JP2020003546A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像素子ユニットの位置が変動しても撮像素子ユニットの防塵性を維持し、撮像素子ユニットへの接触負荷を小さくすること【解決手段】カメラ100は、被写体の光学像を光電変換する撮像素子103を有する撮像素子ユニット500と、シャッターユニット110と、撮像素子ユニット500に固定される固定部710cからシャッターユニット110に向かって延びる腕部710aと、を有する防塵シート710と、を有する。【選択図】図9
Description
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置の防塵構成に関する。
近年のカメラの光軸方向の薄型化の要請からシャッター羽根を駆動するチャージユニットが撮像素子ユニットの近傍に配置されることが必要となる場合がある。この場合、シャッターやチャージユニットから生じるゴミが、撮像素子ユニットの光学部品に付着して撮影画像に映り込んだり、撮像素子ユニットの電気部品をショートさせたりするという問題が発生する。
特許文献1は、開口部を有するマスターフランジと撮像素子との間の隙間を遮蔽する防塵シートとを備え、防塵シートは、開口部の開口縁に押し付けられ、開口縁は長方形状であって、隅部が外方に張り出している撮像素子支持構造を開示している。
しかしながら、特許文献1では、フランジバックの長さを調整するために、撮像素子ユニットの位置が撮像光学系の光軸方向で変動する場合、撮像素子ユニットとその前面に配置される部品の距離を等しく維持できなくなるおそれがある。また、撮像素子ユニットを移動させて防振を行う場合、撮像素子ユニットと防塵部材が面接触するため、摩擦力が大きく、所望の防振効果を得られない可能性がある。
本発明は、撮像素子ユニットの位置が変動しても撮像素子ユニットの防塵を維持し、撮像素子ユニットへの接触負荷を小さくすることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体の光学像を光電変換する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、駆動ユニットと、前記撮像素子ユニット及び前記駆動ユニットの一方に固定される固定部と、該固定部から前記撮像素子ユニット及び前記駆動ユニットの他方に向かって延びる腕部と、を有する防塵部材と、を有する。
本発明によれば、撮像素子ユニットの位置が変動しても撮像素子ユニットの防塵性を維持し、撮像素子ユニットへの接触負荷を小さくすることが可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施例1の撮像装置としてのカメラ(カメラ本体)100の概略断面図である。カメラ100には交換レンズ(レンズ装置)が交換可能に装着されてカメラシステムを構成する。交換レンズは、被写体の光学像(被写体像)を形成する撮影光学系としての撮影レンズ101を含んでいる。撮影レンズ101は、フォーカスレンズ102、ズームレンズ等の複数のレンズ、絞り等を含む。本発明は、本実施例のようなレンズ交換型の撮像装置だけでなく、撮影光学系を有するレンズ一体型の撮像装置にも適用できる。OAは光軸である。
カメラ100の内部には、CCDやCMOS等の、撮像面に結像された被写体像を光電変換してアナログ電気信号を出力する撮像素子103が撮像基板104(電気部品)に実装されている。撮像基板104の背面側(物体側とは反対側)には各種処理を行うメイン基板105が設けられている。撮像基板104は、撮影レンズ101の取付面に対して、撮像素子103の撮像面が所定の距離を空けて、かつ平行になるように図7に示すコイルばね900の圧縮量(ばね圧)が調整されカメラ100に固定される。撮像基板104とメイン基板105にはカメラ100の画像処理やシステム制御を行う、図2に示すカメラマイコン204、ADTGなど各種電気部品が実装されている。撮像基板104とメイン基板105は電気的に接続されている。撮像素子103、撮像基板104は図3に示す撮像素子ユニット500を構成する。
カメラ100の上面には、撮影条件や、構図、撮影した画像の確認などに用いるファインダー内表示装置106、被写体像を観察する接眼レンズ107が設けられている。本発明は、クイックリターンミラーを有しない所謂ミラーレスカメラ(ノンリフレックスカメラ)にも適用可能である。カメラ100の背面には撮影条件や、構図、撮影した画像の確認などに用いる背面表示装置108、生成された画像データを記録する着脱可能な記録媒体を保持するための記録媒体スロットが設けられている。
撮像素子103の前方(物体側)には露光時間を調整するためのシャッターユニット110が設けられている。なお、図1の左側が前側(物体側)で、右側が後ろ側(像側)である。マウントMは、カメラ100と交換レンズを接続するためのインターフェースであり、交換レンズはマウントMに着脱可能に構成されている。三脚固定ネジ部TRは、三脚座に固定可能である。
図2は、カメラ100の電気回路構成を示すブロック図である。交換レンズには焦点調節を行うフォーカスレンズ102、フォーカスレンズ102を駆動するレンズ駆動回路201、レンズ制御回路205が設けられている。
撮像素子103の前面には略矩形の形状を有する光学ローパスフィルタ700(光学部品)が配置され、撮像素子103に入射される光束を複数に分離し、偽解像信号や偽色信号の発生を効果的に低減させる。
701は光学ローパスフィルタ700に振動を与える圧電素子であり、光学ローパスフィルタ700と一体的に振動する。カメラマイコン204は、圧電素子701を駆動する圧電素子駆動回路2000を制御する。撮像素子ユニット500は、光学ローパスフィルタ700、圧電素子701を更に含む。
撮像素子103は焦点検出センサ202を内蔵し、焦点検出センサ202は位相差方式の焦点検出を行う。なお、焦点検出方式は限定されない。焦点検出センサ202から出力される信号は、焦点駆動回路203に供給され、被写体像信号に換算された後、カメラマイコン204に送信される。カメラマイコン204は、被写体像信号に基づいて位相差方式による焦点検出演算を行い、マウント接点214、レンズ制御回路205及びレンズ駆動回路201を介してフォーカスレンズ102を合焦位置に駆動させる。
撮像素子103は撮像基板104に接続されている。撮像基板104は、駆動制御回路206、A/D変換回路207を有する。駆動制御回路206は撮像素子103の駆動(電荷蓄積等)を制御する。駆動制御回路206により駆動制御され、撮像素子103から出力されたアナログ信号はA/D変換回路207によりデジタル信号に変換される。
撮像基板104とメイン基板105は電気的に接続されている。メイン基板105には、焦点駆動回路203、カメラマイコン204、画像処理回路208、デジタル回路マイコン209、圧電素子駆動回路2000、撮像ユニット駆動回路3000が設けられている。
A/D変換回路207から出力されたデジタル信号は、画像処理回路208で処理され、画像データが生成される。画像データは不図示のメモリへ保存されたり、背面表示装置108等に表示されたりする。
デジタル回路マイコン209はCPUバスを介して画像処理回路208等と通信し、データの授受を行い、これらを統括的に制御する。カメラマイコン204は、スイッチや釦などの状態の検知などを行う制御手段である。カメラマイコン204はEEPROM213からなる記憶手段を有し、カメラ100の各種設定値が記録されている。カメラマイコン204は、レンズ制御回路205と、マウント接点214を介して通信し、カメラシステム全体を制御する。マウント接点214は、交換レンズが接続されるとカメラマイコン204へ信号を送信する。レンズ内メモリ215には、レンズの固有情報(焦点距離や画角、絞り量に関する情報等)が記録されている。
図3は、カメラ100の分解斜視図である。カメラ100は、マウントMを有する前枠、シャッターユニット110、撮像素子ユニット500を有する。シャッターユニット110は、本体部120と、本体部120のシャッター羽根をチャージするシャッターチャージユニット130を含む。
図4は、シャッターユニット110の分解斜視図である。本体部120は、シャッター羽根ユニット123を収納する第1の筐体121と、シャッター羽根ユニット123を移動する移動機構を収納する第2の筐体125を有する。第2の筐体125は第1の筐体121の像側に設けられている。従来は第2の筐体125は第1の筐体121の物体側に設けられていたが、薄型化のために像側に設けられた構成ではゴミの発生が問題となる。
シャッター羽根ユニット123は、先幕と後幕により構成される複数のシャッター羽根を有し、カメラマイコン204(CPU等の制御部)によりシャッターチャージユニット130を介して駆動制御される。複数のシャッター羽根は、開口部122を閉鎖状態と開放状態とに往復移動可能な遮光部材である。第1の筐体121は、撮像素子103の物体側(被写体側)に配置され、フォーカルプレンシャッターを構成する。第1の筐体121は、地板とカバー部材から構成され、撮影光束が通過する開口部122を有する。
第2の筐体125は、図4では撮像素子ユニット500の右側(光軸に直交する方向)に配置される。複数のシャッター羽根を移動する移動機構はシャッターセット部材126を含む。シャッターセット部材126が回転すると、シャッター羽根ユニット123は、公知の方法で走行待機状態(セット状態)及びチャージ完了状態となる。
第1の筐体121の開口部122の端部122aと第2の筐体125の間であって第1の筐体121の像側の面121aの領域において後述する防塵シート(防振部材)710の腕部710aと防塵シート710の弾性力により接触する。
シャッターチャージユニット130は、本体部120と撮像素子ユニット500との間に配置される。シャッターチャージユニット130は、シャッターチャージベース131、シャッターチャージレバー140、モーター保持部材150を有する。シャッターチャージベース131は、モーター保持部材150、シャッターチャージレバー停止部材148を保持し、シャッターチャージレバー140を上下に摺動可能に支持する。シャッターチャージベース131は、開口部122を開口する開口部139を有する枠部材であり、被写体側に折り曲げられた起立部132、上側の平板部133、下側の平板部134、像側に折り曲げられた起立部135を有する。シャッターチャージベース131は、平板部133を介して本体部120の第1の筐体121に不図示のビスにより固定されている。
起立部135は、開口部139側の面136の後ろ側(像側)の端部136aにおいて防塵シート710の腕部710bと防塵シート710の弾性力により接触する。また、起立部135の面136と反対側の面137には、シャッターチャージレバー140が抜け止め部材141により、上下方向の移動以外を規制された状態で固定されている。
モーター保持部材150は、モーター160を保持し、第1ギヤ162を回転可能に軸支する。ギヤ保持部材152は、第1ギヤ162の回転軸方向への抜けを防止し、第2ギヤ163を回転可能に軸支し、モーター保持部材150に不図示のビスにより固定されている。カムギヤ軸部材154は、カムギヤ164を回転可能に軸支し、ギヤ保持部材152に不図示のビスにて固定されている。バネ保持部材156は、バネ145を軸支し、第2ギヤ163の回転方向への抜けを防止する。また、バネ保持部材156は、ギヤ保持部材152に不図示のビスにて固定されている。
ネジ165は、カムギヤ164の回転方向への抜け止めをする。ネジ146はバネ145の軸方向への抜け止めをする。モーター160が回転すると、モーター160の回転軸に固定されたピニオンギア161が回転し、それに伴い第1ギヤ162、第2ギヤ163が回転し、カムギヤ164が回転する。カムギヤ164が回転すると、シャッターチャージレバー140が上下移動する。バネ145は、シャッターチャージレバー140を図6から図5の状態に戻すようにシャッターチャージレバー140を付勢している。
図5(a)と(b)は、シャッター羽根ユニット123がセット解除及び走行完了時のシャッターセット部材126、シャッターチャージレバー140、及びカムギヤ164の(図4の矢印Aから見た)平面図と(矢印Bから見た)側面図である。図6(a)と(b)は、シャッター羽根ユニット123がチャージ完了時のシャッターセット部材126、シャッターチャージレバー140、及びカムギヤ164の(図4の矢印Aから見た)平面図と(矢印Bから見た)側面図である。
図5(a)において、モーター160が回転すると、カムギヤ164が回転中心164aを中心として紙面反時計回りに回転する。この時、シャッターチャージレバー140の当接部(底面)142とカムギヤ164の当接部(ギヤ部)164bが当接し、シャッターチャージレバー140は、紙面上方向に移動を開始し、図6(a)に示す状態となる。
また、図5(b)によれば、シャッターチャージレバー140の紙面上方向への移動により、シャッターチャージレバー140の当接部143とシャッターセット部材126の当接部127が当接する。シャッターセット部材126は、回転中心126aを中心として紙面反時計回りに回転し、図6(b)に示す状態となる。シャッターセット部材126のカム部128、129が移動することにより、不図示のシャッター駆動レバーが走行待機位置に移動し、シャッター羽根ユニット123がセット状態となる。
上記のように、シャッターチャージレバー140は撮像素子ユニット500の側面部にて上下移動するため、駆動時に生じる部品同士の摩擦や衝突等により部品が削れたゴミ等が発生してしまうおそれがある。ゴミが、撮像素子ユニット500の光学部材に付着すると撮影画像に映り込む原因となり、撮像素子ユニット500の電気部品に付着するとショートさせる原因となる。このため、ゴミを撮像素子ユニット500に付着することから防止する必要がある。
図7(a)、(b)は、撮像素子ユニット500の斜視図及び分解斜視図である。撮像基板104には、撮像素子103及び撮影光学系の電気回路が実装され、撮像素子103と固定部材702の取り付け用の不図示の穴が開いている。固定部材702には、撮像素子103との取り付け用の不図示の腕部が出ており、撮像基板104の穴部を貫通させて撮像素子103と固定部材702の腕部が接触し、UV接着剤や半田により固定される。固定部材702は、撮像素子103、撮像基板104、光学ローパスフィルタ700等を支持固定する。
光学部品保持部材705は、両面テープ706により撮像素子103のカバーガラス103aに固着される。赤外カットフィルタ、位相板、光学ローパスフィルタ等で構成された光学ガラスユニット707は光学部品保持部材705の開口箇所にて位置決めされ、両面テープ706で撮像素子103のカバーガラス103aに固定保持される。
遮光部材704は、撮像素子103の光電変換面の有効領域に対応した開口が形成され、撮影者側に両面テープが固着されており、光学ガラスユニット707に固定されている。光学部品保持部材705は樹脂で形成され、弾性部材705aが一体成型で形成されているが、別体で弾性部材705aを構成してもよい。
付勢部材708には両面テープ709が貼り付けられ、光学ローパスフィルタ700を光学部品保持部材705の弾性部材705aへと付勢しながらスナップフィット等により光学部品保持部材705に固定する。これにより、弾性部材705aと光学ローパスフィルタ700は隙間無く密着し、光学部品保持部材705と撮像素子103のカバーガラス103aも同様に隙間無く密着している。この構成により、塵埃等の異物の侵入を防ぐ密閉空間が形成されている。
圧電素子(振動部材)701は、光学ローパスフィルタ700端部に接着剤等によって固着される。これにより、圧電素子701と光学ローパスフィルタ700が一体的に屈曲運動し定在波振動が発生する。本実施例においては、光学ローパスフィルタ700に屈曲振動を励起しているが、複屈折板、位相板及び赤外カットフィルタの貼り合わせによって構成される光学ローパスフィルタや複屈折板もしくは位相板単体に屈曲振動を励起させてもよい。
防塵シート(防振部材)710は、ポリエステルシートやPETシート等の可撓性がある(弾性変形可能な)シート材料またはフィルム材料から構成されている。防塵シート710の固定部710cは両面テープ711により付勢部材708の光軸OAに平行な面708aに固定されている。両面テープ711は振動の減衰させる振動減衰部材であり、光学ローパスフィルタ700の振動が付勢部材708を伝わって防塵シート710を共振させることを防止することができる。防塵シート710は、シャッターユニット110(駆動ユニット)と接触する腕部(端部)710aと710bと固定部710cを有する。腕部710aは、断面L字形状の折れ曲がり部710a1を有する。
900は、カメラ100に対する撮像素子ユニット500の位置調整用のコイルばねである。即ち、コイルばね900は、撮像素子ユニット500をカメラ100に取り付ける際に、撮影レンズ101の取り付け面に対して、撮像素子103の撮像面が所定の距離を空けて、かつ平行になるように圧縮量(ばね圧)が調整される。
撮像素子ユニット500は、カメラ100に、撮影レンズ101の取り付け面に対して、撮像素子103の撮像面(受光面)が所定の距離隔てて、かつ平行になるように前記コイルばね900により調整され、カメラ100に組み付けられる。
図8はカメラ100の正面図であり、図9は、図8のDD線に沿った光軸OAから端までに概略部分断面図である。図8、図9において、XY平面は光軸直交平面であり、X軸はカメラ100の横方向(長手方向、水平方向)、Y軸は、カメラ100の縦方向(短手方向、垂直方向)である。Z軸は、カメラ100の光軸OA方向である。
図9に示すように、防塵シート710の腕部710aの折れ曲がり部710a1が第1の筐体121の面121aと角度αだけ変形した状態で(少ない摩擦力で)線接触する。また、腕部710bは、シャッターチャージユニット130の面126の端部126aと角度βだけ変形した状態で接触し、固定部材702に角度γだけ変形した状態で接触する。腕部710aは、シャッターチャージレバー140の上下移動により発生するゴミが光学ローパスフィルタ700の表面につく経路を腕部710aにより遮断する又は狭める(光学ローパスフィルタ700と面121aの光軸方向の隙間をなくす又は狭める)。また、ゴミが撮像基板104につく経路を腕部710bにより遮断するまた狭める(撮像基板104とシャッターチャージレバー140の光軸方向の隙間をなくす又は狭める)。防塵シート710の角度(チャージ量)αは撮像面と撮影レンズ101の取り付け面の距離を調整する際に必要な調整量よりも大きく設定されることで調整後も必ず腕部710bが面126と接触する構成になっている。
また、角度β、γによる弾性変形量は光軸と直交する面方向の移動量に換算した場合に、駆動装置4000を用いて撮像素子ユニット500を光軸直交方向に駆動することにより防振を行う際の、撮像素子ユニット500の移動量よりも大きく設定される。これにより、防塵シート710により駆動ユニットからのゴミが撮像素子ユニット500の光学面及び基板に付着する経路の遮断を維持することができる。本実施例は、防塵シート710の腕部710bを固定部材702に接触させているが、これに限定されず、例えば、撮像基板104に接触させてもよい。
また、防塵シート710は弾性シート材料で構成され、その接触圧は、撮像素子ユニット500の位置調整用のコイルばね900のばね圧(付勢力)よりも小さくなっている。それにより、撮像素子ユニット500の位置の変動や、防振による位置の移動に対し、撮像素子ユニット500への接触負荷の影響を低減できる。
図10は、撮像素子ユニット500を被写体側から見た平面図である。図10に示すように、防塵シート710のY軸方向の長さBを撮像素子103の光電変換面の有効領域(光電変換領域)の短手長さAよりも上下共に長くすることで、光電変換面の有効領域内へゴミが入りにくくなる。この結果、撮影画像にゴミが映り込みづらくなり、画質を維持することができる。
以上により、撮像素子ユニットの位置が変動しても、駆動ユニットから発生するゴミが撮像素子ユニット500の光学部材や基板に付着することを低減可能で、且つ撮像素子ユニットへの接触負荷の小さい防塵構成が可能となる。
次に、図11、図12を参照して、本発明の実施例2について説明する。実施例2は防塵シート710の代わりに防塵シート(防振部材)810を使用する点が実施例1と相違し、それ以外は実施例1とほぼ同様であるため、相違点を中心に説明する。
図11は、シャッターユニット110の斜視図である。防塵シート810が本体部120の第1の筐体121の面123及びシャッターチャージベース131の起立部135の面136の2平面に両面テープで固定されている。防塵シート810は腕部(端部)810b、固定部(端部)810a、固定部810cを有する。面123には固定部810aが固定され、面136には固定部810cが接着されている。
図12は、図9に対応する実施例2のカメラ本体の概略部分断面図である。防塵シート810の腕部810bが第2の筐体125の撮像素子103に最も近い面125aには接触しておらず、固定部材702に角度δだけ変形した状態で接触している。腕部810bは、シャッターチャージレバー140の上下移動により発生するゴミが光学ローパスフィルタ700の表面に付着する経路を固定部810aにより遮断する(光学ローパスフィルタ700と面121aの光軸方向の隙間をなくす又は狭める)。また、ゴミが撮像基板104に付着する経路を腕部810bにより遮断する(撮像基板104とシャッターチャージレバー140の光軸方向の隙間をなくす又は狭める)。
防塵シート810の角度δは、角度β、γと同様に、撮像素子103を3軸方向に駆動することで撮影画像の防振を行う際の、撮像素子ユニット500の移動量よりも大きく設定される。これにより、常に防塵シート810により駆動ユニットからのゴミが撮像素子ユニット500の光学部品及び電気部品に付着する経路の遮断を維持することができる。本実施例は、防塵シート810の腕部810bを固定部材702に接触させているが、これに限定されず、例えば、撮像基板104に接触させてもよい。
本実施例は、駆動ユニットをシャッターユニット110としたが、これに限定されず、一眼レフカメラのクイックリターンミラー駆動機構や、撮像素子ユニット500の防振機構等であってもよい。防塵シート710、810は略長方形の撮像素子ユニット510の1辺のみに固定されているが、これに限定されず、1辺以上または全周に固定されてもよい。
以上、撮像素子ユニット500の位置が変動しても撮像素子ユニット500の防塵性を維持し、撮像素子ユニットへの接触負荷を小さくすることが可能な撮像装置を提供することができる。
本発明によれば、撮像素子ユニット500と、駆動ユニットと、撮像素子ユニット及び駆動ユニットの一方に固定される固定部と、固定部から撮像素子ユニット及び駆動ユニットの他方に向かって延びる腕部と、を有する防塵シート710、810と、を有する。駆動ユニットは、例えば、シャッターユニット110であるが、これに限定されない。
例えば、防塵シート710の固定部710cは撮像素子ユニット500に固定され、腕部710a、710bはシャッターユニット110に向かって延びる。また、防塵部材810の固定部810cはシャッターユニット110に固定され、腕部810bは撮像素子ユニット500に向かって延びる。これにより、腕部は駆動ユニットと撮像素子ユニットの所定領域(例えば、光学ローパスフィルタ700等の光学部品および撮像基板104等の電気部品の少なくとも一方の領域)への経路を狭めることができる。このため、駆動ユニットからのゴミが所定領域に付着することを防止することができる。この結果、ゴミが被写体像に映り込んだり、電気部品のショートを防止することができる。
腕部は前記他方に接触していなくても経路を遮断しなくても狭めることができれば一定の効果があるが、腕部は、前記他方に接触することが好ましい。これにより、経路を遮断することができる。例えば、腕部710aはシャッターユニット110の面121aに接触し、腕部710bはシャッターユニット110の端部136aに接触する。なお、腕部710bのように、更に撮像素子ユニット500(の撮像基板104の被写体側の端部104a)に接触して折り曲げ角度γを形成してもよい。また、腕部810bは撮像素子ユニット500の撮像基板104の被写体側の端部104aに接触する。
防塵シート710は、前記他方に弾性変形により接触してもよい。この場合、防塵シート710は、可撓性のあるシート材料から構成されてもよい。腕部710aは、断面L字形状の折れ曲がり部710a1を有し、折れ曲がり部710a1において前記他方に接触してもよい。これにより、面接触よりも摩擦力が小さくなるので、撮像素子103を防振することが容易になる。腕部は、固定部から光軸OAに対して斜めに延びてもよい。これにより、接触位置を柔軟に変更しやすくなるので撮像素子103の位置が変動しても防塵を維持しやすくなる。
撮像素子ユニット500は、光学ローパスフィルタ700と、光学部品を振動させる圧電素子701と、固定部710c、810cを前記一方に固定すると共に振動を減衰する振動減衰部材(例えば、両面テープ711)を更に有してもよい。これにより、例えば、光学ローパスフィルタ700の振動により防塵シート710が共振することを防止することができる。防塵シート710は、他の機能(例えば、磁気シールド機能を有してもよい)。腕部の第1の方向における長さは、第1の方向における撮像素子の光電変換領域よりも長い。例えば、防塵シート710のY軸方向の長さBを撮像素子103の光電変換面の有効領域(光電変換領域)の短手長さAよりも長くすることで、光電変換面の有効領域内へゴミが入りにくくなる。この結果、撮影画像にゴミが映り込みづらくなり、画質を維持することができる。
撮像素子ユニット500は、カメラ100に対する撮像素子ユニット500の位置調整用のコイルばね900を更に有し、コイルばねの付勢力(バネ圧)よりも腕部の前記他方への接触圧の方が小さいことが好ましい。それにより、撮像素子ユニット500の位置の変動や、防振による位置の移動に対し、撮像素子ユニット500への接触負荷の影響を低減できる。
撮像素子ユニット500を光軸OAと直交する面方向に駆動する手段(駆動装置4000)を更に有し、腕部の前記他方への弾性変形量(角度β、γ)を面方向に換算した移動量は、駆動手段による撮像素子ユニット500の移動量よりも大きいことが好ましい。これにより、防塵シート710により駆動ユニットからのゴミが防振時に駆動される撮像素子ユニット500の光学部品及び電気部品に付着する経路の遮断を維持することができる。固定部710c、810cは、前記一方の光軸OAに平行な少なくとも1つの面708a、136に固定されてもよい。これにより、撮像光束を遮らずにゴミの撮像素子ユニットへの付着を防止することができる。
駆動ユニットであるシャッターユニット110は、複数のシャッター羽根を収納する第1の筐体121と、複数のシャッター羽根を移動させる移動機構を収納し、第1の筐体121の像側に設けられた第2の筐体125と、を有してもよい。従来は第2の筐体125は第1の筐体121の物体側に設けられていたが、小型化のために像側に設けられた構成ではゴミの発生が問題となるからである。腕部710aは、第1の筐体121の開口部122と第2の筐体125の間の像側の面121aに接触してもよい。シャッターユニット110はシャッター羽根ユニット(複数の遮光部材)123をチャージするシャッターチャージユニット130を更に有する。撮像素子ユニット500は撮像基板104とそれを固定する固定部材702を含み、腕部710bは、撮像基板104または固定部材702に接触してもよい。シャッターチャージユニット130は、第1の筐体121に固定され、シャッターセット部材126を駆動するシャッターチャージレバー140が固定されるシャッターチャージベース131を有し、腕部710bはシャッターチャージベース131に接触してもよい。
撮像装置は、撮影レンズ101が着脱されるカメラ100(カメラ本体)であってもよいしレンズ一体型の撮像装置であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に適用することができる。
100…カメラ(撮像装置)、103…撮像素子、110…シャッターユニット(駆動ユニット)、500…撮像素子ユニット、710、810…防塵シート、710a、710b、810a、810b…腕部、710c、810c…固定部、710a1…折り曲げ部、711…両面テープ(振動減衰部材)、900…コイルばね、4000…駆動装置、OA…光軸
Claims (17)
- 被写体の光学像を光電変換する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、
駆動ユニットと、
前記撮像素子ユニット及び前記駆動ユニットの一方に固定される固定部と、該固定部から前記撮像素子ユニット及び前記駆動ユニットの他方に向かって延びる腕部と、を有する防塵部材と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記腕部は、前記他方に接触することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記腕部は、前記他方に弾性変形により接触することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記防塵部材は、シート材料から構成される請求項3に記載の撮像装置。
- 前記腕部は、前記固定部から光軸に対して斜めに延びることを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
- 前記腕部は、断面L字形状の折れ曲がり部を有し、該折れ曲がり部において前記他方に接触することを特徴とする請求項3乃至5のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子ユニットは、光学部品と電気部品を含み、
前記腕部は、前記駆動ユニットから前記光学部品および前記電気部品の少なくとも一方への経路を狭めるまたは遮断することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像素子ユニットは、光学部品と、該光学部品を振動させる振動部材と、前記固定部を前記一方に固定すると共に振動を減衰する振動減衰部材と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記腕部の第1の方向における長さは、前記第1の方向における前記撮像素子の光電変換領域よりも長いことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子ユニットは、前記撮像装置に対する前記撮像素子ユニットの位置調整用のコイルばねを更に有し、
前記コイルばねによる付勢力よりも前記腕部の前記他方への接触圧の方が小さいことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像素子ユニットを光軸と直交する面方向に駆動する手段を更に有し、
前記腕部の前記他方への弾性変形量を前記面方向に換算した場合の移動量は、前記手段による前記撮像素子ユニットの移動量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記固定部は、前記撮像素子ユニット及び前記駆動ユニットの一方の光軸に平行な少なくとも一つの面に固定されることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記駆動ユニットはシャッターユニットであり、該シャッターユニットは、複数の遮光部材を収納する第1の筐体と、前記複数の遮光部材を移動させる移動機構を収納し、前記第1の筐体の像側に設けられた第2の筐体と、を有することを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記腕部は、前記第1の筐体の撮影光束が通過する開口部と前記第2の筐体の間の、前記第1の筐体の像側の面に接触することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
- 前記シャッターユニットは、前記複数の遮光部材をチャージするチャージユニットを更に有し、前記チャージユニットは、前記第1の筐体に固定され、前記移動機構を駆動するチャージレバーが固定されるベースを有し、
前記腕部は前記ベースに接触することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。 - 前記撮像素子ユニットは電気部品と該電気部品を固定する固定部材を含み、
前記腕部は、前記電気部品または前記固定部材に接触することを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記被写体の光学像を形成する光学系を更に有することを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018120447A JP2020003546A (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 撮像装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021109001A (ja) * | 2020-01-14 | 2021-08-02 | 株式会社大都技研 | 遊技台 |
-
2018
- 2018-06-26 JP JP2018120447A patent/JP2020003546A/ja active Pending
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