装置を燃料電池ユニットの一部として示す概略図である。 図1に示す燃料電池および連通口などの斜視図である。 図2に示す加湿器の断面図である。
符号の説明
12 燃料電池
12c 冷却空気排出口
12d 反応空気供給口
16 エアブロワ(空気供給ファン)
18 連通路
20 リリーフバルブ(流量制御バルブ)
24 加湿器
24a 中空糸膜

Claims (3)

  1. 空気供給ファンによって燃料電池に冷却空気を供給すると共に、前記燃料電池の空気極に反応空気を供給する燃料電池の空気供給装置において、前記冷却空気の排出口と前記反応空気の吸入口を連通する連通路を設け、前記燃料電池から排出された冷却排気を前記連通路を介して前記空気極に反応空気として供給すると共に、前記連通路の途中に、前記空気極から排出された反応排気に含まれる水蒸気を前記反応空気に添加して加湿する加湿器を設けるように構成したことを特徴とする燃料電池の空気供給装置。
  2. 前記加湿器が、中空糸膜からなることを特徴とする請求項1記載の燃料電池の空気供給装置。
  3. 前記連通路の途中に、前記燃料電池から排出された冷却排気の一部を前記燃料電池の外部に排出し、残りを前記空気極に反応空気として供給する流量制御バルブを設けるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池の空気供給装置。
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