JP4183295B2 - 多層ファイバウェブを形成するためのワイヤセクション - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバウェブ形成装置、特に多層ファイバウェブ、詳細には、紙ウェブを形成するための製紙装置のワイヤ(金網)セクションに関する。
このワイヤセクションは、製紙装置のワイヤセクションベルトを含み、ワイヤセクションベルト上で、第1ファイバ層が形成される。このワイヤセクションは、ギャップフォーマーとして形成されたワイヤセクションの双ワイヤ部分を含み、この双ワイヤ部分は、第1ワイヤと、第2ファイバ層を形成する第2ワイヤとを有する。これら2つのワイヤは、双ワイヤ部分の開始点で形成ロールに巻かれている。
更にワイヤセクションは、第1ファイバ層と第2ファイバ層とを貼り合わせ、多層ファイバウェブを形成するための貼り合わせセクションも含んでいる。
【0002】
本発明は、更に第1ファイバ層を形成する工程と、第2ファイバ層を形成する工程と、ベルト上を走行する第1ファイバ層と、第2ワイヤ上を走行する第2ファイバ層とを貼り合わせセクションで貼り合わせる工程とを備える、多層ファイバウェブを形成するための方法にも関する。
【0003】
【従来の技術】
かかるワイヤセクションおよび多層ファイバウェブを形成するためのこのタイプの方法は、米国特許第5,584,967号に対応するドイツ国特許公開第4402274号公報に開示されている。この公知のワイヤセクションは、水平ワイヤ状をしたベルト上で第1ファイバ層を形成するための従来の長網ユニットを備えている。この第1ベルトの上方に配置された双ワイヤ部分により、第2ファイバ層が形成される。
これら第1層と第2層とは共に脱水され、多層ファイバウェブ、特に紙のウェブまたは板紙ウェブを形成する。上記ドイツ国特許公開第4402274号公報の図5には、双ワイヤ部分はギャップフォーマーとして設計されている。
【0004】
第2ファイバ層を形成するための双ワイヤ部分は、ヘッドボックスまたはフローボックスを有し、このヘッドボックスの下流側に、減圧排気された形成ロールがあり、吸引によって、ワイヤを通してウェブを脱水し、更に、ワイヤに圧力パルスを加えるいわゆるD部分を有し、また第2形成ロールを有する。
双ワイヤ部分の2つのワイヤは、第1形成ロールと第2形成ロールとの間で、ベルトの走行方向の反対方向に、かつほぼ水平にガイドされる。
【0005】
第2形成ロールの出口領域では、第2ワイヤが第2ワイヤ層から上方に離間し、第2ファイバ層は、第1ワイヤに対して約80度の角度で、底部ワイヤ上のクーチロールにガイドされる。
【0006】
国際公開第WO92/01111号公報には、多層ファイバウェブを形成するための別のワイヤセクションが開示されている。
その第1ファイバ層は、このワイヤセクションでも、ほぼ水平に走行するワイヤベルトであるベルト上に載る。このベルトの上方には、第2ファイバ層を形成するための双ワイヤ部分が配置されている。第2ファイバ層を形成するための双ワイヤ部分は、ヘッドボックスと、このヘッドボックスの下流側に配置された形成ボードとを有する。このボードは、多数の形成フォイルを有し、フォイルは、第1および第2ワイヤに対して若干凸状に湾曲した走行表面を形成し、圧力パルスを発生するようワイヤに係合する。
形成ボードの出口の上面には、ワイパーが設けられている。クーチロールの進入領域の上流側で、第2ファイバウェブから離間するように、上方ワイヤが持ち上げられる。底部ワイヤは、クーチロールの周りに約120度巻かれている。ベルトの下面には、ガイドロールが設けられており、ベルトと第1ワイヤとがクーチロールに約45度だけ巻からている。
国際公開第WO92/01111号公報に記載のワイヤセクションでは、遠心力および重力により、形成ボードに作用するワイヤの引っ張り応力だけを考慮して、第2ファイバ層の脱水が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これら公知のワイヤセクションを使用して、高走行速度を得ることは不可能である。また長網ユニットの上方に配置された双ワイヤ部分は、かなりのスペースを必要とする。後に続く処理ステーション(例えばワイヤ吸引ロール、プレスセクション等)に向かう方向に、ベルト上で最終的に形成された(まだ湿っている)多層ファイバウェブが走行する長網ユニットの部分の上に双ワイヤ部分が位置することは、特に好ましくないことである。このため、ウェブの品質は損なわれることとなる。
【0008】
本発明の課題は、製紙装置のワイヤセクション、およびできるだけコンパクトな多層ファイバウェブを形成するための方法、および高速度で、できるだけ高い品質の多層ファイバウェブを形成するための方法を提供することにある。
【0009】
本発明は、多層ファイバウェブを形成するためのワイヤセクションに関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
ワイヤセクションは、貼り合わせセクションを構成するクーチロール側に向けて第1ファイバ層を送るベルトを含む。ワイヤセクションの双ワイヤ部分は、第1ワイヤと第2ワイヤとを含み、これらワイヤの間で、まず第2ファイバ層が形成される。第2ワイヤは、第1ワイヤから分離し、第2ファイバ層を支持している第1ワイヤは貼り合わせセクションのクーチロールにて、第1ファイバ層を支持するベルトに合流し、多層ファイバウェブを形成する。
ベルトの走行方向に沿う貼り合わせセクションの上流側には、双ワイヤ部分が配置されている。第2ファイバ層は、貼り合わせセクションに進入するベルトに対して、90度よりも小さい角度で貼り合わせセクションに進入するよう、第1ワイヤ上で走行する。第1ワイヤと第2ワイヤとが分離する際に、吸引ボックスすなわち吸引装置は、第2ファイバ層を第1ワイヤに保持する。
【0011】
冒頭に述べたワイヤ部分は、ベルトの走行方向とほぼ対応する方向に、ギャップフォーマー内にファイバサスペンションを流入させ、更にベルトの走行方向における貼り合わせセクションの上流側に位置する双ワイヤ部分により、またベルトに対して90度よりも小さい角度で、貼り合わせセクションに進入する双ワイヤ部分の第1ワイヤ上の第2ファイバ層により、上記課題を解決している。
【0012】
第2ファイバ層は、ベルトの走行方向における貼り合わせセクションの上流側のある領域において、少なくともベルトの走行方向に主に形成され、更に第1ワイヤ上の第2ファイバ層は、ベルトに対して、90度よりも小さい角度で貼り合わせセクションに進入するので、多層ファイバウェブを形成するための冒頭に述べた方法は、上記課題を達成するものである。
【0013】
上記の対策により、ウェブ形成セクション内のベルトのみならず、第1および第2ワイヤはほぼ同一方向に走行する。従って、第2ファイバ層が第1ファイバ層に組み合わされる前に、第2ファイバ層の走行方向を、シャープに偏向する必要はない。そのため、比較的大きい径のクーチロールが設けられている場合に、クーチロールの領域内のある場所で、ウェブを支持するワイヤからウェブが持ち上がってしまう恐れがなくなる。このようにして、ワイヤセクション全体での走行性が増す。
従って、公知のワイヤセクションで必要な速度の制限が解消され、従来可能であった速度よりもかなり速い速度で、多層ファイバウェブを形成できる。
【0014】
更に、より高速でより小さく偏向することにより、貼り合わせセクションの直接上流側の水分量を多くすることが可能となり、これにより、層の接着強度が増すこととなる。
【0015】
また本発明によると、長網ユニットの初期部分より上方、すなわちベルト上の第1ファイバ層が位置する部分よりも上方において、第2ファイバ層が形成される。これにより、組み合わされる多層ファイバウェブの上方で第2層が形成されることが防止される。従って、組み合わされる多層ファイバウェブは、第2ファイバ層を形成する双ワイヤ部分によって影響されることはない。この影響とは、例えば凝縮液の水滴が組み合わされたウェブに落下することである。このような影響がないことにより、仕上がった多層ウェブの品質は改善される。
【0016】
最後に、ベルトの走行方向における貼り合わせセクションの上流側に、双ワイヤ部分を配置したことにより、長網ユニットの初期部分内に、脱水および吸引部品を配置するためのスペースが広くなる。その理由は、貼り合わせ点を、例えば長網ユニットのワイヤ吸引ロールにより接近できるからである。これにより、本発明のワイヤセクションの構造は、特にコンパクトとなる。
【0017】
第1層のためのベルトは、ワイヤまたはフェルトとしうる。
【0018】
特に高速で、かつコンパクトな構造を達成するには、進入角を90度よりも小さくすることが、特に有利であることが判った。60度〜80度の進入角は、特に上記比較的大径のクーチロールと貼り合わせるのに好ましい。
【0019】
別の好ましい実施例によれば、双ワイヤ部分は、長網ユニット上にユニットとして置かれる別個のユニットにできる。これにより、本発明に係わるワイヤセクションの双ワイヤ部分は、従来のワイヤセクションを改造するのに使用することが可能となる。
【0020】
双ワイヤフォーマーを、ギャップフォーマーとすることにより、第2ファイバ層の横方向の形状は極めて良好となり、また極めて静粛な走行も可能となる。これについては、「極めて良好な安定性」なる表現で要約できる。
ヘッドボックスの後で、第1形成部品として形成ロールを使用する別の利点は、特に影響を受けないジェット噴射、および仕上がった紙に、長手方向のストライプを生じさせる「ワイヤパイピング」が生じる恐れなしに、内側ワイヤだけでなはく、外側ワイヤが確実にガイドされることにある。このような恐れは、第1形成部品がわずかに湾曲した形成ボードとなっている場合に生じる。
比較的大きいコンシステンシー(約1〜1.5%)であっても、フォーメーションの極めて良好な、すなわちファイバが均一に分散された仕上がり紙ウェブが製造できるという別の利点がある。
【0021】
形成ロールは、減圧排気してもよいし、減圧排気しなくてもよい。いずれのケースにおいても、形成ロールは、形成ロールの領域において、特に大きい初期脱水を行う。この結果、貼り合わせセクションまでの短い経路に沿って、第2ファイバ層をガイドできる。これにより構造も特にコンパクトとなる。
【0022】
当初、形成ロール上で脱水する第2ファイバ層を、別のロールの周りに偏向させることなく、直接経路上でクーチロールにガイドできるようにすると、有利である。これにより、特に高速の作動速度を達成できる。
ギャップすなわち双ワイヤゾーンへのワイヤの進入ポケットの下に、形成ロールを配置することは特に有利である。この場合、形成ロールは、減圧排気しないことが好ましいが、水を一時的に貯蔵するために開放された表面とする。これにより、形成ロール側での損傷が少ない状態で、第2ファイバ層は脱水されるので、紙の層のこの側での品質が良好に維持される。第1ファイバ層に接触するのは、この第2ファイバ層の側だけであるので、ファイバ層間の接着力が改善される。
【0023】
この場合、形成ロールとクーチロールとの間に、脱水装置を設けることが特に好ましい。この装置は、ボックス、好ましくは上部ワイヤと称される第1ワイヤに割り当てられる吸引ボックスを有することが好ましい。この吸引ボックスは、第1ワイヤループ内に位置し、第1ワイヤに係合し、サスペンション内で圧力パルスを発生する固定された形成フォイルを含む。
形成フォイルは、底部ワイヤとも言いうる第2ワイヤとも接触できる。第1ワイヤのコイルは、0度〜20度の範囲内の角度だけ、第2ワイヤを偏向する凸状に湾曲した走行表面を形成する。上下のフォイルは、ワイヤ走行方向に沿って交互に配置される。この形成フォイルは、移動自在でもよいし、剛性でもよい。
【0024】
このタイプの脱水装置は、D部分としても知られている。初期脱水を行う形成ロールの下流側に、かかるD部分を接続することにより、理想的なウェブの形成が行われる。こうして、フロックの形成が大幅に防止される。その結果、ウェブの全厚さにわたって、均一に剪断力が作用する。この場合、固定形成フォイルが、凸状に湾曲した走行表面を形成し、この走行表面により、0度〜20度の範囲の角度だけ、頂部ワイヤを偏向すれば特に有利である。
【0025】
この手段は、双方のワイヤと、形成される第2ファイバ層との確実な接触を維持し、これにより、脱水装置の領域、すなわちD部分の領域での脱水をより均一にする。
他方、最大速度の見地から、このケースでは、0度〜20度の範囲内の角度で、偏向させてもよい。
【0026】
別の好ましい実施例によれば、第1ワイヤは、頂部ワイヤとされて、形成ロールの周りに巻かれ、他方、第1ワイヤおよび第2ワイヤは、形成ロールと貼り合わせセクションとの間で、曲げロールの周りに巻かれている。このような変形例は、特に厚く、従って当初水分の多い第2ファイバ層、または脱水の困難な第2ファイバ層を形成しようとする場合に有利である。
達成可能な速度は、形成ロールと貼り合わせセクションとの間に曲げロールがない先の実施例の場合ほど、高速ではない。これとは異なり、偏向ロールは、減圧排気または非減圧排気形成ロールとすることもできる。
【0027】
第2ワイヤがこれに当接する一連の形成フォイルを有する実施例では、頂部ワイヤおよび底部ワイヤが周りに巻かれた形成ロールの領域と反対側に、フォイルが配置される。これにより、貼り合わせセクションにおいて、第1ファイバ層に接合される第2ファイバ層の側の形成が改善される。この形成ロールは、剛性フォイルとしても、また移動自在な形成ロールとしてもよい。
【0028】
クーチロールの上流側において、第1ワイヤに吸引セパレータが割り当てられる。この吸引セパレータは、第2ファイバ層が頂部ワイヤに載って、貼り合わせセクションまで送られる前に、高走行速度で、底部ワイヤを第2ファイバ層から分離できるようにする。
【0029】
当然ながら、本発明は、2層ファイバウェブ、更に3層ファイバウェブ、もしくは多層ファイバウェブを製造するのにも使用できる。
【0030】
更に、上記特徴および以下に述べる特徴を、本発明の範囲内で、特定した組合わせで使用できるだけでなく、それ以外の他の組み合わせ、またはそれ自身としても使用できる。
【0031】
添付図面を参照して行う本発明の次の説明から、本発明の上記以外の特徴および利点が明らかとなると思う。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、多層ファイバウェブ、特に、紙または板紙の形成に使用される本発明に係わるワイヤ(金網)セクションの第1実施例を示す。このワイヤセクション9は、主として製紙装置に使用されるものである。
【0033】
このワイヤセクションは、矢印14が示す走行方向に、ほぼ水平にガイドされるベルト(好ましくはウェブまたはフェルト)12を有する長網ユニット6を備えている。このベルト12上では、下流部に複数の脱水部品7が続くヘッドボックス、すなわち流れボックス8によって、第1のファイバ層(図示せず)が形成される。後で説明するように、この第1ファイバ層は、第2ファイバ層と組み合わされて、2層タイプのファイバウェブを形成する。
【0034】
ベルト12の上方には、図2に拡大して示す双ワイヤ部分20が配置されている。この双ワイヤ部分20は、第2ファイバウェブ、すなわち第2ファイバ層を形成している。この双ワイヤ部分20は、第1エンドレスループベルト、すなわちワイヤ22と、第2エンドレスループベルト、すなわちワイヤ24とを有し、これらのワイヤは、第2ファイバ層を形成するために、平行状態で双ワイヤゾーンを通過するようにガイドされる。
この双ワイヤゾーンの開始領域では、2つのワイヤ22、24は、進入ギャップ28を形成する。この進入ギャップ28に略示したヘッドボックス26は、第2ファイバ層用の繊維状サスペンションを、進入ギャップ28に噴射する。これとは異なり、多層状のヘッドボックスを設けてもよい。このタイプの装置は、双ワイヤ部分25をいわゆるギャップフォーマーにしている。
【0035】
進入ギャップ28の領域内、および底部ワイヤとなっている第2ワイヤ24のループ内には、形成ロール30が設けられ、頂部ワイヤとなっている第1ワイヤ22のループ内には、ワイヤガイドロール32が設けられている。
【0036】
この形成ロール30は、開放ロールカバーを有する。すなわち、このロールには、切り欠きが設けられており、減圧排気ロールとしないことが好ましい。
これとは異なり、形成ロール30を減圧排気してもよい。ワイヤ22、24は、ロール30と対向するワイヤガイドロール32との間であって、形成ロール30の上方部分の上を共に走行する。これらワイヤは、好ましくは90度より小さい角度にわたって、形成ロール30の周りに巻かれている。
【0037】
形成ロール30には、いわゆるD部分状をしたウェブ脱水セクション39が、直接隣接している。頂部ワイヤ22の領域において、このD部分は減圧排気されるか、または減圧排気されない吸引ボックス36を含み、この吸引ボックス36の自由端は、頂部ワイヤに接触し、この頂部ワイヤを押圧するように配置された一連の固定形成フォイル、すなわちストリップ34を支持している。
吸引ボックス36は、吸引セパレータと組み合わされている。吸引ボックス36の第1固定フォイル34は、形成ロール30の出口領域内に直接配置されている。このボックス36の形成フォイル34は、ワイヤ22、24の走行方向に、若干凸状に湾曲した走行表面を形成している。ボックス36のフォイル34と反対の底部ワイヤ24の側に、多数の移動自在な、好ましくは空気圧による負荷がかけられたフォイル、またはストリップまたは突起を配置してもよい。この移動自在なフォイルすなわちストリップは、底部ワイヤ24を押圧するようになった自由端またはエッジを有する。形成ボード38の固定フォイル34と移動自在なフォイルとは、ワイヤの走行方向に沿って交互に配置されている。
【0038】
フォイル34および38とそれぞれ連動する水受け容器37および39が設けられている。
【0039】
D部分39の出口領域において、底部ワイヤ24は、吸引セパレータ62によって第2ファイバ層から分離される。この底部ワイヤは、複数のガイドロール40の上を通って、形成ロール30へ戻るように案内される。
【0040】
形成された第2ファイバ層を支持する頂部ワイヤ22は、D部分の出口領域から、クーチロール42へ直接案内される。クーチロール42の直径dは、比較的大きく、例えば形成ロール30の直径Dと同じか、または若干小さくなっている。このクーチロール42は、ベルト内に沈降するよう、すなわち、ベルト12が若干ロールに巻かれるように配置されている。
【0041】
第2ファイバ層を支持する頂部ワイヤ22は、D部分39から走行し、このD部分39は、90度よりも小さい角度44、好ましくは70度〜80度の範囲の角度、本例では、ベルト12に対して約75度の角度で、クーチロール42の上に配置されている。
第1および第2ファイバウェブは、クーチロール42により、頂部ワイヤ22とベルト12との間で共に脱水される。このクーチロール42の出口領域において、多層ファイバウェブから頂部ワイヤ22が分離される。このように、第1ファイバ層と第2ファイバ層から組み合わされた多層ファイバウェブは、別の吸引セパレータ63によって、頂部ワイヤ22から分離され、その後、更にベルト12と共に、例えば吸引ボックス64およびワイヤ吸引ロール65(図1)上を走行する。
その後、フェルトベルト66およびピックアップロール67により、公知の方法で、ベルト12からウェブが除かれ、ウェブは、製紙機械の次のユニット、例えばプレスセクションへ送られる。頂部ワイヤ22は、ラッピングオーバーワイヤガイドロール46により、形成ロール30と反対に位置するワイヤガイドロール30に戻るようにガイドされる。
【0042】
従って、初期の脱水のために、双ワイヤ部分20は、形成ロール30と、その後に続く更に脱水を行うためのいわゆるD部分39を有する。この双ワイヤ部分20は、いわゆるロールブレードフォーマーとなっている。
【0043】
本実施例では、双ワイヤ部分20は、ベルト12の走行方向16に沿うクーチロール42の上流側に配置されている。このように、クーチロール42の上流部に配置したことは、クーチロール42の上流側に、最終形成ユニット(D部分39)を含むヘッドボックス26からの形成セクション、すなわちワイヤセクションが配置されることを意味している。
空の頂部ワイヤ22を復帰走行させるためのワイヤガイドロール46を、ベルト12の経路から見て、ある程度クーチロール42の下流部に配置したことは、本発明の説明においては無関係なことである。
【0044】
このような配置によって、双ワイヤ部分20の2つのワイヤ22、24とベルト12とは、走行方向がほぼ同じとなる。従って、双ワイヤフォーマー20内の第2ファイバ層は、脱水される前に、わずかしか偏向されない。これにより、ワイヤセクション9全体の速度を超高速にすることが可能となる。
【0045】
双ワイヤ部分20内に、形成ロール30と下流側のD部分39とを、このように配置したことにより、頂部ワイヤ22と反対側の面が、より上質となった第2ファイバ層の面が生じ、第1ファイバ層の頂部面と共に脱水される第2層の面が生じる。
【0046】
D部分39の代わりに、形成ロールを他の配置にすることも可能である。例えば、底部ワイヤにも吸引ボックスを設けてもよい。更に形成ロール30を減圧排気してもよい。
しかし、減圧排気しない開放された形成ロール30とD部分39とを貼り合わせた結果、形成される多層ファイバウェブを高品質としながら、超高速を達成できることが分った。
【0047】
図3は、本発明に係わる双ワイヤ部分の第2実施例50を示す。双ワイヤ部分20の対応する部品と同じ機能を有する部品に対しては、同じ符号が使用されている。
【0048】
この双ワイヤ部分50は、ほぼ水平に整合されたベルト12を有し、このベルト12上で、第1のあらかじめ形成されたファイバ層が、方向14に双ワイヤ部分50へガイドされるようになっている。
【0049】
双ワイヤ部分50は、上部ワイヤ22と底部ワイヤ24とを有する。この双ワイヤ部分50は、形成ロール52を有し、形成ロール52の周りには、頂部ワイヤ22が巻かれている。進入ギャップ28の領域において、底部ワイヤ24には、ワイヤガイドロール54が設けられており、ワイヤガイドロール54から形成ロール52に、底部ワイヤ24が延びている。
形成ロール52は、弧状をした吸引セクション56を有し、吸引セクション56は、頂部ワイヤ22および底部ワイヤ24が共に形成ロール52の周りに巻かれた領域に配置されている。形成ロール52に対向する底部ワイヤ24には、一連の形成フォイル58が設けられており、このフォイルの自由端は、ワイヤ24を押圧するようになっている。このフォイル58は、取り外し自在となっている。各フォイル58は、個々に調節可能な力により、底部ワイヤ24に、空気圧により、ワイヤに従うよう押圧される。
【0050】
図示されていない第2ファイバ層を挟持する頂部ワイヤ22と底部ワイヤ24とは、形成ロール52から斜め上方に走行し、偏向ロール60の周りに巻かれている。第2ファイバウェブ層を載せた頂部ワイヤ22は、この偏向ロール60からクーチロール42に走行する。第2層を、底部ワイヤ24から持ち上げるために、偏向ロール60の出口領域のすぐ下流の頂部ワイヤ側に、吸引セパレータ62が配置されている。このウェブは、上部ワイヤ22の下面に支持されている。ファイバ層を載せた頂部ワイヤ22は、ベルト12に対して、約75度の角度44で吸引セパレータ62からクーチロール42の上まで走行する。ベルト12上の第1ファイバ層は、ベルト12にてワイヤ22上の第2ファイバ層に合流する。底部ワイヤの下面には、スプレー水を受けるためのキャッチ容器4が設けられている。図2の実施例においても、これらの容器のうちの1つを設けてもよい。
【0051】
この双ワイヤ部分50は、図2に示し双ワイヤ部分20と次の点で異なっている。すなわち、まず第1に、形成部品すなわち形成ロール52と形成フォイル58を配置したこと、および第2に、形成ロール52とクーチロール42との間に偏向ロール60を設けた点が異なる。この偏向ロール60は、減圧排気された形成ロールでもよいし、減圧排気されない形成ロールでもよい。
【0052】
本実施例でも、第2ファイバ層は、クーチロール42内に進入する前は、わずかしか偏向されない。その理由は、双ワイヤ部分20と対照的に、双ワイヤ部分50の形成ロール52には、約45度の比較的小さい角度にわたってしか、ワイヤ22、24が巻かれておらず、他方、双ワイヤ部分20の形成ロール30には、約90度の角度にわたってワイヤ22、24が巻かれているからである。
【0053】
双ワイヤ部分20と50とは、ベルト12の走行方向14に沿ったクーチロール42の上流側に、いずれも双ワイヤゾーンが配置されている点で共通している。その結果、第2ファイバ層は、ヘッドボックス26からクーチロール42まで進行する際に、わずかしか偏向されない。このことは、特に、形成領域すなわち双ワイヤゾーンにおけるベルト12の走行方向14と、ワイヤ22、24の走行方向がほぼ同一であることを意味している。換言すれば、図1における2つのヘッドボックス8と12とのオーバーフロー方向は、ほぼ同一である。このことは、双ワイヤ部分のコンパクトな構造と共に、クーチロール42とワイヤ吸引ロール65との間の距離Aをこれまでよりも短くできることを意味している。またこのことは、ワイヤ部分9の全長を短くできることを意味している。
【0054】
双ワイヤ部分20および50における第2ファイバ層を若干曲げたことにより、ウェブが持ち上げられる恐れなく、本発明のワイヤセクション9を用いることにより、極めて高速の作動速度が得られる。同一の高速度において、偏向量を小さくすれば、脱水ステージの直接上流部での水分量をより大きくでき、これにより、層の接着強度を改善できる。
双ワイヤ部分20および50は、ベルト12の走行方向14において、クーチロール42の上流側にあるので、クーチロール42の後の、共に脱水される多層ファイバの層が、双ワイヤ部分20、50の作動によって影響されることはない。特に、双ワイヤ部分20、50から、仕上がったマルチ層ファイバの層に凝縮液の水滴が落下することはない。いずれの場合においても、水滴は、あらかじめ形成された第1ファイバの層に落下するはずである。しかし、この落下は、ウェブの形成を大幅に損なうものではない。
【0055】
双ワイヤ部分20、50は、第1ファイバ層上にホワイトライナーを形成したり、標準目方を増すのに使用することが好ましい。
【0056】
以上、本発明の特定の実施例を参照して、本発明について説明したが、当業者には、他の多数の変形例および変更例並びに他の用途が明らかであると思う。従って、本発明は、ここに示した特定の開示のみに限定されず、特許請求の範囲のみによって限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】長網ユニットに設置された双ワイヤ部分を含む多層ファイバウェブを製造するためのワイヤセクションを示す略側面図である。
【図2】本発明に係わる双ワイヤ部分の第1実施例の略側面図である。
【図3】本発明に係わる双ワイヤ部分の第2実施例の略側面図である。
【符号の説明】
6 長網ユニット
7 脱水部品
8 ヘッドボックス
9 ワイヤセクション
12 ベルト
20 双ワイヤ部分
22 第1ワイヤ
24 第2ワイヤ
26 ヘッドボックス
28 進入ギャップ
30 形成ロール
32 ガイドロール
34 形成フォイル
36 吸引ボックス
38 形成ボード
39 脱水セクション
42 クーチロール
46 ガイドロール
50 双ワイヤ部分
52 形成ロール
54 ガイドロール
58 フォイル
60 偏向ロール
62 吸引セパレータ
63 吸引セパレータ
64 吸引ボックス
65 吸引ロール
66 フェルトベルト
67 ピックアップロール
Claims (4)
- −概ね水平に進行し、かつ第1のファイバ層が形成されるようになっているベルト(12)と、
−第1および第2のワイヤ(22)(24)が重ねて形成ロール(30)に巻き付けられた、ギャップフォーマとして働く双ワイヤ部分(20)(50)であって、繊維性懸濁液が導入されることにより、第2のファイバ層が形成されるようになっている双ワイヤ部分(20)と、
−前記第1および第2のファイバ層を貼り合わせて多層ファイバウェブを形成する貼り合わせ部分であって、前記第1のワイヤ(22)からなる第1のループの内側に設けられかつ前記ベルト(12)も部分的に巻き付けられるようになっているクーチロール(42)を含み、前記第2のファイバ層を保持している第1のワイヤ(22)は、前記第1のファイバ層を保持しているベルト(12)に対して、90°よりも小さい進入角(44)をなしつつ、前記クーチロール(42)に進入するようになっている貼り合わせ部分とを備える多層ファイバウェブ形成用のワイヤセクション(9)において、
前記繊維性懸濁液の導入方向は前記ベルト (12) の進行方向と概ね一致し、前記双ワイヤ部分 (20) はベルト (12) の進行方向において前記貼り合わせ部分の上流側に位置し、前記進入角 (44) は60〜80°であり、前記クーチロール (42) の直径 ( d ) は前記形成ロール (30) の直径 ( D ) と概ね等しく、前記第2のワイヤ (24) が第2のファイバ層から分離される地点における前記第1のループの内側に吸引セパレータ (62) が設けられており、前記第1のワイヤ (22) および第2のワイヤ (24) は、それぞれ、頂部ワイヤおよび底部ワイヤであり、前記形成ロール (30) は、前記第2のワイヤ (24) からなる第2のループの内側に設けられており、この形成ロール (30) と前記クーチロール (42) の間の領域には、第 1 のワイヤ (22) と当接するロールは設けられておらず、形成ロール (30) とクーチロール (42) の間に位置する第1のループの内側には、前記第1のワイヤ (22) と当接する複数の固定形成フォイル (34) を備えた脱水装置 (39) が設けられていることを特徴とするワイヤセクション。 - 前記複数の固定形成フォイル(34)を収容する吸引ボックス(36)を備えていることを特徴とする請求項1記載のワイヤセクション。
- 前記第2のループの内側には、第2のワイヤ(24)の走行方向に沿って、前記複数の固定形成フォイル(34)と交互に、第2のワイヤを押圧しうる複数の形成フォイル(38)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のワイヤセクション。
- 前記第1のワイヤ(22)と第2のワイヤ(24)が重なり合うギャップフォーマの開始点において、前記ベルト(12)の走行方向と概ね同じ方向に、前記繊維性懸濁液を供給しうるヘッドボックス(26)を設けたことを特徴とする請求項1記載のワイヤセクション。
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