JP2005020103A - 光学機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固体撮像素子11と、固体撮像素子11の撮像面側に配されるローパスフィルタ18と、固体撮像素子11とローパスフィルタ18を挿入するための開口部16Aを有し、固体撮像素子11とローパスフィルタ18を保持する撮像素子ホルダ16と、固体撮像素子11とローパスフィルタ18との間に配され、固体撮像素子11とローパスフィルタ18を封止する弾性体からなる封止部材17と、ローパスフィルタ18と封止部材17とを固体撮像素子11に向けて押圧する押圧部材20と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学機器、詳しくは、固体撮像素子を用いて被写体を撮像する光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮像した被写体像をCCD等の固体撮像素子を用いて光電変換し、該固体撮像素子から出力される画像データをデジタル信号に変換して各種処理を行った後、デジタル画像データとして記憶する光学機器、所謂デジタルカメラが周知である。
【0003】
ところで、このようなデジタルカメラにおいては、上記固体撮像素子の撮像面に、フォーカルプレーンシャッタの開閉動作等から発生した、例えば塵埃などのゴミが付着してしまうと、この塵埃が固体撮像素子の撮像面に入射する光を遮ってしまい、部分的に光量が不足した写真が撮像されてしまうといった問題がある。
【0004】
このような問題に鑑みて、特許文献1では、固体撮像素子と、該固体撮像素子の前方に配設されたローパスフィルタを保持した部材とで形成される空間に、光軸方向に幅をもつゴム部材からなる防塵部材を配設し、固体撮像素子と、ローパスフィルタを保持した部材とで、上記ゴム部材を押しつぶして上記空間を封止することによって、ローパスフィルタの前方から進入する塵埃等のゴミが、固体撮像素子の撮像面に付着することを防止する提案がなされている。
【0005】
また、特許文献2では、ローパスフィルタを金属枠で保持することによりフィルタユニットを形成し、該フィルタユニットと固体撮像素子とで形成される空間に、薄型のシート状部材からなる防塵部材を配設し、前方から、線状のバネ部材でフィルタユニットを固体撮像素子に対して付勢することにより、フィルタユニットと固体撮像素子をシート状部材を介してより緊密に密着させることで上記空間を封止し、該固体撮像素子の撮像面にゴミが付着することを防止する提案がなされている。このような構成によれば、防塵部材に薄型のシート状部材を用いたことにより、上記特許文献1よりも、光軸方向により薄く形成することができ、デジタルカメラの内部を省スペース化できるといった利点がある。また、ローパスフィルタは、金属枠により、緊密に保持されているため、ローパスフィルタの前方から進入するゴミが、ローパスフィルタと金属枠との間に進入することを防ぐことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−300441号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2003―143448号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、固体撮像素子などのような電子部品の場合、その外形寸法のバラツキが大きく、正確な位置決めを行うことが困難である。従って、上記特許文献1の技術では、固体撮像素子を固定する部材に対して固体撮像素子の取り付け位置バラツキが生じるため、上記ゴム部材を押しつぶす力が弱くなってしまうことがある。よって、固体撮像素子とゴム部材、若しくはローパスフィルタを保持する部材とゴム部材の間からゴミが進入してしまう虞がある。この問題を回避するために、ゴム部材を大きくすると、光軸方向に厚くなってしまう。
【0009】
また、特許文献2では、防塵部材に薄いシート状部材を用いているため、フィルタユニットと固体撮像素子とが緊密に密着するかが定かではない。また、ローパスフィルタを保持するために、金属枠を用いているため、部品点数が増えてしまうといった問題がある。
【0010】
さらに、上記特許文献2では、固体撮像素子後方から進入するゴミを防ぐ手段に関しては何ら考慮がなされていない。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、省スペースな構成で、固体撮像素子の撮像面に塵埃等のゴミが付着することを防止した撮像素子ユニットを有する光学機器を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段、及び作用】
上記の目的を達成するために本発明による光学機器は、撮像素子と、上記撮像素子の撮像面側に配される光学素子と、上記撮像素子と上記光学素子を挿入するための開口部を有し、上記撮像素子と上記光学素子を保持する保持部材と、上記撮像素子と上記光学素子との間に配され、上記撮像素子と上記光学素子間を封止する弾性体からなる封止部材と、上記光学素子と上記封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧する押圧部材と、を有することを特徴とし、また、上記封止部材はゴム材からなり、上記押圧部材はバネ性を有する材料からなることを特徴とする。
【0013】
また、本発明による光学機器は、撮像素子と、上記撮像素子の撮像面側に配される光学素子と、上記撮像素子と上記光学素子を挿入するための開口部を有し、上記撮像素子と上記光学素子を保持する保持部材と、上記撮像素子と上記光学素子との間に配され、両者と当接する第1の当接部と、上記保持部材に当接する第2の当接部とを有する封止部材と、上記光学素子と上記封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧する押圧部材と、を有することを特徴とし、また、上記封止部材はゴムで形成され、上記押圧部材はバネ性を有する材料で形成されることを特徴とし、さらに、上記封止部材は、上記光学素子の外周を覆う被覆部を有し、上記押圧部材は、上記被覆部にて上記光学素子の外周を被覆した状態の封止部材を保持する保持部と、上記光学素子と封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧するためのバネ部と、を具備することを特徴とし、また、上記保持部材は、上記開口部内方に向けて延出し、上記撮像素子と対向するように配されたフランジ部を有し、上記フランジ部に上記バネ部が当接することにより、上記押圧部材は上記光学素子と上記封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧することを特徴とし、さらに、上記フランジ部に上記第2の当接部が当接することを特徴とし、また、上記フランジ部は、断面が階段状に形成され、上記撮像素子に対向するような第1の面と、該第1の面よりも上記撮像素子側に形成された第2の面と、を有し、上記フランジ部の上記第1の面に上記バネ部が当接し、上記第2の面に上記第2の当接部が当接することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
尚、以下の実施の形態では、光学機器は、デジタル一眼レフカメラを例に挙げて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態を示す光学機器であるデジタル一眼レフカメラの光軸に沿う縦断面図である。
以下の説明において、カメラに取り付けられる撮影光学系の光軸Oに沿った方向にてカメラ側マウント部側を前方とし、固体撮像素子側を後方とする。また、上記光軸Oに直交する方向にてペンタプリズム側を上方、可動ミラー側を下方とする。
【0016】
図1に示すように、デジタル一眼レフカメラ1の内部の前部には、後述する撮像素子ユニット10の固体撮像素子11による露光(撮像)動作の際にはミラーアップの位置に移動して撮像光路から待避し、後述するファインダ光学系を介して被写体像を観察する際には、撮像光路にあるミラーダウンの位置に移動するハーフミラーで形成された可動ミラー2が配設されており、該可動ミラー2の上方、即ち反射光路上には、この可動ミラー2にて反射された被写体光が結像する焦点板8が配設されている。また、該焦点板8の上方には、ペンタプリズム3が配設されており、さらに、該ペンタプリズム3の後方には、このペンタプリズム3を介して焦点板8に結像した被写体像を視認するための、複数のレンズから構成される接眼部4が配設されている。これら焦点板8、ペンタプリズム3、接眼部4に配されるレンズによりファインダ光学系が構成される。また、可動ミラー2の後方にはシャッタユニット5が配設されており、該シャッタユニット5の後方には、撮像素子ユニット10が配設されている。さらに、可動ミラー2の中央部分の背面には、サブミラー6が図中下方に被写体光を反射するように設けられており、このサブミラー6の反射光軸の下方には、公知の位相差法によって、被写体の焦点距離を検出する、AFセンサ等で構成された焦点検出装置7が配設されている。
【0017】
シャッタユニット5は、所定秒時開放して、被写体像を後述する固体撮像素子11の図示しない撮像面に結像させるものである。つまり、可動ミラー2が光軸O上から退避するためにミラーアップ位置に上昇し、シャッタ5が開状態となると、固体撮像素子11の撮像面上に被写体像が結像され、撮像動作が行われる。
【0018】
次に、撮像素子ユニット10の構成について説明する。なお、図2は、図1の撮像素子ユニット10を拡大して示した光軸に沿う縦断面図である。
【0019】
図2に示すように、撮像素子ユニット10は、例えば、CCDまたはCMOSセンサより構成される固体撮像素子11と、挿通孔12Aが穿設されると共に、上記固体撮像素子11が接着固定される、例えばアルミからなる撮像素子プレート12と、挿通孔13Aが穿設されたリジット基板等で構成された電気基板13と、固体撮像素子11の外周面の上下の面から電気基板13に向けて延出した接続端子14と、固体撮像素子11の撮像面を保護する保護ガラス15と、内周に開口部16Aを有し、該開口部16Aの上記固体撮像素子11と離間した側から開口の内側に向けて延出し、固体撮像素子側の第1の面16a及び該第1の面16aよりもさらに固体撮像素子側の第2の面16bを有する断面が階段状の内向フランジ部16Bが形成された保持部材である額縁状の撮像素子ホルダ16と、後述するローパスフィルタ18を保持し、第1の当接部である内周突出片17A、及び第2の当接部17Fを有する外向フランジ17Bが形成された、例えばゴム等の弾性材料で構成された防塵部材である額縁状の封止部材17と、該封止部材17により外周が覆われた光学素子であるローパス(LP)フィルタ18と、額縁状のローパス(LP)フィルタシート19と、バネ性を有する、例えば金属材料で形成された額縁状の押圧部材20と、Oリング21と、圧電素子22と、防塵フィルタ23と、止め金具24とでその主要部が構成されている。
【0020】
固体撮像素子11は、接続端子14を撮像素子プレート12の挿通孔12Aに挿通した状態で、撮像素子プレート12に接着固定される。そして、電気基板13の挿通孔13Aに接続端子を挿通させ、この接続端子14の後端部が電気基板13に半田付けにより電気的に接続される。このように、固体撮像素子11は、撮像素子プレート12の挿通孔12A及び電気基板13の挿通孔13Aに挿通し、この接続端子14の後端部を、電気基板14の光軸O方向の背面(以下、背面と称す)に、例えば半田付けにより固定することにより、撮像素子プレート12を電気基板13との間に挟み込むようにして、撮像素子プレート12の光軸O方向の前側面(以下、前面と称す)に載置されている。また、該撮像素子プレート12の前面の周部には、撮像素子ホルダ16が、例えばビスで固定されている。尚、この撮像素子ホルダ16には、開口部16Aに、固体撮像素子11と、保護ガラス15と、封止部材17と、LPフィルタ18と、LPフィルタシート19と、押圧部材20がそれぞれ挿入され、撮像素子ホルダ16によって保持される。
【0021】
固体撮像素子11の撮像面側(前面)には、保護ガラス15が該固体撮像素子11の撮像面を覆うように一体的に取り付けられており、また、該保護ガラス15の前面には、封止部材17の光軸方向に薄く形成された第1の当接部である内周突出片17Aを介して、封止部材17の被覆部17Cに覆われ、保持されたLPフィルタ18が配設されている。
【0022】
封止部材17の内周突出片17Aは、保護ガラス15の前面の周部とLPフィルタ18の背面の周部との間に、後述する押圧部材20の付勢力により両者に密着して配設されたものであり、後方から進入した開口部16A内の、例えば塵埃が、保護ガラス15の前面、及びLPフィルタ18の背面に進入することを防止している。尚、封止部材17の内周突出片17Aは、自由状態では、固体撮像素子11側に突出している。
【0023】
また、封止部材17の外向フランジ17Bの光軸方向に厚みをもった第2の当接部17Fは、後述する押圧部材20の付勢力により、封止部材17及びLPフィルタ18が固体撮像素子11側に付勢され第1の当接部17Aが保護ガラス15とLPフィルタ18とに密着した状態で、撮像素子ホルダ16の第2の面16bに当接する。この状態で第2の当接部17Fが光軸方向に弾性変形することにより、第2の当接部17Fと第2の面16bとが密着する。このことにより、第2の当接部17Fは、後方から進入した開口部16A内の塵埃が、LPフィルタ18の前面に進入することを防止している。尚、外向フランジ17Bの第2の当接部17Fは、自由状態では、光軸方向略前方に突出している。
【0024】
LPフィルタ18の前面の周部には、LPフィルタシート19を介して押圧部材20が配設されている。押圧部材20は、LPフィルタシート19を介してローパスフィルタ18と封止部材17とを固体撮像素子11に向けて押圧(付勢)するためのものであり、LPフィルタシート19に当接する面を有するフレーム部20Aと、封止部材17の外周面に沿って配設されることにより該封止部材17の被覆部17Cに当接し、該被覆部17Cを介してLPフィルタ18の側面を保持する保持部20G、及び後述する保持部20C、20D(図3参照)と、撮像素子ホルダ16の第1の面16aと当接するバネ部20Bとで主要部が構成されており、保持部20G,20C,20Dと、バネ部20Bは、フレーム部20Aと、連続的に一体に形成されている。
【0025】
よって、撮像素子ホルダ16の第1の面16aに、押圧部材20のバネ部20Bが当接することにより、押圧部材20と内部に保持された封止部材17、LPフィルタ18は固体撮像素子11に向けて付勢される。この状態で、自由状態では、固体撮像素子側に突出していた内周突出片17Aは、光軸O方向でLPフィルタ18側に弾性変形し、保護ガラス15とLPフィルタ18との間で両者に密着する。また、自由状態で光軸方向略前方に突出していた外向フランジ17Bの第2の当接部17Fは、光軸O方向で固体撮像素子側に弾性変形し、自己の弾性力により、撮像素子ホルダ16の第2の面16bと密着する。
【0026】
尚、この封止部材17、LPフィルタ18、LPフィルタシート19、押圧部材20の接続態様は、後述する図3で詳細に説明する。
【0027】
撮像素子ホルダ16の前面には、圧電素子22が撮像素子ホルダ16側の面に固着された防塵フィルタ23が配設されている。この防塵フィルタ23は、撮像素子ホルダ16との間にOリング21を挟装した状態で、止め金具24により、撮像素子ホルダ16に固定されている。よって、Oリング21は、圧電素子22と、撮像素子ホルダ16とによって、圧縮され、前方の可動ミラー2及びシャッタユニット5の動作等から発生した塵埃が、LPフィルタ18の前面に進入するのを防止している。また、圧電素子22は、防塵フィルタ23の前面に付着した塵埃を、該防塵フィルタ23全体を超音波振動させることにより、防塵フィルタ23の前面から落とすためのものである。
【0028】
図3は、図2の撮像素子ユニット10における封止部材17、LPフィルタ18、LPフィルタシート19、押圧部材20の接続態様を示す分解斜視図、図4は、図3の押圧部材の拡大正面図、図5は、図4の押圧部材の上面図である。
【0029】
図3に示すように、光軸O方向に一定の厚みを持った額縁状の封止部材17の固体撮像素子11側の端部には、上述したように、その内周に第1の当接部である内周突出片17Aが光軸方向で固体撮像素子11に向けて突出するように薄く形成されている。また、外周には、外向フランジ17Bが形成され、該外向フランジ17Bの外方端からは、第2の当接部17Fが、光軸方向で固体撮像素子11から離間する方向、即ち、撮像素子ホルダ16の第2の面16bに向けて突出して形成されている。なお、この第2の当接部17Fは自己の弾性力をもって第2の面16bに当接する必要があるため、第1の当接部17Aに比してその厚さが厚く形成されている。また、外向フランジ17Bの光軸方向前方の面には、押圧部材20の保持部20C,20D及びバネ部20Bが挿入される凹状の溝部17Dが形成されている。さらに、封止部材17の内周には、前端部から後端部にかけて、LPフィルタ18の周面を覆い、保持するための被覆部17Cが形成されている。
【0030】
LPフィルタ18は、封止部材17の被覆部17Cに、組立の際には、挿入される。この際、第1、第2の当接部17A、17Fにより、LPフィルタ18への塵埃の付着は防止されているため、被覆部17CとLPフィルタ18の周面が密着する必要がない。従って、被覆部17Cを大きく変形させてLPフィルタ18を組み付ける必要がないので組立作業性に優れる。なお、この場合、被覆部17Cの内周をLPフィルタ18の外周よりもわずかに小さく形成させて、一度組み付けたLPフィルタ18が脱落しない程度の保持力を持たせても良い。また、LPフィルタシート19は、LPフィルタ18の前面の周部に当接して配設されており、押圧部材20のフレーム部20Aの面が、直接、LPフィルタに当接するのを防止する。
【0031】
押圧部材20は、図4に示すように、例えば金属材料で額縁状に形成されており、LPフィルタ18側にてLPフィルタシート19の押圧部材20側の面が当接するフレーム部20Aが形成されている。
【0032】
また、略長方形に形成されたフレーム部20Aの2つの短辺の外周縁部からは、光軸O方向で固体撮像素子11に向けて突出し、封止部材17の溝部17Dに挿入されると共に、被覆部17Cの外周に当接して、被覆部を介してLPフィルタ18を保持する保持部20Dが、それぞれ2個、フレーム部20Aと一体に形成されている。
【0033】
さらに、フレーム部20Aの2つの長辺の外周縁部であって、この長辺方向の端部近傍には保持部20Cがそれぞれ2個、フレーム部20Aと一体に形成されている。この保持部20Cには、光軸方向で固体撮像素子11に向けて突出した突出面20Fと、該突出面20Fから更に光軸から離間する方向に折り曲げられた規制面20Eとが形成されている。突出面20Fは、封止部材17の被覆部17Cの外周に当接し、該被覆部17Cを介してLPフィルタ18の側面を保持する。規制面20Eは、撮像素子ホルダ16に取り付けられた状態で、光軸方向で固体撮像素子11から離間するように押圧された場合に、第1の面16aと当接する。これにより、組立作業中などに無理な力が加えられた場合に、バネ部20Bが破損することが防止される。
【0034】
また、フレーム部20Aの2つの長辺の外周縁部の略中央からは、図4,5に示すように、光軸方向で固体撮像素子11に向けて突出した保持部20Gと、この保持部20Gから光軸から離間する方向に折り曲げて形成されたバネ部20Bが、フレーム部20Aと一体に形成されており、封止部材17の凹状の溝部17Dに嵌入する。この保持部20Gは、封止部材17の被覆部17Cの外周に当接し、該被覆部17Cを介してLPフィルタ18の側面を保持する。また、バネ部20Bは、中央部20B1からフレーム部20Aの長辺と略平行に延出したバネ片20B2及び20B3から構成されている。なお、バネ片20B2及び20B3は、光軸方向では、撮像素子ホルダ16の第1の面16aに向かって延出している。
【0035】
このバネ部20Bのバネ片20B2及び20B3は、押圧部材20を、LPフィルタ18およびLPフィルタシート19を介して封止部材17に組み付け、さらに、この組み付けたものを、撮像素子ホルダ16内に嵌入させた際に、撮像素子ホルダ16の第1の面16aに弾性変形した状態で当接することにより、自由状態で、固体撮像素子11側に突出していた内周突出片17Aを、光軸O方向でLPフィルタ18側に弾性変形させ、保護ガラス15とLPフィルタ18との間で両者に密着させる。また、このように各部品を撮像素子ホルダ11に取り付けた状態では、自由状態で光軸方向で撮像素子ホルダ16に向けて突出していた外向フランジ17Bの第2の当接部17Fが、光軸方向で固体撮像素子11側に弾性変形し、自己の弾性力により撮像素子ホルダ16の第2の面16bと密着する。
【0036】
また、バネ部20のバネ片20B2及び20B3は、押圧部材20を、LPフィルタ18およびLPフィルタシート19を介して封止部材17に組み付け、さらに、この組み付けたものを、撮像素子ホルダ16内に挿入させた際に、撮像素子ホルダ16の第1の面16aに弾性変形した状態で当接することにより、LPフィルタ18、封止部材17を固体撮像素子11に向けて付勢する。このようにバネ性を有する金属材料で形成された押圧部材20のバネ部20Aにより、封止部材17が、LPフィルタ18と固体撮像素子11の保護ガラス15との間で密着するように付勢するので、固体撮像素子11及び保護ガラス15の撮像素子ホルダ16に対する光軸方向の位置バラツキが大きくとも確実に封止することができる。
【0037】
このように、本発明の一実施形態を示すデジタル一眼レフカメラ1においては、撮像素子ユニット10を構成する、LPフィルタ18を保持する保持枠に、防塵部材である封止部材17を用い、該封止部材17の固体撮像素子11側の端部には、その内周に、固体撮像素子11の前面に固着された保護ガラス15と、固体撮像素子11の前面に載置されたLPフィルタ18との間に配設される内周突出片17Aを、光軸方向に薄く形成し、また外周に、撮像素子ホルダ16の第2面16bと当接する第2の当接部17Fを有する外向フランジ17Bを形成した。さらに、押圧部材20により、LPフィルタ18を保持する封止部材17を、光軸方向前方から、固体撮像素子11に対し付勢した。
【0038】
このことにより、保護ガラス15と、LPフィルタ18との間に配設される内周突出片17Aは、保護ガラス15と、LPフィルタ18との間で両者に密着され、また、撮像素子ホルダ16の第2面16bと当接する第2の当接部17Fは、第2の面16Bと密着される。
【0039】
よって、第1の当接部である内周突出片17Aにより、保護ガラス15とLPフィルタ8との間の空間が封止される。従って、後方から進入した開口部16A内の塵埃が、保護ガラス15の表面、及びLPフィルタ18の固体撮像素子11側の面に付着することが防止できる。また、第2の当接部17Fにより、封止部材17と撮像素子ホルダ16との間が封止される。これにより、後方から進入した開口部16A内の塵埃が、LPフィルタ18の表面(固体撮像素子11の反対の面)に付着することが防止できる。このように、可動ミラー2及びメカシャッタ5の動作等に伴って発生した前方からの塵埃のみならず、固体撮像素子の後方からの塵埃の進入も防ぐことができる。これにより、固体撮像素子11、または保護ガラス15の前面に塵埃等のゴミが付着することを防ぐことができる。
【0040】
また、保護ガラス15と、LPフィルタ18との間に密着される内周突出片17Aは、薄く形成されているため、撮像素子ユニット10を光軸方向に薄く形成することができ、デジタル一眼レフカメラ内で、該撮像素子ユニット10の省スペース化を図ることができる。
【0041】
さらに、LPフィルタ18を保持する封止部材17の付勢に、板状のバネからなる押圧部材20を用いたことにより、撮像素子ホルダ16に対する固体撮像素子11及び保護ガラス15の光軸方向の位置にバラツキが生じたとしても、押圧部材20のバネ部20Bがバラツキを吸収するように、封止部材17とLPフィルタ18を固体撮像素子に向けて付勢しているので、常に安定した封止構造を得ることができる。また、LPフィルタ18を保持する保持枠を、封止部材17で兼用したため、別途保持枠を設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
【0042】
尚、本実施の形態においては、押圧部材20のバネ部20Bを構成する材料には、金属を例に挙げたが、弾性部材であれば、どのようなものであっても構わない。
【0043】
また、保持部20C,20Dは、2個形成されると示したが、何個であっても良い。
【0044】
さらに、本実施の形態においては、封止部材17は、塵埃の進入を防ぐと示したが、塵埃に限らず、ゴミであれば、どのようなものでも進入を防止することができることは勿論である。
【0045】
さらに、光学機器には、デジタル一眼レフカメラを例に挙げたが、これに限らず、上述した撮像素子ユニットを通常のデジタルカメラ、またはデジタルビデオカメラ等に用いても良いことは、云うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上、述べたように本発明によれば、省スペースな構成で、固体撮像素子の撮像面に塵埃等のゴミが付着することを防止した撮像素子ユニットを有する光学機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す光学機器であるデジタル一眼レフカメラの光軸に沿う縦断面図、
【図2】図1中の撮像素子ユニットを拡大して示した光軸に沿う縦断面図、
【図3】図2中の撮像素子ユニットにおける封止部材、LPフィルタ、LPフィルタシート、押圧部材の接続態様を示す分解斜視図、
【図4】図3中の押圧部材の拡大正面図、
【図5】図4の押圧部材の上面図。
【符号の説明】
1…デジタル一眼レフカメラ(光学機器)
11…固体撮像素子(撮像素子)
16…撮像素子ホルダ
16A…開口部
16B…内向フランジ部(フランジ部)
16a…第1の面
16b…第2の面
17…封止部材
17A…内周突出片(第1の当接部)
17C…被覆部
17F…第2の当接部
18…ローパス(LP)フィルタ
20…押圧部材
20B…バネ部
20C…保持部
20D…保持部
20G…保持部
Claims (8)
- 撮像素子と、
上記撮像素子の撮像面側に配される光学素子と、
上記撮像素子と上記光学素子を挿入するための開口部を有し、上記撮像素子と上記光学素子を保持する保持部材と、
上記撮像素子と上記光学素子との間に配され、上記撮像素子と上記光学素子間を封止する弾性体からなる封止部材と、
上記光学素子と上記封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧する押圧部材と、
を有することを特徴とする光学機器。 - 上記封止部材はゴム材からなり、上記押圧部材はバネ性を有する材料からなることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
- 撮像素子と、
上記撮像素子の撮像面側に配される光学素子と、
上記撮像素子と上記光学素子を挿入するための開口部を有し、上記撮像素子と上記光学素子を保持する保持部材と、
上記撮像素子と上記光学素子との間に配され、両者と当接する第1の当接部と、上記保持部材に当接する第2の当接部とを有する封止部材と、
上記光学素子と上記封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧する押圧部材と、
を有することを特徴とする光学機器。 - 上記封止部材はゴムで形成され、上記押圧部材はバネ性を有する材料で形成されることを特徴とする請求項3に記載の光学機器。
- 上記封止部材は、上記光学素子の外周を覆う被覆部を有し、
上記押圧部材は、上記被覆部にて上記光学素子の外周を被覆した状態の封止部材を保持する保持部と、上記光学素子と封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧するためのバネ部と、
を具備することを特徴とする請求項3に記載の光学機器。 - 上記保持部材は、上記開口部内方に向けて延出し、上記撮像素子と対向するように配されたフランジ部を有し、
上記フランジ部に上記バネ部が当接することにより、上記押圧部材は上記光学素子と上記封止部材とを上記撮像素子に向けて押圧することを特徴とする請求項5に記載の光学機器。 - 上記フランジ部に上記第2の当接部が当接することを特徴とする請求項6に記載の光学機器。
- 上記フランジ部は、断面が階段状に形成され、上記撮像素子に対向するような第1の面と、該第1の面よりも上記撮像素子側に形成された第2の面と、を有し、
上記フランジ部の上記第1の面に上記バネ部が当接し、上記第2の面に上記第2の当接部が当接することを特徴とする請求項7に記載の光学機器。
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