JP2009293138A - 段ボール用中芯原紙の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬品が白水へ混入することを回避し、薬品使用量の歩留りを向上させる。
【解決手段】次記A及びBの段ボール用中芯原紙段ボール用中芯原紙の製造方法である。A.次記の(1)〜(5)の連続的な工程が順に組み込まれている。(1)少なくともギャップフォーマー方式で抄紙される層と、長網部を有するフォードリニア方式で抄紙される層を抄き合わせた、少なくとも2層から成る湿紙を形成する抄紙工程、(2)前記湿紙をシュープレスを含む搾水設備により搾水する搾水工程、(3)搾水湿紙を、予備乾燥する予備乾燥工程、(4)予備乾燥後の湿紙に薬品を塗工して塗工紙を得る塗工工程、(5)塗工後の塗工紙を乾燥する後乾燥工程。B.前記塗工工程は、予備乾燥後の湿紙外面及び裏面の少なくとも一方の面に紙力増強剤を含む段ボール用中芯原紙用薬品を塗工する塗工工程であること。
【選択図】なし
Description
例えば、段ボールの場合、コルゲーター(貼合機)で波状に加工された段ボール用中芯原紙を段ボール用ライナーに糊付けし、さらにその上に別の段ボール用ライナーを糊付けした3層からなる構造体である。
そこで、段ボール用ライナー及び段ボール用中芯原紙の製造方法に際し、強度向上を図る場合、圧縮強度向上のために紙力増強剤を原料パルプ中に添加する方法が行われている。この紙力増強剤として、天然高分子である澱粉や合成高分子であるポリアクリルアミドなどが汎用されている。
特許文献1のものは、現時点で約20年前の発明であり、当時の古紙パルプの品質は良好であったのに対し、現在の古紙パルプの品質は低下していることは前述のとおりである。また、特許文献1のものは、実験室レベルでの研究にとどまり、連続生産、とりわけ高速での生産が考慮されていない。
しかし、本発明者の知る限り、とりわけ抄紙速度500m/分以上で段ボール用中芯原紙を製造する場合、紙力増強剤をサイズプレスなどで塗工する技術は存在しない。
〔請求項1記載の発明〕
下記A及びBの条件を有し、抄紙速度500m/分以上で段ボール用中芯原紙を製造することを特徴とする段ボール用中芯原紙の製造方法。
A.次記の(1)〜(5)の連続的な工程が順に組み込まれていること。
(1)少なくともギャップフォーマー方式で抄紙される層と、長網部を有するフォードリニア方式で抄紙される層を抄き合わせた、少なくとも2層から成る湿紙を形成する抄紙工程、
(2)前記湿紙をシュープレスを含む搾水設備により搾水する搾水工程、
(3)搾水湿紙を、予備乾燥する予備乾燥工程、
(4)予備乾燥後の湿紙に薬品を塗工して塗工紙を得る塗工工程、
(5)塗工後の塗工紙を乾燥する後乾燥工程、
B.段ボール用中芯原紙の製造時の前記塗工工程は、予備乾燥後の湿紙外面及び裏面の少なくとも一方の面に紙力増強剤を含む段ボール用中芯原紙用薬品を塗工する塗工工程であること。
本発明は、生産効率を高めるために、抄紙速度500m/分以上で段ボール用中芯原紙を抄造することができるものである。また、本発明によれば、段ボール用中芯原紙として必要な強度を得るために、紙力増強剤を、必要な紙力を得るに必要な量のすべてをサイズプレスなどにより塗工すること、あるいは主としてサイズプレスなどにより塗工することにより、前述の紙力増強剤が白水へ混入し、設備の汚染を招き、排水処理設備の負荷増加(例えばCOD値の増加)などの問題を軽減または解消できるものである。
原料パルプとして、段ボール古紙からなる古紙パルプを50重量%以上含有する請求項1記載の段ボール用中芯原紙の製造方法。
幾度となく繰り返されるリサイクル処理を経た段ボール古紙からなる古紙パルプを50重量%以上含有するとしても、地合の確保及び紙力増強剤による強度発現が達成されるため、段ボール用中芯原紙として必要な特性を得ることができる。
塗工工程が、フィルムトランスファー方式またはポンド方式からなるサイズプレスにより塗工する請求項1または2記載の段ボール用中芯原紙の製造方法。
この態様によれば、良好な塗工を行うことができる。
搾水工程において、上流側から下流側にかけて第1プレス、第2プレス及び第3プレスを備えるトライニッププレスを使用し:
前記第1プレスは、1対のサクションロールと溝付ロールとで形成されるプレスニップにより2枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うダブルフェルトプレスであり、前記溝付ロールがゴム被覆ロールであって、そのゴム硬度(JIS K6253)が95°以上のゴム層で形成されている;
前記第2プレスは、サクションロールと表面セラミックコーティングしたロールまたは表面人工石カバーロールとで形成されるプレスニップにより1枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うシングルフェルトプレスであり;
前記第3プレスは、表面セラミックコーティングしたロールまたは表面人工石カバーロールとシュープレスとで形成されるプレスニップにより1枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うシングルフェルトプレスである;
請求項1または2記載の段ボール用中芯原紙の製造方法。
この態様によれば、急速かつ適切な搾水を行うことができる。
そして、例えば抄紙速度500m/分以上の高速抄紙でありながら、必要な特性を示す段ボール用中芯原紙を製造できる。また、製造設備を共用しながら、必要な特性を段ボール用ライナーも製造できる。
以下に説明する製造設備例は、本発明に段ボール用中芯原紙の製造方法に適用できるほか、段ボール用ライナーの製造方法についても適用できるので、両者について説明することとする。
本発明の段ボール用中芯原紙は、原料パルプとして、段ボール古紙からなる古紙パルプを50重量%以上含有するものを使用できる。本発明に従えば、古紙パルプを50重量%以上の原料パルプを使用しても、抄紙速度500m/分以上で抄造して坪量が75〜200g/m2の必要な特性を有する段ボール用中芯原紙を製造できるのである。
中芯原紙は、JIS P 3904に規定されている表示坪量115〜200g/m2の規格商品が主流で流通しているものの、近年では省資源、軽量化が求められ、坪量が75g/m2の軽量中芯のニーズも多くなっており、本発明に基づく中芯は、前記軽量化においても、十分に必要な特性を示す段ボール用中芯原紙を製造できる。また、製造設備を共用しながら、必要な特性を段ボール用ライナーも製造できる。
なお、古紙パルプの配合量が50重量%未満では、圧縮強度が低下することが少なく、また紙紛の発生は少ないが、製造コストが高くなり、さらに省資源化に逆行することになる。
近年の省資源、再利用の中で、中芯原紙に用いられる古紙においても、再生によって得られる古紙パルプの品質低下が進み、従来では古紙の配合率が50%を上回る古紙配合率の中芯原紙であっても、必要十分な圧縮強度が得られていたものが、近年では古紙パルプの品質低下が著しく、古紙パルプの配合率が50%を上回ると、十分な圧縮強度が得難くなっている。そこで、本発明においては、古紙パルプの配合率が50%を上回る原料パルプを用いても、更に近年の抄紙速度500m/分以上の高速抄紙においても、必要な特性を示す段ボール用中芯原紙を製造できる。また、製造設備を共用しながら、必要な特性を段ボール用ライナーも製造できる。
図面は製造設備例を示したもので、図面番号の順に上流から下流に流れるものである。また、当該製造設備により、段ボール用中芯原紙のほか段ボール用ライナーをも抄紙できる抄紙機である。以下においては、段ボール用中芯原紙の製造を中心にして説明し、続いて段ボール用ライナーの製造方法についても説明する。
実施の形態では、第1層と第2層との2層抄き合わせ段ボール用中芯原紙を製造するものである。
下層(第1層)は、幅方向濃度をコントロールできる第1ヘッドボックス11を備え、ギャップフォーマー方式で抄紙されるようになっている。上層(第2層)は、第2ヘッドボックス12を備え、長網部を有するフォードリニア方式で形成される抄紙機により抄紙されるようになっている。上下層は、抄き合わされて2層からなる湿紙が形成される。
上述の製造設備例におけるギャップフォーマー方式の第1ヘッドボックス11は、水平または下流側に傾斜した状態で上向き設置され、紙料吐出方向線が水平線となすと吐出角度θが、0度〜45度であるのが望ましい。幾度となく繰り返され疲弊が進んでいるパルプ繊維を多く含む下層の層構成においては、高速抄紙の下で高速搾水を行いながら、地合、Z軸強度、表裏差、繊維配向角などの点から、繊維重量の影響が小さくなる上向きヘッドボックスであることが望ましい。ギャップタイプのツインワイヤーフォーマにおいて、ヘッドボックスが鉛直などであると、高速抄紙の下で、搾水効果を高める付帯設備必要になり、段ボール用ライナーとして求める特性が得難い。
記湿紙は第1プレス、第2プレス及び第3プレスを備える搾水設備としてのトライニッププレス21により搾水される。
シュープレスを含む搾水設備として、上流側から下流側にかけて第1プレス、第2プレス及び第3プレスを備えるトライニッププレスを使用し:前記第1プレスは、1対のサクションロールと溝付ロールとで形成されるプレスニップにより2枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うダブルフェルトプレスであり、前記溝付ロールがゴム被覆ロールであって、そのゴム硬度(JIS K6253)が95°以上のゴム層で形成されてる;前記第2プレスは、サクションロールと表面セラミックコーティングしたロールまたは表面人工石カバーロールとで形成されるプレスニップにより1枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うシングルフェルトプレスであり;前記第3プレスは、表面セラミックコーティングロール又は表面人工石カバーロールとシュープレスとで形成されるプレスニップにより1枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うシングルフェルトプレスであるものが最適である。このトライニッププレスは、印刷用用紙用途においては使用されているが、段ボール用ライナーの製造設備として通常は使用されない。
比較的軟質なゴム素材を用いることで、比較的厚味を有する段ボール用中芯原紙の湿紙を過度に潰すことなく緩慢に搾水可能になり、嵩高な段ボール用中芯原紙を得ることができる。
シュープレスは、2ロールニッププレスに比べて搾水能力が高いと言うこと以外に、紙厚の減少を抑制しながら搾水できることが知見された。特に段ボール用中芯原紙を得る場合においては、コルゲーターでの成形時の段割れ防止に効果がある。
搾水湿紙はプレドライヤー31により予備乾燥される。
プレドライヤーパートは、ノーオープンドロー形式のシングルデッキドライヤーで、上側が加熱ロール、下側が真空ロールの適宜本数のロール構成であるのが好適である。シングルデッキ方式のドライヤーは、本発明が対象とする500m/分以上の高速抄紙において、嵩を落とすことなく高効率に乾燥を行え、品質・操業面において優れている。
予備乾燥後の湿紙は、サイズプレス41により、外面及び裏面に塗液が塗工される。外面及び裏面には、少なくとも紙力増強剤を塗工し、塗工紙を得る。
塗工工程は従来公知の塗工手段が用いられるが、段ボール用ライナーに用いられる各種機能薬品を板紙表裏面に設けるに場合においては、表裏面の固形分濃度差異、塗工量差異を容易に付けることができるフィルムトランスファー方式またはポンド方式が好適に採用できる。
段ボール用中芯原紙においては、段ボール用ライナーとの接着性を重視すればよく、紙力増強剤を含む表裏面に、一般的には均等に薬品を塗工するが、本発明においては、下層と上層との紙層構成が異なっているため、例えば、段ボール用ライナーに要求される表裏の品質の相違に応じて、表裏の別の薬品を塗工することも可能であり、好適な薬品の処方が可能になり、薬品使用量を減少させることができるものである。また、品質の低下した古紙の使用に対応して紙力増強剤を原料パルプに内添する際に、過度の紙力増強剤の添加は、紙表面が硬くなりすぎて、製函時に波型の形成不良を引き起こすことがあるため、表裏面に適した量の紙力増強剤を付与することで、品質の低下した古紙の使用の場合においても、製缶時の波型成型不良を防止できる。
このような表裏差塗工は、予期せぬ利点をもたらすことが明らかであろう。
塗工後の塗工紙はドライヤー51により乾燥される。
アフタードライヤーはダブルデッキ式であり、上下2段に配置されたドライヤーロールに高張力を与えられたカンバスが順次巻き掛けられ、紙ウェブの表面をカンバスでドライヤーロールに押し当て拘束するようになっている。また、ボトム群のドライヤーロールに対向して乾燥装置が配置され、紙ウェブの裏面にカンバス越しに乾燥媒体を噴き付けて乾燥するようになっている。
塗工紙の表面は、平坦化設備としてのカレンダー61により平坦化処理される。
また、最も好適な構成においては、塗工工程40に至るまで、紙料に前記外面用薬品及び裏面用薬品が与えられないものである。
平坦化後は、巻取り機70により巻き取り、段ボール用中芯原紙製品とする。
本発明の塗工液の塗工量(片面)としては、例えば次記の量(乾燥固形分量)が好適である。
<湿紙形成段階で使用する薬品>
抄紙工程における最下層が、幅方向に濃度調整が可能なヘッドボックスによるギャップフォーマー方式で形成され、上層が長網部を有するフォードリニア方式で形成することで、原料パルプ中に機能薬品を添加しなくとも、従来と遜色のない圧縮強度の段ボール用中芯原紙が得られ、段ボール用中芯原紙を効率的に生産できる。
また、コーンスターチは澱粉粒径が多角形であり、紙層を形成する際にパルプ繊維への絡み合いも多くなる点からもコーンスターチが好ましい。
本発明に基づく段ボール用中芯原紙は、段ボール用中芯原紙の製造時において、予備乾燥後の湿紙外面に少なくとも紙力増強剤を含む薬品を塗工する。
予備乾燥後の湿紙外面に設ける薬品としては、段ボール用中芯原紙として目標に必要な機能を付与するために、各種の機能薬品が含まれる。薬品としては、少なくとも紙力増強剤、防滑剤などを使用することができる。
本発明に基づく段ボール用中芯原紙に用いられる紙力増強剤としては、表面紙力、乾燥紙力又は湿潤紙力の向上のために使用でき、例えば澱粉類、ポリビニルアルコール系(PVA)、植物性ガム、セルロース誘導体(CMCなど)、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド(PAM)、ホルムアルデヒド樹脂等が任意に使用できる。
紙力増強剤には、澱粉類を使用するのが好適である。アニオン性澱粉、カチオン性澱粉、及び両性澱粉の1種類または2種類以上を用いことができる。この澱粉水溶液に適用される原料澱粉は、特に限定されるものではなく、例えば、小麦、米、トウモロコシ、馬鈴薯、タピオカ等の生澱粉や、これらを原料として、例えば酸化澱粉、カチオン化澱粉、カルボキシメチル化澱粉、α化澱粉、リン酸エステル化澱粉、エステル変性澱粉、尿素リン酸変性澱粉、未変性澱粉等、公知の種々のものを単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。カルボキシメチルデンプン(アニオン性)、リン酸デンプン(アニオン性)等の変性澱粉は、紙中に浸透しながら、引張り強度や表面強度を向上させる効果を発揮する。
外面用の薬品におけるサイズ剤は、アニオン性あるいはノニオン性ともに用いることができるが、塗工液のイオン性は各種薬品共に同じイオン性を用いることが望ましい。外面用塗工液中に含有させる紙力増強剤においても、サイズ剤と同じイオン性の薬品を用いることが好ましく、より好適には、アニオン性であるのが薬品の費用対効果において好適である。
段ボール用中芯原紙の表裏面には、滑剤を併用することもできる。この滑剤としては、
ポリエチレンワックス、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレンワックス乳化物、および酸化ポリエチレン系ワックスから選ばれたワックス類の溶液または分散液であり、1種または2種以上が好適に用いられる。滑剤は、塗工液中に0.005〜0.5重量%添加され、段ボール用中芯原紙の表層表面及び裏層表面に設けることにより、この段ボール用中芯原紙をコルゲーターにて波型加工を施した場合、波型に成形した際の段ボールの滑りを改善することができる。
これまでは、段ボール用中芯原紙の製造方法について説明を行ったが、本発明の製造方法は、段ボール用ライナーの製造方法にも好適に用いられ、以下に説明する段ボール用ライナーは、外面(最終的に段ボール製品の外面となる)を染料により着色したものを言う。また、裏面は基本的に原料パルプの色調のものを言う。ただし、塗工工程中又はその後に撥水剤などを塗工するだけで、基本的に外面を染料による着色を有する原紙は、「段ボール用ライナー」の概念に含まれる。
(搾水工程20)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(予備乾燥工程30)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(塗工工程40)予備乾燥後の湿紙は、サイズプレス41により、外面及び裏面に塗液が塗工される。そして、外面には少なくともサイズ剤及び染料を含む外面用薬品を塗工し、裏面に少なくとも紙力増強剤を含む裏面用薬品を塗工し、塗工紙を得る。
(後乾燥工程50)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(平坦化工程60)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
また、最も好適な構成においては、塗工工程40に至るまで、紙料に前記外面用薬品及び裏面用薬品が与えられないものである。
段ボール用ライナーの製造時において、予備乾燥後の湿紙外面に少なくともサイズ剤及び染料を含む外面用薬品を塗工し、裏面に少なくとも紙力増強剤を含む裏面用薬品を塗工する。
外面用薬品及び裏面用薬品としては、段ボール用ライナーとして目標に必要な機能を付与するために、各種の機能薬品が含まれる。外面用薬品としては、少なくともサイズ剤及び染料を含み、その他必要により、(表面)紙力増強剤、歩留り向上剤、防滑剤及びインク受容剤などを使用することができる。裏面用薬品としては、紙力増強剤を含むが、その他必要により、サイズ剤や防滑剤などを使用することもできる。
古紙パルプを多量に含むライナーの染色方法として、原料パルプ調成工程における前段部で直接染料を添加し、抄紙機直前の種箱において塩基性染料を添加するライナーの染色方法が提案されている(特開2002−88686号公報参照)。本発明は、染料をも塗工しようとするものである。染料を塗工することで、従来の原料パルプ中に染料を添加する場合に比較して、少ない染料使用量であっても着色ムラがないものとなる。
使用する染料に特に制限はなく、塩基性染料、酸性染料、アニオン系直接染料、カチオン性直接染料、ノニオン染料、必要により、染料のほか、有機顔料や無機顔料を併用することもできる。
また、紙力増強剤としてはアニオン性の紙力増強剤が望ましく、サイズ剤との凝集を防止しできるからである。
R1:赤色アニオン直接染料、東亜化成株式会社製 登録商標名トーアレッド2BP
R2K:赤色カチオン直接染料、クラリアントジャパン株式会社製 「カルタゾールレッドK2BNリキッド」
Y1:黄色アニオン直接染料、東亜化成株式会社製「ミカドファーストイエロー21R」
Y2K:黄色カチオン直接染料、クラリアントジャパン株式会社製「カルタゾールイエローKGLリキッド」
B1:青色アニオン直接染料、日本化薬株式会社製 「ダイレクトスカイブルー5B200」
B2K:青色カチオン直接染料、クラリアントジャパン株式会社製「カルタゾールブルーKRLリキッド」
B3:青色塩基性染料、BASFジャパン株式会社製「バサゾールブルー16L」
段ボール用ライナーの製造時において、少なくとも裏面に紙力増強剤を塗工する。紙力増強剤としては、表面紙力、乾燥紙力又は湿潤紙力の向上のために使用でき、例えば澱粉類、ポリビニルアルコール系(PVA)、植物性ガム、セルロース誘導体(CMCなど)、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド(PAM)、ホルムアルデヒド樹脂等が任意に使用できる。紙力増強剤は外面に対しても塗工することができる。
本発明において使用する表面サイズ剤としては、スチレン・アクリル酸(メタクリル酸)共重合体、スチレン・アクリル酸エステル共重合体若しくはこれらと他のモノマーとの共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、オレフィン・マレイン酸共重合体、酢酸ビニル・マレイン酸共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアミン、コロイド状珪酸、ステアレートクロミッククロライド、アルキルケテンダイマー等が挙げられる。アクリル酸(メタクリル酸)エステルとしては、アクリル酸(メタクリル酸)のメチル、エチル、プロピル、ブチルエステルが挙げられる。また、その他のモノマーとは、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。なかでも、スチレン・アクリル酸エステル共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、オレフィン・マレイン酸共重合体が好ましい。例えば荒川化学工業株式会社製「ポリマロン品番1329」や星光PMC株式会社製「BLS720」を挙げることができる。これらの表面サイズ剤による機能層を多層抄き板紙の表層表面及び裏層表面に設けることにより印刷時のインク吸収を押さえ、インクのにじみを押さえることにより、印刷適性を向上させることができる。
防滑剤を併用することができ、この防滑剤としてはスチレン系、スチレン・アクリル系、アクリル系及びコロイダルシリカから選ばれた1種または2種以上が好適に用いられる。例えば近代化学工業株式会社製「ケーコートUS200」や星光PMC株式会社製「ハマコートG280・315」を挙げることができる。これらの防滑剤による機能層を多層抄き板紙の表層表面及び裏層表面に設けることにより、この多層抄き板紙を段ボールケースに成形した際の段ボールの滑りを防止することができる。
(湿紙形成工程10)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(搾水工程20)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(予備乾燥工程30)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(塗工工程40)
塗工工程は従来公知の塗工手段が用いられるが、段ボール用ライナーに用いられる各種機能薬品を板紙表裏面に設けるに場合においては、表裏面の固形分濃度差異、塗工量差異を容易に付けることができるフィルムトランスファー方式またはポンド方式が好適に採用できる。
段ボール用ライナーにおいては、外面においては、少なくとも見栄えが優れ、印刷適性が良好であることが要求されるので、少なくとも原料パルプの色調のままとせず染料、並びに印刷適性を高めるためのサイズ剤を含む外面用薬品を塗工することが必要となる。これに対し、裏面側は見栄及び印刷適性の配慮は不要であり、段ボール用中芯原紙との接着性を重視すればよく、紙力増強剤を含む裏面用薬品を塗工する。
このような表裏差塗工は、予期せぬ利点をもたらすことが明らかであろう。
(平坦化工程60)段ボール用中芯原紙における製造方法と同じ。
(最終工程)
平坦化後は、巻取り機70により巻き取り、段ボール用ライナー製品とする。
外面用塗工液における、サイズ剤がアニオン性で染料がアニオン性である、あるいはサイズ剤がノニオン性で染料がアニオン性であるのが望ましい。外面用塗工液中にさらに紙力増強剤を含有させることができ、この場合において、紙力増強剤がアニオン性であるのが好適である。
本発明においては、予備乾燥後の湿紙外面に少なくともサイズ剤及び染料を含む外面用薬品を塗工する。この場合、例えば、カレンダー61の出側に設ける既設のいわゆるBM計の近傍にカラーセンサ(例えばハネウェル社製MxOpen型カラーセンサまたは2000ETカラーセンサ、マクベス社製定点測定用カラーセンサ)80を設けて、その色調に基づき、サイズプレスに与える染料の調整(イエロー、ブラック、マゼンタの配合及び添加量の調整)を行うのが好ましい。幸い、本発明は染料を内添するのではなく、サイズプレス部位でサイズ剤とともに染料を塗工するものであるから、製造工程での色調の変動を迅速にフィードバックして調整できる利点があるのである。
原料パルプの種別、古紙の由来、ヘッドボックスの濃度調整機能の有無、紙力増強剤の種別及びその使用量、サイズ剤の種別及びその使用量、サイズプレスでの染料添加の有無、塗工量などを変化させて、得られる特性を調べた。結果を表1に示す。
JIS K 0102の測定方法に準拠して行なった。また、CODカット率は、比較例1におけるワイヤー下白水を、内添薬品抄紙の場合のワイヤー下白水CODとして、以下の式で算出した。
CODカット率(%)=((内添薬品抄紙の場合のワイヤー下白水COD)−(外添薬品抄紙の場合のワイヤー下白水COD))/(内添薬品抄紙の場合のワイヤー下白水COD)×100
酸化澱粉:エースAT−110(王子コーンスターチ社製)
両性澱粉:Cato3210(日本NSC社製)
エステル変性澱粉:コーンポールCP−5(王子コーンスターチ社製)
生澱粉:コーンスターチ(王子コーンスターチ社製)
カチオン澱粉:EX−3 (日澱化学社製)
PVA:PVA110(クラレ社製)
共重合PAM:ポリアクロンST−13(星光化学社製)
スチレン・アクリル酸エステル共重合体:ポリマロン品番1329(荒川化学社製)
Claims (4)
- 下記A及びBの条件を有し、抄紙速度500m/分以上で段ボール用中芯原紙を製造することを特徴とする段ボール用中芯原紙の製造方法。
A.次記の(1)〜(5)の連続的な工程が順に組み込まれていること。
(1)少なくともギャップフォーマー方式で抄紙される層と、長網部を有するフォードリニア方式で抄紙される層を抄き合わせた、少なくとも2層から成る湿紙を形成する抄紙工程、
(2)前記湿紙をシュープレスを含む搾水設備により搾水する搾水工程、
(3)搾水湿紙を、予備乾燥する予備乾燥工程、
(4)予備乾燥後の湿紙に薬品を塗工して塗工紙を得る塗工工程、
(5)塗工後の塗工紙を乾燥する後乾燥工程、
B.段ボール用中芯原紙の製造時の前記塗工工程は、予備乾燥後の湿紙外面及び裏面の少なくとも一方の面に紙力増強剤を含む段ボール用中芯原紙用薬品を塗工する塗工工程であること。 - 原料パルプとして、段ボール古紙からなる古紙パルプを50重量%以上含有する請求項1記載の段ボール用中芯原紙の製造方法。
- 塗工工程が、フィルムトランスファー方式またはポンド方式からなるサイズプレスにより塗工する請求項1または2記載の段ボール用中芯原紙の製造方法。
- 搾水工程において、上流側から下流側にかけて第1プレス、第2プレス及び第3プレスを備えるトライニッププレスを使用し:
前記第1プレスは、1対のサクションロールと溝付ロールとで形成されるプレスニップにより2枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うダブルフェルトプレスであり、前記溝付ロールがゴム被覆ロールであって、そのゴム硬度(JIS K6253)が95°以上のゴム層で形成されている;
前記第2プレスは、サクションロールと表面セラミックコーティングしたロールまたは表面人工石カバーロールとで形成されるプレスニップにより1枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うシングルフェルトプレスであり;
前記第3プレスは、表面セラミックコーティングしたロールまたは表面人工石カバーロールとシュープレスとで形成されるプレスニップにより1枚のフェルトを介して湿紙から搾水を行うシングルフェルトプレスである;
請求項1から3いずれかに記載の段ボール用中芯原紙の製造方法。
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