JP4180193B2 - 除湿装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気等の被除湿気体を熱交換によって除湿するようにした除湿装置を含む技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
除湿装置の一例として冷凍式除湿装置が挙げられる。冷凍式除湿装置は、圧縮機,凝縮器等からなる冷凍回路を備えており、この冷凍回路により冷媒を冷却するようになっている。一方、冷凍式除湿装置は熱交換器を備えており、この熱交換器に外部からの高温湿り空気と前記冷凍回路で冷却された冷媒とを導入し、高音湿り空気と冷媒との間で熱交換を行って高温湿り空気を除湿するようになっている。そして、除湿後の乾燥空気はシリンダ等の外部機器に供給される等によって利用に供される。
【0003】
ここで、前記圧縮機の運転制御やその他の出力制御を行う場合や、運転状況を知る上において、被除湿気体が高温湿り空気として除湿装置に導入される箇所から乾燥空気として除湿装置から導出される箇所に至る配管途中において、専用の流量計を設置していた。この流量計としては、例えば、絞り式、面積式、容積式、渦式、電磁式、超音波式、熱式などが公知である。そして、これによって流量が検出され、上記運転制御や運転状況把握などの利用に供されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記流量計は、被除湿気体が通る配管途中に設置しなければならないものが殆どで、設置スペースが大きくなるとともに設置条件が規制される、イニシャルコストが高い、流量計の存在による圧力損失が大きいものがある、定期的なメンテナンスが必要になる、といった各種の問題があった。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的の主たるものは、以上の問題を防止或いは低減しながらも必要な流量情報を得ることができる除湿装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成し得る特徴的手段の一つとしては、被除湿気体を入力し、該被除湿気体を除湿した後に外部へ出力する除湿装置において、除湿装置の各構成部品をハウジングによって包囲してユニット化し、前記ハウジング内に被除湿気体の流量を検出する流量検出手段を内蔵した除湿装置がある。このように除湿装置のハウジング内に流量検出手段を内蔵することで、従来のように除湿装置外部の配管途中に流量検出手段を設けた場合に比べ装置全体としてのユニット化が可能となり、設置作業や配管作業上も有利になる。
【0007】
また、上記目的を達成し得る別の特徴的手段として、被除湿気体を入力し、該被除湿気体を除湿した後に外部へ出力する除湿装置において、被除湿気体の圧力を検出する第1圧力検出器と第2圧力検出器とを備え、両圧力検出器間で被除湿気体の流通時に圧力差が生じる位置に前記両圧力検出器を配置することにより、被除湿気体の流量を測定可能とした除湿装置がある。このように被除湿気体の流路途中にもともと存在する圧損部分を利用して第1圧力検出器と第2圧力検出器とで検出結果として差圧が得られるようにすることで、それ以上の圧損を抑えつつ流量を測定することが可能となる。また、圧力検出器の場合、流量計と比較すると、設置スペースが小さくて済む、設置上の制約が少ない、イニシャルコストが低い等の各種利点がある。
【0008】
また、上記目的を達成し得る別の特徴的手段として、被除湿気体を入力し、該被除湿気体を除湿した後に外部へ出力する除湿装置において、除湿装置の各構成部品をハウジングによって包囲してユニット化し、前記ハウジング内に、被除湿気体の圧力を検出する第1圧力検出器と第2圧力検出器とを備え、両圧力検出器間で被除湿気体の流通時に圧力差が生じる位置に前記両圧力検出器を配置することにより、被除湿気体の流量を測定可能とした除湿装置がある。このように被除湿気体の流路途中にもともと存在する圧損部分を利用して第1圧力検出器と第2圧力検出器とで検出結果として差圧が得られるようにすることで、それ以上の圧損を抑えつつ流量を測定することが可能となる。また、圧力検出器の場合、流量計と比較すると、設置スペースが小さくて済む、設置上の制約が少ない、イニシャルコストが低い等の各種利点がある。更に、このような設置上の利点を利用してユニット化されたハウジング内に容易に第1圧力検出器及び第2圧力検出器を組み込むことができ、全体としてのコンパクト化も達成し得る。
【0009】
更に、上記目的を達成し得る別の特徴的手段として、除湿前の被除湿気体を流通させる予冷通路及び除湿後の被除湿気体を流通させる再熱通路を備え、前記予冷通路を流通する被除湿気体と再熱通路を流通する被除湿気体との間で熱交換を行う予冷・再熱器と、予冷・再熱器の予冷通路から導出された被除湿気体を流通させる冷却通路を備え、該冷却通路を流通する被除湿気体を冷媒との間で熱交換させて除湿を行う蒸発部とを備え、前記予冷通路、再熱通路及び冷却通路ではそれぞれの入口側と出口側との間で差圧が生じるように構成されている除湿装置において、前記予冷通路、再熱通路又は冷却通路の少なくともいずれか一つの通路の一部を間に挟んだ状態で前記被除湿気体の圧力を検出する第1圧力検出器と第2圧力検出器とを配置することにより、被除湿気体の流量を測定可能とした除湿装置がある。このように被除湿気体の流路途中にもともと存在する圧損部分である予冷通路、再熱通路或いは冷却通路を利用し、第1圧力検出器と第2圧力検出器とで検出結果として差圧が得られるようにすることで、それ以上の圧損を抑えつつ流量を測定することが可能となる。また、圧力検出器の場合、流量計と比較すると、設置スペースが小さくて済む、設置上の制約が少ない、イニシャルコストが低い等の各種利点がある。更に、このような設置上の利点を利用してユニット化されたハウジング内に容易に第1圧力検出器及び第2圧力検出器を組み込むことが可能となる。
【0010】
前記予冷・再熱器等を備えた除湿装置においては、前記第1圧力検出器及び第2圧力検出器を再熱通路の前後に配置し、被除湿気体が再熱通路に導入される前の圧力と導出された後の圧力とを検出するように構成することが好ましい。この理由は、第1に、再熱通路に至る被除湿気体が、その上流側で既に除湿されて乾燥気体とされていることで腐食等による再熱通路の変形などが少ないことから、流量測定時の精度がほぼ一定に保たれることや圧力検出器の誤動作や故障の要因も低減されるためである。第2に、再熱通路に至る被除湿気体が、その上流側で除湿される際に塵埃等の異物も水分とともに分離されることから、再熱通路の通路断面積の変化が少ないことや圧力検出器の誤動作や故障の要因も低減されるためである。
【0011】
また、この場合、前記予冷・再熱器及び蒸発部は単一の熱交換器として単一ケース内に収納されており、前記第1圧力検出器及び第2圧力検出器を前記ケース外に配置したものであることが一層好ましい。このように構成すれば、一層ユニット化に適したものとなるからである。なお、前記熱交換器のケース内に両圧力検出器を内蔵させることは製作上困難であるため、検出通路をケース外に導出した上で上記のように両圧力検出器をケース外に配置することが製作上好ましい。
【0012】
また、前記予冷・再熱器等を備えた除湿装置においては、前記予冷・再熱器は、プレートを所定間隔をおいて複数枚重ね合わせることにより各プレート間に交互に予冷通路と再熱通路とを形成したものであることが好ましい。このように構成すれば、予冷通路や再熱通路では被除湿気体が安定した気流となることから、予冷通路や再熱通路を挟んで圧力検出することにより、流量測定を安定して行うことができる。
【0013】
更に、前記予冷・再熱器等を備えた除湿装置においては、前記予冷・再熱器及び蒸発部を除湿装置のハウジングによって包囲してユニット化したものであることが一層好ましい。このように構成すれば、除湿装置単体で流量測定機能を備えたものとすることができ、しかもハウジング全体としてもコンパクトにまとめることができる。
【0014】
ここで、前記第1圧力検出器及び第2圧力検出器を備えた除湿装置においては、前記第1圧力検出器による圧力検出結果及び第2圧力検出器による圧力検出結果を入力して流量を演算する演算手段と、その演算手段により演算された流量に係る信号を出力する出力手段とを備えることが好ましい。
【0015】
また、この場合、前記出力手段は、除湿装置に備えられて流量に係る情報を表示する表示手段又は制御信号等の信号を出力する信号線の少なくともいずれか一方を含むものであることが一層好ましい。表示を行う場合には作業者等に現状の流量を報知することができ、信号線から信号出力する場合にはその信号を各種の制御や管理に用いることができる。
【0016】
ここで、被除湿気体は除湿装置内へ圧縮状態、即ち加圧状態で送り込まれるものである場合が一般的であり、この発明の実施の上でもこれを前提とすることが流量の測定の上では勿論好ましい。
【0017】
なお、前記蒸発部に送り込まれる冷媒のための冷凍回路に関しては、除湿装置のハウジング内に単に冷媒が流通する通路のみが存在していてもよいが、好ましくは、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、該圧縮機から送り出される圧縮冷媒ガスを液冷媒に凝縮する凝縮器と、該凝縮器から送り出された液冷媒を前記被除湿気体と熱交換させて蒸発させる蒸発部とから冷凍回路を構成してこれらを前記ハウジング内に収納した方がよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。なお、図1は除湿装置の回路図、図2(a)は熱交換器の概略図、図2(b)は予冷・再熱器の斜視図である。
【0019】
除湿装置1は略直方体状のハウジング2を備え、このハウジング2内に除湿装置1の各種構成部品が集約されている。この実施の形態における除湿装置1は所謂冷凍式除湿装置である。即ち、被除湿気体を除湿するために冷媒(なお、本実施の形態ではフロンを用いている。)が用いられており、該冷媒を冷却するための冷凍回路Fが備えられている。なお、この実施の形態では、被除湿気体として圧縮空気を用いる場合について説明するが、チッソ,ヘリウム等の他の気体を用いたり、それらの混合気体を用いる等の変更は勿論可能である。
【0020】
まず、冷凍回路Fの構成について説明すると、圧縮機としてのコンプレッサ3には駆動手段としてのコンプレッサ駆動モータ4が連結されており、コンプレッサ駆動モータ4は演算手段或いは制御手段としてのコントローラ5に接続されている。コントローラ5には電源6が供給されている。そして、コントローラ5からの指令に基づいて、コンプレッサ駆動モータ4が駆動されてコンプレッサ3が作動され、冷媒ガスの圧縮を行なうようになっている。
【0021】
コンプレッサ3の上流側には、アキュムレータ7が組付けられている。アキュムレータ7は液冷媒を一旦保持するものであり、液冷媒を前記コンプレッサ3に供給しないようにし、冷媒ガスのみを供給するようになっている。
【0022】
コンプレッサ3の下流側には、凝縮器としてのコンデンサ8が接続されている。コンデンサ8の近傍には、同コンデンサ8への送風を行なうための送風手段としてのファン9が設置されている。前記ファン9には駆動手段としてのファン駆動モータ10が連結されており、ファン駆動モータ10は前記コントローラ5に接続されている。そして、コンプレッサ3からコンデンサ8へ送り込まれた圧縮冷媒ガスをファン9の送風作用により冷却するようになっている。なお、前記コンデンサ8は、その流路を迂回させたり多数のフィンを付設する等により、前記送風作用による影響を大きく受けるようになっており、圧縮冷媒ガスに対する冷却効率が高められている。
【0023】
コンデンサ8の下流側には、フィルタドライヤ11が組付けられている。このフィルタドライヤ11はフィルタと乾燥剤(図示しない)とを備えており、冷凍回路F内の塵埃や水分を除去するようになっている。
【0024】
フィルタドライヤ12の下流側には、減圧作用をなすキャピラリチューブ12が組付けられている。このキャピラリチューブ12は毛細管構造をなし、ここを通過した液冷媒を減圧するようになっている。
【0025】
キャピラリチューブ12の下流側は、蒸発部13内に導入されている。蒸発部13内に導入された冷凍回路Fの管路は冷凍通路14とされている。なお、冷凍通路14の具体的構造については後述する。冷凍通路14の下流側には前記アキュムレータ7が接続されている。
【0026】
これらのアキュムレータ7,コンプレッサ3,コンデンサ8,フィルタドライヤ11,キャピラリチューブ12,冷凍通路14によって、除湿装置1の冷凍回路Fの主流路F1が形成されている。
【0027】
前記主流路F1には、コンデンサ8,フィルタドライヤ11及びキャピラリチューブ12に対して並列関係を有する迂回流路F2が接続されている。この迂回流路F2途中には機械式の圧力容量調整弁15が設けられており、この圧力容量調整弁15により迂回流路F2の連通又は遮断の切換が行われるようになっている。前記圧力容量調整弁15は迂回流路F2の連通又は遮断を行って、上流側の圧力、即ち冷凍通路14内の圧力を設定された値以下にならないようにするものである。そして、この調整によって冷凍回路Fの凍結が防止される。
【0028】
次に、図示しない外部エアコンプレッサから被除湿気体としての高温湿り空気が供給され、同高温湿り空気が蒸発部13内にて冷却乾燥空気にされた後、再び外部へ取り出される被除湿気体回路Sの構成について説明する。
【0029】
図示しない外部エアコンプレッサには入力通路21が接続されており、同入力通路21の下流側には予冷・再熱器22が配置されている。予冷・再熱器22内には前記入力通路21の下流側となる予冷通路23が形成されている。なお、予冷・再熱器22の具体的構造については後述する。
【0030】
前記予冷通路23の下流側には前記蒸発部13が配置されている。蒸発部13内には前記予冷通路23の下流側となる冷却通路24が形成されている。そして、この冷却通路24を通過する高温湿り空気と前記冷凍通路14とが接触することにより、蒸発部13内で熱交換が行われるようになっている。
【0031】
前記蒸発部13の下流側にはドレン分離機構25が設けられ、ここで分離されたドレンはドレン流路26側へ流出される。ドレン流路26にはドレン排出機構27が設けられ、ドレン排出機構27を介してドレンがハウジング2外部へ排出される。
【0032】
前記冷却通路24の下流側は、前記予冷・再熱器22内に形成された再熱通路28が接続されている。再熱通路28は前記予冷通路23に接するように形成されている。更に再熱通路28の下流側には、外部に延出する出力通路29が接続されている。
【0033】
これらの入力通路21,予冷通路23,冷却通路24,再熱通路28,出力通路29によって、除湿装置1の被除湿気体回路Sが形成されている。
【0034】
さて、ここで前記蒸発部13及び予冷・再熱器22の構成について図2に基づいて更に説明すると、この実施の形態では、これら蒸発部13及び予冷・再熱器22は単一の熱交換器31としてユニット化されたものとなっており、この熱交換器31が前記ハウジング2に収納された状態となっている。
【0035】
即ち、熱交換器31は密封されたケース32を備え、そのケース32内に直方体状の予冷・再熱器22が収納されている。予冷・再熱器22は、図2(b)に示すように、長手方向両端を開放した四角筒状の枠体33を備え、その内周側に波板状のプレート34が多数枚重ね合わされた状態で固定されている。
【0036】
これら各プレート34の長手方向一端側では、各プレート34の中間部位が仕切片35によって仕切られている。また、この仕切片35を挟んだ一側においては各プレート34間の間隙は一つおきに閉塞片36によって閉塞されており、閉塞片36によって閉塞されていない部分は開放されている。一方、前記仕切片35を挟んだ他側においては、前記一側で開放されている箇所に対応して閉塞片36によって閉塞されており、前記一側で閉塞されている箇所が開放されている。更に、これら各プレート34の長手方向他端側では、上記とは全く正反対に閉塞片36が取り付けられている。
【0037】
以上によって、この予冷・再熱器22では、白抜き矢印Aの位置から導入された空気が白抜き矢印Bの位置より導出されるとともに、白抜き矢印Cの位置から導入された空気が白抜き矢印Dの位置より導出されることになる。そして、白抜き矢印AからBに至る流路が前記予冷通路23とされるとともに、白抜き矢印CからDに至る流路が前記再熱通路28とされており、これら予冷通路23と再熱通路28とを流通する空気間で熱交換が行われることとなる。従って、ここでは、白抜き矢印Aに対応する入口を予冷入口37、白抜き矢印Bに対応する出口を予冷出口38、白抜き矢印Cに対応する入口を再熱入口39、白抜き矢印Dに対応する出口を再熱出口40とされている。
【0038】
図2(a)に示すように、予冷入口37には前記入力通路21が接続され、再熱出口40には前記出力通路29が接続されている。予冷・再熱器22の外周側には予冷出口38から導出された流体を予冷・再熱器22の反対側の端部(ここでは上部)へと導く案内通路41が形成されている。
【0039】
案内通路41の更に外周側とケース32内周面との間が蒸発部13とされており、蒸発部13には前記冷凍通路14が配置されている。冷凍通路14は前記予冷・再熱器22の周囲を螺旋状に巻回した配管の周囲に多数のフィンを形成したフィンチューブによって構成されており、一方、前記冷却通路24は、ケース32内周と案内通路41外周との間における前記冷凍通路14周囲の隙間によって形成されている。この冷却通路14を通過した空気はケース32の下部に導かれるが、再熱入口39は下方が開放されているので、ここより再熱通路28へと導かれ、再熱出口40を介して出力通路29へと導かれることとなる。
【0040】
図1及び図2(a)に示すように、前記再熱通路28の前後には、第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52が設置されている。具体的には、第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52はケース32外部に配置されている。そして、その第1圧力検出器51の検出通路が、蒸発部13の出口と再熱通路28の入口との間の適宜の箇所に接続されている。また、第2圧力検出器52の検出通路が、再熱通路28の出口よりも下流側に接続されている。
【0041】
これら両圧力検出器51,52における検出部位を再熱通路28を挟んで配置した理由は、流量を測定するためであり、再熱通路28を一つの通過オリフィスと考えることができることから、その前後の圧力値を基に流量を測定可能であるからである。従って、第1圧力検出器51の方が比較的高圧の第1圧力値PHを出力するのに対し、第2圧力検出器52は再熱通路28で減圧された後の比較的低圧の第2圧力値PLを出力することになる。
【0042】
これら両圧力検出器51,52はいずれもコントローラ5に接続され、同コントローラ5に圧力検出結果としての第1圧力値PH及び第2圧力値PLをそれぞれ出力する。ここで、この実施の形態における除湿装置1の実使用圧力域を考えると、(PL/PH)>0.5283(亜音速域)であるため、この場合には次のような気体流量を計算する場合に用いられる有効断面積による関係式が成立することが知られている。
Q=22.2S(PL(PH−PL))1/2 (273/T)1/2
但し、Qは基準状態での体積流量(l/min)、Sは空気圧抵抗の有効断面積(mm2 )、PLは再熱通路28出口の絶対圧力(kPa)、PLは再熱通路28入口の絶対圧力(kPa)、Tは空気の絶対温度(K)を指す。
【0043】
従って、前記関係式をコントローラ5に予め設定しておき、前記再熱通路28の固有有効断面積を予め測定データに基づき算出しておくことにより、実用(稼動)中の空気流量測定が可能となる。なお、上記関係式は一例を示すものであって、他の関係式によって流量を導き出すようにしてもよい。
【0044】
前記コントローラ5には、その出力側として、表示手段としての表示器53や信号出力手段としての信号線たる外部信号線54が接続されている。そして、前記のようにして得られたデータは、表示器53に表示したり、外部信号線54を介して信号出力することが可能となる。更に、コントローラ5は、得られた流量に基づいて、外部エアコンプレッサの運転台数制御を行ったり、除湿装置1の運転台数制御を行うことができる。また、両モータ4,10の出力性能を流量に比例して制御することも可能となる。勿論、以上の制御に限らず、得られた流量に係る各種の必要な演算や制御や出力等が可能であることは言うまでもない。
【0045】
次に、上記のように構成された除湿装置1の作用を説明する。
【0046】
さて、外部エアコンプレッサより、入力通路21へ高温湿り空気が圧縮状態(加圧状態)で供給されると、予冷通路23,冷却通路24,再熱通路28を介して出力通路29へ空気が供給される。第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52は常時空気の圧力を検出しており、この圧力値PH,PLがそれぞれコントローラ5に入力される。
【0047】
一方、前記コントローラ5の指令に基づき、コンプレッサ駆動モータ4及びファン駆動モータ10に電源が供給されてコンプレッサ3及びファン9が駆動される。そして、冷凍回路Fにおいて冷媒が循環する。即ち、低圧冷媒ガスがコンプレッサ3により圧縮されて圧縮冷媒ガスになり、コンデンサ8において冷却されて圧縮液冷媒になる。そして、フィルタドライヤ11にて塵埃や水分が除去された後、キャピラリチューブ12にて減圧されて低圧液冷媒になる。
【0048】
この液冷媒は、冷凍通路14を通過する際に、冷却通路24を通過する高温湿り空気との間で熱交換が行われる。その結果、冷凍通路14内の液冷媒は低圧高温冷媒となってアキュムレータ7に供給される。
【0049】
一方、高温湿り空気は、熱交換によって冷却と除湿とが行われて冷却乾燥空気となり、再熱通路28へ送られる。この再熱通路28は予冷通路23と接しているため、この接した箇所においても熱交換が行われる。即ち、再熱通路28内の冷却乾燥空気と予冷通路23の高温湿り空気との間で熱交換が行われ、冷却乾燥空気は温められて乾燥空気となって出力通路29へ送られるとともに、高温湿り空気は予冷される。そして、出力通路29から取り出される乾燥空気が例えば電磁バルブ,エアシリンダ等の外部流体圧機器へ供給される等の利用に供されることとなる。
【0050】
ここで、再熱通路28の前後には、第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52の検出部位が設置されており、第1圧力検出器51から第1圧力値PHが、第2圧力検出器52から第2圧力値PLがそれぞれコントローラ5に入力される。これら両圧力値PH,PLに基づいて、前記関係式によってその時々の空気の流量を演算する。そして、その検出及び演算した結果に基づいて、コントローラ5は、流量を表示器53に表示したり、外部信号線54を介して流量に関連性のある制御信号を出力したり、外部エアコンプレッサの運転台数制御を行ったり、除湿装置1の運転台数制御を行う等の各種制御を行う。
【0051】
従って、この実施の形態によれば、両圧力検出器51,52に基づいて測定された流量に従って、各種の表示、出力、制御を行うことで、省電力化を図ることができる。なお、このような流量自体を検出して制御等に役立たせること自体は従来より公知であるため、以下に説明する効果がこの実施の形態における特有の効果となる。
【0052】
即ち、この実施の形態においては、流量を測定する検出用機器として、流量計を用いることなく圧力検出器51,52を用いたことから、検出用機器を除湿装置1のハウジング2内に容易に収めることができる利点がある。即ち、流量計の場合には、所定の配管長が必要である等の理由から小型の除湿装置1に流量計を内蔵することは不可能であったが、圧力検出器51,52の場合には設置場所の制約が少なく、ハウジング2内に容易に収めることができる。同様に圧力検出器51,52を用いていることによって、流量計を用いる場合に比べてコスト低減となるとともに、不用意な圧損の増大を抑えることができる。
【0053】
また、再熱通路28付近では、空気は十分除湿されており、しかも塵埃等の異物がドレンによって殆ど排出されている。そのため、再熱通路28付近に圧力検出器51,52の検出部位を設置することで、湿気や異物による圧力検出器51,52の経時劣化や異物詰まり等の誤動作、故障の原因が格段に減少される。これにより、流量検出の信頼性が向上するとともに、メンテナンスを殆どしなくてもよい利点がある。
【0054】
更に、再熱通路28はプレート式の予冷・再熱器22によって構成された通路である(予冷通路23も同様である)ため、再熱通路28では安定した気流が形成され、他の部位で測定するよりも安定した測定が可能となる。従って、検出精度が高いという利点がある。
【0055】
なお、前記第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52の検出部位は、上記のように再熱通路28の前後に設けることが最も合理的であるが、例えば、第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52の検出部位を予冷通路23の前後に設けたり、冷却通路24の前後に設けてもよい。
【0056】
即ち、冷凍式除湿装置の被除湿気体回路Sにおいて特有の固定オリフィスとみなすことができる部分として、予冷・再熱器22の予冷通路23及び再熱通路28並びに蒸発部13の冷却通路24がある。従って、これらの各通路23,24,28の少なくとも一部を挟むようにして、第1圧力検出器51及び第2圧力検出器52の各検出部位を設置すれば、両圧力検出器51,52によって流量を間接的に測定することができる。例えば、入力通路21に第1圧力検出器51の検出部位を設置するとともに出力通路29に第2圧力検出器52の検出部位を設置してもよい。
【0057】
勿論、各通路23,24,28についてある通路全てを含む必要もなく、例えば冷却通路24の一部分を挟むようにして前記両圧力検出器51,52の各検出部位を設置することも可能である。但し、通路長があまり短いと圧損が小さくなって正確な流量測定ができなくなるおそれがあるため、必要な精度との兼ね合いで適宜各圧力検出器51,52の設置個所を決定することが好ましい。
【0058】
また、流量測定機器としての圧力検出器として、上記した2つの圧力検出器51,52に限らず3つ以上の圧力検出器を用いてもよい。但し、コスト面や演算の容易さ等を考慮した場合、2つの圧力検出器51,52とするのが最も合理的である。
【0059】
【発明の効果】
以上のとおり、本明細書で説明される発明によれば、除湿装置内を流通する被除湿気体の流量情報を得ることができる。しかも、流量を測定するに際して、除湿装置のハウジング内に測定機器を収納できてコンパクト化し得る、設置スペースが小さくなる、設置条件の制約が小さくなる、イニシャルコストが低減される、流量計測のために圧力損失を招くことがない、メンテナンスをなくし或いは不要とすることができる、高精度の流量測定が可能となるといった各種の効果のうち少なくとも一部を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係る除湿装置の回路図。
【図2】(a)熱交換器の概略図、(b)は予冷再熱器の斜視図。
【符号の説明】
1…除湿装置、2…ハウジング、3…圧縮機としてのコンプレッサ、5…演算手段としてのコントローラ、8…凝縮器としてのコンデンサ、13…蒸発部、14…冷凍通路、21…入力通路、22…予冷・再熱器、23…予冷通路、24…冷却通路、28…再熱通路、31…熱交換器、32…ケース、34…プレート、51…流量検出手段としての第1圧力検出器、52…流量検出手段としての第2圧力検出器、F…冷凍回路、S…被除湿気体回路。

Claims (6)

  1. 除湿前の被除湿気体を流通させる予冷通路及び除湿後の被除湿気体を流通させる再熱通路を備え、前記予冷通路を流通する被除湿気体と再熱通路を流通する被除湿気体との間で熱交換を行う予冷・再熱器と、
    予冷・再熱器の予冷通路から導出された被除湿気体を流通させる冷却通路を備え、該冷却通路を流通する被除湿気体を冷媒との間で熱交換させて除湿を行う蒸発部と
    を備え、前記予冷通路、再熱通路及び冷却通路ではそれぞれの入口側と出口側との間で差圧が生じるように構成されている除湿装置において、
    記再熱通路の前後に前記被除湿気体の圧力を検出する第1圧力検出器と第2圧力検出器とを配置し、被除湿気体が再熱通路に導入される前の圧力と導出された後の圧力とを検出することにより、被除湿気体の流量を測定可能とした除湿装置。
  2. 前記予冷・再熱器及び蒸発部は単一の熱交換器として単一ケース内に収納されており、前記第1圧力検出器及び第2圧力検出器を前記ケース外に配置した請求項記載の除湿装置。
  3. 前記予冷・再熱器は、プレートを所定間隔をおいて複数枚重ね合わせることにより各プレート間に交互に予冷通路と再熱通路とを形成したものである請求項1又は請求項2に記載の除湿装置。
  4. 前記予冷・再熱器及び蒸発部を除湿装置のハウジングによって包囲してユニット化した請求項乃至請求項のいずれかに記載の除湿装置。
  5. 前記第1圧力検出器による圧力検出結果及び第2圧力検出器による圧力検出結果を入力して流量を演算する演算手段と、その演算手段により演算された流量に係る信号を出力する出力手段とを備えた請求項乃至請求項のいずれかに記載の除湿装置。
  6. 前記出力手段は、除湿装置に備えられて流量に係る情報を表示する表示手段又は制御信号等の信号を出力する信号線の少なくともいずれか一方を含むものである請求項記載の除湿装置。
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