JP4181316B2 - 伸縮支柱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の支柱から構成されており、高さ調整が可能である伸縮支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、高さ調節が可能な伸縮支柱を利用した装置としては、支柱の上端に照明灯(図示せず)を固定した投光機が存在している。この投光機は、図7に示すように、台座に立設された固定支柱2の中空部に、上端に照明灯を固定した可動支柱3を内嵌し、一端が可動支柱3の底面に固定されたワイヤR1を、固定支柱2の上部に固定された滑車Pを介してウィンチWのドラムW1に巻着し、このワイヤR1をドラムW1の側面に設けられたハンドルW2を手動で回転させて巻き取り又は繰り出しすることで、可動支柱3を固定支柱2に沿って昇降させる伸縮支柱10を利用して、照明灯の高さ調整を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の伸縮支柱10では、以下の問題が存在していた。
例えば、前記投光機の場合、可動支柱3の上端に固定した照明灯の重量は10kg以上となることから、可動支柱3を昇降させる際に、ウィンチWのドラムW1の回転に必要な力が大きくなり、手動でウィンチWを作動させることが困難となる。このような場合には、ウィンチWの減速比を大きくすることで、ドラムW1の回転に必要な力を小さくすることが考えられるが、ハンドルW2の回転量に対してワイヤR1の巻き込み又は繰り出し量が少なくなり、可動支柱3の伸縮量が低減するという問題がある。
【0004】
したがって、従来の伸縮支柱10では、支柱を速やかに伸縮させることができないため、伸縮支柱10の上端に固定した照明灯等の装置を所定の高さに調節する作業が煩雑となる。
【0005】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、小さな力で速やかに支柱を伸縮させるとともに、支柱を安定した状態で静止させることができる伸縮支柱を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、伸縮支柱であって、台座に立設された中空管である固定支柱と、固定支柱の中空部に内嵌された可動支柱と、固定支柱の壁面に固定された滑車と、第1線材を巻き込み又は繰り出しする捲回手段と、台座内に設置された密着渦巻状に捲装されている板状の定荷重付勢手段とを備え、第1線材が可動支柱を支持しているとともに、定荷重付勢手段と結合した第2線材が滑車を介して可動支柱を支持しており、捲回手段及び定荷重付勢手段の引張力によって、可動支柱が固定支柱に沿って上昇可能となるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
ここで、定荷重付勢手段とは、伸びが増加しても常に一定の引張力を発生する付勢手段であり、密着渦巻状に捲装された板状の定荷重ばねを使用することが好ましい。
さらに、捲回手段の構成は限定されるものではなく、駆動方式も手動や電動など限定されるものではないが、線材を巻着する円筒状のドラムを有し、このドラムが回転することによって、小さな空間でワイヤを効率良く巻き込み又は繰り出しするドラム式ウィンチを用いることが好ましい。
【0008】
この発明によれば、可動支柱の荷重を捲回手段と定荷重付勢手段によって分担して支持し、この可動支柱を捲回手段と定荷重付勢手段の引張力によって上昇させるため、捲回手段が負担する引張力が低減される。また、定荷重付勢手段を使用することで、付勢手段の伸びに関係なく、一定の付勢力を可動支柱に与えることができる。これにより、減速比の小さい捲回手段を用いた場合であっても、可動支柱を上昇させることができる。
なお、本発明にかえて、第2線材が結合している定荷重付勢手段の引張力を、可動支柱の荷重と均等になるように調整し、可動支柱を第2線材のみによって支持することで、可動支柱を手動で昇降させ、可動支柱に位置固定機構を設けることなく、任意の高さに静止させることもできるが、この場合、可動支柱は微力でも伸縮してしまうため、小さな振動によって可動支柱が伸縮し、安定した状態で静止させることができないという問題が生じる。そこで、本発明では、第2線材に可動支柱の荷重の半分以上の部分(例えば、7割から8割)を分担させ、第1線材に残りの荷重を分担させることで前記問題を解決している。すなわち、第2線材の支持力を可動支柱の荷重よりも小さくすることで、可動支柱が静止した際に、可動支柱は下降しようとする。このとき、捲回手段に巻着された第1線材の支持力によって可動支柱の下降が制止されるため、可動支柱を安定した状態で静止させることができる。このように、本発明の伸縮支柱における捲回手段は、可動支柱の昇降に必要な力を補助するものであるとともに、可動支柱を静止させた際には、可動支柱を安定した状態で静止させる役割を果たすものである。
【0009】
さらに、この発明によれば、定荷重付勢手段が台座内に設置されることで、固定支柱の内部空間は広く確保され、可動支柱を固定支柱の底面(台座上面)まで挿入することができる。したがって、滑車を固定支柱の上部に固定し、第1線材の一端を可動支柱の最下部に固定した場合、可動支柱は固定支柱の底面から滑車までの距離を昇降することができるため、伸縮支柱の伸縮量を大きくすることができる。
【0010】
また、本発明の伸縮支柱は簡単な構成であるため、部品点数が少なくなり、重量を低減させることができる。これは、伸縮支柱を移動台車に設置し、人力で移動させる場合に有効である。
【0011】
したがって、本発明の伸縮支柱では、小さな力で支柱を速やかに伸縮させ、さらに、支柱を安定した状態で静止させることができるため、伸縮支柱の上端に固定した照明灯等の装置を速やかに所定の高さに配置することができる。また、簡単な構成であることから、重量を低減することができるとともに、故障を抑制し、維持費用を低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0013】
本発明の実施形態に係る伸縮支柱は、支柱の上端に固定された照明灯やスピーカー等の各種装置の高さ調節が可能なものであり、この実施形態では、支柱の上端に照明灯を固定し、工事現場の夜間照明となる投光機に利用した場合を例として説明する。
【0014】
図1は本発明の実施形態に係る伸縮支柱を利用した投光機を示した全体図である。図2は本発明の実施形態に係る伸縮支柱を示した図で、(a)は側断面図、(b)はX−X断面図である。図3は本発明の実施形態に係る伸縮支柱を示した図で、台座内を示した正面断面図である。図4は伸縮支柱を伸長させた際を示した正面断面図である。図5は伸縮支柱を伸長させた際を示した構成図である。図6は角度調節が可能な照明灯を示した図で、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)はY−Y断面図である。
【0015】
まず、本発明の実施形態に係る伸縮支柱を利用した投光機の構成について説明する。
投光機Tは、図1に示すように、四隅に配置された車輪T1によって移動自在な台座6と、台座6上に固定された発電機Hと、発電機Hの前方(図1の左側)で台座6に固定された伸縮支柱1と、伸縮支柱1の上端に固定された照明灯5とから構成され、伸縮支柱1を伸縮させることで、照明灯5の高さを調整し、所定の場所を照射するものである。
【0016】
次に、本発明の伸縮支柱1の構成について説明する。なお、以下の説明においては、図2(b)に示す面を正面とする。
伸縮支柱1は、図2に示すように、台座6に立設された四角筒状の固定支柱2と、固定支柱2の中空部に内嵌された四角筒状の第1可動支柱3と、第1可動支柱3の中空部に内嵌された四角筒状の第2可動支柱4と、固定支柱2の左側面の壁面20に固定された第1滑車P1及び第2滑車P2と、固定支柱2の正面の壁面21に固定されたウィンチW(捲回手段)と、ウィンチWの下方となる台座6内に設置された第3滑車P3と、第1滑車P1の下方となる台座6内に設置された2個の定荷重ばね7,7(定荷重付勢手段)とから構成され、ウィンチWに巻着された第1ワイヤR1が、第3滑車P3及び第2滑車P2を介して第1可動支柱3を支持しており、さらに、2個の定荷重ばね7,7と結合している第2ワイヤR2が第1滑車P1を介して第1可動支柱3を支持している。すなわち、ウィンチWの引張力及び2個の定荷重ばね7,7の下向きの付勢力によって各ワイヤR1,R2に引張力を加えることで、第1可動支柱3を固定支柱2に沿って上昇させるものである。
【0017】
次に、各構成要素について説明する。
固定支柱2は、図2に示すように、左側面の壁面20の中央に垂直方向の長孔22を有し、この長孔22の直上となる壁面20に第1滑車P1が固定されている。なお、符号23は、雨天時に固定支柱2の長孔22から水分が浸入することを防止するとともに、伸縮支柱1の外部に露出した各滑車P1,P2及び各ワイヤR1,R2等を覆うことで、操作時の危険を防止するカバー部である。
第1可動支柱3は、図2に示すように、固定支柱2の中空部に昇降可能に内嵌されており、左側面の壁面30の最下部に支持部材31が固設されている。この支持部材31は、水平面から下方に向けて垂直面が形成されたL字型のプレート部材であり、垂直面が第1可動支柱3の壁面に固定され、第1可動支柱3を固定支柱2に内嵌した際には、水平面が固定支柱2の長孔22から突出した状態で、長孔22に沿って昇降可能となっている。また、第1可動支柱3の中空部における底面の中心部から上方に補助支柱32が突出しており、この補助支柱32の上端には第4滑車P4が固定されている。
第2可動支柱4は、図1,図2に示すように、第1可動支柱3の補助支柱32に外嵌した状態で、第1可動支柱3の中空部に昇降可能に内嵌されており、上端には照明灯5が固定されている。
【0018】
ウィンチWは、図2に示すように、第1ワイヤR1を巻着する円筒状のドラムW1を有し、このドラムW1の側面に設けられたハンドルW2を手動で回転させることによって、小さな空間で第1ワイヤR1を効率良く巻き込み又は繰り出しするドラム式ウィンチであり、固定支柱2の正面の壁面21に対してドラムW1の軸方向が直交するようにして固定されている。
定荷重ばね7は、図2,図3に示すように、密着渦巻状に捲装された板状のばねであり、伸びが増加しても常に一定の付勢力を発生する。この定荷重ばね7は、台座6内で正面に対して軸方向が直交するように回動自在に軸支されている円筒状のドラム8に巻着されており、一端をドラム8から上方に引き出すことができるものである。なお、この実施形態では、上方に引き出された2個の定荷重ばね7,7の端部を結合板71に固定することで結合し、2個の定荷重ばね7,7によって第1可動支柱3及び第2可動支柱4の引き上げに要する力の5割以上の付勢力を発生するように設定されている。したがって、各定荷重ばね7,7に分担される荷重は1/2ですむため、定荷重ばね7をより小型化することができる。そして、小型化された定荷重ばね7を台座6内に水平方向に並列配置することによって、台座6の内部空間を有効に利用しているとともに、台座6に点検蓋を設けることで、定荷重ばね7を容易に点検又は交換することができるため、故障を抑制し、維持費用を低減することができる。また、ドラム8の正面と対向し、ウィンチWの下方となる位置に、ドラム8の正面に対して軸方向が平行になるようにして第3滑車P3が配置されている。
【0019】
なお、照明灯5は、図6に示すように、照射面50を上下方向及び水平方向に角度調節することができる照明灯5を用いることが好ましい。この照明灯5は、図6(a)における水平方向の中央で伸縮支柱1に固定可能な四角断面の棒状部材である固定部材51と、固定部材51の水平方向の両端に垂設された固定板52と、円錐台筒形状のカバー部によって光源が包囲されたライト本体53と、背面視(照射方向を正面とする)でコの字状に形成された板であり、その両端54’,54’がライト本体53の側面を回動自在に支持している取付金具54とから構成されている。固定板52には、支点孔55と、支点孔55を中心として後方(図6(c)の右側)に向けて弧状となる長孔56が水平から時計周りに105度まで設けられている。また、取付金具54には、中央に位置する中央孔57と、中央孔57から図6(b)における下方に間隔を開けた位置に取付孔58が設けられており、この中央孔57から取付孔58まで間隔は、固定板52の支点孔55から長孔56まで間隔と同一である。そして、ライト本体53の照射面50を前方に向けた状態で、取付金具54の中央孔57、固定板52の支点孔55及び固定部材51の端面に設けられたネジ孔59を連通させ、中央孔57と支点孔55を貫通したボルトBをネジ孔59に螺合させることで、取付金具54と固定板52が固定部材51に固定されている。このとき、取付金具54の取付孔58は固定板52の長孔56と連通する位置(水平から時計方向に90度の位置)に配置され、取付孔58と長孔56にボルトB’を貫通させてナットNを締め込むことで、取付金具54は固定板52に2点で固定された状態となり、ライト本体53が固定板52に確実に固定されている。
次に、照射面50の角度調節を行うには、取付金具54の取付孔58と固定板52の長孔56を貫通しているボルトB’からナットNを緩め、ボルトB’を固定板52の長孔56に沿って移動させることで、ボルトB’が貫通している取付金具54の取付孔58も連動するため、ライト本体53の照射面50を水平から上方に15度、下方に90度まで角度調節することができる。さらに、取付金具54の両端54’,54’はライト本体53の側面を回動自在に支持しているため、照射面50を水平方向に回動させることもできる(この例では、図6(a)に示すライト本体53の中心軸を基準として左に25度、右に50度)。したがって、照射面50の角度調節が可能な照明灯5を伸縮支柱1の上端に固定することで、照射位置の調節範囲が大きくなり、的確に所定の場所を照射することができる。また、照明灯5を使用しない場合には、照射面50を下方に90度の角度にすることで、雨天時に水分がライト本体53内に浸入することを防ぐことができる。
【0020】
次に、本発明の実施形態に係る伸縮支柱1における各ワイヤR1,R2,R3(線材)について、図3,図5を参照して説明する。
第1ワイヤR1は、一端がウィンチWのドラムW1に巻着され、他端は第3滑車P3及び第2滑車P2を介して第1可動支柱3の支持部材31に固定されることで、第1可動支柱3を支持している。
第2ワイヤR2は、一端が結合板71に固定されることで定荷重ばね7と結合し、他端は第1滑車P1を介して第1可動支柱3の支持部材31に固定されることで、第1可動支柱3を支持している。
第3ワイヤR3は、一端が固定支柱2内の下方となる台座6内に固定され、他端は第2可動支柱4内で補助支柱32の第4滑車P4を介して第2可動支柱4の底面に固定されることで、第2可動支柱4を支持している。
なお、各ワイヤR1,R2,R3の材料及び太さは限定されるものではない。さらに、固定方法も限定されるものではないが、ボルト等によって確実に固定する必要がある。
【0021】
次に、本発明の実施形態に係る伸縮支柱1の作用について説明する。
まず、図2は、第1可動支柱3及び第2可動支柱4を固定支柱2の中空部に収納した状態、すなわち、伸縮支柱1を収縮した状態である。さらに、第2可動支柱4は、第1可動支柱3の補助支柱32に外嵌した状態で、第1可動支柱3の底面まで挿入される。このとき、定荷重ばね7の一端は、第1滑車P1の近傍までドラム8から上方に引き出された状態となっている。
【0022】
次に、図4,図5に示すように、ウィンチWのハンドルW2を手動で回転させ、第1ワイヤR1をドラムW1に巻き取る。第1ワイヤR1はドラムW1から第3滑車P3及び第2滑車P2を介して第1可動支柱3の支持部材31に固定されており、第1ワイヤR1が巻き取られることで、支持部材31が固定支柱2の長孔22に沿って引き上げられるため、第1可動支柱3と、第1可動支柱3に内嵌された第2可動支柱4とが固定支柱2に沿って上昇する。このとき、第1可動支柱3の支持部材31には第2ワイヤR2も固定されており、第2ワイヤR2は第1滑車P1を介して定荷重ばね7,7と結合しているため、定荷重ばね7,7の下向きの付勢力が第1可動支柱3及び第2可動支柱4の引き上げ力として作用する。ここで、定荷重ばね7,7による引張力は第1可動支柱3及び第2可動支柱4の引き上げに要する力の5割以上に設定してあるため、第1ワイヤR1を巻き取るウィンチWが負担する引張力は小さくなり、減速比の小さいウィンチWであっても、小さな力でウィンチWのハンドルW2を回転させて第1可動支柱3及び第2可動支柱4を上昇させることができる。
【0023】
また、図4に示すように、第1可動支柱3の上昇に伴って、第1可動支柱3に内嵌された第2可動支柱4も上昇する。このとき、第2可動支柱4を支持している第3ワイヤR3は第2可動支柱4の底面に固定されており、補助支柱32の上端に固定された第4滑車P4を介して台座6内に固定されていることから、第3ワイヤR3によって第2可動支柱4に引き上げ力が作用し、第2可動支柱4は第1可動支柱3の補助支柱32に沿って上昇する。すなわち、この実施形態に係る伸縮支柱1では、第1可動支柱3が固定支柱2の底面から固定支柱2の上部に固定された第1滑車P1又は第2滑車P2までの距離を伸縮する段階と、第2可動支柱4が第1可動支柱3の底面から補助支柱32の上端に固定された第4滑車P4までの距離を伸縮する段階との2段階で同時に伸縮するものであり、各支柱2,3,4の内部空間を有効に利用して伸縮量を大きく確保している。
【0024】
次に、第2可動支柱4の上端に固定した照明灯5を所定の高さまで上昇させ、ウィンチWの回転を停止して伸縮支柱1の伸長を停止する。このとき、第2ワイヤR2が結合している定荷重ばね7,7の下向きの付勢力は第1可動支柱3及び第2可動支柱4が下降する方向に働く力よりも小さいので、第1可動支柱3及び第2可動支柱4は下降しようとする。しかし、第1可動支柱3を支持している第1ワイヤR1は、ウィンチWのドラムW1に巻着していることから、第1ワイヤR1の支持力によって第1可動支柱3の下降が制止され、第1可動支柱3及び第2可動支柱4は安定した状態で静止するため、高さ調節した照明灯5が、発電機Hの運転に伴う振動や、照明方向を調節する際の投光機Tの方向変換による振動等によって伸縮してしまうことを確実に防止している。
【0025】
次に、伸縮支柱1を収縮する際には、図2に示すように、ウィンチWのハンドルW2を回転させてドラムW1から第1ワイヤR1を繰り出すことで、第1ワイヤR1の支持力がなくなり、第1可動支柱3は下降して固定支柱2の中空部に収納される。また、第1可動支柱3の下降に伴って、第3ワイヤR3の支持力もなくなり、第2可動支柱4が下降して第1可動支柱3の中空部に収納されるため、伸縮支柱1は収縮した状態となる。なお、第1可動支柱3及び第2可動支柱4は、自重によって下降するため、ドラムW1から第1ワイヤR1を繰り出す際に、ウィンチWのハンドルW2を非常に小さな力で回転させることができる。
【0026】
したがって、本発明の実施形態に係る伸縮支柱1では、ウィンチWの減速比が小さい場合であっても、小さな力で伸縮支柱1を速やかに伸縮させることができる。さらに、伸縮支柱1を安定した状態で静止させることができる。
【0027】
以上、本発明の好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、ワイヤR1の代わりにチェーンを用いてもよく、この場合、チェーンを滑車P2,P3の代わりとなる各スプロケットを介してチェーン用ウィンチによって巻き取り又は繰り出すことで、第1可動支柱3を昇降させる。
【0028】
さらに、伸縮支柱1の上端に固定する装置は照明灯5に限定されるものではなく、スピーカーや荷台等でもよい。また、台座6の構成も限定されるものではなく、固定式や移動式など、伸縮支柱1を安定して立設させることができるものであればよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明の伸縮支柱によれば、可動支柱を捲回手段と定荷重付勢手段の付勢力によって上昇させることで、捲回手段が負担する引張力が低減されるため、減速比の小さい捲回手段を用いた場合であっても、小さな力で支柱を速やかに伸縮させ、伸縮支柱の上端に固定した照明灯等の装置を速やかに所定の高さに配置することができる。
さらに、可動支柱を静止させた際には、捲回手段に巻着された線材の支持力によって、可動支柱の下降が制止されるため、可動支柱を安定した状態で静止させることができる。
また、定荷重付勢手段が台座内に設置されることで、固定支柱の内部空間は広く確保され、可動支柱の挿入量が大きくなることから、伸縮支柱の伸縮量を大きくすることができる。
さらにまた、伸縮支柱は簡単な構成であるため、部品点数が少なくなり、重量を低減させることができる。これは、伸縮支柱を移動台車に設置し、人力で移動させる場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る伸縮支柱を利用した投光機を示した全体図である。
【図2】本発明の実施形態に係る伸縮支柱を示した図で、(a)は側断面図、(b)はX−X断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る伸縮支柱を示した図で、台座内を示した正面断面図である。
【図4】伸縮支柱を伸長させた際を示した正面断面図である。
【図5】伸縮支柱を伸長させた際を示した構成図である。
【図6】角度調節が可能な照明灯を示した図で、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)はY−Y断面図である。
【図7】従来の伸縮支柱を示した側断面図である。
【符号の説明】
1・・・・伸縮支柱
2・・・・固定支柱
3・・・・第1可動支柱
4・・・・第2可動支柱
5・・・・照明灯
6・・・・台座
7・・・・定荷重ばね
8・・・・ドラム
20・・・・左側面の壁面(固定支柱)
21・・・・正面の壁面(固定支柱)
22・・・・長孔(固定支柱)
23・・・・カバー部(固定支柱)
30・・・・左側面の壁面(第1可動支柱)
31・・・・支持部材(第1可動支柱)
32・・・・補助支柱(第1可動支柱)
50・・・・照射面(ライト本体)
51・・・・固定部材(照明灯)
52・・・・固定板(固定部材)
53・・・・ライト本体(照明灯)
54・・・・取付金具(ライト本体)
54’・・・・両端(取付金具)
55・・・・支点孔(固定板)
56・・・・長孔(固定板)
57・・・・中央孔(取付金具)
58・・・・取付孔(取付金具)
59・・・・ネジ孔(固定部材)
71・・・・結合板(定荷重ばね)
B・・・・ボルト
B’・・・・ボルト
H・・・・発電機
N・・・・ナット
P1・・・・第1滑車
P2・・・・第2滑車
P3・・・・第3滑車
P4・・・・第4滑車
R1・・・・第1ワイヤ
R2・・・・第2ワイヤ
R3・・・・第3ワイヤ
T・・・・投光機
T1・・・・車輪
W・・・・ウィンチ
W1・・・・ドラム(ウィンチ)
W2・・・・ハンドル(ウィンチ)

Claims (1)

  1. 台座に立設された中空管である固定支柱と、
    前記固定支柱の中空部に内嵌された可動支柱と、
    前記固定支柱の壁面に固定された滑車と、
    第1線材を巻き込み又は繰り出しする捲回手段と、
    前記台座内に設置された密着渦巻状に捲装されている板状の定荷重付勢手段とを備え、
    前記第1線材が前記可動支柱を支持しているとともに、前記定荷重付勢手段と結合した第2線材が前記滑車を介して前記可動支柱を支持しており、
    前記捲回手段及び前記定荷重付勢手段の引張力によって、前記可動支柱が前記固定支柱に沿って上昇可能となるように構成されていることを特徴とする伸縮支柱。
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