JP4179785B2 - 結束装置入側の幅揃え装置ならびにその使用方法 - Google Patents

結束装置入側の幅揃え装置ならびにその使用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱体、折り畳まれた段ボール箱、雑誌などの被結束物を積み重ねてなる略直方体の被結束物(以下これを「被結束物の山」ということがある)を紐等で結束する結束装置入側における被結束物の幅揃え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
長方形状の箱体、折り畳まれた段ボール箱、雑誌などを積み重ねた被結束物の山を人手によらずに結束装置において紐で結束することが行われている。
いま、被結束物の平面寸法のうち送り込み方向の寸法を長さ、これと直角方向を幅と呼ぶことにすると、一例として、長さ 300〜1500mm、幅 200〜1500mmの長方形の折り畳まれた段ボール箱等を複数枚、厚さ 340mm程度に積み重ね、 240mm程度まで厚みを圧縮し、前後2か所を紐等で結束するのである。
【0003】
図3は、特開2001−219909号公報に示されている結束装置の従来例を示す全体正面図、図4は同じく全体平面図で、1は入側の送り込み装置、11はローラコンベヤで構成される送り込みコンベヤ、12は同じく幅揃え装置、13は厚みを圧縮する押圧装置、2は結束装置で、21は上押さえベルトコンベヤ、22は結束機本体、23はプレス、24は入側搬出コンベヤ、25は出側搬出コンベヤ、26はストッパ、27は移動フレーム、28はそのレールである。
【0004】
幅揃え装置12は、送り込みコンベヤ11上に配置された一対の幅揃え板121 と、これを送り込み方向に対して直角方向に開閉させる流体圧シリンダ等のアクチュエータとから構成される。図5は幅揃え板121 の従来例を示す正面図である。
結束前の単に積み重ねられただけの被結束物の山は、まず送り込みコンベヤ11上に載置され、幅揃え装置12によって不揃いに積み重ねられた被結束物の幅が揃えられ、押圧装置13で圧縮されて結束されやすい状態で結束装置本体2に送り込まれる。ここで結束が行われるわけであるが、結束作業を高能率で行おうとすると、ひとつの被結束物の山を結束装置2に送り込む時点ではすでに次の被結束物の山を送り込みコンベヤ11上に載置していなくてはならない。新たな被結束物の山を受け入れるには幅揃え装置12を開いておく必要があり、直前の被結束物の山を完全に結束装置2まで送り込まないうちに幅揃え装置12を開こうとするため、直前の被結束物の山は結束装置2に送り込まれる直前で幅方向の整束(コンベヤによる送り方向は自由に動ける状態をいうものとする)がなくなって曲がった向きで次工程に送られ、その状態で結束されるため結束不良や紐の位置ずれが発生するという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題点を解消し、直前の被結束物の山に対してはこれを完全に結束装置に送り込むまで幅方向に整束し、同時につぎの被結束物の山の受入れを可能とする結束装置入側の幅揃え装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の結束装置入側の幅揃え装置は、積み重ねられた長方形状の被結束物を載置して結束装置に送り込む送り込みコンベヤ上に設けられ、対向して配置された幅揃え板が送り込み方向に対して直角方向に開閉して前記被結束物の幅を揃える幅揃え装置において、前記幅揃え板が、前記送り込みコンベヤ上の被結束物の載置位置に対する主幅揃え板と、前記送り込みコンベヤ上の結束装置寄りの部分に対する補助幅揃え板とに分割され、これらが同調して開閉するのみでなく、それぞれが独立に開閉可能となっていることを特徴とする。
【0007】
また本発明の結束装置入側の幅揃え装置の使用方法は、積み重ねられた長方形状の被結束物を載置して結束装置に送り込む送り込みコンベヤ上に設けられ、対向して配置された幅揃え板が送り込み方向に対して直角方向に開閉して前記被結束物の幅を揃える幅揃え装置の使用方法であって、前記幅揃え板が、前記送り込みコンベヤ上の被結束物の載置位置に対する主幅揃え板と、前記送り込みコンベヤ上の結束装置寄りの部分に対する補助幅揃え板とに分割され、これらが同調して開閉するのみでなく、補助幅揃え板が閉じて被結束物を整束している時点で主幅揃え板が開いてつぎの被結束物を受け入れ可能とすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面により説明する。図1は本発明の幅揃え装置における幅揃え板を示す正面図、図2は送り方向で見て片側の幅揃え装置12を示す平面図である。本発明の幅揃え板は、図5に示した従来の幅揃え板121 の送り出し側の一部を切り欠いた形状を有する主幅揃え板121aと、この切り欠いた部分に設ける補助幅揃え板122 とで構成される。主幅揃え板121aと補助幅揃え板122 とはそれぞれ別個の流体圧シリンダ123 、124 により開閉動作を行う。符号125 は大きい方の主幅揃え板121aが平行に移動するための開閉ガイド機構で、送り方向に片側2基(全体で2対)あり、従来例においても設けられていたものである。補助幅揃え板122 に対する流体圧シリンダ124 は、スペースの関係で平行移動するためのガイド機構を一体に組み込んである。
【0009】
以上の構成とすることにより、本発明においては、直前の被結束物の山に対しては補助幅揃え板122 を閉じた状態のままで保持して幅の乱れや向きの曲がりを防止するとともに、この時点で主幅揃え板121aを開いてつぎの被結束物の山の受入れを可能としている。
このように結束装置2における幅揃え装置12の幅揃え板を搬送方向に2分割して別個に制御可能としたことにより、直前の被結束物の山を拘束したままでつぎの被結束物の山の受入れが可能となり、結束装置の能率が向上するとともに結束不良や紐かけ位置のばらつきの発生を防止することができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、被結束物が結束機本体に送り込まれるまで送り込み装置における幅揃え板による拘束が継続するので、結束時点における被結束物の山の崩れがなく、結束不良の発生が防止され、また紐かけ位置が一定となって結束装置の能率が向上するという、すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の幅揃え板を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例の幅揃え装置を示す平面図である。
【図3】本発明に係わる結束装置の周辺を示す正面図である。
【図4】本発明に係わる結束装置の周辺を示す平面図である。
【図5】従来の幅揃え板を示す正面図である。
【符号の説明】
1 送り込み装置
2 結束装置
11 送り込みコンベヤ
12 幅揃え装置
13 押圧装置
21 上押さえコンベヤ
22 結束機本体
23 プレス
24 入側搬出コンベヤ
25 出側搬出コンベヤ
26 ストッパ
27 移動フレーム
28 レール
121 幅揃え板
121a 主幅揃え板
122 補助幅揃え板
123 、124 流体圧シリンダ
125 開閉ガイド機構

Claims (2)

  1. 積み重ねられた長方形状の被結束物を載置して結束装置に送り込む送り込みコンベヤ(11)上に設けられ、対向して配置された幅揃え板(121 )が送り込み方向に対して直角方向に開閉して前記被結束物の幅を揃える幅揃え装置(12)において、前記幅揃え板(121 )が、前記送り込みコンベヤ上の被結束物の載置位置に対する主幅揃え板(121a)と、前記送り込みコンベヤ上の結束装置寄りの部分に対する補助幅揃え板(122 )とに分割され、これらが同調して開閉するのみでなく、それぞれが独立に開閉可能となっていることを特徴とする結束装置入側の幅揃え装置。
  2. 積み重ねられた長方形状の被結束物を載置して結束装置に送り込む送り込みコンベヤ上に設けられ、対向して配置された幅揃え板が送り込み方向に対して直角方向に開閉して前記被結束物の幅を揃える幅揃え装置の使用方法であって、前記幅揃え板が、前記送り込みコンベヤ上の被結束物の載置位置に対する主幅揃え板と、前記送り込みコンベヤ上の結束装置寄りの部分に対する補助幅揃え板とに分割され、これらが同調して開閉するのみでなく、補助幅揃え板が閉じて被結束物の幅方向を整束している時点で主幅揃え板が開いてつぎの被結束物を受け入れ可能とすることを特徴とする結束装置入側の幅揃え装置の使用方法。
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