JP6739996B2 - 電子機器およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関し、特に外装部材の合わせ部に防滴構造を備えた電子機器に関する。
従来から、デジタルカメラなどの携行型の電子機器では、屋外等での使用において水滴や砂ぼこりがカメラ内部に侵入することを防ぐために、防滴防塵機能を備えるものがある。
例えば、特許文献1では、防滴構造を有する電子機器として、カメラなどのバッテリアダプタにおいて、上面カバーと下カバーの間にループ状の防滴シールを配置して、防滴機能を実現している。特許文献1は、その断面を見たときに図10のように防滴シールを上面カバーと下カバーで挟持している。図10において101は上カバーであり、102は下カバーで、200は防滴シールである。αは下カバー102が防滴シール200を挟むためのリブの厚みで、βは防滴シール200の厚みで、γは上カバー101が防滴シール200を挟むためのリブの厚みである。
また、図11はデジタルカメラの従来技術の一例である。上面カバー101、背面カバー102に粘着部材113でゴム部材105が貼り付けられているため、粘着部材113の背面は防滴シール200を配置していない。この構成をとることで粘着部材113の背面においては、防滴シール200a、200bを挟持するための構造が不要となり内部スペースの拡大を図っている。
特開2005−37921号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、防滴シールを上面カバーと下カバーで挟持する厚みα+β+γが必要となり、電子機器の内部スペースの圧迫につながっていた。防滴シールを挟持しない場合は図12のようになり、挟持していた個所の厚みの合計は最小でγだけで良くなる。つまり防滴シールを挟持する構成とした場合は、α+βの内部スペースを圧迫する問題が発生する。
また、上述の図11で説明した従来技術では、防滴シール200a、200bを配置していない部分において浸水する虞があった。この問題について図13を用いて説明する。図13では図11に示す構成において水量が多くなった場合に水が浸入する可能性のある経路を示している。図13(a)は背面図で、図13(b)は背面図の点線範囲の拡大図で、図13(c)は背面図の点線範囲で上面カバー101を不図示とした拡大図である。図13での矢印は外部からの水の侵入経路を示している。図13(b)の拡大図で示されるように、上面カバー101と背面カバー102の合わせ部から水が合わせ面の隙間に侵入する。そして、図13(c)の拡大図で示されるように、伝わった水が粘着部材113の裏を進み、防滴シール200a、200bを配置しない部分まで到達して内部に浸水する可能性があった。
そこで、本発明の目的は、電子機器の内部スペースの圧迫を回避するとともに、防滴性を高めた構造を提供することである。
本発明の一側面としての電子機器は、機器本体の外装の少なくとも一部を構成する第1の外装部材および第2の外装部材と、前記第1の外装部材と前記第2の外装部材との間で挟持され、外部からの液体の浸入を低減するためのシーリング部材と、前記第1の外装部材および前記第2の外装部材が当接する当接部の一部を覆う第3の外装部材と、前記第3の外装部材を前記第1の外装部材および前記第2の外装部材に接着する粘着部材と、を有し、前記第1の外装部材および前記第2の外装部材には、前記第3の外装部材によって覆われる前記当接部において、第1の開口部が形成されており、前記粘着部材には、前記第1の開口部に対応する部分において、前記第1の開口部の一部を覆う突出部を有する第2の開口部が形成されており、前記第3の外装部材は、前記第1の開口部に嵌合する突起部を有し、前記突起部は、前記第1の開口部に嵌合する際に前記突出部を押圧し、前記突出部は、前記第1の開口部の内周面の一部を覆い、前記第1の開口部は、前記当接部の複数の箇所に設けられ、複数の前記第1の開口部の間にある前記当接部には、前記シーリング部材が設けられておらず、前記シーリング部材は、前記第1の開口部から露出し、前記突起部は、前記第1の開口部に嵌合した際に前記粘着部材を介して前記シーリング部材と接触し、前記第3の外装部材は、弾性部材から構成されることを特徴とする。
本発明によれば、電子機器の内部スペースの圧迫を回避するとともに、防滴性を高めた構造を提供することができる。
デジタルカメラ100の背面斜視図である。 デジタルカメラ100の背面図である。 デジタルカメラ100の上面カバー101と背面カバー102と防滴シール200a、200bのみを表示した分解斜視図である。 粘着部材113を凹部Qに貼りつけたときの背面図である。 ゴム部材105の粘着部材113と対向する側から見た斜視図である。 開口部120での防滴を説明するための斜視図および断面図である。 第1の突起部140の形状の例を示す斜視図および断面図である。 ゴム部材105を組み付けた状態での粘着部材113基本面での断面図である。 突き当て部140a、140b、141a、141bの好ましい配置を説明する図である。 従来の外装部材が防滴シールを挟持する構成の断面図である。 従来のデジタルカメラにおけるゴム部材105の裏面で外装部材が防滴シールを挟持しない構成の分解図である。 従来の外装部材が防滴シールを挟持しない構成の断面図である。 図11の構成における水の侵入経路を示す斜視図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施例による、デジタルカメラ100(電子機器、撮像装置)について説明する。図1は、本発明の実施形態にかかわるデジタルカメラ100の背面斜視図である。
101は上面カバー(第1の外装部材)、102は背面カバー(第2の外装部材)、103は記録メディアカバー(第4の外装部材)、104は前面カバーである。本実施例において、各カバーは、デジタルカメラ本体(機器本体)の外装の一部を構成する外装部材である。それぞれのカバーは樹脂や金属により成型されている。
各カバーが互いに当接する当接部においては、外部からの液体の浸入を低減するための防滴シール200(シーリング部材)が挟持されている。ただし、後述するように、本実施例において当接部の一部の領域においては、防滴シール200は設けられていない。
105はゴム部材(第3の外装部材)で、弾性部材から構成される。ゴム部材105は、背面カバー102と記録メディアカバー103と上面カバー101にまたがって配置され、図1では不図示の粘着部材113によってそれぞれのカバーに密着している。後述する図2で説明するように、ゴム部材105は、上面カバー101、背面カバー102および記録メディアカバー103が当接する当接部の一部の領域(凹部Q)を覆うように設けられる。粘着部材113は、ゴム部材105により覆われる各カバー領域に設けられ、各カバーとゴム部材との間に配置される。そして、ゴム部材105を該覆われる各カバー領域に接着するように構成される。
106は上面液晶装置で、デジタルカメラ100の設定情報を表示するのに使用される。107は記録メディア蓋で、不図示のカードスロットのための開閉蓋である。108は撮影レンズで、被写体像を不図示の撮像素子に結像して画像データを取得するために使用される。109は背面液晶装置で、デジタルカメラ100の設定情報や、取得した画像を表示するのに使用される。110はレリーズボタンで、ユーザーが押し操作することでデジタルカメラ100に撮像素子に結像した画像を取得する指示をするために使用する。111は背面ボタンで、デジタルカメラ100の設定をするために使用される。112はファインダ装置で、被写体像を確認するために使用される。
デジタルカメラ100の動作の詳細説明や、本発明の本質ではない部材の詳細説明は省略する。
ゴム部材105に覆われた上面カバー101と背面カバー102の合わせ部においては、上面液晶装置106をなるべく大きくしながら、背面ボタン111の部品や不図示の保持部材を内包するために内部スペースを有効利用することが求められる。そのため、本実施例においては、ゴム部材105に覆われた合わせ部の内側においては、防滴シールを一部挟持しない構成をとっている。以下詳細構造について説明する。
図2は本発明のデジタルカメラ100の上面カバー101および、背面カバー102のみを表示した背面図である。図に示すように、上面カバー101および背面カバー102により、デジタルカメラ本体の外装の少なくとも一部が構成される。
101Qはゴム部材105が収まるために、上面カバー101に形成された凹形状(凹部)である。
102Qはゴム部材105が収まるために、背面カバー102に形成された凹形状(凹部)である。
103Qはゴム部材105が収まるために、記録メディアカバー103に形成された凹形状(凹部)である。凹部101Q、102Q、103Qをまとめて、凹部Qとする。
120は第1の開口であり、121は第2の開口である。第1の開口120および第2の開口121を、以下、第1の開口部ともいう。第1の開口部120,121は、上面カバー101と背面カバー102の合わせ部のうち、凹部Qでの合わせ部に形成される。より具体的に、第1の開口部120,121は、上面カバー101、背面カバー102および記録メディアカバー103のゴム部材105によって覆われる当接部(合わせ部)に形成されている。そして、第1の開口120からは図3で示されるように防滴シール200aが露出し、第2の開口121からは防滴シール200bが露出している。
図3は本発明のデジタルカメラ100の上面カバー101と背面カバー102と防滴シール200a、200bのみを表示した分解斜視図である。
図3のLの範囲では、防滴シール200aおよび200bを、上面カバー101および背面カバー102で挟持しない構成となっている。すなわち、第1の開口部120,121は、上面カバー101および背面カバー102が当接する当接部(合わせ部)の複数の箇所に設けられ、該複数の第1の開口部の間にあるLの範囲における当接部には、防滴シールが施されていない。そのため、図中Lの範囲においては合わせ部の断面は、図12の構成と同様になっており、上面カバーの合わせ部の厚みがγだけで構成可能となっている。そのため、図10のような全周で防滴シールを挟持する構成に比べてα+βの内部スペースを拡大している。
図4(a)は、粘着部材113を凹部Qに貼りつけたときの背面図である。粘着剤113には、貼り付けたときに第1の開口120に対応する個所に、第1の粘着部材開口130が形成され、第2の開口121に対応する個所に、第2の粘着部材開口131が形成されている。第1の粘着部材開口130および第2の粘着部材開口131を、以下、第2の開口部ともいう。図4(b)は第1の粘着部材開口130の拡大図であり、図4(c)は第2の粘着部材開口131の拡大図である。第1の粘着部材開口130には上面カバー101の端面側から突出する第1の上面カバー側突出部130aが形成され、背面カバー102の端面側から突出する背面カバー側突出部130bが形成されている。また、第2の粘着部材開口には上面カバー101の端面側から突出する第2の上面カバー側突出部131aが形成され、記録メディアカバー103側から突出する記録メディアカバー側突出部131bが形成されている。図4(b)および(c)に示すように、粘着部材113には、第1の開口部120,121に対応する部分において、該第1の開口部の一部を覆う突出部(130a,130b,131a,131b)を有する第2の開口部が形成されている。
図5は、本発明でのゴム部材105の粘着部材113と対向する側から見た斜視図である。140は第1の突起部で、ゴム部材105を凹部Qに組み付けたときに、第1の開口120(および第1の粘着部材開口130)に挿入される位置に形成されている。140aは上面カバー側突き当て形状で、第1の開口120に挿入されたときに、第1の突起部140を上面カバー101に突き当てるために、圧入される形状となっている。このように、第1の突起部140は、所定の方向(第1の方向)において、一部の領域における第1の幅よりも大きい第2の幅を有し、上面カバー101に突き当てるための突き当て部140aを有する。したがって、突き当て部140aは、第1の開口120の内周面(第1の内周面)と当接するように構成されている。ここで、背面カバー側突出部130bは、第1の開口120の内周面のうち突き当て部140aが当接する内周面(第1の内周面)とは反対側(逆側)の内周面(第2の内周面)と当接するように形成されている。すなわち、突き当て部140aは、第1の突起部のうち突出部130bと当接する側とは反対側に設けられる。140bは第1の背面カバー側突き当て形状で、第1の開口120に挿入されたときに、第1の突起部140を背面カバー102に突き当てるために、圧入される形状となっている。このように、第1の突起部140は、所定の方向(第1の方向と直交する第2の方向)において、一部の領域における第3の幅よりも大きい第4の幅を有し、背面カバー102に突き当てるための突き当て部140bを有する。したがって、突き当て部140bは、第1の開口120の内周面(第3の内周面)と当接するように構成されている。ここで、第1の上面カバー側突出部130aは、第1の開口120の内周面のうち突き当て部140bが当接する内周面(第3の内周面)とは反対側(逆側)の内周面(第4の内周面)と当接するように形成されている。すなわち、突き当て部140bは、第1の突起部のうち突出部130aと当接する側とは反対側に設けられる。141は第2の突起部で、ゴム部材105を凹部Qに組み付けたときに、第2の開口121(および第2の粘着部材開口131)に挿入される位置に形成されている。141aは記録メディアカバー側突き当て形状で、第2の開口121に挿入されたときに、第2の突起部141を記録メディアカバー103に突き当てるために、圧入される形状となっている。このように、第2の突起部141は、所定の方向(第1の方向)において、一部の領域における第5の幅よりも大きい第6の幅を有し、記録メディアカバー103に突き当てるための突き当て部141aを有する。141bは第2の背面カバー側突き当て形状で、第2の開口120に挿入されたときに、第2の突起部141を背面カバー102に突き当てるために、圧入される形状となっている。このように、第2の突起部140は、所定の方向(第1の方向と直交する第2の方向)において、一部の領域における第7の幅よりも大きい第8の幅を有し、背面カバー102に突き当てるための突き当て部141bを有する。以下、第1の突起部140および第2の突起部をまとめて、単に突起部ともいう。本実施例では、突起部140,141はそれぞれ、突き当て部を複数有している。なお、突き当て部の数は、本実施例では各突起部において2個であるが、本発明はこれに限定されず、3個以上設けるようにしてもよい。
このように、本実施例では、ゴム部材105は、第1の開口部120,121に嵌合する突起部140,141を有する。また、防滴性を良好にするために、突起部140,141は、第1の開口部120,121に嵌合した際に粘着部材113を介して防滴シールと接触することが望ましい。または、第1の突起部140および第2の突起部141は第1の開口120および第2の開口121に挿入されたときに防滴シール200aおよび200bに接触するように形成されていることが望ましい。突起部形状の詳細については図6から図9で後述する。
図6(a)は凹部Qに粘着部材113を貼り付け、さらにゴム部材105を組み付けた後の状態で、ゴム部材105を不図示とした斜視図である。
ゴム部材105により第1の上面カバー突出部130aおよび背面カバー突出部130bが折り込まれ、上面カバー101および背面カバー102の端面に貼りつき、さらに防滴シール200aにも貼り付いている。より具体的に、ゴム部材105の突起部140,141は、第1の開口部120,121に嵌合する際に突出部(130a,130b,131a,131b)を押圧する。そして、該突出部は、第1の開口部120,121の内周面の一部を覆うように該内周面に貼りつき、さらに防滴シール200aにも貼りつく。ここで、図6(a)において破線は上面カバー101と背面カバー102の合わせ部の隠れ線であり、この合わせ部の隙間を水が伝わってくるため図中点線矢印および実線矢印から水が浸入しようとする。この時、ゴム部材105は粘着部材113と基本面、突出部130a、130bで密着していているため、図中点線矢印の経路で水は浸入することができない。
図6(b)を用いて実線矢印の水の防滴について説明する。図6(b)は図6(a)におけるP−P断面である。
t1は第1の突起部140の高さで、t2は開口部120における防滴シール200aの厚みで、t3は開口部120における上面カバー101の深さで、t4は粘着部材113の厚みである。
本実施例ではt1+t2がt3+t4以上なので、第1の突起部140と防滴シール200aは接触するため、図6の実線矢印の水の浸入を防止することが可能である。
図7(a)を用いて第1の突起部140の形状について説明する。図7(a)に示すように一部の高さがt1になっていて、その部分においてt1+t2がt3+t4よりも大きくなっていれば、t1になっている領域で防滴が可能となる。そのため、防滴シール200aの反発力を小さくしたい場合は、第1の突起部140の一部だけが防滴シール200aに届く形状にすることが可能である。さらに、反発力をなくしたい場合は、求める防滴性能に応じてt1〜t4の値を適宜調整しても構わず、完全な封止までは不要な防滴性能で良ければ、突起部140全ての部分でt1+t2がt3+t4よりも小さくなってもよい。図7(b)を用いて説明する。第1の突起部140の高さがt1より低いt0であった場合、上面カバー101と背面カバー102の合わせ面で水が侵入してくる端部の高さは、
t3+t4−t0−t2・・・(1)となる。
図11で示されるような従来の構成では、水が侵入してくる端部の高さは、
t3−t2・・・(2)となる。
式(1)、(2)より、t0>t4であれば水が侵入してくる端部の高さが従来構成よりも小さくなるため、水の侵入が抑制され、防滴性能が向上する。
図8はゴム部材105を組み付けた状態での粘着部材113基本面での断面図である。
X1は第1の開口120の図中左右方向の幅である。X2は第1の突起部140の上面カバー側突き当て形状140a部分の幅である。Y1は第1の開口120の図中上下方向の幅である。Y2は第1の突起部140の背面カバー側突き当て形状140b部分の幅である。本実施例において、第1の開口部120,121の所定の方向における幅は、突起部140,141の所定の方向における幅と粘着部材113の厚さとを合計した値より小さくなる。例えば、第1の開口120の左右方向における幅X1は、第1の突起部140の幅X2と粘着部材113の厚みt4とを合計した値より小さくなっている。
本実施例では、t4+X2がX1より大きくなっているので上面カバー側突き当て形状140aが確実に圧入され、突起部140と背面カバー側突出部130bが密着する。また、t4+Y2がY1より大きくなっているので、背面カバー側突き当て形状140bが確実に圧入され、突起部140と上面カバー側突出部130aが密着して防滴をしている。
図9は突起部140に形成された上面カバー側突き当て形状140aと、背面カバー側突き当て形状140bの位置の好ましい配置について説明する図である。図9においては、突起部140を挿入した時に背面カバー側突出部130bと、突起部140が密着部近傍において上面側突出部130aと離れた状態で密着してしまった状況を示している。
図9(a)は背面カバー側突き当て形状140bを背面カバー側突出部130bに近い側に配置し、上面カバー側突き当て形状140aを第1の上面カバー側突出部130aに近い側に配置した場合を示している。
図9(b)は背面カバー側突き当て形状140bを背面カバー側突出部130bから遠い側に配置し、上面カバー側突き当て形状140aを第1の上面カバー側突出部130aから遠い側に配置した場合を示している。
図9(c)は背面カバー側突き当て形状140bを背面カバー側突出部130bから遠い側に配置し、上面カバー側突き当て形状140aを第1の上面カバー側突出部130aに近い側に配置した場合を示している。
図9(d)は背面カバー側突き当て形状140bを背面カバー側突出部130bに近い側に配置し、上面カバー側突き当て形状140aを第1の上面カバー側突出部130aから遠い側に配置した場合を示している。
弾性変形を考慮すると、図9(a)、(b)のように各突き当て形状140a、bで、突起部140が受ける力が、突起部140の重心Mを中心としたモーメントの打消し合う方向であった場合、突起部140全体の弾性変形が小さくなる。そのため、突起部140が上面カバー側突出部130aと密着しにくくなる。また、図9(c)、(d)のように各突き当て形状140a、bで、突起部140が受ける力が、突起部140の重心Mを中心としたモーメントが同一の方向であった場合、突起部140全体の弾性変形が大きくなる。そのため、突起部140が上面カバー側突出部130aと密着しやすくなる。つまり図9(c)図9(d)のようにモーメントが同一の方向であるほうが、防滴においては好ましい構成となる。このように、本実施例では、例えば第1の突起部140を第1の開口120に嵌合した際に複数の突き当て部から受ける力により、第1の突起部の重心を中心として発生するモーメントが同一の方向となるように、複数の突き当て部が配置されている。
ここまで開口部120での構成について詳細に説明したが、開口部121の構成は背面カバー102に対応する部材を記録メディアカバー103に置き換えればよく、同様の説明になるため詳細な説明は省略する。
このように、本発明は、全周を防滴する電子機器の外装部材の合わせ部の防滴構造に関する発明である。外装カバーには、ゴム部材のようなカバー部材が粘着剤で貼り付けられ、該カバー部材が貼り付けられる個所の内部においては、防滴シールを挟持せずに防滴性能を高める構成が成されている。具体的には、本発明の電子機器を製造する工程において、外装カバーの合わせ面のゴム部材で覆われる領域に第1の開口部を形成する工程を有する。また、ゴム部材を外装部材に貼り付けるための粘着部材に、該第1の開口部に対応する個所に該第1の開口部の一部を覆う突出部を有する第2の開口部を形成する工程を有する。さらにゴム部材に該第1の開口部に嵌合する突起部を形成する工程を有する。そして、第1の開口部に突起部を嵌合する工程を有し、該工程は、突起部により上記突出部を押圧する工程と、押圧された突出部により第1の開口部の内周面の一部を覆う工程と、を有する。これにより、ゴム部材が外装部材に組み付けられたときに該第1の開口部に突入する突起部により、粘着部材に形成された突出部が外装カバーの端面に貼りつき、合わせ部での防滴性能を高めている。これにより、全周を防滴する電子機器の外装部材の合わせ部の防滴構造に関して、カバー部材に覆われる領域において、防滴シールを挟持せずに防滴性を高めた構造を提供することができる。
以上の構成により、上面カバー101と背面カバー102の合わせ面を伝わる水は開口部120で防滴され、上面カバー101と記録メディアカバー103の合わせ面を伝わる水は開口部121で防滴される。また、開口部120、121の間には防滴シールを挟持していないので、内部スペースの拡大も達成している。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置に好適に利用できる。
101・・・上面カバー
102・・・背面カバー
105・・・カバー部材
113・・・粘着部材
120,121・・・第1の開口部
130,131・・・第2の開口部
130a,130b,131a,131b・・突出部
140,141・・・突起部
200・・・防滴シール

Claims (6)

  1. 機器本体の外装の少なくとも一部を構成する第1の外装部材および第2の外装部材と、
    前記第1の外装部材および前記第2の外装部材が当接する当接部において、前記第1の外装部材と前記第2の外装部材との間で挟持され、外部からの液体の浸入を低減するためのシーリング部材と、
    前記当接部の一部を覆う第3の外装部材と、
    前記第3の外装部材を前記第1の外装部材および前記第2の外装部材に接着する粘着部材と、
    を有し、
    前記第1の外装部材および前記第2の外装部材には、前記第3の外装部材によって覆われる前記当接部において、第1の開口部が形成されており、
    前記粘着部材には、前記第1の開口部に対応する部分において、前記第1の開口部の一部を覆う突出部を有する第2の開口部が形成されており、
    前記第3の外装部材は、前記第1の開口部に嵌合する突起部を有
    前記突起部は、前記第1の開口部に嵌合する際に前記突出部を押圧し、前記突出部は、前記第1の開口部の内周面の一部を覆い、
    前記第1の開口部は、前記第3の外装部材によって覆われる前記当接部の複数の箇所に設けられ、複数の前記第1の開口部の間にある前記当接部には、前記シーリング部材が設けられておらず、
    前記シーリング部材は、前記第1の開口部から露出し、
    前記突起部は、前記第1の開口部に嵌合した際に前記粘着部材を介して前記シーリング部材と接触し、
    前記第3の外装部材は、弾性部材から構成されることを特徴とする電子機器。
  2. 前記突起部は、所定の方向において、一部の領域における第1の幅よりも大きい第2の幅を有し、前記第1の外装部材または前記第2の外装部材に突き当てるための突き当て部を有し、
    前記第1の開口部の前記所定の方向における幅は、前記第2の幅と前記粘着部材の厚さを合計した値より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記突き当て部は、前記突起部のうち前記突出部と当接する側とは反対側に設けられることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  4. 前記突起部は、前記突き当て部を複数有し、前記突起部を前記第1の開口部に嵌合した際に複数の前記突き当て部から受ける力により、前記突起部の重心を中心として発生するモーメントが同一の方向となるように、複数の前記突き当て部が配置されていることを特徴とする請求項またはに記載の電子機器。
  5. 前記突出部は、第1の外装部材側突出部と、第2の外装部材側突出部からなり、
    前記突き当て部は、第1の外装部材側突き当て部と、第2の外装部材側突き当て部からなり、
    前記第1の外装部材側突き当て部と前記第2の外装部材側突き当て部はそれぞれ、前記第2の外装部材側突出部と前記第1の外装部材側突出部の反対側に設けられ、
    前記第1の外装部材側突き当て部は、前記第1の外装部材側突出部から近い側に配置され、
    前記第2の外装部材側突き当て部は、前記第2の外装部材側突出部から遠い側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記突出部は、第1の外装部材側突出部と、第2の外装部材側突出部からなり、
    前記突き当て部は、第1の外装部材側突き当て部と、第2の外装部材側突き当て部からなり、
    前記第1の外装部材側突き当て部と前記第2の外装部材側突き当て部はそれぞれ、前記第2の外装部材側突出部と前記第1の外装部材側突出部の反対側に設けられ、
    前記第1の外装部材側突き当て部は、前記第1の外装部材側突出部から遠い側に配置され、
    前記第2の外装部材側突き当て部は、前記第2の外装部材側突出部から近い側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
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