JP4181565B2 - 圧力炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力炊飯器に関するものである。
従来、炊飯器は、炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、前記炊飯器本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とを備え、前記炊飯器本体内部に配設した加熱手段によって前記炊飯鍋を加熱することにより、炊飯鍋内にセットした飯米を炊飯するものである。そのうち、圧力炊飯器は、前記蓋体内に設けた排気通路内に、その通気孔を閉塞する弁体を有する調圧弁を配設し、炊飯鍋内を大気圧以上の所定圧力に制御する構成としている。
本発明の圧力炊飯器に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2000−93294号公報
この特許文献1には、転動可能な1つの球状部材からなる弁体を有する調圧弁を搭載した圧力炊飯器が記載されている。この圧力炊飯器は、ソレノイドによって前記球状部材を移動可能とするとともに、弁体の上方に電磁コイルを配設し、圧力センサの検出値に基づいて電磁コイルの磁力で球状部材による通気孔への押圧力を調整することにより、多段階の圧力制御を行えるようにしている。
しかしながら、この種の圧力炊飯器では、炊きこみご飯の具などが前記排気通路の通気孔を塞いだ場合、炊飯鍋内が異常昇圧してしまうという問題がある。なお、この特許文献1に記載の圧力炊飯器では、圧力センサを搭載しているため、該圧力センサが異常昇圧を検出した場合には、加熱手段を停止させることにより減圧を図ることができるが、この圧力センサが故障した状態では、異常昇圧を防止することができない。そして、このように炊飯鍋内が異常昇圧すると、蓋体が跳ね上がるように開放するという問題がある。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、新たな部品を追加することなく、故障時の安全性を高めることが可能な圧力炊飯器を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の圧力炊飯器は、炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、該炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋の開口内周部を閉塞する蓋パッキンを有する蓋体と、該蓋体内に設けられ前記炊飯鍋内と外部とを連通する排気通路と、該排気通路内に設けた通気孔を開閉可能に閉塞する弁体を有し前記炊飯鍋内を加圧する調圧弁とを備えた圧力炊飯器において、前記蓋パッキンは、肉厚および突出長さが一様な環状部材からなり、この蓋パッキンを蓋体の後側を起点として対向位置である前側に向けて下向きに傾斜させて配置することにより、前記蓋体の後側に位置する起点領域を、前記炊飯鍋との重畳代が他の部分より短い脱圧部として設けた構成としている。
この圧力炊飯器では、炊飯鍋の内部が異常昇圧した場合、蓋パッキンにおける重畳代の短い脱圧部が、炊飯鍋の開口内周部から外側に向けて変形する。そのため、何らかの原因で排気通路の通気孔が塞がれたり、調圧弁が動作不良を生じることにより、炊飯鍋の内部が異常昇圧しても、蓋パッキンにおける脱圧部の変形により炊飯鍋内の圧力を減圧することができ、蓋体が跳ね上がるように開放することを防止できる。よって、機器の安全性を高めることができる。また、脱圧部は蓋体の後側に位置するように設けられているため、この脱圧部が変形した際に、基本的に炊飯器の正面に位置している可能性が高いユーザに対して、炊飯鍋内の蒸気が噴出されることを防止できる。
この圧力炊飯器では、前記蓋パッキンは、前記蓋体に対して着脱可能に取り付ける内蓋に配設されており、前記内蓋および蓋体には、予め設定した位置に取り付けるための位置決め手段を設けることが好ましい。このようにすれば、衛生的に洗浄できるようにした内蓋を、常に一定した取付位置に取り付けることができるため、確実に安全性を確保できる。
本発明の圧力炊飯器では、炊飯鍋の内部が異常昇圧した場合、脱圧部の変形により炊飯鍋内の圧力を減圧することができるため、蓋体が跳ね上がるように開放することを防止できる。そのため、新たな部品を追加することなく、機器の安全性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態の前提となる参考例に係る圧力炊飯器を示す。この圧力炊飯器は、電磁誘導加熱される炊飯鍋10を着脱可能に収容する炊飯器本体11と、該炊飯器本体11に回動可能に取り付けた蓋体26とからなり、この蓋体26には内蓋59が着脱可能に取り付けられるものである。
前記炊飯器本体11は、筒形状をなす胴体12と、該胴体12の下端開口を閉塞する底体13と、前記胴体12の上端開口を覆うように取り付ける肩体14とからなる外装体を備えている。この肩体14は、その中央部に炊飯鍋10を着脱可能に配置するための円形状の開口部15を備え、この開口部15の下部に、筒状をなす内胴16と、非導電性材料からなる保護枠17とが配設されている。この保護枠17の下部外周面には、炊飯鍋10を誘導加熱する誘導加熱コイル18がフェライトコア19を介して配設されている。また、炊飯鍋10の温度を検出するための炊飯鍋用温度センサ20が保護枠17を貫通して配設されている。さらに、前記肩体14には、背面側に蓋体26を開閉可能に取り付けるためのヒンジ受部21が設けられ、正面側に蓋体26のロック部を係止するロック穴22が設けられている。さらにまた、肩体14の正面上側には、操作基板23と、メニューシート24と、表面部材25とからなる操作部が設けられている。
前記蓋体26は、肩体14のヒンジ受部21に開閉可能に取り付けられ、炊飯器本体11の開口部15を閉塞するもので、炊飯器本体11の外装体と共に外表面材を構成する上板27と、該上板27の底を閉塞する下板32と、該下板32の下面に着脱可能に装着される内蓋59とを備えている。そして、この蓋体26の内部には炊飯鍋10内と外部とを連通する第1および第2の排気通路が設けられ、それぞれに炊飯鍋10内を大気圧以上に段階的に昇圧するための第1および第2の調圧弁72,79が設けられている。また、各排気通路は、その排気(大気)側で1つに合流しており、その出口部分に蒸気口ユニット89が着脱可能に配設されている。
前記上板27には、前部に蓋体26を開放操作するための操作部材28を回動可能に装着する装着孔29が設けられている。また、上板27の背部には、蒸気口ユニット89を配置するための配設凹部30が設けられ、その中央部に接続口31が開口されている。
図1から図3に示すように、下板32は、前記肩体14の上側の凹状の窪み形状と対応する形状をなす。この下板32の背部には、肩体14のヒンジ受部21に貫通される軸33と、蓋体26を開放方向に付勢するためのヒンジスプリング34とを備えたヒンジ接続部35が設けられている。また、下板32の前部には、肩体14のロック穴22にアンロック可能にロックするロック部材36が回動可能に取り付けられている。このロック部材36は、図示しないスプリングによってロック方向に付勢されている。また、このロック部材36の上部中央には、後述する第1ソレノイド50を動作させることによる加圧時に蓋体26の開放を防止するための開放防止用ロック片37が突設されている。さらに、下板32の底には、金属製のヒータカバー38を介して蓋ヒータ39が配設されるとともに、図示しない蓋用温度センサが配設されている。ヒータカバー38の外周部には、内蓋59との間を気密にシールするためのパッキン40が配設されている。さらに、下板32の上側には、炊飯時の熱および圧力によって変形するのを防止するために、金属製の補強部材41が配設されている。
そして、この参考例の下板32には、後述する内蓋59に設けられた第1および第2の調圧弁72,79を幅方向に隣接させて収容する第1および第2の収容部42,46と、各調圧弁72,79の駆動手段である第1および第2のソレノイド50,53と、第1および第2排気通路が合流する共通排気部56とがそれぞれ設けられている。
前記第1収容部42は、図1および図3に示すように、第1排気通路の一部を構成するもので、後述する第1調圧弁72を収容する下端開口のドーム形状のものである。この第1収容部42の側壁前部には第1駆動用開口部43が設けられ、この第1駆動用開口部15にパッキン44が配設されている。また、前記ヒータカバー38において、この第1収容部42の下端開口と対応する位置は同様に開口され、これらの間がパッキン45によってシールされている。
前記第2収容部46は、図2および図3に示すように、第2排気通路の一部を構成するもので、後述する第2調圧弁79を収容する上下端開口の筒状のものである。この第2収容部46の上端は第2駆動用開口部47であり、この第2駆動用開口部15にパッキン48が配設されている。また、前記ヒータカバー38において、この第2収容部46の下端開口と対応する位置は同様に開口され、これらの間がパッキン49によってシールされている。
第1駆動手段である第1ソレノイド50には、通電の有無により進退するロッドの先端に、パッキン44を介して球状部材78を押圧する第1押圧部材51が配設されている。そして、動作状態では通電(オン)によりロッドを後退させ、パッキン44を介して第1調圧弁72の球状部材78を自重で転動させて加圧(閉)状態とする一方、非動作状態では遮断(オフ)によりロッドを進出させ、球状部材78を転動させて非加圧(開)状態とするものである。なお、前記第1押圧部材51には、オン状態でロック部材36の開放防止用ロック片37の下部に進入し、該ロック部材36の回動による蓋体26の開放を防止するリンク部材52が設けられている。
第2駆動手段である第2ソレノイド53には、通電の有無により進退するロッドの先端に第2押圧部材54が配設されている。そして、通電(オン)によりロッドを後退させ、パッキン48および垂直押圧部材55を介して第2調圧弁79のスプリング受部材88を下降させて高加圧状態とする一方、遮断(オフ)によりロッドを進出させ、スプリング受部材88を上昇させて低加圧状態とするものである。
前記共通排気部56は、上板27の接続口31と対応する位置に設けた上下端開口の筒状のものである。この共通排気部56の上端開口部には、上板27との間をシールするとともに、後述する蒸気口ユニット89の接続部91との間をシールするパッキン57が配設されている。また、前記ヒータカバー38において、この共通排気部56の下端開口と対応する位置は同様に開口され、これらの間がパッキン58によってシールされている。
前記内蓋59は、図4および図5に示すように、金属製の内蓋本体60と、蓋パッキン64と、樹脂枠68とを備え、前記内蓋本体60に第1調圧弁72と第2調圧弁79とを一体的に取り付けたものである。
前記内蓋本体60は、放熱板の役割をなすもので、各収容部42,46と対応する位置には炊飯鍋10内と連通する第1開口部61および第2開口部62が設けられている。また、この内蓋本体60の外周縁には、樹脂枠68を取り付けるために断面略逆J字形状に折り返した取付部63が設けられている。
前記蓋パッキン64は、炊飯鍋10の開口内周部に密着する環状のシール片65の上部に前記内蓋本体60の取付部63内に配置される被取付部66を設けたものである。前記シール片65には、炊飯鍋10との重畳代が一定でなく、一部を他の部分より短くした脱圧部67が設けられている。この参考例では、この脱圧部67は、略半分の領域に切欠部を設けることにより形成され、この脱圧部67が内蓋59に対して後側に位置するように、前記内蓋本体60に対して後述する樹脂枠68を介して装着されている。なお、この参考例では、脱圧部67を設けた部分のシール片65の重畳代が約7mmであり、その他の部分の重畳代は約13mmになるように設定している。
前記樹脂枠68は、内蓋本体60の取付部63内に装着可能な環状部材であり、この取付部63との間に前記蓋パッキン64の被取付部66を挟み込むことによって、該蓋パッキン64を内蓋本体60に離脱不可能に装着するものである。この樹脂枠68には、内蓋59を蓋体26の予め設定した位置に取り付けるための位置決め手段として、蓋体26のヒンジ接続部35と対応する後方と前方両側に、下板32に形成した位置決め凹部69に対応する位置決め部70a,70b,70cが突設されている。また、蓋体26のロック部材36に対応する前方中央には、ロック穴22へのロック部材36の係合を可能とするとともに、内蓋59を装着状態に固定する係止爪部71が設けられている。
前記第1調圧弁72は、図1および図5(A)に示すように、第1弁座部材73と、該第1弁座部材73を覆う第1カバー75と、これらの内部に収容する第1弁体である球状部材78とからなり、内蓋59の装着により前記第1収容部42内に収容されるものである。
前記第1弁座部材73は、下端開口で上端を閉塞した台形筒状をなし、その上端閉塞面中央には、炊飯鍋10内の蒸気を排気する第1通気孔74が設けられている。前記第1カバー75は、後述する球状部材78および第1弁座部材73を覆うもので、その前部にはパッキン44を介して第1ソレノイド50の第1押圧部材51を進退可能に挿通する挿通孔76が設けられている。また、第1カバー75の上部には、周方向に所定間隔をもって排気孔77が設けられている。前記球状部材78は、転動により第1通気孔74を閉塞することにより、炊飯鍋10内の圧力を1.20から1.25atmに昇圧するためのものである。
前記第2調圧弁79は、図2および図5(B)に示すように、第2弁座部材80と、第2カバーと、これらの内部に収容する第2弁体である被付勢部材85と、スプリング受部材88とからなり、内蓋59の装着により前記第2収容部46内に収容されるものである。
前記第2弁座部材80は、上端開口で下端を閉塞した筒状をなし、その下端閉塞面には第2通気孔81が設けられている。前記第2カバー82は、後述する被付勢部材85およびスプリング受部材88を収容した状態で第2弁座部材80を覆うもので、その上壁部に上端排気孔83が設けられるとともに、側壁部に設けた側部排気孔84とが形成されている。前記被付勢部材85は、付勢手段であるスプリング86によって下向きに付勢されるもので、その下端には弁パッキン87が配設されている。この弁パッキン87は、下端に向けて先細に突出する略円錐形状のもので、その円錐部が第2通気孔81の内部に嵌り込むことにより閉塞するものである。前記スプリング受部材88は、スプリング86の上端を位置決めして被付勢部材85を下向きに付勢するためのもので、第2ソレノイド53が駆動(動作)することにより、パッキン48および垂直押圧部材55を介して下向きに移動されることにより、被付勢部材85によって第2通気孔81を閉塞する付勢力を変更するものである。
前記蒸気口ユニット89は、図1および図2に示すように、受け皿状の下ケース90と、該下ケース90に着脱可能に取り付けられる上ケース92と、これらケース間をシールする蒸気口パッキン94とを備え、配設凹部30の背部に位置する前記共通排気部56にパッキン57を介して着脱可能に接続されるものである。前記下ケース90は、その底壁の略中央部には共通排気部56に接続するための接続部91が設けられている。前記上ケース92は、蓋体26の表面形状と一致するように、上板27と一体的な曲面形状をなす上端閉塞面を有し、前記下ケース90に対して着脱可能に組み付けられるものである。この上ケース92には、前記下ケース90の側壁形状と一致するパッキン収容部93が設けられ、このパッキン収容部93にケース90,92間をシールする蒸気口パッキン94が配設されている。
なお、図1に示すように、前記蓋体26は、第1通気孔74を有する第1弁座部材73内、排気孔77を有する第1カバー75内、第1カバー75と第1収容部42との隙間から、内蓋本体60とヒータカバー38との隙間、共通排気部56内、および、排気口を有する蒸気口ユニット89内を経た経路が、炊飯鍋10内と外部とを連通させる第1排気通路を構成する。
また、図2に示すように、第2通気孔81を有する第2弁座部材80内、上端排気孔83および側部排気孔84を有する第2カバー82内、第2カバー82と第2収容部46との隙間から、内蓋本体60とヒータカバー38との隙間、共通排気部56内、および、排気口を有する蒸気口ユニット89内を経た経路が、炊飯鍋10内と外部とを連通させる第2排気通路を構成する。
前記構成の圧力炊飯器は、図示しない制御基板に実装されたマイコンによって、予め設定されたプログラムに従って炊飯制御や保温制御が実行される。そして、炊飯制御では、両方のソレノイド50,53を非動作状態とした非加圧状態、第1ソレノイド50のみを動作状態とした低加圧状態、および、両方のソレノイド50,53を動作状態とした高加圧状態の三段階の圧力制御を行いながら実行される。ここで、この参考例では、両方のソレノイド50,53の非動作状態で非加圧状態とすることにより、ソレノイド50,53の故障やロッドの動作不良などにより、炊飯鍋10内が加圧状態のままになることを防止している。また、第1調圧弁72は、第2調圧弁79が何等かの原因で動作不可能な状態になった際のリリーフ弁の役割もなす。
このように構成した圧力炊飯器は、従来と同様に、炊きこみご飯の具などが排気通路の通気孔74,82を塞ぐ可能性があり、この場合には炊飯鍋10内が異常昇圧してしまう。そして、この場合には、蓋体26のロック部材36およびリンク部材52を破壊するようにして、蓋体26が跳ね上がるように開放される可能性がある。
しかし、この参考例の圧力炊飯器では、内蓋59において、炊飯鍋10の開口内周部をシールするシール片65に、重畳代の短い脱圧部67を設けているため、この脱圧部67が外側に向けて変形することにより、炊飯鍋10内の圧力を外部に逃し、減圧することができる。
具体的には、炊飯鍋10内が昇圧すると、蓋パッキン64のシール片65には、内面から外側に向けて圧力が加わり、該シール片65と炊飯鍋10の内周面とが圧接するように作用する。そして、炊飯鍋10内が、予め設定された1.25atmより高い圧力まで異常昇圧すると、切欠部を設けることにより形成された脱圧部67が外側に向けて変形し、その部分のシールが解除される。その結果、その脱圧部67から炊飯鍋10内の圧力が外部に逃げ、炊飯鍋10内が減圧される。
これにより、炊飯鍋10のロック部材36およびリンク部材52を破壊し、蓋体26が跳ね上がるように開放することを防止できる。また、前記蓋パッキン64を有する内蓋59は、蓋体26に対して着脱可能に取り付ける構成とし、衛生的に洗浄できるようにしている。そして、この内蓋59は、位置決め凹部69と位置決め部70a〜70cにより、常に一定した取付位置に取り付けられる。しかも、この取付状態では、前記脱圧部67は、蓋体26の後側に位置され、炊飯器本体11における正面以外の部分としている。そのため、脱圧部67が変形した際に、基本的に炊飯器の正面に位置している可能性が高いユーザに対して、炊飯鍋10内の蒸気が噴出されることを防止できる。よって、新たな部品を追加することなく、機器の安全性を高めることができる。
図7本発明の実施形態の内蓋59を用いた圧力炊飯器を示す。本実施形態の内蓋59は、その蓋パッキン64のシール片65を、同一の肉厚でかつ一様の長さで突出する環状部材により構成した点で、参考例と特に相違している。この内蓋59は、樹脂枠68の位置決め部70a〜70cの突出寸法を調整することにより、炊飯鍋10を閉塞した状態で、蓋パッキン64のシール片65が後側頂部を起点として、対向位置である前側頂部まで下向きに傾斜して配置されるように構成している。そして、最も上側に位置する後側起点領域を参考例と同様の脱圧部67として構成させている。なお、本実施形態において、重畳代が最も長い部分は参考例と同様の約13mmであり、最も短い部分は約7mmになるように設定している。
本実施形態では、参考例と同様に、蓋パッキン64のシール片65と炊飯鍋10との重畳代が一定でなく、重畳代が長い部分と短い部分とが生じる。その結果、炊飯鍋10内が異常昇圧した場合には、重畳代が短い脱圧部67が変形によりシールを維持できなくなるため、炊飯鍋10内を減圧することができる。その結果、参考例と同様の作用および効果を得ることができる。
なお、本発明の炊飯器は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
本発明の参考例に係る圧力炊飯器を示す部分断面図である。 他の部分を切断した状態を示す部分断面図である。 上板を外した蓋体を示す斜視図である。 内蓋の上方斜視図である。 内蓋の下方斜視図である。 (A)は第1調圧弁を示す拡大断面図、(B)は第2調圧弁を示す拡大断面図である。 本実施形態に係る圧力炊飯器を示す部分断面図である。
符号の説明
10…炊飯鍋
11…炊飯器本体
18…誘導加熱コイル(加熱手段)
26…蓋体
59…内蓋
60…内蓋本体
64…蓋パッキン
65…シール片
67…脱圧部
68…樹脂枠
69…位置決め凹部
70a〜70c…位置決め部
72…第1調圧弁
79…第2調圧弁
89…蒸気口ユニット

Claims (2)

  1. 炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、
    該炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋の開口内周部を閉塞する蓋パッキンを有する蓋体と、
    該蓋体内に設けられ前記炊飯鍋内と外部とを連通する排気通路と、
    該排気通路内に設けた通気孔を開閉可能に閉塞する弁体を有し前記炊飯鍋内を加圧する調圧弁とを備えた圧力炊飯器において、
    前記蓋パッキンは、肉厚および突出長さが一様な環状部材からなり、この蓋パッキンを蓋体の後側を起点として対向位置である前側に向けて下向きに傾斜させて配置することにより、前記蓋体の後側に位置する起点領域を、前記炊飯鍋との重畳代が他の部分より短い脱圧部として設けたことを特徴とする圧力炊飯器。
  2. 前記蓋パッキンは、前記蓋体に対して着脱可能に取り付ける内蓋に配設されており、前記内蓋および蓋体には、予め設定した位置に取り付けるための位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力炊飯器。
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