JP4179796B2 - 光学ファインダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファインダケース内に、少なくとも二つのプリズムが、被写体像の結像面付近において連結される如く配置されてなるプリズム光学系を備えた光学ファインダに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の光学ファインダは、例えば特開2001−27704に開示されているように、ファインダ光学系を構成するプリズム光学系が、第1のプリズム光学系と第2のプリズム光学系とからなり、第1のプリズム光学系と第2のプリズム光学系との対向面間に結像面が存在するように設定されている。プリズムを二体化させ、対向面間に結像面が存在するように構成する理由は、対向面間に薄板部材からなる視野枠を配置するためである。このとき被写体と視野枠との結像位置が一致しないと良好な観察ができない。従って上記の如く対向面間に結像面が存在するように設定される。
【0003】
このようなプリズム光学系を含むファインダ光学系を備えた光学ファインダにおいては、上記プリズム光学系を所定位置に保持するための手段として、接着剤を用いた接着手段が採用されている。すなわちプリズムと当該プリズムを収容するためのファインダケースとの間に、例えば紫外線硬化接着剤等の接着剤を塗布し、これを硬化させることにより両者間の接着固定を行なっている。
【0004】
また、第1のプリズム光学系と第2のプリズム光学系との対向面間に侵入してくるゴミを防ぐため、プリズムの対向面の周辺に接着剤を塗布したり、外部からファインダケース内部へゴミが侵入するおそれのある隙間等を、できるだけ少なくする等の対策を講じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来は、プリズム光学系をファインダケースの所定位置に保持する為に、プリズムをファインダケースに対して接着剤で接着固定していた。このため接着用の特殊工具を用いた煩雑な作業が必要であった。その結果、組立て工数が増大し、コスト高になるという問題があった。
【0006】
また、ゴミの侵入を防ぐためにプリズム周辺に接着剤を塗布した場合、上記と同様に組立て工数の増大が発生するばかりでなく、例えば接着後において結像面付近にゴミが侵入した事が発見されたような場合、上記接着個所を剥離解体しない限り上記ゴミを除去できないことになる。しかし接着個所を剥離解体した場合には、プリズムなどを再利用することは殆ど不可能となる。従って通常の場合は廃棄処分せざるを得ない。その結果、コスト高になってしまう。
【0007】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、下記のような利点を有する光学ファインダを提供することにある。
(a)組付け作業が簡単で製作が容易である。
(b)プリズム交換作業等を簡単に行なえるうえ、プリズム同士の対向面間に侵入したゴミ等を容易に排除可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の光学ファインダは下記のような特徴ある構成を有している。なお下記以外の特徴ある構成については実施形態の中で明らかにする。
【0009】
本発明の光学ファインダは、ファインダケース内に、少なくとも二つのプリズムが、被写体像の結像面付近において連結される如く配置されてなるプリズム光学系を備えた光学ファインダにおいて、
前記プリズム光学系が前記ファインダケース内に装着されたとき、当該プリズム光学系を前記ファインダケース内の特定方向へ付勢して固定化するプリズム固定部材を備え、前記プリズム固定部材は、前記プリズム光学系における前記二つのプリズムの対向する光束通過面同士を互いに接近させる方向へ付勢することにより、当該二つのプリズムを一体的に締結する締結手段を更に備えていることを特徴とる。
【0010】
上記光学ファインダにおいては、接着剤を用いての接着作業を必要としないので、組付け作業が簡単で製作が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1の(a)(b)は本発明の第1実施形態に係る光学ファインダの概要を示す図で、(a)は上記光学ファインダが適用されたコンパクト形電子カメラの概略的構成を示す図であり、(b)は上記光学ファインダの外観を示す外観斜視図である。
【0012】
図1の(a)(b)に示すように、このコンパクト型電子カメラ1は前面中央部に撮影レンズ窓2及びファインダ前窓6を有しており、上面にレリーズボタン8を有している。電子カメラ1の内部には、撮影レンズ窓2から入射した被写体からの光束OAをプリズム3で水平方向に略直角に反射し、撮影光学系4を介して撮像素子5の受光面に被写体像を結像させる撮影レンズユニットLUが収容されている。この撮影レンズユニットLUの上部には、若干の間隙を隔てて光学ファインダユニットFUが配置されている。光学ファインダユニットFUの側方には電池9が装填されている。また電子カメラ1の背面には、前記光学ファインダユニットFUによる像を観察するファインダ接眼窓7が配置されている。
【0013】
光学ファインダユニットFUは、ファインダケース10の内部に、後述する対物レンズ群21〜23を有するレンズ光学系20と第1,第2のプリズム31,32を有するプリズム光学系30とを備えている。プリズム光学系30は、第1のプリズム(ダハプリズム)31と第2のプリズム32とを、被写体像の結像面P付近において連結する如く配置したものとなっている。
【0014】
図2は光学ファインダユニットFUの内部構造を示す分解斜視図である。図2に示すように、ファインダケース10はS字形の陥凹部を有するケース本体10Aと平板形のケース蓋体10Bとからなっている。ケース本体10Aは周囲を側壁で囲まれ、一端が前記プリズム光学系30を装着するための開口端となっている。ケース蓋体10Bは上記ケース本体10Aに前記プリズム光学系30が装着された後に前記開口端を閉塞する部材である。
【0015】
ケース本体10Aの前端部には前記ファインダ前窓6に対向する円孔11が設けられており、ケース本体10Aの後端部には前記ファインダ接眼窓7に対向する角孔15が設けられている。またS字形をなす陥凹部は、主としてレンズ光学系20を収容するための収容部12と、プリズム光学系30を収容するための収容部13とが連接されたものとなっている。なお符号14は第1のプリズム31と第2のプリズム32の対向面周辺部にそれぞれ形成されている後述する突縁部を収容する為の突縁部収容溝である。またケース本体10Aの底部には、第1のプリズム31に対応する位置に位置決めボスB1が突設され、第2のプリズム32に対応する位置に位置決めボスB2が突設されている。
【0016】
レンズ光学系収容部12には、第1の対物レンズ21、第2の対物レンズ22、第3の対物レンズ23を備えたレンズ光学系20が収容される。なお第2の対物レンズ22、第3の対物レンズ23はズーミング用のレンズである。またプリズム光学系収容部13には第1,第2のプリズム31,32を備えたプリズム光学系30が収容される。第1のプリズム31は所謂ダハプリズムであり、その反射面後部には、ダハ部33が接合されている。第2のプリズム32の後端面には接眼レンズ34が配置されている。
【0017】
かくして前記ファインダ前窓6から入射した被写体からの光束すなわち観察光は、レンズ光学系20を通して第1のプリズム(ダハプリズム)31に入射する。第1のプリズム(ダハプリズム)31で上下を反転された状態の観察光は、第2のプリズム32に入射する。第2のプリズムで2回全反射された観察光は接眼レンズ34へ入射する。接眼レンズ34を通して得られる被写体像は、カメラ後面に設けられている前記ファインダ接眼窓7から観察することができる。
【0018】
上記プリズム光学系30には、プリズム固定部材40が取付けてある。プリズム固定部材40は、第1,第2のプリズム31,32を一体的に締結すると共に、プリズム光学系30がファインダケース10の内部に装着されたとき、当該プリズム光学系30をファインダケース10内の特定方向へ付勢して固定化するためのものである。プリズム光学系30及びプリズム固定部材40等を含むプリズムユニットPUの具体的構成については後述する。レンズ光学系20とプリズム光学系30とがケース本体10Aの中に収容された後、ケース本体10Aの開口部はケース蓋体10Bによって密閉される。ケース蓋体10Bはケース本体10Aの開口部に対し例えばねじ(不図示)でねじ止めされる。
【0019】
図3は前記プリズムユニットPUの具体的構成を示す図で、(a)は上記ユニットPUを分解して示す斜視図、(b)は第1,第2のプリズム31,32の対向面近傍のみを切り出して示す斜視図である。図3に示すように、第1のプリズム31と第2のプリズム32は、対向する光束通過面を有する各々の一端に、光軸と交差する方向に突出する一対の突縁部31a,31b及び32a,32bをそれぞれ有している。
【0020】
そして上記第1のプリズム31の対向面すなわち対向する光束通過面の周辺部(プリズム有効範囲の周辺部)は当接用の平面となっている。この当接用の平面には位置決め用の凸部(ボス)31c,31dが設けてある。
【0021】
同様に、上記第2のプリズム32の対向面すなわち対向する光束通過面の周辺部(プリズム有効範囲の周辺部)も当接用の平面となっている。この当接用の平面上の上記凸部(ボス)31c,31dに対応する個所には、上記凸部31c,31dと嵌合することにより、位置決めを行なうための凹部(穴)32c,32dが設けられている。
【0022】
第1のプリズム31と第2のプリズム32は、上記当接用の平面どうしが空隙Gを置いて対向する如く配置され、その空隙Gの中に前記結像面Pが形成されるように光学設計がなされている。上記空隙Gには視野形状を決めるための視野枠50が挿入配置される。この視野枠50の周辺部50aにおける前記凸部31c,31dに対応する個所には、位置決め用の透孔50c及び50dが設けられている。
【0023】
かくしてプリズム組付け時において、第1のプリズム31の当接用の平面に設けてある凸部(ボス)31c,31dを、視野枠50の透孔50c,50dを貫通させたのち、第2のプリズム32の当接用の平面に設けてある凹部(穴)32c,32dに嵌合させることにより、第1のプリズム31と視野枠50と第2のプリズム32との三者は、相互間の位置決めを同時に行なわれ、且つ一体化される。このように一体化された第1,第2のプリズム31,32の接合部には、プリズム固定部材40が取付けられる。また第1のプリズム31の底面には前記位置決めボスB1に対応する位置決め穴Q1が形成されており、第2のプリズム32の底面には前記位置決めボスB2に対応する長穴形状の位置決め穴Q2が形成されている。
【0024】
図4はプリズム固定部材40の構成を詳細に示す斜視図である。図4に示すように、プリズム固定部材40は、例えば金属あるいは樹脂などの弾性部材にて形成された板バネからなるものであり、図示の如く四足動物に似た形状を呈している。背骨に相当するような形状をなす短冊状の主柱部40Aの前端部近傍と後端部近傍には、それぞれ前足及び後足に相当するような形状をなす取付け部41と42とが設けられている。
【0025】
これら取付け部41及び42は、それぞれU字状に屈曲された一対の脚部41a,41b及び脚部42a,42bをそれぞれ有している。上記一対の脚部41a,41b及び脚部42a,42bは、それぞれ前記第1,第2のプリズム31,32に設けられた一対の突縁部31a,31b及び32a,32bに対して嵌め込まれたとき、上記突縁部31a,31b及び32a,32bを所定圧力で挟持可能な如く、矢印Xの方向へ偏倚するように設定されている。従って、上記脚部41a,41b及び脚部42a,42bは、上記一対の突縁部同士31aと32a、31bと32bをそれぞれ弾性的に挟持する一対のクリップ機構として働く。
【0026】
このように本実施形態における取付け部41及び42は、プリズム光学系30における二つのプリズム31,32の対向する光束通過面同士を互いに接近させる方向へ付勢し、当該二つのプリズム31,32を一体的に締結する締結手段Tを含んでいる。
【0027】
プリズム固定部材40の他の一部には、前記プリズム光学系30が前記ファインダケース10内に装着されたとき、当該ケース10の内部に当接して弾性変形し、前記プリズム光学系30を当該ケース10内の二つの特定方向へそれぞれ付勢する二種類の付勢部43、及び44,45を有している。前記特定方向とは、前記プリズム光学系30を前記ファインダケース10に収納するために設けた取付け余裕分をキャンセルする方向である。
【0028】
付勢部43は、短冊状をなす前記主柱部40Aの前端をくの字状に延長して形成されたバネ部片であり、その山形状に屈曲された頂部に設けた当接部43fが矢印Yの方向へ偏倚するように設定されている。
【0029】
付勢部44及び45は前記主柱部40Aと十字状に交差するように形成された短冊状をなすバネ部片であり、その両端に設けた当接部44f、45fが矢印Zの方向へ偏倚するように設定されている。
【0030】
図5の(a)(b)はプリズム固定部材40の作用を示す図である。プリズム固定部材40の取付け部41,42を第1,第2のプリズム31,32に設けられた一対の突縁部31a,31b及び32a,32bに対して嵌め込むことにより、このプリズム固定部材40は光学系30に取付けられる。そうすると上記一対の突縁部31a,31b及び32a,32bは取付け部41の脚部41a,41b及び取付け部42の脚部42a,42bによって挟持力XFで挟持されるため、二つのプリズム31,32は一体的に締結される。
【0031】
このとき両プリズム31,32の当接用の平面は、視野枠50の周辺部全周に亘って隙間ができないように密着する。このため、プリズム31,32の対向面間に外部からゴミ等が侵入するのを防止できる。
【0032】
上記の如く一体的に締結された第1,第2のプリズム31,32をファインダケース10の内部に挿入すると、付勢部43の当接部43fがケース本体10Aの側壁内面に当接して弾性変形し、その反発力が付勢力YFとなってプリズム光学系30を反対側のケース側壁内面方向へ付勢する。その結果、プリズム光学系30は位置決めボスB1に係合している位置決め穴Q1を回転中心として回動し、位置決めボスB2に係合している長穴からなる位置決め穴Q2の当て付け面が位置決めボスB2に圧接する。その結果、プリズム光学系30はケース本体10Aの所定位置に安定に位置決めされる。
【0033】
ケース本体10Aの開口部をケース蓋体10Bで密閉すると、付勢部44の当接部44f,付勢部45の当接部45fがケース蓋体10Aの内面に当接して弾性変形し、その反発力が付勢力ZFとなってプリズム光学系30をケース本体内方へ付勢する。その結果、プリズム光学系30はケース本体10Aの底部に対して押圧保持される。
【0034】
(実施形態における特徴点)
[1]実施形態に示された光学ファインダFUは、
ファインダケース10内に、少なくとも二つのプリズム31,32が、被写体像の結像面P付近において連結される如く配置されてなるプリズム光学系30を備えた光学ファインダFUにおいて、
前記プリズム光学系30が前記ファインダケース10内に装着されたとき、当該プリズム光学系30を前記ファインダケース10内の特定方向へ付勢して固定化するプリズム固定部材40を備えたことを特徴としている。
【0035】
上記光学ファインダFUにおいては、接着剤を用いての接着作業を必要としないので、組付け作業が容易である。
【0036】
[2]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[1]に記載の光学ファインダであって、
前記プリズム固定部材40は、弾性部材(板バネ等)で形成され、一部に前記プリズム光学系30に対して取付け可能な取付け部41,42を有し、他の一部に前記プリズム光学系30が前記ファインダケース10内に装着されたとき、当該ケース10内部に当接して弾性変形し、前記プリズム光学系30を当該ケース10内の特定方向へ付勢する付勢部43,44,45を有するものであることを特徴としている。
【0037】
上記光学ファインダFUにおいては、弾性部材からなるプリズム固定部材40によって、プリズム光学系30をファインダケース10内に着脱自在に装着することが可能である。このためプリズム交換作業等を簡単に行なえるうえ、プリズム同士の対向面間に侵入したゴミ等の排除が容易となる。
【0038】
[3]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[1]又は[2]に記載の光学ファインダであって、
前記特定方向は、前記プリズム光学系30を前記ファインダケース10に収容するために設けた取付け余裕分をキャンセルする方向であることを特徴としている。
【0039】
[4]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[2]に記載の光学ファインダであって、
前記ファインダケース10は、周囲を側壁で囲まれ、一端が前記プリズム光学系を装着するための開口端となっているケース本体10Aと、このケース本体10Aの前記開口端を前記プリズム光学系30が装着された後に閉塞するケース蓋体10Bとを有し、
前記付勢部43,44,45は、前記ケース本体10Aの側壁内面及び前記ケース蓋体10Bの内面にそれぞれ当接して弾性変形し、前記プリズム光学系30を二つの特定方向に付勢する二種類の付勢部43、及び44,45を含んでいることを特徴としている。
【0040】
[5]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[1]又は[2]又は[4]に記載の光学ファインダであって、
前記プリズム固定部材40は、前記プリズム光学系30における前記二つのプリズム31,32の対向する光束通過面同士を互いに接近させる方向へ付勢することにより、当該二つのプリズム31,32を一体的に締結する締結手段Tを更に備えていることを特徴としている。
【0041】
上記光学ファインダFUにおいては、単一のプリズム固定部材40によって、二つのプリズム31,32の一体化と、ファインダケース10に対するプリズム光学系30の固定化とを一括して行なえる。
【0042】
[6]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[2]又は[4]に記載の光学ファインダであって、
前記取付け部41,42は、前記プリズム光学系30における前記二つのプリズム31,32の対向する光束通過面同士を互いに接近させる方向へ付勢することにより、当該二つのプリズム31,32を一体的に締結する締結手段Tを含んでいることを特徴としている。
【0043】
上記光学ファインダFUにおいては、プリズム固定部材40の取付け部41,42をプリズム光学系30に取付け操作する際に、二つのプリズム31,32の締結操作が同時に行なわれる。このため締結手段Tを別途設ける必要がなく、プリズム固定部材40の構造がシンプルなものとなる。
【0044】
[7]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[5]又は[6]に記載の光学ファインダであって、
前記二つのプリズム31,32は、対向する光束通過面を有する各々の一端に、光軸と交差する方向に突出する突縁部(31a,31b及び32a,32b)をそれぞれ有し、
前記締結手段Tは、上記突縁部同士(31aと32a、31bと32b)を弾性的に挟持するクリップ機構からなることを特徴としている。
【0045】
上記光学ファインダFUにおいては、クリップ機構からなる締結手段Tにより突縁部(31aと32a、31bと32b)を挟み付けるだけで、二つのプリズム31,32が容易且つ的確に一体化される。
【0046】
[8]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[5]又は[6]に記載の光学ファインダであって、
前記二つのプリズム31,32は、対向する光束通過面を有する各々の一端に、光軸と交差する方向に突出する一対の突縁部31a,31b及び32a,32bをそれぞれ有し、
前記締結手段Tは、上記一対の突縁部同士31aと32a、31bと32bをそれぞれ弾性的に挟持する一対のクリップ機構からなることを特徴としている。
【0047】
上記光学ファインダにおいては、二つのプリズム31,32の両側に形成されている一対の突縁部31a,31b及び32a,32bが、一対のクリップ機構からなる締結手段Tによって挟持されるので、二つのプリズムは安定した形態で締結される。
【0048】
[9]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[5]ないし[8]のいずれか一つに記載の光学ファインダであって、
前記二つのプリズム31,32の対向する光束通過面の周辺部に、当該プリズム31,32相互の位置決めを行なうための位置決め手段(凹凸部31c,31d、32c,32d同士の嵌合等)が設けられていることを特徴としている。
【0049】
上記光学ファインダFUにおいては、位置決め手段により二つのプリズム31,32が簡単且つ正確に位置決めされるので、組立作業が容易化する。
【0050】
[10]実施形態に示された光学ファインダFUは、前記[9]に記載の光学ファインダであって、
前記二つのプリズム31,32の対向する光束通過面の相互間に、視野形状を決めるための視野枠50が更に配置され、前記位置決め手段(凹凸部31c,31d、32c,32d同士の嵌合等)は、前記プリズム31,32相互の位置決め及び上記視野枠50の取付け位置の位置決めを共通に行なう如く設けられていることを特徴としている。
【0051】
上記光学ファインダFUにおいては、前記プリズム31,32相互の位置決め及び視野枠50の取付け位置の位置決めが、単一の位置決め手段により共通に行なわれる。このため組立てが容易であり、視野枠50の位置ずれが防止される。
【0052】
(変形例)
実施形態に示された光学ファインダは、下記の変形例を含んでいる。
・二つのプリズム31,32を一体的に締結する締結手段Tが、プリズム固定部材40をプリズム光学系30に取付ける為の取付け部とは別に設けられたもの。
・付勢部を4個以上設けたもの。
・突縁部を1箇所にだけ設けたもの。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば下記のような作用効果を有する光学ファインダを提供できる。
【0054】
(a)接着剤を用いた接着作業を必要としないので、組付け作業が簡単で製作が容易である。
【0055】
(b)弾性部材からなるプリズム固定部材によって、プリズム光学系をファインダケース内に着脱自在に装着することが可能であるため、プリズム交換作業等を簡単に行なえるうえ、プリズム同士の対向面間に侵入したゴミ等の排除が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光学ファインダの概要を示す図で、(a)は上記光学ファインダが適用されたコンパクト形の電子カメラの概略的構成を示す図、(b)は上記光学ファインダの外観を示す外観斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る光学ファインダユニットの内部構造を示す分解斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るプリズムユニットの具体的構成を示す図で、(a)は上記ユニットを分解して示す斜視図、(b)は第1,第2のプリズムの対向面近傍のみを切り出して示す斜視図。
【図4】本発明の第1実施形態に係るプリズム固定部材の構成を詳細に示す斜視図。
【図5】(a)(b)は、本発明の第1実施形態に係るプリズム固定部材の作用を示す図。
【符号の説明】
LU…撮影レンズユニット
FU…光学ファインダユニット
PU…プリズムユニット
T…締結手段
10…ファインダケース
10A…ケース本体
10B…ケース蓋体
20…レンズ光学系
21〜23…第1〜第3の対物レンズ
30…プリズム光学系
31…第1のプリズム(ダハプリズム)
32…第2のプリズム
40…プリズム固定部材
41,42…取付け部
43,44,45…付勢部
50…視野枠

Claims (8)

  1. ファインダケース内に、少なくとも二つのプリズムが、被写体像の結像面付近において連結される如く配置されてなるプリズム光学系を備えた光学ファインダにおいて、
    前記プリズム光学系が前記ファインダケース内に装着されたとき、当該プリズム光学系を前記ファインダケース内の特定方向へ付勢して固定化するプリズム固定部材を備え
    前記プリズム固定部材は、前記プリズム光学系における前記二つのプリズムの対向する光束通過面同士を互いに接近させる方向へ付勢することにより、当該二つのプリズムを一体的に締結する締結手段を更に備えていることを特徴とする光学ファインダ。
  2. 前記プリズム固定部材は、弾性部材で形成され、一部に前記プリズム光学系に対して取付け可能な取付け部を有し、他の一部に前記プリズム光学系が前記ファインダケース内に装着されたとき、当該ケース内部に当接して弾性変形し、前記プリズム光学系を当該ケース内の特定方向へ付勢する付勢部を有し、
    前記締結手段は、前記取り付け部に含まれることを特徴とする請求項1に記載の光学ファインダ。
  3. 前記特定方向は、前記プリズム光学系を前記ファインダケースに収容するために設けた取付け余裕分をキャンセルする方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学ファインダ。
  4. 前記ファインダケースは、周囲を側壁で囲まれ、一端が前記プリズム光学系を装着するための開口端となっているケース本体と、このケース本体の前記開口端を前記プリズム光学系が装着された後に閉塞するケース蓋体とを有し、
    前記付勢部は、前記ケース本体の側壁内面及び前記ケース蓋体の内面にそれぞれ当接して弾性変形し、前記プリズム光学系を二つの特定方向に付勢する二種類の付勢部を含んでいることを特徴とする請求項に記載の光学ファインダ。
  5. 前記二つのプリズムは、対向する光束通過面を有する各々の一端に、光軸と交差する方向に突出する突縁部をそれぞれ有し、
    前記締結手段は、上記突縁部同士を弾性的に挟持するクリップ機構からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学ファインダ。
  6. 前記二つのプリズムは、対向する光束通過面を有する各々の一端に、光軸と交差する方向に突出する一対の突縁部をそれぞれ有し、前記締結手段は、上記一対の突縁部同士をそれぞれ弾性的に挟持する一対のクリップ機構からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学ファインダ。
  7. 前記二つのプリズムの対向する光束通過面の周辺部に、当該プリズム相互の位置決めを行なうための位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学ファインダ。
  8. 前記二つのプリズムの対向する光束通過面の相互間に、視野形状を決めるための視野枠が更に配置され、前記位置決め手段は、前記プリズム相互の位置決め及び上記視野枠の取付け位置の位置決めを共通に行なう如く設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光学ファインダ。
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