JP4180031B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、横漏れ防止性能に優れた使い捨ておむつに関する。
従来、着用者の背側に配される部分の両側縁部に、おむつ止着用のファスニングテープが設けられた展開型の使い捨ておむつが広く知られている。
展開型のおむつとして、特許文献1には、中央部に平坦に位置する第1の吸収体とその両側に配置された第2の吸収体とを有し、弾性部材により、第2の吸収体に起立性向を付与した使い捨ておむつが記載されている。また、特許文献2には、おむつの側縁部から離れた部位に、シート材及び弾性部材からなる内方カフを設けた使い捨ておむつが記載され、特許文献3には、サイドフラップ及び/又はウエストフラップに沿うように第2のフラップを配設し、第2のフラップに第2の吸収体を配設した使い捨ておむつが記載されている。
特開平3−123553号公報 特表平9−504977号公報。 特開平3−268753公報。
上述した各文献記載の使い捨ておむつにおいては、第2吸収体や内方カフ、第2のフラップ等が起立することで、排泄物の流れが一時的には堰き止められる。しかし、多量の尿が短時間に纏まって勢い良く排泄されたり、吸収されにくい水状便や軟便等が排泄された場合には、排泄物が、起立部分を乗り越えて移動し、移動した排泄物が、起立部分とおむつ側縁部との間に捕捉されずに、おむつ側縁部から漏れ出す恐れがあった。
従って、本発明の目的は、横漏れ防止性能に優れた使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体とを具備し、該外装体に、おむつ止着用のファスニングテープが設けられている使い捨ておむつであって、前記吸収性本体は、股下部における両側部が起立するようになされており、前記吸収性本体の両側に、防漏カフ形成用シート及び該防漏カフ形成用シートに固定された弾性部材により、防漏カフが形成されており、前記防漏カフ形成用シートと前記外装体との間に脚周り部弾性部材が固定されている、使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつは、横漏れ防止性能に優れており、多量の尿が短時間に纏まって勢い良く排泄されたり、水状便や軟便等が排泄された場合等においても、漏れが生じにくいものである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態としての使い捨ておむつ1(以下、おむつ1という)は、いわゆる展開型のおむつであり、図1に示すように、吸収性本体5と、該吸収性本体5の非肌当接面側に位置する外装体10とを具備し、該外装体10の両側縁部に、おむつ止着用のファスニングテープ11,11が設けられている。
おむつ1は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、その間に位置する股下部Cとに区分される。ファスニングテープ11,11は、外装体10の背側部Bを形成する部分の両側縁部に固定されており、各テープ11に設けられた止着部11aを、外装体10の腹側部Aを形成する部分の外面に設けられたランディングゾーン(図示せず)に止着可能になされている。おむつ1における止着部11aは、基端部が外装体に固定されたテープ基材に、機械的面ファスナーのオス部材を固定してなるもので、外装体10を構成する不織布に直接係合可能になされている。
腹側部A、背側部B及び股下部Cは、例えば、展開且つ伸張状態(各部の弾性部材を伸張させ平面状に拡げた状態,図1に示す状態)のおむつを、おむつ長手方向(おむつ1における吸収性本体の長手方向)の全長を略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
図1に示すように、吸収性本体5は縦長矩形状をなし、その長手方向を、おむつ長手方向(図1の上下方向)に一致させて、腹側部Aから背側部Bに亘るように配されている。吸収性本体5は、長手方向の両端部分においては、その幅方向の全体が外装体に固定されており、長手方向の中央領域においては、両側縁それぞれから所定幅の部分を除く部分が、外装体に固定されている。尚、ここでいう固定は、吸収性本体5と外装体10とが、両者間に防漏カフ形成用シート60を介在させた状態で一体的に固定されている場合も含む。
吸収性本体5は、図1〜4に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の防漏シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された液保持性の吸収性コア4からなる。表面シート2は、矩形状をなし、吸収性コア4の肌当接面の全域を被覆していると共に、防漏シート3の非肌当接面側に巻き下げられた部分21を有している。表面シート2の前記部分21は、図示しない接着剤により防漏シート3の非肌当接面に接合されている。防漏シート3は、表面シートよりも幅の狭い矩形状をなしており、吸収性コア4の非肌当接面の略全域を被覆している。
表面シート2,吸収性コア4及び防漏シート3は、表面シート2の前記部分21を含めて一体化され吸収性本体5を形成している。
おむつ1における外装体10は、一枚の不織布製シートからなる。外装体10は、長手方向中央部分の両側縁が脚周りに沿うように凹状に形成されており、全体として長手方向中央部分が括れた形状(砂時計状の形状)を有している。
図3に示すように、吸収性本体5は、股下部Cにおける両側部51,51が起立するようになされている。即ち、おむつ1を、図1に示すような展開且つ伸長状態から使用状態に変化させたときに、吸収性本体5の両側部51,51が、吸収性本体5の中央部分との間に角度を形成して立ち上がる。
おむつ1においては、吸収性本体5の両側部51を起立させるための構成として、第1に、吸収性本体5の両側部51それぞれに、立ち上げ用の側部弾性部材53を図1に示すような展開且つ伸長状態で固定してある(以下、第1の構成ともいう)。具体的には、吸収性本体5の各側縁部52の近傍に、該各側縁部と略平行に糸状又は帯状の側部弾性部材53を伸長状態で固定してある。側部弾性部材53は、腹側部Aと背側部Bとの間に亘るように配されている。側部弾性部材53は、少なくとも股下部Cに配されていることが好ましい。側部弾性部材53は、吸収性コア4とその肌当接面側に位置する表面シート2との間、吸収性コア4と防漏シート3との間、防漏シート3とその非肌当接面側に位置する表面シート2の前記部分21との間等に配することもできる。
おむつ1においては、吸収性本体5の両側部51を起立させるための構成として、股下部Cにおける吸収性コア4に、屈曲性を向上させる屈曲補助部44,44を形成してある(以下、第2の構成ともいう)。屈曲補助部44は、吸収性コア4、又は吸収性コア4を含む吸収性本体5を、屈曲補助部44付近でおむつ幅方向に屈曲させ易くするものである。
おむつ1においては、屈曲補助部44として、吸収性コア4に欠落部(吸収性コアの構成材料が実質的に存在しない部分)を形成してある。
具体的には、股下部Cにおける吸収性コア4を、図1及び図3に示すように、中央コア42とその両側に配された側部コア43,43とから構成し、中央コア42と側部コア43との間に、屈曲補助部44として機能する隙間を形成してある。屈曲補助部44は、図3に示すように、おむつ幅方向の断面を見たときに、吸収性コア4の側縁部41ないし吸収性本体5の側縁部52から離間した位置に形成されている。
おむつ1における屈曲補助部44は、その長手方向の両端部が、吸収性コア4の側縁部41ないし吸収性本体5の側縁部52近傍まで達しており、吸収性本体5の側部51の起立性が一層向上しており、また、股下部Cに、前後左右に立ち上がり部を有する凹状のポケットが形成され易くなっている。
屈曲補助部44としての欠落部(隙間)は、その幅が5〜60mm、特に15〜35mmであることが好ましい。中央コア42とその両側に配された側部コア43とはスリット等で分割されていても良い。おむつ1における屈曲補助部44は、吸収性本体5の両側縁部52から5〜50mm、特に10〜30mm、おむつ幅方向内方に入り込んだ部位に存在することが好ましい(おむつ展開且つ伸張状態にて測定)。
中央コア42は、図1に示すように、長手方向の中央部に括れた部分を有しており、その括れた部分の両側に、側部コア43,43が配されている。使用状態におむつ1を変化させると、弾性部材43の収縮することによりおむつ1の長手方向の前後方向で中央コア42が起立状態となり、中央コア42の形状変化と弾性部材43の収縮することにより側部コア43,43が起立する。これにより、股下部Cに充分な吸収容量を確保しつつ、使用時における股下部Cの実質幅を低減させることができ、股下部のフィット性や装着時の操作性等の向上を図ることができる。尚、中央コア42は、上部吸収層42aと下部吸収層42bとが積層された2層構造を有している。
おむつ1における吸収性コア4は、中央コア42及び側部コア43を含めたその全体が、ティッシュペーパや透水性の不織布からなる透水性の被覆シート(図示略)で被覆されている。中央コア42を構成する下部吸収層42aと上部吸収層42bとは、吸収性コア4の上下両面を被覆する被覆シートに固定されて一体化されており、また、中央コア42及びその両側の側部コア43も、該被覆シートを介して一体化されている。これにより、側部弾性部材53の収縮によって、吸収性コアの側部における長手方向の全体に起立性向が付与される。
また、屈曲補助部44としての欠落部においては、吸収性コア4の上下両面を被覆する被覆シート同士が直接接合されており、そのため、吸収性コアの幅方向中央に位置する中央コア42と、その左右両側に位置する側部コア43との間の距離が安定に維持される。これにより、吸収性本体5が、屈曲補助部44としての欠落部をヒンジ部としてより屈曲し易くなっており、吸収性本体5と防漏カフ6との間に凹状のポケットPが形成され易くなっている。
吸収性本体5の長手方向の両側には、それぞれ、おむつ長手方向へ延びるように防漏カフ6が設けられている。
防漏カフ6は、図2〜図4に示すように、防漏カフ形成用シート60、及び該防漏カフ形成用シート60に伸張状態で固定された弾性部材61a〜61cによって形成されている。
防漏カフ形成用シート60は、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおいて、より具体的には、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、該吸収性本体5を、肌当接面側5aから非肌当接面側5bに亘って覆っており、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、吸収性本体5の肌当接面側5aにヒートシール、高周波シール、超音波シール、ホットメルト型の接着剤等の公知の接合手段の公知の接合手段により接合されている。このような構成により、防漏カフ6が吸収性本体の両側部51を包み易くなり、防漏性が向上する。
本明細書において、肌当接面とは、各部材の両面のうち、着用時に着用者の肌側(図2〜4中の上側)に向けられる面であり、非肌当接面とは、各部材の両面のうち、着用時に着用者の肌側(図2〜4中の下側)とは反対側に向けられる面である。
防漏カフ6は、図3に示すように、少なくとも股下部Cにおいて起立可能である。防漏カフ6の自由端62には、弾性部材61aが自由端に沿って配されており、その近傍には、弾性部材61b及び61cが、それぞれ自由端と平行に配されている。
防漏カフに配された複数本の弾性部材61a〜61cは、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、該吸収性本体5の幅方向に並べた状態で固定されている。これにより、起立した防漏カフの自由端側の所定幅の部分が着用者の肌に面接触する。面接触させることにより、体への密着性を向上させて防漏性を向上させることができると共に肌にやさしく接触させることができる。
尚、本おむつ1においては、防漏カフ形成用シート60として、所定幅の帯状の撥水性シート一枚を、その長手方向に沿う折り曲げ線で二つ折りして、相対向する層間をホットメルト型接着剤又は部分的な熱又は超音波シール等で接合した2層構造のシートを用いている。弾性部材61a〜61cは、この2層構造シートの層間に伸張状態で固定されている。
股下部Cにおける吸収性本体5は、図3に示すように、吸収性本体5の両側縁部52よりもおむつ幅方向の内方に、防漏カフ形成用シート60に接合された固定部67を有している。固定部67は、ヒートシール、高周波シール、超音波シール、ホットメルト型の接着剤等の公知の接合手段により、防漏カフ形成用シート60と、表面シート2の巻き下げられた部分21とを接合して形成されている。おむつ1における固定部67は、吸収性本体5の両側縁部52から5〜50mm、特に10〜30mm、おむつ幅方向内方に入り込んだ部位に存在することが好ましい(おむつ展開且つ伸張状態にて測定)。
固定部の位置は、固定部67がおむつ幅方向にある程度の幅を有する場合、固定部67のおむつ幅方向外側の端の位置を固定部の位置とする。また、吸収性本体5が、おむつ幅方向に複数の固定部を有する場合、最も外側に位置する固定部の外側の端の位置を固定部の位置とする。
防漏カフ形成用シート60は、各固定部67よりもおむつ幅方向の外方に、外装体10と積層され接着されている領域をそれぞれ有している。具体的には、展開且つ伸長状態のおむつ1において、固定部67の位置から、吸収性本体5の両側縁部52と重なる位置をやや越えた位置までの範囲が、外装体10と積層されており、その積層された部分の全体が接着剤により外装体10に接着されている。これにより、吸収性本体5の側部51と防漏カフ形成用シート60との間に、大容量のポケットPが形成され易くなる。
そして、図1に示すように、防漏カフ形成用シート60と外装体10との間に脚周り部弾性部材7が固定されている。脚周り部弾性部材7は、吸収性本体5の立ち上げ用の側部弾性部材53や防漏カフ形成用の弾性部材61a〜61cとは別に配されているもので、脚周りに対するフィット性を向上させるものである。おむつ1における脚周り部弾性部材7は、着用時に、着用者のそ径部にフィットする。
脚周り部弾性部材7は、防漏カフ形成用シート60及び/又は外装体10に塗布した接着剤8により、これら両者間に伸長状態で固定されている。
脚周り部弾性部材7が、防漏カフ形成用シート60と外装体10との間に固定されているという場合、両部材それぞれに直接接触している場合の他、両部材の内の一方又は両方との間に他のシート材が介在した状態で固定されている場合も含まれる。
接着剤8は、図2ないし図4に示すように、防漏カフ形成用シート60と外装体10との間に塗布されており、防漏カフ形成用シート60が外装体10から立ち上る位置を決めている。
おむつ1における脚周り部弾性部材7は、少なくとも股下部Cにおいて、固定部67よりもおむつ幅方向の外方に固定されている。これにより、吸収性本体5の側部51と防漏カフ形成用シート60との間のポケットPの形成性が一層向上する。また、ポケットP内への排泄物の取り込み性及びポケットPからの漏れだし防止性の観点から、脚周り部弾性部材7は、展開且つ伸長状態のおむつ1において、立ち上げ用の側部弾性部材53の配置位置よりおむつ幅方向外方に固定されていることが好ましい。
本おむつ1における脚周り部弾性部材7は、吸収性本体5の両側縁部52のやや外側に、各側縁部52に沿って配されている。また、脚周り部弾性部材7は、腹側部Aと背側部Bとの間に亘るように配されている。弾性部材7は、少なくとも股下部Cに配されていることが好ましい。
本実施形態のおむつ1によれば、股下部Cに、前後左右に立ち上がり部を有する吸収性本体5による凹状のポケットが形成されやすく、そのポケット内からの排泄物の漏れだしが生じにくく、多量の尿が短時間にまとまって排泄されたり、吸収されにくい水状便や軟便等が排泄された場合等においても、その凹状のポケットから排泄物が漏れだし難い。
また、凹状のポケットから排泄物が漏れ出した場合であっても、吸収性本体5の両側に防漏カフ6が存在し、吸収性本体5の立ち上がった側部51と、防漏カフ形成用シート60との間に排泄物の保持性に優れたポケットPが形成されるため、その排泄物が、外装体10の側縁部を越えて漏れ出すことを防止することができる。また、防漏カフ6が(装着者のそ径部に)面接触するため、吸収性本体の側縁部が着用時に装着者の肌に直接接触しにくくなっているため、装着時の違和感を防止することもできる。
更に、着用時には、脚周り部弾性部材7が、着用者のそ径部にフィットすると共に、防漏カフ6の自由端近傍が、そ径部からやや内側に入った部分(排泄部寄りの位置)に当接する。そのため、脚周りに2重の防漏シールが存在し、漏れ防止効果が高まる。
吸収性本体5の立ち上がった側部51と防漏カフ形成用シート60との間に排泄物の保持性に優れたポケットPを形成させる観点から、固定部67の位置から脚周り部弾性部材7の固定位置までの距離(おむつ長手方向に直交する方向の距離、防漏カフ形成用シートの面に沿って測定)は、20〜60mm、特に30〜50mmであることが好ましく、脚周り部弾性部材7の固定位置から自由端62までの距離(同様に測定)は、20〜70mm、特に30〜50mmであることが好ましく、前者と後者の比(前者/後者)は、0.3〜3.0、特に0.6〜2.0であることが好ましい。
図3に示すように、防漏カフ6は、側部コア43の起立状態での高さより高く起立可能である。また、側部コア43の起立性を確保するために、吸収性本体5の立ち上がった側部51の幅が、固定部67の位置から脚周り部弾性部材7の固定位置までの距離よりも短いことが好ましい。
上述したおむつ1の各部の構成材料としては、当該技術分野において通常用いられているものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。また、排泄物の染み出し防止の観点から、天面の周縁のみ部分的、若しくは、側部又は底部の部分的あるいは全体に撥水性の不織布を用いることもできる。防漏シート3としては、液不透過性の材料や撥水性の材料を用いることができる。液不透過性の材料としては、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート材等を用いることができ、撥水性の材料としては、撥水性不織布等を用いることができる。撥水性不織布としては、防漏カフ形成用シートとして後述する不織布等を用いることができる。
吸収性コア4としては、パルプ繊維等からなる繊維集合体、又は繊維集と吸水性ポリマーとからなるもの(吸水性ポリマーと繊維材料との混合積繊物等)等を用いることができる。吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。吸収性コアを構成する繊維としては、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を用いることできる。吸水性ポリマー及び繊維は、それぞれ一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
防漏カフ形成用のシート60としては、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド等からなる多層構成の複合不織布、スパンボンド不織布、ヒートボンド不織布、エアスルー不織布等を用いることができ、柔軟性、耐水性などの点からスパンボンド、メルトブローンとからなる多層構造の不織布、坪量が12g/m2程度の不織布が好ましい。
防漏カフ形成用シートは、JIS L1092(1998年度)繊維製品の防水性試験方法における、耐水度試験(低水圧法)に準じて測定した耐水圧が3cm以上であることが好ましく、より好ましくは5cm以上である。耐水圧の測定の際には、水を入れた水準装置を10±0.5cm/minの速度で上昇させ、試験片の裏側に3カ所から水がでたことを目視にて観察し、その時点の水位を測定する。尚、試験片の取り付けが完了したら遅滞なく測定する。
防漏カフ形成用の弾性部材61の形態としては、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)等が好ましく、特に糸状のものが好ましい。また、吸収性本体5の立ち上げ用の側部弾性部材53、及び脚周り部弾性部材7の形態としては、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)、薄膜状のもの等を用いることができ、それぞれ、糸状のものが好ましい。弾性部材61a〜61c,53,7の素材としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等を挙げることができる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、吸収性本体の両側部を起立させる構成としては、上述した第1及び第2の構成のうちの両者を具備することが好ましいが、何れか一方のみを具備していても良く、更には、第1及び第2の構成とは、別の構成を有していても良い。
また、屈曲補助部44としては、欠落部に代えて、厚み削減部(吸収性コアの構成材料の積層される坪量の削減等により、吸収性コアの厚みが削減された部分)や、エンボス処理部(エンボス処理されることで、その部分が屈曲しやすくなるようにした部分)等を設けることもできる。
また、本発明の使い捨ておむつは、一方のファスニングテープに設けた止着部を介して、両ファスニングテープ同士を連結し、連結状態のファスニングテープに、おむつ長手方向の反対側に設けた第2の止着部を止着して装着するようにした使い捨ておむつであっても良い。また、ファスニングテープの止着部11aは、テープ基材に粘着剤を塗布して形成した粘着部であっても良い。この場合には、外装体10外面にランディングテープに貼着してランディングゾーンとすることが好ましい。第2の止着部としては、止着部11aと同様のものを用いることができる。ファスニングテープは、伸縮性のパネル材に樹脂フィルム等からなるテープ基材を固定し、該テープ基材に止着部を設けたもの等であっても良い。
ファスニングテープ11の固定は、外装体10の腹側部A又は背側部Bの両側縁部から内側の両側部であっても良い。
外装体10は、少なくとも2枚の不織布等のシートで構成し、そのシート間に上記脚周り部弾性部材7を伸長状態で固定してもよい。例えば、最外層から、撥水性不織布/弾性部材/不織布、非撥水性不織布/弾性部材/撥水性不織布の順次配置してもよい。また、3枚の不織布等のシートで構成する場合、最外層から、不織布/弾性部材/不織布/撥水性不織布又は不透液性シート(吸収体の裏面を被うだけでもよい)としてもよい。また、これらシート等と弾性部材の配置は適宜組合せすることも可能である。
防漏カフ形成用シート60は、固定部67よりもおむつ幅方向の外方に、外装体10と積層され接着されている領域を有しているが、展開且つ伸長状態のおむつ1において、固定部67の位置から外方で且つ吸収性本体5の両側縁部52と重なる位置よりも内側の範囲で、外装体10に接着されていてもよい。股下部Cにおける吸収性本体5の両側縁部52が防漏カフ形成用シート60により起立性を阻害されない配置であればよい。この場合には、吸収性本体5の側部51と防漏カフ形成用シート60との間のポケットPはやや容量が少なくはなるが、吸収性本体5の側部51が起立することで、ポケットPは形成される。
また、本発明の使い捨ておむつは、背側に配される部分と腹側に配される部分とが予め決められておらず、長手方向の両端部の内のファスニングテープを有する方を、着用者の背側及び腹側の何れに配しても装着可能なおむつであっても良い。本発明の使い捨ておむつは、幼児又は成人用の何れでも良いが、幼児用に適している。
図1は、本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを示す図で、各部の弾性部材を伸張させ平面状に拡げた状態(展開且つ伸長状態)を一部破断して示す平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図3は、おむつ使用状態における図1のII−II線断面を模式的に示す断面図である。 図4は、図1のIV−IV線断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 防漏シート
4 吸収性コア
5 吸収性本体
6 防漏カフ
60 防漏カフ形成用シート
10 外装体
A 腹側部
B 背側部
C 股下部


Claims (6)

  1. 吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体とを具備し、該外装体に、おむつ止着用のファスニングテープが設けられている使い捨ておむつであって、
    前記吸収性本体は、その両側部それぞれに側部弾性部材が伸長状態で固定され、股下部における両側部が、前記外装体から離間して、起立するようになされており、
    前記吸収性本体の両側に、防漏カフ形成用シート及び該防漏カフ形成用シートに固定された弾性部材により、防漏カフが形成されており、
    前記防漏カフ形成用シートと前記外装体との間に脚周り部弾性部材が固定されており、該脚周り部弾性部材は、前記側部弾性部材及び前記防漏カフを形成する前記弾性部材とは別に配されており、
    前記脚周り部弾性部材は、展開且つ伸長状態のおむつにおいて、前記吸収性本体の側縁部に沿って延びている、使い捨ておむつ。
  2. 股下部における吸収性コアに、屈曲補助部が形成されている請求項記載の使い捨ておむつ。
  3. 股下部における吸収性コアが、中央コアとその両側に配された側部コアとに分割されており、該中央コアと該各側部コアとの間が屈曲補助部として機能する請求項記載の使い捨ておむつ。
  4. 股下部における吸収性本体は、該吸収性本体の両側縁部よりもおむつ幅方向の内方に、前記防漏カフ形成用シート又は前記外装体に接合された固定部を有しており、該固定部は、前記屈曲補助部を有する部位の近傍に形成されている請求項2又は3記載の使い捨ておむつ。
  5. 股下部における吸収性本体は、該吸収性本体の両側縁部よりもおむつ幅方向の内方に、前記防漏カフ形成用シート又は前記外装体に接合された固定部を有しており、前記脚周り部弾性部材は、前記固定部よりもおむつ幅方向の外方に固定されている請求項1〜の何れか記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記脚周り部弾性部材は、前記側部弾性部材の配置位置よりもおむつ幅方向の外方に固定されている請求項記載の使い捨ておむつ。
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