JP4180932B2 - 列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置 - Google Patents

列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車の運行を制御及び監視する列車運行指令装置における列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
列車の運行を司る指令員は、ダイヤスジ形式の画面で、実施ダイヤからの列車の遅れを発見し、列車の運行計画(実施ダイヤ)の運用変更などの運転整理を行う際、変更対象のダイヤを表す列車スジ上をカーソルで指示してマウスなどのポインティングデバイスによりクリック操作するか、または、列車スジから一定距離の領域をカーソルで指示してポインティングデバイスによりクリック操作する必要があり、一定の確度をもってポインティングデバイスによるポインタの移動とポインティングデバイスのクリック操作を実施しなければならない。
【0003】
上記技術では、天災・事故などで列車の運行が乱れた際の運転整理中に、ポインティングデバイスによりポインタを列車スジ上に正確に移動させ、ポインティングデバイスをクリックするという操作自体が難しい。
【0004】
さらに、運行密度の高い線区のスジ画面から変更対象の列車スジを選択する場合は、目的の列車スジを認識すること自体が非常に難しい。
【0005】
この問題を解決するため、特許文献1に開示されるように、ポインティングデバイスでスジ画面上に線分を定義すると、それに交差する列車スジがポップアップウィンドウに選択リストとして一覧表示されるので、その中から目的の列車スジを選択する方式が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−206225号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に開示された上記従来技術では、指令員の操作項目が多く、迅速な列車スジ選択に対応できない。
また、ポップアップウィンドウによる選択リスト表示は、列車スジ表示の妨げになる。
【0008】
本発明の目的は、上述した問題点に対処して、列車ダイヤが乱れた時の復旧作業などの緊急性を要する場合の列車運行指令装置による指令入力を、迅速且つ正確に実施することが可能な列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の列車スジ選択方法は、列車の運行計画及び列車運行の実績の列車ダイヤをダイヤスジ形式でディスプレイの表示画面に表示させる列車運行指令装置における前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から任意の列車スジを選択するようにした列車スジ選択方法であって、前記ディスプレイの表示画面に表示された前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から前記列車の運転整理対象(被選択対象)となる目的の列車スジをポインティングデバイスを用いて選択するために、前記列車ダイヤスジ画面上に表示されたポインタを前記目的の列車スジの近傍の位置に移動させる工程と、前記目的の列車スジを選択する命令を実行するために、前記ポインティングデバイスをクリック操作することにより、前記ポインタの指定した前記列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標を取得して前記ディスプレイの表示画面に表示させる表示処理の工程と、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを特定して選択状態とするスジ選択処理の工程と、前記ポインタの指示する位置を変えずに、前記ポインティングデバイスのクリック操作を1回行う毎に、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次に前記クリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程とを含むことを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上からポインティングデバイスにより目的の列車スジを選択するために、ポインタを目的の列車スジの近傍の位置に移動させた後、ポインティングデバイスをクリック操作すると、ポインタの指定した列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標がディスプレイの表示画面に表示され、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も近い距離の1つの列車スジが選択状態となり、ポインタの指示する位置を変えずに、ポインティングデバイスのクリック操作を1回行う毎に、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の次候補の他の列車スジが選択状態とすることによって、目的の列車スジをポインティングデバイスにより選択できる。
【0011】
本発明の列車スジ選択方法は、上記ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と同じである場合、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次に前記クリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程が、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も遠い距離の他の列車スジを特定して選択するまで繰り返して行われるようになっている。
【0012】
本発明によれば、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程が、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も遠い距離の他の列車スジを特定して選択するまで繰り返して行われるので、目的の列車スジのポインティングデバイスによる選択を容易に行うことができる。
【0013】
本発明の列車スジ選択方法は、前回選択状態となった列車スジが上記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も遠い距離の他の列車スジであった場合、前記ポインティングデバイスをクリック操作することにより、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを特定して再度選択状態とするようになっている。
【0014】
本発明によれば、上記の列車スジ選択操作で、前回選択状態となった列車スジがクリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も遠い距離の他の列車スジであった場合、ポインティングデバイスのクリック操作により、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も近い距離の列車スジを特定して再度選択状態とし、以降、同じ処理を繰り返すようにした。
これにより、指令員は、変更対象の列車スジ選択を通過してしまった場合、再度、変更対象の列車スジ選択の機会を得ることができる。
【0015】
本発明の列車スジ選択方法は、上記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の1つの列車スジを上記ポインティングデバイスのクリック操作により特定して選択状態とする時、選択状態となった前記1つの列車スジの線色・線種・線幅を変更して、非選択状態の他の列車スジよりも強調して上記ディスプレイの表示画面に表示させるようになっている。
【0016】
本発明によれば、選択された列車スジが、線色・線種・線幅を変更して、他の列車スジよりも強調してディスプレイの表示画面に表示されるので、目的の列車スジが選択されたかどうかが一目でわかりやすい。
【0017】
本発明の列車スジ選択方法は、上記ポインティングデバイスのクリック操作により上記ディスプレイの表示画面に表示される上記クリック座標を中心としたスジ選択許容範囲を規定する有効距離が、あらかじめ設定されている設定ファイルの記載内容に応じて変更可能である。
【0018】
本発明によれば、クリック座標を中心としたスジ選択許容範囲の領域を設定ファイルの記載内容に応じて変更できる。
【0019】
本発明の列車スジ選択方法は、上記ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と異なる場合、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジを前記クリック座標から距離の近い順に並べた選択スジデータの選択スジリストを作成するようになっている。
【0020】
本発明によれば、前回と異なる領域の列車スジを選択できるために、ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と異なる場合、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジをクリック座標から距離の近い順に並べた選択スジデータの選択スジリストを作成し、ポインタが同じ位置で、ポインティングデバイスがクリック操作される毎に、選択スジリスト内で前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の他の列車スジを選択状態とすることによって、目的の列車スジをポインティングデバイスにより選択できる。
【0021】
本発明の列車スジ選択装置は、列車の運行計画及び列車運行の実績の列車ダイヤをダイヤスジ形式でディスプレイの表示画面に表示させ、前記ディスプレイの表示画面に表示された前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から任意の列車スジを選択するようにした列車スジ選択装置であって、前記ディスプレイの表示画面に表示された前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から前記列車の運転整理対象となる目的の列車スジをポインティングデバイスを用いて選択するために、前記列車ダイヤスジ画面上に表示されたポインタを前記目的の列車スジの近傍の位置に移動させる移動手段と、前記目的の列車スジを選択する命令を実行するために、前記ポインティングデバイスをクリック操作することにより、前記ポインタの指定した前記列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標を取得して前記ディスプレイの表示画面に表示させる表示処理手段と、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを特定して選択状態とするスジ選択処理手段と、前記ポインタの指示する位置を変えずに、前記ポインティングデバイスのクリック操作を1回行う毎に、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次に前記クリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理手段とを備えたことを特徴とする構成を有するものである。
【0022】
本発明によれば、ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上からポインティングデバイスにより目的の列車スジを選択するために、ポインタを目的の列車スジの近傍の位置に移動させた後、ポインティングデバイスをクリック操作すると、ポインタの指定した列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標がディスプレイの表示画面に表示され、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も近い距離の1つの列車スジが選択状態となり、ポインタの指示する位置を変えずに、ポインティングデバイスのクリック操作を1回行う毎に、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の次候補の他の列車スジが選択状態とすることにより、目的の列車スジをポインティングデバイスにより選択することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置が適用される列車運転整理装置の一実施形態の全体構成を示す機能ブロック図である。
本発明の列車スジ選択方法は、列車の運行計画及び列車運行の実績の列車ダイヤをダイヤスジ形式でディスプレイ18の表示画面20に表示させる列車運行指令装置2におけるダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面22上から任意の列車スジ51を選択するようにした方法である。
本発明の列車スジ選択方法は、ディスプレイ18の表示画面20に表示されたダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面22上から列車の運転整理対象(被選択対象)となる目的の列車スジ51をポインティングデバイス19を用いて選択するために、列車ダイヤスジ画面22上に表示されたポインタ50を目的の列車スジ51の近傍の位置に移動させる工程と、目的の列車スジ51を選択する命令を実行するために、ポインティングデバイス19をクリック操作することにより、ポインタ50の指定した列車ダイヤスジ画面22上の任意の点を原点とするクリック座標52を取得してディスプレイ18の表示画面20に表示させる表示処理の工程と、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51中のクリック座標52から最も近い距離の1つの列車スジ51を特定して選択状態とするスジ選択処理の工程と、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19のクリック操作を1回行う毎に、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある前回選択状態となった列車スジ51の次にクリック座標52から近い距離の他の列車スジ51を特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程とを含む。
【0024】
本発明の列車スジ選択方法は、ポインティングデバイス19のクリック操作により今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と同じである場合、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある前回選択状態となった列車スジ51の次にクリック座標52から近い距離の他の列車スジ51を特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程が、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51中のクリック座標52から最も遠い距離の他の列車スジ51を特定して選択するまで繰り返して行われるようになっている。
【0025】
本発明の列車スジ選択方法は、前回選択状態となった列車スジ51がクリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51中のクリック座標52から最も遠い距離の他の列車スジ51であった場合、ポインティングデバイス19をクリック操作することにより、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51中のクリック座標52から最も近い距離の1つの列車スジ51を特定して再度選択状態とするようになっている。
【0026】
本発明の列車スジ選択方法は、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51中の1つの列車スジ51をポインティングデバイス19のクリック操作により特定して選択状態とする時、選択状態となった1つの列車スジ51の線色・線種・線幅を変更して、非選択状態の他の列車スジ51よりも強調してディスプレイ18の表示画面20に表示させるようになっている。
【0027】
本発明の列車スジ選択方法は、ポインティングデバイス19のクリック操作によりディスプレイ18の表示画面20に表示されるクリック座標52を中心としたスジ選択許容範囲53を規定する有効距離が、あらかじめ設定されている設定ファイルの記載内容に応じて変更可能である。
【0028】
本発明の列車スジ選択方法は、ポインティングデバイス19のクリック操作により今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と異なる場合、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51をクリック座標52から距離の近い順に並べた選択スジデータの選択スジリストを作成するようになっている。
【0029】
本発明の列車スジ選択装置は、列車の運行計画及び列車運行の実績の列車ダイヤをダイヤスジ形式でディスプレイ18の表示画面20に表示させ、ディスプレイ18の表示画面20に表示されたダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面22上から任意の列車スジ51を選択するようにした装置である。
本発明の列車スジ選択装置は、ディスプレイ18の表示画面20に表示されたダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面22上から列車の運転整理対象となる目的の列車スジ51をポインティングデバイス19を用いて選択するために、列車ダイヤスジ画面22上に表示されたポインタ50を目的の列車スジ51の近傍の位置に移動させる移動手段(図示せず)と、目的の列車スジ51を選択する命令を実行するために、ポインティングデバイス19をクリック操作することにより、ポインタ50の指定した列車ダイヤスジ画面22上の任意の点を原点とするクリック座標52を取得してディスプレイ18の表示画面20に表示させる表示処理手段(図示せず)と、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51中のクリック座標52から最も近い距離の1つの列車スジ51を特定して選択状態とするスジ選択処理手段(図示せず)と、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19のクリック操作を1回行う毎に、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある前回選択状態となった列車スジ51の次にクリック座標52から近い距離の他の列車スジ51を特定して選択状態とする次候補スジ選択処理手段(図示せず)とを備えている。
【0030】
列車運転整理装置は、図1に示すように、列車運行制御装置1と列車運行指令装置2とから構成されている。
【0031】
列車運行指令装置2は、図1に示すように、運行情報受信部3と、ダイヤスジデータ作成部4と、背景データ作成部5と、ダイヤスジデータ表示処理部6と、列車スジ選択処理部7と、運転整理データ作成部8と、運転整理データ送信部9と、実施ダイヤデータベース10と、実績ダイヤデータベース11と、線区データベース12と、実施ダイヤスジデータベース13と、実績ダイヤスジデータベース14と、背景データベース15と、選択スジデータベース16と、運転整理データベース17と、ディスプレイ18と、マウスなどのポインティングデバイス19とを有している。
【0032】
列車は、あらかじめ計画された実施ダイヤに従って運行される。
しかし、実際の列車の運行(実績)は、乗客数や天候などにより当初の計画とは異なったものとなる。
この時、列車の運行を司る指令員は、ディスプレイ18の表示画面20から得られる列車の運行状況より、当初の計画より遅れて運行している列車を発見し、原因分析や路線全体の運行状況も考慮して列車の運行計画(実施ダイヤ)の運用変更などの運転整理を行わなければならない。
【0033】
列車運行制御装置1は、列車の運行計画の実施ダイヤの運行情報及び列車運行の実績ダイヤの運行情報を列車運行指令装置2に発信し、列車の運行を制御するものである。
【0034】
列車運行指令装置2の運行情報受信部3は、列車運行制御装置1からの実施ダイヤの運行情報を受信し、受信した実施ダイヤの運行情報を実施ダイヤデータとして実施ダイヤデータ格納部である実施ダイヤデータベース10に格納するものである。
また、列車運行指令装置2の運行情報受信部3は、列車運行制御装置1からの実績ダイヤの運行情報を受信し、受信した実績ダイヤの運行情報を実績ダイヤデータとして実績ダイヤデータ格納部である実績ダイヤデータベース11に格納するものである。
【0035】
ここで、運行情報受信部3は、列車の運行の始業時に、列車運行制御装置1から実施ダイヤの運行情報を一度だけ受信する。
一方、運行情報受信部3は、列車が各駅で着発する度に、列車運行制御装置1から最新の実績ダイヤの運行情報を受信する。
【0036】
列車運行指令装置2のダイヤスジデータ作成部4は、実施ダイヤデータベース10及び実績ダイヤデータベース11内の実施ダイヤデータ及び実績ダイヤデータから実施ダイヤスジデータ及び実績ダイヤスジデータを作成し、作成した実施ダイヤスジデータ及び実績ダイヤスジデータを実施ダイヤスジデータ格納部である実施ダイヤスジデータベース13及び実績ダイヤスジデータ格納部である実績ダイヤスジデータベース14に格納するものである。
【0037】
列車運行指令装置2の背景データ作成部5は、あらかじめ線区データ格納部である線区データベース12に登録してある線区データ(駅数,駅名,駅間走行時分など)から背景データ(駅名ラベル,駅線,時刻線など)を作成し、作成した背景データを背景データ格納部である背景データベース15に格納するものである。
【0038】
列車運行指令装置2のダイヤスジデータ表示処理部6は、実施ダイヤスジデータ,実績ダイヤスジデータ及び背景データをダイヤスジ形式でディスプレイ18の表示画面20に表示させるものである。
【0039】
列車運行指令装置2の列車スジ選択処理部7は、ポインティングデバイス19からクリック座標52を取得し、今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と同じであるかを判断するものである。
また、列車スジ選択処理部7は、今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と異なる場合、ポインティングデバイス19からのクリック座標52のクリック情報と実施ダイヤスジデータとを比較して、選択スジデータを作成し、作成した選択スジデータを選択スジデータ格納部である選択スジデータベース16に格納する。
【0040】
列車運行指令装置2の運転整理データ作成部8は、運転整理入力画面21から運転整理情報を取得し、取得した運転整理情報から運転整理データを作成し、作成した運転整理データを運転整理データ格納部である運転整理データベース17に格納するものである。
【0041】
列車運行指令装置2の運転整理データ送信部9は、運転整理データベース17内の運転整理データを列車運行制御装置1に送信するものである。
【0042】
図2は、本発明に係る列車運行指令装置におけるダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面表示処理時の流れを示すフローチャート図である。
以下、図2を参照して、列車運行指令装置2におけるディスプレイ18の表示画面20への実施ダイヤ,実績ダイヤの表示処理について説明する。
運行情報受信部3では、列車運行制御装置1からの実施ダイヤの運行情報を受信すると共に、列車運行制御装置1からの実績ダイヤの運行情報を受信し(ステップS100)、受信した実施ダイヤの運行情報を実施ダイヤデータとして実施ダイヤデータベース10に格納し、受信した実績ダイヤの運行情報を実績ダイヤデータとして実績ダイヤデータベース11に格納する。
【0043】
ダイヤスジデータ作成部4では、実施ダイヤデータベース10内の実施ダイヤデータを実施ダイヤスジデータに変換すると共に、実績ダイヤデータベース11内の実績ダイヤデータを実績ダイヤスジデータに変換し、実施ダイヤデータから実施ダイヤスジデータを作成し、実績ダイヤデータから実績ダイヤスジデータを作成し(ステップS101)、作成した実施ダイヤスジデータを実施ダイヤスジデータベース13に格納し、作成した実績ダイヤスジデータを実績ダイヤスジデータベース14に格納する。
【0044】
背景データ作成部5では、線区データベース12内の線区データ(駅数,駅名,駅間走行時分など)を読み取り、読み取った線区データを背景データ(駅名ラベル,駅線,時刻線など)に変換し、線区データから背景データを作成し(ステップS101)、作成した背景データを背景データベース15に格納する。
【0045】
ダイヤスジデータ表示処理部6では、上記ダイヤスジデータ作成部4及び背景データ作成部5の処理で作成された実施ダイヤスジデータ,実績ダイヤスジデータ及び背景データをダイヤスジ形式でディスプレイ18の表示画面20に表示させる(ステップS102)。
【0046】
図3は、本発明に係る列車運行指令装置におけるポインティングデバイスによる列車スジ選択処理時の流れを示すフローチャート図である。
以下、図3を参照して、列車運行指令装置2におけるポインティングデバイス19による列車スジ選択処理について説明する。
列車スジ選択処理部7は、ポインティングデバイス19からクリック座標52を取得し(ステップS200)、今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と同じであるかを判断する(ステップS201)。
【0047】
列車スジ選択処理部7では、今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と異なる場合(ステップS201“NO”)、ポインティングデバイス19からのクリック座標52のクリック情報と実施ダイヤスジデータとを比較して、選択スジデータを作成し(ステップS202)、作成した選択スジデータを選択スジデータベース16に格納する。
【0048】
選択スジデータは、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある複数の列車スジ51をクリック座標52から距離の近い順に並べた選択スジリストであるが、詳細は後で述べる。
この選択スジデータベース16内の先頭の列車スジ(クリック座標52に最も近い列車スジ)51を選択状態とする。
【0049】
また、列車スジ選択処理部7では、今回取得したクリック座標52が前回取得したクリック座標52と同じ場合(ステップS201“Yes”)、選択スジデータから選択スジの次候補を表示し(ステップS203)、選択スジデータベース16内の次候補の列車スジ51を選択状態とする。
【0050】
図4は、本発明に係る列車運行指令装置における運転整理データ送信処理時の流れを示すフローチャート図である。
以下、図4を参照して、列車運行指令装置2における運転整理データ送信処理について説明する。
運転整理データ作成部8では、運転整理入力画面21から運転整理情報を取得し、取得した運転整理情報を運転整理データに変換し、運転整理入力画面21内の運転整理情報から運転整理データを作成し(ステップS300)、作成した運転整理データを運転整理データベース17に格納する。
【0051】
運転整理データ送信部9では、運転整理データベース17内の運転整理データを列車運行制御装置1に送信する(ステップS301)。
【0052】
図5は、本発明の列車スジ選択装置におけるポインティングデバイスの操作方法を示す説明図であり、(a)はポインティングデバイスの1回目のクリック操作時の列車スジの選択状態を示す図、(b)はポインティングデバイスの2回目のクリック操作時の列車スジの選択状態を示す図、(c)はポインティングデバイスの3回目のクリック操作時の列車スジの選択状態を示す図、(d)はポインティングデバイスの4回目のクリック操作時の列車スジの選択状態を示す図である。
以下、図5を参照して、列車運行指令装置2におけるポインティングデバイス19による列車スジ選択方法を指令員の操作手順に従って説明する。
指令員は、まず、ポインタ50をポインティングデバイス19によりディスプレイ18の表示画面20に表示されたダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面22上の列車の運転整理対象となる目的の列車スジ▲1▼51の近傍の位置に移動させた後、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作する。
【0053】
ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、ポインタ50の指定した列車ダイヤスジ画面22上の任意の点を原点とするクリック座標52をディスプレイ18の表示画面20に表示させ、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある3つの列車スジ▲1▼51,列車スジ▲2▼51,列車スジ▲3▼51中のクリック座標52から最も近い距離の1つの列車スジ▲3▼51が選択状態となり、図5(a)に示すように、選択状態となった列車スジ▲3▼51(太線)は非選択状態の他の列車スジ▲1▼51,列車スジ▲2▼51(細線)よりも強調してディスプレイ18の表示画面20に変更表示される。
【0054】
次いで、指令員は、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある前回選択状態となった列車スジ▲3▼51の次にクリック座標52から近い距離の1つの列車スジ▲2▼51が選択状態となり、図5(b)に示すように、選択状態となった列車スジ▲2▼51(太線)は非選択状態の他の列車スジ▲1▼51,列車スジ▲3▼51(細線)よりも強調してディスプレイ18の表示画面20に変更表示される。
【0055】
次いで、指令員は、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある前回選択状態となった列車スジ▲2▼51の次にクリック座標52から近い距離の列車の運転整理対象である目的の列車スジ▲1▼51が選択状態となり、図5(c)に示すように、選択状態となった列車の運転整理対象の列車スジ▲1▼51(太線)は非選択状態の他の列車スジ▲2▼51,列車スジ▲3▼51(細線)よりも強調してディスプレイ18の表示画面20に変更表示される。
【0056】
再度、指令員は、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある3つの列車スジ▲1▼51,列車スジ▲2▼51,列車スジ▲3▼51中のクリック座標52から最も近い距離の1つの列車スジ▲3▼51が選択状態となり、図5(d)に示すように、選択状態となった列車スジ▲3▼51(太線)は非選択状態の他の列車スジ▲1▼51,列車スジ▲2▼51(細線)よりも強調してディスプレイ18の表示画面20に変更表示される。
【0057】
図6は、本発明に係る列車運行指令装置における選択スジデータベースに格納された選択スジデータのデータフォーマットの一例を示す図である。
以下、図6を参照して、列車運行指令装置2におけるポインティングデバイス19による列車スジ選択方法で使用する選択スジデータ54について説明する。選択スジデータ54は、ポインタ50の指示する位置を前回と異なる位置に変えて、ポインティングデバイス19がクリック操作された場合に、列車スジ選択処理部7で作成される配列型データである。
【0058】
選択スジデータ54の作成方法は、クリック座標52を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲53の領域内にある列車スジ▲1▼51,列車スジ▲2▼51,列車スジ▲3▼51をクリック座標52から距離の近い順に並べて選択スジリストにする。
【0059】
選択スジデータ54には、図6に示すように、クリック座標52から距離の近い順に並べられた列車スジ▲3▼,列車スジ▲2▼,列車スジ▲1▼の情報が格納されている。
【0060】
値55は、列車スジ▲3▼,列車スジ▲2▼,列車スジ▲1▼の各々に付されたID番号である。
【0061】
上記実施形態では、ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面22からの列車スジ選択において、ポインティングデバイス19によるポインタ50の列車の運転整理対象となる目的の列車スジ51の一定領域内への移動を行うことができ、ポインティングデバイス19のクリック操作のみで、目的の列車スジ51を選択することができるため、乗客数,天候,事故などが原因の緊急事態での列車の運転整理操作中に、迅速且つ正確な指令入力を行う上で大きく寄与する。
【0062】
図7は、本発明の列車スジ選択方法を一般のグラフィック表示された図形の選択方法として応用した説明図である。
上記実施形態においては、ポインティングデバイス19による被選択対象を列車運行指令装置2における列車スジとしているが、本発明の列車スジ選択方法は、図7に示すように、一般のグラフィック表示された図形の選択方法として応用することもできる。
特に、図7に示すような、ある図形61の下に隠れてしまった図形60を選択する際に効果を発揮する。
【0063】
ディスプレイ18の表示画面20には、図7に示すように、図形60,61がグラフィック表示されている。
【0064】
以下、ポインティングデバイス19による一般のグラフィック表示された図形の選択方法を指令員の操作手順に従って説明する。
指令員は、まず、ポインタ50をポインティングデバイス19によりディスプレイ18の表示画面20にグラフィック表示された被選択対象となる目的の図形60の近傍の位置に移動させた後、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作する。
【0065】
ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、ポインタ50の指定した任意の点を原点とするクリック座標62がディスプレイ18の表示画面20に表示され、クリック座標62を中心とした一定距離の図形選択許容範囲63の領域内にある図形60の上に重なった図形61が選択状態となる。
【0066】
次いで、指令員は、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、クリック座標62を中心とした一定距離の図形選択許容範囲63の領域内にある図形61の下に隠れた被選択対象である目的の図形60が選択状態となる。
【0067】
再度、指令員は、ポインタ50の指示する位置を変えずに、ポインティングデバイス19を1回だけクリック操作すると、クリック座標62を中心とした一定距離の図形選択許容範囲63の領域内にある図形61が選択状態となる。
【0068】
この場合、ポインタ50の指示する位置を変えることなく、ポインティングデバイス19が1回クリック操作される度に、図形60,61のいずれか一方が選択される順序は、図形60,61の重なり順としても良い。
【0069】
なお、上述した実施形態において、ポインタが同じ位置でポインティングデバイスをクリック操作されたかを判断する時、被選択対象がクリック座標を中心とした一定距離の選択許容範囲の領域内に入っていれば、ポインタの指示する位置が同じと判断しても良い。
これにより、操作者が、ポインタの指示する位置を変えずに、ポインティングデバイスをクリック操作しようとした時に、ポインタの指示する位置が多少移動しても、ポインタが同じ位置でポインティングデバイスをクリック操作されたとする判断を許容することができる。
【0070】
以上に説明したように、本発明によれば、ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上からポインティングデバイスにより目的の列車スジを選択するために、ポインタを目的の列車スジの近傍の位置に移動し、ポインティングデバイスをクリック操作すると、ポインタの指定した列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標がディスプレイの表示画面に表示され、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も近い距離の1つの列車スジが選択状態となり、ポインタの指示する位置を変えずに、ポインティングデバイスのクリック操作を1回行う毎に、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の次候補の他の列車スジが選択状態となるので、ポインタの指示する位置を変えずに、目的の列車スジが選択されるまでポインティングデバイスのクリック操作を繰り返せば良い。
従って、列車スジ選択操作において、ポインティングデバイスによるポインタと目的の列車スジとの正確な位置合わせという難しい操作が省かれ、指令員の運転指令操作の負担を軽減することができる。
【0071】
特に、2つ以上の列車スジが重なってしまった場合、列車スジの下に隠された目的の列車スジを選択する手段として有効である。
【0072】
また、本発明によれば、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程が、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も遠い距離の他の列車スジを特定して選択するまで繰り返して行われるので、目的の列車スジのポインティングデバイスによる選択を容易に行うことができる。
【0073】
また、本発明によれば、上記の列車スジ選択操作で、前回選択状態となった列車スジがクリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も遠い距離の他の列車スジであった場合、ポインティングデバイスのクリック操作により、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も近い距離の列車スジを特定して再度選択状態とし、以降、同じ処理を繰り返す。
これにより、指令員は、列車スジ選択のためのポインティングデバイスのクリック操作繰り返し中に、目的の列車スジを見過ごして、次の列車スジを選択してしまった場合、最後の列車スジ選択の後、最初の列車スジ選択に戻るので、目的の列車スジ選択のやり直しも、ポインティングデバイスによるポインタを移動をせずに実施できる。
【0074】
また、本発明によれば、選択された列車スジは、線色・線種・線幅を変更して、他の列車スジよりも強調してディスプレイの表示画面に表示されるので、目的の列車スジが選択されたかどうかが一目でわかりやすい。
【0075】
また、本発明によれば、クリック座標を中心としたスジ選択許容範囲の領域を設定ファイルの記載内容に応じて変更できる。
【0076】
さらに、本発明によれば、ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と異なる場合、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジをクリック座標から距離の近い順に並べた選択スジデータの選択スジリストを作成し、ポインタが同じ位置で、ポインティングデバイスがクリック操作される毎に、選択スジリスト内で前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の他の列車スジを選択状態とすることにより、目的の列車スジをポインティングデバイスにより選択することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上からポインティングデバイスにより目的の列車スジを選択するために、ポインタを目的の列車スジの近傍の位置に移動した後、ポインティングデバイスをクリック操作するのみで、ポインタの指定した列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標がディスプレイの表示画面に表示され、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中のクリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを選択状態とすることができ、ポインタの指示する位置を変えずに、ポインティングデバイスのクリック操作を1回行う毎に、クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次にクリック座標から近い距離の次候補の他の列車スジが選択状態となるので、目的の列車スジをポインティングデバイスにより確実に選択することができ、目的の列車スジが選択されるまでポインタの位置を変えずにポインティングデバイスのクリック操作を繰り返せば良いので、列車スジ選択操作において、ポインティングデバイスによるポインタと目的の列車スジとの正確な位置合わせという難しい操作が省かれるので、指令員の運転指令操作の負担を軽減することができ、列車ダイヤが乱れた時の復旧作業などの緊急性を要する場合の列車運行指令装置による指令入力を、迅速且つ正確に実施することが可能な列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る列車スジ選択方法及び列車スジ選択装置が適用される列車運転整理装置の一実施形態の全体構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明に係る列車運行指令装置におけるダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面表示処理時の流れを示すフローチャート図。
【図3】本発明に係る列車運行指令装置におけるポインティングデバイスによる列車スジ選択処理時の流れを示すフローチャート図。
【図4】本発明に係る列車運行指令装置における運転整理データ送信処理時の流れを示すフローチャート図。
【図5】本発明の列車スジ選択装置におけるポインティングデバイスの操作方法を示す説明図。
【図6】本発明に係る列車運行指令装置における選択スジデータベースに格納された選択スジデータのデータフォーマットの一例を示す図。
【図7】本発明の列車スジ選択方法を一般のグラフィック表示された図形の選択方法として応用した説明図。
【符号の説明】
1 列車運行制御装置
2 列車運行指令装置
3 運行情報受信部
4 ダイヤスジデータ作成部
5 背景データ作成部
6 ダイヤスジデータ表示処理部
7 列車スジ選択処理部
8 運転整理データ作成部
9 運転整理データ送信部
10 実施ダイヤデータベース(実施ダイヤデータ格納部)
11 実績ダイヤデータベース(実績ダイヤデータ格納部)
12 線区データベース(線区データ格納部)
13 実施ダイヤスジデータベース(実施ダイヤスジデータ格納部)
14 実績ダイヤスジデータベース(実績ダイヤスジデータ格納部)
15 背景データベース(背景データ格納部)
16 選択スジデータベース(選択スジデータ格納部)
17 運転整理データベース(運転整理データ格納部)
18 ディスプレイ
19 ポインティングデバイス
20 表示画面
21 運転整理入力画面
22 列車ダイヤスジ画面
50 ポインタ
51 列車スジ
52 クリック座標
53 スジ選択許容範囲
54 選択スジデータ
55 値
60 図形
61 図形
62 クリック座標
63 図形選択許容範囲

Claims (6)

  1. 列車の運行計画及び列車運行の実績の列車ダイヤをダイヤスジ形式でディスプレイの表示画面に表示させる列車運行指令装置における前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から任意の列車スジを選択するようにした列車スジ選択方法であって、
    前記ディスプレイの表示画面に表示された前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から前記列車の運転整理対象となる目的の列車スジをポインティングデバイスを用いて選択するために、前記列車ダイヤスジ画面上に表示されたポインタを前記目的の列車スジの近傍の位置に移動させる工程と、前記目的の列車スジを選択する命令を実行するために、前記ポインティングデバイスをクリック操作することにより、前記ポインタの指定した前記列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標を取得して前記ディスプレイの表示画面に表示させる表示処理の工程と、前記ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と異なる場合、今回取得したクリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジを今回取得したクリック座標から距離の近い順に並べた選択スジデータの選択スジリストを作成する工程と、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを特定して選択状態とするスジ選択処理の工程と、ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と同じである場合、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次に前記クリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程とを含むことを特徴とする列車スジ選択方法。
  2. 上記ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と同じである場合、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次に前記クリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理の工程が、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も遠い距離の他の列車スジを特定して選択するまで繰り返して行われることを特徴とする請求項1に記載の列車スジ選択方法。
  3. 前回選択状態となった列車スジが上記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も遠い距離の他の列車スジであった場合、前記ポインティングデバイスをクリック操作することにより、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを特定して再度選択状態とすることを特徴とする請求項1または2に記載の列車スジ選択方法。
  4. 上記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の1つの列車スジを上記ポインティングデバイスのクリック操作により特定して選択状態とする時、選択状態となった前記1つの列車スジの線色・線種・線幅を変更して、非選択状態の他の列車スジよりも強調して上記ディスプレイの表示画面に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の列車スジ選択方法。
  5. 上記ポインティングデバイスのクリック操作により上記ディスプレイの表示画面に表示される上記クリック座標を中心としたスジ選択許容範囲を規定する有効距離を、あらかじめ設定されている設定ファイルの記載内容に応じて変更可能としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の列車スジ選択方法。
  6. 列車の運行計画及び列車運行の実績の列車ダイヤをダイヤスジ形式でディスプレイの表示画面に表示させ、前記ディスプレイの表示画面に表示された前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から任意の列車スジを選択するようにした列車スジ選択装置であって、
    前記ディスプレイの表示画面に表示された前記ダイヤスジ形式の列車ダイヤスジ画面上から前記列車の運転整理対象となる目的の列車スジをポインティングデバイスを用いて選択するために、前記列車ダイヤスジ画面上に表示されたポインタを前記目的の列車スジの近傍の位置に移動させる移動手段と、前記目的の列車スジを選択する命令を実行するために、前記ポインティングデバイスをクリック操作することにより、前記ポインタの指定した前記列車ダイヤスジ画面上の任意の点を原点とするクリック座標を取得して前記ディスプレイの表示画面に表示させる表示処理手段と、前記ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と異なる場合、今回取得したクリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジを今回取得したクリック座標から距離の近い順に並べた選択スジデータの選択スジリストを作成するリスト作成手段と、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある複数の列車スジ中の前記クリック座標から最も近い距離の1つの列車スジを特定して選択状態とするスジ選択処理手段と、ポインティングデバイスのクリック操作により今回取得したクリック座標が前回取得したクリック座標と同じである場合、前記クリック座標を中心とした一定距離のスジ選択許容範囲の領域内にある前回選択状態となった列車スジの次に前記クリック座標から近い距離の他の列車スジを特定して選択状態とする次候補スジ選択処理手段とを備えたことを特徴とする列車スジ選択装置。
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